JPH08732U - 装身具用回転吊り金具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】装身具用回転吊り金具に関し、装飾体を回転自
在に吊り下げて装飾性を高めた装身具用回転吊り金具を
提供する。 【構成】垂直方向に保持した装身具用軸金具１と、この
軸金具１に回転自在にはめ込まれ、下部に装飾体６を吊
り下げた回転金具２とを、軸金具１に設けた膨頭部８で
抜け止めする。 【効果】回転金具の下部に種々の装飾体を取り付けるこ
とができ、さまざまなバリエーションの装身具を得る。
また、取り付けた装飾体が単に揺れ動くだけでなく、水
平方向にも回転するため、動きが複雑で飽きにくい装身
具を提供することができる。さらに回転金具の取付構造
がシンプルで製造が簡単であり、しかも全体の装飾性を
損なうことのないコンパクトなものとする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は装身具用回転吊り金具に関し、装飾体を回転自在に吊り下げて装飾 性を高めた装身具用回転吊り金具を提供しようとするものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の装身具、例えば耳飾りにおいて吊り下げた装飾体が揺れ動くものとして は、Ｕ字形金具の両側にバチカンで装飾体を吊り下げて、この装飾体がスイング するようにしたものが知られている。

【０００３】 また装飾体が回転するものとして、指輪の上面に軸金具を突設し、この軸金具 にベアリング等を介して装飾体を回転自在に取り付けたものも知られている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、前者の耳飾りにおいてはスイングする方向が一定であり、動き が単調で飽きやすいという欠点があった。

【０００５】 また、後者の指輪においては、装飾体が軸金具に対して直角の方向にのみ回転 し、やはり動きが単調で飽きやすく、しかも装飾体の取付位置に制限を受けると いう欠点があった。

【０００６】 この考案は従来例の上記欠点を解消しようとするもので、種々の装飾体を取り 付けることができる上、動きが複雑で飽きがきにくい装身具用回転吊り金具を提 供しようとするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

すなわちこの考案の装身具用回転吊り金具は、垂直方向に保持した装身具用軸 金具と、この軸金具に回転自在にはめ込まれ、下部に装飾体を吊り下げた回転金 具とを、軸金具に設けた膨頭部で抜け止めしたことを特徴とするものである。

【０００８】

【作用】

この考案の装身具用回転吊り金具は以上のように構成したので、回転金具の下 部に種々の装飾体を取り付けることができ、さまざまなバリエーションの装身具 を得ることができる。

【０００９】 また、取り付けた装飾体が単に揺れ動くだけでなく、水平方向にも回転するた め、動きが複雑で飽きにくい装身具を提供することができる。

【００１０】

【実施例】

次に、この考案に係る装身具用回転吊り金具の一実施例を、図面に基いて述べ る。

【００１１】 図１は、耳飾りに適用した場合のこの考案の装身具用回転吊り金具を示し、１ は耳たぶの孔にはめ込むフック状の装身具用軸金具で、その一端は垂直方向に保 持されている。２は丸玉状をなし、上記軸金具１に回転自在にはめ込んだ回転金 具で、その側面にはリング状の装身具吊り下げ用のリング部３が取り付けられて いる。

【００１２】 そして、吊り下げ用のリング部３には丸環４を介して吊り下げ用のピン５が取 り付けられ、ピン５の下端には宝石や貴石、真珠その他の装飾体６が固定されて いる。なお上記軸金具１その他の各部材は金やプラチナ等の貴金属部材で作成さ れている。

【００１３】 図２は組付け状態の分解図で、丸玉状の回転金具２に形成した孔７を、フック 状の装身具用軸金具１の垂下させた一端に挿通し、回転金具２の他端に突出した 先端を加熱溶融してシャカ玉と称する膨頭部８を形成することによって、回転金 具２を抜け止めしている。９は吊り下げ用のピン５の下部に取り付けた装飾体６ のストッパ兼用の取付部カバーである。

【００１４】 図３は上記のようにして得た耳飾り１１の機能を説明するためのもので、耳た ぶ１２に取り付けた状態で、身体の動きに応じて回転金具２が回転し、回転金具 ２に吊り下げられた装飾体６は、回転金具２を中心に揺れ動きながらしかも水平 方向にも回転するようになっている。１３は軸金具１の正面側に取り付けたハー ト形の第２の装飾体で、前記装飾体６と相まって装飾性を相乗的に向上させるた めのものである。上記第２の装飾体はなくてもよく、またその他種々のバリエー ションの意匠とすることもできる。

【００１５】 図４はこの考案の他の実施例を示すもので、部品として各種の装身具に取り付 けられるようにしたものである。すなわち、軸金具１に、装飾体を取り付けるリ ング部３を備えた回転金具２を装着し、リング部３内において軸金具１の端部を 加熱溶融や工具によって膨頭部８を形成するとともに、軸金具１の他端に、例え ばコイル状に巻線を施してストッパ２１を設けたものである。

【００１６】 この実施例においては、軸金具１の他端側を耳飾りやペンダント、ブローチそ の他種々の装身具の貴金属部材にロー付け等によって取り付けることにより、そ れらの装身具を簡単により装飾性に富むものとすることができる。

【００１７】 上記実施例では回転金具２として丸玉状の例を示したが、軸金具１に簡単に軸 着でき、しかも装飾体６が吊り下げられる形状ないし構造であれば、平板状、柳 枝状、その他種々の形状を採用することができる。

【００１８】 また適用できる用途としても、上述の耳飾りはもちろん、ペンダント、ブロー チ等、種々の用途に適用することが可能である。

【００１９】

【考案の効果】

この考案の装身具用回転吊り金具は以上のように構成したので、回転金具の下 部に種々の装飾体を取り付けることができ、さまざまなバリエーションの装身具 を得ることができる。

【００２０】 また、取り付けた装飾体が単に揺れ動くだけでなく、水平方向にも回転するた め、動きが複雑で飽きにくい装身具を提供することができる。

【００２１】 さらに回転金具の取付構造がシンプルで製造が簡単であり、しかも全体の装飾 性を損なうことのないコンパクトなものとすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の装身具用回転吊り金具の一実施例を
示す側面図である。

【図２】組付け状態の分解側面図である。

【図３】動作を示す正面図である。

【図４】この考案の装身具用回転吊り金具の他の実施例
を示す拡大断面図である。

【符号の説明】 １ 軸金具 ２ 回転金具 ３ リング部 ４ 丸環 ５ 吊り下げ用のピン ６ 装飾体 ７ 孔 ８ 膨頭部 ９ 取付部カバー １１ 耳飾り １２ 耳たぶ １３ 装飾体 ２１ ストッパ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 垂直方向に保持した装身具用軸金具と、
   この軸金具に回転自在にはめ込まれ、下部に装飾体を吊
   り下げた回転金具とを、軸金具に設けた膨頭部で抜け止
   めしたことを特徴とする装身具用回転吊り金具。