JP6846254B2 - 設備の解体方法及び雰囲気の循環装置 - Google Patents

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Description

本発明は、密閉設備内の雰囲気を浄化、循環させる設備の解体方法及び雰囲気の循環装置に関する。
放射性物質が付着した設備を解体処理する解体処理作業は、解体対象の設備を密閉設備で覆い、放射性物質からなる粉塵の拡散を抑制するために、解体対象の設備に放水装置から水をかけて行う。解体処理作業は、水の放射性分解により水素が発生するために、密閉設備内に窒素ガスを供給する必要が生じる。また、解体処理作業は、放射性物質からなる粉塵が生じるために、密閉設備内の雰囲気を浄化する必要がある。雰囲気を浄化する装置として、特許文献1に記載の装置がある。
特開平11−148997号公報
解体処理作業で用いられる密閉設備は、解体対象の設備の大きさに応じて大型化する虞がある。解体処理作業は、密閉設備が大型化すると、密閉設備内に供給する窒素ガスの量が増加する。また、解体処理作業は、密閉設備内の雰囲気を密閉設備の外部で浄化する際に、密閉設備内に窒素ガスを新たに供給する必要が生じる。解体処理作業は、密閉設備に新たに供給する窒素ガスの量を抑制できることが求められている。
本発明は上述した課題を解決するものであり、密閉設備内に新たに供給する窒素ガスの量を抑制することができる設備の解体方法及び雰囲気の循環装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、第1の発明の設備の解体方法は、窒素ガス供給部から窒素ガスが供給される密閉設備により覆われかつ放射性物質が付着しているとともに解体される際に水が放水される設備が解体された際に生じる放射性物質と窒素ガスとを含む雰囲気の前記放射性物質の量を減少させる第1工程と、前記第1工程によって、放射性物質の量が減少された雰囲気を前記密閉設備内に戻す第2工程と、を含むことを特徴とする。
また、第1の発明の設備の解体方法において、前記密閉設備は、互いに着脱自在な複数の部材により構成されることを特徴とする。
この設備の解体方法は、第1工程において雰囲気中の放射性物質の量を減少させ、第2工程において雰囲気を密閉設備内に戻すので、新たに密閉設備内に供給する窒素ガスの量を抑制することができる。
また、第2の発明の設備の解体方法は、第1の発明において、前記第1工程は、前記雰囲気中の放射性物質からなる粉塵を除去する粉塵除去工程と、前記粉塵除去工程後の雰囲気中の放射性のヨウ素を除去するヨウ素除去工程と、前記ヨウ素除去工程後の雰囲気中のトリチウムを除去するトリチウム除去工程と、を含むことを特徴とする。
この設備の解体方法は、第1工程において、初めに粉塵除去工程を行い、最後にトリチウム除去工程を行うので、雰囲気の放射能を抑制することができ、密閉設備に戻される雰囲気の放射能を抑制することができる。また、この設備の解体方法は、第1工程において、初めに粉塵除去工程を行うので、ヨウ素除去工程において用いられるフィルタが目詰まりすることを抑制できる。また、この設備の解体方法は、第1工程において、最後にトリチウム除去工程を行い、トリチウム除去工程前にヨウ素除去工程を行うので、トリチウム除去工程において用いられる酸化触媒の性能低下を抑制することができる。
第3の発明の雰囲気の循環装置は、窒素ガス供給部から窒素ガスが供給される密閉設備により覆われかつ放射性物質が付着しているとともに解体される際に水が放水される設備が解体された際に生じる放射性物質と窒素ガスとを含む雰囲気の前記放射性物質の量を減少させる放射性物質減少部と、前記放射性物質減少部によって、放射性物質の量が減少された雰囲気を前記密閉設備内に戻す循環部と、を含むことを特徴とする。
また、第3の発明の雰囲気の循環装置において、前記密閉設備は、互いに着脱自在な複数の部材により構成されることを特徴とする。
この雰囲気の循環装置は、雰囲気中の放射性物質の量を減少させて、放射性物質の量を減少させた雰囲気を密閉設備内に戻すので、新たに密閉設備内に供給する窒素ガスの量を抑制することができる。
また、第4の発明の雰囲気の循環装置は、第3の発明において、前記放射性物質減少部は、前記雰囲気中の放射性物質からなる粉塵を除去する粉塵除去部と、前記粉塵除去部により前記粉塵が除去された雰囲気中の放射性のヨウ素を除去するヨウ素除去部と、前記ヨウ素除去部により放射性のヨウ素が除去された雰囲気中のトリチウムを除去するトリチウム除去部と、を含むことを特徴とする。
この雰囲気の循環装置は、放射性物質減少部が初めに放射性物質からなる粉塵を除去し、最後にトリチウムを除去するので、雰囲気の放射能を抑制することができ、密閉設備に戻される雰囲気の放射能を抑制することができる。また、この雰囲気の循環装置は、放射性物質減少部が、初めに放射性物質からなる粉塵を除去するので、ヨウ素を除去する際に用いられるフィルタが目詰まりすることを抑制できる。また、この雰囲気の循環装置は、放射性物質減少部が、最後にトリチウムを除去工程し、トリチウムを除去する前にヨウ素を除去するので、トリチウムを除去する際に用いられる酸化触媒の性能低下を抑制することができる。
本発明によれば、密閉設備内に新たに供給する窒素ガスの量を抑制することができる。
図1は、実施形態1に係る雰囲気の循環装置の概略図である。 図2は、実施形態1に係る設備の解体方法の工程図である。 図3は、実施形態2に係る雰囲気の循環装置の概略図である。 図4は、実施形態3に係る雰囲気の循環装置の概略図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態1]
図1は、実施形態1に係る雰囲気の循環装置の概略図である。
実施形態1に係る雰囲気の循環装置(以下、循環装置と記す)1は、放射性物質が付着した設備100を解体した際に生じる放射性物質と窒素ガスとを含む雰囲気Aの放射性物質の量を減少させる装置である。設備100は、例えば、原子炉、及び原子炉に関連する設備をいう。雰囲気Aが含む放射性物質は、放射性物質からなる粉塵と、放射性のヨウ素、トリチウム、及び放射性の希ガスである。
循環装置1は、図1に示すように、設備100を覆う密閉設備101と、密閉設備101内に窒素ガスを供給する窒素ガス供給部102と、放射性物質と窒素ガスとを含む雰囲気Aの放射性物質の量を減少させる放射性物質減少部10と、放射性物質減少部10によって放射性物質の量が減少された雰囲気A4を密閉設備101内に戻す循環部20とを備える。
密閉設備101は、設備100の外側を覆い、放射性物質の外部環境への拡散を抑制するものである。実施形態1において、密閉設備101は、互いに着脱自在な壁状の複数の部材により構成された簡易的なブースである。密閉設備101は、設備100の他、設備100を解体するための遠隔操作式の各種工作機械103を収容する。設備100を解体するために遠隔操作式の各種工作機械103を用いるのは、密閉設備101内の放射線量が所定値を超える場合があるからである。密閉設備101内で遠隔操作式の各種工作機械103を用いて設備100を解体する際は、放射性物質からなる粉塵の拡散を抑制するために、遠隔操作式の放水装置から水を設備100等に向けて放水する。
窒素ガス供給部102は、密閉設備101内に窒素ガスを供給して、水の放射性分解により生じる水素ガスの燃焼を抑制する。窒素ガス供給部102は、窒素ガスを充填したボンベなどにより構成される。
放射性物質減少部10は、放射性物質と窒素ガスとを含む雰囲気Aの放射性物質の量を減少させるものである。放射性物質減少部10は、図1に示すように、粉塵除去部11と、ヨウ素除去部12と、トリチウム除去部13と、通気管14とを備える。通気管14は、内側に気体を通す配管である。通気管14は、密閉設備101と、粉塵除去部11と、ヨウ素除去部12と、トリチウム除去部13とを順に連結している。通気管14は、雰囲気Aを密閉設備101と、粉塵除去部11と、ヨウ素除去部12と、トリチウム除去部13とに順に送風するためのブロア15が設けられている。実施形態1において、ブロア15は、トリチウム除去部13よりも放射性物質減少部10の雰囲気A4の送風方向の下流に配置されている。
粉塵除去部11は、雰囲気A中の放射性物質からなる粉塵を除去するものである。粉塵除去部11は、雰囲気Aを収容する容器11Aと、容器11A内に設けられたフィルタ11Bとを備える。実施形態1において、フィルタ11Bは、容器11A内の空間を密閉設備101寄りの第1の空間11Cと、ヨウ素除去部12寄りの第2の空間11Dとに区画している。
第1の空間11Cは、密閉設備101内の雰囲気Aが供給される。フィルタ11Bは、第1の空間11C内の雰囲気A中の放射性物質からなる粉塵を吸着して、粉塵が除去された雰囲気A2を第2の空間11Dに透過する。フィルタ11Bは、例えば、金属製のフィルタである。第2の空間11Dは、粉塵が除去された雰囲気A2が供給される。
ヨウ素除去部12は、粉塵除去部11により粉塵が除去された雰囲気A2中の放射性のヨウ素を除去するものである。ヨウ素除去部12は、雰囲気A2を収容する容器12Aと、容器12A内に設けられたフィルタ12Bとを備える。実施形態1において、フィルタ12Bは、容器12A内の空間を粉塵除去部11寄りの第1の空間12Cと、トリチウム除去部13寄りの第2の空間12Dとに区画している。
第1の空間12Cは、粉塵除去部11から雰囲気A2が供給される。フィルタ12Bは、第1の空間12C内の雰囲気A2内の放射性のヨウ素を吸着して、粉塵及び放射性のヨウ素が除去された雰囲気A3を第2の空間12Dに透過する。フィルタ12Bは、ヨウ化カリウムとトリエチレンジアミンとのうちの少なくとも一方を吸着した活性炭、又はアルミナ粒子に銀化合物を吸着したものを含んでいる。第2の空間12Dは、粉塵及び放射性のヨウ素が除去された雰囲気A3が供給される。
トリチウム除去部13は、ヨウ素除去部12により放射性のヨウ素が除去された雰囲気A3中のトリチウムを除去するものである。トリチウム除去部13は、雰囲気A3を収容する容器13Aと、容器13A内に設けられる酸化触媒13Bと、凝縮器13Eとを備える。実施形態1において、酸化触媒13Bは、容器13A内の空間をヨウ素除去部12寄りの第1の空間13Cと、ブロア15寄りの第2の空間13Dとに区画している。第1の空間13Cは、ヨウ素除去部12から雰囲気A3が供給される。酸化触媒13Bは、雰囲気A3を第1の空間13Cから第2の空間13Dに向けて通過させることにより、雰囲気A3中の水素ガス及び水素ガス状として存在するトリチウムを燃焼反応させ、水に転換する。酸化触媒13Bは、樹脂又はゼオライト系の多孔質体に、白金又はパラジウムを添加して構成される。なお、トリチウム除去部13の容器13A内には、酸素ガス供給部16から燃焼反応に必要な酸素ガスが供給される。
凝縮器13Eは、ブロア15よりも雰囲気A4の送風方向の上流に設けられている。凝縮器13Eは、酸化触媒13Bにより水に転換された水素及びトリチウムを凝縮して、雰囲気A4から分離して、液体として回収する。回収された液体は、放射性廃液ELとして処理される。
循環部20は、通気管14の雰囲気A4の送風方向の下流側の端に連結した三方弁21と、三方弁21と密閉設備101とに連結した循環用通気管22とを備える。循環用通気管22は、内側に気体を通す配管である。循環用通気管22は、粉塵、ヨウ素及びトリチウムが除去されかつ窒素ガスを含む雰囲気A4を密閉設備101内に戻す。
三方弁21は、気体を出入させるための出入り口21A,21B,21Cを三つ備える。三方弁21は、三つの出入り口21A,21B,21Cのうちのいずれか二つを連通させ残りの一つを他の二つから遮断する弁体とを備える。三方弁21の一つの出入り口21Aは、通気管14に連結している。三方弁21の他の一つの出入り口21Bは、循環用通気管22に連結している。三方弁21の残りの一つの出入り口21Cは、大気解放されている。
三方弁21の弁体は、制御ユニット200により制御される。制御ユニット200は、弁体の動作を制御して、三方弁21の三つの出入り口21A,21B,21Cのうち連通する二つを変更する。
制御ユニット200は、CPU(central processing unit)のようなマイクロプロセッサを有する演算処理装置と、ROM(read only memory)又はRAM(random access memory)のようなメモリを有する記憶装置と、入出力インタフェース装置とを有し、コンピュータプログラムを実行可能なコンピュータである。制御ユニット200は、ROMに記憶されているコンピュータプログラムをRAM上で実行することにより、三方弁21の弁体の動作を制御する。また、実施形態1において、制御ユニット200は、放射性物質減少部10のブロア15等の各構成要素を制御する。放射性物質減少部10により粉塵、ヨウ素及びトリチウムが除去された雰囲気A4は、三方弁21を通して大気に排ガスEGとして排出される、又は、循環用通気管22を通して密閉設備101内に戻される。
次に、実施形態1に係る設備の解体方法を説明する。図2は、実施形態1に係る設備の解体方法の工程図である。実施形態1に係る設備の解体方法(以下、解体方法と記す)は、循環装置1を用いて、設備100を解体する方法である。解体方法は、図2に示すように、第1工程ST1と、第2工程ST4とを含む。
解体方法では、制御ユニット200は、三方弁21に通気管14と循環用通気管22とを連通させ、窒素ガス供給部102jから窒素ガスを密閉設備101内に供給して、ブロア15を駆動する。第1工程ST1は、放射性物質と窒素ガスとを含む雰囲気Aの放射性物質の量を減少させる工程である。第1工程ST1は、粉塵除去工程ST1Aと、ヨウ素除去工程ST1Bと、トリチウム除去工程ST1Cとを含む。
粉塵除去工程ST1Aは、雰囲気A中の放射性物質からなる粉塵を除去する工程である。粉塵除去工程ST1Aでは、循環装置1は、通気管14を通して粉塵除去部11の容器11A内に雰囲気Aを収容し、フィルタ11Bにより粉塵を除去する。解体方法は、粉塵除去工程ST1Aの後、ヨウ素除去工程ST1Bに進む。
ヨウ素除去工程ST1Bは、粉塵除去工程ST1A後の雰囲気A2中の放射性のヨウ素を除去する工程である。ヨウ素除去工程ST1Bでは、循環装置1は、通気管14を通してヨウ素除去部12の容器12A内に雰囲気A2を収容し、フィルタ12Bにより放射性のヨウ素を除去する。解体方法は、ヨウ素除去工程ST1Bの後、トリチウム除去工程ST1Cに進む。
トリチウム除去工程ST1Cは、ヨウ素除去工程ST1B後の雰囲気A3中のトリチウムを除去する工程である。トリチウム除去工程ST1Cでは、循環装置1は、通気管14を通してトリチウム除去部13の容器13A内に雰囲気A3を収容し、酸素ガス供給部16から容器13A内に必要な酸素ガスを供給して、酸化触媒13Bが水素ガス及び水素ガス状のトリチウムを水に転換する。トリチウム除去工程ST1Cでは、循環装置1は、凝縮器13Eが水に転換された水素及びトリチウムを凝縮して、雰囲気A4から分離する。トリチウム除去工程ST1Cでは、循環装置1は、凝縮器13Eが水に転換された水素及びトリチウムを放射性廃液ELとして処理する。トリチウム除去工程ST1Cでは、循環装置1は、凝縮器13Eを通過した雰囲気A4を、ブロア15を通して三方弁21に送り出す。
解体方法では、トリチウム除去工程ST1C即ち第1工程ST1の後、制御ユニット200が粉塵、放射性のヨウ素及びトリチウムが除去された雰囲気A4を大気中に放出するタイミングか否か判定する(ステップST2)。制御ユニット200は、粉塵、放射性のヨウ素及びトリチウムが除去された雰囲気A4を大気中に放出するタイミングであると判定する(ステップST2:Yes)と、所定時間、三方弁21の出入り口21Aと出入り口21Cとを連通させて、雰囲気A4を排ガスEGとして大気中に放出して(ステップST3)、第1工程ST1に戻る。なお、排ガスEGは、放射性の希ガス(キセノン、及びクリプトン)を含む。
制御ユニット200は、粉塵、放射性のヨウ素及びトリチウムが除去された雰囲気A4を大気中に放出するタイミングではないと判定する(ステップST2:No)と、第2工程ST4に進む。なお、雰囲気A4を大気中に放出するタイミングは、例えば、所定時間毎のタイミングである。
第2工程ST4は、第1工程ST1によって、粉塵、放射性のヨウ素及びトリチウムが除去されて、放射性物質の量が減少された雰囲気A4を密閉設備101内に戻す工程である。第2工程ST4では、循環装置1は、三方弁21の出入り口21Aと出入り口21Bとを連通させて、雰囲気A4を密閉設備101内に戻して、第1工程ST1に戻る。
実施形態1に係る解体方法及び循環装置1は、第1工程ST1において雰囲気A中の放射性物質の量を減少させ、第2工程ST4において放射性物質の量を減少させた雰囲気A4を密閉設備101内に戻すので、窒素ガス供給部102から新たに密閉設備101内に供給する窒素ガスの量を抑制することができる。
また、実施形態1に係る解体方法及び循環装置1は、第1工程ST1において、初めに粉塵除去工程ST1Aを行い、最後にトリチウム除去工程ST1Cを行うので、雰囲気A4の放射性を抑制することができ、密閉設備101に戻される雰囲気A4の放射能が高くなることを抑制することができる。
また、実施形態1に係る解体方法及び循環装置1は、第1工程ST1において、初めに粉塵除去工程ST1Aを行うので、ヨウ素除去工程ST1Bにおいて用いられるフィルタ12Bが目詰まりすることを抑制できる。また、実施形態1に係る解体方法及び循環装置1は、第1工程ST1において、最後にトリチウム除去工程ST1Cを行い、トリチウム除去工程ST1C前にヨウ素除去工程ST1Bを行うので、トリチウム除去工程ST1Cにおいて用いられる酸化触媒13Bの性能低下を抑制することができる。
また、実施形態1に係る解体方法及び循環装置1は、大気解放タイミングであると、粉塵、放射性のヨウ素及びトリチウムが除去されて、放射性の希ガスを含む雰囲気A4を大気中に放出する。この結果、実施形態1に係る解体方法及び循環装置1は、放射性物質減少部10と循環部20とにより循環される雰囲気A,A2,A3,A4の放射線量の増加を抑制することができる。
また、実施形態1に係る解体方法及び循環装置1は、設備100を搬送せず、設備100が設置されている場所で解体を行う場合、解体する設備100の周囲に密閉設備101を作製する工程と、設備100の解体後、密閉設備101を取り壊す工程を含めてもよい。
[実施形態2]
次に、図3を参照して、実施形態2に係る解体方法及び循環装置1−2について説明する。なお、実施形態2では、重複した記載を避けるべく、実施形態1と異なる部分について説明し、実施形態1と同様の構成である部分については、同じ符号を付して説明を省略する。図3は、実施形態2に係る雰囲気の循環装置の概略図である。
実施形態2に係る循環装置1−2は、図3に示すように、粉塵除去部11が、第1の粉塵除去部111と、第2の粉塵除去部112とを備えること以外、実施形態1と同一の構成である。第1の粉塵除去部111は、雰囲気A中の放射性物質からなる粉塵のうち比較的粒径の大きな粉塵を除去する。実施形態2において、比較的粒径の大きな粉塵は、雰囲気A中の放射性物質からなる粉塵の平均粒径よりも大きな粒径の粉塵である。第2の粉塵除去部112は、雰囲気A中の放射性物質からなる粉塵のうち比較的粒径の小さな粉塵を除去する。実施形態2において、比較的粒径の小さな粉塵は、雰囲気A中の放射性物質からなる粉塵の平均粒径以下の粒径の粉塵である。
第1の粉塵除去部111は、周知の遠心式(サイクロン方式ともいう)の粉塵除去装置又は洗浄式(スクラバ方式ともいう)の粉塵除去装置により構成される。第1の粉塵除去部111は、スクラバ方式の粉塵除去装置により構成される場合、粉塵除去直後にデミスタにより雰囲気A2からミストを除去し、更にヒータにより雰囲気A2中の凝縮液の発生を抑制する。第2の粉塵除去部112は、比較的粒径の小さな粉塵をフィルタで除去する。
実施形態2に係る解体方法及び循環装置1−2は、第1工程ST1において雰囲気A中の放射性物質の量を減少させ、第2工程ST4において放射性物質の量を減少させた雰囲気A4を密閉設備101内に戻すので、実施形態1と同様に、窒素ガス供給部102から新たに密閉設備101内に供給する窒素ガスの量を抑制することができる。
また、実施形態2に係る解体方法及び循環装置1−2は、粉塵除去部11が、第1の粉塵除去部111と、第2の粉塵除去部112とを備えるので、第2の粉塵除去部112のフィルタに堆積する粉塵の量を抑制できる。
[実施形態3]
次に、図4を参照して、実施形態3に係る解体方法及び循環装置1−3について説明する。なお、実施形態3では、重複した記載を避けるべく、実施形態1と異なる部分について説明し、実施形態1と同様の構成である部分については、同じ符号を付して説明を省略する。図4は、実施形態3に係る雰囲気の循環装置の概略図である。
実施形態3に係る循環装置1−3は、図4に示すように、密閉設備101内に設けられた第1の放射線計31と、トリチウム除去部13の容器13Aと凝縮器13Eとの間の通気管14内に設けられた第2の放射線計32とを備えること以外、実施形態1と同一の構成である。
第1の放射線計31は、密閉設備101内の放射線量(α(アルファ)線、β(ベータ)線、γ(ガンマ)線の少なくとも一以上)を計測して、計測結果を制御ユニット200に出力する。第2の放射線計32は、トリチウム除去部13の容器13Aの直後の放射線量(α(アルファ)線、β(ベータ)線、γ(ガンマ)線の少なくとも一以上)を計測して、計測結果を制御ユニット200に出力する。実施形態3に係る循環装置1−3の制御ユニット200は、大気解放のタイミングである場合に、放射線計31,32の計測結果が予め定められた所定値以下であるか否かを判定する。実施形態3に係る循環装置1−3の制御ユニット200は、大気解放のタイミングである場合に、放射線計31,32の双方の計測結果が予め定められた所定値以下であると、排ガスEGを大気中に放出し(ステップST3)、放射線計31,32の少なくとも一方の計測結果が予め定められた所定値を超えると、雰囲気A4を排ガスEGとして大気中に放出することなく、第2工程ST4を行う。
実施形態3に係る解体方法及び循環装置1−3は、第1工程ST1において雰囲気A中の放射性物質の量を減少させ、第2工程ST4において放射性物質の量を減少させた雰囲気A4を密閉設備101内に戻すので、実施形態1と同様に、窒素ガス供給部102から新たに密閉設備101内に供給する窒素ガスの量を抑制することができる。
また、実施形態3に係る解体方法及び循環装置1−3は、放射線計31,32の少なくとも一方の計測結果が予め定められた所定値を超えると、雰囲気A4を排ガスEGとして大気中に放出することがないために、大気中に放出される放射性物質の量を抑制することができる。
1,1−2,1−3 雰囲気の循環装置
10 放射性物質減少部
11 粉塵除去部
12 ヨウ素除去部
13 トリチウム除去部
20 循環部
100 設備
101 密閉設備
A,A2,A3,A4 雰囲気
ST1 第1工程
ST1A 粉塵除去工程
ST1B ヨウ素除去工程
ST1C トリチウム除去工程
ST4 第2工程

Claims (6)

  1. 窒素ガス供給部から窒素ガスが供給される密閉設備により覆われかつ放射性物質が付着しているとともに解体される際に水が放水される設備が解体された際に生じる放射性物質と窒素ガスとを含む雰囲気の前記放射性物質の量を減少させる第1工程と、
    前記第1工程によって、放射性物質の量が減少された雰囲気を前記密閉設備内に戻す第2工程と、
    を含むことを特徴とする設備の解体方法。
  2. 前記密閉設備は、互いに着脱自在な複数の部材により構成される請求項1に記載の設備の解体方法。
  3. 前記第1工程は、
    前記雰囲気中の放射性物質からなる粉塵を除去する粉塵除去工程と、
    前記粉塵除去工程後の雰囲気中の放射性のヨウ素を除去するヨウ素除去工程と、
    前記ヨウ素除去工程後の雰囲気中のトリチウムを除去するトリチウム除去工程と、
    を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の設備の解体方法。
  4. 窒素ガス供給部から窒素ガスが供給される密閉設備により覆われかつ放射性物質が付着しているとともに解体される際に水が放水される設備が解体された際に生じる放射性物質と窒素ガスとを含む雰囲気の前記放射性物質の量を減少させる放射性物質減少部と、
    前記放射性物質減少部によって、放射性物質の量が減少された雰囲気を前記密閉設備内に戻す循環部と、
    を含むことを特徴とする雰囲気の循環装置。
  5. 前記密閉設備は、互いに着脱自在な複数の部材により構成される請求項4に記載の雰囲気の循環装置。
  6. 前記放射性物質減少部は、
    前記雰囲気中の放射性物質からなる粉塵を除去する粉塵除去部と、
    前記粉塵除去部により前記粉塵が除去された雰囲気中の放射性のヨウ素を除去するヨウ素除去部と、
    前記ヨウ素除去部により放射性のヨウ素が除去された雰囲気中のトリチウムを除去するトリチウム除去部と、
    を含むことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の雰囲気の循環装置。
JP2017063580A 2017-03-28 2017-03-28 設備の解体方法及び雰囲気の循環装置 Active JP6846254B2 (ja)

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