JP6679596B2 - 原子力設備における過酷事故時に使用するための換気システムおよびその運転方法 - Google Patents

原子力設備における過酷事故時に使用するための換気システムおよびその運転方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6679596B2
JP6679596B2 JP2017536532A JP2017536532A JP6679596B2 JP 6679596 B2 JP6679596 B2 JP 6679596B2 JP 2017536532 A JP2017536532 A JP 2017536532A JP 2017536532 A JP2017536532 A JP 2017536532A JP 6679596 B2 JP6679596 B2 JP 6679596B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blower
ventilation
gas adsorption
ventilation system
adsorption tower
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017536532A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018502303A5 (ja
JP2018502303A (ja
Inventor
ヒル、アクセル
Original Assignee
フラマトム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
フラマトム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by フラマトム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング, フラマトム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング filed Critical フラマトム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
Publication of JP2018502303A publication Critical patent/JP2018502303A/ja
Publication of JP2018502303A5 publication Critical patent/JP2018502303A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6679596B2 publication Critical patent/JP6679596B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/02Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols by adsorption, e.g. preparative gas chromatography
    • B01D53/04Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols by adsorption, e.g. preparative gas chromatography with stationary adsorbents
    • B01D53/0407Constructional details of adsorbing systems
    • B01D53/0446Means for feeding or distributing gases
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21DNUCLEAR POWER PLANT
    • G21D1/00Details of nuclear power plant
    • G21D1/02Arrangements of auxiliary equipment
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21DNUCLEAR POWER PLANT
    • G21D3/00Control of nuclear power plant
    • G21D3/04Safety arrangements
    • G21D3/06Safety arrangements responsive to faults within the plant
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21FPROTECTION AGAINST X-RADIATION, GAMMA RADIATION, CORPUSCULAR RADIATION OR PARTICLE BOMBARDMENT; TREATING RADIOACTIVELY CONTAMINATED MATERIAL; DECONTAMINATION ARRANGEMENTS THEREFOR
    • G21F7/00Shielded cells or rooms
    • G21F7/015Room atmosphere, temperature or pressure control devices
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21FPROTECTION AGAINST X-RADIATION, GAMMA RADIATION, CORPUSCULAR RADIATION OR PARTICLE BOMBARDMENT; TREATING RADIOACTIVELY CONTAMINATED MATERIAL; DECONTAMINATION ARRANGEMENTS THEREFOR
    • G21F9/00Treating radioactively contaminated material; Decontamination arrangements therefor
    • G21F9/02Treating gases
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D2257/00Components to be removed
    • B01D2257/10Single element gases other than halogens
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Emergency Management (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
  • Ventilation (AREA)
  • Respiratory Apparatuses And Protective Means (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)

Description

原子力発電所における事故または災害状況下ではその時の事故状況および場合によって導入された対策に応じて放射性核分裂生成物、特にヨード、エアロゾルおよび希ガスのかなりの量の放出を考慮しなければならない。この場合コンテインメント(封じ込め設備)の漏れにより、発電所周辺への放出に至る前に、発電所建屋(たとえば補助設備建屋、開閉設備、監視所など)への放射能の漏出および分散が生じることも考えなければならない。この場合特に、エアロゾルと結合した放射性物質の放出のほかに、希ガスの放出が発電所所員にとって問題となる。
場合によってはフィルタ付きベントの導入時および発電所建屋上の希ガス雲の発生時にも大量の希ガスの放出に至ることがある。天候次第では長時間の負荷にさらされる危険を完全に排除することはできない。
いわゆる事故管理対策の導入にあたっては、管理室または管理所とも呼ばれる監視所内の状況により、所員の許容できないような放射線負荷や汚染を生じることなく、運転員の滞在を可能にすることが強制的に求められることがある。
「ステーション・ブラックアウト」(SBO)を伴う設定以上の事故時には、規定に従ったもしくは通常運転時の換気・ろ過設備では、監視所の通行可能性を維持するための重要な換気技術上のパラメータを保証することは、もはやできない。
従来の考えはこのようなシナリオを克服するため監視所の隔離を前提としている。補給はたとえば種々のフィルタを備えたモバイル式の換気設備で行われる。この設備では満足できるような希ガスの回収は不可能である。
別の考えは、貯蔵された圧縮空気を監視所に補給しようとするものである。しかし長時間にわたる圧力容器内での貯蔵は極めて経費がかかるので限定的である。モジュールおよびモバイル式のシステム構造は実際には実現不可能である。そのうえ蓄圧的な考えは稼働中の設備を増設する上で大きな経費を要する。
本発明の課題は、原子力設備の管理室または運転員の通行が可能な同様な室に対するできるだけ簡単でコンパクトに保持できる換気システムを提供し、放射線放出を伴う過酷事故時に少なくとも数時間にわたって除染された新鮮空気の供給を可能にし、管理室にいる運転員の放射線負荷をできるだけ少なくすることにある。特にこの場合管理室に導入される新鮮空気中の放射性希ガス成分をできるだけ僅かにしなければならない。換気システムはさらにできるだけ受動的な特徴を有するとともにごくわずかな電気エネルギーだけを必要とするものにしなければならない。さらにこの種の換気システムの運転のための特に有利な方法が提供される必要がある。
この課題は本発明によれば装置に関しては請求項1の特徴により解決される。方法に関する課題は請求項10の特徴により解決される。
有利な実施態様は従属請求項の対象であり、その他の点は以下の詳細な説明により明らかにされる。
本発明による換気システムは、エアロゾルおよびヨードフィルタモジュールを有していると特に有利である。通気管内の吸引空気はこの場合送風機を介して吸引され、エアロゾルの分離のため浮遊物フィルタに導かれる。浮遊物の分離後、放射性ヨード化合物は活性炭フィルタ床内で分離されるのが有利である。同位体交換または塩形成による放射性ヨードメタンの分離には含浸活性炭が使用される。活性炭床には破片の回収のため粒子フィルタが後置接続されるのが有利である。
このようにしてろ過された空気は次に第2のプロセス工程で希ガスモジュールに導かれる。希ガスモジュールはほぼ相似形の2つの吸着塔を含んでおり、これらの塔には吸着剤/吸着剤類、好適には活性炭が詰められている。塔の吸着剤は活性炭および/またはゼオライトおよび/またはモレキュラーシーブの多層体により構成することもできる。
通気は第1の吸着塔に入り、ここでたとえばキセノン、クリプトンなどの希ガスが塔を通過する際に動的吸着により進行が遅延される。塔の後には吸着剤粒子を回収するためのフィルタが配置されると合目的的である。
補給される室領域からの排気は同時に第2の吸着塔を介して案内され、そこでは以前に蓄積された放射性希ガスの逆洗が行われるので、この塔は切り替え後に今度は負荷を受ける準備がなされる。切り替えは遅くとも第1の吸着塔内を放射能が突破する直前に行われ、この塔は今度は排気により逆洗される。切り替えは好適には受動的にタイマまたは放射能測定により惹起される。
逆洗は排気管内の送風機により助成されるのが有利であるが、その際負圧による排気流の容積の増大は希ガスの逆洗プロセスを増強する。
監視所の排気管には、排気の受動的過熱と排気中の湿度の減少を生じさせる(膨張乾燥)絞りが設けられると有利である。これにより後続の洗浄すべき吸着塔内の希ガスの脱着速度が改善される。
希ガスモジュールへの通気管には希ガス塔への過大な湿度の供給を回避するため絞りおよび/または空気乾燥器を設けると有利である。
希ガスモジュールは付加的にk値を高めるための受動的冷却蓄積器を備えることができる。k値とはここではたとえば希ガスcm/吸着剤g単位当たりの希ガスに対する吸着剤材料の吸着容量を意味する。k値はガスの温度、圧力および湿度成分に関係する。この値は一般に経験的に求められる。
吸着塔は圧力交番法、すなわち塔のk値を改善し塔の寸法を減少させるため、洗浄すべき塔は負圧にし、負荷すべき塔は過圧にする(それぞれ大気圧との関連で)ようにして運転されると有利である。通気により貫流される吸着塔内の過圧はたとえば通気管内の調整弁で調整される。
排気は逆洗される希ガスとともに発電所の周辺に通気吸引口とは十分な間隔を置いて放出される。
換気システムは貫流および圧力に対する制御および相応する調整機構を有することが合目的的である。
本発明により得られる利点は、特に、エアロゾルおよびヨード/ヨード化合物(特に有機ヨード)の形の空気搬送される放射性物質とともに同時に放射性希ガスが監視所の通気から回収されることにある。相似する2つの塔の圧力交番および洗浄法により、クリプトン85などの長寿命の希ガス同位体さえも通気流から分離できる。吸着剤/吸着剤類による希ガスの除去に必要な条件は、膨張過熱により受動的に助成される。運転電流は主として通気および排気管中の送風機並びにごくわずかであるが付設の制御ユニットおよび運転サイクル間の切り替え用の切り替え手段に対してのみ要求される。この要求は自給給電モジュール(たとえばバッテリおよび/またはディーゼル機器)により少なくとも72時間に亘って問題なくカバーできる。
以上をまとめると、監視所の通行可能性を確保するために以下の機能が保証される。
・ほかの建屋部分からの監視所の換気の隔離
・隣接建屋空間に対する過圧(たとえば1mbar以下)
・許容一酸化炭素および二酸化炭素濃度の維持
・ヨードの回収
・エアロゾルの回収
・希ガス(たとえばKr、Xe)の回収
・線量の制限(たとえば100mSv/7d以下)
・I&C温度規定順守のための温度制限
・少なくとも72時間に亘る上述の機能の保証
ほかの利点を見出し的に総括すると次のようになる。
・稼働中の設備に設置する際の少ない経費と高い柔軟性
・わずかな保守経費
・呼吸可能空気の経費の掛かる貯蔵が不要となる
・大きな空気量(空気交番)と室領域のカバーが可能となる。
以下に本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は原子力発電所の管理室用の換気システムの極めて簡略化した概観を示すブロック流れ図である。 図2は図1に示したシステムの変形(拡大)例を示す。
図1に示した事故時の換気システム、略して換気システム2は、災害または事故状況下に、特に発電所建屋内および場合により周辺における核分裂生成物の放出を伴う過酷事故の初期段階において、原子力発電所6の監視所または英語でMain Control Room (主制御室)と呼ばれる管理室4への新鮮空気の供給に用いられる。
通常は原子力発電所6の自給電源の故障やそれに伴う管理室4のための通常運転用換気システム(図示せず)の故障を伴うこの種のシナリオでは、特に管理室4をある期間(事故の発生後約72時間に至るまで)運転員の危険なしに確保し、初期の対策を開始して監視を続けることができるようにすることが重要である。場合によって運転員は、環境中の初期の放射能最大値の減衰後に確実な排気が可能となるまで、管理室4に滞在しなければならないことがある。
この目的のため管理室4用の換気システム2は一方では管理室4または発電所建屋の周辺から除染された酸素に富んだ新鮮空気(通気とも呼ばれる)を供給できるように設計され、相応するフィルタおよび洗浄段を備えている。他方では換気システム2は使用済みの二酸化炭素に富んだ空気(排気とも呼ばれる)の管理室4から周辺への排出を行う。この場合、従来行われていた種々の対策とは異なり、付設の圧縮空気貯蔵システムからの新鮮空気の供給や管理室4の内室における空気の大幅な再循環や再処理は行われない。
具体的には管理室4の外部環境に対して少なくともほぼ気密にカプセル化された内室8に、新鮮空気供給管または略して新鮮空気管とも呼ばれる通気管10が接続され、この管を介して換気システム2の運転中に送風機12により新鮮空気が周辺から吸引されて内室8に供給される。通気管10の吸引入口、略して入口14は管理室4から若干離れて、特に発電所建屋の外側に配置することができる。事故の状況次第では入口14を介して吸引される新鮮空気はそれにもかかわらず著しく放射性核分裂生成物、特にエアロゾル、ヨードやヨード化合物並びに希ガスで負荷されることがある。これらの成分はできるだけ完全にかつ確実に新鮮空気流(通気流とも呼ばれる)から、これがブッシング16を介して囲壁18(部分的にのみ示す)を通って管理室4の内室8に導入される前に、除去される必要がある。
このため新鮮空気流の方向に見て入口14の下流側に、第1のフィルタ段がエアロゾルフィルタ20の形で通気管10に接続されるが、このフィルタ段はたとえば流れ方向に並列接続された2つのHEPAフィルタ22(高性能エアフィルタ、HEPA=High Efficiency Particulate Airfilter、ドイツ語では意味を取って浮遊物フィルタと呼ばれる)から成る。HEPAフィルタ22は従って新鮮空気流から浮遊粒子とも呼ばれるエアロゾル粒子を、特に同位体Te、Cs、Ba、Ru、Ce、Laに関して分離する作用をする。
さらに下流側にはヨードフィルタ24と後続の粒子フィルタ26を備えた第2のフィルタ段が通気管10に接続される。ヨードフィルタ24は有利にはたとえば0.1〜0.5mの層厚を有する活性炭フィルタ床として形成される。その前のエアロゾルフィルタ20で行われる浮遊物の分離後にヨードフィルタ24では放射性ヨード化合物および元素状のヨードがたとえば接触時間0.1〜0.5s、k値>8で分離される。同位体交換または塩形成による放射性ヨードメタンの分離には含浸活性炭(たとえば含浸剤はヨードカリウム)が使用される。ヨードフィルタ24に後置接続された粒子フィルタ26は活性炭床から出る破片の回収用に設けられる。
第2のフィルタ段の下流側には新鮮空気流を搬送するための搬送送風機、略して送風機12が通気管10に接続される。好適には電気的に駆動される送風機12はたとえば100〜6,000m/hの範囲の吸引能力を有する。
必要な運転電流を用意するには通常運転時の固有給電網および好適には通常の(設備とは別の)緊急給電網から独立した自給式の給電モジュール28が設けられ、これはたとえば電気バッテリ/蓄電池および/またはディーゼル機器をほぼベースとしている。給電モジュール28は必要な場合に好適には独立して一種の中断のない給電の形で作動するかまたは代替的には付設の制御ユニット30により制御される。
さらに下流側にはオプションとして冷却トラップとも呼ばれる空気乾燥器32が通気管10に接続され、これにより凝縮性の成分が新鮮空気流から分離される。これはたとえば乾燥剤としてシリカゲルおよび/または氷を用いた受動的冷却トラップとすることができる。これにより後続の機能ユニット(下記参照)に流れ込む新鮮空気流の湿気成分が減ぜられる。この目的のため代替的にまたは補助的に設けられこの実施例では新鮮空気の流れ方向に見て空気乾燥器32の後ろに配置された絞り34が膨張乾燥の原理で新鮮空気流に作用する。これには特に可調整絞り弁が用いられる。
ろ過および乾燥に続いて新鮮空気流は付設の調整機構(下記参照)の適当な位置でたとえば管路部分36を貫流するが、この部分には希ガス吸着塔、略して吸着塔38が接続される。この場合新鮮空気流に含まれる希ガス、特にキセノンやクリンプトンは、物理的および/または化学的吸着により動的に生じる平衡の枠内で吸着塔38にある吸着剤に結合され、吸着塔38の吸着力がまだなくならない限り、管路部分36で進行が遅延される。吸着剤としては特に一層または多層の活性炭および/またはゼオライトおよび/またはモレキュラーシーブが用いられる。
吸着塔38には管理室4に通じている管路部分が後置接続され、この部分には溶離した吸着剤粒子を回収するための粒子フィルタ40が接続される。
最後に上述のように除染された新鮮空気流はブッシング16を介して管理室4の囲壁18を通ってその内室8に入るので、この内室には未使用の酸素に富んだ呼気が運転員にとって許容される放射線濃度で導かれる。
空気の交換は、管理室4からの使用済みの二酸化炭素に富んだ呼気をその内室8に接続され囲壁18のブッシング42を介して周辺に導かれる排気管44に排出することにより実現され、排気管にはガスの搬出を助成するために送風機46が設けられる。これには好適には電気的に駆動される送風機46が用いられ、この送風機は送風機12と同様に給電モジュール28を介して電流を供給される。
新鮮空気流に作用する吸着塔38の吸着力は、実現可能な構造上の大きさでは通常比較的短時間の運転時間で消耗してしまうので、換気システム2は吸着された希ガスを稼働運転中に逆洗して周辺に放出させるように設計されている。この目的のためほぼ同じ大きさの2つの吸着塔38、48が設けられ、これらは適当な分岐管や端子並びに調整機構、ここでは三路弁を介して新鮮空気または排気を付勢され、両吸着塔38、48の一方の塔が上述のように吸着運転で新鮮空気流に作用し、他方の塔は同時に脱着運転もしくは洗浄運転で排気流により逆洗され、次の吸着サイクルの準備をさせられる。調整機構の切り替えにより吸着塔38、48の役割が交換され、したがって各塔が吸着運転と脱着運転とをサイクル的に交替させられる。
図に示した実施例では、このような機能は、吸着塔38が管路部分36に配置され、他方の吸着塔48が流れ的に逆並列の形で管路部分50に配置されるようにして実現されている。両管路部分36、50は一方の側では三路弁52で、他方の側では送風機46の吸引側に配置された合流点54で合流している。さらに一方の側では三路弁52と両吸着塔38、48との間で2つの三路弁56、58のクロス接続管60が両管路部分36、50の間に挿入され、T端子62を介して通気管10の粒子フィルタ40に通じる部分に接続されている。他方の側では同様に吸着塔38、48と合流点54との間に2つの三路弁64、66のクロス接続管68が設けられ、T端子70を介して通気管10の絞り34から来る部分に接続されている。
弁位置を適当に選択すると上述のように絞り34からの通気はT端子70、三路弁66、図の下側の吸着塔38、三路弁58およびT端子62を介して粒子フィルタ40に流れ、そこからさらに管理室4に流れる。他方の管路では管理室4からの排気が三路弁52、三路弁56、図の上側の吸着塔48および三路弁64を介して送風機46の吸引端子に流れ、そこからさらに排気煙突またはその種の出口72に流れるが、この出口は好適には新鮮空気の入口14とはかなり離れたところに配置される。
すなわち上述のサイクルにおいて吸着塔48で吸着により蓄積された希ガスは、この運転モジュールでは大幅に希ガスの無くなった排気により管理室4の内室8から吸着剤により脱着され、周辺への排気流で逆洗される。逆洗は、逆洗される吸着塔48の下流側に配置された送風機46により助成され、負圧による排気流容積の増大は希ガスの逆洗プロセスを増強する。
監視所からの排気管44には排気流の方向に見て三路弁52の上流側に、従ってまさに洗浄運転中の吸着塔48の上流側に、好適には可調整絞り弁の形の絞り74があり、これは排気の受動過熱、従って排気中の湿度の減少を図る(膨張乾燥)ものである。これにより後続の吸着塔48における希ガスの脱着速度が良好になる。
切り替え後に吸着塔38と48の役割が交替する。新鮮空気は絞り34から三路弁64、吸着塔48および三路弁56を介して粒子フィルタ40に、そしてそこから管理室4に向かう。これに対し管理室4からの排気は絞り74から三路弁52、三路弁58、吸着塔38および三方弁66を介して送風機46に、そしてそこから出口72に向かう。その前に負荷された吸着塔38は排気により逆洗されるのに対し、吸着塔48は新鮮空気の洗浄およびそれに従って新たな負荷に対処できる。
三路弁52、56、58、64,66の切り替え工程の制御のため制御ユニット30が設けられ、これは好適には両送風機12、46および場合によっては貫流および圧力の別の調整機構を制御する。当業者にとって明らかなように、切り替え機能は別の管路トポロジーおよび調整機構によって同じように実現することもできる。
破線で示した枠取り線により示したように、換気システム2は好適には希ガスモジュール76、ヨード・エアロゾルモジュール78および給電モジュール28によりモジュール的に構成される。モジュール間の境界は詳細にはもちろん別様に選択することもでき、ほかのモジュールやサブモジュールを存在させることもできる。個々のモジュールはたとえば標準コンテナに搬送可能に収容できるので、使用箇所への簡単な搬送と付設の標準化された管路端子の接続により簡単な建造が可能となる。
図2に示す換気システム2の変形例では図1で明らかにされたコンポーネントに付加して、好適には主として化学吸着(chemisorption)または吸収に基づくCO吸着塔82を備えた二酸化炭素(CO)の回収ユニットが存在する。これにより、管理室4におけるCO濃度が運転員の健康に対する臨界値を越えないように外部から(ろ過された)呼気の供給なしに管理室4をある程度の期間循環気運転で使用することが可能となる。これは、コンテインメントの外部の放射能負荷が過大な場合にも循環気運転時には放射能が管理室4に侵入しないという利点を有する。
図1に示したシステムにCO吸着塔82を装填することは、排気管44から分離され通気管10に通じるリサイクル管または循環気管80が設けられ、これにCO吸着塔82を接続するようにして行われる。従って、循環気管80に接続される循環気送風機84は、循環気運転中に管理室4から取り出されたCOに富んだ排気をCO吸着塔82を介してCO量を減少されて呼気として管理室4に戻す。CO吸着はほぼ管理室4内を支配する圧力で、即ちほぼ雰囲気圧力またはそれより低い圧力で(漏洩回避、下記参照)行われる。これにより循環気送風機84は著しい圧縮作業を行う必要はない。
具体的に言えば循環気管80は、図示の例では入口側で分岐管(たとえばT具)を介して管理室4のブッシング42と絞り74との間の排気管44の管部分に接続される。循環気管80は出口側で分岐管を介してブッシング16と三路弁58の間にある通気管10の管部分に、ここでは特に粒子フィルタ40の上流側に接続される。付加的にまたは代替的にフィルタ86が循環気管80に、ここではたとえばCO吸着塔82の下流側で接続される(循環気運転時の流れ方向は塔の横の流れ矢印で示されている)。
排気システム2の残りの部分への循環気システムの結合に関しては、当然変形例が可能であるが、図示の例は、特に、全体として管理室4の囲壁18ないしコンテインメントを通る2つのブッシング16、42だけが必要とされるという利点を有する。さらに、循環気運転時に換気システム2の希ガス吸着塔38、48およびその前に設置されたコンポーネントを含む部分が、適当な閉鎖具または弁を介して簡単にかつ確実に循環気システムから流れおよび媒体的に分離もしくは絶縁できるので有利である。
循環気管80自体は入口側および出口側で閉鎖弁88、90を備えており、必要に応じて残りの導管システムから絶縁できるようになっている。好適には閉鎖弁88、90は貫流に関して調整できる(調整弁)ので、部分流も調整可能である。これはほかの弁、特に下記する閉鎖弁92、94に対しても当てはまる。
循環気管80用に独自の別個の循環気送風機84を設けることが可能である。しかし特に有利なのは、図1の変形例において専ら排気送風機として使用される排気管44における送風機46を循環気運転中に重複利用の意味で循環気送風機84として使用することである。この目的のため循環気管80は適当な分岐管または端子を介して送風機46を含む排気管44の管部分に接続される。この管部分は閉鎖弁92、94により出口72および希ガス吸着塔38、48を含む換気システム2の部分から絶縁可能であり、循環気運転時には循環気管80の一部を形成する。CO吸着塔82は図示のように好適には送風機46(または一般には循環気送風機84)の下流側に配置される。
閉鎖弁94は、分岐管における可調整三路弁として、希ガス吸着塔38または48の脱着運転(逆洗)時に出口72を解放し、循環気管80の接続路を閉鎖するようにすると有利である。これにより、脱着の際に希ガス吸着塔38または48から釈放された放射能が環境に放出され、循環気管80を介して管理室4には搬送されないことが保証される。すなわち希ガス脱着運転(希ガス吸着塔38または48の洗流)とCO吸着運転(循環気運転)とが同時に行われないので有利である。
しかし希ガス脱着運転(希ガス吸着塔38または48の装填)とCO吸着運転(循環気運転)は問題なく同時に行うこともできる。この場合には希ガス吸着塔38または48の少なくとも一方と通気管10を介してろ過された新鮮空気が管理室4に送風される。管理室4からの排気は閉鎖弁88を開き送風機46により循環気管80を通って搬送される。この場合三路調整弁として形成された閉鎖弁94の位置に応じて大量または少量の部分流(場合によっては値を零にすることもできる)が出口72を介して環境雰囲気へ放出され、残りの部分流がCO吸着塔82を介して管理室4に戻される。この場合閉鎖弁92は閉じられるので、上述のように管理室4への希ガス吸着塔38または48の不所望な放射能の逆流が避けられる。
別の可能な運転方法は、図1との関連で既に説明したように、希ガス吸着塔38または48の吸着および脱着運転が繰り返し行われることを含む。この運転モードでは上述のように循環気運転でCO吸着が生じないのが有利である。
なかんずく確認されたことは、希ガス吸着塔38または48における物理的吸着は大気圧力よりも高い圧力(たとえば8bar)の方がより有効であり、これに対し脱着は比較的低い圧力、特に大気圧力よりも若干低圧の方が有効であることである。これにより交番工程(切り替え)毎に圧縮機として作用する送風機12による必要な圧力上昇のためたとえば10〜30分のある程度の時間を取る必要がある。この圧力上昇期間では希ガス吸着塔38または48の回収能力はまだ完全ではないが、管理室4の換気は循環気運転でのCO吸着によってのみ行うと有利である。この場合運転員のいる管理室4における空気中の酸素量は消費により緩慢に減少するが、CO量は確実に臨界値以下に保たれる。有効な希ガス回収に必要な運転圧力に達した後には、ろ過された空気の供給が希ガス吸着塔38または48を介して加わると有利である(上述のような希ガス吸着とCO吸着の同時運転)。これにより管理室4内の先に低下した空気中の酸素量が再び新たにされる。後に再生相(脱着)が循環気を遮断して実施され、吸着塔38および40を交換することができる。
換言すれば図2による換気システム2の有利な運転方法では、吸着塔38、48における圧力上昇に必要な時間中、管理室4は(有利には専ら)循環気運転で給気される。圧力上昇後は化学的CO吸着中またはそれとともに新鮮空気が吸着塔38、48を有する希ガス遅延区間を介して供給されると有利である。増加した流量は酸素濃度の維持および管理室4内の圧力上昇のために有利に利用される。これにより外部環境に対して管理室4内に過圧の流れが作られ、管理室4への外部からの放射能の侵入(英語:in-leakage)が確実に妨げられる。単にCO分離で作動する簡単なシステムではこの課題を十分確実に果たすことはできない。
吸着塔82においてCO吸着に使用される吸着剤はたとえばソーダ石灰(英語:soda lime)、ゼオライト/モレキュラーシーブまたは再生可能な吸着剤である。その他の可能な吸着剤は特に酸化物、過酸化物、超酸化物(たとえば超酸化カリウム)が使用可能である。再生可能な吸着剤は金属酸化物またはその混合物から成り得る。たとえば酸化銀はCO2と反応して炭化銀になる。原理的には上述の吸着剤の混合物も使用可能であり、または種々の段に同種または異種の吸着剤を備えた多段吸着塔を実現することもできる。
吸着剤を適当に使用すれば吸着塔82で行われる化学吸着は高められた温度で可逆的に実施でき、吸着剤は原則的に再生することができる。このため場合によっては循環気システムの導管に簡単な修正を行い、この種の再生相を上述の循環気運転外で管理室4への負荷なしに実施できるようにすると合目的的である。
総括すると図1および図2によるシステムは、空気に含まれるエアロゾルおよび有機性ヨードの放射能のほかに希ガスも管理人の呼気から回収することを保証する。図2の拡大システムではさらに呼気からのCOは化学的吸着/吸収により除去される。
直接的なCO吸着を取り込むことにより管理室4は過酷事故状況下では監視所の空気の酸素濃度が下限値(約17〜19Vol%)に低下するまで循環気運転が行われるので、外部からの新鮮空気の供給が必要とされる。吸着塔38,48による希ガス回収モジュールはとりわけ酸素量の補填および充填のために作動される。これによりモジュールの必要容量は駆動エネルギーおよび活性炭量に関してかなり減少することができる。圧力交番吸着を行うための必要な圧縮エネルギーは最小限にすることができる。これによりエネルギーの自給に必要な装備は小さくすることができる。
明細書のこれまでの記述は原子力発電所の(中央)管理室の換気に向けられてきたが、換気システム2は原子力発電所または一般的には原子力設備(たとえば燃料要素槽、再処理設備、燃料処理設備など)、たとえば補助設備建屋、開閉設備室、測定管理室または別の操作・監視室内の異なる室領域の事故時の換気に対しても用いることができる。この種の室に対しては総括的および標語的に「運転室」という用語も使用されている。
2 換気システム
4 管理室
6 原子力発電所
8 内室
10 通気管
12 送風機
14 入口
16 ブッシング
18 囲壁
20 エアロゾルフィルタ
22 HEPAフィルタ
24 ヨードフィルタ
26 粒子フィルタ
28 給電モジュール
30 制御ユニット
32 空気乾燥器
34 絞り
36 管路部分
38 吸着塔
40 粒子フィルタ
42 ブッシング
44 排気管
46 送風機
48 吸着塔
50 管路部分
52 三路弁
54 合流点
56 三路弁
58 三路弁
60 クロス接続管
62 T端子
64 三路弁
66 三路弁
68 クロス接続管
70 T端子
72 出口
74 絞り
76 希ガスモジュール
78 ヨード・エアロゾルモジュール
80 循環気管
82 CO吸着塔
84 循環気送風機
86 フィルタ
88 閉鎖弁
90 閉鎖弁
92 閉鎖弁
94 閉鎖弁

Claims (14)

  1. ・外部の入口(14)から運転室に通じる通気管(10)に第1の送風機(12)と第1の希ガス吸着塔(たとえば38)が接続され、
    ・運転室から外部の出口(72)に通じる排気管(44)に第2の送風機(46)と第2の希ガス吸着塔(たとえば48)が接続され、
    ・第1と第2の希ガス吸着塔(38、48)の役割交換のための切り替え手段が備えられる、
    原子力設備における運転員の通行可能な運転室、特に原子力発電所(6)の管理室(4)のための換気システム(2)において、
    CO2吸着塔(82)と循環気送風機(84)が接続されている循環気管(80)が運転室から引き出されおよび再び戻され、
    第2の送風機(46)が循環気送風機(84)として循環気管(80)に接続される
    ことを特徴とする換気システム。
  2. 循環気管(80)が入口側で排気管(44)に出口側で通気管(10)に接続される請求項1記載の換気システム。
  3. 第1の送風機(12)が通気の流れ方向に見て第1の希ガス吸着塔(たとえば38)の上流側に配置される請求項1および2の1つに記載の換気システム。
  4. 第1の送風機(12)と第1の希ガス吸着塔(たとえば38)との間に絞り(34)および/または空気乾燥器(32)が通気管(10)に接続される請求項3記載の換気システム(2)。
  5. 第2の送風機(46)が排気の流れ方向に見て第2の希ガス吸着塔(たとえば48)の下流側に配置される請求項1から4の1つに記載の換気システム。
  6. 排気の流れ方向に見て第2の希ガス吸着塔(たとえば48)の上流側に絞り(74)が排気管(44)に接続される請求項1から5の1つに記載の換気システム。
  7. ヨードフィルタ(24)とエアロゾルフィルタ(20)が通気管(10)に接続される請求項1から6の1つに記載の換気システム。
  8. ヨードフィルタ(24)とエアロゾルフィルタ(20)が通気の流れ方向に見て第1の送風機(12)の上流側に配置される請求項7記載の換気システム。
  9. 自給式給電モジュール(28)を備えた請求項1から8の1つに記載の換気システム。
  10. 切り替え手段が複数の三路弁(52、56、58、64、66)を有する請求項1から9の1つに記載の換気システム。
  11. ・外部の入口(14)から運転室に通じる通気管(10)に第1の送風機(12)と第1の希ガス吸着塔(たとえば38)が接続され、
    ・運転室から外部の出口(72)に通じる排気管(44)に第2の送風機(46)と第2の希ガス吸着塔(たとえば48)が接続され、
    ・第1と第2の希ガス吸着塔(38、48)の役割交換のための切り替え手段が備えられ、
    その際同時に両希ガス吸着塔の一方(たとえば38)が通気により貫流されこれにより放射性希ガスを負荷され、他方の希ガス吸着塔(たとえば48)が排気により貫流されこれにより逆洗され、両希ガス吸着塔(38、48)の役割が、現在負荷されている希ガス吸着塔(たとえば38)の吸着力が消耗すると直ちに切り替えにより交換されるようにした原子力設備における運転員の通行可能な運転室、特に原子力発電所(6)の管理室(4)のための換気システム(2)の運転方法において、
    CO2吸着塔(82)と循環気送風機(84)が接続されている循環気管(80)が運転室から引き出されおよび再び戻され、
    第1の送風機(12)により両希ガス吸着塔(38、48)の少なくとも一方において圧力の形成が実施され、同時に循環気運転時にCO2の解消がCO2吸着塔(82)により行われる
    ことを特徴とする換気システムの(2)の運転方法。
  12. 運転室の換気が圧力の形成中に専らCO2を浄化された循環気により行われる請求項11記載の運転方法。
  13. 同時に運転室に通気が両希ガス吸着塔(38、48)の少なくとも一方を介して導かれ、循環気運転時にCO2の解消がCO2吸着塔(82)により行われる請求項11または12記載の運転方法。
  14. の送風機(46)が循環気送風機(84)として使用される請求項11から13の1つに記載の運転方法。
JP2017536532A 2015-01-16 2016-01-08 原子力設備における過酷事故時に使用するための換気システムおよびその運転方法 Active JP6679596B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102015200679.4 2015-01-16
DE102015200679.4A DE102015200679A1 (de) 2015-01-16 2015-01-16 Belüftungssystem und zugehöriges Betriebsverfahren zum Einsatz während eines schweren Störfalls in einer kerntechnischen Anlage
PCT/EP2016/050255 WO2016113189A1 (de) 2015-01-16 2016-01-08 Belüftungssystem und zugehöriges betriebsverfahren zum einsatz während eines schweren störfalls in einer kerntechnischen anlage

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2018502303A JP2018502303A (ja) 2018-01-25
JP2018502303A5 JP2018502303A5 (ja) 2019-02-14
JP6679596B2 true JP6679596B2 (ja) 2020-04-15

Family

ID=55236333

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017536532A Active JP6679596B2 (ja) 2015-01-16 2016-01-08 原子力設備における過酷事故時に使用するための換気システムおよびその運転方法

Country Status (17)

Country Link
US (1) US10137399B2 (ja)
EP (1) EP3245655B1 (ja)
JP (1) JP6679596B2 (ja)
KR (1) KR20170104473A (ja)
CN (1) CN107112062B (ja)
AR (1) AR103991A1 (ja)
BR (1) BR112017013720B1 (ja)
CA (1) CA2973751A1 (ja)
DE (1) DE102015200679A1 (ja)
EA (1) EA030998B1 (ja)
ES (1) ES2833549T3 (ja)
MX (1) MX2017009151A (ja)
PL (1) PL3245655T3 (ja)
TW (1) TWI687939B (ja)
UA (1) UA122066C2 (ja)
WO (1) WO2016113189A1 (ja)
ZA (1) ZA201704225B (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102020908B1 (ko) * 2017-12-19 2019-09-11 한국원자력연구원 원자력발전소 중대사고 발생시 방사성 물질의 대기방출을 저감시키는 주증기 계통
JP6927893B2 (ja) * 2018-01-18 2021-09-01 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 原子炉格納容器ベントシステム
CN110097991B (zh) * 2018-01-31 2023-07-14 中国辐射防护研究院 一种事故条件下使用可移动放射性气体处理系统
JP7082016B2 (ja) * 2018-09-13 2022-06-07 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 原子力プラントの換気空調システム
KR20200033007A (ko) 2018-09-19 2020-03-27 한국수력원자력 주식회사 압축공기를 이용한 피동형 공기정화 시스템 및 이를 이용한 공기정화 방법
JP7266006B2 (ja) 2020-03-13 2023-04-27 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 原子炉格納容器ベント装置および原子力発電プラント
JP7331030B2 (ja) * 2021-03-18 2023-08-22 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 原子炉格納容器ベントシステム

Family Cites Families (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1298818A (en) * 1968-12-20 1972-12-06 Kobe Steel Ltd Separation of oxygen from air
US3944646A (en) * 1972-05-11 1976-03-16 Union Carbide Corporation Radioactive krypton gas separation
US4228197A (en) * 1979-01-18 1980-10-14 Food Storage Systems, Inc. Atmosphere controlling method and apparatus for food storage
US4369048A (en) * 1980-01-28 1983-01-18 Dallas T. Pence Method for treating gaseous effluents emitted from a nuclear reactor
US4816041A (en) * 1984-05-22 1989-03-28 Kernforschungsanlage Julich Gesellschaft Mit Beschrankter Haftung Process and installation for the adsorptive separation of krypton from a krypton nitrogen gas mixture
DE3418972A1 (de) * 1984-05-22 1985-11-28 Kernforschungsanlage Jülich GmbH, 5170 Jülich Verfahren und vorrichtung zum adsorptiven abtrennen von krypton aus einem krypton/stickstoff-gasgemisch
JPS61280336A (ja) * 1985-06-04 1986-12-10 Toshiba Corp 換気空調設備
US4754611A (en) * 1986-10-31 1988-07-05 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Controlled atmosphere storage system
DE3729517A1 (de) * 1987-09-03 1989-03-16 Siemens Ag Adsorptionseinrichtung zur gastrennung
DE19532366C1 (de) * 1995-09-01 1996-12-05 Siemens Ag Vorrichtung und Verfahren zur Inertisierung und zum Venting der Containment-Atmosphäre in einem Kernkraftwerk
US6610124B1 (en) * 2002-03-12 2003-08-26 Engelhard Corporation Heavy hydrocarbon recovery from pressure swing adsorption unit tail gas
JP4181078B2 (ja) * 2004-03-24 2008-11-12 株式会社日本触媒 空気清浄化装置
CN1287886C (zh) * 2004-06-11 2006-12-06 成都天立化工科技有限公司 一种改进的两段变压吸附制富氧方法
US20060191410A1 (en) * 2005-02-28 2006-08-31 Dolan William B NGL trap-method for recovery of heavy hydrocarbon from natural gas
ITVR20050034A1 (it) * 2005-03-16 2006-09-17 Marvil Engineering Srl Impianto di abbattimento della anidride carbonica da ambienti ad atmosfera controllata
DE102006055966A1 (de) * 2006-11-24 2008-05-29 Areva Np Gmbh Kerntechnische Anlage und Verfahren zum Betreiben einer kerntechnischen Anlage
CN101231898B (zh) * 2007-12-11 2011-07-20 中国原子能科学研究院 放射性钠在线净化用的冷阱
EP2164076B1 (en) * 2008-09-16 2011-07-06 Areva NP Filter for catching particles in the coolant fluid of a nuclear reactor
CN201655347U (zh) * 2009-12-09 2010-11-24 中国辐射防护研究院 一种多用途核空气净化装置
DE102010035509A1 (de) * 2010-08-25 2012-03-01 Areva Np Gmbh Verfahren zur Druckentlastung eines Kernkraftwerks, Druckentlastungssystem für ein Kernkraftwerk sowie zugehöriges Kernkraftwerk
CA2925140C (en) * 2010-08-27 2017-11-21 Inventys Thermal Technologies Inc. Method of adsorptive gas separation using thermally conductive contactor structure
US9341408B2 (en) * 2011-07-18 2016-05-17 Carrier Corporation Scrubber system with moving adsorbent bed
DE102012203010A1 (de) * 2012-02-28 2013-08-29 Areva Gmbh Verfahren zur Reinigung und Konditionierung des Wasser-Dampfkreislaufes eines Kraftwerkes, insbesondere eines Kernkraftwerkes
MY177560A (en) * 2012-12-31 2020-09-19 Shell Int Research Method for processing fischer-tropsch off-gas
DE102013209191A1 (de) * 2013-05-17 2014-11-20 Areva Gmbh Druckentlastungs- und Aktivitätsrückhaltesystem für eine kerntechnische Anlage
DE102013214230B4 (de) * 2013-07-19 2016-03-03 Areva Gmbh Verwendung eines Belüftungssystems und zugehöriges Betriebsverfahren zum Einsatz während eines schweren Störfalls in einer kerntechnischen Anlage
EP3033751B1 (de) * 2013-08-14 2019-10-23 Framatome GmbH Verfahren zur verringerung der radioaktiven kontamination der oberfläche einer in einem kernreaktor eingesetzten komponente
JP5991330B2 (ja) * 2014-01-29 2016-09-14 信越半導体株式会社 シリコン単結晶製造装置からのアルゴンガス回収精製方法及びアルゴンガス回収精製装置

Also Published As

Publication number Publication date
CA2973751A1 (en) 2016-07-21
AR103991A1 (es) 2017-06-21
ZA201704225B (en) 2018-08-29
EA201791609A1 (ru) 2017-11-30
WO2016113189A1 (de) 2016-07-21
UA122066C2 (uk) 2020-09-10
EP3245655A1 (de) 2017-11-22
CN107112062B (zh) 2020-10-23
MX2017009151A (es) 2018-04-20
TW201633326A (zh) 2016-09-16
DE102015200679A1 (de) 2016-07-21
KR20170104473A (ko) 2017-09-15
TWI687939B (zh) 2020-03-11
BR112017013720A2 (pt) 2018-01-02
CN107112062A (zh) 2017-08-29
JP2018502303A (ja) 2018-01-25
ES2833549T3 (es) 2021-06-15
US20170312679A1 (en) 2017-11-02
EP3245655B1 (de) 2020-09-09
PL3245655T3 (pl) 2021-03-08
US10137399B2 (en) 2018-11-27
EA030998B1 (ru) 2018-10-31
BR112017013720B1 (pt) 2022-08-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6679596B2 (ja) 原子力設備における過酷事故時に使用するための換気システムおよびその運転方法
JP6456943B2 (ja) 原子力設備における運転員の通行可能な運転室のための換気システムの運転方法
CN108394866A (zh) 一种新型制供氧方舱
JP2015007603A (ja) 換気システム
CN105097060B (zh) 一种高温气冷堆优化氦净化再生系统及再生方法
JP7082016B2 (ja) 原子力プラントの換気空調システム
CN110097991A (zh) 一种事故条件下使用可移动放射性气体处理系统
JPH0716575B2 (ja) 使用済キセノンガスの回収精製装置
JP2930446B2 (ja) 核融合炉室内雰囲気浄化装置
JP2004290901A (ja) 窒素酸化物の除去装置および窒素酸化物の除去方法
JP2009210543A (ja) 水素同位体含有ガス除去装置およびそれに用いる吸着装置
JPH04186199A (ja) 放射化二酸化炭素の吸着設備及び吸着容器
JPH05203794A (ja) 核融合炉室内雰囲気の浄化空調装置
JPS6268517A (ja) 空気浄化装置のガス吸着材再生劣化防止装置
JPS63107732A (ja) 乾式ヨウ素除去装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181228

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181228

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20190201

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191009

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200225

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200318

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6679596

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250