JPH0875008A - リップシール機構の保持構造 - Google Patents
リップシール機構の保持構造Info
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- JPH0875008A JPH0875008A JP6215546A JP21554694A JPH0875008A JP H0875008 A JPH0875008 A JP H0875008A JP 6215546 A JP6215546 A JP 6215546A JP 21554694 A JP21554694 A JP 21554694A JP H0875008 A JPH0875008 A JP H0875008A
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- seal mechanism
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- lip
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 リップシール機構の回転軸の回りでの回転を
阻止すること。 【構成】 リップシールを収納する金属ケース12とハ
ウジングに設けられた環状の凸段部21との間に、リッ
プシール機構の回転軸15の回りでの回転を阻止する係
合部を設けた。この係合部は、前記金属ケースと前記環
状の凸段部との互いに当接する面の一方に凸部24を形
成し、他方には前記凸部に係合する凹部25を設けて構
成される。
阻止すること。 【構成】 リップシールを収納する金属ケース12とハ
ウジングに設けられた環状の凸段部21との間に、リッ
プシール機構の回転軸15の回りでの回転を阻止する係
合部を設けた。この係合部は、前記金属ケースと前記環
状の凸段部との互いに当接する面の一方に凸部24を形
成し、他方には前記凸部に係合する凹部25を設けて構
成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンプレッサ等の各種回
転機器において、流体の密封の為にハウジングと回転軸
との間に装着されるリップシール機構に関し、特に上記
ハウジング内の所定位置におけるリップシール機構の保
持機構に関する。
転機器において、流体の密封の為にハウジングと回転軸
との間に装着されるリップシール機構に関し、特に上記
ハウジング内の所定位置におけるリップシール機構の保
持機構に関する。
【0002】
【従来の技術】コンプレッサ等の流体圧縮用の回転機器
においては、ハウジングと駆動回転軸との間に流体密封
構造が採用され、この種の流体密封構造にリップシール
機構が使用されている。図9は従来のこの種のリップシ
ール機構の一例を示す側断面図である。図9において、
リップシール機構91は、環状の金属ケース92及び該
金属ケース92の内周に気密的に保持された漏斗状の主
リップ94、補助リップ93等よりなる。これら主リッ
プ94及び補助リップ93は回転軸102の外周面に摺
接して流体の漏洩を防止する。
においては、ハウジングと駆動回転軸との間に流体密封
構造が採用され、この種の流体密封構造にリップシール
機構が使用されている。図9は従来のこの種のリップシ
ール機構の一例を示す側断面図である。図9において、
リップシール機構91は、環状の金属ケース92及び該
金属ケース92の内周に気密的に保持された漏斗状の主
リップ94、補助リップ93等よりなる。これら主リッ
プ94及び補助リップ93は回転軸102の外周面に摺
接して流体の漏洩を防止する。
【0003】従来のリップシール機構91は、機器のハ
ウジング95に形成された軸孔103の内周面96に対
し、金属ケース92の環状凹部97に嵌装されたOリン
グ98を介して気密的に内挿されるとともに、リップシ
ール機構91の外径部後背面、すなわち金属ケース92
の後背面92bがハウジング95における軸孔103の
内周面96に形成された環状の凸段部99に当接してい
る。リップシール機構91の外径部前面、すなわち金属
ケース92の前面92aは、ハウジング95の環状溝1
00に嵌着されたスナップリング101に当接してい
る。したがって、リップシール機構91は、ハウジング
95の軸孔103内における所定の位置に、凸段部99
とスナップリング101とによって狭持されるようにし
て軸方向の移動が防止されている。
ウジング95に形成された軸孔103の内周面96に対
し、金属ケース92の環状凹部97に嵌装されたOリン
グ98を介して気密的に内挿されるとともに、リップシ
ール機構91の外径部後背面、すなわち金属ケース92
の後背面92bがハウジング95における軸孔103の
内周面96に形成された環状の凸段部99に当接してい
る。リップシール機構91の外径部前面、すなわち金属
ケース92の前面92aは、ハウジング95の環状溝1
00に嵌着されたスナップリング101に当接してい
る。したがって、リップシール機構91は、ハウジング
95の軸孔103内における所定の位置に、凸段部99
とスナップリング101とによって狭持されるようにし
て軸方向の移動が防止されている。
【0004】図10は従来のリップシール機構の他の例
(特開平1−234659号)を示す側断面図である。
図10においては、図9と同一部分には同一番号を付
し、詳細な説明は省略する。リップシール機構91にお
ける金属ケース92の後背面92bがハウジング95の
凸段部99に当接し、金属ケース92の前面92aが機
器の、例えばガスケットのような構造部材108に形成
された押圧部108bに当接している。したがって、リ
ップシール機構91はハウジング95の凸段部99と押
圧部108bとで挟まれ、軸方向の移動が防止されてい
る。
(特開平1−234659号)を示す側断面図である。
図10においては、図9と同一部分には同一番号を付
し、詳細な説明は省略する。リップシール機構91にお
ける金属ケース92の後背面92bがハウジング95の
凸段部99に当接し、金属ケース92の前面92aが機
器の、例えばガスケットのような構造部材108に形成
された押圧部108bに当接している。したがって、リ
ップシール機構91はハウジング95の凸段部99と押
圧部108bとで挟まれ、軸方向の移動が防止されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のリップシー
ル機構では、リップシール機構の軸方向の移動は防止さ
れているが、リップシール機構の軸の周りにおける回転
はハウジング95内面とリップシール外側に挿着された
Oリング98間の摩擦により規制されているだけであっ
た。このため、苛酷な条件下においては、リップシール
機構全体が回転してしまい、Oリングの損傷により流体
がもれてしまうことがあった。
ル機構では、リップシール機構の軸方向の移動は防止さ
れているが、リップシール機構の軸の周りにおける回転
はハウジング95内面とリップシール外側に挿着された
Oリング98間の摩擦により規制されているだけであっ
た。このため、苛酷な条件下においては、リップシール
機構全体が回転してしまい、Oリングの損傷により流体
がもれてしまうことがあった。
【0006】したがって本発明の目的は、リップシール
機構を回転軸方向のみならず回転軸回りの回転をも防止
することが可能な、リップシール機構の保持機構を提供
することにある。
機構を回転軸方向のみならず回転軸回りの回転をも防止
することが可能な、リップシール機構の保持機構を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、回転軸
を収納するために機器のハウジングに設けられた軸孔の
内周面に環状の凸段部を形成し、この凸段部に一端面を
当接させ、他端面を前記機器の構造部材に当接させて前
記回転軸の周囲に装着したリップシール機構において、
リップシールを収納するケースと前記環状の凸段部ある
いは前記機器の構造部材との間に、前記リップシール機
構の前記回転軸の回りでの回転を阻止する係合部を設け
たことを特徴とするリップシール機構の保持構造が得ら
れる。
を収納するために機器のハウジングに設けられた軸孔の
内周面に環状の凸段部を形成し、この凸段部に一端面を
当接させ、他端面を前記機器の構造部材に当接させて前
記回転軸の周囲に装着したリップシール機構において、
リップシールを収納するケースと前記環状の凸段部ある
いは前記機器の構造部材との間に、前記リップシール機
構の前記回転軸の回りでの回転を阻止する係合部を設け
たことを特徴とするリップシール機構の保持構造が得ら
れる。
【0008】本発明によればまた、前記係合部が、前記
ケースと前記環状の凸段部あるいは前記機器の構造部材
との互いに当接する面のいずれか一方に凸部を形成し、
他方には前記凸部に係合する凹部を設けて構成されるこ
とを特徴とするリップシール機構の保持構造が得られ
る。
ケースと前記環状の凸段部あるいは前記機器の構造部材
との互いに当接する面のいずれか一方に凸部を形成し、
他方には前記凸部に係合する凹部を設けて構成されるこ
とを特徴とするリップシール機構の保持構造が得られ
る。
【0009】本発明によれば更に、前記機器の構造部材
が、前記軸孔の内周面に嵌合固定されたスナップリング
であり、前記ケースの一端に形成した凸部を、前記スナ
ップリングの開口部の縁部に係合させることにより前記
係合部が構成されることを特徴とするリップシール機構
の保持構造が得られる。
が、前記軸孔の内周面に嵌合固定されたスナップリング
であり、前記ケースの一端に形成した凸部を、前記スナ
ップリングの開口部の縁部に係合させることにより前記
係合部が構成されることを特徴とするリップシール機構
の保持構造が得られる。
【0010】本発明によれば更に、前記機器の構造部材
は、前記機器のハウジングに固定されたガスケットであ
り、該ガスケットの中央部に形成されたガスケット押圧
部に前記ケースの一端面を当接させると共に、該ケース
の一端面に形成した凸部を前記ガスケット押圧部の端縁
部に係合させることにより前記係合部が構成されること
を特徴とするリップシール機構の保持構造が得られる。
は、前記機器のハウジングに固定されたガスケットであ
り、該ガスケットの中央部に形成されたガスケット押圧
部に前記ケースの一端面を当接させると共に、該ケース
の一端面に形成した凸部を前記ガスケット押圧部の端縁
部に係合させることにより前記係合部が構成されること
を特徴とするリップシール機構の保持構造が得られる。
【0011】
【作用】リップシールを収納するケースと環状の凸段部
あるいは機器の構造部材との当接面で互いに係合しあう
ように設けられた係合部により、リップシール機構の前
記回転軸の回りでの回転が阻止される。
あるいは機器の構造部材との当接面で互いに係合しあう
ように設けられた係合部により、リップシール機構の前
記回転軸の回りでの回転が阻止される。
【0012】
【実施例】以下図1乃至図8により、本発明によるリッ
プシール機構の保持機構の実施例を説明する。図1は本
発明の第1の実施例を示すリップシール機構の側断面図
である。リップシール機構11は、環状の金属ケース1
2及び該金属ケース12の内周に気密的に保持された漏
斗状の主リップ14、補助リップ13等よりなる。これ
らの主リップ14、及び補助リップ13は回転軸15の
外周面に摺接して流体の漏洩を防止する。
プシール機構の保持機構の実施例を説明する。図1は本
発明の第1の実施例を示すリップシール機構の側断面図
である。リップシール機構11は、環状の金属ケース1
2及び該金属ケース12の内周に気密的に保持された漏
斗状の主リップ14、補助リップ13等よりなる。これ
らの主リップ14、及び補助リップ13は回転軸15の
外周面に摺接して流体の漏洩を防止する。
【0013】リップシール機構11は、機器のハウジン
グ16に形成された軸孔17の内周面18に対し、金属
ケース12の環状凹部19に嵌装されたOリング20を
介して気密的に内挿される。リップシール機構11の外
径部後背面、すなわち金属ケース12の後背面12b
は、ハウジング16における軸孔17の内周面18に形
成された環状の凸段部21に当接している。一方、リッ
プシール機構11の外径部前面、すなわち金属ケース1
2の前面12aがハウジング16の環状溝22に嵌着さ
れたスナップリング23に当接している。したがって、
リップシール機構11はハウジング16の軸孔17内に
おける所定の位置に、凸段部21とスナップリング23
とによって狭持されるようにして固定されている。
グ16に形成された軸孔17の内周面18に対し、金属
ケース12の環状凹部19に嵌装されたOリング20を
介して気密的に内挿される。リップシール機構11の外
径部後背面、すなわち金属ケース12の後背面12b
は、ハウジング16における軸孔17の内周面18に形
成された環状の凸段部21に当接している。一方、リッ
プシール機構11の外径部前面、すなわち金属ケース1
2の前面12aがハウジング16の環状溝22に嵌着さ
れたスナップリング23に当接している。したがって、
リップシール機構11はハウジング16の軸孔17内に
おける所定の位置に、凸段部21とスナップリング23
とによって狭持されるようにして固定されている。
【0014】次に、リップシール機構11の外径部後背
面、すなわち金属ケース12の後背面12bには、回転
軸方向に突出する凸部24が設けられている。図2はリ
ップシール機構11の構造を示す図で、(A)は外径部
後背面を示した図、(B)は図2(A)の破線A−Aに
沿った側断面図である。図中、図1に対応する構成部分
には同一符号を付して示している。凸部24は環状の金
属ケース12の後背面であってその円周上の一部に形成
されている。
面、すなわち金属ケース12の後背面12bには、回転
軸方向に突出する凸部24が設けられている。図2はリ
ップシール機構11の構造を示す図で、(A)は外径部
後背面を示した図、(B)は図2(A)の破線A−Aに
沿った側断面図である。図中、図1に対応する構成部分
には同一符号を付して示している。凸部24は環状の金
属ケース12の後背面であってその円周上の一部に形成
されている。
【0015】図3は図1の軸孔17とこの内周面18に
形成された環状の凸段部21の構成を示す部分断面図で
ある。図3に示されるように、環状の凸段部21の周方
向の一部には、金属ケース12に形成された凸部24の
嵌合可能な凹部25が形成されている。
形成された環状の凸段部21の構成を示す部分断面図で
ある。図3に示されるように、環状の凸段部21の周方
向の一部には、金属ケース12に形成された凸部24の
嵌合可能な凹部25が形成されている。
【0016】したがって、リップシール機構11は、金
属ケース12の後背面12bが環状の凸段部21に当接
することにより、軸方向後方への移動が阻止され、金属
ケース12の前面12aがハウジング16の環状溝22
に嵌着されたスナップリング23に当接することにより
軸方向前方への移動が阻止される。そして、これととも
に、金属ケース12に形成された凸部24が環状の凸段
部21に形成された凹部25に嵌合することにより、回
転軸15の回りでの回転が阻止される。
属ケース12の後背面12bが環状の凸段部21に当接
することにより、軸方向後方への移動が阻止され、金属
ケース12の前面12aがハウジング16の環状溝22
に嵌着されたスナップリング23に当接することにより
軸方向前方への移動が阻止される。そして、これととも
に、金属ケース12に形成された凸部24が環状の凸段
部21に形成された凹部25に嵌合することにより、回
転軸15の回りでの回転が阻止される。
【0017】図4は本発明の第2の実施例を示すリップ
シール機構の保持機構の側断面図である。図4におい
て、図1の実施例に対応する構成部分には同一の符号を
付して示し、詳細な説明は省略する。この実施例におい
ては、軸孔17の内周面18に形成された環状溝部22
´にはスナップリング41が嵌合固定されている。この
スナップリング41は、図5にその平面図が示されるよ
うに、周方向の一部に開口部42を有する環状体43に
より構成されている。リップシール機構11は、その外
径部後背面、すなわち金属ケース12の後背面12bが
スナップリング41に当接する。このとき、金属ケース
12に形成された凸部24がスナップリング41の開口
部42の縁部に係合する。
シール機構の保持機構の側断面図である。図4におい
て、図1の実施例に対応する構成部分には同一の符号を
付して示し、詳細な説明は省略する。この実施例におい
ては、軸孔17の内周面18に形成された環状溝部22
´にはスナップリング41が嵌合固定されている。この
スナップリング41は、図5にその平面図が示されるよ
うに、周方向の一部に開口部42を有する環状体43に
より構成されている。リップシール機構11は、その外
径部後背面、すなわち金属ケース12の後背面12bが
スナップリング41に当接する。このとき、金属ケース
12に形成された凸部24がスナップリング41の開口
部42の縁部に係合する。
【0018】したがって、リップシール機構11はその
外径部後背面、すなわち金属ケース12の後背面12b
がスナップリング41に当接することにより、軸方向後
方への移動が阻止されると共に、軸方向前方への移動は
軸孔17の内周面18に形成された環状の凸段部21に
リップシール機構11の外径部前面、すなわち金属ケー
ス12の前面12aが当接することにより阻止される。
そして、金属ケース12に形成された凸部24がスナッ
プリング41の開口部42の縁部に係合することによ
り、リップシール機構11の回転軸15の回りでの回転
が阻止される。
外径部後背面、すなわち金属ケース12の後背面12b
がスナップリング41に当接することにより、軸方向後
方への移動が阻止されると共に、軸方向前方への移動は
軸孔17の内周面18に形成された環状の凸段部21に
リップシール機構11の外径部前面、すなわち金属ケー
ス12の前面12aが当接することにより阻止される。
そして、金属ケース12に形成された凸部24がスナッ
プリング41の開口部42の縁部に係合することによ
り、リップシール機構11の回転軸15の回りでの回転
が阻止される。
【0019】図6は本発明の第3の実施例を示すリップ
シール機構の側断面図である。図6において、図1の実
施例に対応する構成部分には同一の符号を付して示し、
詳細な説明は省略する。この実施例においては、リップ
シール機構11の外径部後背面、すなわち金属ケース1
2の後背面12bは、軸孔17の内周面18に形成され
た環状の凸段部21に当接している。そして、リップシ
ール機構11の外径部前面、すなわち金属ケース12の
前面12aには凸部12a−1が設けられる。
シール機構の側断面図である。図6において、図1の実
施例に対応する構成部分には同一の符号を付して示し、
詳細な説明は省略する。この実施例においては、リップ
シール機構11の外径部後背面、すなわち金属ケース1
2の後背面12bは、軸孔17の内周面18に形成され
た環状の凸段部21に当接している。そして、リップシ
ール機構11の外径部前面、すなわち金属ケース12の
前面12aには凸部12a−1が設けられる。
【0020】図7はこの実施例におけるリップシール機
構11の構造を示す図で、(A)は外径部前面図、
(B)は図7(A)の破線A−Aに沿った側断面図であ
る。図中図1に対応する構成部分には同一符号を付して
示している。凸部12a−1は、図7(A)に示される
ように、環状の金属ケース12の前面に、これよりも更
に軸方向に突出するように、その周方向の一部に形成さ
れている。リップシール機構11の外径部前面、すなわ
ち金属ケース12の前面12aは、図6に示されるよう
に、機器のハウジング等、構造部材62に当接させて軸
方向前方への移動が阻止される。
構11の構造を示す図で、(A)は外径部前面図、
(B)は図7(A)の破線A−Aに沿った側断面図であ
る。図中図1に対応する構成部分には同一符号を付して
示している。凸部12a−1は、図7(A)に示される
ように、環状の金属ケース12の前面に、これよりも更
に軸方向に突出するように、その周方向の一部に形成さ
れている。リップシール機構11の外径部前面、すなわ
ち金属ケース12の前面12aは、図6に示されるよう
に、機器のハウジング等、構造部材62に当接させて軸
方向前方への移動が阻止される。
【0021】図8はこの構造部材62の一例を示す平面
図である。この構造部材62は、コンプレッサの吐出弁
のバックアップ作用を行うために備えられるガスケット
であり、その中央部には2個の押圧部62a、62aが
切り起こし形成され、これらの押圧部62a、62aが
金属ケース12の前面12aに弾性力をもって当接する
ように構成されている。そしてこのとき、リップシール
機構11における金属ケース12の前面12aに形成さ
れた凸部12a−1を一方の押圧部62aの端縁部に係
合させることにより、リップシール機構11の回転を阻
止することができる。
図である。この構造部材62は、コンプレッサの吐出弁
のバックアップ作用を行うために備えられるガスケット
であり、その中央部には2個の押圧部62a、62aが
切り起こし形成され、これらの押圧部62a、62aが
金属ケース12の前面12aに弾性力をもって当接する
ように構成されている。そしてこのとき、リップシール
機構11における金属ケース12の前面12aに形成さ
れた凸部12a−1を一方の押圧部62aの端縁部に係
合させることにより、リップシール機構11の回転を阻
止することができる。
【0022】以上の実施例ではリップシール機構11の
一端面と環状の凸段部あるいは機器の構造部材との当接
面に係合部を設けたが、リップシール機構11の両端面
と環状凸段部あるいは機器の構造部材との当接面に係合
部を設けてもよいことは言うまでもない。
一端面と環状の凸段部あるいは機器の構造部材との当接
面に係合部を設けたが、リップシール機構11の両端面
と環状凸段部あるいは機器の構造部材との当接面に係合
部を設けてもよいことは言うまでもない。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、リ
ップシールを収納するケースと環状の凸段部あるいは機
器の構造部材との当接面に係合部を設けることにより、
リップシールの回転軸の回りでの回転を阻止することが
できる。したがって、簡単な構成により、ハウジング内
面とリップシールの外側に装着されたOリングの摩擦損
傷による液体漏れを防止することができる。
ップシールを収納するケースと環状の凸段部あるいは機
器の構造部材との当接面に係合部を設けることにより、
リップシールの回転軸の回りでの回転を阻止することが
できる。したがって、簡単な構成により、ハウジング内
面とリップシールの外側に装着されたOリングの摩擦損
傷による液体漏れを防止することができる。
【図1】本発明の第1の実施例を示すリップシール機構
の側断面図である。
の側断面図である。
【図2】図1に示されたリップシール機構の構造を示す
図で、(A)は外径部後背面を示した図、(B)は図2
(A)の破線A−Aに沿った側断面図である。
図で、(A)は外径部後背面を示した図、(B)は図2
(A)の破線A−Aに沿った側断面図である。
【図3】本発明のリップシール機構を受けるハウジング
側の構造を示す部分断面図である。
側の構造を示す部分断面図である。
【図4】本発明の第2の実施例を示すリップシール機構
の側断面図である。
の側断面図である。
【図5】図4の実施例に使用されるスナップリングの平
面図である。
面図である。
【図6】本発明の第3の実施例を示すリップシール機構
の側断面図である。
の側断面図である。
【図7】図6の実施例に使用されるリップシールの構造
を示す図で、(A)は外径部前面を示した図、(B)は
図7(A)の破線A−Aに沿った側断面図である。
を示す図で、(A)は外径部前面を示した図、(B)は
図7(A)の破線A−Aに沿った側断面図である。
【図8】図6の実施例に使用される構造部材の一例を示
す平面図である。
す平面図である。
【図9】従来のリップシール機構の一例を示す側断面図
である。
である。
【図10】従来のリップシール機構の他の例を示す側断
面図である。
面図である。
11 リップシール機構 12 金属ケース 13 補助リップ 14 主リップ 15 回転軸 16 ハウジング 20 Oリング 23 スナップリング 24 凸部 25 凹部
Claims (4)
- 【請求項1】 回転軸を収納するために機器のハウジン
グに設けられた軸孔の内周面に環状の凸段部を形成し、
この凸段部に一端面を当接させ、他端面を前記機器の構
造部材に当接させて前記回転軸の周囲に装着したリップ
シール機構において、リップシールを収納するケースと
前記環状の凸段部あるいは前記機器の構造部材との間
に、前記リップシール機構の前記回転軸の回りでの回転
を阻止する係合部を設けたことを特徴とするリップシー
ル機構の保持構造。 - 【請求項2】 請求項1記載のリップシール機構の保持
構造において、前記係合部は、前記ケースと前記環状の
凸段部あるいは前記機器の構造部材との互いに当接する
面のいずれか一方に凸部を形成し、他方には前記凸部に
係合する凹部を設けて構成されることを特徴とするリッ
プシール機構の保持構造。 - 【請求項3】 請求項1記載のリップシール機構の保持
構造において、前記機器の構造部材は、前記軸孔の内周
面に嵌合固定されたスナップリングであり、前記ケース
の一端に形成した凸部を、前記スナップリングの開口部
の縁部に係合させることにより前記係合部が構成される
ことを特徴とするリップシール機構の保持構造。 - 【請求項4】 請求項1記載のリップシール機構の保持
構造において、前記機器の構造部材は、前記機器のハウ
ジングに固定されたガスケットであり、該ガスケットの
中央部に形成されたガスケット押圧部に前記ケースの一
端面を当接させると共に、該ケースの一端面に形成した
凸部を前記ガスケット押圧部の端縁部に係合させること
により前記係合部が構成されることを特徴とするリップ
シール機構の保持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6215546A JPH0875008A (ja) | 1994-09-09 | 1994-09-09 | リップシール機構の保持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6215546A JPH0875008A (ja) | 1994-09-09 | 1994-09-09 | リップシール機構の保持構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0875008A true JPH0875008A (ja) | 1996-03-19 |
Family
ID=16674226
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6215546A Withdrawn JPH0875008A (ja) | 1994-09-09 | 1994-09-09 | リップシール機構の保持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0875008A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0838777A2 (en) | 1996-10-24 | 1998-04-29 | Sharp Kabushiki Kaisha | Optical sensor for a joystick |
WO2009034871A1 (ja) | 2007-09-14 | 2009-03-19 | Eagle Industry Co., Ltd. | リップタイプシールの装着構造 |
EP2039967A1 (en) * | 2006-07-07 | 2009-03-25 | Eagle Industry Co., Ltd. | Shaft sealing device |
US9163731B2 (en) | 2008-05-15 | 2015-10-20 | Eagle Industry Co., Ltd. | Lip type seal |
JP2020183774A (ja) * | 2019-05-07 | 2020-11-12 | Nok株式会社 | 密封装置、及び、密封構造 |
-
1994
- 1994-09-09 JP JP6215546A patent/JPH0875008A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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EP2039967A1 (en) * | 2006-07-07 | 2009-03-25 | Eagle Industry Co., Ltd. | Shaft sealing device |
EP2039967A4 (en) * | 2006-07-07 | 2012-02-22 | Eagle Ind Co Ltd | DEVICE FOR SEALING A TREE |
WO2009034871A1 (ja) | 2007-09-14 | 2009-03-19 | Eagle Industry Co., Ltd. | リップタイプシールの装着構造 |
US8011672B2 (en) | 2007-09-14 | 2011-09-06 | Eagle Industry Co., Ltd. | Installation structure for lip type seal |
US9163731B2 (en) | 2008-05-15 | 2015-10-20 | Eagle Industry Co., Ltd. | Lip type seal |
JP2020183774A (ja) * | 2019-05-07 | 2020-11-12 | Nok株式会社 | 密封装置、及び、密封構造 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20011120 |