JPH0872996A - 給油装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガソリン系統の給油ホースなどの給油系統に
対して、軽油系統の給油ホースなどの軽油系統を容易に
識別して誤給油を防止でき、コストの安い給油装置を提
供する。 【構成】 ガソリン系燃料及び軽油系燃料の少なくとも
２油種をそれぞれ給油する給油ホース、給油ノズル、ノ
ズル掛けを備える給油装置において、前記軽油系燃料を
給油する給油ホース１４、給油ノズル２１、ノズル掛け
２４周辺の色彩を、ガソリン系燃料の給油ホース１２，
１３、給油ノズル１９，２０、ノズル掛け２２，２３周
辺の色彩と異なり、かつ目立つ色に着色する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、自動車などに燃料を供
給する給油所に設置する給油装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】ディーゼル車などの軽油を使用する車に
誤ってガソリンを給油したり、ガソリン車に誤って軽油
を給油すると重大な事故につながるおそれがある。従来
の給油装置では、ガソリン系と軽油系の給油系統をとく
に色彩を変えたものは少なく、その差別が判明しにく
く、そのため、とくに不慣れなアルバイト員による給油
や、客自身が給油をするセルフサービスの場合には、給
油する油種を誤りやすい危険がある。これを防止するた
めに給油ノズルに油種センサを設け、給油する油種を検
出して誤給油を防止する装置がある。なお、実開昭５０
−６９５５５号公報には、複数本の給油ホースと各ホー
スに付属する給油量表示計とを同一給油系ごとに同色と
した給油機の表示装置に関する技術が開示され、また実
開昭５１−３８１８５号公報には、複数個の吊下ホース
収納ケースと給油量表示計ケースの対応するものを、そ
れぞれ異色かつ同系色に彩色した給油装置に関する技術
が開示されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
油種センサはコストがかり、厳寒や酷暑の場合は、誤検
知のおそれがあり、また色分けしたものは、ガソリン系
と軽油系とを見分けるためでなく、油種を間違えやすい
不都合があり、かつ専任のサービスマンでないアルバイ
ト員による給油や、客自身が給油するセルフサービス用
の給油装置には適さない問題点があった。

【０００４】そこで本発明は、ガソリン系統の給油ホー
スなどの給油系統に対して、軽油系統の給油ホースなど
の軽油系統を容易に識別して誤給油を防止でき、コスト
の安い給油装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の給油装置は、ガソリン系燃料及び軽油系燃
料の少なくとも２油種をそれぞれ給油する給油ホース、
給油ノズル、ノズル掛けを備える給油装置において、前
記軽油系燃料の油種表示、給油ホース、給油ノズル、ノ
ズル掛け周辺の色彩を、ガソリン燃料の油種表示、給油
ホース、給油ノズル、ノズル掛け周辺の色彩と異なり、
かつ目立つ色に着色したことを特徴とするものである。

【０００６】また、前記給油装置は、ハイオクタンガソ
リン、レギュラーガソリン及び軽油をそれぞれ給油する
給油ホース、給油ノズル、ノズル掛けを備え、ハイオク
タンガソリン、レギュラーガソリを給油する給油ホー
ス、給油ノズル、ノズル掛け周辺の色彩は黒、軽油を給
油する給油ホース、給油ノズル、ノズル掛け周辺の色彩
は黄色としたことが、ガソリン系燃料と軽油系燃料を明
確に識別でき点で好ましい。さらに、前記給油装置は、
給油量表示器、データ入出力用キーボード、伝票発行用
プリンタ、事務所との連絡用インターホン及びモニター
テレビを有することが、セルフサービス用の給油に適し
複数の給油装置を１つの制御機器で制御できる点で好ま
しい。

【０００７】

【作用】本発明の給油装置では、ハイオクタンガソリ
ン、レギュラーガソリン等のガソリン系燃料と、軽油系
燃料との２種の系統の油種を給油する場合に、軽油系燃
料を給油する給油ホース、給油ノズル、ノズル掛け周辺
の色彩を、ガソリン系統の給油ホース、給油ノズル、ノ
ズル掛け周辺の色彩と異なり、かつ目立つ色に着色した
ことで給油の際にガソリン系燃料と軽油の誤給油をする
危険が防止され、かつ安価に実現できる。

【０００８】

【実施例】以下、本発明をセルフサービス用給油装置に
実施した図示の一実施例により具体的に説明する。図１
は本発明の実施例の給油装置の正面図、図２は給油装置
に対応して設けられる事務所内の制御機器を示す図であ
る。

【０００９】図１において、本発明の給油装置１０は、
例えば、ハイオクタンガソリン、レギュラーガソリン及
び軽油を給油する地上設置型の装置であり、その給油装
置本体１１には、それぞれの油を給油する３本の給油ホ
ース１２，１３，１４を備えている。この給油装置本体
１１は、その内部にそれぞれの油を給油するための給油
ポンプや流量計などを収納した下部ケース１５、この下
部ケース１５の左右に設けられた柱１６，１７、下部ケ
ース１５と隙間３２で離間して柱１６，１７間に設けら
れた上部ケース３３、柱１６，１７の上部間に設けられ
た頂部ケース１８を備えている。

【００１０】各給油手段の給油管は、それぞれ左右に設
けられた柱１６，１７内を通って頂部ケース１８まで配
管されており、それぞれ該頂部ケース１８の左の柱１６
に近い部分、中央部よりやや右側部分、右の柱１７に近
い部分で対応する給油ホース１２，１３，１４に接続さ
れている。これらの給油ホース１２，１３，１４は、そ
の他端部にそれぞれ給油ノズル１９，２０，２１が設け
られている。下部ケース１５正面の中央部には、それぞ
れ対応する給油ノズル１９，２０，２１を掛けるノズル
掛け２２．２３，２４が設けられている。上部ケース３
３正面のノズル掛け２２．２３，２４上部には、それぞ
れの油種を表示する名称として、例えば、「ハイオク」
３４ａ、「レギュラー」３４ｂ、「軽油」３４ｃの名称
が表示され、それら名称の上部左側に給油伝票発行用の
プリンタ２５、給油データ入力用のキーボード２６、カ
ードリーダ２７、中央に給油量の表示器２８、必要時に
事務所と口頭連絡するためのインターホン２９や各種の
指示のための表示を行うモニターテレビ３０が設けられ
ている。上部ケース３３と頂部ケース１８との間には、
給油装置であることを示す「セルフ」や「Ｓｅｌｆ Ｐ
ｕｍｐ」の表示３１ａ、操作方法を説明する表示３１
ｂ、及び軽油の給油ノズル２１の上部には軽油であるこ
とを示す黄色で記された表示３１ｃがそれぞれ施された
表示板３１が設けられている。

【００１１】上記ハイオクタンガソリン及びレギュラー
ガソリンの給油ホース１２，１３、給油ノズル１９，２
０及びノズル掛け２２，２３周辺は、黒色に着色され、
軽油系の給油ホース１４、給油ノズル２１及びノズル掛
２４周辺は、ガソリン系と明らかに識別でき、かつ目立
つように黄色に着色されている。

【００１２】図２において、事務所４１には２以上の給
油装置を制御する制御機器が配置されており、椅子４２
を中心として左からセルフサービス機能付きのＰＯＳ４
３，ＣＣＤカメラ４４、モニターテレビ４５、画像ソー
スセレクトボタン４６、親機となるインタホン４７、フ
レームスイチャー４８、セキュリティカメラ用モニタ４
９、ビデオデッキ５０、ＬＤプレーヤ５１などが設けら
れている。インタホン４７は、前記の給油装置に設けら
れたインタホン２９と接続し給油する客との口頭連絡に
使用されている。

【００１３】上記構成の給油装置１０では、まず、例え
ば、ハイオクタンガソリンを給油しようとする客は、一
番左の給油ノズル１９をノズル掛け２２から外し、自動
車の給油口に挿入してレバーを握ると、給油ノズル１９
からハイオクタンガソリンが流出して給油される。一
方、軽油を給油しようとする客は、黄色で「軽油」と記
された油種表示３１ｃ，３４ｃ、すなわち一番右の給油
ノズル２１をノズル掛２４から外し、自動車の給油口に
挿入してレバーを握ると、給油ノズル２１から軽油が給
油される。このとき、軽油の給油ホース１４、給油ノズ
ル２１及びノズル掛け２３周辺は、黄色に着色されてい
るため黒色のガソリン系の給油系統と誤ることはない。

【００１４】給油の際に客はモニタテレビ３０を見なが
ら操作でき、また要求したいことがあればインターホン
２９を通じて意思を伝えることができる。これにより複
数の給油装置を一人で管理することができ、ドライバは
安心して正確な油種の給油ができる。

【００１５】所望の量を給油した後に、給油ノズルをノ
ズル掛けに掛け、表示器２８に表示された給油料金を精
算して給油を終了する。

【００１６】本実施例ではガソリン系の給油系統を黒色
にし、軽油系統を黄色にしたが、これに限ることはな
く、軽油系統がガソリン系統と明瞭に判別できるような
着色をしてもよい。

【００１７】本発明の好適な実施例について説明した
が、本発明の精神を逸脱しない範囲内において種々の改
良及び変更をなし得ることはもちろんである。

【００１８】

【発明の効果】以上説明したように本発明の給油装置に
よれば、ハイオクタンガソリン、レギュラーガソリン等
のガソリン系燃料と、軽油系燃料との２種の系統の油種
を給油する場合に、軽油系燃料の油種表示及び給油ホー
ス、給油ノズル、ノズル掛け周辺の色彩を、ガソリン系
燃料の油種表示及び給油ホース、給油ノズル、ノズル掛
け周辺の色彩と異なり、かつ目立つ色に着色したこと
で、給油の際にガソリン系燃料と軽油の誤給油をする危
険が防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例の給油装置の正面図である。

【図２】本発明の実施例の給油装置に対応して設けられ
る事務所内の制御機器を示す図である。

【符号の説明】

１０ 給油装置 １１ 給油装置本体 １２，１３，１４ 給油ホース １５ 下部ケース １６，１７ 柱 １８ 頂部ケース １９，２０，２１ 給油ノズル ２２．２３，２４ ノズル掛け ２５ プリンタ ２６ キーボード ２７ カードリーダ ２８ 表示器 ２９ インタホーン ３０ モニターテレビ ３１ 表示板 ３２ 隙間 ３３ 上部ケース ４１ 事務所 ４２ 椅子 ４３ ＰＯＳ ４４ ＣＣＤカメラ ４５ モニターテレビ ４６ 画像ソースセレクトボタン ４７ インタホーン ４８ フレームスイチャー ４９ セキュリティカメラ用モニタ ５０ ビデオデッキ ５１ ＬＤプレーヤ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ガソリン系燃料及び軽油系燃料の少なく
   とも２油種をそれぞれ給油する給油ホース、給油ノズ
   ル、ノズル掛けを備える給油装置において、前記軽油系
   燃料の油種表示、給油ホース、給油ノズル、ノズル掛け
   周辺の色彩を、ガソリン燃料の油種表示、給油ホース、
   給油ノズル、ノズル掛け周辺の色彩と異なり、かつ目立
   つ色に着色したことを特徴とする給油装置。
2. 【請求項２】 前記給油装置は、ハイオクタンガソリ
   ン、レギュラーガソリン及び軽油をそれぞれ給油する給
   油ホース、給油ノズル、ノズル掛けを備え、ハイオクタ
   ンガソリン、レギュラーガソリを給油する給油ホース、
   給油ノズル、ノズル掛け周辺の色彩は黒、軽油を給油す
   る給油ホース、給油ノズル、ノズル掛け周辺の色彩は黄
   色とした請求項１記載の給油装置。
3. 【請求項３】 前記給油装置は、給油量表示器、データ
   入出力用キーボード、伝票発行用プリンタ、事務所との
   連絡用インターホン及びモニターテレビを有する請求項
   １または２記載の給油装置。