JP3016690U - ブローチ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】単にブローチ本体に装飾性を付与したばかりで
なく、ピンをブローチ本体との組み合わせにおいて装飾
性を有するものとした新規なブローチに関する。 【構成】装飾性を付与したブローチ本体と、ブローチ本
体の一端に所定の弾性を保持するように取り付けられ、
ブローチ本体の適所に設けた止金具に係脱自在としたピ
ンとを備え、このピンの取付角度をブローチ本体の正面
からずらしたことを特徴とする。 【効果】服装に取り付けた際にブローチ本体の装飾部が
服装に対して正面を向くように保持され、しかもピンが
ブローチ本体の装飾部からはみ出して見えても、ピンが
装飾性を備えていてブローチ本体との組み合わせにおい
て新規な装飾性を備えたブローチを提供することができ
るようになった。また、上述のように新規な装飾性を備
えたブローチを簡単な構造で提供することが可能であ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は単にブローチ本体に装飾性を付与したばかりでなく、ピンをブロー チ本体との組み合わせにおいて装飾性を有するものとした新規なブローチに関す るものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のブローチは、装飾性を付与したブローチ本体と、ブローチ本体の一端に 所定の弾性を保持するように取り付けられ、ブローチ本体の適所に設けた止金具 に係脱自在としたピンとを備え、このピンをブローチ本体に隠れるようにその背 面に取り付けたものが一般的であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら上記ブローチにおいては、実際に服装に取り付けた際には、ブロ ーチ本体の装飾部がピンの下方に垂れ下がるようになり、ブローチ本体の装飾性 が充分に生かされないという欠点があった。

【０００４】 また上記ブローチは、服装に取り付けた際にブローチ本体の装飾部がピンの下 方に垂れ下がってしまうと、単に機能的なだけのピンが目立って美観が損なわれ 、その商品価値が低下してしまうという欠点があった。

【０００５】 この考案のブローチは従来例の上記欠点を解消しようとするもので、服装に取 り付けた際にブローチ本体の装飾部が服装に対して正面を向くように保持され、 しかもピンがブローチ本体の装飾部からはみ出して見えても、ピンが装飾性を備 えていてブローチ本体との組み合わせにおいて新規な装飾性を備えたブローチを 提供しようとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】 すなわちこの考案のブローチは、装飾性を付与したブローチ本体と、ブローチ 本体の一端に所定の弾性を保持するように取り付けられ、ブローチ本体の適所に 設けた止金具に係脱自在としたピンとを備え、このピンの取付角度をブローチ本 体の正面からずらしたことを特徴とするものである。

【０００７】 この考案のブローチはさらに、上記ピンが装飾性を備えていることをも特徴の １つとしている。

【０００８】

【作用】

この考案のブローチによれば、服装に取り付けた際にブローチ本体の装飾部が 服装に対して正面を向くように保持され、しかもピンがブローチ本体の装飾部か らはみ出して見えても、ピンが装飾性を備えていてブローチ本体との組み合わせ において新規な装飾性を備えたブローチを提供することができるようになった。

【０００９】 また、上述のように新規な装飾性を備えたブローチを簡単な構造で提供するこ とが可能である。

【００１０】

【実施例】

以下、この考案のブローチの実施例を、図面に基いて説明する。

【００１１】 図１ないし図４は、この考案のブローチの１実施例を示すものである。図１な いし図３において１はブローチ本体で、先端側に装飾部２を有するとともに、全 体として円弧状をなしている。４は、装飾部２の末端にコイル状の折り返し部３ を介して形成した円弧状のピンで、図では上記装飾部２と一体的に形成されてい る。

【００１２】 ５はブローチ本体１先端に形成した止めピンで、図ではこの止めピン５に真珠 等の宝石類６が取り付けられている。この宝石類６の取り付けは、ネジ式あるい は接着剤により固定することができる。

【００１３】 上記ブローチ本体１およびピン４は金や銀、プラチナその他の貴金属で製作す ることが望ましい。もちろん、その製造に際しては鋳造、型押し（プレス）等の 手段で行なうことができ、装飾部２の形成も上記手段によるブローチ本体１およ びピン４の製作と同時に、あるいはその後の彫刻、研磨その他の後加工により行 なうことができる。

【００１４】 上記ピン４は、上述のようにブローチ本体１の末端にコイル状の折り返し部３ を介して形成されており、コイル状の折り返し部３によりピン４は開方向への所 定の弾性を付与されている。

【００１５】 ７はブローチ本体１の適所に設けた止金具であり、図３のように支柱８の先端 に膨球部９が形成され、膨球部９の支柱８側のつけ根から膨球部９のほぼ中央に 向かう切り込み１０が設けてある。したがって上記ピン４を服装の適所に刺し通 して先端をこの切り込み１０にはめ込むと、ピン４は開方向に所定の弾性を有し ているので難なく切り込み１０に係合し、簡単に外れることがない。

【００１６】 そしてこの考案においては、上記止金具７に係脱自在としたピン４の取付角度 をブローチ本体１の正面からずらしたことを特徴としている。そして図中のピン ４は、上記ブローチ本体１と同様の円弧状に形成され、ブローチ本体１と連続し た一体感のあるデザインとなっている。

【００１７】 この実施例のブローチの使用に際しては、図４のように上記ブローチ本体１を ピン４を服装１１の適所に刺し通し、服装１１から突き出したピン４の先端を止 金具７の膨球部９に設けた切り込み１０にはめ込むだけで服装１１に装着するこ とができる。その際、ブローチ本体１の装飾部２が服装１１に対して正面を向く ように保持され、しかもピン４がブローチ本体１の装飾部２からはみ出して見え ても、ピン４が装飾性を備えていてブローチ本体１との組み合わせにおいて新規 な装飾性を備えたブローチとすることができる。

【００１８】

【考案の効果】

この考案のブローチによれば、服装に取り付けた際にブローチ本体の装飾部が 服装に対して正面を向くように保持され、しかもピンがブローチ本体の装飾部か らはみ出して見えても、ピンが装飾性を備えていてブローチ本体との組み合わせ において新規な装飾性を備えたブローチを提供することができるようになった。

【００１９】 また、上述のように新規な装飾性を備えたブローチを簡単な構造で提供するこ とが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係るブローチの１実施例を示す正面
図である。

【図２】その背面図である。

【図３】止金具の拡大側面図である。

【図４】使用状態の正面図である。

【符号の説明】

１ ブローチ本体 ２ 装飾部 ３ 折り返し部 ４ ピン ５ 止めピン ６ 宝石類 ７ 止金具 ８ 支柱 ９ 膨球部 １０ 切り込み １１ 服装

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 装飾性を付与したブローチ本体と、ブロ
   ーチ本体の一端に所定の弾性を保持するように取り付け
   られ、ブローチ本体の適所に設けた止金具に係脱自在と
   したピンとを備え、このピンの取付角度をブローチ本体
   の正面からずらしたことを特徴とするブローチ。
2. 【請求項２】 ピンが装飾性を備えてなる請求項１に記
   載のブローチ。