JPH0871780A - レーザ位置決め加工方法及び装置 - Google Patents

レーザ位置決め加工方法及び装置

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JPH0871780A
JPH0871780A JP6234507A JP23450794A JPH0871780A JP H0871780 A JPH0871780 A JP H0871780A JP 6234507 A JP6234507 A JP 6234507A JP 23450794 A JP23450794 A JP 23450794A JP H0871780 A JPH0871780 A JP H0871780A
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laser
axis
laser beam
mirror
scanner
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JP6234507A
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Shinichi Araya
真一 荒谷
Akira Akasaka
朗 赤坂
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 XYテーブルあるいはXYθテーブルを用い
ることなく被加工物上を走査するレーザ光と被加工物と
の位置合わせを高精度で実行可能とする。 【構成】 固定又は停止状態とした被加工物である連続
シート状物20の特定パターンを撮像カメラ22で撮像
して前記連続シート状物20の基準配置からのずれ量を
検出し、XYガルバノミラー系及びスキャンレンズから
なるレーザ光学系を内蔵したレーザヘッド2でレーザ発
振器1からのレーザ光を走査する場合に、前記ずれ量を
補正して前記レーザ光を走査する構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続シート状物等の被
加工物とこの上を走査するレーザ光との位置合わせをX
Yθテーブルを用いること無く精密に実行可能なレーザ
位置決め加工方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザによるトリミングや穴明け
加工を高精度位置決めで行う場合、多くは画像認識装置
を付加し(例えばレーザ照射軸と同軸に設置し)、被加
工物を画像処理結果に基づいてXYテーブル(あるいは
XYθテーブル)により位置決め補正していた。例え
ば、特開昭57−206005号のレーザトリミング方
法及びその装置は、レーザ光と同軸に撮像カメラを配置
し、得られた画像の処理演算結果に基づいて、XYテー
ブルで被加工物を動かすことによりトリミングすべき被
加工物の位置決め補正を行う構成を開示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の方式では、位置決め補正を行うためにXYテーブル
(あるいはXYθテーブル)が必要で、コスト高とな
り、レーザ照射軸と同軸設置のカメラの場合は、視野が
限られるため、被加工物を視野に入れるように動かす必
要が生じ、連続シート状物等の被加工物のレーザ加工に
は不適であった。
【0004】本発明は、上記の点に鑑み、XYテーブル
あるいはXYθテーブルを用いることなく被加工物上を
走査するレーザ光と被加工物との位置合わせを高精度で
実行可能なレーザ位置決め加工方法及び装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のレーザ位置決め加工方法は、固定又は停止
状態とした被加工物の特定パターンを撮像装置で撮像し
て前記被加工物の基準位置からのずれ量を検出し、XY
ガルバノミラー系及びスキャンレンズからなるレーザ光
学系でレーザ発振器からのレーザ光を走査する場合に前
記ずれ量を補正して前記レーザ光を走査することを特徴
とするものである。
【0006】上記方法において、前記被加工物の特定パ
ターンを少なくもと2個以上の画像認識マークとし、そ
れらの画像認識マークを前記撮像装置で撮像すること
で、前記被加工物のX方向、Y方向及びθ方向の位置ず
れ量を検出する構成としてもよい。
【0007】本発明のレーザ位置決め加工装置は、レー
ザ光を発生するレーザ発振器と、X軸スキャナミラー、
該X軸スキャナミラーを光学的に走査するX軸オプティ
カルスキャナ、Y軸スキャナミラー及び該Y軸スキャナ
ミラーを光学的に走査するY軸オプティカルスキャナを
有していて前記レーザ光を走査するXYガルバノミラー
系と、該XYガルバノミラー系から出射したレーザ光を
収束するスキャンレンズとを具備するレーザ光学系と、
固定又は停止状態とした被加工物の特定パターンを撮像
する撮像装置と、該撮像装置の画像信号から前記被加工
物の基準配置からのずれ量を検出する画像処理装置と、
前記XYガルバノミラー系に前記ずれ量を補正した走査
を行わせる制御手段とを備えた構成としている。
【0008】
【作用】本発明のレーザ位置決め加工方法及び装置にお
いては、高精度なXYガルバノミラー系及び高精度スキ
ャンレンズ(fθレンズ)からなるレーザ光学系を用
い、表面に特定パターンを有する固定又は停止状態とし
た被加工物に対し、撮像装置により前記特定パターンの
位置を検出することで、前記被加工物の基準配置からの
ずれ量を検出し、レーザ光学系(XYガルバノミラー
系)の動作によりレーザ光を前記ずれ量を相殺するよう
に位置補正して加工を施す。つまり、レーザ光の被加工
物上の照射位置を前記ずれ量を補正した位置として加工
を施す。
【0009】従って、本発明では、被加工物をXYθテ
ーブルで動かして位置決めするのではなく、被加工物は
固定又は停止状態のまま、レーザ光を振って被加工物と
レーザ光との位置合わせを行う。このため、XYθテー
ブルは不要となり、XYθテーブルに比較して高速な位
置決め動作が可能であり、大幅なコストダウンが可能と
なる。XYθテーブルを用いる従来方式では不可能であ
った、シート等の連続物の高精度位置決めレーザ加工も
可能である。
【0010】
【実施例】以下、本発明に係るレーザ位置決め加工方法
及び装置の実施例を図面に従って説明する。
【0011】図1は本発明に係るレーザ位置決め加工方
法及び装置の実施例の全体構成、図2はレーザ発振器及
びレーザヘッド(レーザ光学系)、図3はレーザヘッド
内部の基本構成、図4はXYガルバノミラー系を走査
(スキャン)する構成部分をそれぞれ示している。
【0012】これらの図において、1はレーザ光を発生
するレーザ発振器、2はレーザヘッド(レーザ光学系)
であってレーザ発振器1からのレーザ光を受けてこれを
走査するものである。レーザ発振器1には、図2の如く
レーザ電源3から電力が供給されるようになっており、
このレーザ発振器1は制御器(コントローラ)4でその
オン、オフ等の制御が行われる。
【0013】レーザ光を走査するためのレーザヘッド2
は、その内部構成を示す図3のように、レーザ発振器1
からのレーザ光を受けて反射し、その光軸を調整するた
めの光軸調整ミラーM1,M2と、ミラーM2から出た
レーザ光のビームを広げた平行光とするビームエキスパ
ンダ10と、ビームエキスパンダ10からのレーザ光は
全反射するが他の波長の可視光は透過させる45°反射
固定ミラーM3と、ミラーM3で反射されたレーザ光を
反射するX軸スキャナミラーM4と、該X軸スキャナミ
ラーM4を回転させてレーザ光をX方向に走査するX軸
オプティカルスキャナ11と、X軸スキャナミラーM4
で反射されたレーザ光をさらに反射するY軸スキャナミ
ラーM5と、該Y軸スキャナミラーM5を回転させてレ
ーザ光をY方向(X方向に直交)に走査するY軸オプテ
ィカルスキャナ12と、Y軸スキャナミラーM5を出射
したレーザ光を収束させるための高精度スキャンレンズ
としてのfθレンズ13と、fθレンズ13を通って収
束されたレーザ光を被加工物上の加工面に向けて全反射
するとともにそれ以外の可視光は透過させるダイクロイ
ックミラーM6と、前記加工面の画像をモニタ光学系に
送るためのモニタミラーM7とをレーザヘッド筐体内部
に有している。
【0014】被加工物の加工面にレーザ光を照射するた
めのレーザヘッド筐体の開口は、シールドガラス14で
閉塞されており、このシールドガラス14でレーザヘッ
ド筐体内部を保護している。
【0015】前記高精度XYガルバノミラー系は、X軸
スキャナミラーM4と、X軸オプティカルスキャナ11
と、Y軸スキャナミラーM5と、Y軸オプティカルスキ
ャナ12とからなっている。X軸及びY軸オプティカル
スキャナ11,12は例えばパルスモータを内蔵してお
り、X軸オプティカルスキャナ11はX軸スキャナミラ
ーM4を取り付けたY方向に平行な回転軸を高精度で回
転駆動するものであり、Y軸オプティカルスキャナ12
は、Y軸スキャナミラーM5を取り付けたX方向に平行
な回転軸を高精度で回転駆動するものである。
【0016】図3のレーザヘッド2では、レーザ発振器
1から入射したレーザ光は光軸調整ミラーM1,M2で
光軸調整された後、ビームエキスパンダ10でビームが
広がった平行光とされ、さらに45°反射固定ミラーM
3で反射されてXYガルバノミラー系のX軸スキャナミ
ラーM4に入射する。この入射光はXYガルバノミラー
系のX軸スキャナミラーM4で反射され、さらにY軸ス
キャナミラーM5で反射される。Y軸スキャナミラーM
5から出たレーザ光は、fθレンズ13で収束され、さ
らにダイクロイックミラーM6で反射され、シールドガ
ラス14を透過して被加工物の加工面に照射される。そ
して、X軸オプティカルスキャナ11でX軸スキャナミ
ラーM4を回転させることでレーザ光のX方向の走査を
行うことができ、Y軸オプティカルスキャナ12でY軸
スキャナミラーM5を回転させることでY方向の走査を
行うことができる。
【0017】図1に示すように、被加工物としての連続
シート状物(例えば、未焼成のセラミックシートである
連続グリーンシート)20はその上面にレーザ加工すべ
き加工領域20aを等間隔で有し、1つの加工領域20
aを囲むように例えば4箇所に画像認識マーク21を有
している。そして、連続シート状物20は図示しない間
欠搬送機構で加工領域20aの配列間隔だけ1ピッチ搬
送されたら停止する動作を繰り返し行うようになってい
る。この1ピッチの搬送は、シリンダや送りモータ等で
位置ずれが生じないように高精度で行うようにする。な
お、ここでは連続シート状物20がXY平面上に配置さ
れており、連続シート状物20の搬送方向がレーザヘッ
ド2から照射されるレーザ光のX軸走査方向、すなわち
X方向に一致し、Y軸走査方向は搬送方向に直交してい
るものとする。また、前記4箇所の画像認識マーク21
は、X方向に平行な2辺とY方向に平行な2辺を持つ長
方形の各頂点にあるものとする。
【0018】図1中、レーザヘッド2の下方に位置して
いるレーザ加工を行う加工ステージPよりも1ピッチ前
の画像取り込みステージQにおける4個の画像認識マー
ク21をそれぞれ撮像するために、撮像装置としての4
個の撮像カメラ(CCDカメラ等)22が固定配置され
ている。これらの撮像カメラ22の撮像信号(ビデオ信
号)は、画像処理装置23に入力される。この画像処理
装置23は各カメラからの画像信号より各画像認識マー
ク21の位置を検出し、4個の画像認識マーク21の重
心位置から連続シート状物20の基準配置からのずれ量
(X方向についてのずれ量:ΔX、Y方向についてのず
れ量:ΔY、回転方向であるθ方向のずれ量:Δθ)を
検出するものである。
【0019】前記XYガルバノミラー系を制御するため
の制御手段として、制御器4に加えてスキャナコントロ
ーラ(ビームポジショナ・コントロールユニット)24
及びスキャナドライバ25が設けられており、前記制御
器4は前記画像処理装置23の出力信号(ΔX,ΔY,
Δθ)を受けてX方向、Y方向及びθ方向の補正後の走
査用出力信号を前記スキャナコントローラ24に加える
ようにしている。図4に示すように、スキャナドライバ
25は、X軸スキャナドライバ25aとY軸スキャナド
ライバ25bとからなっており、それぞれX軸オプティ
カルスキャナ11,Y軸オプティカルスキャナ12に回
転動作を行わせるための出力パルス信号を、前記スキャ
ナコントローラ24のX軸走査信号及びY軸走査信号に
従って作成して印加するものである。なお、スキャナコ
ントローラ24ではθ方向の補正量を、レーザ光の走査
位置を考慮してX方向及びY方向の補正量に変換して前
記X軸及びY軸走査信号を作成し、X軸スキャナドライ
バ25a及びY軸スキャナドライバ25bに加えるよう
にする。
【0020】なお、図4に示すように、撮像カメラ22
による連続シート状物20表面の画像取り込みのため
に、照明手段としての照明ランプ26が複数個設けら
れ、撮像カメラ22による画像取り込み時に連続シート
状物20の表面を照明するようになっている。
【0021】次に、この実施例の全体的な動作説明を行
う。
【0022】今、被加工物としての連続シート状物20
が停止状態となっているものとすると、図1のレーザ加
工を行う加工ステージPよりも1ピッチ前の画像取り込
みステージQの4個の画像認識マーク21を4個の撮像
カメラ22で撮像し、撮像結果である画像信号を画像処
理装置23に入力し、画像処理装置23では4個の画像
認識マーク21の位置から画像取り込みステージQでの
連続シート状物20の基準配置からのずれ量(すなわち
ステージQにある加工領域20aの基準配置からのずれ
量)を制御器4に出力する。
【0023】ステージQでの画像取り込みが終了した
ら、図示しない間欠搬送機構で連続シート状物20を位
置ずれを生じ無いように正確に1ピッチだけ搬送して画
像取り込みステージQから加工ステージPに送る。ステ
ージPの連続シート状物20上の加工領域20aに対し
レーザ光を走査してレーザ加工を開始する場合、制御器
4は前記画像処理装置23の出力信号(ΔX,ΔY,Δ
θ)を受けてX方向、Y方向及びθ方向の補正後の走査
用出力信号を前記スキャナコントローラ24に加える。
スキャナコントローラ24では、θ方向のずれ量Δθに
対応した補正量を、レーザ光の走査位置を考慮してX方
向及びY方向の補正量に変換してX軸走査信号(レーザ
光の走査位置のX座標を示す信号)及びY軸走査信号
(レーザ光の走査位置のY座標を示す信号)を作成して
X軸スキャナドライバ25a及びY軸スキャナドライバ
25bに加えてX軸オプティカルスキャナ11及びY軸
オプティカルスキャナ12を介してX軸スキャナミラー
M4及びY軸スキャナミラーM5を回転させ、連続シー
ト状物20の基準配置からのずれ量を相殺するように本
来のレーザ光の走査位置を補正した位置にレーザ光を位
置決めして走査する。そして、加工領域20aに対して
所定の加工パターンを作成する。
【0024】この実施例によれば、以下の効果を得るこ
とができる。
【0025】(1) 被加工物を固定のまま、レーザ光を
レーザヘッド2内のXYガルバノミラー系を振って(走
査して)位置決め補正とレーザ加工とが可能である。従
って、従来は困難であった連続シート状物20の高精度
加工(トリミング、穴明け等)が可能である。
【0026】(2) レーザ光を走査するXYガルバノミ
ラー系で連続シート状物20の基準配置からのずれ量を
補正してレーザ光と連続シート状物20との位置合わせ
のための位置決め補正と、レーザ光による加工とを行う
ため、被加工物を動かすXYθテーブルが不要であり、
低コスト化が可能である。
【0027】(3) XYガルバノミラー系やfθレンズ
13の口径を適切に選択することで、120mm×120
mmの範囲を一括で高速、高精度に穴明け、トリミング、
マーキング等のレーザ加工が可能である。
【0028】図5は本発明の他の実施例であって、画像
取り込みステージQに撮像カメラを配置する代わりに、
撮像カメラ(CCDカメラ)30をレーザ照射軸と一致
するように配置している。すなわち、レーザ光学系は図
3の構成と同じであるが、その45°反射固定ミラーM
3を透過した可視光(ダイクロイックミラーM6、fθ
レンズ13、Y軸スキャナミラーM5、X軸スキャナミ
ラーM4を通過した加工面の画像)を望遠レンズ31、
反射ミラーM8、凸レンズ32、反射ミラーM9、凸レ
ンズ33を介して前記撮像カメラ30に入射させてい
る。撮像カメラ30の画像信号は図4の画像処理装置2
3及びモニタテレビに出力される。この画像処理装置2
3の後段の構成は前述の実施例と同様である。また、画
像取り込みステージQを加工ステージPの前段に設ける
必要はなく、加工ステージPにある加工領域20aに対
応した画像認識マーク21を撮像することができる。す
なわち、XYガルバノミラー系のX軸スキャナミラーM
4及びY軸スキャナミラーM5の位置に同期してカメラ
視点を変えることが可能になり、X軸スキャナミラーM
4及びY軸スキャナミラーM5を振って画像認識マーク
21を取り込み、連続シート状物20の位置ずれを画像
処理演算し、前述の実施例と同様にX軸スキャナミラー
M4及びY軸スキャナミラーM5で位置ずれを補正しな
がらレーザ光を照射して所定の加工を行うことができ
る。
【0029】レーザ照射軸と一致した撮像カメラ30を
用いた図5の構成の場合、加工ステージPにおいて連続
シート状物20の画像認識マーク21を認識することが
可能であり、加工ステージPの前段に画像取り込みステ
ージQを設ける必要がない利点がある。
【0030】図6はレーザ光をX方向及びY方向に走査
した場合の理想とする方形加工軌跡である。しかしなが
ら、図3のレーザ光学系のfθレンズ13は光学歪を有
しており、実際の加工軌跡は図7のように理想とする方
形軌跡の外側に膨れたものとなる。この対策として、図
8のように、指定されたレーザ光の走査位置のX座標及
びY座標のディジタル値をアナログ値に変換するD/A
コンバータ40と、アナログ値を所定の大きさにまで増
幅するアンプ部41とを有するスキャナコントローラ2
4内に、レーザ光の走査位置のX座標及びY座標の値を
受ける補正演算回路42を追加し、座標位置による2次
曲線の補正演算を実行することで得られたオフセット入
力を、スキャナドライバ25の入力段に加えてアンプ部
41のスキャナドライバ25への出力を補正することに
よって、加工軌跡を図6の理想とする加工軌跡に近づけ
ている。なお、スキャナドライバ25の後段の構成は図
4と同様である。
【0031】図8のように、レーザ光走査の座標位置に
よる2次曲線の補正演算を補正演算回路42で演算して
XYガルバノミラー系を駆動するスキャナドライバ25
の入力段にオフセット入力することで、高精度XYガル
バノミラー系及び高精度fθレンズを用いたレーザ光学
系のレーザ光位置決め精度を±20μm以下となるよう
に設定できる。
【0032】なお、上記実施例では画像認識マーク21
を連続シート状物20の加工領域20aに対し4個設け
たが、少なくとも2個の画像認識マーク21があれば、
対応する加工領域20aの基準配置からの位置ずれ量を
算出することができる。例えば、2点の中間点の位置か
らX方向及びY方向の位置ずれ量を検出でき、2点を結
ぶ直線の傾きからθ方向の位置ずれ量を検出できる。
【0033】以上本発明の実施例について説明してきた
が、本発明はこれに限定されることなく請求項の記載の
範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当業者
には自明であろう。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のレーザ位
置決め加工方法及び装置によれば、被加工物を停止或い
は固定のまま、XYガルバノミラー系でレーザ光を振っ
て被加工物とレーザ光との位置合わせのための位置決め
補正とレーザ加工とが可能であるため、従来困難であっ
た、シート等の連続物の高精度加工(トリミング、穴明
け等)が可能である。また、レーザ光の走査で位置決め
補正及びレーザ加工を行うため、被加工物を動かすXY
θテーブルは不要であり、機械的構成の簡素化、原価低
減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレーザ位置決め加工方法及び装置
の実施例の全体構成を示す構成図である。
【図2】実施例におけるレーザ発振器及びレーザヘッド
部分を示す構成図である。
【図3】レーザヘッド内部のレーザ光学系を示す斜視図
である。
【図4】XYガルバノミラー系及びその制御のための構
成を示すブロック図である。
【図5】本発明の他の実施例のレーザ照射軸と一致した
撮像カメラを用いる構成を示す構成図である。
【図6】レーザ光をX方向及びY方向に走査したときの
理想とする加工軌跡を示す説明図である。
【図7】レーザ光をX方向及びY方向に走査したときの
実際の(fθレンズの光学歪を補正しないときの)加工
軌跡を示す説明図である。
【図8】fθレンズの光学歪を除去するための回路構成
を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 レーザ発振器 2 レーザヘッド 3 レーザ電源 4 制御器 10 ビームエキスパンダ 11 X軸オプティカルスキャナ 12 Y軸オプティカルスキャナ 13 fθレンズ 14 シールドガラス 20 連続シート状物 20a 加工領域 21 画像認識マーク 22 撮像カメラ 23 画像処理装置 24 スキャナコントローラ 25 スキャナドライバ 25a X軸スキャナドライバ 25b Y軸スキャナドライバ 26 照明ランプ 30 撮像カメラ 40 D/Aコンバータ 41 アンプ部 42 補正演算回路 P 加工ステージ Q 画像取り込みステージ M1,M2 光軸調整ミラー M3 反射固定ミラー M4 X軸スキャナミラー M5 Y軸スキャナミラー M6 ダイクロイックミラー M7 モニタミラー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定又は停止状態とした被加工物の特定
    パターンを撮像装置で撮像して前記被加工物の基準配置
    からのずれ量を検出し、XYガルバノミラー系及びスキ
    ャンレンズからなるレーザ光学系でレーザ発振器からの
    レーザ光を走査する場合に前記ずれ量を補正して前記レ
    ーザ光を走査することを特徴とするレーザ位置決め加工
    方法。
  2. 【請求項2】 前記被加工物の特定パターンが少なくも
    と2個以上の画像認識マークであり、それらの画像認識
    マークを前記撮像装置で撮像することで、前記被加工物
    の前記基準配置に対するX方向、Y方向及びθ方向の位
    置ずれ量を検出する請求項1記載のレーザ位置決め加工
    方法。
  3. 【請求項3】 レーザ光を発生するレーザ発振器と、 X軸スキャナミラー、該X軸スキャナミラーを光学的に
    走査するX軸オプティカルスキャナ、Y軸スキャナミラ
    ー及び該Y軸スキャナミラーを光学的に走査するY軸オ
    プティカルスキャナを有していて前記レーザ光を走査す
    るXYガルバノミラー系と、該XYガルバノミラー系か
    ら出射したレーザ光を収束するスキャンレンズとを具備
    するレーザ光学系と、 固定又は停止状態とした被加工物の特定パターンを撮像
    する撮像装置と、 該撮像装置の画像信号から前記被加工物の基準配置から
    のずれ量を検出する画像処理装置と、 前記XYガルバノミラー系に前記ずれ量を補正した走査
    を行わせる制御手段とを備えたことを特徴とするレーザ
    位置決め加工装置。
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