JPH0875768A - 電磁式回転センサ - Google Patents
電磁式回転センサInfo
- Publication number
- JPH0875768A JPH0875768A JP23430594A JP23430594A JPH0875768A JP H0875768 A JPH0875768 A JP H0875768A JP 23430594 A JP23430594 A JP 23430594A JP 23430594 A JP23430594 A JP 23430594A JP H0875768 A JPH0875768 A JP H0875768A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- core
- rotor gear
- permanent magnet
- rotation sensor
- Prior art date
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- Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
- Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 コンパクトで、しかも電圧変換効率に優れ、
高い出力電圧を得ることが可能な電磁式回転センサを実
現するものである。 【構成】 先端が全周に凹凸を形成したロータ歯車3の
外周近傍に位置し、基端が永久磁石4の磁極の一方に接
するコア2を設け、コア2の周囲に配したコイルボビン
6にコイル5を巻回する。コイル5は、磁束変化の大き
い上記ロータ歯車3側のコイル巻き数が、磁束変化の小
さい永久磁石4側のコイル巻き数より多くなるように階
段状としてあり、出力電圧を高める。
高い出力電圧を得ることが可能な電磁式回転センサを実
現するものである。 【構成】 先端が全周に凹凸を形成したロータ歯車3の
外周近傍に位置し、基端が永久磁石4の磁極の一方に接
するコア2を設け、コア2の周囲に配したコイルボビン
6にコイル5を巻回する。コイル5は、磁束変化の大き
い上記ロータ歯車3側のコイル巻き数が、磁束変化の小
さい永久磁石4側のコイル巻き数より多くなるように階
段状としてあり、出力電圧を高める。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転体の回転数、回転
速度を検出する電磁式回転センサに関し、特に、自動車
の車輪の回転数、ディーゼル噴射ポンプのクランク角等
を検出するために使用される電磁式回転センサに関す
る。
速度を検出する電磁式回転センサに関し、特に、自動車
の車輪の回転数、ディーゼル噴射ポンプのクランク角等
を検出するために使用される電磁式回転センサに関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の電磁式回転センサは、軟磁性体
等よりなるコアと、その一端に接する永久磁石と、上記
コアの他端に近接し、全周に凹凸を形成したロータ歯車
と、上記コアの周囲に巻回したコイルとよりなる。磁性
体等よりなるロータ歯車が回転すると、その外周の凹凸
がコアの先端に交互に近接し、ロータ歯車−コア間のエ
アギャップが変化して磁気抵抗変化が生じる。その結
果、コア内部の磁束が変化し、電磁誘導によりコイルの
両端に電圧を発生する。この発生電圧はロータ歯車の回
転に応じて変化するので、ロータ歯車を例えば自動車の
車輪に連結することで車輪の回転角、回転スピード等を
検出することができる。
等よりなるコアと、その一端に接する永久磁石と、上記
コアの他端に近接し、全周に凹凸を形成したロータ歯車
と、上記コアの周囲に巻回したコイルとよりなる。磁性
体等よりなるロータ歯車が回転すると、その外周の凹凸
がコアの先端に交互に近接し、ロータ歯車−コア間のエ
アギャップが変化して磁気抵抗変化が生じる。その結
果、コア内部の磁束が変化し、電磁誘導によりコイルの
両端に電圧を発生する。この発生電圧はロータ歯車の回
転に応じて変化するので、ロータ歯車を例えば自動車の
車輪に連結することで車輪の回転角、回転スピード等を
検出することができる。
【0003】上記コイルは、通常、コアの周囲に形成し
たコイルボビンに均一に巻き付けられる。一方、センサ
の小型化という見地から、コイルの巻付径が永久磁石側
で大きく、ロータ歯車に近づくにつれて小さくなるよう
にしたものがあり(実開平4−34662号公報、実開
平4−34663号公報等)、先端部分がより小さい寸
法となっているので、空間的に制限された場合にも取付
けることが可能となる。
たコイルボビンに均一に巻き付けられる。一方、センサ
の小型化という見地から、コイルの巻付径が永久磁石側
で大きく、ロータ歯車に近づくにつれて小さくなるよう
にしたものがあり(実開平4−34662号公報、実開
平4−34663号公報等)、先端部分がより小さい寸
法となっているので、空間的に制限された場合にも取付
けることが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コイル
の巻付径を段階的に変化させた上記構成の回転センサ
は、コイルの出力電圧が十分大きくないという問題があ
る。一般に、電磁誘導によるコイルの出力電圧は単位時
間当たりの磁束の変化に比例し、磁束の変化量が大きい
部分のコイル巻き数を多くするほど出力電圧は大きくな
る。ところが、上記構成の回転センサは、磁束の変化量
が小さい永久磁石側でコイル巻き数が多くなっているた
め、電圧を効率よく取り出すことができないものと考え
られる。
の巻付径を段階的に変化させた上記構成の回転センサ
は、コイルの出力電圧が十分大きくないという問題があ
る。一般に、電磁誘導によるコイルの出力電圧は単位時
間当たりの磁束の変化に比例し、磁束の変化量が大きい
部分のコイル巻き数を多くするほど出力電圧は大きくな
る。ところが、上記構成の回転センサは、磁束の変化量
が小さい永久磁石側でコイル巻き数が多くなっているた
め、電圧を効率よく取り出すことができないものと考え
られる。
【0005】しかして、本発明は、コンパクトで、しか
も電圧変換効率に優れ、高い出力電圧を得ることが可能
な電磁式回転センサを実現することを目的とする。
も電圧変換効率に優れ、高い出力電圧を得ることが可能
な電磁式回転センサを実現することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の電磁式回転セン
サは、図1に示すように、先端が全周に凹凸を形成した
ロータ歯車3の外周近傍に位置し、基端が永久磁石4の
磁極の一方に接するコア2を有する。上記コア2の周囲
にはコイルボビン6が配してあって、これにコイル5を
巻回してある。そして本発明では、上記コイル5の、上
記ロータ歯車3側のコイル巻き数を、上記永久磁石4側
のコイル巻き数より多くしてある(請求項1)。
サは、図1に示すように、先端が全周に凹凸を形成した
ロータ歯車3の外周近傍に位置し、基端が永久磁石4の
磁極の一方に接するコア2を有する。上記コア2の周囲
にはコイルボビン6が配してあって、これにコイル5を
巻回してある。そして本発明では、上記コイル5の、上
記ロータ歯車3側のコイル巻き数を、上記永久磁石4側
のコイル巻き数より多くしてある(請求項1)。
【0007】上記コイルボビン6は軸方向に複数に分割
してあって、分割されたコイルボビン6各部に巻回され
るコイル51、52、53の外径は、上記永久磁石4側
より上記ロータ歯車3側へ向けて階段状に大きくなるよ
うにしてある(請求項2)。あるいは、図5の如く、上
記コイル5が上記永久磁石4側より上記ロータ歯車3側
へ向けて拡径するテーパ状となるように、コイル巻き数
を上記永久磁石4側より上記ロータ歯車3側へ向けて次
第に多くしてもよい(請求項3)。また、図7の如く上
記コイル5を、上記コア2の上記ロータ歯車3側の端部
外周にのみ巻回してもよい(請求項4)。
してあって、分割されたコイルボビン6各部に巻回され
るコイル51、52、53の外径は、上記永久磁石4側
より上記ロータ歯車3側へ向けて階段状に大きくなるよ
うにしてある(請求項2)。あるいは、図5の如く、上
記コイル5が上記永久磁石4側より上記ロータ歯車3側
へ向けて拡径するテーパ状となるように、コイル巻き数
を上記永久磁石4側より上記ロータ歯車3側へ向けて次
第に多くしてもよい(請求項3)。また、図7の如く上
記コイル5を、上記コア2の上記ロータ歯車3側の端部
外周にのみ巻回してもよい(請求項4)。
【0008】
【作用】図2(A)、(B)において、ロータ歯車3が
回転すると、外周の凸部31、凹部32が交互に上記コ
ア2の先端に対向する。図2(A)は凸部31が対向す
る場合のコア2周辺の磁束(矢印で示す)を模式的に示
すもので、凸部31とコア2の間の空間S1の磁気抵抗
が小さいため、磁束はコア2内部から対向する凸部31
を貫くように出る。これに対し、凹部32が対向する図
2(B)は、コア2と凹部32の左右に存在する凸部3
1間の空間S2、S3の磁気抵抗が小さくなるため、磁
束はコア2内部から凸部31方向へ広がる。この磁束の
広がりにより、凹部32が対向する図2(B)では、凸
部31が対向する図2(A)の場合に比べコア2を通過
する磁束は減少する。この磁束の変化に伴い、コア2に
巻かれたコイルの出力端に電圧が発生する。
回転すると、外周の凸部31、凹部32が交互に上記コ
ア2の先端に対向する。図2(A)は凸部31が対向す
る場合のコア2周辺の磁束(矢印で示す)を模式的に示
すもので、凸部31とコア2の間の空間S1の磁気抵抗
が小さいため、磁束はコア2内部から対向する凸部31
を貫くように出る。これに対し、凹部32が対向する図
2(B)は、コア2と凹部32の左右に存在する凸部3
1間の空間S2、S3の磁気抵抗が小さくなるため、磁
束はコア2内部から凸部31方向へ広がる。この磁束の
広がりにより、凹部32が対向する図2(B)では、凸
部31が対向する図2(A)の場合に比べコア2を通過
する磁束は減少する。この磁束の変化に伴い、コア2に
巻かれたコイルの出力端に電圧が発生する。
【0009】この電磁誘導現象の基本式は、コイルの出
力電圧をV、磁束をφ、コイルの巻き数をNとすると、
下記式(1)で表される。 つまり、出力電圧は磁束変化に比例して増加し、従っ
て、電磁誘導作用により効率よく電圧を取り出すために
は、磁束変化の大きな部分にコイルを巻くのがよい。図
2(A)において、コア2の先端部を図のA、B、C線
で切った断面の磁束をそれぞれφ1a、φ1b、φ1c、図2
(B)における各コア断面の磁束をそれぞれφ2a、
φ2b、φ2cとし、図2(A)の状態から図2(B)の状
態へロータ歯車3が回転した時の、各断面における磁束
の変化量を多い順に並べると、次のようになる。 φ1a−φ2a>φ2b−φ1b>φ1c−φ2c・・・(2) 式(2)より、磁束の変化はロータ歯車3よりのコア断
面Aが最も大きく、次いで断面B、断面Cの順となる。
力電圧をV、磁束をφ、コイルの巻き数をNとすると、
下記式(1)で表される。 つまり、出力電圧は磁束変化に比例して増加し、従っ
て、電磁誘導作用により効率よく電圧を取り出すために
は、磁束変化の大きな部分にコイルを巻くのがよい。図
2(A)において、コア2の先端部を図のA、B、C線
で切った断面の磁束をそれぞれφ1a、φ1b、φ1c、図2
(B)における各コア断面の磁束をそれぞれφ2a、
φ2b、φ2cとし、図2(A)の状態から図2(B)の状
態へロータ歯車3が回転した時の、各断面における磁束
の変化量を多い順に並べると、次のようになる。 φ1a−φ2a>φ2b−φ1b>φ1c−φ2c・・・(2) 式(2)より、磁束の変化はロータ歯車3よりのコア断
面Aが最も大きく、次いで断面B、断面Cの順となる。
【0010】本発明では、この磁束変化の大きいロータ
歯車3よりのコイル巻き数を多くし、磁束変化の小さい
永久磁石4側のコイル巻き数を少なくしたので、コイル
巻き数に対する出力電圧が高くなる。従って、コイルを
均一に巻いた場合や永久磁石4側のコイル巻き数を多く
した場合に比べ、電圧変換効率が大きく向上する。ま
た、永久磁石4側のコイル巻き数が少ないので、永久磁
石4側の空間に余裕がない場合にも取付けが容易にでき
る。
歯車3よりのコイル巻き数を多くし、磁束変化の小さい
永久磁石4側のコイル巻き数を少なくしたので、コイル
巻き数に対する出力電圧が高くなる。従って、コイルを
均一に巻いた場合や永久磁石4側のコイル巻き数を多く
した場合に比べ、電圧変換効率が大きく向上する。ま
た、永久磁石4側のコイル巻き数が少ないので、永久磁
石4側の空間に余裕がない場合にも取付けが容易にでき
る。
【0011】
【実施例】次に本発明の一実施例を図面に基づいて説明
する。図1において、電磁式回転センサのハウジング1
は両端閉鎖の筒状体で、非磁性、非導電性の材料、例え
ば樹脂等よりなる。ハウジング1内には、軟磁性材料等
よりなるコア2が軸方向に配設されており、その基端部
はハウジング1内壁に固着されている。上記コア2の先
端21はハウジング1の底面を貫通して延び、その対向
位置には磁性体等よりなるロータ歯車3(図ではその一
部のみを示す)が配設してある。上記ロータ歯車3は外
周全周に凹凸が形成してあって、その回転に伴い、上記
コア2の先端21と、ロータ歯車3外周の凸部31また
は凹部32とが近接するようになしてある。
する。図1において、電磁式回転センサのハウジング1
は両端閉鎖の筒状体で、非磁性、非導電性の材料、例え
ば樹脂等よりなる。ハウジング1内には、軟磁性材料等
よりなるコア2が軸方向に配設されており、その基端部
はハウジング1内壁に固着されている。上記コア2の先
端21はハウジング1の底面を貫通して延び、その対向
位置には磁性体等よりなるロータ歯車3(図ではその一
部のみを示す)が配設してある。上記ロータ歯車3は外
周全周に凹凸が形成してあって、その回転に伴い、上記
コア2の先端21と、ロータ歯車3外周の凸部31また
は凹部32とが近接するようになしてある。
【0012】ハウジング1の上半部内には、上記コア2
に隣接して、例えば、サマリウム−コバルト等の磁性材
料よりなる永久磁石4が配してある。永久磁石4は上記
コア2に接する面41がその磁極の一方(ここではN
極)となるように、コア2に固定される。一方、ハウジ
ング1下半部の上記コア2周りにはコイルボビン6が固
着され、該コイルボビン6に巻回されてコイル5が配設
してある。上記コイルボビン6は軸方向に3分割してあ
り、この分割された各部にそれぞれコイル51、52、
53が、ロータ歯車3に近い側ほど巻き数が多くなるよ
うに階段状に巻回されている。なお、本実施例では上記
コイル5を3段階に分けて巻いているが、2段階、また
は3段階より多くしてももちろんよい。
に隣接して、例えば、サマリウム−コバルト等の磁性材
料よりなる永久磁石4が配してある。永久磁石4は上記
コア2に接する面41がその磁極の一方(ここではN
極)となるように、コア2に固定される。一方、ハウジ
ング1下半部の上記コア2周りにはコイルボビン6が固
着され、該コイルボビン6に巻回されてコイル5が配設
してある。上記コイルボビン6は軸方向に3分割してあ
り、この分割された各部にそれぞれコイル51、52、
53が、ロータ歯車3に近い側ほど巻き数が多くなるよ
うに階段状に巻回されている。なお、本実施例では上記
コイル5を3段階に分けて巻いているが、2段階、また
は3段階より多くしてももちろんよい。
【0013】上記コイル5上方のハウジング1内には、
上記コイル5の出力を取り出すための出力ライン7が設
けてあり、該出力ライン7はハウジング1の上面を貫通
して外部に接続される。上記ハウジング1外周には取付
け用ブラケット11が設けてあり、これにより車体側の
取付け部8に固定される。また、ハウジング1内にはポ
ッティング材が封入してあり、各部材の位置関係がずれ
ないよう固定される。
上記コイル5の出力を取り出すための出力ライン7が設
けてあり、該出力ライン7はハウジング1の上面を貫通
して外部に接続される。上記ハウジング1外周には取付
け用ブラケット11が設けてあり、これにより車体側の
取付け部8に固定される。また、ハウジング1内にはポ
ッティング材が封入してあり、各部材の位置関係がずれ
ないよう固定される。
【0014】上記構成において、ロータ歯車3の回転に
伴い、上記コア2内部の磁束が変化すると、電磁誘導に
より上記コイル5の出力端に電圧が発生し、出力ライン
7より外部へ出力される。発生する電圧はコア2の先端
21がロータ歯車3の凸部31、凹部32に交互に近接
することで変化するので、これを測定することで、ロー
タ歯車3の回転角、回転スピード等を検出することがで
きる。
伴い、上記コア2内部の磁束が変化すると、電磁誘導に
より上記コイル5の出力端に電圧が発生し、出力ライン
7より外部へ出力される。発生する電圧はコア2の先端
21がロータ歯車3の凸部31、凹部32に交互に近接
することで変化するので、これを測定することで、ロー
タ歯車3の回転角、回転スピード等を検出することがで
きる。
【0015】そして、本実施例では、磁束変化の大きい
ロータ歯車3側のコイル53の巻き数を多く、磁束変化
の小さい永久磁石4側のコイル51の巻き数を少なくし
たので、電圧変換効率が大幅に向上し、高い出力電圧を
得ることができる。また、車両取付け部8側のセンサ径
を小さくできるので、狭い空間にも取付けが可能であ
る。
ロータ歯車3側のコイル53の巻き数を多く、磁束変化
の小さい永久磁石4側のコイル51の巻き数を少なくし
たので、電圧変換効率が大幅に向上し、高い出力電圧を
得ることができる。また、車両取付け部8側のセンサ径
を小さくできるので、狭い空間にも取付けが可能であ
る。
【0016】図3には、コイルが巻回されるコア2周り
を3つの部分に分け、各部(D、E、F)に同一の巻き
数でコイルを巻回して、ロータ歯車3を回転させた時に
コイル出力端に現れる電圧のピーク値を示した。図に明
らかなように、ロータ歯車3に近いほどコイル出力電圧
Vp は高くなる。従って、図4の概略図において、コア
2周りに均一に巻かれたコイル5のうち、磁束変化の少
ない永久磁石4側のコイルの一部54を、磁束変化の大
きいロータ歯車側(図略)の外周55に巻けば、より高
い電圧変換効率が得られることになる。あるいは、コイ
ルを均一に巻く従来の回転センサと同等の電圧変換効率
が得られれば十分な場合には、より少ない巻き数とする
ことができるので、コイル容積を小さくすることがで
き、センサを小型化することができる。
を3つの部分に分け、各部(D、E、F)に同一の巻き
数でコイルを巻回して、ロータ歯車3を回転させた時に
コイル出力端に現れる電圧のピーク値を示した。図に明
らかなように、ロータ歯車3に近いほどコイル出力電圧
Vp は高くなる。従って、図4の概略図において、コア
2周りに均一に巻かれたコイル5のうち、磁束変化の少
ない永久磁石4側のコイルの一部54を、磁束変化の大
きいロータ歯車側(図略)の外周55に巻けば、より高
い電圧変換効率が得られることになる。あるいは、コイ
ルを均一に巻く従来の回転センサと同等の電圧変換効率
が得られれば十分な場合には、より少ない巻き数とする
ことができるので、コイル容積を小さくすることがで
き、センサを小型化することができる。
【0017】上記実施例では、コア2周りにコイル5を
階段状に巻回したが、図5に示すように、コイル5の巻
き数をロータ歯車3側へ向けて徐々に増し、コイル5が
ロータ歯車3側へ向けて次第に拡径するテーパ状となる
ようにしてもよい。このようにしても、磁束変化の大き
いロータ歯車3側の巻き数が多くなるので上記実施例同
様の効果が得られる。また、永久磁石4をコア2周りに
配置せず、コア2の上部に同軸状に配してもよい。この
時、永久磁石4はコア2上面と接する面41にN極また
はS極(図ではN極)が来るようにする。
階段状に巻回したが、図5に示すように、コイル5の巻
き数をロータ歯車3側へ向けて徐々に増し、コイル5が
ロータ歯車3側へ向けて次第に拡径するテーパ状となる
ようにしてもよい。このようにしても、磁束変化の大き
いロータ歯車3側の巻き数が多くなるので上記実施例同
様の効果が得られる。また、永久磁石4をコア2周りに
配置せず、コア2の上部に同軸状に配してもよい。この
時、永久磁石4はコア2上面と接する面41にN極また
はS極(図ではN極)が来るようにする。
【0018】なお、センサの形状が許す場合には、図7
に示すようにコイル5をコア2の先端21よりに集中的
に巻回してもよい。この場合には、図8に概略図を示す
ように、均一に巻かれたコイル5の上半部56を、全て
ロータ歯車3よりの下半部外周57に巻くことになり、
さらに少ない巻き数で電圧変換効率を高めることができ
る。本実施例では取付け部8側のセンサ径をより小さく
でき、また、必要な出力電圧に応じて巻き数を調整すれ
ばコイル容積をより小さくすることが可能であるので、
空間に制約のある場合に有利である。
に示すようにコイル5をコア2の先端21よりに集中的
に巻回してもよい。この場合には、図8に概略図を示す
ように、均一に巻かれたコイル5の上半部56を、全て
ロータ歯車3よりの下半部外周57に巻くことになり、
さらに少ない巻き数で電圧変換効率を高めることができ
る。本実施例では取付け部8側のセンサ径をより小さく
でき、また、必要な出力電圧に応じて巻き数を調整すれ
ばコイル容積をより小さくすることが可能であるので、
空間に制約のある場合に有利である。
【0019】
【発明の効果】以上のように、本発明の電磁式回転セン
サは、従来に比し電圧変換効率が向上し、高い出力電圧
を得ることができる。しかも小型化が可能で、狭い空間
にも取付けることができる。
サは、従来に比し電圧変換効率が向上し、高い出力電圧
を得ることができる。しかも小型化が可能で、狭い空間
にも取付けることができる。
【図1】本発明の第1の実施例を示す電磁式回転センサ
の主要部断面図である。
の主要部断面図である。
【図2】図2(A)、(B)は本発明の電磁式回転セン
サの作動を説明するための模式図である。
サの作動を説明するための模式図である。
【図3】電磁式回転センサのコア各部におけるコイル出
力電圧を示す図である。
力電圧を示す図である。
【図4】本発明の効果を説明するための電磁式回転セン
サの概略図である。
サの概略図である。
【図5】本発明の第2の実施例を示す電磁式回転センサ
の主要部断面図である。
の主要部断面図である。
【図6】本発明の第3の実施例を示す電磁式回転センサ
の主要部断面図である。
の主要部断面図である。
【図7】本発明の第4の実施例を示す電磁式回転センサ
の主要部断面図である。
の主要部断面図である。
【図8】本発明の第4の実施例の効果を説明するための
電磁式回転センサの概略図である。
電磁式回転センサの概略図である。
1 ハウジング 2 コア 3 ロータ歯車 4 永久磁石 5 コイル 6 コイルボビン 7 出力ライン 8 車両取付け部
Claims (4)
- 【請求項1】 先端が全周に凹凸を形成したロータ歯車
の外周近傍に位置し、基端が永久磁石の磁極の一方に接
するコアを設けて、上記コアの周囲に配したコイルボビ
ンにコイルを巻回し、上記コイルに上記ロータ歯車の回
転に伴う上記コア内部の磁束変化に応じた出力電圧を発
生させる電磁式回転センサであって、上記コイルの、上
記ロータ歯車側のコイル巻き数を、上記永久磁石側のコ
イル巻き数より多くしたことを特徴とする電磁式回転セ
ンサ。 - 【請求項2】 上記コイルボビンを軸方向に複数に分割
し、分割されたコイルボビン各部に巻回されるコイルの
外径が、上記永久磁石側より上記ロータ歯車側へ向けて
階段状に大きくなるようにした請求項1記載の電磁式回
転センサ。 - 【請求項3】 上記コイルの巻き数を上記永久磁石側よ
り上記ロータ歯車側へ向けて次第に増加し、上記コイル
を上記永久磁石側より上記ロータ歯車側へ向けて拡径す
るテーパ状となした請求項1記載の電磁式回転センサ。 - 【請求項4】 先端が全周に凹凸を形成したロータ歯車
の外周近傍に位置し、基端が永久磁石の磁極の一方に接
するコアを設けて、上記コアの周囲に配したコイルボビ
ンにコイルを巻回し、上記コイルに上記ロータ歯車の回
転に伴う上記コア内部の磁束変化に応じた出力電圧を発
生させる電磁式回転センサであって、上記コイルを、上
記コアの上記ロータ歯車側の端部外周にのみ巻回したこ
とを特徴とする電磁式回転センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23430594A JPH0875768A (ja) | 1994-09-02 | 1994-09-02 | 電磁式回転センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23430594A JPH0875768A (ja) | 1994-09-02 | 1994-09-02 | 電磁式回転センサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0875768A true JPH0875768A (ja) | 1996-03-22 |
Family
ID=16968923
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23430594A Withdrawn JPH0875768A (ja) | 1994-09-02 | 1994-09-02 | 電磁式回転センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0875768A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6927567B1 (en) * | 2002-02-13 | 2005-08-09 | Hood Technology Corporation | Passive eddy current blade detection sensor |
JP2013130424A (ja) * | 2011-12-20 | 2013-07-04 | Nidec Sankyo Corp | 磁気センサ装置 |
US9593941B2 (en) | 2014-09-24 | 2017-03-14 | Hood Technology Corporation | Clearance detection system and method using frequency identification |
CN113884699A (zh) * | 2021-09-25 | 2022-01-04 | 四川新川航空仪器有限责任公司 | 一种变截面软磁芯的变磁通式转速传感器 |
-
1994
- 1994-09-02 JP JP23430594A patent/JPH0875768A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6927567B1 (en) * | 2002-02-13 | 2005-08-09 | Hood Technology Corporation | Passive eddy current blade detection sensor |
JP2013130424A (ja) * | 2011-12-20 | 2013-07-04 | Nidec Sankyo Corp | 磁気センサ装置 |
US9593941B2 (en) | 2014-09-24 | 2017-03-14 | Hood Technology Corporation | Clearance detection system and method using frequency identification |
CN113884699A (zh) * | 2021-09-25 | 2022-01-04 | 四川新川航空仪器有限责任公司 | 一种变截面软磁芯的变磁通式转速传感器 |
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Legal Events
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