JPH0875308A - エンジン駆動式ヒートポンプ装置 - Google Patents

エンジン駆動式ヒートポンプ装置

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JPH0875308A
JPH0875308A JP23948694A JP23948694A JPH0875308A JP H0875308 A JPH0875308 A JP H0875308A JP 23948694 A JP23948694 A JP 23948694A JP 23948694 A JP23948694 A JP 23948694A JP H0875308 A JPH0875308 A JP H0875308A
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heat exchanger
chamber
exhaust
room
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Masatsugu Arimura
正嗣 有村
Yoshihide Takano
好秀 鷹野
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Yamaha Motor Co Ltd
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Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】吸気通路入口から吸われる新気を冷気とするこ
とにより、エンジン性能を確保するエンジン駆動式ヒー
トポンプ装置を提供する。 【構成】エンジン駆動式ヒートポンプ装置は、室外機の
下部にエンジン5を収容する機関室7と、上部に熱交換
器室14を配置し、エンジン5ヘの吸気通路を、機関室
7と熱交換器室14を区切る区画壁を貫通して配置し、
吸気通路入口21a2を熱交換器室壁の孔に対向配置す
るかあるいは吸気通路をさらに交換器室壁を貫通して配
置し、吸気通路入口21a2を熱交換器室14外に開口
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エンジンによって駆
動するようにしたエンジン駆動式ヒートポンプ装置に関
し、ガスヒートポンプ用エンジン等を使用する空調設備
において、エンジンからの吸気通路さらには排気通路を
備えるエンジン駆動式ヒートポンプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジン駆動式ヒートポンプ装置は、ガ
スヒートポンプ用エンジンを使用する空調設備として適
用され、例えば特開昭63−247562号公報に開示
されるものがある。この空調設備においては、エンジン
の吸気は、熱交換器室Kr内に配置されたラジエータR
の下端よりも低い位置に設けられた吸気配管APの入口
開口から取り入れられている。すなわち、熱交換器Kを
通過した空気の内一部がラジエータRの下側を通過して
吸気配管APへ入り、エアクリーナACを経てエンジン
に採り入れられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、空気は熱
交換器Kを通過する時、熱交換をするので、どうしても
外気温度より上昇してしまう。このため充填効率が低下
しエンジン性能が低下する問題がある。
【0004】この発明は、かかる点に鑑みなされたもの
で、吸気通路入口から吸われる新気を冷気とすることに
より、エンジン性能を確保するエンジン駆動式ヒートポ
ンプ装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明のエンジン駆動式ヒートポンプ
装置は、室外機の下部にエンジンを収容する機関室と、
上部に熱交換器室を配置し、前記エンジンヘの吸気通路
を、前記機関室と前記熱交換器室を区切る区画壁を貫通
して配置し、前記吸気通路入口を前記熱交換器室壁の孔
に対向配置するかあるいは前記吸気通路をさらに交換器
室壁を貫通して配置し、前記吸気通路入口を熱交換器室
外に開口したことを特徴としている。
【0006】請求項2記載の発明のエンジン駆動式ヒー
トポンプ装置は、室外機に、少なくともエンジンを収容
する機関室と、液相の冷媒を貯留するアキュムレータを
収容するとともに外気との連通口を有する配管室とを配
置し、前記エンジンの吸気通路を、前記エンジンから前
記機関室と前記配管室を区切る区画壁を貫通して配置
し、前記吸気通路入口を前記配管室内に配置したことを
特徴としている。
【0007】
【作用】請求項1記載の発明では、エンジンヘの吸気通
路を、機関室と熱交換器室を区切る区画壁を貫通して配
置し、吸気通路入口を熱交換器室壁の孔に対向配置する
かあるいは吸気通路をさらに交換器室壁を貫通して配置
し、吸気通路入口を熱交換器室外に開口しており、吸気
通路入口から吸われる新気を熱交換器の影響を受けない
冷気とすることができ、充填効率が向上しエンジン性能
を確保することができる。
【0008】請求項2記載の発明では、エンジンの吸気
通路を、エンジンから機関室と配管室を区切る区画壁を
貫通して配置し、吸気通路入口を配管室内に配置してお
り、吸気通路入口から吸われる新気を熱交換器の影響を
受けない冷気とすることができ、充填効率が向上しエン
ジン性能を確保することができる。
【0009】
【実施例】以下、この発明のエンジン駆動式ヒートポン
プ装置を適用したエンジン駆動式空気調和装置の実施例
を図面に基づいて説明する。
【0010】図1乃至図21はエンジン駆動式空気調和
装置の一実施例を説明するためのものであり、図1はエ
ンジン駆動式空気調和装置の全体構成を示す図、図2は
室外空調ユニットの正面図、図3は室外空調ユニットの
右側面図、図4は室外熱交換器室の床面の平面図、図5
はパッドの平面図、図6は機関室、配管室の断面平面の
模式図、図7は電装ボックスの断面図、図8はエンジン
冷却水の注水口部分の配置図、図9は注水口の断面図、
図10は排気熱交換器の断面図、図11はエンジンの吸
気系及び排気系を示す正面図、図12はエンジンの吸気
系及び排気系を示す側面図、図13はシリンダヘッドカ
バーの断面図、図14はエアクリーナ及びガスミキサの
断面図、図15は排気サイレンサの正面図、図16は図
15のXVI-XVI線に沿う断面図、図17は室外空調ユニ
ットの平面図、図18は室外空調ユニットを複数台設置
する場合の平面図、図19及び図20は室外空調ユニッ
トの他の実施例を示す正面図、図21は室外空調ユニッ
トの外板壁の概略構成を示す断面図である。
【0011】まず、図1のエンジン駆動式空気調和装置
の全体構成を示す図において、エンジン駆動式空気調和
装置1は、室外空調ユニット(以下、室外機ともいう)
2と、室内空調ユニット3とで構成されている。室内空
調ユニット3は、冷媒用室内熱交換器4、減圧用の膨張
弁18及び図示しない室内熱交換用送風ファンとを備え
ている。室外空調ユニット2は、エンジン5、圧縮機
6,6等が配設された機関室7と、メインアキュムレー
タ(以下、廃熱回収器ともいう)8、サブアキュムレー
タ9、電装ボックス50及び各機器同士を接続する管路
等が配設された配管室10と、冷媒用室外上部熱交換器
11、冷媒用室外下部熱交換器12及びエンジン冷却水
用熱交換器(温水熱交換器)としてのラジエータ13等
が配設された室外熱交換器室14とを備えている。な
お、上部熱交換器11は図4で分かる通り、2個の同様
なものを並置配置しており、図21においては便宜的に
一つで表示している。
【0012】エンジン5として水冷式ガス燃料エンジン
が用いられ、エンジン5の吸気ポートには吸気管21a
を介してガスミキサ21b、エアクリーナ21cが接続
されており、吸気管21aは機関室7の天壁及び室外熱
交換器室の天壁を貫通して外部に開口している。この吸
気管21aは後述するように、機関室7内で開口させて
も良い。
【0013】ガスミキサ21bは燃料管路22によりガ
ス燃料源に接続され、燃料管路22にはガスミキサ21
bに一体化された流量制御弁22a、ゼロガバナ(減圧
弁)22b、及び2個の電磁弁22cが設けられてい
る。また、エンジン5の排気ポートには、排気管23a
を介して排気熱交換器23b、排気サイレンサ23c、
ミストセパレータ23eが接続されており、排気管23
aは熱交換室14上方に開口している。
【0014】また、エンジン5にはオイル供給用タンク
24aが備えられ、澗滑油量が減少すると電磁弁24b
が開き、潤滑油が重力によって供給されるようになって
いる。
【0015】エンジン5の出力軸には、クラッチ6a,
6aを介して圧縮機6,6が接続されている。圧縮機6
の吐出口は冷媒管路16a、冷房運転位置に切り替えら
れた四方弁15、冷媒管路16bを介して冷媒用室外上
部熱交換器11、冷媒用室外下部熱交換器12に接続さ
れ、この両熱交換器11,12は冷媒管路16c、メイ
ンアキュムレータ8内の熱交換部16e、冷媒管路17
aを介して冷媒用室内熱交換器4に接続されており、こ
の冷媒用室熱交換器4は冷媒管路17b、四方弁15、
冷媒管路16d、メインアキュムレータ8、サブアキュ
ムレータ9を介して圧縮機6,6の吸い込み口に接続さ
れている。なお、670はドライヤ、671はドライヤ
670を迂回するフィルタである。
【0016】なお、900,901は毛細管であり、2
10,210は各々温度検知器と毛細管を組み合わせた
ものであり、冷媒温度を検知することによりメインアキ
ュームレータ8内の液相冷媒のレベルを検知するための
ものである。また、911は開閉弁、912はオイル排
出通路であり、アキュームレータ下部に溜まるオイル量
が多くなると手動あるいは自動により開閉弁911を開
けオイルをメインアキュームレータ8からサブアキュー
ムレータ9の方へ流すようにしている。
【0017】また、冷媒管路16aの途中には、冷媒中
の潤滑油を分離するオイルセパレータ19aが設けら
れ、このオイルセパレータ19aで分離された潤滑油量
が所定値以上になると、オイルストレーナ19b、所定
値以上時に開く電磁弁19cを介してメインアキュムレ
ータ8に戻される。なお、潤滑油はサブアキュムレータ
9にも戻される。また、冷媒管路16aはオイルストレ
ーナ20a、管内圧力が所定圧以上時に開く電磁弁20
bを介してメインアキュムレータ8に接続されており、
これにより冷媒管路圧力の異常上昇を回避している。
【0018】90は電磁弁、91はオイルストレーナで
あり、冷房時、室内機4の負荷が特に小さくなる時、電
磁弁90が開き、冷媒を室内機4を迂回してメインアキ
ュームレータ8へ流すようにし、負荷とのバランスをと
るようにしている。
【0019】室外空調ユニット2としての室外機の冷却
水循環システムSが備えられている。この冷却水循環シ
ステムSは、冷却水温度が所定値以下のエンジン冷機時
に、エンジン5の冷却水ジャケット28b、サーモスタ
ット28c、第1の冷却水ポンプ28aを循環する第1
循環路29a1,29a2,29q,29sと、エンジ
ン冷機時、排気熱交換器23b、リニア三方弁28d、
一方はラジエータ13、他方はメインアキュムレータ8
内の熱交換部29g、第2の冷却水ポンプ28eを循環
する第2循環路29e1,29e2,29r,29b,
29c,29d,29f1,29f2,29pからなる
とともに、冷却水温度が所定値を越えた場合のエンジン
暖機時に、排気熱交換器23b、第1の冷却水ポンプ2
8a、エンジン5の冷却水ジャケット28b、サーモス
タット28c、リニア三方弁28d、一方はラジエータ
13、他方はメインアキュムレータ8内の熱交換部29
g、第2の冷却水ポンプ28eの順で循環する第3循環
路29e1,29e2,29s,29a1,29a2,
29b,29c,29d,29f1,29f2,29p
を有している。第1の冷却水ポンプ28aは後記するよ
うに、機関室内の導入通路開口近傍に配置し、または配
管室内に配置する。
【0020】また、ラジエータ13には、冷却水用リザ
ーバタンク30aが水管路30c,注入口30bを介し
て接続されている。注入口30bにはサーモスタット2
8cの1つのポートも接続され、サーモスタット28c
はジグル弁で構成されている。サーモスタット28cの
ポートは常時冷却水ジャケット28bと連通し、エンジ
ン冷機時の第1循環路29a1,29a2,29q,2
9s内の空気抜きが可能となる。なお、冷却水用リザー
バタンク30aにも上部に注水口30dと大気との連通
路30eが設けられている。
【0021】また、エンジン冷却水はリニア三方弁28
dが切り替えられると、水管路29dによってメインア
キュムレータ8内の熱交換部29gに供給され、これに
より冷媒に熱を与える。
【0022】次に、室外空調ユニット2の具体的な構造
を、図2乃至図20に基づいて詳細に説明する。
【0023】室外空調ユニット2のケーシング31は、
1対の土台32上に床板33を載置して固定するととも
に、4隅に支柱34を立設し、この四本の支柱34の上
端を右側面上及び左側面上でそれぞれ各1本の図示しな
い天井梁で接続し、床板33は前後端を折り曲げて床梁
33aを形成し、左、右側面を左、右側板37c,37
dで、天井面を天板37eでそれぞれ覆った構造であ
る。天板37eは、前後左右端部を折り曲げ、各板37
a〜37dあるいは支柱34との連結部が形成されてい
る。
【0024】さらに、前側面は図21に示すように、折
り曲げられた機関室側仕切板41a,41bに、それぞ
れ上端が折り曲げられた右、左の前側板37a,37a
を締付ネジ35により締結している。同様に後側面は、
折り曲げられた配管室側仕切板42a,42bに、それ
ぞれ上端が折り曲げられた正面から見て、右、左の後側
板37c,37dが取り付けられている。
【0025】前、後側板37a,37bはケーシング3
1の前、後側面の後述する仕切板39より下側部分を覆
っており、これらの前、後、左、右側板37a〜37d
は各機器の整備性を確保するために着脱可能になってい
る。
【0026】また、ケーシング31の前、後側面の前側
板37a,後側板37bの上部は外気導入開口となって
おり、各開口にはフィルタとして機能する金網38a,
38bが横枠36a,36bの各々上下に着脱可能に装
着されている。また、天板37eには、導入された外気
を上方に排出する排出開口37fが形成されており、排
出開口37fには、室外熱交換器室14内に外気を金網
38a,38b部分から吸引し、上方に排出する室外熱
交換用送風ファン44が配設されている。排出開口37
fの周囲には、金網38cが立設されている。
【0027】仕切板39は、室外熱交換器室14と、機
関室7及び配管室10とを画成するためのものであり、
機関室7の天井を構成する中央仕切板40及び機関室側
仕切板41a,41bと、配管室10の天井を構成する
配管室側仕切板42a,42bとで構成されている。機
関室側仕切板41a,41b及び配管室側仕切板42
a,42bは上方に着脱可能となっている。
【0028】なお、脱のとき、前、後側板37a,37
bも脱となることになり、機関室7は天井側、前側及び
両方の角部が開放され、配管室10は天井側、後側及び
両方の角部が開放され、それぞれの室内の機器の整備作
業がやり易い。
【0029】また、中央仕切板40と配管室側仕切板4
2a,42bとの境界部で、かつ機関室7の前側壁を構
成する後中板44aの外側上部(配管室10側上部)に
は横樋48(排水通路)がこれらの中央、配管室側仕切
板40,42a,42bと分解可能に、つまり新しいも
のと交換可能に配設されている。横樋48は室外空調ユ
ニット2の長手方向(図1左右方向)、つまり熱交換器
の配置面方向に延びる溝状のもので、左側面側ほど低く
なるように傾斜している。横樋48の最高所に位置する
右端部48bは右側板37dを取り外すことにより、あ
るいは開口部(清掃用穴)を設けることにより外方に露
出可能となっている。
【0030】なお、中央仕切板40が横樋48をV字形
状で覆うようにし、横樋48上方のV字形底に複数の雨
水滴下用孔を設けるようにしてもよい。
【0031】また、横樋48の最低所に位置する左側端
部48aには筒状の縦樋(排水管)43が分解可能に接
続されている。この縦樋43は左側板37cの内面と機
関室7の前側壁を構成する後中板44aの外面とで構成
されるコーナ部を下方に延びており、その下端に開口す
る排水口43aは床板33の下方に位置し、かつ外方に
向いている。この縦樋43は左側板37cを取り外すこ
とにより、新しいものと交換可能となっている。
【0032】また、機関室側仕切板41a,41b、配
管室側仕切板42a,42b及び中央仕切板40は、横
樋48側ほど低くなるように傾斜している。そのため、
室外熱交換器室14内に進入した雨水等は直ちに横樋4
8に集水され、縦樋43を通って外方に排出される。ま
た、機関室側仕切板41a,41b、配管室側仕切板4
2a,42b及び中央仕切板40の傾斜により機関室側
仕切板41a,41b及び配管室側仕切板42a,42
bの外側端部の位置が高くなり、前、後側板37a,3
7bを取り外して内部を点検整備する場合の開口が大き
くなっている。
【0033】また、中央仕切板40には、換気用空気の
排出口40bが室外熱交換器室14内に開口するように
2箇所に形成されている。排出口40bは消音ボックス
40cにより囲まれている。消音ボックス40cの開口
40dは横樋48より上方に位置するとともに、排出口
40bに対しては横樋48の下流方向に位置している。
これにより、室外熱交換器室14内に進入した雨水等、
あるいは横樋48内を流れる雨水等が排出口40bから
機関室7内に進入するのを防止している。
【0034】なお、消音ボックス40cの内側にはスポ
ンジ状の吸音シートが貼り付けられている。
【0035】機関室7の側壁は、前側板37a、左側板
37c,後中板44a、右中板44bで、天壁は機関室
側仕切板41a,41b及び中央仕切板40で、また底
壁は床板33との間に間隔を開けて配置された底板45
でそれぞれ構成されている。後中板44a、右中板44
bの上、下端面は、仕切り板39、床板33に気密に接
続されており、このようにして機関室7は防音構造に構
成されている。後中板44a、右中板44bは機関室7
と配管室10との区画壁となっている。
【0036】底板45と床板33との間の空間はボック
ス状の換気通路46となっており、底板45には、機関
室7内に換気用空気を吹き出す噴出口45aが多数、全
面に渡って略均等に配置形成されている。また、換気通
路46の右中板44b側には配管室10内に開口する2
つの機関室空気取入口46aが形成されており、各空気
取入口46aには換気ファン47が配設されている。縦
樋43の排水口43aは機関室空気取入口46aの反対
側に、つまり空気取入口46aから充分離間した位置に
設けられている。
【0037】配管室10内の後側板37b内面側には、
各種コントロール機器等が収容配置された電装ボックス
50が配設されている。この電装ボックス50の底面に
は空気取入口50aが、側面上部には排出口50bが形
成されており、かつ底面と床板33との間には空気通路
となる隙間が開けてある。床板33には外気を配管室1
0内に導入するための配管室空気取入口33bが形成さ
れており、この空気取入口33bを通って外気が配管室
10内に導入される。また、導入された外気の一部は空
気取入口50aから電装ボックス50内に導入され、排
出口50bから排出され、電装ボックス50内を換気す
る。また、縦樋43の排水口43aは配管室空気取入口
33bより離間するとともに、下方に位置する。
【0038】なお、端子室699の下方には床板33が
なく、また天井もない。端子室699は配管室10とケ
ーシング31の外とを結ぶ連通路となっている。また、
端子室699は後側板37bを外した状態で後方外部に
開放される。冷媒管路800,801の各継手800
a,801a及び燃料管路22dの継手はこの端子室6
99内に位置し、端子室699下方から導入される外部
配管とそれぞれ接続される。外部電源に接続される。端
部にプラグを持つコードも端子室699を通る。
【0039】室外熱交換器室14内の前、後側面上部
に、冷媒用室外上部熱交換器11,11が、後側下部に
冷媒用室外下部熱交換器12が、また前側下部にエンジ
ン冷却水用熱交換器としてのラジエータ13がそれぞれ
配設されている。冷媒用室外上部熱交換器11,11は
垂直方向に向けて、かつ金網38a,38bに沿うよう
に配置されているのに対し、下部の室外熱交換器12及
びラジエータ13は下部ほど内側に位置するように傾斜
させて配置されており、このラジエータ13の上端右端
部に注水口30bが設けられている。
【0040】注水口30bは、図8、図9及び図11に
示すように、ケーシング31の側壁を構成する横枠36
aの右端部及び支柱34に設けられた注入扉63に対向
しており、斜め上向きに配置されたラジエータ13のへ
ッドパイプ13cの上端に接続された給水筒60と、こ
の給水筒60の開口60aを開閉するキャップ61と、
このキャップ61内に配設されたプレッシャバルブ62
とを備えている。開口60aは室外空調ユニット2のケ
ーシング31の側壁を構成する金網38aに向かって斜
め上向きに開口している。プレッシャバルブ62は、そ
の弁体62bで給水筒60の中間部に形成された弁座口
60aを開閉するようになっており、弁体62bはスプ
リング62aで閉方向に付勢されている。
【0041】プレッシャバルブ62は、冷却水の両循環
回路の最高内圧を規定する。すなわち、循環回路の内圧
が開弁圧を越えると、プレッシャバルブ62が開き、残
留する空気、水蒸気あるいは温水を冷却水用リザーバタ
ンク30aに導き、循環回路構成部品を異常な水蒸気圧
が発生したとしても保護可能としている。プレッシャバ
ルブ62cは、循環回路の外方と内方の差圧が所定以上
になる時開き外方から内側への流れを許容する。
【0042】エンジン5が停止し、冷却水温が下がり、
循環回路中の水蒸気分が凝縮して内圧が大気圧以下に下
がり外方と内方との差圧が大きくなるとプレッシャバル
ブ62が開き、冷却水用リザーバタンク30a内の水が
大気圧により押し上げられ、循環回路中に補充される。
【0043】冷却水点検のためキャップ61を外すと、
シール61aによる気密性がなくなり、管路30c中の
水は冷却水用リザーバタンク30a内に戻ってしまい、
水位が下がってしまう。
【0044】エンジン運転による回路中の水蒸気、プレ
ッシャバルブ62を通過しても水蒸気の冷却水用リザー
バタンク30aへの移動、エンジン停止による移動した
水蒸気量に相当する水量分の水位上昇の繰り返しにより
少しずつ水位が上昇し、循環回路内に補充可能となる
が、それまでの間は冷却水量が不足する可能性がある。
しかしこの実施例では給水筒60の位置が下方になる分
水位上昇が早く冷却水量不足になりにくい。その分メイ
ンアキュームレータ8あるいはラジエータ13での熱交
換を十分に実施させることができる。すなわち、熱交換
により発生蒸気圧が下がっても補充可能となるまでの時
期が短くなるからである。
【0045】ラジエータ13の下端部は機関室側仕切板
41a,41bを越えて中央仕切板40と消音ボックス
40cとの上側コーナ部上に位置している。また、冷媒
用室外下部熱交換器12の下端部は管室側仕切板42
a,42bからさらに横樋48を越えて中央仕切板40
と消音ボックス40cとの下側コーナ部上に位置してい
る。
【0046】ラジエータ13、2個の冷媒用熱交換器1
1、1個の冷媒用熱交換器12と配管室10内の各機器
と接続する各管路29c,29d,16b,16c及び
30cは、配管室10の右側板37d側で、かつ前後方
向中央部にまとめられ、中央仕切板40の左端部に配設
された貫通孔に配設された1つのシール用パッド49内
を貫通しており、このように複数の管路が1つのパッド
によってシールされている。また、各熱交換器11〜1
3に接続された管路は、下側の熱交換器12及びラジエ
ータ13の斜め配置に沿って斜めに配索されている。
【0047】前記したように、室外空調ユニット2であ
る室外機の長手方向において、機関室7、配管室10を
並べ、機関室7の下部に換気通路46を配置し、かつ換
気通路46と配管室10との間に換気ファン47を配置
している。配管室10内の後側には、長手方向にメイン
アキュームレータ8とサブアキュームレータ9を配置
し、配管室10内の換気ファン47に対向した位置に
は、オイル供給用タンク24a及び冷却水リザーブタン
ク30aを配置しており、オイルについて温度劣化を防
止できる。オイル供給用タンク24aの前側の凹部24
a1に、冷却水リザーブタンク30aを位置させてい
る。また、オイル供給用タンク24aの補給口24a
2、冷却水リザーブタンク30aの補給口30a1、ラ
ジエータ13ヘの供給口30a2を全てエンジン前傾
側、すなわち室外ユニット2の前後方向における前方に
配置し、前側板37aを外すことによりエンジン5の整
備、補給が簡単に実施できる。
【0048】機関室7内には、室外空調ユニット2を保
守点検する時に使用する点検装置Tが前側板37aに対
面して配置され、前側板37aを外すと容易に操作する
ことができる。また、機関室7内において長手方向にエ
ンジン5と圧縮機6とを並べ配置している。
【0049】エンジン5のシリンダヘッドカバー303
は、図13に示すようには、水平面に対して所定角度θ
だけ前側に傾斜し、上部303aには前側にオイル注入
口303bが形成され、オイル注入口303bにシール
するためのパッキン304を介してキャップ305が取
付られている。キャップ305は前側に向いており、前
側から容易に着脱でき、オイルの補給作業が容易であ
る。シリンダヘッドカバー303には後側の天井壁から
下方に伸びるリブ303cが形成され、このリブ303
cに対向してプレート306が取付ビス307によって
取り付けられ、これによりオイル分離室308が形成さ
れている。オイル分離室308に上下に蛇行する通路3
09が形成され、この蛇行する通路309によってオイ
ルが分離され、プレート306の立ち上がり部に形成さ
れたオイル戻り孔306a,306bからシリンダヘッ
ド内に戻すようになっている。また、シリンダヘッドカ
バー303の上部には連結管310が設けられ、この連
結管310からオイル分を含むブリーザガスがオイル分
離室23c3に送られる。
【0050】圧縮機6の上方にエアクリーナ21c、さ
らに排気サイレンサ23cとオイルセパレータ23dと
を並べて配置している。
【0051】エアクリーナ21cは、図14に示すよう
に構成されている。エアクリーナ21c内に区画壁21
c1によって2部屋に区画され、吸気サイレンサとして
機能する膨張室21c2,21c3とエアクリーナエレ
メント21c8を収容するクリーナ室21c9がエアク
リーナ21c内に一体に設けられ、クリーナ室21c9
と膨張室21c2の境界壁に入口21c10が形成さ
れ、中央部に形成された濾過後の出口21c11が第2
の膨張室21c3に連通している。吸気管21aから導
かれる空気は、エアクリーナ21cの吸気入口21c4
から第1の膨張室21c2に導入され、この膨張室21
c2からクリーナ室21c9の入口21c10からクリ
ーナ室21c9に入る。この時新気はガイド羽根21c
12によりエアクリーナエレメント21c8の外周に沿
う方向に流れが曲げられ、エアクリーナエレメント21
c8の一部のみで濾過されることがないようにしてい
る。エアクリーナエレメント21c8の全周で濾過され
た新気が出口21c11から第2の膨張室21c3に入
り、吸気出口21c5から吸気管21a1を介してエン
ジン5の吸気ポートに接続されるガスミキサ21bに接
続されている。ガスミキサ21bには電磁駆動されるス
ロットル弁が収容されている。エアクリーナ21cの第
2膨張室21c3にはガス入口21c6からオイルセパ
レータ23dにより分離されたブリーザガスが配管10
8を介して供給される。また、エアクリーナ21cの入
側室21c2には吸気系から入り込む雨水を排出するド
レン孔21c7が形成されている。エアクリーナ21c
の上流側に接続した吸気管21aは、機関室7の天壁を
構成する中央仕切板40及び室外熱交換器室14の天壁
を構成する天板37eを貫通して外部に開口している。
【0052】クリーナ室21c9の蓋21c13はエア
クリーナ21cの本体部21c14に脱着可能とされて
おり、前側板37aを取り外した時、前方から容易にエ
アクリーナエレメント21c8の交換が可能である。
【0053】排気サイレンサ23cの上流側に接続した
排気管23aは、機関室7の天壁を構成する中央仕切板
40及び室外熱交換器室14の天壁を構成する天板37
eを貫通して、天板37eの外側に取り付けられるミス
トセパレータ23eに接続される。排気サイレンサ23
cと排気熱交換器23bは排気管32a1で連続されて
いる。
【0054】排気サイレンサ23cは、図15及び図1
6に示すように構成されている。排気ガスは排気管23
a1に接続された排気サイレンサ23cの排気入口23
c1から下側の第1膨張室23c2に入り、この排気ガ
スは、連通路23c5から上側の第2膨張室23c6に
入って連通路23c7から第3膨張室23c8に入り、
さらに連通路23c9から再び下側の第4膨張室23c
10に入り連通路23c11から第5膨張室23c1
2、連通路23c13から第6膨張室23c14から排
気出口23c15から排気管23aへ排出され、各部屋
を通ることで消音される。
【0055】排気サイレンサ23cの各排気膨張室を形
成する上側ケーシング23c16、中板23c17、下
側ケーシング23c18の内、下側ケーシング23c1
8により手前下側にオイルセパレータ23dを構成する
オイル分離室23c3を形成している。
【0056】図13に示すように、エンジン5内におい
て、燃焼室からクランク室へピストン周囲から洩れるブ
リーザガスは、その後連通路を通ってカム室に入り、シ
リンダヘッドカバー303に設けられるオイル分離室3
08で一部オイル分が除去された後、ブリーザ出口31
0からブリーザ管107を経由して、ブリーザ入口23
c20からオイル分離室23c3に入り、オイルが分離
されたブリーザガスは、ブリーザ出口23c21からエ
アクリーナ21cに送られる。また、分離されたオイル
はドレンとして、ブリーザ入口23c20から排出され
る。
【0057】オイルのドレンはブリーザ管107、オイ
ルドレン管106を経由してエンジン5のオイルパン中
に戻る。
【0058】なお、オイル分離室23c3内の不織布は
ブリーザガス中のオイルミストを吸着あるいは付着させ
るためのものである。第1膨張室23c2とオイル分離
室23c3は共通壁である下側ケーシング23c18を
介して接しており、排気ガスの熱がオイル分離室23c
3に伝えられるので、不織布に付着するオイルは粘度が
下がり容易に下方に落ち、前方に向かって下がるように
傾斜する底壁を流れ、ブリーザ入口23c20から壁面
流となってブリーザ管107を流下する。
【0059】なお、ドレン出口23c22は各排気膨張
室で冷えて排気ガス中の水蒸気が凝縮してドレン水とな
り、各連通路あるいは各排気膨張室の仕切壁に設けられ
る不図示のドレン通路となって集まるドレン水を、中和
器104へ排出するためのものである。
【0060】排気熱交換器23bはエンジン5の前側に
配置され、排気熱交換器23bの長手方向圧縮機側に排
気出口23b1を配置し、シリンダヘッド5aの横にス
ロットル5bを内蔵するガスミキサ21bを配置し、ガ
スミキサ21bと吸気サイレンサ21cとを吸気管21
a1で連結した。圧縮機6はエンジン5のクランク軸の
延長上に配置され、エンジン5のシリンダヘッド5aの
全体より低い位置にあり、これにより圧縮機6の上部空
間を有効利用可能であり、エアクリーナ21c、さらに
排気サイレンサ23cとオイルセパレータ23dとを並
べて配置し、機関室7を小さくできる。また、排気熱交
換器23bから排気サイレンサ23cの間の排気管23
a1を短くでき、排気管23a1の脱着作業性が良くな
る。
【0061】なお、オイル分離室23c3の前方の蓋2
3c23は下ケーシング23c16に対して脱着可能で
あり、前側板37aを取り外した時、他の点検作業と同
時に、不織布の点検交換が容易に可能である。
【0062】排気が排気管23a,23a1と排気サイ
レンサ23cを流れる時に冷却されて、排気から分離さ
れて酸性分のあるドレン水が生じる。ミストセパレータ
23e及び排気熱交換器23bにおいても、排気から分
離されて酸性分のあるドレン水が生じる。これらのドレ
ン水はそれぞれ配管651,652,103を介して中
和器104に導かれ、この中和器104でドレン水を中
和してパイプ105を介して排水する。
【0063】エンジン5の上方以外の位置における機関
室7内に、エンジン5に連結される圧縮機6の上方空間
にエアクリーナ21c、排気サイレンサ23c及びミス
トセパレータ23eを配置し、圧縮機6の下に中和器1
04を配置し、これらの位置関係は中和器104より高
い位置に、排気熱交換器23bが配置され、さらに高い
位置にエアクリーナ21c、排気サイレンサ23c及び
ミストセパレータ23eが配置され、機関室7の高さを
低くできる。また、排気熱交換器23bでの凝縮水を確
実に中和器104に導ける。また、排気サイレンサ23
c、ミストセパレータ23eでの凝縮水を確実に中和器
104に導ける。
【0064】エンジン5の吸気取入口近傍においてエア
クリーナ21cとオイルセパレータ23dとを隣接させ
ており、オイルセパレータ23dのオイル分離室23c
3でオイル分離後のブローバイガスをエアクリーナ21
cに導く配管108を短くできる。また、エアクリーナ
21cとエンジン5の吸気取入口との間の吸気管21a
1を短くできる。
【0065】次に、排気熱交換器23bについて説明す
る。排気熱交換器23bは、図10に示すように構成さ
れる。排気熱交換器23bは、エンジン5の排気側の側
部に組み付けられ、エンジン5と排気熱交換器23bが
一体化されている。
【0066】排気熱交換器23bには排気通路の膨張室
に凹凸を有する上流側熱交換部210と、排気通路を断
面が非円形なスクリューパイプで構成した下流側熱交換
部211とが備えられている。
【0067】上流側熱交換部210はケーシング207
内にコの字状の排気通路の膨張室212が形成され、こ
の膨張室212内にはフィン213や突起214で凹凸
が形成されている。この膨張室212内には一方の側部
207cから区画壁207dが他方の側部207eに近
接して伸び、この側部207e側で連通した上膨張室2
12aと下膨張室212bが形成されている。
【0068】上流側熱交換部210の排気通路の上膨張
室212aの周囲には、上冷却水通路215aが形成さ
れ、この上冷却水通路215aは区画壁207dにまで
伸びている。また、下膨張室212bの周囲には下冷却
水通路215bが形成され、下冷却水通路215bには
下流側熱交換部211から冷却水が導かれ、この下冷却
水通路215bから上冷却水通路215aを通ってケー
シング207の上側部に形成された冷却水出口215c
から排出され、冷却水はエンジン5の冷却水通路に供給
される。
【0069】上流側熱交換部210はケーシング207
に不図示の接続部が形成され、この接続部をエンジン5
の排気側に直接接続可能になっている。エンジン5の排
気側から排気ガスがケーシング207の4箇所に形成さ
れた排気ガス入口216から上膨張室212aに導入さ
れ、この排気ガスは下膨張室212bに導かれて、さら
に下流側熱交換部211に導かれる。
【0070】このように、エンジン5の燃焼室での混合
気の燃焼によって生じた高温、高圧の排気ガスは、排気
熱交換器23bの上流側熱交換部210に導入され、こ
こで冷却水との間で熱交換して冷却される。
【0071】この上流側熱交換部210の排気通路の膨
張室212により、エンジン5の排気側からの排気ガス
の排気抵抗が小さくなり、排気効率が向上すると共に、
また排気圧力が小さくなり消音効果も向上する。しか
も、上流側熱交換部210の膨張室212にはフィン2
13や突起214で凹凸が形成されており、この凹凸に
よって表面積が増加して、高い熱交換効率を得ることが
できる。
【0072】下流側熱交換部211の排気ガス通路は断
面が非円形なスクリューパイプ220で構成しており、
この複数のスクリューパイプ220の一端部に閉塞プレ
ート221を設け、他方にガスケット222を設け、さ
らに中間部にガイドプレート223を設けてパイプユニ
ット224にしている。このスクリューパイプ220
は、十字形断面を有し、その外周に放射状に突出する4
つの凸部220aはスクリューパイプ220の外周を長
さ方向に沿ってスパイラルを描いている。
【0073】パイプユニット224はケーシング207
に形成された冷却水室225に配置され、この冷却水室
225の下側に冷却水入口226が形成され、上側に冷
却水出口227が形成されている。エンジン5から冷却
水が冷却水入口226から冷却水室225に供給され、
この冷却水室225を循環して冷却水出口227から上
流側熱交換部210の下冷却水通路215bに供給され
る。
【0074】パイプユニット224の閉塞プレート22
1はOリング228でシールされ、さらにガスケット2
29を介してカバー230がボルト231でケーシング
207の側部207e下部に締め付け固定されている。
カバー230で集合排気室232が形成され、カバー2
30の中央部に排気ガス出口233が設けられ、またカ
バー230の下側にはドレン水出口234が設けられて
いる。
【0075】パイプユニット224の他方はガスケット
222がボルト235でケーシング207の側部207
c下部に締め付け、さらにガスケット222を介してカ
バー236がボルト237でケーシング207の側部2
07cに締め付け固定されている。このカバー236で
連通集合排気室238が形成され、この連通集合排気室
238に上流側熱交換部210の下膨張室部212bか
ら排気ガスが導入される。この排気ガスは連通集合排気
室238からパイプユニット224のスクリューパイプ
220を通って集合排気室232に導かれ、この集合排
気室232から排気ガス出口233より排出される。
【0076】このように、下流側熱交換部211の排気
通路がスクリューパイプ220で構成されているため、
排気ガスはスクリューパイプ220内を旋回流となって
流れ、排気ガスの乱流効果によって排気ガスの冷却水へ
の熱伝達率が高められ、高い熱交換効率が得られる。
【0077】この排気熱交換器23bにおいて、上流側
熱交換部210と、下流側熱交換部211とで、排気ガ
スが冷却水との間で熱交換してこれが有する熱が有効に
回収されると同時に、その温度及び圧力が下げられて排
気騒音が低減される。
【0078】また、機関室7の上方に中央仕切板40に
より構成した区画壁を境として配置した熱交換器室1
4、熱交換器室14上部に熱交換器室14の換気ファン
44、熱交換器室14内の前部、後部に熱交換器11,
12あるいはラジエータ13を配置し、機関室7内から
区画壁を貫通し熱交換器室14内の前後の熱交換器の中
間の空間を通過し、熱交換器室14の天井を貫通して外
部に連通する吸気管21aで構成される吸気通路、排気
管23aで構成される排気通路を有している。
【0079】排気通路出口23a2、吸気通路入口21
a2が天板37eを貫通して室外ユニット2の外部に開
口し、室外ユニット2の周囲に開口しないので、周囲に
熱影響を受けやすいもの、吸気の流れの障害になるもの
を配置可能となっており、コンパクトになる。
【0080】また、天井の換気ファン44により両側の
熱交換器11に冷気を導くことが可能であり、排気管2
3aで構成される排気通路そのものも、冷気により冷却
されるとともに、この熱交換により暖められた外気は、
熱変換器11に影響を与えることなく天井の換気ファン
44により排出される。
【0081】また、吸気管21aにより構成される吸気
通路内の新気は吸気通路壁を介して熱伝達があり得る
が、熱伝導性の低いプラスチィク管あるいはゴム管によ
り形成することにより熱影響を小さくできる。
【0082】また、排気通路出口23a2と吸気通路入
口21a2を、換気ファン44を挟んで両側に配置して
おり、排気通路出口23a2から排出される排気ガス
は、吸気通路入口21a2の方向に流れようとしても換
気ファン44により押し出され、吸気通路入口21a2
に到達することが防止される。
【0083】また、熱交換器室14内での吸気通路と吸
気通路との間も離すことになるので、熱幅射の影響を小
さくできるのでエンジン性能が低下することがない。
【0084】さらに、図16及び図17に示すように、
上方から見て矩形の室外ユニット2の対角線をなす位置
に換気ファン44を挟んで、その両側に排気通路出口2
3a2と吸気通路入口21a2を配置した。従って、図
17に示すように、同一室外ユニット2を隣接配置する
場合、一方の室外ユニット2の排気通路出口23a2
と、他方の室外ユニット2の吸気通路入口21a2が隣
接することはなく、エンジン性能が低下することがな
い。
【0085】また、このように各室外空調ユニット2を
配置する時、各室外空調ユニット2の前側板37a及び
後側板37bも各々同一側に並ぶので、機関室7内の機
器の点検整備、配管室10内の機器の点検整備を複数の
室外ユニット2について、同時に効率よく実施すること
ができる。
【0086】また、機関室7内において、圧縮機6の上
方にエアクリーナ21cと、排気サイレンサ23cを並
列に配置し、かつ熱交換器室14の天井の排気通路貫通
部との距離をエアクリーナ21cより排気サイレンサ2
3cの方をより近接するように配置した。かつ圧縮機6
の下方に中和器104を配置し、ミストセパレータ23
e及び排気サイレンサ23cと中和器104をそれぞれ
ドレン水通路651,652で連結している。
【0087】このため、熱交換器室14内の排気通路が
短くなり、熱影響を少なくできる。また、ミストセパレ
ータ23e、排気サイレンサ23c、中和器104が上
方から見た平面配置上隣接させることができ、ドレン水
通路101を短くでき、酸性のドレン水を滞留させるこ
となく早期に中和できる。
【0088】図19はエンジン駆動式ヒートポンプ装置
の他の実施例を示し、この実施例で前記同じ符号を付し
た部材は同様に構成されるので説明を省略する。この実
施例では、吸気管21aで構成される吸気通路の吸気通
路入口21a2を交換器室壁を貫通して配置し、熱交換
器室14外に開口している。
【0089】このように、請求項1記載の発明は、室外
機の下部にエンジン5を収容する機関室7と、上部に熱
交換器室14を配置し、エンジン5ヘの吸気通路を構成
する吸気管21aにより、機関室7と熱交換器室14を
区切る区画壁を構成する中央仕切板40を貫通して配置
し、吸気通路入口21a2を熱交換器室壁の孔に対向配
置するかあるいは吸気通路をさらに交換器室壁を貫通し
て配置し、吸気通路入口21a2を熱交換器室14外に
開口しており、吸気通路入口21a2から吸われる新気
を熱交換器の影響を受けない冷気とすることができ、充
填効率が向上しエンジン性能を確保することができる。
【0090】図20はエンジン駆動式ヒートポンプ装置
のさらに他の実施例を示し、この実施例で前記同じ符号
を付した部材は同様に構成されるので説明を省略する。
この実施例では、吸気管21aで構成される吸気通路の
吸気通路入口21a2を区画壁を貫通して配置し、配管
室10に開口している。
【0091】このように、請求項1記載の発明は、室外
機に、少なくともエンジン5を収容する機関室7と、液
相の冷媒を貯留するメインアキュムレータ8を収容する
とともに外気との連通口500を有する配管室10とを
配置し、エンジン5の吸気管21で構成される吸気通路
を、エンジン5から機関室7と配管室10を区切る区画
壁501を貫通して配置し、吸気通路入口21a2を配
管室10内に配置しており、吸気通路入口21a2から
吸われる新気を熱交換器の影響を受けない冷気とするこ
とができ、充填効率が向上しエンジン性能を確保するこ
とができる。
【0092】
【発明の効果】前記したように、請求項1記載の発明
は、エンジンヘの吸気通路を、機関室と熱交換器室を区
切る区画壁を貫通して配置し、吸気通路入口を熱交換器
室壁の孔に対向配置するかあるいは吸気通路をさらに交
換器室壁を貫通して配置し、吸気通路入口を熱交換器室
外に開口したから、吸気通路入口から吸われる新気を熱
交換器の影響を受けない冷気とすることができ、充填効
率が向上しエンジン性能を確保することができる。
【0093】請求項2記載の発明は、エンジンの吸気通
路を、エンジンから機関室と配管室を区切る区画壁を貫
通して配置し、吸気通路入口を配管室内に配置したか
ら、吸気通路入口から吸われる新気を熱交換器の影響を
受けない冷気とすることができ、充填効率が向上しエン
ジン性能を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジン駆動式空気調和装置の全体構成を示す
図である。
【図2】室外空調ユニットの正面図である。
【図3】室外空調ユニットの右側面図である。
【図4】室外熱交換器室の床面の平面図である。
【図5】パッドの平面図である。
【図6】機関室、配管室の断面平面の模式図である。
【図7】電装ボックスの断面図である。
【図8】エンジン冷却水の注水口部分の配置図である。
【図9】注水口の断面図である。
【図10】排気熱交換器の断面図である。
【図11】エンジンの吸気系及び排気系を示す正面図で
ある。
【図12】エンジンの吸気系及び排気系を示す側面図で
ある。
【図13】シリンダヘッドカバーの断面図である。
【図14】エアクリーナ及びガスミキサの断面図であ
る。
【図15】排気サイレンサの正面図である。
【図16】図15のXVI-XVI線に沿う断面図である。
【図17】室外空調ユニットの平面図である。
【図18】室外空調ユニットを複数台設置する場合の平
面図である。
【図19】室外空調ユニットの他の実施例を示す正面図
である。
【図20】室外空調ユニットの他の実施例を示す正面図
である。
【図21】室外空調ユニットの外板壁の概略構成を示す
断面図である。
【符号の説明】
2 室外空調ユニット 5 エンジン 7 機関室 14 熱交換器室 21a2 吸気通路入口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】室外機の下部にエンジンを収容する機関室
    と、上部に熱交換器室を配置し、前記エンジンヘの吸気
    通路を、前記機関室と前記熱交換器室を区切る区画壁を
    貫通して配置し、前記吸気通路入口を前記熱交換器室壁
    の孔に対向配置するかあるいは前記吸気通路をさらに交
    換器室壁を貫通して配置し、前記吸気通路入口を熱交換
    器室外に開口したことを特徴とするエンジン駆動式ヒー
    トポンプ装置。
  2. 【請求項2】室外機に、少なくともエンジンを収容する
    機関室と、液相の冷媒を貯留するアキュムレータを収容
    するとともに外気との連通口を有する配管室とを配置
    し、前記エンジンの吸気通路を、前記エンジンから前記
    機関室と前記配管室を区切る区画壁を貫通して配置し、
    前記吸気通路入口を前記配管室内に配置したことを特徴
    とするエンジン駆動式ヒートポンプ装置。
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