JPH0870382A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

Info

Publication number
JPH0870382A
JPH0870382A JP6225821A JP22582194A JPH0870382A JP H0870382 A JPH0870382 A JP H0870382A JP 6225821 A JP6225821 A JP 6225821A JP 22582194 A JP22582194 A JP 22582194A JP H0870382 A JPH0870382 A JP H0870382A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
marker
area
data
determination
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6225821A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3595579B2 (ja
Inventor
Toshio Hayashi
俊男 林
Fumio Mikami
文夫 三上
Shigeo Yamagata
茂雄 山形
Kiyohisa Sugishima
喜代久 杉島
Masayuki Hirose
正幸 広瀬
Kenji Hara
健二 原
Takashi Nonaka
隆 野中
Eiichi Motoyama
栄一 本山
Koji Arai
康治 新井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP22582194A priority Critical patent/JP3595579B2/ja
Priority to US08/517,824 priority patent/US5974171A/en
Publication of JPH0870382A publication Critical patent/JPH0870382A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3595579B2 publication Critical patent/JP3595579B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K19/00Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings
    • G06K19/06Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings characterised by the kind of the digital marking, e.g. shape, nature, code
    • G06K19/06009Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings characterised by the kind of the digital marking, e.g. shape, nature, code with optically detectable marking
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K19/00Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings
    • G06K19/06Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings characterised by the kind of the digital marking, e.g. shape, nature, code
    • G06K2019/06215Aspects not covered by other subgroups
    • G06K2019/06225Aspects not covered by other subgroups using wavelength selection, e.g. colour code

Abstract

(57)【要約】 【目的】 読み取った色の誤判定を防止し、正確なマー
カ編集を行うことができる画像処理装置を提供する。 【構成】 マーカ登録回路55は、所定の色マーカによ
ってマーキングされた色データを予め読み取って登録
し、色コード判定回路54は、原稿の読み取り時に登録
された色データと読み取った色データとを比較してマー
キングされた色の色コードを判定する。領域判定回路5
6は、読み取っている領域がノーマル領域、ライン領域
又はペイント領域のいずれの領域に属しているかを判定
し、出力色判定回路57は、色コードと読み取っている
領域とに応じて出力する色を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機等の画像処理装
置に関し、特に原稿上に所定の色マーカでマーキングさ
れた色の情報に基づいて所定のマーカ編集を施すものに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、カラー複写機において、白黒
の原稿上に市販のマーカペンにより所望範囲を囲んだ
り、なぞったりしてその範囲の色付けを行うマーカ編集
機能が提案されている。このようなマーカ編集機能は、
例えば図37(a)に示すように下地が白色の原稿上に
おいて、黒線で決定されている所望の閉区間1000の
内側を青の色マーカ1001で着色することにより、同
図(b)に示すように閉区間全体を青に着色してプリン
トアウトするペイントモードや、図38(a)に示すよ
うに下地が白色の原稿上において、所望の黒線1002
を赤の色マーカ1003で線の周囲を着色することによ
り、同図(b)に示すように黒線を赤線に変換着色して
プリントアウトするラインモードなど複数のモードを具
備しているものが一般的である。
【0003】先ず、図37に示したペイントモードの判
定について説明する。同図(a)の画像の読み取り動作
中、あるタイミングで読み取りラインがラインAである
とすると、画素データの出力順が矢印方向の場合、…、
白、黒、青、白、……、白、青、黒、白、…の順で色デ
ータが出力される。よって、最初に現れた青の直前に黒
があることを検出することで、最初の青の画素からペイ
ントモードが開始されたことが判定される。また、最後
の青の直後が黒であることを検出することで、最後の青
の画素でペイントモードが終了したことが判定される。
従って、ペイントモード間の画素(青、白、……、白、
青)をすべて青データとして出力することでペイントモ
ードが実現される。
【0004】次に、図38に示したラインモードの判定
について説明する。同図(a)の画像読み取り動作中、
あるタイミングでの読み取りラインがラインBであると
すると、画素データの出力順が矢印方向の場合、…、
白、赤、黒、……、黒、赤、白、…の順で色データが出
力される。よって、最初に現れた赤の直前に白があるこ
とを検出することで、最初の赤の画素からラインモード
が開始されたことが判定される。また、最後の赤の直後
に白であることを検出することで、最後の赤の画素でラ
インモードが終了したことが判定される。従って、ライ
ンモード間の画素(赤、黒、……、黒、赤)のうち、赤
の画素を白データに、また黒の画素を赤データとして出
力することでラインモードが実現される。
【0005】以上のように、最初にマーカの色が検出さ
れた画素の直前の画素が白色であるか黒色であるかで開
始モードを決定し、開始モードがペイントモードの場合
は最後にマーカの色が検出された画素の直後の画素が黒
色のときモードを終了し、開始モードがラインモードの
場合は最後にマーカの色が検出された画素の直後の画素
が白色のときモードを終了するように制御される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、色変換
モードはユーザによるマーカ着色の状態で決定されるも
のであり、例えば図39(a)に示すように、ユーザが
原稿画像1004に対してラインモードマーカ処理を所
望し、マーカ着色したとき重ね塗りによる塗りむらのた
めに色1005が生じることがあり、以下のような不具
合があった。即ち、色1005は、通常の塗り状態の色
1006に比べてマーカ色が濃いので、色1005と色
1006が個別の色であると誤判定されて、同図(b)
に示すような出力結果となることがあった。
【0007】また、原稿に使用される用紙の色は、白が
主であるが再生紙のように少し色が付いたものや、光沢
のあるものが存在すること、マーカペンの色にばらつき
があること、原稿を読み取るセンサのカラーフィルタの
特性にもばらつきがあること等の要因で読み取った色の
誤判定が発生し、ユーザの意図しない出力結果をとなる
場合もあった。
【0008】また、マーカペンの色は、同じ名称(例え
ば「赤」)であっても国によって異なっている。さら
に、販売されている(市場に出回っている)マーカペン
の色は5色の国もあれば、8色の国もあり統一されてい
ない。このため、全世界で使用されているカラーマーキ
ング用のマーカペンの色をすべて正しく認識することは
困難であり、色の誤判定が発生していた。
【0009】本発明は上述した点に着目してなされたも
のであり、読み取った色の誤判定を防止し、正確なマー
カ編集を行うことができる画像処理装置を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、原稿を読み取る原稿読み取り手段と、読み取
った画像データに基づいて所定の色マーカで原稿上にマ
ーキングされた色を判定するマーカ色判定手段とを有
し、マーキングされた色の情報に基づいて所定のマーカ
編集を施す画像処理装置において、前記所定の色マーカ
によってマーキングされた色データを予め読み取って登
録するためのマーカ色登録手段を設け、前記マーカ色判
定手段は、原稿の読み取り時に前記登録された色データ
と読み取った色データとを比較してマーキングされた色
を判定するようにしたものである。また、前記マーカ色
登録手段は、同一の色マーカで複数回重ね塗りされた領
域を複数回読み取ることにより、1種類の色マーカに対
応する色データを1種類登録することが望ましい。
【0011】同じ目的を達成するため本発明は、原稿を
読み取る原稿読み取り手段と、読み取った画像データに
基づいて所定の色マーカで原稿上にマーキングされた色
を判定するマーカ色判定手段とを有し、マーキングされ
た色の情報に基づいて所定のマーカ編集を施す画像処理
装置において、前記マーカ色判定手段は、原稿上の所定
領域にマーキングされた色データに応じて色判定用のパ
ラメータを設定するようにしたものである。
【0012】また、前記マーカ色判定手段は、前記所定
領域にマーキングされた色データにのみに基づいて前記
色判定用パラメータの設定を行うか、あるいは予め標準
の色判定用パラメータを記憶する記憶手段を有し、前記
所定領域にマーキングされた色データに基づいて前記標
準の色判定用パラメータを補正することにより、色判定
用パラメータの設定を行うことが望ましい。
【0013】さらに同じ目的を達成するため本発明は、
原稿を読み取る原稿読み取り手段と、読み取った画像デ
ータに基づいて所定の色マーカで原稿上にマーキングさ
れた色を判定するマーカ色判定手段とを有し、マーキン
グされた色の情報に基づいて所定のマーカ編集を施す画
像処理装置において、当該装置が販売される地域を判定
する地域判定手段を設け、前記マーカ色判定手段は、当
該装置が販売される地域に応じて色判定用のパラメータ
を変更するようにしたものである。
【0014】また、前記地域判定手段は、当該装置の変
倍設定に基づいて販売地域を判定したり、当該装置の印
字ヘッドに付加された地域情報に基づいて販売地域を判
定したり、当該装置に供給される交流電源の特性に基づ
いて販売地域を判定したりすることが望ましい。
【0015】また、当該装置の印字ヘッドに色判定用パ
ラメータを記憶するパラメータ記憶手段を設け、前記マ
ーカ色判定手段は、前記パラメータ記憶手段に記憶され
た色判定用パラメータを使用して色判定を行うことが望
ましい。
【0016】また、前記印字ヘッド内に格納されている
インクの色と、前記色判定用パラメータの主色の色とが
同一であることが望ましい。
【0017】
【作用】請求項1の画像処理装置によれば、所定の色マ
ーカによってマーキングされた色データが予め登録さ
れ、原稿の読み取り時に前記登録された色データと読み
取った色データとを比較することによりマーキングされ
た色が判定される。
【0018】請求項2の画像処理装置によれば、同一の
色マーカで複数回重ね塗りされた領域を複数回読み取る
ことにより、1種類の色マーカに対応する色データが1
種類登録される。
【0019】請求項3の画像処理装置によれば、原稿上
の所定領域にマーキングされた色データに応じて色判定
用のパラメータが設定される。
【0020】請求項4の画像処理装置よれば、所定領域
にマーキングされた色データにのみに基づいて色判定用
パラメータが設定される。
【0021】請求項5の画像処理装置によれば、予め標
準の色判定用パラメータが記憶され、所定領域にマーキ
ングされた色データに基づいて前記標準の色判定用パラ
メータを補正することにより、色判定用パラメータが設
定される。
【0022】請求項6の画像処理装置によれば、当該装
置が販売される地域が判定され、その販売地域に応じて
色判定用のパラメータが変更される。
【0023】請求項7乃至9の画像処理装置によれば、
当該装置の販売地域は、当該装置の変倍設定、当該装置
の印字ヘッドに付加された地域情報、又は当該装置に供
給される交流電源の特性に基づいて判定される。
【0024】請求項10の画像処理装置によれば、当該
装置の印字ヘッドに設けられたパラメータ記憶手段に色
判定用パラメータが記憶され、該記憶された色判定用パ
ラメータを使用して色判定が行われる。
【0025】
【実施例】以下図面を用いて、本発明の実施例について
説明を行う。
【0026】図1は、本発明の第1の実施例にかかるマ
ーカ編集回路の構成を示すブロック図である。同図にお
いて、51はカラ−CCDセンサであり、原稿の読み取
り画像信号をRGBの信号に色分解して信号をアナログ
アンプ52に出力する。アナログアンプ52は、入力信
号に対して所定のゲイン(増幅率)で増幅を行なう。こ
の増幅信号はA/Dコンバータ53に入力され、アナロ
グ信号が8ビットのデジタル信号に変換される。A/D
コンバータ53のデジタル信号出力は、色コード判定回
路54及びマーカ色登録回路55に入力される。色コー
ド判定回路54は、A/Dコンバータ53からの入力信
号と、マーカ色登録回路55の出力信号とを比較し、入
力信号を判定されたマーカ色に対応した6ビットのコー
ド信号に変換する。即ち、入力される256×256×
256=16777216色の色信号をあらかじめ決め
られた64色の色コードに変換する。
【0027】これは、マーカ原稿上に存在する色が白色
と黒色と市場で販売されているマーカ色に限られるとい
うことを前提としたものであり、以降のデータ処理回路
の規模を小さくするための回路である。色コード判定回
路54とマーカ色登録回路55の詳細な動作については
後述する。
【0028】色コード判定回路54の出力信号は、領域
判定回路56に入力され、読み取っている領域がノーマ
ル領域、ライン領域又はペイント領域のいずれの領域に
属しているかを判定する(それぞれの領域についての説
明は後述する)。領域判定回路56の出力信号は、出力
色判定回路57に入力され、出力色判定回路57は、色
コードと領域モードに従って出力する色を決定し、決定
した色に応じた8ビットの画像データに変換して次段の
画像処理回路にデータを送出する。
【0029】領域判定回路56における、ペイントモー
ド及びラインモードの2つの処理モードの決定は以下の
条件による。
【0030】(1)ペイントモード:ノーマル領域内に
あって、読み取り色が「黒」→「色」に遷移したとき最
初の「色」が読み取られた画素からペイントモードに切
り替え、「色」→「黒」の遷移が検出されるまでペイン
トモードは継続する。「色」→「黒」の遷移が検出され
たとき、ノーマルモードに戻る。
【0031】(2)ラインモード:ノーマル領域内にあ
って、読み取り色が「白」→「色」に遷移したとき最初
の「色」が読み取られた画素からラインモードに切り替
え、「色」→「白」の遷移が検出されるまでラインモー
ドは継続する。「色」→「白」の遷移が検出されたと
き、ノーマルモードに戻る。
【0032】上記のルールに従い、原稿上の画像を読み
取りながらマーカ処理が施された画像信号がマーカ編集
回路より出力される。
【0033】次にマーカ色登録回路55について説明す
る。マーカ色登録回路55は図2に示すように、原稿用
紙の所定の位置に登録したいマーカによる色パッジシー
ト60をユーザが作成し、これを読み取り、データ処理
することにより使用するマーカの色登録を行う。即ち、
図2においては、領域61a〜61cを緑マーカの着色
領域、62a〜62cをピンクマーカの着色領域と定
め、ユーザは領域61aを使用したい緑マーカにより2
度塗りすることなく1度塗りで着色し、同様に領域61
bを緑マーカの2度塗りにより着色、領域61cを緑マ
ーカの3度塗りにより着色する。同様に、領域62a〜
62cを使用したいピンクマーカによりそれぞれ1度塗
り、2度塗り、3度塗りする。このようにして作成した
色パッジシート60を不図示のスキャナ原稿台の所定位
置にセットし、カラーCCD51による読み取りを開始
する。A/Dコンバータ53により、8ビットのデジタ
ル信号に変換されたパッジの画像信号は、マーカ色登録
回路55に入力される。
【0034】マーカ色登録回路55の構成を図3に示
す。図中10は、平均化回路であり、入力される色情報
をRGB毎に例えば64画素分サンプルし、平均値を算
出する。11はRmax検出回路であり、平均化回路1
0の出力のうちR信号がFFh(8ビット全て1、即ち
R成分が最大値)のとき、信号1を出力し、そうでない
とき(00h〜FEh)は信号0を出力する。12及び
13もRmax検出回路11と同様の機能を持つGma
x検出回路及びBmax検出回路であり、それぞれG信
号、B信号の最大値か否かを検出する。14は比率演算
回路であり、平均化回路10、Rmax検出回路11、
Gmax検出回路12及びBmax検出回路13の出力
信号が入力される。比率演算回路14は、入力される
R,G,B信号の比率を演算し、各色6ビットの比率デ
ータとして出力する。16はバックアップ用のバッテリ
であり、装置の電源が落されたときも、メモリ15に所
定の電圧を与え保存したデータが消去されないように具
備されたものである。
【0035】図4は、比率データの算出ルールの表を示
す。この図4からわかるように、比率算出の際、基準と
なる色をRGBのいずれにするかを決定する決定要因は
Rmax検出回路11〜Bmax検出回路13の出力に
よる。
【0036】図4においてType1は、Rmax検出
回路11〜Bmax検出回路13がすべて0を出力する
場合である。このときは、2番目にデータが大きい色を
基準にして、残りの2色を基準に対してどのくらい大き
いかを表す。例えば入力するRGBデータがそれぞれ4
3,A8,67であったときは、Bデータ(67)を基
準にするということになる。比率演算回路14の比率デ
ータは前述のとおり6ビットであるから、基準データを
中間の値である20hと定める。その他の色(ここでは
RとG)に関しては基準に対して×1/4〜×4までの
比を6ビットで表現することを考え、×1/4を00
h、×4をFFhにあてると、データの1ステップの差
が基準値に対する0.0625倍の差となる。つまり、
(R,G,B)=(43,A8,67)ならば比率演算
回路14から出力するRGBの各比率データは、R:
G:B=0.6505:1.6311:1であるので、
近似して(R,G,B)=(1Ah,2Ah,20h)
となる。
【0037】Type2〜4は、Rmax検出回路11
〜Bmax検出回路13のうちいずれか1回路のみ1を
出力する場合である。このときは、最大値を示す色(1
を出力する回路に対する色)を基準値20hとして、残
りの2色を基準に対してどのくらい大きいかを示す。
【0038】Type5〜7は、Rmax検出回路11
〜Bmax検出回路部13のうちいずれか2回路が1を
出力する場合である。このときは、大きさが1番目と2
番目のデータはともにFFhなので、これを基準値20
hとする。当然、最小値を示す色は20hより小さい値
が算出される。このようなマーカ色は後段の色コード判
定回路54により判定される色コードが、最小値を示す
色の大きさの情報のみで判定されることになるが、例え
ば、Type7に相当する色は、極端にマゼンタ成分が
多い色であり、このような色特性を有する市場で販売さ
れているマーカの種類は、せいぜい1〜2種類であるの
で判別は容易である。
【0039】Type8は、Rmax検出回路11〜B
max検出回路13が全て1を出力する場合である。こ
のようなデータは、純白のデータであるため、所定のパ
ッジ位置にマーカが塗られていないことを示す。もし
も、Type8に相当するデータが入力した場合は、オ
ペレータに対してブザーによる警告を出すように不図示
の制御回路で制御を行う。
【0040】平均化回路10は、図2に示した色パッジ
を61a,61b,61c,62a,62b,62c…
の順に入力してゆく。緑マーカのRGBの比率は61
a,61b,61cによって決定されるが、図5(A)
に示すようにどの信号もFFhより小さく、またパッジ
の差による比率の変化はほどんどない。よって、3つの
パッジの比率の平均値として、比率演算回路14より
(R,G,B)=(1Ah,2Ah,20h)を出力し
てメモリ15にデータを書き込む。
【0041】これに対して、図2の色パッジ62a〜6
2cのピンクマーカによる色パッジの読み取りデータ
は、図5(B)のようになっており、R信号が1度塗り
と2度塗りのときFFh,B信号が1度塗りのときFF
hとなっている。従ってパッジの差による比率が62a
〜62cでそれぞれ異なっている。これは、ピンクマー
カがR(赤)の補色であるC(シアン)成分及びG
(緑)の補色であるY(イエロー)をほとんど含んでい
ないために起こる現象である。このように、Rmax検
出回路11〜Bmax検出回路13の出力のうち、ひと
つでも1が出力されれば、0が出力されたパッジのデー
タは無視することにして、1の数が多いパッジのデータ
を処理して比率計算を行う。
【0042】図6は、比率演算回路14においてどのデ
ータを使用して計算を行うかを決定する処理のフローチ
ャートである。
【0043】Step1ではまず、3種のパッジを読み
込んだときのRmax検出回路11〜Bmax検出回路
13の出力に1が現れたものがあるかどうかを検出す
る。1が現れていなければ、Noに進み図4の表に従
い、Type1の条件に従って平均比率を算出する(S
tep1a)。図2中の緑のパッジ61a〜61cはこ
の条件に相当する。Step1でひとつでも1が現れて
いればStep2に進む。
【0044】Step2ではRmax検出回路11〜B
max検出回路13の出力に現れた「1」の数が3つの
パッジとも等しいかどうかを検知する。Yesであれ
ば、図4の表に従い、比率の平均を算出する(Step
2a)。Noであれば、Step3に進む。Step3
ではユーザが所定位置にマーカ着色しているかどうかを
検出する。即ち、Rmax検出回路11〜Bmax検出
回路13の出力に現れた「1」の数が3のパッジがあれ
ばYesに進み、ブザーによる警告を発生する(Ste
p3a)。これは、図4のType8に相当する。No
であれば、Step4に進む。
【0045】Step1で、FFhとなる色の個数が最
低1個は存在することが検出され、Step2で、FF
hとなる色の個数が3つのパッジで同一でないことが検
出され、Step3で、FFhとなる色の個数が3であ
るパッジが3つのパッジに存在しないことが検出されて
いるので、Step4ではRmax検出回路11〜Bm
ax検出回路13の出力に現れた「1」の数の組み合せ
は、2個−*個−*個(順不同)または2個−2個−*
個(順不同)の二通りしか存在しない。ここで*個とは
1個または0個を意味している。Step4では、2個
−*個−*個の組み合せのときには2個があらわれたパ
ッジのデータのみを使用し、図4の表に従って比率を計
算する(Step4a)。また、2個−2個−*個の組
み合せのときには2個があらわれたパッジの2データを
使用し、それぞれ図4の表に従って比率を計算し、両者
の平均比率データを算出する(Step4b)。
【0046】例えば、図5(B)で示したピンクマーカ
によるパッジ62aの入力データが(R,G,B)=
(FFh,8Ch,FFh)、パッジ62bの入力デー
タが(R,G,B)=(FFh,4Ah,D5h)、パ
ッジ62cの入力データが(R,G,B)=(FFh,
2Eh,8Eh)であったとすると、図6におけるSt
ep4aの2個−*個−*個の処理が行われる。即ち、
図4のType6に対応し、パッジ62aの入力データ
(R,G,B)=(FFh,8Ch,FFh)のみによ
り導かれる比率データ(R,G,B)=(20h,11
h,20h)が算出される。
【0047】このようにして算出された比率データは、
図3のメモリ15に保存される。メモリ15は、例えば
RAMで構成し、このRAMのアドレスは登録を行うマ
ーカの数だけ用意されていれば良い。メモリ15は不図
示のCPUの制御を受け、必要に応じてデータが読み出
され、そのデータがCPUを経由して色コード判定回路
54に送出される。続いて、色コード判定回路54の動
作を説明する。
【0048】図7は、色コード判定回路54の構成を示
す図である。同図において116〜119はそれぞれR
max検出回路、Gmax検出回路、Bmax検出回路
及び比率演算回路であり、図3で示したRmax検出回
路11、Gmax検出回路12、Bmax検出回路13
及び比率検出回路14と同一機能を有する。111a
は、入力される比率演算回路119の出力データが緑マ
ーカの比率かどうかを判定するコンパレータである。同
様に、111b,111c,…も、それぞれ入力するデ
ータが、単一のマーカ色に対応した比率であるかどうか
を判定するコンパレータであり、登録/判定を行うマー
カの数だけ具備している。各コンパレータのB入力には
図3中のメモリ15から読み出されたマーカ毎の比率デ
ータが書き込まれたレジスタ112a,112b,11
2c,…が接続されている。
【0049】例えば、レジスタ112aには緑マーカの
比率データが書き込まれており、レジスタ112bには
ピンクマーカの比率データが書き込まれている。コンパ
レータ111a,111b,111c…は、A端子に入
力されるデータとB端子に入力されるデータが近似して
いるときは、信号「1」を出力する。例えば、RGBの
各々の比率データが±2の範囲内の差であれば、信号
「1」を出力するように不図示のCPUより制御を受け
る。
【0050】しかし、マーカ色を登録する際に、図3に
示したマーカ色登録回路中の比率演算回路14にRma
x検出回路11〜Bmax検出回路13のいずれかひと
つでも「1」が出力されていたならば、「1」の個数に
より近似範囲を調整する。即ち、「1」の個数が1個な
らば、RGBの各々の比率データが±4の範囲内の差で
あれば各々のコンパレータが1を出力するように制御
し、「1」の個数が2個ならば、RGBの各々の比率デ
ータが±8の範囲内の差であれば各々のコンパレータが
1を出力するように制御する。
【0051】このように「1」の個数によりコンパレー
タの制御範囲を換えることにより、前述のピンクマーカ
等の重ね塗りの状態によりRGBの比率が異なるマーカ
色についても色の判定が正しく行われる。ピンクマーカ
の例を挙げれば、RGBの各々の比率データが±8の範
囲内の差でコンパレータが「1」を出力するように設定
すれば、図5(B)の62b及び62cの比率データが
入力されても、コンパレータ111bは「1」を出力す
る。
【0052】コンパレータ111a,111b,111
c…の出力は、それぞれANDゲート113a,113
b,113c…に入力する。ANDゲート113a,1
13b,113c…のもう一方の入力にはあらかじめ決
められた色コードデータが設定されたレジスタ114
a,114b,114c,…が接続されている。例え
ば、レジスタ114aには緑色のマーカの色コードデー
タ(仮に001とする)が設定されており、レジスタ1
14bにはピンク色のマーカの色コードデータ(仮に0
02とする)が設定されている。
【0053】115は、ORゲートであり、ANDゲー
ト113a,113b,113c…の出力がすべて入力
されている。即ち、比率演算回路119から出力する比
率データにより信号「1」を出力するコンパレータは、
111a,111b,111c…のうち1個だけである
から、ORゲート115から出力するデータは、読み取
りを行っているマーカの色に対応したデータが出力され
る。
【0054】そして、OR回路115の出力は、色コー
ド判定回路54の出力として、前述したように領域判定
回路56に入力され、読み取っている領域がノーマル、
ライン又はペイント領域のいずれの領域に属しているか
が判定される。領域判定回路56の出力は、出力色判定
回路57に入力され、色コードと領域モードに従って出
力する色を決定し、決定した色に応じた8ビットの画像
データに変換して次段の画像処理回路にデータを送出す
る。
【0055】上述した実施例においては、色パッジシー
トを図2のフォーマットで色塗りするようにしたが、例
えば図8のフォーマットを用いるようにしてもよい。こ
れにより色塗りムラが少なくなり、色塗り領域も少なく
て済むので、都合が良い。図8において、121〜12
3は黒枠であり、所定の線幅を有している。オペレータ
は、まずマーカペンにより、黒枠121の内側を塗りつ
ぶす。次に、黒枠122の内側を塗りつぶし、最後に黒
枠123の内側を塗りつぶす。
【0056】このようなフォーマットの色パッジシート
を読み取って、マーカ色登録を行うときの読み取りシー
ケンスについて説明する。読み取られた画像データに黒
が検出されたら、色パッジの領域に入ることを示してい
る。検出された黒は、黒枠121であるから黒の次に現
れる色データは、1度塗りされたマーカ色である。その
次に黒が検出されれば、その黒は黒枠122であるから
黒の次に現れる色データは、2度塗りされたマーカ色で
ある。さらに、その後に黒が検出されれば、その黒は黒
枠123であるから黒の次に現れる色データは、3度塗
りされたマーカ色である。このようにして、1度塗り〜
3度塗りのマーカ色の色データを読み取り、マーカ色登
録を行えば、色登録の際の読み取り領域が狭いので、高
速に色登録を行うことができる。また、黒枠の検出後の
色データをマーカ色と認識するので、色パッジシートを
原稿台にセットする際、多少位置がずれても正しく色登
録を行うことができる。
【0057】そして、登録された1〜3度塗りの色デー
タに従って、何度塗りかは関係なく同じ色のマーカとし
て色判定することができる。
【0058】(第2実施例)次に本発明の第2実施例を
図9〜図30を参照して説明する。
【0059】まず、本実施例におけるマーカ編集の内容
を説明する。モノクロ原稿に色マーカで色付けしてマー
カ編集を行うと、図9に示すような出力が得られる。
【0060】即ち、同図上段に示すように黒線で仕切
られた閉領域の内側をマーキングする(但し、黒線から
1mm以内に隣接してマーキングする必要がある)と、
閉領域内がマーカの色で塗りつぶされる。また、同図
中段に示すように黒線を包含する形でマーキングする
(但し、黒線の周りは1mm以上の幅で塗りつぶす必要
がある)と、黒線がマーカの色で置き換えられる。さ
らに、同図下段に示すように上記との複合型で、外
側の黒線で仕切られた閉領域の内側を第1の色でマーキ
ングするとともに内側の黒線を包含する形で第2の色で
マーキングすると、外側の黒線の内部は第1の色で塗り
つぶされ、内側の黒線は第2の色に置換される。
【0061】これらの処理を実現するために本実施例で
用いたフルカラー複写機の画像処理部の構成を図10に
示す。221は原稿画像を読み取り、RGBデータを出
力するCCDラインセンサ、222はRGBデータを増
幅するアンプ回路、223はRGBデータを8ビットの
ディジタル値に量子化するAD変換器、224は画像デ
ータをシェーディング補正するシェーディング補正回
路、225は読み取られたRGBデータの位置ずれを補
正する色ずれ補正回路、226は黒文字を検出して、黒
文字信号を生成する黒文字検出回路、227はマーカ編
集回路、228は拡大縮小の変倍を行う変倍回路、22
9は空間フィルタ233や二値化回路235で用いられ
る信号を生成する制御信号生成回路、230はLOGテ
ーブルに従ってLOG変換を行うLOG変換回路、23
1はLOG変換後のCMY(Cyan,Magent
a,Yellow)データの中から最小値を抽出する最
小値抽出回路、232は行列演算によりマスキングとU
CRを行うマスキング・UCR回路、233はエッジ強
調またはスムージング処理を行う空間フィルタ回路、2
34は入力信号をガンマ(γ)変換するガンマ変換回
路、235はディザ法などで8ビットの多値データを二
値化する二値化回路、236はCMYK(シアン、マゼ
ンタ、イエロー、黒)各ヘッド間の調整をするヘッドタ
イミング調整回路、237は調整されたヘッドを駆動す
るヘッドドライバ回路、238はCMYK4色のBJイ
ンクヘッドである。ただし、マーカ編集処理を行う場
合、LOG変換回路230、マスキング・UCR回路2
32は何も処理をしない(スルー)ように設定される。
【0062】次に、マーカ編集回路227の詳細を図1
1の全体ブロック図を用いて説明する。R,G,Bの8
ビットより構成されている画像データは、LOG変換回
路240によりC,M,Yの8ビット画像データに変換
され、白黒判別回路241に入る。ここでは、白黒、各
しきい値を持っており、CMYの各データ値が全て白の
しきい値以下ならばその画素は白と判断される。また、
各データ値全てが黒のしきい値以上なら黒と判断され
る。これらにより、白あるいは黒と判断された画素につ
いては判定色コード化回路244でコード化される。
【0063】白黒以外の色と判断された画素は、主色抽
出回路242へ入力される。この回路ではCMY成分
中、どの成分が最大であるかを出力する。次に色判定回
路243で色判別が行われる。判別方法は、図12に示
すように主色抽出回路242で得られた主色(シアン、
マゼンタ、イエロー)毎に、残りの2成分との比を求
め、CMY各成分の比で色を決定する。例えば、主色が
M(マゼンタ)でC(シアン)がその3/8以下、かつ
Y(イエロー)がその5/8以下ならばその画素をP
(ピンク)と判定する。CMYがほぼ1:1:1の比で
ある部分は黒と判断するが、これは黒のしきい値レベル
に達していない薄い黒(グレー)も黒と判断するためで
ある。つまり、黒については2段階で判断していること
になる。図12の色判別に示している主色と主色に対す
る残りの2成分の比により色を判別する表において、読
みとった画像を何色に判別するかは可変できるようにな
っている。色を判別する詳細については後で述べる。
【0064】判定にCMYの成分比を用いたのは、各色
毎に特定のCMY成分比を持っており、かつその値が、
色の濃淡に対してほぼ一定であるからである。
【0065】色判定回路243の出力は判定色コード化
回路244により図13に示すように4ビットの色コー
ドに変換され、該変換された色コードはマーカ色判別回
路251から孤立色除去回路252に入力される。
【0066】孤立色除去回路252では、図14に示す
ようにまわりの3×3のマトリクス上の画素を見て中央
の注目画素*が決定され、以下の1)〜4)の処理が順
次実行される。
【0067】 1)*≠Aかつ*≠Hのときは、*=Aとする 2)*≠Cかつ*≠Fのときは、*=Cとする 3)*≠Dかつ*≠Eのときは、*=Dとする 4)*≠Bかつ*≠Gのときは、*=Bとする 即ち、1)2)3)4)の順番で実行され、条件にあえ
ば注目画素が変更される。ここで、245は、注目画素
の周囲8画素を記憶しておく遅延回路であり、246は
上記の画素間の比較を行う比較回路である。注目画素が
左あるいは上の画素に変更する理由は、主走査方向が左
→右、副走査方向が上→下であるために、注目画素が決
定される時点で、それより左、あるいは上の画素は孤立
色除去処理が終了しているからである。
【0068】この処理により、ノイズの多い画像に対し
てはノイズを除去することができる。しかし、この処理
を加えると1画素単位の細線が除去される可能性があ
り、細い黒文字の再現性が問題となるので、黒画素に対
しては孤立色除去処理を適用する場合と適用しない場合
の2つのモードを設けている。孤立色除去回路の出力
は、4ビットの色コードとして領域判定部253に入力
される。
【0069】領域判定部253の領域判定回路247
は、画像の各画素が以下の4つの領域のどの領域である
かを決定するものである。
【0070】1)ノーマル領域 2)ペイント領域 3)ライン領域 4)ペイント内ライン領域 ノーマル領域は、何もしない領域であり、初期値はこの
領域に設定されている。ペイント領域は閉区間内を塗り
つぶす領域である。但し、境界の黒線上ではノーマル領
域とする。ライン領域は、黒色をマーカ色に置き換える
領域である。ペイント内ライン領域は、ペイント領域と
ライン領域の複合型であり、ペイント領域内のライン領
域である。
【0071】この領域判定回路253は、図15に示す
ように、副走査方向に128個の画素のセンサを有し、
各画素について読み取ったデータと主走査方向の一つ前
の画素の遅延データをメモリに記憶している。遅延デー
タには、ペイント領域時の色を決定するペイント決定
色、ラインあるいは入れ子ライン領域時の色を決定する
ライン決定色、領域、センサ移動方向の黒画素からの距
離を記憶しておく横黒カウンタ、色画素からの距離を記
憶しておく横色カウンタ、一ライン前に読み込んだ画素
の色である前色がある。これらのデータと読み込まれた
データの論理合成により、印字色が決定される。その詳
細は図16〜19に示す。
【0072】例えば、図17に示すように、前色が白で
ペイント領域にあり、今色がマーカ色の場合、縦横の黒
距離カウンタを見て、黒から近いと判断されるとペイン
ト領域であると判定して、今色を印字し、ペイント決定
色に今色をセットするといった手順で処理を進める。図
16〜19で注目すべき点は、カウンタを用いている点
で、これによりマーキングを厳密に黒に隣接しなくても
ある条件以内であれば黒に隣接しているものとみなして
処理を行うことができる。マーキングの条件として、は
み出しでなく隙間を許すことを採用した理由として、は
み出しは円グラフのようなものに対しての色付けができ
ないことや、隙間は修正が可能であることなどが挙げら
れる。
【0073】また、カウンタは縦横しか見ていないた
め、仮に斜め方向にマーカ色か黒色が隣接していても縦
横カウンタでは検知できない。この場合誤動作するた
め、領域判定部では図20に示すような処理を追加して
回避している。その方法は、注目画素が白で、前色がマ
ーカ色でかつペイント領域で、縦横いずれかが黒から近
ければ注目画素を前色で置き換えるものである。これに
より、黒色とマーカ色の間の白い隙間はあたかもマーカ
色であるかのように処理され、斜め方向の隙間にも対処
できる。
【0074】また、記憶データに縦方向の距離カウンタ
が含まれていないのは、現在読み取っているセンサ内で
計算可能であるために、記憶しておく必要がないからで
ある。
【0075】以上に述べた処理後の色コードは出力変換
回路254に入力される。このデータはセレクタ248
により、領域判定する前の色コードと切り替えられて、
濃度生成・印字色判定回路249に入力される。セレク
タ248は、色判定のみを行ったデータを出力できるよ
うにするために設けられている。
【0076】濃度生成・印字色判定回路249は4ビッ
トの色コードをあらかじめ設定された出力色テーブルを
用いてCMYKのデータに変換する回路である。また黒
に関しては、ハーフトーンを実現するために、マーカ編
集回路227に入力されるM(マゼンタ)の濃度データ
を用いる。
【0077】ここで、出力変換モードには次の3モード
がある。
【0078】1)標準バックモード 2)標準ブルーバックモード 3)特別ブルーバックモード 標準バックモードは領域判定回路252で生成された色
コードを図21に示すCMYKの出力色テーブルで変換
して出力するモードである。標準ブルーバックモードは
標準バックモードの白と出力決定された画素をブルー
に、また黒と出力決定された画素を白にそれぞれ変換し
て出力するもので、OHP原稿で用いるブルーバック原
稿を作成できる。特別ブルーバックモードは標準ブルー
バックモードとほぼ同じであるが、ペイント領域内の黒
だけはそのまま出力するモードである。
【0079】以上の処理を終えたCMYKデータは、図
10に示した各回路ブロックにおいて変倍、マスキン
グ、二値化などの処理が行われ、プリンタ部で印字され
る。
【0080】次に、出力変換回路254におけるブルー
バック処理を具体的に説明する。
【0081】ここでは図22(a)のような原稿を考え
る。これは画像を横から見たもので縦軸は濃度を表す。
左側の黒線は閉区間の黒線であり、その横がマーカで色
付けされている。また、右側の黒はペイント領域内にあ
る黒文字である。黒の濃度が山型をしているのは、白と
黒の境界付近では黒の濃度が低いことを示している。こ
のような画像にマーカ編集処理を施すと、同図(b)の
ような出力結果が得られる。
【0082】まず、閉区間を表す黒線の左側は、ノーマ
ル領域であるのでバックグランド色であるブルーとな
る。次に黒線は反転濃度を用いて白を表現するために黒
線のエッジ部分が黒くなる。次にペイント領域内の白は
塗られたマーカ色となる。黒文字は黒線と同様、反転濃
度を用いてエッジの部分が黒くなった白文字となる。仮
にマーカ色がピンクのような明るい色の場合、ピンク色
と白文字の間に発生する黒が目立ってしまう。
【0083】この問題を解決するために、先ほど述べた
記憶データの領域情報とペイント決定色を用いて処理を
行うと同図(c)のようになる。黒線は領域情報として
ノーマル領域を持ち、ペイント決定色は持っていないの
でバックグランド色であるブルーで反転濃度を生成す
る。黒文字は、領域情報としペイント領域、ペイント決
定色としてマーカ色を持っているので、マーカ決定色と
白の間でハーフトーン濃度を生成するので文字のエッジ
はペイント決定色の濃いレベルで埋められることにな
り、ゴミが発生しない(エッジに黒が発生することを防
止できる)。
【0084】この動作を表にしたものを図23に示す。
上記で説明した部分印字決定色が黒でペイント領域でブ
ルーバックの時に対応する。この時黒の濃度情報から反
転濃度を生成し、ペイント決定色であるところのペイン
トテーブルに反転濃度を係数として掛けることにより文
字のエッジを周囲の色に合わせてハーフトーン処理する
ことができる。なお、この図においてA,B,Cは濃度
を調整するために設定される定数である。
【0085】次に、原稿の端に塗られたマーカを読み取
り、色判定用パラメータを設定する方法について以下に
述べる。本実施例において、判別するマーカ色は、シア
ン、グリーン、ブルー、レッド、ピンク、バイオレッ
ト、オレンジ、イエローの8色に定義し、図24に示す
ように原稿の先端においてマーカで塗る位置も指定され
ている。マーカ編集モードが選択されコピー動作を開始
するためのコピーボタンが押されると、画像読み取りセ
ンサ221の各画素のムラを取るためのシェーディング
補正が実施される。シェーディング補正が終了後、画像
読み取りセンサ221を図24に示すシアンのマーカが
塗られている原稿が置かれている位置に移動させ図25
に示すヒストグラムを作成する。ヒストグラムは、主色
抽出回路242で得られた図12に示す主色毎に、残り
2成分との比を求めそれぞれの度数分布を示したもので
ある。
【0086】度数分布の作成方法について図26を参照
して説明する。図26は、色判定回路243の構成を示
すブロック図であり、シアンのマーカで塗られている原
稿を読み取って主色抽出回路242で主色がシアンであ
ると判定されている場合を示す。
【0087】261は、主色であるシアンの画像データ
を記憶している8ビットのレジスタであり、262は、
マゼンタの画像データを記憶している8ビットのレジス
タであり、263は、イエローの画像データを記憶して
いる8ビットのレジスタである。各8ビットレジスタ2
61、262、263の入力は、白黒判別回路241の
出力に接続されている。
【0088】264は、レジスタ261および262に
記憶されているシアンとマゼンタの画像データをもとに
マゼンタとシアンの比を求め、3ビットの信号を出力す
る除算ブロックであり、265は、レジスタ261およ
び263に記憶されているシアンとイエローの画像デー
タをもとにイエローとシアンの比を求め3ビットの信号
を出力する除算ブロックである。266は、除算ブロッ
ク264および265によって得られた主色のシアンに
対するマゼンタおよびイエローの比をアドレスバスに入
力し度数分布を記憶して置くためのSRAMである。2
67は、入力端子AがH(高)レベルの場合データバス
上のデータを読み込み、読み込んだデータに1を加算し
て記憶し、入力端子AがL(低)レベルの場合記憶して
いるデータをデータバス上に出力する機能を有する演算
部である。268は読み書き制御部であり、SRAM2
66の読み書きを制御する機能を有する。
【0089】すなわち、主色がシアンであり、原稿の1
画素に対応するシアン、マゼンタ、イエロー3色がレジ
スタ261、262及び263に記憶され、読み書き制
御部268は、除算ブロック264と265で演算が終
了したタイミングで出力端子RをLレベルにする。読み
書き制御部268の出力端子RがLレベルになることに
より、SRAM266は、リード状態になり、アドレス
バスで設定されている番地のデータをデータバスに出力
し、演算部267においてデータバスのデータに1加算
が行われる。次に、演算部267における加算処理が終
了したタイミングで読み書き制御部268の出力端子R
をHレベル、出力端子WをLレベルにする。読み書き制
御部268の出力端子WがLレベルになることにより、
SRAM266のデータバスが入力状態になるととも
に、演算部267に記憶されているデータがデータバス
に出力される。次に、読み書き制御部268は、出力端
子WをHレベルにする。読み書き制御部268の出力端
子WがLレベルからHレベルに変化することにより、デ
ータバス上のデータがSRAM266に記憶される。同
様に主色がマゼンタ、主色がイエローについても度数分
布表が作成される。
【0090】以上原稿に塗られているシアンの1画素に
対する度数分布表作成処理について説明したが本実施例
では前記度数分布を求める処理を100回繰り返し原稿
に塗られているシアンの100点をサンプルして度数分
布表を作成している。
【0091】次に、画像読み取りセンサ221を図24
に示すグリーンのマーカが塗られている原稿が置かれて
いる位置に移動させ、原稿にグリーンが塗られている場
合の主色シアン、マゼンタ、イエローそれぞれに対する
度数分布表を作成する。以後同様にブルー、レッド、ピ
ンク、バイオレット、オレンジ、イエローのマーカで塗
られている位置の画像データを読み取り、度数分布表を
作成する。度数分布表を作成するに当たり、もし、目的
とする位置にマーカが塗られていない場合は、塗られて
いない色に対する標準の度数分布を代用する。最後に、
主色シアン、マゼンタ、イエローそれぞれの度数分布に
おいて共通に度数が0で、かつ、前もって決められてい
る範囲(シアン、マゼンタ、イエローが共に濃い範囲で
薄い黒に対応する領域)の領域を黒となるように度数分
布表を修正する。
【0092】次に、度数分布表よりマーカの読み取り色
判定用パラメータを作成する方法について図28の概念
図と図27のフローを用いて述べる。図28(A)は、
主色Cについて得られた度数分布表(原稿に塗られたシ
アン、グリーン、ブルー、レッド、ピンク、バイオレッ
ト、オレンジ、イエロー、黒を読み取りそれぞれの色に
対し作成したものを合成しもの)である。度数分布表
は、SRAM266にそれぞれの色毎に記憶されてお
り、図示しないCPUによって読み出され、図27に示
すフローに従って処理される。
【0093】ステップS1においては、黒とブルーの領
域が隣接しているかを判定する。領域が隣接している場
合は、ステップS2へ進み、領域が隣接していない場合
は、ステップS11へ進む。
【0094】ステップS2においては、黒とブルーの領
域の隣接状態を判断する。もし、黒とブルーの領域が重
なり合っている場合は、ステップS4へ進み、黒とブル
ーの領域間に隙間(度数0)がある場合(図28(A)
は隙間がある状態を示す)は、ステップS3へ進む。
【0095】ステップS3においては、黒とブルーの領
域間の中心を出し、領域間の中心を黒とブルーの境界と
しては、ステップS5へ進む。
【0096】ステップS4においては、黒とブルーの領
域が重なり合っている間の中心を出し、重なり合ってい
る間の中心を黒とブルーの境界として、ステップS5へ
進む。
【0097】ステップS5においては、黒とブルーの領
域が隣接している部分に対して境界を決定する処理がす
べて終了したかを判断する。境界を決定する処理がすべ
て終了している場合は、ステップS11へ進み、境界を
決定する処理が残っている場合は、ステップS2に戻
る。図28(B)は、ステップS5が終了した時の度数
分布表を示す。
【0098】ステップS11においては、黒とグリーン
の領域が隣接しているかを判定する。領域が隣接してい
る場合は、ステップS12へ進み、領域が隣接していな
い場合は、ステップS21へ進む。
【0099】ステップS12においては、黒とグリーン
の領域の隣接状態を判断する。もし、黒とグリーンの領
域が重なり合っている場合は、ステップS14へ進み、
黒とグリーンの領域間に隙間(度数0)がある場合は、
ステップS13へ進む。
【0100】ステップS13においては、黒とグリーン
の領域間の中心を出し、領域間の中心を黒とグリーンの
境界として、ステップS15へ進む。
【0101】ステップS14においては、黒とグリーン
の領域が重なり合っている間の中心を出し、重なり合っ
ている間の中心を黒とグリーンの境界として、ステップ
S15へ進む。
【0102】ステップS15においては、黒とグリーン
の領域が隣接している部分に対して境界を決定する処理
がすべて終了したかを判断する。境界を決定する処理が
すべて終了している場合は、ステップS21へ進み、境
界を決定する処理が残っている場合は、ステップS12
にもどる。図28(C)は、ステップS15が終了した
時の度数分布表を示す。
【0103】ステップS21においては、ブルーとグリ
ーンの領域が隣接しているかを判定する。領域が隣接し
ている場合は、ステップS22へ進み、領域が隣接して
いない場合は、ステップS31へ進む。
【0104】ステップS22においては、ブルーとグリ
ーンの領域の隣接状態を判断する。もし、ブルーとグリ
ーンの領域が重なり合っている場合は、ステップS24
へ進み、ブルーとグリーンの領域間に隙間(度数0)が
ある場合は、ステップS23へ進む。
【0105】ステップS23においては、ブルーとグリ
ーンの領域間の中心を出し、領域間の中心をブルーとグ
リーンの境界とし、ステップS25へ進む。
【0106】ステップS24においては、ブルーとグリ
ーンの領域が重なり合っている間の中心を出し、重なり
合っている間の中心をブルーとグリーンの境界として、
ステップS25へ進む。
【0107】ステップS25においては、ブルーとグリ
ーンの領域が隣接している部分に対して境界を決定する
処理がすべて終了したかを判断する。境界を決定する処
理がすべて終了している場合は、ステップS31へ進
み、境界を決定する処理が残っている場合は、ステップ
S22に戻る。図28(D)は、ステップS25が終了
した時の度数分布表を示す。
【0108】ステップS31においては、ブルーとシア
ンの領域が隣接しているかを判定する。領域が隣接して
いる場合は、ステップS32へ進み、領域が隣接してい
ない場合は、ステップS41へ進む。
【0109】ステップS32においては、ブルーとシア
ンの領域の隣接状態を判断する。もし、ブルーとシアン
の領域が重なり合っている場合は、ステップS34へ進
み、ブルーとシアンの領域間に隙間(度数0)がある場
合は、ステップS33へ進む。
【0110】ステップS33においては、ブルーとシア
ンの領域間の中心を出し、領域間の中心をブルーとシア
ンの境界として、ステップS35へ進む。
【0111】ステップS34においては、ブルーとシア
ンの領域が重なり合っている間の中心を出し、重なり合
っている間の中心をブルーとシアンの境界として、ステ
ップS35へ進む。
【0112】ステップS35においては、ブルーとシア
ンの領域が隣接している部分に対して境界を決定する処
理がすべて終了したかを判断する。境界を決定する処理
がすべて終了している場合は、ステップS41へ進み、
境界を決定する処理が残っている場合は、ステップS3
2に戻る。図28(E)は、ステップS35が終了した
時の度数分布表を示す。
【0113】ステップS41においては、グリーンとシ
アンの領域が隣接しているかを判定する。領域が隣接し
ている場合は、ステップS42へ進み、領域が隣接して
いない場合は、ステップS51へ進む。
【0114】ステップS42においては、グリーンとシ
アンの領域の隣接状態を判断する。もし、グリーンとシ
アンの領域が重なり合っている場合は、ステップS44
へ進み、グリーンとシアンの領域間に隙間(度数0)が
ある場合は、ステップS43へ進む。
【0115】ステップS43においては、グリーンとシ
アンの領域間の中心を出し、領域間の中心をグリーンと
シアンの境界として、ステップS45へ進む。
【0116】ステップS44においては、グリーンとシ
アンの領域が重なり合っている間の中心を出し、重なり
合っている間の中心をグリーンとシアンの境界としステ
ップS45へ進む。
【0117】ステップS45においては、グリーンとシ
アンの領域が隣接している部分に対して境界を決定する
処理がすべて終了したかを判断する。境界を決定する処
理がすべて終了している場合は、ステップS51へ進
み、境界を決定する処理が残っている場合は、ステップ
S42に戻る。図28(F)は、ステップS45が終了
した時の度数分布表を示す。
【0118】ステップS51においては、グリーンとブ
ルーの領域が隣接しているかを判定する。領域が隣接し
ている場合は、ステップS52へ進み、領域が隣接して
いない場合は、ステップS61へ進む。
【0119】ステップS52においては、グリーンとブ
ルーの領域の隣接状態を判断する。もし、グリーンとブ
ルーの領域が重なり合っている場合は、ステップS54
へ進み、グリーンとシアンの領域間に隙間(度数0)が
ある場合は、ステップS53へ進む。
【0120】ステップS53においては、グリーンとブ
ルーの領域間の中心を出し、領域間の中心をグリーンと
ブルーの境界として、ステップS55へ進む。
【0121】ステップS54においては、グリーンとブ
ルーの領域が重なり合っている間の中心を出し、重なり
合っている間の中心をグリーンとブルーの境界として、
ステップS55へ進む。
【0122】ステップS55においては、グリーンとブ
ルーの領域が隣接している部分に対して境界を決定する
処理がすべて終了したかを判断する。境界を決定する処
理がすべて終了している場合は、ステップS61へ進
み、境界を決定する処理が残っている場合は、ステップ
S52に戻る。図28(G)は、ステップS55が終了
した時の度数分布表を示す。
【0123】ステップS61においては、主色がシアン
についての境界を決定する処理を終了する。同様に主色
がマゼンタ、主色がイエローについても境界を決定する
処理を実施する。
【0124】以上原稿の端に塗られたマーカを読み取り
色判定用パラメータを設定する処理で得られた結果は、
実際のコピー動作において色判定回路243で用いられ
る。また、原稿の先端にマーカだけが塗られている(黒
が無い)場合、前記マーカ処理のルールに従い、原稿の
先端のマーカは印字用紙に印字されない。
【0125】このように実際に原稿上に塗られたマーカ
を読み取った結果に基づいて設定された色判定パラメー
タ(例えば図28(G))を用いることにより、用紙の
色やマーカの色のばらつきあるいは読み取りセンサの特
性のばらつき等の影響を排除して、正確な色判別が可能
となる。
【0126】次に図29及び図30を用いて第2実施例
の変形例について説明する。本実施例は、原稿の端に塗
られたマーカを読み取り、色判定用パラメータを設定す
る方法として、色判定用パラメータの基本型を前もって
決めておき、原稿の端に塗られたマーカを読み取った結
果に応じて、色判定用パラメータの基本型に補正を加え
る方法採用したものである。
【0127】図29(A)は、色判定用パラメータの基
本型のなかでシアンを主色にしものである。色を判定す
るパラメータ(以下「領域」とする)の基本型は通常の
使用状態においてマーカを塗られた原稿を読み取った場
合に分布する範囲となっている。
【0128】図29(B)は、図29(A)よりシアン
とグリーンの領域を抜き出したものである。図29
(B)のaは、イエローとマゼンタが零の点を基準とし
て、イエロー方向における標準のシアン領域端までの距
離、bはイエローとマゼンタが零の点を基準として、イ
エロー方向における標準のグリーン領域端までの距離、
Zは、色判定パラメータを補正後のシアンとグリーンの
境界までの距離である。
【0129】図29(C)は、原稿の端に塗られたマー
カを読み取り、度数分布を作成したものであり、シアン
及びグリーンの分布が、標準のシアン領域及び標準のグ
リーン領域の範囲内に入っている場合を示したものであ
る。cは、イエローとマゼンタが零の点を基準として、
イエロー方向におけるシアンの分布端までの距離、d
は、イエローとマゼンタが零の点を基準として、イエロ
ー方向におけるグリーンの端までの距離である。図29
(D)は、図29(C)におけるシアンの領域とグリー
ンの領域を補正し、シアンとグリーンの境界Zを示した
図であり、 Z=a+(b−a)×(d−b)÷{(a−c)+(d
−b)} の関係が成り立っている。
【0130】すなわち、標準のシアン領域端と標準のグ
リーン領域端の距離(b−a)を求め、求めた距離を標
準のシアン領域端とシアン分布端間の距離(a−c)と
標準のグリーン領域端とグリーン分布端間(d−b)の
距離で分割し、シアンとグリーンの境界Zとしている。
また、補正後のシアン領域は、同一の記号で示している
が、標準のシアン領域と補正により追加されたシアン領
域の区別をつけるため境界に実線を入れてある。同様に
補正後のグリーン領域及び図29の以後の図面にも境界
を示す実線を入れてある。
【0131】図29(E)は、シアンの分布が標準のシ
アン領域をはみ出しグリーンの分布が標準のグリーン領
域の範囲内に入っている場合を示したものである。図2
9(F)は、図29(E)におけるシアンの領域とグリ
ーンの領域を補正し、シアンとグリーンの境界Zを示し
た図であり Z=c+(b−c)÷2 の関係が成り立っている。すなわち、シアン分布端と標
準のグリーン領域端の中心をシアンとグリーンの境界Z
としている。
【0132】図29(G)は、グリーンの分布が標準の
グリーン領域をはみ出しシアンの分布が標準のシアン領
域の範囲内に入っている場合を示しものである。図29
(H)は、図29(G)におけるシアンの領域とグリー
ンの領域を補正し、シアンとグリーンの境界Zを示した
図であり Z=a+(d−a)÷2 の関係が成り立ている。すなわち、グリーン分布端と標
準のシアン領域端の中心をシアンとグリーンの境界Zと
している。
【0133】図30(A)は、グリーンの分布及びシア
ンの分布が標準のグリーン領域及び標準のシアン領域を
ともにはみ出している場合を示したものである。図30
(B)は、図30(A)におけるシアンの領域とグリー
ンの領域を補正し、シアンとグリーンの境界Zを示した
図であり Z=c+(d−c)÷2 の関係が成り立っている。すなわち、グリーン分布端と
シアン分布端の中心をシアンとグリーンの境界Zとして
いる。
【0134】図30(C)は、シアンの分布が標準のシ
アン領域をはみだし、標準のグリーン領域に入り、グリ
ーンの分布が標準のグリーン領域範囲内に入っている場
合を示したものである。図30(D)は、図30(C)
におけるシアンの領域とグリーンの領域を補正し、シア
ンとグリーンの境界Zを示した図であり Z=b の関係が成り立っている。すなわち、標準のグリーン領
域端を境界Zとしている。
【0135】図30(E)は、グリーンの分布が標準の
グリーン領域をはみだし、標準のシアン領域に入り、シ
アンの分布が標準のシアン範囲内に入っている場合を示
したものである。図30(F)は、図30(E)におけ
るシアンの領域とグリーンの領域を補正し、シアンとグ
リーンの境界Zを示した図であり Z=a の関係が成り立っている。即ち、標準のシアン領域端を
境界Zとしている。
【0136】図30(G)は、グリーンの分布が標準の
グリーン領域をはみ出し、標準のシアン領域に入り、シ
アンの分布が標準のシアン領域をはみ出し、標準のグリ
ーン領域に入っている場合を示したものである。図30
(H)は、図30(G)におけるシアンの領域とグリー
ンの領域を補正し、シアンとグリーンの境界Zを示した
図であり Z=a+(b−a)÷2 に関係が成り立っている。すなわち、標準のシアン領域
端と標準のマゼンタ領域端の中心を境界Zとしている。
【0137】図30(C)、図30(E)、図30
(G)、の場合は、標準のシアン領域にグリーン、また
は、標準のグリーン領域にシアンというように異なる色
のマーカが入る可能性があるため、上述したように境界
を決定するとともに例えば操作部(図示せず)の液晶に
シアンのマーカがグリーンとして検知される可能性があ
ることを表示し、使用者に注意を促す処置を実施する。
また、図29、30においては、主色Cのシアンとグリ
ーンの境界を決定する例について述べてあるが主色Cの
他の色、主色M、主色Yに対しても同様の処理を施し境
界を決定することは言うまでもない。
【0138】次に上述した第2実施例において、カラ−
マ−キングに用いられているマ−カペンの色を判定する
ための色判定パラメ−タを当該複写機が出荷される国や
地域に応じて最適化する第1の手法を図31及び図32
を用いて説明する。
【0139】図31は、複写機の操作部の変倍設定の例
を示したものである。日本の場合、用紙としてA、B系
列が用いられているため、変倍組み合せとしてA4とB
4、A4とA3、B4とA3の3種類が考えられる。ア
メリカの場合、用紙としてインチ系が用いられているた
め、変倍の組み合せとしてLTRとLGLが考えられ
る。ヨ−ロッパの場合、用紙としてA系列が用いられて
いるため、変倍の組み合わせとしてA4とA3が考えら
れる。すなわち、変倍設定だけを考えてみても、地域に
より、変倍の組み合せの数や、縮小率、拡大率が異なっ
ていることがわかる。現在、複写機の変倍に対する制御
方法は、地域毎に独立したソフトを作成するのではな
く、全世界共通でソフトを作成し、地域向けのコードを
登録しておき、地域向けのコードを基にして変倍の組み
合せ数や、縮小率、拡大率を対応させている。すなわ
ち、現在販売されている複写機の制御部には、地域向け
のコードが使用されている。
【0140】図32は、地域に対応して色判定用パラメ
ータを設定するフローを示しものであり、複写機の使用
者がマーカ編集を選択し、複写ボタンを押してからの処
理について記述したものである。
【0141】ステップS101では、複写機内に記憶さ
れている地域向けコードがヨーロッパになっているかを
判断する。地域向けコードがヨーロッパになっている場
合は、色判定パラメータをヨーロッパ向け仕様とする
(ステップS108)。具体的には、原稿に塗られてい
るマーカの色を判定するためのパラメータ(前もって用
意されている)の中からヨーロッパ向けのものを読み出
す。
【0142】ステップS101で、地域向けコードがヨ
ーロッパになっていない場合は、さらに地域向けコード
がアメリカになっているか否かを判断する(ステップS
102)。なお本実施例においては、地域向けコード
は、変倍回路228とマーカ編集回路227で共通に使
用しているが、マーカ編集回路227として独自に地域
向けコードを使用してもよい。
【0143】ステップS102で、地域向けコードがア
メリカになっている場合は、色判定パラメータをアメリ
カ向け仕様とし(ステップS107)、地域向けコード
がアメリカになっていない場合は、色判定コードを日本
向け仕様とする(ステップS103)。
【0144】ステップS103,S107又はS108
を実行した後はステップS104に進み、色判定パラメ
ータの設定、すなわち、図12に示す色判定の領域の設
定を行う。続くステップS105では、マーカ編集によ
る複写動作を実施する。詳細なマーカ編集の複写動作
は、前述した通りである。マーカ編集の複写動作が終了
すると、複写動作を終了する。
【0145】次に色判定パラメ−タを当該複写機が出荷
される国や地域に応じて最適化する第2の手法を、図3
3(A)を用いて説明する。この手法は、印字ヘッドに
地域をあらわす情報を付加するようにしたものである。
【0146】図33(A)は、印字ヘッドK(301)
の構成を示す。印字ヘッドKの左端部に仕向地を示す突
起を形成する部分を設け、スイッチSW1及びSW2に
より突起の有無を検知することで仕向地を判断できるよ
うにしたものである。例えば、スイッチSW1及びSW
2が共にOFFの場合は日本、スイッチSW1がONで
スイッチSW2がOFFの場合はアメリカ、スイッチS
W1がOFFでスイッチSW2がONの場合はヨーロッ
パ、スイッチSW1及びSW2が共にONの場合はその
他の地域というように色判定のパラメータを設定する。
【0147】このように、印字ヘッドに仕向地を示す情
報を付加する構成とすることにより、マーカの処理に関
して複写機本体を全世界共通にすることが可能になる。
【0148】次に色判定パラメ−タを当該複写機が出荷
される国や地域に応じて最適化する第3の手法を、図3
3(B)と図34を用いて説明する。この手法は、第2
の手法と同様に印字ヘッドに地域をあらわす情報を付加
するようにしたものである。
【0149】図33(B)は、印字ヘッドY(302)
の構成を示す。印字ヘッドYの左端部にマーカの色がY
主色の場合の色判定パラメータを示す突起を形成する部
分をもうけ、スイッチSW−Y1からSW−Y320に
より突起の有無を検知することで地域に対応した色判定
パラメータを設定できるようにしたものである。図34
(A)にYが主色の場合の標準のパラメータを示す。Y
が主色の場合、標準状態においは、イエロー、オレン
ジ、レッド、グリーン、黒の5色の可能性がある。Yが
主色の場合、ある一つのエリア(同図中の1つの升)を
考えた時、前記5色の内どれか一つが選択される。
【0150】よって、スイッチSW−Y1からSW−Y
5を一つのエリアに割り当て、そのエリアの判定色をス
イッチSW−Y1からSW−Y5のいずれがONしてい
るか判定し、ONしているSWの番号に対応した色を判
定色として設定するように構成する。本実施例において
は、一つの主色に対して64(8×8)のエリアがある
ため320個(64×5)のSWと、判定色を指定する
突起が64個必要になる。また、地域ごとに突起の位置
を調整する必要がある。そこで、実際の複写機において
は、ヘッドに不揮発性メモリを搭載し、その不揮発性メ
モリに色判定パラメータを記憶し、複写機の電源をON
したときにヘッドの不揮発性メモリより色判定パラメー
タを読み出して色判定パラメータを設定するように構成
する。
【0151】図34(B)は、第3の手法により設定さ
れたある地域向けの色判定パラメータの例を示す図であ
る。本地域においては、オレンジ色のマーカペンは使用
していないが、オレンジに近いレッド(この地域では、
レッドとして認識されている)が多く用いられており、
レッドをオレンジに誤判定されることを防ぐため、オレ
ンジ色の判定領域をレッド色に定義した例を示してい
る。
【0152】この結果、標準設定では、8色のマーカ色
を判定できるところを7色に制限することによりマーカ
色の誤判定を少なくすることが可能となる。
【0153】また、Y主色について説明をしたが、C主
色、M主色についても同様の処理が可能なことは言うま
でもない。
【0154】なお、上述した第3の手法を採用する場合
は、印字ヘッドに格納されているインクの色と、色判定
パラメータの主色の色とを同一とすることが望ましい。
【0155】次に色判定パラメ−タを当該複写機が出荷
される国や地域に応じて最適化する第4の手法を、図3
5及び図36を用いて説明する。この手法は、AC電源
ラインの特性をもとに地域を判定し、得られた地域情報
をもとにして、色判定パラメータを設定するものであ
る。
【0156】図35は、AC電源の特性を調べるための
構成を示すブロック図である。AC電源としては、電圧
100Vから240V、周波数50HZ、60HZが対
象となる。同図において、AC電源は、減衰器311に
加えられ、減衰器311により電圧が1000分の1に
減衰され、CPU312のAD変換器に入力される。A
D変換器に入力された信号は、図36に示すフローにも
とづいて処理される。図36は、AC電源の特性より複
写機が使用されている地域を判定するフローを示す。
【0157】ステップS111では、電圧の最大値から
最小値を減算し、次いで、電圧の最大値から最小値まで
の時間を計測する(ステップS112)。続くステップ
S113では、AC電源の電圧が200V系か否かを判
定する。すなわち、ステップS111で得られた電圧の
ピーク値に減衰器311の減衰率の逆数を掛け、得られ
た値が、500V以上だったら電源電圧が200V系で
あると判断し、ステップS118に進む。得られた値が
500V以下だったら電源電圧が200V系ではないと
判断し、ステップS114に進む。
【0158】ステップS114では、AC電源の電圧が
115V系かを判定する。すなわち、ステップS111
で得られた電圧のピーク値に減衰器311の減衰率の逆
数を掛け、得られた値が、300V以上だったら電源電
圧が115V系であると判断し、色判定パラメータをア
メリカ向け仕様とする(ステップS117)。一方、得
られた値が300V以下だったら電源電圧が200V系
ではないと判断し、色判定パラメータを日本向け仕様と
する(ステップS115)。具体的には、原稿に塗られ
ているマーカの色を判定するためのパラメータ(前もっ
て用意されている)の中から日本向けのものを読み出
す。
【0159】ステップS118では、AC電源の周波数
が50HZか60HZかを判定する。すなわち、ステッ
プS112で得られた電圧の最大値から最小値までの時
間を2倍して、1周期の時間を求め、1周期の時間の逆
数を取り、AC電源の周波数を得る。そして、AC電源
の周波数が55HZ以下の場合は、50HZ系と判断
し、色判定パラメータを韓国向け仕様とする(ステップ
S119)。また、AC電源の周波数が55HZ以上の
場合は、60HZ系と判断し、色判定パラメータをヨー
ロッパ向け仕様とする(ステップS119)。
【0160】ステップS115,S117,S119又
はS120を実行した後は、ステップS121及びS1
22で図32のステップS104及びS105と同様の
処理を行い本処理を終了する。
【0161】第4の手法によれば、仕向け地情報が付加
されていない場合であっても、使用地域を判定し、正確
な色判定パラメータの設定が可能となる。
【0162】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1の画像処理
装置によれば、所定の色マーカによってマーキングされ
た色データが予め登録され、原稿の読み取り時に前記登
録された色データと読み取った色データとを比較するこ
とにより、マーキングされた色が判定されるので、ユー
ザのマーカ塗りむら、画像読み取りセンサの特性ばらつ
き等に起因するマーカ色の誤判別を防止することがで
き、所望のマーカ編集結果を得ることができる。
【0163】請求項3の画像処理装置によれば、原稿上
の所定領域にマーキングされた色データに応じて色判定
用のパラメータが設定されるので、上述した効果に加え
てマーキングされた原稿の用紙の色のばらつきに起因す
るマーカ色の誤判別を防止することができる。これによ
り、無駄なコピー等を減少させ、装置の稼働効率を向上
させることができる。
【0164】請求項6の画像処理装置によれば、当該装
置が販売される地域が判定され、その販売地域に応じて
色判定用のパラメータが変更されるので、販売地域に拘
わらず正確なマーカ色の判別を行うことがきる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例にかかる画像処理回路の構
成を示すブロック図である。
【図2】色パッジシートの例を示す図である。
【図3】図1のマーカ色登録回路の構成を示すブロック
図である。
【図4】図3の比率演算回路における処理の内容を説明
するための図である。
【図5】マーカの色分布を示す図である。
【図6】図3の比率演算回路における処理のフローチャ
ートである。
【図7】図1の色コード判定回路の構成を示すブロック
図である。
【図8】色パッジシートの他の例を示す図である。
【図9】本発明の第2実施例におけるマーカ編集の内容
を説明するための図である。
【図10】本発明の第2実施例にかかるカラー複写機の
画像処理回路の構成を示すブロック図である。
【図11】図10のマーカ編集回路の構成を示すブロッ
ク図である。
【図12】色判別の方法を説明するための図である。
【図13】色コードテーブルを示す図である。
【図14】孤立点除去の手法を説明するための図であ
る。
【図15】領域判定時の記憶データを説明するための図
である。
【図16】領域判定の手法を説明するためのテーブルを
示す図である。
【図17】領域判定の手法を説明するためのテーブルを
示す図である。
【図18】領域判定の手法を説明するためのテーブルを
示す図である。
【図19】領域判定の手法を説明するためのテーブルを
示す図である。
【図20】尾引き処理を説明するための図である。
【図21】出力色テーブルを示す図である。
【図22】ブルーバック処理を説明するための図であ
る。
【図23】色濃度判定条件を説明するためのテーブルを
示す図である。
【図24】原稿の先端に塗るマーカの位置を例示した図
である。
【図25】シアンのマーカを読み取ったときの度数分布
の例を示す図である。
【図26】色判定回路の構成を示すブロック図である。
【図27】色判定用パラメータを作成する処理のフロー
チャートである。
【図28】色判定用パラメータの作成処理を説明するた
めの図である。
【図29】色判定用パラメータの補正処理を説明するた
めの図である。
【図30】色判定用パラメータの補正処理を説明するた
めの図である。
【図31】変倍の設定例を示す図である。
【図32】色判定用パラメータの設定処理のフローチャ
ートである。
【図33】地域情報が付加された印字ヘッドを示す図で
ある。
【図34】地域情報に応じた色判定用パラメータの変更
例を説明するための図である。
【図35】AC電源と特性を測定するための構成を示す
図である。
【図36】AC電源の特性に基づいて販売地域を判定す
る処理のフローチャートである。
【図37】マーカ編集を説明するための図である。
【図38】マーカ編集を説明するための図である。
【図39】従来のマーカ編集の問題点を説明するための
図である。
【符号の説明】
14 比率演算回路 54 色コード判定回路 55 マーカ色登録回路 227 マーカ編集回路 251 マーカ色判別回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/46 (72)発明者 杉島 喜代久 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 広瀬 正幸 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 原 健二 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 野中 隆 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 本山 栄一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 新井 康治 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を読み取る原稿読み取り手段と、読
    み取った画像データに基づいて所定の色マーカで原稿上
    にマーキングされた色を判定するマーカ色判定手段とを
    有し、マーキングされた色の情報に基づいて所定のマー
    カ編集を施す画像処理装置において、 前記所定の色マーカによってマーキングされた色データ
    を予め読み取って登録するためのマーカ色登録手段を設
    け、 前記マーカ色判定手段は、原稿の読み取り時に前記登録
    された色データと読み取った色データとを比較してマー
    キングされた色を判定することを特徴とする画像処理装
    置。
  2. 【請求項2】 前記マーカ色登録手段は、同一の色マー
    カで複数回重ね塗りされた領域を複数回読み取ることに
    より、1種類の色マーカに対応する色データを1種類登
    録することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 原稿を読み取る原稿読み取り手段と、読
    み取った画像データに基づいて所定の色マーカで原稿上
    にマーキングされた色を判定するマーカ色判定手段とを
    有し、マーキングされた色の情報に基づいて所定のマー
    カ編集を施す画像処理装置において、 前記マーカ色判定手段は、原稿上の所定領域にマーキン
    グされた色データに応じて色判定用のパラメータを設定
    することを特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記マーカ色判定手段は、前記所定領域
    にマーキングされた色データにのみに基づいて前記色判
    定用パラメータの設定を行うことを特徴とする請求項3
    記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記マーカ色判定手段は、予め標準の色
    判定用パラメータを記憶する記憶手段を有し、前記所定
    領域にマーキングされた色データに基づいて前記標準の
    色判定用パラメータを補正することにより、色判定用パ
    ラメータの設定を行うことを特徴とする請求項3記載の
    画像処理装置。
  6. 【請求項6】 原稿を読み取る原稿読み取り手段と、読
    み取った画像データに基づいて所定の色マーカで原稿上
    にマーキングされた色を判定するマーカ色判定手段とを
    有し、マーキングされた色の情報に基づいて所定のマー
    カ編集を施す画像処理装置において、 当該装置が販売される地域を判定する地域判定手段を設
    け、 前記マーカ色判定手段は、当該装置が販売される地域に
    応じて色判定用のパラメータを変更することを特徴とす
    る画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記地域判定手段は、当該装置の変倍設
    定に基づいて販売地域を判定することを特徴とする請求
    項6記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記地域判定手段は、当該装置の印字ヘ
    ッドに付加された地域情報に基づいて販売地域を判定す
    ることを特徴とする請求項6記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記地域判定手段は、当該装置に供給さ
    れる交流電源の特性に基づいて販売地域を判定すること
    を特徴とする請求項6記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 当該装置の印字ヘッドに色判定用パラ
    メータを記憶するパラメータ記憶手段を設け、前記マー
    カ色判定手段は、前記パラメータ記憶手段に記憶された
    色判定用パラメータを使用して色判定を行うことを特徴
    とする請求項6記載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】 前記印字ヘッド内に格納されているイ
    ンクの色と、前記色判定用パラメータの主色の色とが同
    一であることを特徴とする請求項10記載の画像処理装
    置。
JP22582194A 1994-08-26 1994-08-26 画像処理装置及び画像処理方法 Expired - Fee Related JP3595579B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22582194A JP3595579B2 (ja) 1994-08-26 1994-08-26 画像処理装置及び画像処理方法
US08/517,824 US5974171A (en) 1994-08-26 1995-08-22 Image processing apparatus and method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22582194A JP3595579B2 (ja) 1994-08-26 1994-08-26 画像処理装置及び画像処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0870382A true JPH0870382A (ja) 1996-03-12
JP3595579B2 JP3595579B2 (ja) 2004-12-02

Family

ID=16835333

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22582194A Expired - Fee Related JP3595579B2 (ja) 1994-08-26 1994-08-26 画像処理装置及び画像処理方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5974171A (ja)
JP (1) JP3595579B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007299094A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Fuji Xerox Co Ltd 情報処理装置、および情報処理方法、並びにコンピュータ・プログラム

Families Citing this family (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11112791A (ja) * 1997-04-10 1999-04-23 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
NL1010238C2 (nl) * 1998-10-02 2000-04-04 Oce Tech Bv Beeldvormingsinrichting met afzonderlijk bekrachtigbare beeldvormingselementen.
AUPP702498A0 (en) * 1998-11-09 1998-12-03 Silverbrook Research Pty Ltd Image creation method and apparatus (ART77)
JP3748172B2 (ja) * 1998-12-09 2006-02-22 富士通株式会社 画像処理装置
JP4416285B2 (ja) * 1999-07-30 2010-02-17 キヤノン株式会社 パッチ画像作成方法および装置
US7079287B1 (en) 2000-08-01 2006-07-18 Eastman Kodak Company Edge enhancement of gray level images
US7079281B1 (en) * 2000-08-01 2006-07-18 Eastman Kodak Company Edge enhancement processor and method with adjustable threshold setting
JP2002057913A (ja) * 2000-08-01 2002-02-22 Nexpress Solutions Llc 個人的好みに応じたカラー強調をもたらす像記録装置および像記録方法
US7218420B1 (en) 2000-08-01 2007-05-15 Eastman Kodak Company Gray level halftone processing
US6535706B1 (en) * 2000-10-23 2003-03-18 Toshiba Tec Kabushiki Kaisha Image editing system and image forming system
US6964640B2 (en) * 2002-01-22 2005-11-15 P M G Medica L I D System and method for detection of motion
JP4579528B2 (ja) * 2003-07-28 2010-11-10 キヤノン株式会社 画像形成装置
US7373013B2 (en) * 2003-12-23 2008-05-13 General Instrument Corporation Directional video filters for locally adaptive spatial noise reduction
US7570835B2 (en) * 2004-02-17 2009-08-04 International Business Machines Corporation Edge smoothing filter for character recognition
JP4423076B2 (ja) * 2004-03-22 2010-03-03 キヤノン株式会社 認識対象切出し装置および方法
JP4537104B2 (ja) * 2004-03-31 2010-09-01 キヤノン株式会社 マーカ検出方法、マーカ検出装置、位置姿勢推定方法、及び複合現実空間提示方法
JP4448051B2 (ja) * 2005-04-19 2010-04-07 キヤノン株式会社 画像読取装置及び方法
US20070119950A1 (en) * 2005-11-30 2007-05-31 Auslander Judith D Document edge encoding using multi-spectral encoding tags
US7926730B2 (en) * 2005-11-30 2011-04-19 Pitney Bowes Inc. Combined multi-spectral document markings
JP5084167B2 (ja) * 2006-03-31 2012-11-28 キヤノン株式会社 位置姿勢計測方法及び装置
KR102212830B1 (ko) 2013-05-24 2021-02-08 삼성전자 주식회사 휴대 단말기에서 화면을 표시하는 방법 및 장치
US9794738B2 (en) * 2014-12-22 2017-10-17 Google Inc. Systems and methods for enforcing wireless regulatory compliance
US10277755B2 (en) * 2016-02-29 2019-04-30 Kyocera Document Solutions Inc. Electronic device and marker processing method

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4956676A (en) * 1987-04-16 1990-09-11 Kentek Information Systems, Inc. Electrographic color printer/copier
JP3169234B2 (ja) * 1990-10-25 2001-05-21 株式会社リコー 画像形成装置
JP2600515B2 (ja) * 1991-05-14 1997-04-16 富士ゼロックス株式会社 画像処理方法
JP3229370B2 (ja) * 1991-06-07 2001-11-19 キヤノン株式会社 画像形成装置および画像処理方法
JPH06191120A (ja) * 1992-10-16 1994-07-12 Xerox Corp ディジタル複写機
JPH06284270A (ja) * 1993-03-29 1994-10-07 Toshiba Corp 画像形成装置
US5414974A (en) * 1993-08-17 1995-05-16 Moore Business Forms, Inc. Automated document handling system

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007299094A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Fuji Xerox Co Ltd 情報処理装置、および情報処理方法、並びにコンピュータ・プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
US5974171A (en) 1999-10-26
JP3595579B2 (ja) 2004-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0870382A (ja) 画像処理装置
US7139098B2 (en) System and method of trapping for correcting for separation misregistration in color printing
US5689590A (en) Background noise removing apparatus and method applicable to color image processing apparatus
US6345117B2 (en) Method for automatic trap selection for correcting for separation misregistration in color printing
US6441923B1 (en) Dynamic creation of color test patterns based on variable print settings for improved color calibration
US6927877B2 (en) Image processing method and apparatus for converting colors in a color image
US5850298A (en) Image processing device eliminating background noise
US6381037B1 (en) Dynamic creation of color test patterns for improved color calibration
JPH0322117B2 (ja)
US20080094517A1 (en) Image Processing Apparatus and Image Processing Method
US5892596A (en) Image processing apparatus capable of reforming marker editing
JPH1127542A (ja) 色種判別装置
US5987166A (en) Image processing apparatus capable of marker editing original image
JPH0723210A (ja) カラー画像処理装置
US6661921B2 (en) Image process apparatus, image process method and storage medium
JP2598217B2 (ja) カラー再生システムにより表示される画素に有彩色か無彩色かを示す指標を割当てる方法、及びその方法を実施するためのカラー再生システム
JP3737230B2 (ja) カラー画像処理装置
JPH04160981A (ja) 複写機の像域別画像処理装置
JP2001352456A (ja) 画像処理方法及び画像処理装置並びにそれを備えた画像形成装置
JP2000341547A (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP2002237958A (ja) 色変換装置、色変換プロファイル作成装置及び方法、画像形成装置、プログラム、記録媒体
JP2002374425A (ja) 画像処理方法、画像処理プログラムおよび画像処理装置並びに画像処理装置を備えた画像形成装置
JPH08125839A (ja) 画像処理装置
JPH0723244A (ja) 色編集用画像処理装置
JPH07262377A (ja) カラー画像処理方法及びその装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040824

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040906

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees