JPH0872372A - 印字装置及びそのインクリボン - Google Patents

印字装置及びそのインクリボン

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JPH0872372A
JPH0872372A JP21112294A JP21112294A JPH0872372A JP H0872372 A JPH0872372 A JP H0872372A JP 21112294 A JP21112294 A JP 21112294A JP 21112294 A JP21112294 A JP 21112294A JP H0872372 A JPH0872372 A JP H0872372A
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JP
Japan
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ink
ink ribbon
layer
print head
substrate
Prior art date
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JP21112294A
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English (en)
Inventor
Yoshitaka Nose
佳孝 能勢
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Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクの消失部をインクリボンの端部として
誤検出しない印字装置及びそのインクリボンを提供す
る。 【構成】 印字ヘッドと記録用紙との間に介在され、印
字ヘッド側に基体1を有し記録用紙側に転写用のインク
層6を有するインクリボンを、印字ヘッドに対して繰り
返し往復させて使用すると共にインクリボンの始端部及
び終端部に光学的にインク層6との識別ができる識別部
分を設け、そのインクリボンの識別部分を光学センサで
検出してインクリボンを往復させるための印字装置にお
いて、上記基体1のインク層がある部分に着色層を形成
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクリボンをマルチ
パスで使用する熱転写装置等の印字装置及びそのインク
リボンに係り、特に、インクの消失部をインクリボンの
端部として誤検出しない印字装置及びそのインクリボン
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】印字装置には、印字ヘッドと記録用紙と
の間にインクリボンを挿入し、インクリボンの保持して
いるインクを印字ヘッドのパターンに応じて記録用紙に
移動させるものがある。印字装置のなかでも熱転写装置
は、印字ヘッドの加熱パターンが記録用紙に転写される
ようにしたものである。熱転写装置の概要とそのインク
リボンの構造とをファクシミリ装置を例にとって説明す
る。
【0003】図2は、記録用紙の送り方向の側片から見
たファクシミリ装置の断面図である。ファクシミリ装置
の底部に置かれた記録用紙カセット10からその左側に
あるフィードロールコア24によって記録用紙11が取
り出され、その記録用紙11は第1フィードローラ22
及び第1ピンチローラ25によって、次いで、第2フィ
ードローラ20及び第2ピンチローラ27によって搬送
され、印字装置40に供給される。
【0004】印字装置40内では、記録用紙11は第1
ペーパセンサ55で検出され、インクリボン50に重な
る。インクリボン50の供給回転軸51及び巻取回転軸
53がプラテンローラ59と共に回転するので、記録用
紙11及びインクリボンが進行する。印字を行う時には
サーマルヘッドTH10がプラテンローラ59に対向し
て現れる。このサーマルヘッドTH10は複数の加熱要
素をプラテンローラ59と平行にライン状に並べたもの
である。インクリボン50に接する加熱要素がファクシ
ミリの通信内容等に応じたパターンで加熱されることに
より、インクが記録用紙11に転写される。このように
して印字された記録用紙11は第2ペーパセンサ65で
検出され、スイングエキストローラ61によって排出さ
れる。インクリボン50は巻取軸53に巻き取られる。
【0005】図2からインクリボン等の要部を取り出し
たものが図3(a)である。記録用紙の送り方向に直角
をなす一対の巻取軸(供給回転軸51及び巻取回転軸5
3)が、プラテンローラ59の上流と下流とに振り分け
るように配置されている。この図に示されるインクリボ
ン50は一回限りではなく複数回の使用(マルチパス)
ができるものである。インクリボン50はマルチパスで
使用するために一対の巻取軸に往復巻取自在に巻き付け
られている。プラテンローラ59は巻取軸間を渡るイン
クリボン50に臨み、その反対側にサーマルヘッドTH
10が位置する。前述のようにプラテンローラ59とイ
ンクリボン50との間に記録用紙が挿入されるようにな
っている。
【0006】プラテンローラ59の近傍に設けられたイ
ンクリボンセンサ70はインクリボン50の巻き終わり
を検出するものであり、反射型若しくは透過型の光学セ
ンサで構成することができる。ここでは反射型光学セン
サが用いられ、インクリボンにはこのための標識が付与
されている。標識はインクリボン50が一方の巻取軸に
巻き終わったときにインクリボンセンサ70の位置に出
現するように、始端と終端とに設けられる。標識は、光
反射率の低いインクと識別できるように光反射率の高い
部分からなる。例えば、白又は銀色のテープや印刷が標
識に適している。
【0007】次に、インクリボンの断面構造は、主に基
体とこれに保持されるインクとからなる。図3(a)の
インクリボン50では、サーマルヘッド側が基体であ
り、その反対側(記録用紙側)にインクが保持される。
基体は、PET(ポリエチレンテレフタラート)フィル
ムからなるフィルム層、フィルム層のサーマルヘッド側
に走行性を高めるバックコート層、その反対側(記録用
紙側)にアンダーコート層が設けられたものである。こ
の基体のアンダーコート層にインク層、オーバーコート
層が順に重ねて設けられている。従来、一般に、基体を
構成しているフィルムやアンダーコート層、オーバーコ
ート層は、無色かつ透明である。
【0008】マルチパスの動作を説明する。
【0009】印字動作が進むと、インクリボン50は巻
取回転軸53に巻き取られ、供給回転軸51側の残量が
少なくなり、やがて図3(c)に示されるように、供給
回転軸51側の残量がなくなり、それ以上は巻き取れな
くなる。このとき終端標識RT2がインクリボンセンサ
70に検出される。終端標識RT2が検出されると、巻
き戻しが行われる。巻き戻しにより、今度はインクリボ
ン50は供給回転軸51に巻き取られ、巻取回転軸53
の残量が少なくなり、やがて図3(a)に示されるよう
に、巻取回転軸53側の残量がなくなり、それ以上は巻
き取れなくなる。このとき始端標識RT1がインクリボ
ンセンサ70に検出される。始端標識RT1が検出され
ると、巻き戻しが完了したことになり、再び印字動作が
可能となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、インクリボ
ンはマルチパスで使用され、徐々にインクが消耗される
が、たまたま部分的に集中して消耗が激しいために、そ
こだけインクがなくなり、基体の地肌、例えばアンダー
コート層が露出することもある。このようなインクの消
失部があっても、他の部分には十分なインクが残存して
おり、まだ巻き取られていない側のインクリボンは継続
使用が可能である。
【0011】ところが、このインクの消失部が光学セン
サの検出位置にさしかかったとき、基体の地肌が光を反
射し、光学センサがこれを標識と間違えて検出してしま
う。このような誤検出が起きると、印字装置はインクリ
ボンが巻き終わったものと判断し、上記マルチパスの動
作どおりに動作する。従って、継続使用が可能なまだ巻
き取られていない側のインクリボンは、爾後、使用され
なくなる。このインクリボンは限られた範囲でしか繰り
返し使用されなくなるので、寿命が短くなり、しかも交
換のときには使用可能な部分が多く残っているという状
態になる。
【0012】このように、インクの消失部をインクリボ
ンの端部として誤検出してしまうと、インクリボンが無
駄に消費されることになり、問題である。
【0013】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、インクの消失部をインクリボンの端部として誤検出
しない印字装置及びそのインクリボンを提供することに
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の印字装置は、印字ヘッドと記録用紙との間に
介在され、印字ヘッド側に基体を有し記録用紙側に転写
用のインク層を有するインクリボンを、印字ヘッドに対
して繰り返し往復させて使用すると共にインクリボンの
始端部及び終端部に光学的にインク層との識別ができる
識別部分を設け、そのインクリボンの識別部分を光学セ
ンサで検出してインクリボンを往復させるための印字装
置において、上記基体のインク層がある部分に着色層を
形成したものである。
【0015】インクリボンは、帯状に形成された基体に
転写用のインク層を保持させ、始端部及び終端部に光学
的にインク層との識別ができる識別部分を有するインク
リボンにおいて、上記基体のインク層がある部分に着色
層を形成したものである。
【0016】上記基体は、支持体であるフィルムと、そ
のフィルムの印字ヘッド側にあって印字ヘッドを走行さ
せるバックコートと、上記フィルムの印字ヘッドとは反
対側にあってインク層を保持するアンダーコートとから
なり、上記着色層は、フィルム、バックコート、アンダ
ーコートのいずれかを着色して形成したものであっても
よい。
【0017】
【作用】上記構成により、インク層は光学センサの光を
吸収する。識別部分は光学センサの光を反射又は透過す
る。従って、反射式又は透過式光学センサは識別部分と
インクとを識別し、始端と終端とを検出することができ
る。インクの消耗が進み、インクの消失部が生じたと
き、基体の地肌が露出する。このとき基体が無着色であ
ると、透過式光学センサから見ると、インクの消失部も
識別部分も同じとなり誤検出が生じる。反射式光学セン
サの場合、基体が無着色であるとインクの消失部からの
反射光とインクからの反射光とにコントラストが生じ
る。このため識別部分検出のマージンによっては、イン
クの消失部を識別部分として誤検出することがある。
【0018】本発明にあっては、基体は着色層によって
光学センサの光を吸収する。従って、光学センサから見
れば、インクも基体も同じことであり、インクの消失部
を識別部分として誤検出することはない。従って、印字
装置はインクの消失部があっても、これを始端や終端の
識別部分として誤検出することがなく、始端及び終端間
の往復を支障なく行うことができる。
【0019】上記のように基体に着色層が存在すれば誤
検出がなくなる。これにはバックコート、フィルム、ア
ンダーコートの他に新たな着色層を加えてもよいが、バ
ックコート、フィルム、アンダーコートのいずれかを着
色してもよい。界面による光の反射を考慮すると、イン
ク層に近いものを着色するのが有利であるから、インク
層に接しているアンダーコートを着色することになる。
【0020】
【実施例】以下本発明の一実施例を添付図面に基づいて
詳述する。
【0021】図1に示されるように、インクリボンの断
面構造は、主に基体1とこれに保持されるインク2とか
らなり、基体1は、PET(ポリエチレンテレフタラー
ト)フィルムからなるフィルム層3、フィルム層のサー
マルヘッド側に走行性を高めるバックコート層4、その
反対側(記録用紙側)にアンダーコート層5が設けられ
たものである。この基体1のアンダーコート層5にイン
ク2からなるインク層6、オーバーコート層7が順に重
ねて設けられている。
【0022】本発明にあっては、基体1が着色層を有す
るため光を吸収するようになっている。このために本実
施例ではアンダーコート層5が着色されている。この着
色は、例えば、積層を行う以前の段階でアンダーコート
層5の素材に発色剤を混合したものである。また、アン
ダーコート層5の素材をシート状に成形した後、染色し
てもよい。このようなアンダーコート層5の素材を用い
て図1の断面構造を有する原料シートを積層し、その原
料シートから所望の幅及び長さのインクリボンを取るこ
とができる。また、最初からインクリボンの寸法で積層
を行ってもよい。
【0023】なお、この実施例ではアンダーコート層5
が着色されているものとしたが、フィルム層3又はバッ
クコート層4が着色されていてもよい。また、着色は発
色剤の混合や染色に限らず、いずれかの層の表面に発色
剤を塗布したり、着色シートで覆ったりしてもよく、そ
の場合、上記断面構造には新たな着色層を加えたことに
なる。いずれの場合でも、基体1が光を吸収するように
できればよい。
【0024】このインクリボンは、図4に示されるよう
に、一対の巻取軸に往復巻取自在に巻き付けられ、始端
及と終端とに光を反射する識別部分RT1,RT2が付
与される。識別部分RT1,RT2は白又は銀色のテー
プや印刷であり、インクリボンの記録用紙側に付与され
る。
【0025】ここで光を透過する識別部分が付与される
場合には、図1の断面構造の光を吸収する基体1を用い
た原料シートの両端に透明素材からなる余白部が接続さ
れ、この余白部が両巻取軸の最内部に巻かれることにな
る。余白部自体が識別部分として使用できる。また、こ
の場合、基体1は不透明であればよく、無色(白)であ
ってもかまわない。従って、アンダーコート層5、フィ
ルム層3、バックコート層4のいずれかが不透明であれ
ばよいことになる。
【0026】次に実施例の作用を述べる。
【0027】インクリボンが巻き終わって図3(c)の
状態になったとき、終端識別部分RT2がインクリボン
センサ70の位置に出現する。終端識別部分RT2は光
をよく反射するので、反射式光学センサであるインクリ
ボンセンサ70で検出される。この後、巻き戻しにより
インクリボンが図3(a)の状態になったとき、始端識
別部分RT1が同様にして検出される。
【0028】図3(c)から図3(a)に至る巻き戻し
の間、或いは図3(a)から図3(c)に至る印字動作
の間、例えば、図3(b)の状態にあっては、インクリ
ボンセンサ70の位置にはインク層が存在し、インクは
光を吸収するのでインクリボンセンサ70は反応しな
い。
【0029】図3(b)の状態でインクの消失部がイン
クリボンセンサ70の位置に来たとき、露出している基
体1が光を吸収するので、インクの消失部を識別部分と
して誤検出することはない。即ち、印字装置40はイン
クリボンにインクの消失部があっても、これを始端や終
端の識別部分として誤検出することがなく、始端から終
端間の往復巻取を支障なく行うことができる。
【0030】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
【0031】(1)インクの消失部をインクリボンの端
部として誤検出しないので、インクリボンが継続使用さ
れ、無駄にならない。
【0032】(2)印字装置の機構、電気系は従来どお
りでよく、交換品であるインクリボンのみを新規にすれ
ば実施できるので、簡便かつ経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すインクリボンの断面構
造図である。
【図2】ファクシミリ装置の断面図である。
【図3】印字装置の要部側面図である。
【図4】インクリボンの斜視図である。
【符号の説明】
1 基体 2 インク 3 フィルム層 4 バックコート層 5 アンダーコート層 6 インク層 70 インクリボンセンサ(光学センサ)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字ヘッドと記録用紙との間に介在さ
    れ、印字ヘッド側に基体を有し記録用紙側に転写用のイ
    ンク層を有するインクリボンを、印字ヘッドに対して繰
    り返し往復させて使用すると共にインクリボンの始端部
    及び終端部に光学的にインク層との識別ができる識別部
    分を設け、そのインクリボンの識別部分を光学センサで
    検出してインクリボンを往復させるための印字装置にお
    いて、上記基体のインク層がある部分に着色層を形成し
    たことを特徴とする印字装置。
  2. 【請求項2】 帯状に形成された基体に転写用のインク
    層を保持させ、始端部及び終端部に光学的にインク層と
    の識別ができる識別部分を有するインクリボンにおい
    て、上記基体のインク層がある部分に着色層を形成した
    ことを特徴とするインクリボン。
  3. 【請求項3】 上記基体は、支持体であるフィルムと、
    そのフィルムの印字ヘッド側にあって印字ヘッドを走行
    させるバックコートと、上記フィルムの印字ヘッドとは
    反対側にあってインク層を保持するアンダーコートとか
    らなり、上記着色層は、フィルム、バックコート、アン
    ダーコートのいずれかを着色して形成したものであるこ
    とを特徴とする請求項2記載のインクリボン。
JP21112294A 1994-09-05 1994-09-05 印字装置及びそのインクリボン Pending JPH0872372A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017177816A (ja) * 2012-03-05 2017-10-05 株式会社湯山製作所 薬剤包装装置、薬剤包装装置に用いるインクリボンロール
JP2019155735A (ja) * 2018-03-13 2019-09-19 大日本印刷株式会社 熱転写シートロール体、受像シートロール体及び熱転写印画装置

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