JPH08756U - メモリモジュール用のアドレスをイネーブルする装置 - Google Patents

メモリモジュール用のアドレスをイネーブルする装置

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JPH08756U
JPH08756U JP005760U JP576095U JPH08756U JP H08756 U JPH08756 U JP H08756U JP 005760 U JP005760 U JP 005760U JP 576095 U JP576095 U JP 576095U JP H08756 U JPH08756 U JP H08756U
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ディー.ダーキン マイクル
エヌ.スチュワート グレッグ
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デル ユーエスエー,エル.ピー.
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】少なくとも1個のメモリモジュールが前記相互
接続手段に装着されているときのみ、アドレス信号によ
りアクセスされるメモリ回路を提供する。 【構成】SIMM(シングル・インライン・メモリモジ
ュール)がソケット78〜88に装着されているとき
に、SIMMの接地されたPRESピンとアドレスバッ
ファ70,72,74の出力イネーブルピン104,1
06,108とが、アドレスデータ線162,164,
166を介して相互接続される。この線にはプルアップ
抵抗器170,172,174が接続されているので、
SIMMがソケットに装着されてなければ、アドレスバ
ッファはディスイネーブルされる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はメモリシステムに関するものであり、特に、メモリモジュールとそれ に関連するアドレスバッファとを含むメモリシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ディジタルデータ処理システムは一般に中央処理装置(CPU)と、主メモリ と少なくとも1台の入出力装置とから成る。入出力装置には例えばカードリーダ 、磁気テープリーダ、磁気ディスク、プリンタなどがあり、これらは入出力コン トローラ(IOC)を介して前記CPUや主メモリとインタフェイスがとられて いる。代表的なデータ処理システムでは、システムで用いられる主メモリの容量 は通常概ね最低から最大まで変えられるようになっている。データ処理システム のユーザが各システムに実際に組込むメモリの容量を決定する。主メモリの容量 を増やす必要があるときには、通常メモリユニットを追加する形で、システムに 加えることができる。コンピュータシステムに組込む主メモリの容量は通常、実 行するコンピュータプログラムの大きさと数、処理するデータ量およびデータを 処理しなければならない速度の関数である。したがって、代表的なデータ処理シ ステムでは、特定のシステムに実際に組込まれる主メモリの容量は可能な最大容 量より少ない。
【0003】 通常、コンピュータ内の主メモリはダイナック・ランダム・アクセス・メモリ (DRAM)チップから構成されている。その名前が示すように、DRAMチッ プはメモリに記憶されている任意のデータワードを多くの周辺とは独立に読み出 してCPUに提供することができる。このことが確実に行われるのは、DRAM チップがデータの個々のビットを多数の行列の形に組まれたセルの中に記憶して おり、各データビットにはそれぞれ唯一のアドレスが与えられているからである 。CPUによりアクセスされるDRAMチップ内の特定の行列のセルを指示する 信号をメモリコントローラから受信するのに、アドレスバッファが用いられる。 アドレスバッファは、実際に、前記チップのセルにデータを記憶し検索するため に必要な信号を前記メモリチップに与える。
【0004】 1983年頃、ワングラボラトリー社(Wang Laboratories )はコンピュータメモリのコストと空間が著しく少なくてすむDRAMの実装方 法を開発したと発表した。開発されたものは9個の別々の64k RAMチップ を0.75×3インチ(19.05×76.2mm)の空間の中に集積化したシ ングル・インライン・メモリモジュール、すなわちSIMMであった。SIMM は、本質的には小さい印刷回路基板上にメモリチップアレイを搭載したもので、 印刷回路基板の片面または両面に実装されたプラスチックリードチップキャリア 面にメモリチップアレイが組込まれている。SIMMは発展して今や9個の1メ ガビットDRAM、または9個の256キロビットDRAMを有するようになっ た。SIMMは一般にシステムに追加するのが容易なように、コネクタソケット に挿入するようになっており、SIMMを印刷回路基板に直接ハンダ付けする難 しさと危険性が回避されている。
【0005】 本考案のシステムと方法により解決されるある種の問題の根本的な理由として 認識すべきことは、コンピュータ技術では、各システムの小型化と効率化を最適 にするために、要素の数を最小限に保つが、各要素に拡張可能性を持たせて使う という努力がなされている、という点である。コンピュータメモリの実装に関し ていえば、各DRAM SIMMがそれ自身に個別に関連したアドレスバッファ を有するが、しばしば1個のアドレスバッファで2個のDRAM SIMMを駆 動する方式が採用されている。コンピュータシステムはしばしば二対以上のDR AM SIMMを含むから、ソケットに対を成したDRAM SIMMを多数装 着し、各SIMM対には1個のアドレスバッファを関連させるのが普通である。
【0006】 前述のように、コンピュータメモリは一般にシステムに組込み可能な最大のメ モリ容量より少ないように構成される。このようなシステムを最も効率よく構築 するには、アドレスバッファと、メモリモジュールを搭載するSIMMソケット とを最初に完全に装備することであるが、メモリモジュールの数は使用者が当初 のシステムで必要とする数だけ実装すればよい。したがって、この新しいシステ ムではSIMMソケットのすべてにメモリモジュールが実装されているわけでは ないということになろう。必要に応じて後でメモリを追加するのはすばやくかつ 簡単にできる。すなわち、新しく追加されるメモリにアクセスするためのアドレ スバッファはシステム内に既に実装されているので、メモリモジュール、例えば SIMM、を空のソケットに差し込みさえすればよい。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
前述のようにシステムを組むのは効率が良いとともに好ましい特性を有する設 計法であるが、いくつかの欠陥と欠点があった。例えば、ソケットに新しく実装 されたメモリモジュールをアドレスバッファが直ちに駆動できるようにするには 、アドレスバッファを常にイネーブルの状態にしておかなければならない。すべ てのSIMMソケットに対するアドレスバッファを常にイネーブルにしておけば 、DRAM SIMMが実装されているときには例えばDRAM SIMM向け のアドレス線を駆動すること(すなわち行列の情報をDRAMに供給すること) が保証されるが、SIMMが実装されてない場合でもアドレスバッファはアドレ ス線を駆動することになる。アドレスバッファから不必要な電圧出力信号が供給 されるので、システム内に余分な電流が流れると共に電気ノイズの原因ともなる 。余分な電流が流れると電力消費量が増すから望ましくないし、また、アドレス バッファ信号の高速スイッチングにより電磁干渉(EMI)ノイズが発生してデ ータを誤らせることがあるから好ましくない。
【0008】 これらの問題を解決するために提案された他のシステムでは、手動のDIPス イッチまたはジャンパを用いてシステムメモリを構成することにより、アドレス バッファのイネーブルを制御した。しかしユーザが手動で正しくスイッチを切替 えたりジャンパを設定したりすることに頼るのは、複雑なコンピュータメモリシ ステムでは信頼できる解決法ではない。
【0009】 このような事情を考えると、メモリモジュールに関連したアドレスバッファを 常にイネーブルに保つだけの理由があることを認めざるをえない。しかしこの方 法には欠点と欠陥がつきまとう。これ迄これらの問題を解決しようとの試みがあ ったが、それらは不適当であることがわかった。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案は従来技術の欠点と欠陥を克服するものであって、本考案により提供さ れるメモリ回路は、メモリモジュールが装着されるとは限らないが、少なくとも 1個のメモリモジュール用の相互接続手段と、前記少なくとも1個のメモリモジ ュールが装着されているときにのみ、アドレス信号を前記少なくとも1個のメモ リモジュールに伝送する手段とを含む。
【0011】 本考案のある実施例では、中央処理装置とメモリモジュール相互接続手段との 間の回路中に接続された少なくとも1個のアドレスバッファを含み、該相互接続 手段は前記少なくとも1個のメモリモジュールを取り付け得るソケットを含む。 本考案の他の面においては、前記少なくとも1個のメモリモジュールが装着され ているときにのみアドレス信号を前記少なくとも1個のメモリモジュールに伝送 する手段は、もしメモリモジュールが前記ソケットに取り付けられてなければ、 前記少なくとも1個のアドレスバッファをディスエーブル(不能)にする手段を 含む。
【0012】 本考案の他の実施例では、DRAM SIMM用のソケットが少なくとも2個 あり、該少なくとも2個のソケットが1個のアドレスバッファによって駆動され る。この実施例では、プルアップ抵抗器を有する線が前記1個のアドレスバッフ ァの出力イネーブルピンと、前記少なくとも2個のソケットに取り付けられた各 DRAM SIMMの接地されたPRESピンとを相互接続する。更にこの実施 例では、両方のDRAM SIMMがないときには、前記プルアップ抵抗器の作 用で、前記出力イネーブル線をハイにすることにより、前記アドレスバッファの ディスエーブルにする。他方、DRAM SIMMが片方または両方ある場合に は、前記出力イネーブル線をローにして前記アドレスバッファをイネーブル(有 効)にする。
【0013】 本考案による装置は、ディスエーブル可能なアドレスバッファ手段を用いて、 メモリモジュールを受けるコネクタにアドレス信号を供給する手段と、もしアド レス信号を送るべき相手のメモリモジュールが存在しなければ、前記アドレスバ ッファ手段をディスエーブルにする手段とを含む。
【0014】 したがって、本考案の目的は、オプションのメモリモジュールが装着されてな いとき、それに関連するアドレスバッファをディスエーブルにすることである。 本考案の他の目的は、負荷が接続されてないアドレス線を駆動するのを避けるこ とである。無負荷のアドレス線を駆動すると、余分な電流が流れると共に余分な 電気的ノイズが発生するが、これらは両方ともコンピュータメモリシステムにと って好ましくないからである。
【0015】
【実施例】
図面中参照番号が同じものは同じかもしくは類似の要素を示す。図1はコンピ ュータシステムの一般的なハイレベルのブロック図である。本考案のシステムは 最初はこのレベルで考え、引続きいくつかのもっと詳しいレベルで、本考案が有 用である環境における本考案の役割と働きについて説明し、理解と評価を確実な ものにしていくことにする。
【0016】 図1は本考案のシステムを採用したパーソナルコンピュータシステムを示し、 4個の主要なバスは最上位の各種要素間の主要なインタフェイスを表わしている 。第1のメモリコネクタ2及び第2のメモリコネクタ4は、それぞれプロセッサ 6,8とそれぞれのプロセッサ専用のメモリ10,12および14との間に固有 のインタフェイスを有する。プロセッサバス16は、多重マスタバスであり、プ ロセッサ6,8を含むプロセッサと、ISA,EISAまたはマイクロチャネル などの標準インタフェイスから成るI/Oチャネル20との間のアーキテクトチ ャのブレーク(architectural break)である。
【0017】 プロセッサバス16はいろんな働きをする。まず第1に、プロセッサバス16 は各要素間の接続部として働く。すなわち、プロセッサ6,8とインテリジェン トI/Oおよび/またはプロセッサ14間の接続部として、また、すべてのシス テムメモリ10,12とオプションメモリ14間の接続部として、更にまた、シ ステムI/Oチャネル20とそのI/O拡張スロット22−40間の接続部とし て働く。システムメモリ10,12および14は、2個のバンク付きの仮想64 ビットインタリーブメモリとして構成されており、2個のバンクは32ビットの ダブルワードを記憶するためのもので、片方は奇数用で、もう片方は偶数用であ る。従って、プロセッサバス16の働きにより、各プロセッサ6,8が他方のプ ロセッサ8,6のメモリにアクセスすることができる。このアクセスはメモリに 直接接続されているプロセッサを介して可能になる。すなわち、プロセッサバス 16に接続されている一方のプロセッサが他方のプロセッサのメモリの記憶場所 にアクセスしたいという要求があると、他方のプロセッサは自分のメモリへのア クセスを終了し、プロセッサバス16からアドレスを受信してプロセッサバス1 6との間でデータのやり取りを行う。更に、プロセッサバス16はプロセッサ6 ,8と14との間の通信リンクとしても働く。プロセッサ間通信機構(この詳細 は本考案にとって必須のものではないので、ここでは省略する)を介して、各プ ロセッサは他方のプロセッサにアクセスして割込むことができる。
【0018】 更に、プロセッサバス16はプロセッサメモリ群10,12,14とI/Oチ ャネル20との間のインタフェイスとしても働く。アドレスとデータが、システ ム/バスコントローラ42の制御下で、1組のトランシーバ44および46を介 して、プロセッサバス16とI/Oチャネル20との間で転送される。トランシ ーバ44および46は例えばテキサスインスツルメント社製のモデル74ALS 245トランシーバで構成することができる。このインタフェイスを介してプロ セッサバスマスタは、I/O拡張スロット22,24,26,28,30,32 ,34,36,38,40の各々のみならず、システムI/Oおよび周辺装置1 8にもアクセスすることができる。更にまた、プロセッサバス16はI/Oから I/Oへアクセスするためのデータ通信路としても働く。システムおよびバスの コントローラ42はデバイス間通信に必要なプロトコルをフォーマットする「ア クションコード」を発生して、広範囲の種々のインテリジェントカードをI/O 拡張スロットに差し込むことを可能にする。そしてこれらのカードが、プロセッ サバス16に接続されている他のI/Oカードまたはプロセッサとメモリにさえ アクセスすることができるようになる。
【0019】 システム/バスコントローラ42は、ルーチン情報を提供しアクションコード を生ずるほかに、プロセッサバス16の仲裁をすべて取り扱い、ISA「コマン ド」、DMA制御信号および割込みなどのシステムI/Oバス18に対するすべ ての制御信号をインタフェイスする。
【0020】 図2には、図1のコンピュータシステムに採用されているプロセッサカードの 主な要素のブロック図を示す。図1を参照すると、プロセッサモジュール6はメ モリコネクタ2とプロセッサバス16を介して、コンピュータシステムの残りの 要素とインタフェイスするのがわかる。
【0021】 プロセッサモジュール6には、マイクロプロセッサ48(たとえば、インテル 80386)、数値演算コプロセッサ50(たとえば、インテル80387)、 オプションのコプロセッサ52(たとえば、ウェイテック(Weitek)31 67)、キャッシュサブシステム、クロック回路54、POST ROM(パワ ーオン、自己検査、リードオンリメモリ)56、データフロー/ECCコントロ ーラ58、および、メモリ/バスコントローラ60が含まれる。
【0022】 前記キャッシュサブシステムは、キャッシュメモリ(SRAMの2個の別々の バンク62Aと62Bから成るように示されている)とキャッシュコントローラ 64(例えば、インテル82385)とを含む。前記キャッシュサブシステムは 、プロセッサが最もひんぱんに必要とするデータに高速でアクセスすることがで きる、きわめて速い「スケッチパッドのような(sketchpad−like )」メモリとして働く。もしキャッシュ可能な読み取りがプロセッサによりなさ れると、前記メモリコントローラは4個の連続するダブルワードをシステムメモ リから前記キャッシュに返すように、前記システムには4ダブルワードのキャッ シュラインサイズを持つキャッシュメモリを採用することができる。この動作が 一対のインタリーブされた32ビットのダブルワードメモリバンクから誤り訂正 および/または検出回路まで起こる際の精度を最適化することは、後述するよう に、本考案のシステムの主要な目的のひとつである。
【0023】 キャッシュ62A,62Bを持つシステムでは、必要ならば、アドレスを無効 にするために、発生した各プロセッサのアドレスを保存するためのスヌープアド レスラッチ66を設けられるだろう。更に、キャッシュメモリ付きのシステムで は、キャッシュメモリ62A,62Bと、キャッシュコントローラ64と、メモ リ/バスコントローラ60の間を通るアドレス信号及び制御信号を制御するため に、プログラマブルアレイロジック(PAL)ライン拡張ロジック68も含まれ るだろう。
【0024】 プロセッサモジュール6にはまた、ローカルのアドレスバス、データバスおよ び制御のバス(図2において種々の矢印で示されている)が含まれる。これらの バスは、データフロー/ECCコントローラ58およびメモリ/バスコントロー ラ60のみならず、マイクロプロセッサ48、コプロセッサ50,52およびキ ャッシュ62A,62Bを相互接続する。これらのバスはROM56の読出しや コプロセッサのサイクルやキャッシュ読出しヒットのようなローカルサイクル用 に使われる。ROM56に対するアクセスは、データフロー/ECCコントロー ラ58およびメモリ/バスコントローラ60の動作を経てなされ得る。しかしな がら、キャッシュの書込み、キャッシュの読み出し誤り、ノンキャッシュエイブ ルサイクルおよびI/Oサイクルのような全体的なサイクルのときには、プロセ ッサモジュール6はそのアクセスオフボード(access off−boar d)を完了しなければならない。
【0025】 オフボードサイクルのとき、メモリ/バスコントローラ60は前記ローカルの アドレス信号および制御信号を復号化し、そのアクセスがプロセッサバス16向 けか、それとも前記専用メモリ向けなのかを判定する。メモリサイクルのとき、 メモリ/バスコントローラ60はメモリ制御信号(すなわち、RAS,CASお よびWE)を発生し、前記メモリカードにアクセスする。メモリ/バスコントロ ーラ60はまた各リフレッシュ期間中にメモリカード、例えば要素10、にリフ レッシュ信号を送る。データフロー/ECCコントローラ58もメモリバスコン トローラ60と共同して誤りの監視と訂正を行う。
【0026】 メモリカード10に向けられてないオフボードサイクルのとき、メモリ/バス コントローラ60はプロセッサバス要求信号を発生し、許可されたときプロセッ サバス16を制御する。ここでも、データフロー/ECCコントローラ58と共 同して、メモリ/バスコントローラ60がプロセッサバス16へのアクセスを完 了する。
【0027】 図3にはメモリカード10の主な要素のブロック図を示す。図1に示すように 、メモリカード10はメモリコネクタ2を介してシステムの残りの要素とインタ フェイスしている。
【0028】 前述のように、各メモリカード10は好ましくは32ビットダブルワードの2 個のインタリーブバンク(一方が奇数で他方が偶数)の形態で仮想64ビットワ ードを記憶する。各カード10は、1個のRAS,CAS,リフレッシュコント ローラ68、4個のアドレスバッファ70,72,74,76、8個のシングル ・インライン・メモリ(SIMM)スロット78,80,82,84,86,8 8,90,92,および4個のインタリーブコントローラ94,96,98,1 00を含む。RAS,CAS,リフレッシュコントローラ68はメモリインタフ ェイス102(図1参照)から制御信号を受信して、SIMMスロット78,8 0,82,84,86,88,90,92に制御信号を送り、読み出し、書込み およびリフレッシュの制御を行う。なお、メモリインタフェイス102(図1参 照)はメモリ/バスコントローラ60(図2参照)により駆動される。4個のイ ンタリーブコントローラ94,96,98,100の各々はメモリコネクタ2と SIMMスロット78,80,82,84,86,88,90,92との間の8 ビットのデータを多重化する。
【0029】 前述のように、各メモリカード10と12はアドレスバッファ70,72,7 4,76と、SIMMスロット78,80,82,84,86,88,90,9 2とを含む。アドレスバッファ70,72,74,76として例えば、VTC社 製のモデル74FCT828と74FCT827のデータバッファを使うことが できる。平均アドレス線信号スイッチングを最小にして電気ノイズを最小にする ために、反転型バッファ(74FCT828’s)と非反転型バッファ(74F CT827’s)とを使うことができる。SIMMスロット78,80,82, 84,86,88,90,92は、パリティ機構またはECC機構を持つ、1, 2,4,8メガバイトのいずれかのSIMMを収容するようになっている。アド レスバッファ70,72,74,76とSIMMスロット78,80,82,8 4,86,88,90,92は本考案のシステムと方法において重要な役を果た すので、以下詳細に説明する。
【0030】 図4には従来技術のメモリ回路のブロック図を示す。概してこの回路は図3の 一部に対応する。具体的に云うと、この部分は、例えはアドレスバッファ70, 72,74および対応するSIMMソケット78,80,82,84,86,8 8を含む。一対のSIMMソケットに1個のバッファが、例えばソケット78, 80にはバッファ70が関連しているが、各バッファに関連するSIMMソケッ トは1個だけでもあるいは3個以上でもよい。
【0031】 図4の従来の構成では、アドレスデータは図3に示したようなメモリコネクタ 2から線102を通ってアドレスバッファ70,72,74に集められる。前述 のように、これらのバッファとしてVTC社製の反転型バッファ74FCT82 8または非反転型バッファ74FCT827のいずれかを使うことができる。当 業者には周知であるが、この型のアドレスバッファには出力イネーブルピン10 4,106,108が付いている。出力イネーブルピン、例えばバッファ70の ピン104がローのとき、そのバッファはイネーブル状態にある。他方、前記出 力イネーブルピン104がハイのとき、そのバッファはディスエーブルの状態に ある。
【0032】 前記アドレスデータは、アドレスバッファ70−74にいったん記憶された後 、線110,112,114をそれぞれ通って、SIMMが取り付け可能なSI MMソケット78,80に送られる。アドレスバッファ70−74から出力され た信号は、メモリにアクセスするために、ソケット78−88に挿入されたSI MMに搭載されているDRAMメモリのアドレス線を駆動する。
【0033】 関連技術の部分で説明したように、商業的に出荷されたコンピュータシステム では、いくつかのSIMMメモリソケットにはSIMMが装着されてないという のは当たり前のことである。その理由は、コンピュータシステムは実際には最大 収容能力よりも少ないメモリを付けて売られることがしばしばあるからである。 その種のシステムはメモリモジュールを追加できるようになっており、空のスロ ットを利用してすばやくかつ容易にメモリを拡張したり高級化したりすることが できるようになっている。本考案のシステムを説明する目的で、図4の構成では 4組の利用可能なSIMMソケットのうち、例えばスロット78,80,82に 3個のSIMMが装着されているものとする。
【0034】 従来技術を示した図4において、バッファ70,72,74の出力イネーブル ピン104,106,108は接地されている。したがって、各出力イネーブル ピンの電圧レベルはローであるから、バッファ70,72,74は常にイネーブ ルの状態にある。したがって、SIMMがSIMMスロット78,80,82, 84,86,88のうちのいずれか1個または2個以上に装着されているか否か にかかわらず、アドレスデータは常にSIMMスロット78,80,82,84 ,86,88に供給される。図4の従来技術の構成では、スロット対86および 88にはSIMMが装着されてないということや、スロット対82及び84に関 してはスロット82にだけSIMMが装着されているということに関係なく、こ れらの空のスロット84,86,88を含むすべてのSIMMスロットが駆動さ れる。前述のように、このために不必要な電流が多く流れるとともに回路ノイズ が生ずる。これらはどちらもメモリシステムでは極めて望ましくない回路特性で ある。
【0035】 図5に図4に示したものとよく似た回路を示すが、これは本考案の技術を採用 して改良されたものである。図5のメモリ回路は線102、出力イネーブルピン 104,106,108付きのアドレスバッファ70,72,74、SIMMソ ケットまたはスロット78,80,82,84,86,88,および、バッファ 70,72,74とSIMMソケット78,80,82,84,86,88とを 相互接続するアドレスデータ線110,112,114,116,118,12 0,122,124,126を含む。メモリ回路のこれらの各要素は図4に示し た従来技術の構成と、図5に示した本考案の思想を採用してつくった構成とにお いて共通している。
【0036】 図6にはSIMM128の一部を示す。SIMM128は小さな長方形の印刷 回路基板136に複数個のDRAM130,132…134を搭載している。こ の基板136にはたとえばピン138,140,142,PRESピン146な どの複数個のピンが付いている。本考案の技術の一面によれば、SIMM128 のPRESピン146はSIMM128の印刷回路基板上で接地されている。
【0037】 再び図5を参照して、図6に関連して説明したような改良されたSIMM12 8をSIMMソケット78,80,82,84,86,88の各々に取り付ける ことができる。説明のために、改良されたSIMM128はソケット78,80 ,82にだけ装着して、ソケット84,86,88は空にしておくことにする。
【0038】 図4と図5とを比較すると、図5が図4と異なる点は、アドレスバッファ70 ,72,74の出力イネーブルピン104,106,108が接地されないで、 SIMMソケット78,80,82,84,86,88上の点150,152, 154,156,158,160に接続されていることである。本考案によれば 、これらの点150,152,154,156,158,160はソケット78 ,80,82,84,86,88に装着されたSIMM128の接地されたPR ESピン(例えばピン146)と接触するような位置にある。また、本考案によ れは、ピン104,106,108とピン150,152,154,156,1 58,160とを相互接続する線162,164,166にはプルアップ抵抗器 170,172,174が接続されている。
【0039】 図5において、もしSIMM128がSIMMソケット対78および80の両 方のソケットに装着されているならば、これらに関連する出力イネーブルピン1 04がローになるので、関連するアドレスバッファ70がイネーブルになる。こ の場合、アドレス信号はバッファ70を通って、ソケット78,80に装着され たSIMM128に転送される。他方、もしソケット86と88のように一対の ソケットのどちらにもSIMMが装着されていないならば、線166とプルアッ プ抵抗器174の働きでアドレスバッファ74の出力イネーブルはハイになるの で、アドレスバッファ74は出力信号の供給が不能とされる。したがって、アド レスバッファ74は行き場のないアドレス信号で空のSIMMを駆動しようとす るような無駄なことはしなくてすむ。最後に、ソケット対82と84におけるソ ケット82のように、一対のソケットのうち一方だけにSIMMが装着されてい る場合には、アドレスバッファ72はイネーブルになるのでその装着されている SIMM128は正しく駆動される。
【0040】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案はもしメモリモジュールが装着されていればアド レスデータをメモリモジュールに適切に供給するが、受け手のないアドレス信号 で空のソケットを駆動することは実質的に軽減されるという、比較的簡単で安価 なシステムと方法とを提供するものである。このように不必要な信号の供給を軽 減するので、電流の流れ(current draw)と回路ノイズが軽減され 、ひいてはシステム全体の性能を改善することができる。
【0041】 以上の説明から、多くの修正や変更が可能なことは明らかである。例えば、各 SIMMソケットにそれ自身のアドレスバッファを持たせることができよう。も しそのようなシステムに本考案の線とプルアップ抵抗器を採用すれば、不必要な 電流の流れとノイズの発生を更に除去することができよう。勿論、システムにい くつのアドレスバッファとSIMMソケットを採用するかという問題はコストと 効率のかね合いとなる。とにかく、ある1個のアドレスバッファに関連するいく つかのソケットが全部空であるような場合にはすべて、本考案によりシステム性 能が改善されるであろう。その他多くの修正や変形が可能である。したがって、 本考案の範囲内で、ここで例示した以外のやり方で本考案を実施することができ よう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のメモリ回路が採用されるコンピュータ
システムのブロック図。
【図2】図1のコンピュータシステムに用いられたプロ
セッサモジュールのブロック図。
【図3】図1のコンピュータシステムに用いられたメモ
リモジュールのブロック図。
【図4】従来技術のメモリ回路のブロック図。
【図5】本考案によるメモリ回路のブロック図。
【図6】本考案によるメモリ回路に使用するために改良
されたDRAM SIMMの概略図。
【符号の説明】
6 プロセッサモジュール 10 メモリカード 70,72,74 アドレスバッファ 78,80,82,84,86,88 SIMMソケッ
ト 104,106,108 出力イネーブルピン 128 SIMM 130,132…134 DRAM 146 PRESピン 170,172,174 プルアップ抵抗器

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ処理システムにおいて使用され、
    アドレス信号によりアクセスされるメモリ回路におい
    て、 メモリモジュールが装着されるとは限らないが、少なく
    とも1個のメモリモジュール用の相互接続手段と、 前記少なくとも1個のメモリモジュールが前記相互接続
    手段に装着されているときにのみアドレス信号を前記相
    互接続手段に送る手段と、を含むことを特徴とする、メ
    モリ回路。
  2. 【請求項2】 プロセッサと、該プロセッサに作動的に
    接続されたメモリと、該メモリに作動的に接続されたメ
    モリコントローラと、を含むコンピュータシステムにお
    いて、 前記メモリは、 メモリモジュールが装着されるとは限らないが、少なく
    とも1個のメモリモジュール用の相互接続手段と、 前記少なくとも1個のメモリモジュールが前記相互接続
    手段に装着されているときにのみアドレス信号を前記相
    互接続手段に送る手段と、を含むことを特徴とする、コ
    ンピュータシステム。
  3. 【請求項3】 関連するメモリモジュールを有するとは
    限らないメモリモジュール用の相互接続手段をアドレス
    する装置において、 前記相互接続手段に送るアドレス信号を少なくとも1個
    のアドレスバッファに記憶する手段と、 もし前記相互接続手段にそれと関連するメモリモジュー
    ルが1個も装着されていなければ、前記少なくとも1個
    のアドレスバッファをディスエーブルにする手段と、を
    含むことを特徴とする、アドレスする装置。
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