JP2012143623A - ブローチ - Google Patents

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Abstract

【課題】留め具としてのピンを極めて短くすることができ、ブローチ本体のデザインの自由度を拡大させ、ブローチ本体をより繊細な美しいデザインとすることを可能とし、ブローチ本体の弾性変形を利用して片手で容易に衣類に着脱することができるブローチを提供する。
【解決手段】ピンによって衣類に装着するブローチ1であって、弾性変形可能なデザインのブローチ本体11と、一対のショートピン12、12とを備え、各ショートピン12、12を互いに逆方向に向けてブローチ本体11に固定するとともに、各ショートピン12、12の少なくとも一方を、ブローチ本体11の弾性変形可能な箇所に固定した構成としてある。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、衣服、帽子、スカーフなどの衣類にピンによって装着するブローチに関し、特に、従来にない新規な装着構造を採用したブローチに関する。
従来から衣服、帽子、スカーフなどの衣類に装着する装飾品としてブローチが知られている。一般的なブローチは、特許文献1〜18に記載されているとおり、装飾品としてデザインされたブローチ本体に、長尺ピンと、その針先を固定するための係止具とを設けた構成となっていた。
例えば、図11及び12は、特許文献10に記載されたブローチを示す正面図及び背面図である。これら図面において、従来のブローチ100は、図11に示すように、∞の形状にデザインされた装飾品としてのブローチ本体110を備えている。図12に示すように、ブローチ本体110の裏側には、衣類に装着するための長尺ピン120の後端が、可動自在に取り付けてある。この長尺ピン120の先端は、クリップ状の係止部121により保持されている。
特開2004−173952号公報 特開2004−008359号公報 特開平11−046819号公報 特開平10−057122号公報 特開平9−294613号公報 特開平9−271405号公報 特開平8−182518号公報 特開平8−140714号公報 意匠登録第1422005号公報 意匠登録第1193875号公報 意匠登録第1154467号公報 意匠登録第1127887号公報 意匠登録第1110260号公報 意匠登録第1108960号公報 意匠登録第1108959号公報 意匠登録第1108958号公報 意匠登録第1108957号公報 意匠登録第1072552号公報
<ブローチのデザイン阻害>
例えば、特許文献2に記載されているように、従来の長尺ピンは、比較的大きくて存在感があり、ブローチを見た看者の注意を引いてしまい、装飾品であるブローチ本体の外観を損なうという問題があった。特に、ブローチ本体がある程度の纏まった面積を有するデザインの場合(例えば、特許文献9、11〜18)には、その裏側に長尺ピン及び係止部が隠れるので、外観上の問題は生じない。しかし、ブローチ本体が纏まった面積を有しない繊細なデザインの場合には、ブローチ本体と同等に、長尺ピン及び係止部の外観が看者の視覚に訴えてしまい、ブローチ本体のデザインが損なわれてしまう。
<ブローチのデザイン制限>
そこで、ブローチ本体を繊細なデザインとした場合には、例えば、上述した特許文献10のように、長尺ピン120及び係止部121の配置を工夫して、繊細なブローチ本体110に隠れるようにすることが考えられる。しかし、長尺ピン120及び係止部121をブローチ本体110の裏側に隠すためには、少なくともブローチ本体110が、長尺ピン120よりも大きい幅及び長さを有していなければならず、長尺ピン120を隠すためにブローチ本体110のデザインの自由度が制限されてしまうという問題がある。
例えば、線状、細い棒状、薄い帯状など、ブローチ本体をより繊細なデザインとした場合には、もはや従来の長尺ピンをブローチ本体で隠すことはできず、このような場合には、長尺ピンを含む留め具もブローチのデザインの一部とするほかなかった。
<装着の手間>
従来の長尺ピンを用いたブローチの留め具は、いずれも安全ピン類似の構造となっていたため、係止部から長尺ピンを外し、長尺ピン全体を衣類に穿刺して、長尺ピンの針先を係止部に止めるといった作業を、全て両手で行わなければならなかった。このため、従来のブローチは、片手で簡単に着脱することができないという問題があった。さらに、従来のブローチでは、長尺ピンの針先を衣類に一度穿刺し、次に衣類の中に入った針先を目視しないで二度目の穿刺を行わなければならず、ブローチの傾き角を正確に位置決めすることが困難であった。例えば、上述した特許文献10のように、長尺ピン120が斜めに配置されている場合は、ブローチ本体110が正確な水平となるように装着することが困難である。
<本発明の目的>
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、留め具としてのピンを極めて短くすることができ、ブローチ本体のデザインの自由度を拡大させ、ブローチ本体をより繊細な美しいデザインとすることを可能とし、ブローチ本体の弾性変形を利用して片手で容易に衣類に着脱することができる、ブローチの提供を目的とする。
(1)上記目的を達成するために、本発明のブローチは、ピンによって衣類に装着するブローチであって、弾性変形可能なデザインのブローチ本体と、一対のショートピンとを備え、各ショートピンを互いに逆方向に向けて前記ブローチ本体に固定するとともに、各ショートピンの少なくとも一方を、前記ブローチ本体の弾性変形可能な箇所に固定した構成としてある。
上記構成からなる本発明のブローチは、ブローチ本体の弾性変形を利用して片手で容易に衣類に着脱することができる。すなわち、片手でブローチ本体を持ち、目視で確認しながら一方のショートピンを衣類の所望する位置に穿刺する。次いで、そのまま片手でブローチ本体を弾性変形させつつ、目視で確認しながら他方のショートピンを衣類の所望する位置に穿刺する。このとき、他方のショートピンを穿刺する位置を調整することにより、ブローチ本体を正確に水平にし、又は所望する傾きを与えることができる。その後、片手の把持力を緩めるとブローチ本体が復元し、このときの復元力によって一対のショートピンが衣類にしっかりと装着される。本発明のブローチを衣類に装着すると、一対のショートピンは衣類の内側に隠れ、装飾品であるブローチ本体のみがブローチの外観をなす。
また、上述したブローチの装着状態において、ブローチ本体を再び弾性変形させるだけで、衣類から各ショートピンを簡単に抜くことができ、片手で容易にブローチを衣類から取り外すことが可能である。
このような本発明のブローチによれば、留め具としてのピンを極めて短くすることができ、ブローチ本体のデザインの自由度を拡大させることができる。すなわち、ブローチ本体でピンを隠す必要がなくなり、ブローチ本体をより繊細な美しいデザインとすることが可能となる。また、本発明のブローチは、ブローチ本体の弾性変形を利用して、片手で容易に衣類に着脱することができ、装着に際しては、各ショートピンを目視しながらブローチ本体の位置及び傾きを正確に決めることが可能である。
ここで、本発明における「各ショートピンを互いに逆方向に向けて」には、一対のショートピンの針先の向きを基準とし、互いの針先が逆方向を向いて対向しない構成と、互いの針先が逆方向を向いて対向する構成との両方を含む。
そして、一対のショートピンの針先が互いに対向しない構成を採用した場合には、ブローチ本体を収縮させる方向に弾性変形させて、一対のショートピンを衣類に穿刺させ、ブローチ本体が拡張する方向に戻るときの復元力で、各ショートピンの穿刺が保持される。一方、一対のショートピンの針先が互いに対向する構成を採用した場合には、ブローチ本体を拡張させる方向に弾性変形させて、一対のショートピンを衣類に穿刺させ、ブローチ本体が収縮する方向に戻るときの復元力で、各ショートピンの穿刺が保持される。
(2)好ましくは、前記ブローチ本体が、デザインの少なくとも一部に略V字形又は略U字形の屈曲部を含み、前記屈曲部を支点として弾性変形可能とした構成にするとよい。
上記構成によれば、ブローチ本体の一部に略V字形又は略U字形の屈曲部を設けることで、このような屈曲部と連続する部分を弾性変形可能とすることができる。
(3)好ましくは、前記ブローチ本体が、デザインの少なくとも一部に巻回部を含み、前記巻回部を支点として弾性変形可能とした構成にするとよい。
上記構成によれば、ブローチ本体の一部に巻回部を設けることで、このような巻回部と連続する部分を弾性変形可能とすることができる。特に、上記(2)の屈曲部と巻回部とを並設した場合には、ブローチ本体がより弾性変形しやすくなり、ブローチの着脱が容易となる。
(4)好ましくは、前記ブローチ本体が、デザインの少なくとも一部に前記屈曲部及び前記巻回部の少なくとも一方を形成した線状、棒状、板状又は帯状の金属からなる構成にするとよい。
上記構成によれば、棒状又は帯状の金属からなるブローチ本体が、屈曲部及び巻回部の少なくとも一方を支点として弾性変形可能となる。この弾性変形を利用して、ブローチ本体を一対のショートピンでしっかりと衣類に装着することができるので、ショートピンを短くして目立たなくすることが可能となり、ブローチ本体を、細い線状、棒状又は薄い板状、帯状の金属からなる繊細なデザインとすることができる。
(5)好ましくは、前記ブローチ本体が、一連の帯状の金属を複数回、巻き回して両端を結合し、その全体を弾性変形可能とした構成にするとよい。
上記構成によれば、ブローチ本体を、一連の帯状の金属を複数回、巻き回した繊細かつ斬新なデザインとすることができるとともに、ブローチ本体の全体が弾性変形可能となり、この弾性変形を利用して、一対のショートピンによる本発明の特有の装着構造を実現することができる。
(6)好ましくは、前記ブローチ本体が、一連の帯状の金属をランダムに捩りかつ絡ませて両端を結合し、その全体を弾性変形可能とした構成にするとよい。
上記構成によれば、ブローチ本体を、一連の帯状の金属をランダムに捩りかつ絡ませた繊細かつ斬新なデザインとすることができるとともに、ブローチ本体の全体が弾性変形可能となり、この弾性変形を利用して、一対のショートピンによる本発明の特有の装着構造を実現することができる。
(7)好ましくは、前記ブローチ本体、又は前記ブローチ本体及び各ショートピンを、貴金属により形成した構成にするとよい。
上記構成によれば、本発明のブローチの装飾品としての機能的及びデザイン的価値のほかに、宝飾品としての財産的価値を持たせることができる。
ここで、「貴金属」とは、一般的には、ホワイトゴールドを含む金(Au)、銀(Ag)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)などの希少価値の高い金属を意味するが、本発明における「貴金属」には、これ以外にステンレスやチタンなどの非鉄金属を含む。
本発明のブローチによれば、留め具としてのピンを極めて短くすることができ、ブローチ本体のデザインの自由度を拡大させ、ブローチ本体をより繊細な美しいデザインとすることを可能とし、ブローチ本体の弾性変形を利用して片手で容易に衣類に着脱することができる。
本発明の第1実施形態に係るブローチを示すものであり、同図(a)は背面図、同図(b)は背面から見た斜視図である。 上記ブローチを弾性変形させたときの状態を示す背面図である。 本発明の第2実施形態に係るブローチを示すものであり、同図(a)は背面図、同図(b)は背面から見た斜視図である。 本発明の第3実施形態に係るブローチを示すものであり、同図(a)は背面図、同図(b)は背面から見た斜視図である。 本発明の第4実施形態に係るブローチを示す背面図である。 本発明の第5実施形態に係るブローチを示す背面図である。 本発明の第6実施形態に係るブローチを示す背面図である。 本発明の第7実施形態に係るブローチを示す背面図である。 本発明の第8実施形態に係るブローチを示す正面図である。 本発明の第9実施形態に係るブローチを示す背面図である。 従来のブローチを示す正面図である。 上記従来のブローチを示す背面図である。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態に係るブローチについて、図1(a)、(b)及び図2を参照しつつ説明する。
図1(a)及び(b)において、本発明の第1実施形態に係るブローチ1は、全体を略N字形にデザインしたブローチ本体11と、一対のショートピン12、12と、一対の留め具13、13とを備えた構成となっている。
本実施形態におけるブローチ本体11は、美しく流れるラインの感じと、スプリング機能とを合わせ持ったデザインとしてあり、例えば、稲妻(Lightning)の如き外観を呈している。より具体的に、ブローチ本体11は、幅寸法よりも高さ寸法が大きい板状の金属が、弧状の滑らかな軌跡を描いている。ブローチ本体11の上下2箇所には、円弧状に曲がる略U字形の屈曲部11a、11aがそれぞれ形成してある。
このようなデザインのブローチ本体11は、図1(a)に示すとおりに衣類に装着してもよいし、図中の上下が逆になるように衣類に装着してもよい。さらに、ブローチ本体11を所望する角度に傾けて衣類に装着してもよい。
ブローチ本体11の中間部の両側には、それぞれ付根部分が略90°に曲がった一対のショートピン12、12が、互いに逆方向に向けて溶接してある。本実施形態のショートピン12、12は、互いの針先が逆方向を向いて対向しない構成を採用している。これらショートピン12、12には、それぞれ金属製の有底円筒である留め具13、13が装着される。
ここで、ブローチ本体11の素材は、例えば、ホワイトゴールドを含む金(Au)、銀(Ag)、白金(Pt)などの貴金属、ステンレスやチタンなどの非鉄金属とすることができる。ショートピン12、12は、ブローチ本体11と同じ素材にして質感を統一することが好ましいが、素材は特に限定されない。留め具13、13もブローチ本体11と同じ素材とすることが好ましいが、例えば、真鍮に金やロジウムなどのメッキを施したものとしてもよい。
また、本実施形態では、図1(a)におけるブローチ本体11の下端側に、デザインのアクセントとなる飾り11bが設けてある。この飾り11bは、ブローチ本体11の金属で一体的に設けてもよいし、例えば、ブローチ本体11とは異なる金属又は宝石であってもよい。
このような第1実施形態に係るブローチ1は、図2に示すように、略U字形の屈曲部11a、11aを支点として、ブローチ本体11が拡縮方向(図中の矢印が示す左右方向を参照)に弾性変形可能となっている。このブローチ本体11の弾性変形を利用して、ブローチ1は、片手で容易に衣類に着脱することができる。
すなわち、片手でブローチ本体11を持ち、目視で確認しながら一方のショートピン12を衣類の所望する位置に穿刺する。次いで、そのまま片手でブローチ本体11を伸縮させる方向に弾性変形させつつ、目視で確認しながら他方のショートピン12を衣類の所望する位置に穿刺する。このとき、他方のショートピン12を穿刺する位置を調整することにより、ブローチ本体11を正確に水平にし、又は所望する傾きを与えることができる。その後、片手の把持力を緩めるとブローチ本体11が拡張する方向に戻り、このときの復元力によって一対のショートピン12、12が衣類にしっかりと装着される。ブローチ1を衣類に装着すると、一対のショートピン12、12は衣類の内側に隠れ、装飾品であるブローチ本体11のみがブローチ1の外観をなす。
また、上述したブローチ1の装着状態において、ブローチ本体11を再び伸縮させる方向に弾性変形させるだけで、衣類から各ショートピン12、12を簡単に抜くことができ、片手で容易にブローチ1を衣類から取り外すことが可能である。
上述した第1実施形態に係るブローチ1によれば、留め具としてのショートピン12、12を極めて短くして目立たなくすることができ、ブローチ本体11のデザインの自由度を拡大させることができる。すなわち、ブローチ本体11でショートピン12、12を隠す必要がなくなり、ブローチ本体11をより繊細な美しいデザインとすることが可能となる。また、第1実施形態のブローチ1は、ブローチ本体11の弾性変形を利用して、片手で容易に衣類に着脱することができ、装着に際しては、各ショートピンを目視しながらブローチ本体11の位置及び傾きを正確に決めることが可能である。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係るブローチについて、図3(a)及び(b)を参照しつつ説明する。
図3(a)及び(b)において、本実施形態に係るブローチ2は、上述した第1実施形態に係るブローチ1のバリエーションのデザインとなっている。すなわち、本実施形態のブローチ本体21は、図1(a)及び(b)に示すブローチ本体11と同じ略N字形となっているが、第1実施形態と異なり、略N字形の金属が高さの低いいわゆる「かまぼこ形」の断面をしている。ブローチ本体21の弧状の滑らかな軌跡を描いたデザインは、第1実施形態と同様である。
また、第1実施形態と異なり、ブローチ本体21の屈曲部21a、21aは、それぞれ鋭角に曲がった略V字形としてある。ブローチ本体21は、このような略V字形の屈曲部21a、21aを支点として、第1実施形態と同様に、図2に示した拡縮方向の弾性変形が可能である。
その他、ショートピン22、22と飾り21bとについては、上述した第1実施形態と同様の構成になっている。また、ブローチ本体21、ショートピン22の素材は、上述した第1実施形態のブローチ本体11、ショートピン12と同様である。
上述した第2実施形態のブローチ2によれば、第1実施形態と同様に、留め具としてのショートピン22、22を極めて短くすることができ、ブローチ本体21のデザインの自由度を拡大させ、ブローチ本体21をより繊細な美しいデザインとすることを可能とし、ブローチ本体21の弾性変形を利用して片手で容易に衣類に着脱することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係るブローチについて、図4(a)及び(b)を参照しつつ説明する。
図4(a)及び(b)において、本実施形態に係るブローチ3は、ブローチ本体31が断面円形の棒状の金属からなっている。そして、ブローチ本体31は、その棒状の金属の中間部を1回だけ巻き回し、略水滴形の輪郭を有する巻回部31aを形成したデザインとしてある。
ブローチ本体31の短い方の端部には、一方のショートピン32が溶接してあり、ブローチ本体31の長い方の端部側の同じ位置に、他方のショートピン32が溶接してある。これらショートピン32、32は、互いの針先が逆方向を向いて対向しない構成としてある。なお、ブローチ本体31、ショートピン32の素材は、上述した第1実施形態のブローチ本体11、ショートピン12と同様である。
このような第3実施形態に係るブローチ3は、第1及び第2実施形態と同様に、巻回部31aを支点として、ブローチ本体31の全体が拡縮方向に弾性変形可能である。この弾性力を利用して、ショートピン32、32の衣類への穿刺を保持することができるので、ショートピン32、32を短くして目立たないようにすることが可能となり、ブローチ本体31を繊細な棒状のデザインとすることができる。
また、第1及び第2実施形態と同様に、ブローチ本体31の弾性変形を利用して、片手で容易に衣類に着脱することができ、装着に際しては、各ショートピン32、32を目視しながらブローチ本体31の位置及び傾きを正確に決めることが可能である。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態に係るブローチについて、図5を参照しつつ説明する。
図5において、本実施形態に係るブローチ4は、上述した第3実施形態に係るブローチ3のバリエーションのデザインとなっている。すなわち、本実施形態のブローチ本体41は、図4(a)及び(b)に示すブローチ本体31と同じ断面円形の棒状の金属を曲げた構成としてあるが、第3実施形態と異なり、ブローチ本体41は、その棒状の金属の中間部に略U字形の屈曲部41aを形成したデザインとなっている。
その他、ショートピン42、42については、上述した第3実施形態と同様の構成になっている。また、ブローチ本体41、ショートピン42の素材は、上述した第1実施形態のブローチ本体11、ショートピン12と同様である。
このような第4実施形態に係るブローチ4も、第1〜3実施形態と同様に、屈曲部41aを支点として、ブローチ本体41の全体が拡縮方向に弾性変形可能であり、第1〜3実施形態と同様の作用効果を奏する。
<第5実施形態>
次に、本発明の第5実施形態に係るブローチについて、図6を参照しつつ説明する。
図6において、本実施形態に係るブローチ5は、上述した第3及び第4実施形態に係るブローチ3、4のバリエーションのデザインとなっている。すなわち、本実施形態のブローチ本体51は、図4及び図5に示すブローチ本体31、41と同じ断面円形の棒状の金属を曲げた構成としてある。しかし、第3及び第4実施形態と異なり、ブローチ本体51は、その棒状の金属の中間部に略U字形の屈曲部51aを形成するとともに、この屈曲部51aに隣接する円形の巻回部51bを形成したデザインとなっている。
その他、ショートピン52、52については、上述した第3及び第4実施形態と同様の構成としてある。また、ブローチ本体51、ショートピン52の素材は、上述した第1実施形態のブローチ本体11、ショートピン12と同様である。
このような第5実施形態に係るブローチ5は、ブローチ本体51に屈曲部51aと巻回部51bとを並設したことにより、ブローチ本体51がより弾性変形しやすくなり、衣類への着脱が容易となる。
<第6実施形態>
次に、本発明の第6実施形態に係るブローチについて、図7を参照しつつ説明する。
図7において、本実施形態に係るブローチ6は、断面円形の棒状の金属を曲げたブローチ本体61を有する。このブローチ本体61は、その棒状の金属の中間部3箇所に、略V字形の屈曲部61a、61b、61cを形成し、全体がアルファベットの「W」をイメージさせるようなデザインとなっている。
その他、ショートピン62、62については、上述した第1〜5実施形態と同様の構成になっている。また、ブローチ本体61、ショートピン62の素材は、上述した第1実施形態のブローチ本体11、ショートピン12と同様である。
このような第6実施形態に係るブローチ6は、ブローチ本体61に3つの屈曲部61a、61b、61cを形成したことにより、ブローチ本体61がより柔軟に弾性変形しやすくなり、衣類への着脱が容易となる。
<第7実施形態>
次に、本発明の第7実施形態に係るブローチについて、図8を参照しつつ説明する。
図8において、本実施形態に係るブローチ7は、薄くかつ幅の狭い帯状の金属を「木の葉形」の輪郭に連続させた、互いに相似形の本体要素71A、71B、71C、71D、71Eからなるブローチ本体71を有する。本体要素71A、71B、71C、71D、71Eの素材は、ホワイトゴールドを含む金(Au)、銀(Ag)、白金(Pt)などの貴金属、ステンレスやチタンなどの非鉄金属、これら貴金属又は非鉄金属を主体とした合金とすることができる。
これら本体要素71A、71B、71C、71D、71Eは、外側から大きい順番に入れ子状に配置してあり、全ての本体要素71A、71B、71C、71D、71Eが重なり合う中央両側を、一対のショートピン72、72で貫通保持している。上述した第1〜5実施形態と異なり、一対のショートピン72、72は、頭部を有するストレートピンとなっている。
ここで、本体要素71A、71B、71C、71D、71Eの上下には、それぞれ略V字形の屈曲部71a、71aが形成してあり、これら複数の71a、71a、71a…を支点にして、ブローチ本体71の全体が拡縮方向に弾性変形可能となっている。
このような第7実施形態に係るブローチ7は、薄くかつ幅の狭い帯状の本体要素71A、71B、71C、71D、71Eが協働して、ブローチ本体71に十分な弾性力を与えることができ、ブローチ本体71が帯状の金属からなる繊細なデザインであっても、第1〜6実施形態と同様の作用効果を奏することが可能である。
<第8実施形態>
次に、本発明の第8実施形態に係るブローチについて、図9を参照しつつ説明する。
図9において、本実施形態に係るブローチ8は、薄くかつ幅の狭い一連の帯状の金属を複数回、略円形に巻き回して両端を結合し、その全体を拡縮方向に弾性変形可能としたブローチ本体81を有する。ブローチ本体81の中央左側において帯状の金属を重ね合わせ、当該箇所を一方のショートピン82で貫通保持している。なお、ブローチ本体81の素材は、上述した第7実施形態のブローチ本体71と同様である。
ブローチ本体81のショートピン82で貫通保持した箇所以外は、略円形に巻き回した帯状の金属が自由に動けるようになっている。略円形に巻き回した帯状の金属の一つには、一方のショートピン82に対向する他方のショートピン82が固定してある。
ここで、本実施形態に係るブローチ8では、一対のショートピン82、82の針先が互いに対向する構成を採用している。このようなブローチ8は、衣類に装着するときに、ブローチ本体81を拡張させる方向に弾性変形させて、各ショートピン82、82を衣類に穿刺させる。すると、ブローチ本体81が収縮する方向に戻るときの復元力で、各ショートピン82、82の穿刺が保持される。
このような第8実施形態に係るブローチ8によれば、薄くかつ幅の狭い一連の帯状の金属を複数回、略円形に巻き回すことで、ブローチ本体81に十分な弾性力を与えることができ、ブローチ本体81が帯状の金属からなる繊細なデザインであっても、第1〜7実施形態と同様の作用効果を奏することが可能である。
<第9実施形態>
次に、本発明の第9実施形態に係るブローチについて、図10を参照しつつ説明する。
図10において、本実施形態に係るブローチ9は、薄くかつ幅の狭い一連の帯状の金属をランダムに捩りかつ絡ませて両端を結合し、その全体を拡縮方向に弾性変形可能としたブローチ本体91を有する。ブローチ本体91の左右には、針先が互いに対向する向きで一対のショートピン92、92が溶接してある。なお、ブローチ本体91の素材は、上述した第7実施形態のブローチ本体71と同様である。
このようなブローチ9は、上述した第8実施形態と同様に、衣類に装着するときに、ブローチ本体91を拡張させる方向に弾性変形させて、各ショートピン92、92を衣類に穿刺させる。すると、ブローチ本体91が収縮する方向に戻るときの復元力で、各ショートピン92、92の穿刺が保持される。
このような第9実施形態に係るブローチ9によれば、薄くかつ幅の狭い一連の帯状の金属をランダムに捩りかつ絡ませることで、ブローチ本体91に十分な弾性力を与えることができ、ブローチ本体91が帯状の金属からなる繊細なデザインであっても、第1〜8実施形態と同様の作用効果を奏することが可能である。
1、2、3、4、5、6、7、8、9、10 ブローチ
11、21、31、41、51、61、71、81、91 ブローチ本体
11a、21a、31a、41a、51a、61a、61b、61c、71a 屈曲部
51b 巻回部
11b、21b 飾り
12、22、32、42、52、62、72、82、92 ショートピン
13 止め金具

Claims (7)

  1. ピンによって衣類に装着するブローチであって、
    弾性変形可能なデザインのブローチ本体と、一対のショートピンとを備え、
    各ショートピンを互いに逆方向に向けて前記ブローチ本体に固定するとともに、各ショートピンの少なくとも一方を、前記ブローチ本体の弾性変形可能な箇所に固定したことを特徴とするブローチ。
  2. 前記ブローチ本体が、デザインの少なくとも一部に略V字形又は略U字形の屈曲部を含み、前記屈曲部を支点として弾性変形可能とした請求項1に記載のブローチ。
  3. 前記ブローチ本体が、デザインの少なくとも一部に巻回部を含み、前記巻回部を支点として弾性変形可能とした請求項1又は2に記載のブローチ。
  4. 前記ブローチ本体が、デザインの少なくとも一部に前記屈曲部及び前記巻回部の少なくとも一方を形成した棒状、板状又は帯状の金属からなる請求項2又は3記載のブローチ。
  5. 前記ブローチ本体が、一連の帯状の金属を複数回、巻き回して両端を結合し、その全体を弾性変形可能とした請求項1に記載のブローチ。
  6. 前記ブローチ本体が、一連の帯状の金属をランダムに捩りかつ絡ませて両端を結合し、その全体を弾性変形可能とした請求項1に記載のブローチ。
  7. 前記ブローチ本体、又は前記ブローチ本体及び各ショートピンを、貴金属により形成した請求項1〜6のいずれか1項に記載のブローチ。
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