JPH0874124A - 発色性および光沢に優れた繊維 - Google Patents

発色性および光沢に優れた繊維

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JPH0874124A
JPH0874124A JP6205416A JP20541694A JPH0874124A JP H0874124 A JPH0874124 A JP H0874124A JP 6205416 A JP6205416 A JP 6205416A JP 20541694 A JP20541694 A JP 20541694A JP H0874124 A JPH0874124 A JP H0874124A
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JP
Japan
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polybutylene terephthalate
fiber
antioxidant
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titanium
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JP6205416A
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Masao Kawamoto
正夫 河本
Seiji Hirakawa
清司 平川
Kazuhiko Tanaka
和彦 田中
Izumi Tabuchi
泉 田淵
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カチオン染料または蛍光色を有するカチオン
染料により染色が可能であって、耐光堅牢度が非常に優
れたポリブチレンテレフタレ−ト繊維を提供する。 【構成】 スルホン酸基を有する化合物を特定量共重合
したポリブチレンテレフタレ−トであって、チタン系化
合物をチタン金属に換算して15〜85ppm、ならび
にフェノ−ル・亜燐酸系抗酸化剤および/またはフェノ
−ル次亜燐酸系抗酸化剤を0.05〜2.0重量%含有
してなるポリブチレンテレフタレ−ト繊維。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は良好な発色性を有し、し
かも染色物の耐光堅牢度にも優れたポリブチレンテレフ
タレ−ト系繊維に関する。とくに、カ−ペット、カ−テ
ン等のリビング資材分野、各種スポ−ツ衣料分野などの
用途に好適な素材となり得る繊維を提供するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリエステル繊維の鮮明性を改良
するためにポリエチレンテレフタレ−トにスルホン基を
有する化合物を共重合させ、カチオン染料可染性の繊維
とすることにより発色性を改良する試みがなされてい
る。一方、ポリエチレンテレフタレ−ト繊維よりも鮮や
かな発色性を有する繊維としてポリブチレンテレフタレ
−ト繊維が知られている。しかしながら、これらの染色
物において耐光堅牢度が不良であるため、とくに鮮明色
の大部分を占める蛍光を有するカチオン染料の染色物に
おける耐光堅牢度が極めて不良であるため、カ−ペット
等の非衣料分野、スポ−ツ衣料であるスキ−ウエア、水
着等の用途における商品価値が制限されているのが現状
である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は鮮やかな発色
性および耐光堅牢度を有するポリエステル繊維を得るこ
とを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
目的は、下記一般式(I)で示される化合物が全酸成分
に対して0.5〜5モル%の範囲で共重合され、かつチ
タン系化合物をチタン金属に換算して15〜85pp
m、ならびにフェノ−ル・亜燐酸系抗酸化剤および/ま
たはフェノ−ル次亜燐酸系抗酸化剤を0.05〜2.0
重量%含有してなるポリブチレンテレフタレ−ト繊維を
提供することによって達成される。
【0005】
【化3】 (ただし、Dは3価の芳香族基または3価の脂肪族基、
1 およびX2 はエステル形成性官能基または水素原子
であって、同一であっても異なっていてもよく、Mは金
属原子またはアルキルホスホニウム基を示す。)
【0006】通常、ポリブチレンテレフタレ−トはアル
キルチタネ−ト系、蓚酸塩系等のチタン系化合物を触媒
として重合されているが、かかるチタン原子は光活性が
大きく、太陽光により光酸化が促進されて耐光性が低下
している。本発明においては、このチタン系化合物のチ
タン原子の光活性を抑制するために、その含有量をチタ
ン金属に換算して15〜85ppmの範囲、とくに30
〜75ppmの範囲にすることが必要である。チタン系
化合物のチタン金属換算量が15ppm未満の場合で
は、ポリブチレンテレフタレ−トの重合に時間がかかり
すぎ、該ポリマ−が劣化する恐れがある。一方、該含有
量が85ppmを越えると当然のことながら、ポリブチ
レンテレフタレ−ト繊維の耐光性が低下してくる。な
お、触媒として用いられるチタン系化合物の他に、通
常、繊維の艶消剤として用いられる二酸化チタンが考え
られるが、本発明の繊維は発色性を1つの特徴とする繊
維であるので、本発明の繊維においてはこのような艶消
剤の添加は好ましくなく、したがって、本発明において
は、上述のチタン系化合物の含有量として、二酸化チタ
ン等の艶消剤のチタンは含まないものである。
【0007】本発明に係わるポリブチレンテレフタレ−
トは、主として1,4−ブタンジオ−ルとテレフタル酸
とから構成されるポリマ−であるが、その一部は他の成
分で置き換えられていてもよい。他の成分として、たと
えばイソフタル酸、ナフタリンジカルボン酸、ジフェニ
ルジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、β
−ヒドロキシエトキシ安息香酸、p−オキシ安息香酸、
アジピン酸、セバシン酸、1,4−シクロヘキサンジカ
ルボン酸等のカルボン酸;エチレングリコ−ル、トリメ
チレングリコ−ル、ヘキサメチレングリコ−ル、ジエチ
レングリコ−ル、ネオペンチルグリコ−ル、シクロヘキ
サン−1,4−ジメタノ−ル、ポリエチレングリコ−
ル、ポリテトラメチレングリコ−ル、ビスフェノ−ル
A、ビスフェノ−ルS、ビスフェノ−ルAおよびビスフ
ェノ−ルSのエチレンオキサイド付加物等のジオ−ルを
挙げることができる。
【0008】本発明に係わるポリブチレンテレフタレ−
トの共重合成分である上記一般式(I)で示される化合
物として、重合時の耐熱性の点から、Dが3価の芳香族
基である化合物を用いることが好ましい。たとえば、
1,3,5−ベンゼントリイル基、1,2,3−ベンゼ
ントリイル基、1,2,4−ベンゼントリイル基等のベ
ンゼントリイル基、1,3,6−ナフタレントリイル
基、1,3,7−ナフタレントリイル基,1,4,5−
ナフタレントリイル基、1,4,6−ナフタレントリイ
ル基等のナフタレントリイル基などを挙げることができ
る。Mはナトリウム、カリウム、リチウム等のアルカリ
金属原子、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類
金属原子もしくはテトラ−n−ブチルホスホニウム基、
ブチルトリフェニルホスホニウム基、エチルブチルホス
ホニウム基等のアルキルホスホニウム基である。
【0009】X1 およびX2 はエステル形成性官能基ま
たは水素原子を示し、それらは同一であっても異なって
いてもよい。ポリマ−の主鎖中に共重合される点でエス
テル形成性官能基であることが好ましい。エステル形成
性官能基の具体例として下記のものを挙げることができ
る。
【0010】
【化4】 (ただし、Rは低級アルキル基またはフェニル基、aお
よびdは1以上の整数、bは2以上の整数を示す。)
【0011】該化合物の具体例としては、5−ナトリウ
ムスルホイソフタル酸、5−カリウムスルホイソフタル
酸、5−テトラブチルホスホニウムスルホイソフタル
酸、2,6−ジカルボキシナフタレン−4−スルホン酸
テトラブチルホスホニウム塩、α−テトラブチルホスホ
ニウムスルホコハク酸などが挙げられ、なかでもコスト
パ−フォ−マンスの点において5−ナトリウムスルホイ
ソフタル酸が好ましい。
【0012】該化合物の共重合量はポリブチレンテレフ
タレ−トを構成する全酸成分に対して0.5〜5モル%
の範囲内である。0.5モル%未満の場合、鮮明な発色
性が不十分である。一方、5モル%を越えると鮮明な発
色性は有するが、繊維化工程性、とくに紡糸性、延伸性
が不良になると共に繊維強度が低くなる。好ましい共重
合量は1.0〜3.0モル%の範囲である。
【0013】また、本発明に係わる抗酸化剤はフェノ−
ル・亜燐酸系抗酸化剤および/またはフェノ−ル・次亜
燐酸系抗酸化剤である。この抗酸化剤をポリブチレンテ
レフタレ−トに含有させることにより、該ポリブチレン
テレフタレ−トからなる繊維は一段と染色後の耐光堅牢
度が向上するのである。該抗酸化剤は沸点が180℃以
上のもの、とくに200℃以上のものを用いることが好
ましい。沸点が180℃未満の抗酸化剤であると、ポリ
ブチレンテレフタレ−ト重合時に抗酸化剤を添加しよう
とする際、抗酸化剤の大部分が反応系外に散出する恐れ
があり、そのロスを見込んで該抗酸化剤の添加量を増加
せざるをえなくなり、結果としてコストが上昇し、また
反応条件のわずかな変更により反応系内の抗酸化剤の残
留濃度が変化して目的とする効果が奏されない場合が生
ずる。
【0014】かかる抗酸化剤としては、下記式(II)、
(III)、(IV)で示される剤を挙げることができる。
【0015】
【化5】
【0016】
【化6】
【0017】
【化7】
【0018】本発明において、前述のようにポリブチレ
ンテレフタレ−トの重合触媒であるチタン系化合物の含
有量を15〜85ppmの範囲にすることにより耐光堅
牢度(以後、耐光性と略称する場合がある)は向上する
が、抗酸化剤を併用することによりより高い耐光堅牢度
の向上効果が期待できる。かかる抗酸化剤の含有量は
0.05〜2.0重量%、より好ましくは0.05〜
1.0重量%の範囲である。該抗酸化剤の含有量が0.
05重量%未満の場合、抗酸化剤の添加効果が奏され
ず、一方、抗酸化剤の含有量が2.0重量%を越える
と、期待した耐光性向上効果が飽和に達するばかりでな
く、逆に紡糸性、延伸性が不良になる場合がある。
【0019】該抗酸化剤の添加時期は、ポリブチレンテ
レフタレ−トの重合工程において、目的とする重合度の
90%に達した時点以後の工程が好ましい。本発明のポ
リブチレンテレフタレ−ト繊維の耐光性の向上は、ポリ
ブチレンテレフタレ−トの重合触媒であるチタン系化合
物のチタン原子の光活性をその含有量で抑制し、また抗
酸化剤を添加させることにより該チタン原子の光活性を
より低下、消失させることによって成されるが、同時に
該抗酸化剤の添加により触媒であるチタン系化合物の触
媒活性を低下させることになるので、重合に時間がかか
り過ぎ、ポリマ−が劣化する場合がある。このような不
都合を解消する意味では、抗酸化剤の添加時期は、ポリ
マ−の重合末期に重合槽に添加するか、またはポリマ−
の紡糸時に溶融ポリマ−ラインに添加することが好まし
い。
【0020】本発明のポリブチレンテレフタレ−ト繊維
はカチオン染料によって染色されると、染着座席の良好
な分散状態、染料の高い利用率等から鮮やかな発色性を
示し、また染色(耐光)堅牢度も非常に優れている。一
方、スポ−ツ衣料等に要求されている非常に鮮やかな色
に染色するためには蛍光色を有するカチオン染料(以
下、蛍光色カチオン染料と略称する場合がある)が用い
られているが、かかる染料で染色する場合は上述のチタ
ン系化合物のチタン金属に換算した含有量の規定、抗酸
化剤の添加だけでは、蛍光色の消光等で示される耐光性
の低下を抑制することは困難であることがわかった。す
なわち、チタン系化合物を触媒としたポリブチレンテレ
フタレ−トからなる繊維に抗酸化剤のみでなく、ベンゾ
トリアゾ−ル系紫外線吸収剤を併用させることにより、
ポリブチレンテレフタレ−トの触媒であるチタン系化合
物の活性チタンを失活させ、その上、近紫外部の350
mμ以上の光を遮断することができるのである。したが
って、蛍光色カチオン染料によって染色された繊維を光
にさらしても、蛍光色の消光現象が少なく、蛍光色を維
持することが可能となり、かつ耐光性のより一層の向上
効果を奏することになるのである。
【0021】またベンゾトリアゾ−ル系紫外線吸収剤は
とくに染色時に添加すると最も耐光性の向上効果が顕著
であることが判明した。すなわち、該紫外線吸収剤は、
とくに110℃以上の熱水中で処理する場合、本来、室
温下では粉末状である該紫外線吸収剤が融解し、液化
し、蛍光色カチオン染料の分子とともに該紫外線吸収剤
がポリブチレンテレフタレ−ト繊維に高い吸着率で吸尽
されるため、蛍光色の消光の抑制、すなわち耐光性の向
上に顕著な効果をもたらすものと思われる。
【0022】ベンゾトリアゾ−ル系紫外線吸収剤として
は、たとえば2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒド
ロキシフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(3−t−
ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−
クロロベンゾトリアゾ−ル、2−(3−t−ブチル−5
−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベン
ゾトリアゾ−ル等が挙げられる。該紫外線吸収剤を染色
時に添加し使用する場合には、たとえば、ティ−ポ−ル
B−81(第1工業製薬社製)、エマロンL(明成化学
社製)、ダイヤノ−ル(第1工業製薬社製)等の適宜ア
ニオン系またはノニオン系活性剤を用いて分散乳化する
と、使用易さの点で好適である。
【0023】ベンゾトリアゾ−ル系紫外線吸収剤の添加
量は、図1で示されるように、カチオン染料によって染
色されたポリブチレンテレフタレ−ト繊維を分光光度計
で測定した際の、白色光照明曲線aと単色光照明曲線b
とで囲まれた面積Sの、カ−ボンフェ−ド20時間照射
前後の変化率(下記式で示す)が20%未満であるよう
に添加することが望ましい。
【数2】〔(A−B)/A〕×100<20 (ただし、分光光度計測定において白色光照明曲線と単
色光照明曲線で囲まれる面積において、Aはカ−ボンフ
ェ−ド照射前の該面積、Bはブラックパネル温度63
℃、放射照度150W/m2 の条件下、カ−ボンフェ−
ド照射後の該面積を示す。)かかる変化率が20%以上
であると、蛍光色カチオン染料の蛍光色が消滅し、商品
として実用的価値が低下する。好ましい変化率は10%
以下である。紫外線吸収剤の添加量は、上記の変化率が
20%以下になるまでその添加量を増せばよいというも
のではなく、紫外線吸収剤の添加量は1%以下であるこ
とが好ましい。紫外線吸収剤の添加量が1%を越える
と、かえって蛍光色カチオン染料の蛍光が低下し、カチ
オン染料本来の色の鮮明性を損なうことになる。
【0024】上記の耐光性の向上効果は、とくにポリブ
チレンテレフタレ−ト繊維に対して顕著な効果があり、
染色(耐光)堅牢度において約2級以上の向上効果が認
められる。上記式(I)で示される化合物を共重合した
ポリエチレンテレフタレ−ト繊維では向上効果がなく、
約0.5級程度の向上効果しかない。該耐光性の向上効
果は一般的に、2X (Xは染色堅牢度の向上級数を示
す。)で示され、前述のポリエチレンレフタレ−ト繊維
では20.5 (=1.4)倍であるのに対し、ポリブチレ
ンテレフタレ−ト繊維では22 (=4)倍も耐光性が向
上する。
【0025】本発明のポリブチレンテレフタレ−ト繊維
は通常の紡糸法で繊維化され得る。また該繊維の横断面
形状は丸断面、三角、多角形、三〜八葉形、T字、十字
等の異形断面でもよい。また、本発明に係わるポリブチ
レンテレフタレ−トは他のポリマ−と組合わせて複合繊
維とすることもできる。
【0026】本発明でいう『繊維』とはモノフィラメン
ト等の長繊維;ステ−プル等の短繊維;フィラメント
糸;紡績糸;天然繊維、半合成繊維または他の合成繊維
との混繊糸、混紡糸、合撚糸、交絡糸、加工糸などいず
れであってもよい。また本発明は繊維のみならず、繊
維、糸をその一部または全部として形成された織編物、
不織布、最終的な衣類等の繊維製品をも含むものであ
る。
【0027】本発明のポリブチレンテレフタレ−ト繊維
は良好な発色性を有し、色の鮮明性、耐光堅牢性に優れ
ているため、カ−ペット、カ−テン等のリビング資材用
途、また蛍光を有する染料に対する耐光堅牢性にも非常
に優れているため、各種スポ−ツ衣料用途などに好適な
素材となり得る。
【0028】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれら実施例により何等限定されるもの
ではない。なお、実施例における測定値は以下の方法に
より測定した値である。ポリマ−の極限粘度〔η〕(dl/g) :フェノ−ルと
テトラクロロエタンの等重量混合溶媒を用いて、対象と
なるポリマ−の0.25g/dl、0.5g/dl、
1.0g/dlの3種類の濃度の溶液について、30℃
の温度において測定した還元粘度から求めた。繊維中の紫外線吸収剤の含有量(重量%) :紫外線吸収
剤を含有する溶液中で処理された繊維の一定量をオルソ
クロルフェノ−ルにて溶解し、その溶液について紫外分
光光度計を使用して紫外部の最大吸収波長における吸光
度を測定し、別に準備されたオルソクロルフェノ−ル溶
液の検量線から、繊維中の紫外線吸収剤の含有量を求め
た。
【0029】布帛の深色度(K/S):サンプル布の分
光反射率(R)をカラ−アナライザ−(自動記録式分光
光度計、日立製作所製)で測定し、下記式ク−ベルカ−
ムンクの式から求めた。該値が大きい程、深色度が大で
あることを示す。 K/S=(1−R)2 /2R (ただし、Rはサンプル布の可視部反射率曲線の最大吸
収波長位置における反射率である。)布帛の鮮明性 :一定の染色条件で染色した布帛を10人
のパネラ−により官能評価した。その結果を、非常に優
れるを2点、優れるを1点、劣るを0点とした。 ○:合計点が15点以上 △:合計点が8〜14点 ×:合計点が7点以下
【0030】耐光堅牢度:JIS L0824に準じ
て、島津(株)製カ−ボンア−ク灯によって、ブラック
パネル温度63℃、照度150W/m3 の照射雰囲気下
で照射し、JIS L0824に記載の第2露光法によ
ってブル−スケ−ルの変退色を調べ、20時間照射後の
耐光性の程度を示した。繊維の蛍光色の変化率(%) :蛍光色カチオン染料で染
色された染色物について、C−2000型日立カラ−ア
ナライザ−(白色光照明、単色光照明の切換装置付:日
立製作所製)を用いて、カ−ボンア−ク灯20時間照射
前後の図1に示される斜線部分の面積を、重量法で求
め、その変化率を算出した。
【0031】実施例1 5−ナトリウムスルホイソフタル酸を全酸成分に対して
2.5モル%共重合させたポリブチレンテレフタレ−ト
を、重合触媒としてテトライソプロピルチタネ−トを用
い、チタン金属換算で350ppm添加し、常法により
重合し、重合後下記に示す抗酸化剤(A)を0.15重
量%添加し、極限粘度〔η〕=0.80のポリブチレン
テレフタレ−トペレットを得た。
【化8】 ついで該ペレットを用いて溶融紡糸した後延伸して75
デニ−ル/24フィラメントのマルチフィラメントを得
た。このフィラメントを用いて仮撚数2100T/Mの
条件で仮撚加工を施し、編物を作成した。該編物を通常
の液流染色機を使用して下記に示す染色条件で染色し、
常法により乾燥仕上げセットした。染色された編物は良
好な発色性を有しており、編物の強度も十分実用に耐え
られるものであった。また、耐光性も良好であった。結
果を表1に示す。
【0032】 染色条件: 染色方法: 染料:Kayacryl Red GRL-ED (日本化薬社製) 3%owf 硫酸ナトリウム 2g/リットル pH調節剤:酢酸ナトリウム 0.5%owf 酢酸(100%) 1%owf 浴比 1:30 温度 120℃ 時間 40分 還元洗浄: ハイドロサルファイド 1g/リットル アミラヂンD(第1工業製薬社製) 1g/リットル アンモニア水 1cc/リットル 浴比 1:50 温度 70℃ 時間 20分
【0033】また、上記のペレットを用い、紡糸、延
伸、捲縮加工を施して1500デニ−ル/200フィラ
メントの嵩高加工糸を得た。この嵩高加工糸と、通常の
ポリエチレンテレフタレ−ト繊維からなる1600デニ
−ル/80フィラメントの嵩高加工糸を合撚し、40T
/M、Z撚で追撚して総繊度3100デニ−ルのカ−ペ
ットヤ−ンを得た。次いで、該ヤ−ンを用いて基布に、
カットパイル用1/10インチゲ−ジのタフティングマシ
ンで植え込み密度14ステッチ/インチ、パイル長8m
mで生機カ−ペットを作成し、引き続きウインス染色機
を用いてカチオン染料1.7%owf、染色温度98
℃、常圧下に拡布状で染色し、ソ−ピング、水洗、乾燥
した。その後、生機カ−ペットの裏面にラテックス液を
塗布して麻布を張り合わせ、乾燥し、130℃で10分
間熱処理した後、シャ−リング、ブラッシングして製品
とした。得られたパイルカ−ペットは、霜降り状の発色
性を有する良好な色調があり、しかも耐光性、光沢性も
良好であった。さらにこのパイル面は柔軟で弾性に富ん
だ触感を有していた。
【0034】実施例2および実施例3 5−ナトリウムスルホイソフタル酸の共重合量を1.7
モル%(実施例2)、4.0モル%(実施例3)にする
以外は実施例1と同様にしてポリブチレンテレフタレ−
トチップを作成し、ついで溶融紡糸、延伸、仮撚加工を
施して編物を作成し、該編物を実施例1と同様にして染
色した。実施例3で得られたチップは極限粘度が0.6
5と低い値であったが紡糸に支障はなかった。染色され
た各編物は良好な発色性を有しており、編物の強度も十
分実用に耐えられるものであった。また、耐光性も良好
であった。結果を表1に示す。
【0035】実施例4および実施例5 重合触媒であるチタン系化合物の含有量(チタン金属換
算量)を18ppm(実施例4)、80ppm(実施例
5)にする以外は実施例1と同様にしてポリブチレンテ
レフタレ−トチップを作成し、ついで溶融紡糸、延伸、
仮撚加工を施して編物を作成した。該編物を実施例1と
同様にして染色した。染色された各編物は良好な発色性
を有しており、編物の強度も十分実用に耐えられるもの
であった。また、耐光性も良好であった。結果を表1に
示す。実施例5で得られた繊維は耐光性の点において、
実施例1で得られた繊維に比較して若干劣っていたが実
用上問題はなかった。
【0036】実施例6および実施例7 抗酸化剤の含有量を0.08重量%(実施例6)、1.
8重量%(実施例7)にする以外は実施例1と同様にし
てポリブチレンテレフタレ−トチップを作成し、ついで
溶融紡糸、延伸、仮撚加工を施して編物を作成した。該
編物を実施例1と同様にして染色した。染色された編物
は良好な発色性を有しており、編物の強度も十分実用に
耐えられるものであった。また、耐光性も良好であっ
た。結果を表1に示す。
【0037】実施例8および実施例9 抗酸化剤(A)に代えて下記の抗酸化剤(B)(実施例
8)、抗酸化剤(C)(実施例9)にする以外は実施例
1と同様にしてポリブチレンテレフタレ−トチップを作
成し、ついで溶融紡糸、延伸、仮撚加工を施して編物を
作成した。該編物を実施例1と同様にして染色した。染
色された編物は良好な発色性を有しており、編物の強度
も十分実用に耐えられるものであった。また、耐光性も
良好であった。結果を表1に示す。
【化9】
【化10】
【0038】実施例10 5−ナトリウムスルホイソフタル酸に代えて、3,5−
ジカルボキシベンゼンスルホン酸テトラ−n−ブチルホ
スホニウム塩を2.5モル%共重合する以外は実施例1
と同様にしてポリブチレンテレフタレ−トチップを作成
し、ついで溶融紡糸、延伸、仮撚加工を施して編物を作
成した。該編物を実施例1と同様にして染色した。染色
された編物は良好な発色性を有しており、編物の強度も
十分実用に耐えられるものであった。また、耐光性も良
好であった。結果を表1に示す。
【0039】実施例11 実施例1と同様にしてポリブチレンテレフタレ−トチッ
プを製造し、該チップを用いて溶融紡糸し、次いで水浴
延伸を行って得られた単繊維繊度が8デニ−ルの繊維を
長さ131mmに切断しステ−プルを得た。該ステ−プ
ルを用いてセミ梳毛紡績法で紡績糸とし、W−1/5
(125T/M,S)の単糸とした。この単糸を2本合
撚してカ−ペットヤ−ンとした。このカ−ペットヤ−ン
を用いて基布に、ル−プパイル用1/8インチゲジのタ
フティングマシ−ンで植込み密度10ステッチ/イン
チ、パイル長8mmの生機パイルカ−ペットを作成し
た。次いで、該生機パイルカ−ペットを実施例1と同じ
カチオン染料を用いて、染色温度98℃の常圧のウイン
ス染色機で染色し、ソ−ピング、水洗、乾燥した。得ら
れた、染色パイルカ−ペットはパイルの嵩高性が保たれ
ており、濃色で綺麗な着色物であった。染色物の裏面に
ラテックス液を塗布し、麻布を張り合わせて乾燥し、1
30℃で10分間熱処理して仕上げた。得られたパイル
カ−ペットは深みのある濃色で審美性に富み、柔軟な感
触を有していた。またこのパイルカ−ペットを太陽光の
はいる廊下に敷設して1年間使用したが、退色すること
もなく、鮮明な色調を保っていた。
【0040】比較例1 重合触媒であるチタン系化合物の含有量(チタン金属換
算量)を10ppmにする以外は実施例1と同様にして
重合を行ったが、重合度が上がらず、満足なポリブチレ
ンテレフタレ−トチップが得られなかった。
【0041】比較例2 重合触媒であるチタン系化合物の含有量(チタン金属換
算量)を90ppmにする以外は実施例1と同様にして
ポリブチレンテレフタレ−トチップを作成し、ついで溶
融紡糸、延伸、仮撚加工を施して編物を作成し染色を施
した。得られた編物を構成するポリブチレンテレフタレ
−トに含有される活性チタン量が多いため、光による劣
化が大きくすぎ、抗酸化剤との併用効果がなく、耐光性
が非常に劣っていた。また色の鮮明性も実施例で得られ
た編物に比較して劣っていた。
【0042】比較例3および比較例4 抗酸化剤(A)の添加量を0.03ppm(比較例
3)、2.3ppm(比較例4)にする以外は実施例1
と同様にしてポリブチレンテレフタレ−トチップを製造
した。ついで溶融紡糸、延伸、仮撚加工を施して編物を
作成し染色を施そうとしたところ、比較例4のポリブチ
レンテレフタレ−トチップを用いては紡糸工程性が不良
であり、編物を作成することは困難であった。比較例3
で得られた編物は抗酸化剤が少ないため、光による劣化
が生じ、チタン含有量が適量であっても、耐光性が劣っ
ていた。また色の鮮明性も実施例で得られた編物に比較
して劣っていた。
【0043】
【表1】
【0044】実施例12 5−ナトリウムスルホイソフタル酸を全酸成分に対して
2.5モル%共重合させたポリブチレンテレフタレ−ト
を、重合触媒としてテトライソプロピルチタネ−トを用
い、チタン金属換算で35ppm添加し、常法により重
合し、重合後、抗酸化剤(A)を0.1重量%添加し、
極限粘度〔η〕=0.80のポリブチレンテレフタレ−
トペレットを得た。ついで該ペレットを用いて溶融紡糸
した後延伸して三角断面の50デニ−ル/24フィラメ
ントのマルチフィラメントを得た。このフィラメントを
用いて28ゲ−ジのトリコット編物とし、精練、プレセ
ット(温度180℃)を行った。該編物を通常の液流染
色機を使用して、紫外線吸収剤である2−(3−t−ブ
チル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−ク
ロロベンゾトリアゾ−ルを編物に対して0.5重量%含
む、下記に示す蛍光を有するカチオン染料で染色し、常
法により乾燥仕上げセットした。染色された編物は良好
な発色性を有しており、編物の強度も十分実用に耐えら
れるものであった。また、耐光性も非常に良好であり、
カ−ボンフェ−ド20時間照射の後の該染料の蛍光色の
変化率も5%と非常に低かった。
【0045】 染色条件: 染色方法: 染料:Kayacryl Brill Pink B-ED (日本化薬社製)0.5%owf (蛍光を有するカチオン染料) 無水硫酸ナトリウム 2g/リットル pH調節剤:酢酸ナトリウム 0.5%owf 酢酸(100%) 1%owf 浴比 1:50 温度 120℃ 時間 40分 還元洗浄: ハイドロサルファイド 1g/リットル アミラヂンD(第1工業製薬社製) 1g/リットル アンモニア水 1cc/リットル 浴比 1:50 温度 70℃ 時間 20分
【0046】実施例13および実施例14 5−ナトリウムスルホイソフタル酸の共重合量を1.7
モル%にする以外は実施例12と同様にしてポリブチレ
ンテレフタレ−トチップを作成し、溶融紡糸、延伸を施
し、編物を作成した。該編物に実施例12と同様にして
紫外線吸収剤を含む、蛍光を有するカチオン染料で染色
を施した。結果を表2に示す。いずれの編物も耐光堅牢
度は高く、蛍光色の変化率も低いものであった。
【0047】実施例15および実施例16 重合触媒であるチタン系化合物の含有量(チタン金属換
算量)を17ppm(実施例15)、80ppm(実施
例16)にする以外は実施例12と同様にしてポリブチ
レンテレフタレ−トチップを作成し、溶融紡糸、延伸を
施し、編物を作成した。該編物に実施例12と同様にし
て紫外線吸収剤を含む、蛍光を有するカチオン染料で染
色を施した。結果を表2に示す。いずれの編物も耐光堅
牢度は高く、蛍光色の変化率も低いものであった。
【0048】実施例17および実施例18 抗酸化剤(A)の添加量を0.07重量%(実施例1
7)、1.8重量%(実施例18)にする以外は実施例
12と同様にしてポリブチレンテレフタレ−トチップを
作成し、溶融紡糸、延伸を施し、編物を作成した。該編
物に実施例12と同様にして紫外線吸収剤を含む、蛍光
を有するカチオン染料で染色を施した。結果を表2に示
す。いずれの編物も耐光堅牢度は高く、蛍光色の変化率
も低いものであった。
【0049】実施例19 紫外線吸収剤として2−(3,5−ジ−t−ブチル−2
−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾ−ルを用いる以
外は実施例12と同様にしてポリブチレンテレフタレ−
トチップを作成し、溶融紡糸、延伸を施し、編物を作成
した。該編物に実施例12と同様にして紫外線吸収剤を
含む、蛍光を有するカチオン染料で染色を施した。結果
を表2に示す。該編物は耐光堅牢度が高く、蛍光色の変
化率も低いものであった。
【0050】比較例5 重合触媒であるチタン系化合物の含有量(チタン金属換
算量)を10ppmにし、抗酸化剤(A)の添加量を
1.7重量%にする以外は実施例12と同様にしてポリ
ブチレンテレフタレ−トチップを作成し、溶融紡糸を行
ったが、チタン含有量が低いため、重合度が上がらず、
満足なポリブチレンテレフタレ−トチップを得ることは
できなかった。
【0051】比較例6 重合触媒であるチタン系化合物の含有量(チタン金属換
算量)を90ppmにし、抗酸化剤(A)の添加量を
1.7重量%にする以外は実施例12と同様にしてポリ
ブチレンテレフタレ−トチップを作成し、溶融紡糸、延
伸を施し、編物を作成した。ついで該編物に実施例12
と同様にして紫外線吸収剤を含む、蛍光を有するカチオ
ン染料で染色を施した。結果を表2に示す。得られた編
物を構成するポリブチレンテレフタレ−トに含有される
活性チタン量が多いため、光による劣化が大きすぎ、抗
酸化剤との併用効果がなく、耐光堅牢度が2級と低いも
のであった。また色の鮮明性も実施例で得られた編物に
比較して劣っていた。さらに該編物の蛍光色の変化率は
30%と高く、実用性はなかった。また紫外線吸収剤の
含有量を1重量%にしたが、蛍光色の変化率は25%で
あり、実用性はなかった。紫外線吸収剤の含有量を増し
ていったが、染料の蛍光が低下し、色の鮮明性が非常に
劣ったものとなった。
【0052】比較例7 抗酸化剤(A)の添加量を0.04重量%にする以外は
実施例12と同様にしてポリブチレンテレフタレ−トチ
ップを作成し、溶融紡糸、延伸を施し、編物を作成し
た。該編物に実施例12と同様にして紫外線吸収剤を含
む、蛍光を有するカチオン染料で染色を施した。結果を
表2に示す。抗酸化剤の含有量が少ないため、耐光堅牢
度が低く、紫外線吸収剤を添加しても、耐光堅牢度の向
上はなく、蛍光色の変化率は27%と高いものであっ
た。紫外線吸収剤の添加量を増していったが、蛍光色の
変化率の低下はなく、かえって色の鮮明性をなくしただ
けであった。
【0053】比較例8 抗酸化剤(A)の添加量を2.5重量%にする以外は実
施例12と同様にしてポリブチレンテレフタレ−トチッ
プを作成し、溶融紡糸を行ったが、紡糸工程性が悪く、
満足な糸を得ることができなかった。
【0054】比較例9 紫外線吸収剤を添加しない以外は実施例12と同様にし
て編物を作成し、蛍光を有するカチオン染料で染色を行
った。チタン含有量と抗酸化剤との併用効果により、耐
光堅牢度は2〜3級とまずまずの実用性を示したが、蛍
光色の変化率は25%と高く、実用性はなかった。
【0055】比較例10 実施例12において、紫外線吸収剤をポリブチレンテレ
フタレ−トの重合時に添加する以外は同様にして、チッ
プを作成し、溶融紡糸、延伸を施し、編物を作成した。
ついで、蛍光を有するカチオン染料で染色を行った。チ
タン含有量と抗酸化剤との併用効果により、耐光堅牢度
は2〜3級とまずまずの実用性を示したが、重合時に添
加した紫外線吸収剤は分解してしまい、蛍光色の変化率
は27%と高いものであった。
【0056】
【表2】
【0057】
【発明の効果】本発明のポリブチレンテレフタレ−ト繊
維はカチオン染料に染色が可能で、かつ耐光性に非常に
優れているのでリビング用途に好適である。また、本発
明の他の繊維は蛍光色を有するカチオン染料に染色が可
能であり、光に対して蛍光色が消光することがないので
リビング用途のみならず、スポ−ツ衣料に最適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】蛍光を有するカチオン染料で染色された染色物
の反射率曲線を示す。
【符号の説明】
a:分光光度計測定における白色光照明曲線 a´:カ−ボンフェ−ド照射後の分光光度計測定におけ
る白色光照明曲線 b:分光光度計測定における単色光照明曲線 A:カ−ボンフェ−ド照射前のaおよびbで囲まれる面
積 B:カ−ボンフェ−ド照射後のaおよびbで囲まれる面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06M 13/352 D06P 3/52 F (72)発明者 田淵 泉 岡山県倉敷市酒津1621番地 株式会社クラ レ内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I)で示される化合物が全酸
    成分に対して0.5〜5モル%の範囲で共重合され、か
    つチタン系化合物をチタン金属に換算して15〜85p
    pm、ならびにフェノ−ル・亜燐酸系抗酸化剤および/
    またはフェノ−ル次亜燐酸系抗酸化剤を0.05〜2.
    0重量%含有してなるポリブチレンテレフタレ−ト繊
    維。 【化1】 (ただし、Dは3価の芳香族基または3価の脂肪族基、
    1 およびX2 はエステル形成性官能基または水素原子
    であって、同一であっても異なっていてもよく、Mは金
    属原子またはアルキルホスホニウム基を示す。)
  2. 【請求項2】下記一般式(I)で示される化合物が全酸
    成分に対して0.5〜5モル%の範囲で共重合され、か
    つチタン系化合物をチタン金属に換算して15〜85p
    pm、ならびにフェノ−ル・亜燐酸系抗酸化剤および/
    またはフェノ−ル次亜燐酸系抗酸化剤を0.05〜2.
    0重量%含有してなるポリブチレンテレフタレ−トから
    なり、蛍光色を有するカチオン染料によって染色された
    繊維において、ベンゾトリアゾ−ル系紫外線吸収剤が含
    有され、かつカ−ボンフェ−ドを20時間照射後の繊維
    が下記式を満足することを特徴とするポリブチレンテレ
    フタレ−ト繊維。 【化2】 (ただし、Dは3価の芳香族基または3価の脂肪族基、
    1 およびX2 はエステル形成性官能基または水素原子
    であって、同一であっても異なっていてもよく、Mは金
    属原子またはアルキルホスホニウム基を示す。) 【数1】〔(A−B)/A〕×100<20 (ただし、分光光度計測定において白色光照明曲線と単
    色光照明曲線で囲まれる面積において、Aはカ−ボンフ
    ェ−ド照射前の該面積、Bはブラックパネル温度63
    ℃、放射照度150W/m2 の条件下、カ−ボンフェ−
    ド20時間照射後の該面積を示す。)
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010059572A (ja) * 2008-09-03 2010-03-18 Teijin Fibers Ltd 常圧カチオン可染性ポリエステル複合繊維
WO2011012598A1 (de) 2009-07-31 2011-02-03 Basf Se Verfahren zur herstellung von spinn- und färbbaren polyesterfasern
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CN107938144A (zh) * 2017-10-31 2018-04-20 浙江真爱时尚家居有限公司 一种夜光印花毛毯的生产工艺

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