JPH0871368A - 排ガス中ヨウ素の除去方法 - Google Patents

排ガス中ヨウ素の除去方法

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JPH0871368A
JPH0871368A JP6212346A JP21234694A JPH0871368A JP H0871368 A JPH0871368 A JP H0871368A JP 6212346 A JP6212346 A JP 6212346A JP 21234694 A JP21234694 A JP 21234694A JP H0871368 A JPH0871368 A JP H0871368A
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iodine
exhaust gas
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adsorbing
adsorption
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JP6212346A
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Tomotaka Nakamura
友隆 中村
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Abstract

(57)【要約】 【構成】NOの酸化部2とヨウ素の吸着部3を同時に有
する2基の処理装置1が直列に接続される。通常、排ガ
スは1基目と2基目を通過するよう運転され、排ガス中
のNOは酸化部2でNO2 に変換されるため吸着部3で
のNOによるAgNO3の還元が防止できる。1基目の
吸着部3aの温度がヒータ6の故障などに伴って40℃
以下になる以前に、検知器10からバルブ9に信号が送
られ、バルブ9が自動的にバイパスライン11側のみに
排ガスが流通するようバルブ9の開閉が自動的に行われ
る。 【効果】NOによるAgNO3 の還元を未然に防止で
き、吸着剤の吸着容量を最大で確保できる。また、吸着
剤を交換するまでの期間が長くなるため、吸着剤に係る
コストを低減できる。さらに、低温時に生じるNO2
よる吸着剤の劣化も防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原子力発電プラントや
使用済核燃料施設から発生する排ガスから放射性ヨウ素
化合物を除去する方法に係り、特に、使用済燃料の溶解
工程などから発生するNOx(NO+NO2)を含んだ排
ガスからヨウ素化合物を銀添着型吸着剤で吸着除去する
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】原子力施設では周辺環境への放出放射能
量を極力低減するための対策が講じられており、排ガス
に関しては放射性ヨウ素化合物の除去がその対策の主眼
となっている。排ガスからのヨウ素化合物の除去法の一
例として、ヨウ素吸着剤を充填したヨウ素吸着塔に排ガ
スを流通させ、吸着剤との化学あるいは物理吸着を利用
して放射性ヨウ素化合物を固定化する方法がある。特開
昭63−106598号公報に示された使用済原子燃料再処理装
置の中の溶解槽から排出される排ガス(オフガス)処理装
置のシステムフローによれば、以下の手順で排ガスの処
理が実施される。溶解設備から連続的に発生する排ガス
にはヨウ素化合物の他、NOx(NO+NO2 ),水分
及びキャリアガスとしての空気が含まれる。この排ガス
は、水との交流接触により排ガス中のNOxを吸収する
NOx吸収設備に送られる。ここでは下式の反応により
NO2 が吸収され、回収される溶液は硝酸溶液である。
【0003】
【化1】 2NO2+H2O→HNO3+NO …(化1) この過程では、排ガス中のヨウ素化合物の若干量をNO
2 と共に溶解するため次段のヨウ素追い出し設備でのフ
ラッシングによりヨウ素を気相へ追い出す。一方、NO
x吸収設備では気液平衡の関係から排ガス中のNO2
すべてが吸収されるわけではない。NOx吸収設備から
排出されたNOリッチの排ガスは、まず、デミスタでミ
ストが除去され、続いて加熱器により排ガスが加熱され
る。その後、フィルタにより微粒子状の核分裂生成物が
除去され、高温に保たれたヨウ素吸着塔で放射性ヨウ素
化合物が吸着除去される。最終的に、放射能が十分に除
かれた排ガスが大気放出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの一連の処理は
連続的に行われるため、ヨウ素吸着剤でのヨウ素吸着量
は排ガスの連続処理に伴って増加していくことになる。
その吸着剤の吸着サイトがすべてヨウ素を吸着した、す
なわち飽和吸着あるいは破過に達するとヨウ素吸着剤の
吸着能力は完全に失われるため吸着装置が交換されるこ
とになる。
【0005】ヨウ素吸着塔に充填される吸着剤のうち、
シリカゲル,アルミナ,ゼオライト等の多孔質坦体に硝
酸銀(AgNO3)を坦持した、いわゆる硝酸銀添着型ヨ
ウ素吸着剤でのヨウ素化合物の吸着式として、下式が示
されている。
【0006】技術論文(S.Hattoriら;18th DOE Nuclea
r Airbororne Waste Manegement and Air Cleaning Con
ference, Proceeding, 1984)すなわち、ヨウ素Iと硝酸
銀(NO3)との置換によって単体ヨウ素あるいは有機ヨ
ウ素(下式ではヨウ化メチルの場合を記する)が吸着さ
れる。
【0007】
【化2】 2AgNO3+I2→AgI+AgIO3 …(化2)
【0008】
【化3】 AgNO3+CH3I→AgI+CH3ONO3 …(化3) ところが、前述のような使用済燃料再処理施設の燃料溶
解プロセスから発生する排ガスなど、排ガス中にNO2
が含まれる場合、NO2 は上記の作用に悪影響を及ぼす
ことが指摘されている。例えば、特開昭58−48899 号公
報によれば排ガスの温度が40℃未満では排ガス中のN
2 と水蒸気との化1と同様の反応が進行してHNO3
を生成し、その高い酸性が故にこれが吸着剤に付着する
結果、吸着剤が劣化し、吸着剤の吸着能力が低下すると
している。これに鑑み、特開昭58−48899 号公報では吸
着雰囲気を40℃以上に保持することが提案された。し
かし、一つの問題は、実用時には吸着装置の加熱系統の
故障などにより吸着雰囲気が40℃を下回る可能性があ
り、この場合には吸着剤は劣化を被ることになる。もう
一つの問題点は、同様に排ガスに含まれるNOの影響に
ついて考慮されていないことにある。NOはAgNO3
に対し下式の作用を有する。
【0009】
【化4】 3AgNO3+NO+2H2O=3Ag+4HNO3 …(化4)
【0010】
【化5】 AgNO3+NO=Ag+2NO2 …(化5) S.Hattoriらによれば、AgNO3を水素により還元し、
その結果生成したAgにNO2を接触させるとAgNO3
が再生する。すなわち、AgがNO2 により酸化された
ことを示す。しかし、被処理排ガス中の窒素酸化物がN
Oリッチである場合には上式のいずれかによりNOによ
るAgNO3 の還元が支配的に起こることがわかる。ま
た同様にS.Hattori らにより、金属形態のAgは単体ヨ
ウ素に対してはAgNO3 形態と同等の反応性を有する
が、有機ヨウ素化合物に関しては殆ど吸着できないこと
が示された。すなわち、NOによるAgNO3 の還元が
生じると吸着剤の有効な吸着サイトが減少し、その結
果、処理できる排ガス量が減少する。換言すれば吸着剤
が飽和吸着に達する時間が短くなる。つまり、吸着剤の
交換頻度が多くなるため吸着剤のコストが高くなる。ま
た、吸着サイトの減少はヨウ素化合物の吸着除去効率の
低下を招くことが考えられ、大気放出される排ガス中の
放射能が上昇する問題を引き起こす可能性がある。従っ
て、有機ヨウ素化合物を含み、窒素酸化物のうちNOが
主要に存在すると考えられる再処理施設での溶解排ガス
処理系統などでは、上記の問題が起こり易いため、高効
率でのヨウ素化合物の吸着除去を達成し、且つ、吸着剤
の交換に伴うコストを最低限に抑えるためには上述した
NOの作用を防止する必要がある。
【0011】本発明の目的は、NOx(NO+NO2)が
共存する排ガスから硝酸銀添着型ヨウ素吸着剤により放
射性ヨウ素化合物を吸着除去するにあたり、特に、NO
によるAgNO3 の還元を防止してヨウ素化合物の除去
率の低下並びに吸着剤の寿命の低下,吸着剤に係るコス
トの増加を防止する方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、先ず排ガス中をNOをNO2 に酸化する
工程へ導入し、その後硝酸銀添着ヨウ素吸着剤によりヨ
ウ素化合物を吸着する工程へ導入する。すなわち、ヨウ
素吸着剤と排ガスを接触させる以前に排ガス中のNOを
NO2 に酸化することで、NOによるAgNO3 の還元
を防止することができる。この酸化工程でのNOの酸化
効率は厳密に100%であることは要求されない。なぜ
なら、NO2 /NO比が十分に大きくなれば化4,化5
に示す反応が進行し難くなるためである。請求項3に記
載のとおり一つの処理装置の中でNOの酸化工程とヨウ
素化合物の吸着工程を持たせることにより、従来の排ガ
ス処理系から機器数を増やすことはなく排ガス処理系の
大型化には寄与しない。この方法では、排ガスの導入側
に酸化部が設けられ、NOの酸化処理の後に排ガスがヨ
ウ素化合物の吸着部へ通気されるよう処理装置を構成す
る。また、請求項4のように酸化装置と吸着装置が独立
に設置され、酸化装置が吸着装置の前段に置かれる。
【0013】特開昭58−48899 号公報に従えば吸着雰囲
気が40℃を下回る場合、NO2 による吸着剤の劣化が
起こるとされている。よって吸着装置における吸着雰囲
気は外部ヒータなどにより通常40℃以上に保つ必要が
あるが、前述したように吸着装置の加熱系統が故障し、
吸着雰囲気が40℃を下回る事象が発生した場合、吸着
剤はNO2 による劣化を被ることになる。請求項5に記
載した方法は、この事象を防止し得る方法である。すな
わち、通常は並列に設置された2基の吸着装置のうち1
基のみに排ガスが導入されており、吸着装置の加熱系統
の故障等により温度の低下が生じた場合には、別の吸着
装置へ排ガスの導入を切り替えてNOによる吸着剤の
劣化を防止できるようにした。
【0014】
【作用】本発明はこのようにしたため、NOによるAg
NOの還元を未然に防止でき、吸着剤の吸着容量を
最大で確保できる。また、吸着剤を交換するまでの期間
が長くなるため、吸着剤に係るコストを低減できる。さ
らに、低温時に生じるNO2による吸着剤の劣化も防止で
きる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0016】図1はヨウ素吸着処理装置の構成を示す実
施例である。
【0017】ヨウ素吸着処理装置1はNOの酸化部2と
ヨウ素吸着部3より構成され、後者には硝酸銀添着ヨウ
素吸着剤が充填されている。放射性単体ヨウ素と放射性
有機ヨウ素化合物とNO,NO2 が共存した排ガスが入
口ノズル4から処理装置1へ導入される。吸着装置内で
は、排ガスは先ず酸化部2を通過し、この間に含まれる
NOがNO2 に酸化され、続いて吸着部3において硝酸
銀添着ヨウ素吸着剤によって放射性単体ヨウ素と放射性
有機ヨウ素化合物が吸着,固定化される。ヨウ素化合物
が除去された排ガスは出口ノズル5から排出され、冷却
装置による冷却等のしかるべき処理が施されたのち、大
気放出される。
【0018】この吸着部3ではヨウ素吸着剤とNOとの
接触は生じないので、吸着剤中の吸着サイトであるAg
NO3 はNOによる還元を被ることはない。また吸着部
3における吸着雰囲気はNO2 による吸着剤の劣化が生
じない温度に保つため電気ヒータ6により加熱される
が、処理装置の外周にジャケットを設置し、加熱蒸気を
供給することでもよい。また酸化部2でのNOの酸化は
酸化触媒を用いた方法でもよいし、純酸素との接触法で
もよく、その方法は特に限定されるものではない。本実
施例によればヨウ素吸着剤中の吸着サイトであるAgN
3 の還元を防止できる結果、吸着容量の低下を防ぐ効
果があり、吸着剤を最大限の能力で使用することができ
る。
【0019】図2は排ガス中のNOとNO2 の割合が任
意に変化する場合に好適なヨウ素吸着処理システムの一
実施例を示すものである。図1に示した処理装置1とは
別にヨウ素吸着部3aのみにより構成される吸着装置7
が設置され、これらが並列に接続されていることに特徴
づけられる。処理装置1と吸着装置7の前段には排ガス
中のNO/NO2 比を検知する検知器8が設置されてお
り、検知結果に従いバルブ9a,9b,9c及び9dの
開閉を切り替える機構を有する。例えば、検知されたN
O/NO2 比がAgNO3 の還元を生じない範囲(極端
にはNO2 は100%)にある場合には、バルブ9aと
バルブ9bは開状態、且つ、バルブ9cとバルブ9dは
閉状態であり、吸着装置7にのみ排ガスが通気される。
一方、上記の比が還元を生じると判断される値にある場
合には、バルブの切り替えにより処理装置1へ流路が変
更され、NOの酸化部2によりNOがNO2 に酸化さ
れ、吸着部3bではAgNO3 の還元なしにヨウ素化合
物が吸着除去される。本実施例は、排ガス中の窒素酸化
物が通常NO2 の形態である排ガスに好適であるが、例
えば、NOxを発生する前段の工程での操作条件の変動
などにより突発的にNOが排ガス処理系に排出される事
象が起こる場合に即座に対応できる。
【0020】図3は、図1に示すヨウ素吸着処理装置を
2基で並列に接続したシステムの実施例を示すものであ
る。処理装置1aともう一方の処理装置1bはそれぞれ
系統を独立にしたヒータ6を有しており、吸着部3a,
3bはNO2 による吸着剤の劣化が生じない温度で保持
されている。通常は処理装置1aにのみ排ガスが導入さ
れているが、酸化部2aを有しているため排ガス中のN
Oは酸化され吸着部3aでのAgNO3 の還元は防止さ
れている。別の処理装置1bは、通常時に運転している
処理装置1aの加熱系統に支障が生じた場合に切り替え
るための補助的な処理装置として設置されるものであ
る。その作用を切り替え動作の詳細と共に以下に示す。
処理装置1aの吸着部3aにおける温度が検知器10に
より連続的に検知されている。この検知器は電気的にバ
ルブ9に接続され、例えばヒータ6の故障により吸着部
3aの温度が低下し40℃以上の予め設定された温度に
まで低下すると検知器10からバルブ9に信号が送ら
れ、その信号に従って自動的にバルブ9は排ガスが別の
処理装置1bに導入するよう切り替わる。本実施例によ
れば、加熱系の故障などにより吸着部の温度が低下する
という異常が発生した場合にも、吸着剤の劣化を防止で
きる。
【0021】図4は、図1に示すヨウ素吸着処理装置を
2基直列に接続したシステムの実施例である。通常で
は、排ガスは1基目を経由して2基目も通過するよう運
転されている。設置されたバイパスライン11のバルブ
9e,9fは通常運転では閉状態であり、すなわち、バ
イパスラインには排ガスは導入されない。本実施例では
直前の実施例で示した考え方に基づき、1基目の加熱系
統が故障した場合など1基目の吸着部3aの温度が予め
設定した値を下回った場合にバルブ9g,9hが閉,バ
ルブ9e,9fが開状態となり、排ガスは2基目にのみ
供給されるようになる。検知器10とバルブ9g,9
h,9e及び9f間の動作は直前の実施例に記載した動
作に準じるものである。本実施例によれば、通常時に、
例えば、1基目の吸着部3aの吸着フィルタのブレイク
等により大気放出できない濃度で放射性ヨウ素化合物が
1基目から排出されるような異常事象が発生した場合に
も、直列に設置された2基目でヨウ素化合物の吸着除去
が達成できるので、環境へのヨウ素放出量は確実に規制
値以下に抑えることができる。
【0022】図5は、吸着装置と酸化装置を別に設けた
場合のシステムの一実施例である。酸化装置12の後段
に2基の吸着装置7a,7bが並列に設置され、通常は
吸着装置7aにのみ排ガスが供給される。酸化装置12
によりNOの酸化が達成された後、吸着装置7aにより
ヨウ素化合物が吸着除去される。別の吸着装置7bを並
列に接続しておくのは、図3で説明した実施例に記載し
たとおり、吸着装置7aの加熱系統の故障などにより吸
着部3aの温度が低下することに備えた補助装置として
用いるためである。本実施例では、これまでの実施例よ
り機器数が一つ増加するものの、吸着装置7a,7bは
ヨウ素吸着部のみにより構成されるので、従来のヨウ素
吸着塔を適用できる利点がある。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、排ガス中に共存するN
OをNO2 に酸化することで、NOがヨウ素吸着剤と接
触することにより発生するAgNO3 の還元を未然に防
止できる。これに付随し、吸着剤の吸着容量の低下が防
止できるため最大の効率でヨウ素化合物を除去できる。
また吸着剤を交換するまでの使用期間が長くなるため、
吸着剤に係るコストを低減できる。さらに、吸着装置内
の高温度を維持するための加熱系統が故障した場合な
ど、NO2 が吸着剤の劣化に寄与する温度に低下する異
常時にも吸着剤の劣化を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるヨウ素吸着処理装置の構成を示
す一実施例の説明図。
【図2】本発明の実施例を示すヨウ素吸着処理システム
のブロック図。
【図3】本発明の実施例を示すヨウ素吸着処理システム
のブロック図。
【図4】本発明の実施例を示すヨウ素吸着処理システム
のブロック図。
【図5】本発明の実施例を示すヨウ素吸着処理システム
のブロック図。
【符号の説明】
1…処理装置、2…酸化部、3…吸着部、6…ヒータ、
9…バルブ、10…検知器、11…バイパスライン。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】気体状のヨウ素化合物とNOx(NO+N
    2)が共存する排ガスを処理し、排ガス中からヨウ素
    化合物を除去する方法において、その処理工程が排ガス
    中のNOをNO2 に酸化する工程とヨウ素化合物を硝酸
    銀添着型ヨウ素吸着剤により吸着除去する工程からなる
    ことを特徴とする排ガス中ヨウ素の除去方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、排ガス中のNOをNO
    2 に酸化する工程がヨウ素化合物を吸着する工程の前段
    に設置される排ガス中ヨウ素の除去方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、NOをNO2
    へ酸化する酸化部とヨウ素化合物を吸着する吸着部によ
    り一つの処理装置が構成され、前記処理装置に導入され
    た排ガスは、酸化部を通過した後、吸着部に通気される
    排ガス中ヨウ素の除去方法。
  4. 【請求項4】請求項1または2において、NOをNO2
    へ酸化する酸化装置の後段にヨウ素化合物を吸着除去す
    る吸着装置が設置される排ガス中ヨウ素の除去方法。
  5. 【請求項5】請求項4において、NOをNO2 へ酸化す
    る酸化装置の後段に設置されたヨウ素化合物の吸着装置
    が2基であり、2基の吸着装置が並列または直列のどち
    らか一方で設置される排ガス中ヨウ素の除去方法。
  6. 【請求項6】請求項1,2,3,4または5において、
    処理される排ガスが、使用済核燃料の再処理施設などの
    原子力施設から発生する放射性排ガスであり、含まれる
    ヨウ素化合物が放射性単体ヨウ素(I2)と放射性有機ヨ
    ウ素化合物の両者である排ガス中ヨウ素の除去方法。
  7. 【請求項7】請求項1,2,3,4,5または6におい
    て、前記ヨウ素吸着剤の坦体が、シリカゲルかアルミナ
    のいずれか一方である排ガス中ヨウ素の除去方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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