JPH0868448A - 変速機付き車両の制御装置 - Google Patents

変速機付き車両の制御装置

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JPH0868448A
JPH0868448A JP6204760A JP20476094A JPH0868448A JP H0868448 A JPH0868448 A JP H0868448A JP 6204760 A JP6204760 A JP 6204760A JP 20476094 A JP20476094 A JP 20476094A JP H0868448 A JPH0868448 A JP H0868448A
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JP
Japan
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gradient
value
road surface
vehicle
gear ratio
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Application number
JP6204760A
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English (en)
Inventor
Masuo Kashiwabara
益夫 柏原
Masayuki Hosono
正之 細野
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Publication date
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Publication of JPH0868448A publication Critical patent/JPH0868448A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60WCONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
    • B60W2552/00Input parameters relating to infrastructure
    • B60W2552/15Road slope

Abstract

(57)【要約】 【目的】 路面の勾配に応じた最適な特性になるように
登降坂時に変速特性を変更して制御する際に、勾配の絶
対値が大きくなった場合のエンジン回転の増大によるド
ライバーの違和感や騒音の増大を抑制する。 【構成】 勾配相当値( sinθ)を検出し、この値を用
いて車両の発生すべき目標馬力を算出し、この目標馬力
を得るように無段変速機の変速比を制御するが、勾配相
当値の絶対値が大きくなるに従って、勾配相当値の変速
制御に与える影響度合を小さくする方向に、勾配相当値
を補正する(B)。又は、勾配相当値に代えて、目標馬
力を補正する(C)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンと駆動軸との
間に変速機を備える車両の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、変速機付き車両において、路
面の勾配に応じた最適な特性になるように登降坂時に変
速特性を変更して制御するものとして、特開昭61−2
20938号公報などの先行技術がある。また、本出願
人も、特願平6−127519号において、路面の勾配
に関連する値を検出し、少なくとも路面の勾配に関連す
る値を用いて車両の発生すべき目標馬力を算出し、この
目標馬力を得るように変速機(特に無段変速機)の変速
比を制御するようにしたものを提案している。
【0003】これによれば、登坂時においては、平坦路
とほぼ同じスロットル開度で走行でき、降坂時において
は、下り勾配が大きくなっても常に適度なエンジンブレ
ーキ力を得られ、登坂や降坂でも運転性を大きく損なう
ことがないという効果が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに路面の勾配に応じて変速機の変速比を制御する場
合、前記の効果が得られる反面、勾配の絶対値が大きく
なると(例えば±10%以上; sinθ×100 により勾配を
算出した場合)、エンジン回転の増大によるドライバー
の違和感、騒音の増大等の問題が発生する可能性があっ
た。
【0005】路面の勾配の絶対値が大きくなることによ
りエンジン回転が増大する理由は次の通りである。車両
の運動方程式を馬力ベースで記述すると以下のようにな
る。 P=(m・A+RL+m・g・ sinθ)・VSP ・・・勾配あり P=(m・A+RL)・VSP ・・・勾配なし(θ=0) ここで、Pは馬力、mは車両の質量、Aは加速度、RL
は転がり抵抗及び空気抵抗、gは重力加速度、θは勾
配、VSPは車速である。
【0006】従って、勾配があっても、勾配なしと同様
の加速を得るためには、平坦路に対し、m・g・ sinθ
・VSPの分、余計に馬力を得られればよく、このこと
に基づいて車両の目標馬力を算出し、この目標馬力を得
るように変速機の変速比を制御するのである。よって、
登坂路では馬力が増すように、降坂路では馬力が減るよ
うに制御することになるが、いずれにしても、図10に示
すエンジン回転、スロットル開度及び発生馬力の関係か
ら明らかなように、勾配の絶対値が増すほどエンジン回
転は増大する傾向にある。
【0007】本発明は、このような実情に鑑み、登降坂
路等の運転性を向上させる一方、路面の勾配の絶対値が
大きくなった場合のエンジン回転の増大によるドライバ
ーの違和感や騒音の増大を抑制することのできる変速機
付き車両の制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は、図
1(A) に示すように、エンジンと駆動軸との間に変速機
を備える車両において、路面の勾配に関連する値を検出
する勾配検出手段と、検出された路面の勾配に関連する
値に応じて変速機の変速比を制御する変速比制御手段と
を設け、更に、前記路面の勾配に関連する値の絶対値が
大きくなるに従って、前記路面の勾配に関連する値の前
記変速比制御手段に与える影響度合を小さくする方向へ
補正する補正手段を設けて、変速機付き車両の制御装置
を構成する。
【0009】又は、図1(B) に示すように、エンジンと
駆動軸との間に変速機を備える車両において、路面の勾
配に関連する値を検出する勾配検出手段と、少なくとも
路面の勾配に関連する値を用いて車両の発生すべき目標
馬力を算出する目標馬力算出手段と、この目標馬力を得
るように変速機の変速比を制御する変速比制御手段とを
設け、更に、前記路面の勾配に関連する値の絶対値が大
きくなるに従って、前記路面の勾配に関連する値の前記
目標馬力算出手段又は前記変速比制御手段に与える影響
度合を小さくする方向へ補正する補正手段を設けて、変
速機付き車両の制御装置を構成する。
【0010】ここで、前記補正手段は、前記勾配検出手
段により検出された路面の勾配に関連する値に上下限値
を設けるものとすることができる。又は、前記補正手段
は、前記勾配検出手段により検出された路面の勾配に関
連する値にその値の絶対値の減少関数である補正係数を
乗じるものとすることができる。
【0011】又は、前記補正手段は、図1(C) に示すよ
うに、前記目標馬力算出手段により算出された目標馬力
に前記路面の勾配に関連する値の絶対値の減少関数であ
る補正係数を乗じるものとすることができる。
【0012】
【作用】上記の構成においては、路面の勾配に関連する
値、又はこれに基づく目標馬力に応じて変速比を制御す
る場合に、これらの値に対し、路面の勾配に関連する値
の絶対値が大きくなるに従って、路面の勾配に関連する
値の変速比制御に与える影響度合を小さくする方向へ、
路面の勾配に関連する値、又は目標馬力を補正すること
で、路面の勾配の絶対値が大きくなった場合のエンジン
回転の増大によるドライバーの違和感や騒音の増大を抑
制する。
【0013】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。本発明の
第1の実施例(図2〜図5)について、先ず図2のシス
テム図から説明する。無段変速機(CVT)1は、エン
ジン側のプライマリプーリ2と、駆動軸(デフ)側のセ
カンダリプーリ3と、これらの間に巻掛けられたベルト
4とを備え、プライマリプーリ側アクチュエータ2aへ
の変速圧、及びセカンダリプーリ側アクチュエータ3a
へのライン圧の調整により、プーリ比を変化させて、変
速比を無段階に変化させることができるものである。但
し、トロイダル式等の他のCVTでもよい。
【0014】変速圧及びライン圧は、オイルポンプ5に
つながる油圧回路6の油圧をリリーフ機能を有する電磁
弁7,8により制御して調圧しており、電磁弁7,8は
コントローラ9により制御される。従って、コントロー
ラ9により、電磁弁7,8を制御して、変速圧及びライ
ン圧を制御することにより、変速比を制御することがで
きる。
【0015】変速比の制御のため、コントローラ9に
は、車速VSPを検出する車速センサ10、スロットル開
度TVOを検出するスロットルセンサ11、エンジン回転
数Neを検出するエンジン回転センサ12から、それぞれ
検出信号が入力されている。尚、スロットルセンサ11は
スロットル弁の全閉位置でONとなるアイドルスイッチ
を有しており、このアイドルスイッチからの信号もコン
トローラ9に入力されている。
【0016】コントローラ9は、これらの信号に基づい
て、内蔵のマイクロコンピュータにより図3〜図5のフ
ローチャートに従って目標変速比itgt を設定し、この
目標変速比itgt を得るように電磁弁7,8を制御して
変速制御を行う。図3は勾配算出ルーチンのフローチャ
ートである。先ず、勾配の算出原理について説明する。
【0017】車両の運動方程式より、次式が得られる。 m・A+RL+m・g・ sinθ=To/r ここで、mは車両の質量、Aは加速度、RLは転がり抵
抗及び空気抵抗、gは重力加速度、θは勾配、Toは出
力トルク、rはタイヤ半径である。勾配抵抗をRIとす
ると、RI=m・g・ sinθであるから、次式が得られ
る。
【0018】RI=To/r−m・A−RL よって、タイヤ半径rと車両の質量mとを定数とすれ
ば、加速度A、転がり抵抗及び空気抵抗RL、出力トル
クToを求めることで、勾配抵抗RI=m・g・sinθ
を求めることができる。そして、勾配に関連する値(勾
配相当値)として、 sinθを算出するものとすれば、 s
inθ=RI/(m・g)として求めることができる。
【0019】フローチャートに沿って説明する。ステッ
プ1(図にはS1と記してある。以下同様)では、車速
VSPを読込み、前回値VSPold との差として、加速
度A=VSP−VSPold を算出する。ステップ2で
は、車速VSPから、マップを参照して、転がり抵抗及
び空気抵抗RLを求める。
【0020】ステップ3では、エンジン回転数Neとス
ロットル開度TVOとから、マップを参照して、エンジ
ントルクTeを求める。ステップ4では、エンジントル
クTeと、現在の変速比(出力側回転数/入力側回転
数)iと、デファレンシャルギアでの変速比(ギヤ比の
逆数)ifとから、次式に従って、出力トルクToを算
出する。
【0021】To=Te・(1/i)・(1/if) ステップ5では、出力トルクToと、加速度Aと、転が
り抵抗及び空気抵抗RLとから、次式に従って、勾配抵
抗RI(=m・g・ sinθ)を算出する。尚、rはタイ
ヤ半径、mは車両の質量である。 RI=To/r−m・A−RL ステップ6では、勾配抵抗RI=m・g・ sinθである
ので、次式に従って、勾配相当値 sinθを算出する。
【0022】sinθ=RI/(m・g) 従って、ステップ1〜6の部分が勾配検出手段に相当す
る。ステップ7では、図4の勾配補正サブルーチンに従
って、勾配相当値 sinθの絶対値が大きくなるに従っ
て、その値の変速比制御に与える影響度合を小さくする
方向へ補正すべく、勾配相当値 sinθの補正を行う。
【0023】図4の勾配補正サブルーチンについて説明
する。ステップ101 では、勾配相当値 sinθを所定のプ
ラス側の上限値MAX(例えば+0.1 )と比較し、勾配
相当値 sinθ>MAXの場合に、ステップ102 へ進んで
勾配相当値 sinθを上限値MAXに規制する。ステップ
103 では、勾配相当値 sinθを所定のマイナス側の下限
値MAX(例えば−0.1 )と比較し、勾配相当値 sinθ
<MINの場合に、ステップ104 へ進んで勾配相当値 s
inθを下限値MINに規制する。
【0024】従って、ステップ7(ステップ101 〜104
)の部分が補正手段に相当する。図5は変速比設定ル
ーチンである。尚、本ルーチンが目標馬力算出手段を含
む変速比制御手段に相当する。この実施例の変速比設定
ルーチンでは、登坂時に上り勾配にかかわらず平坦路と
ほぼ同じスロットル開度で走行することができ、降坂時
には下り勾配が大きくなっても常に適度なエンジンブレ
ーキを得ることができ、登坂や降坂でも運転性を大きく
損なうことのないようにすることを目的とした登降坂時
変速比(馬力)制御を行っている。
【0025】先ず、この登降坂時変速比(馬力)制御の
原理について説明する。車両の運動方程式を馬力ベース
で記述すると以下のようになる。 P=(m・A+RL+m・g・ sinθ)・VSP ・・・勾配あり P=(m・A+RL)・VSP ・・・勾配なし(θ=0) ここで、Pは馬力、mは車両の質量、Aは加速度、RL
は転がり抵抗及び空気抵抗、gは重力加速度、θは勾
配、VSPは車速である。
【0026】従って、勾配があっても、勾配なしと同様
の加速を得るためには、平坦路に対し、m・g・ sinθ
・VSPの分、余計に馬力を得られればよい。このた
め、車両の運転状態から平坦路での車両が発生するべき
要求駆動力(F=m・A+RL相当値)を算出し、これ
と、勾配抵抗RI(=m・g・ sinθ)と、車速VSP
とを用いて、車両の目標馬力を算出し、この目標馬力を
得るように無段変速機の変速比を制御するのである。
【0027】従って、平坦路での車両が発生するべき要
求駆動力をFtgt とすれば、 目標馬力Ptgt =(Ftgt +RI)・VSP を求め、この目標馬力Ptgt を得るように無段変速機の
変速比を制御する。平坦路での車両が発生するべき要求
駆動力Ftgt を算出する際は、先ず、勾配抵抗RIが略
0のときに車両が出し得る最大加速度(スロットル全開
での加速度)Amax を算出する。この最大加速度Amax
は車速VSPから求めることができる。そして、前記最
大加速度Amax と車両の質量mとから加速抵抗(m・A
max)を算出する一方、車両の転がり抵抗及び空気抵抗
RLを算出し、これらを加算して、最大駆動力Fmax
m・Amax +RLを算出する。そして、スロットル開度
から補正係数HOSを算出し、前記最大駆動力Fmax
補正係数HOSを乗じて、要求駆動力Ftgt =Fmax
HOSを算出する。
【0028】但し、降坂路では、車速VSPに基づいて
要求加速度Atgt をほぼ0に近い値で算出することによ
り、要求駆動力Ftgt =m・Atgt +RLを算出する。
フローチャートに沿って説明する。ステップ11では、勾
配相当値 sinθの正負及び0を判定し、 sinθ=0(す
なわち平坦路)の場合は、ステップ13へ進む。
【0029】また、 sinθ>0(登坂路)の場合は、ス
テップ14へ進み、 sinθ<0(降坂路)の場合は、ステ
ップ12を経てステップ18へ進む。 〔平坦路;勾配相当値 sinθ=0の場合〕ステップ13で
は、車速VSPとスロットル開度TVOとから、マップ
を参照して、目標変速比itgt を設定し、これに制御す
る。
【0030】〔登坂時;勾配相当値 sinθ>0の場合〕
ステップ14では、車速VSPから、マップを参照して、
スロットル全開での最大加速度Amax を求める。ステッ
プ15では、最大加速度Amax と、転がり抵抗及び空気抵
抗RLとに基づいて、次式により、最大駆動力Fmax
算出する。すなわち、最大加速度Amaxと車両の質量m
とに基づいて加速抵抗m・Amax を算出し、これに転が
り抵抗及び空気抵抗RLを加算して、最大駆動力Fmax
を算出する。
【0031】Fmax =m・Amax +RL ステップ16では、スロットル開度TVOから、マップを
参照して、補正係数HOSを求める。この補正係数HO
Sはスロットル全開での最大駆動力Fmax から現在のス
ロットル開度での要求駆動力Ftgt を得るためのもので
あり、スロットル全開を1として、全閉側に行くほど、
0に近くなるように設定される。
【0032】ステップ17では、スロットル全開での最大
駆動力Fmax に現在のスロットル開度に対応させた補正
係数HOSを乗じて、次式のごとく、要求駆動力Ftgt
を求める。 Ftgt =Fmax ・HOS 要求駆動力Ftgt の算出後は、ステップ20へ進む。
【0033】ステップ20では、図3の勾配算出ルーチン
にて算出されかつ補正された勾配相当値 sinθに基づい
て、次式により、勾配抵抗RIを算出する。 RI=m・g・ sinθ ステップ22では、要求駆動力Ftgt と、勾配抵抗RI
と、車速VSPとから、次式により、目標馬力Ptgt
算出する。
【0034】Ptgt =(Ftgt +RI)・VSP 目標馬力Ptgt の算出後は、ステップ22へ進む。ステッ
プ21では、目標馬力Ptgt を下記の(1),(2)式に
よりフィルタリング処理する。尚、Ptgt ’はフィルタ
リング後の目標馬力を示している。
【0035】
【数1】
【0036】CVTでは、変速比が連続して可変になる
ため、勾配の微小、あるいは短時間の変化でも変速が行
われるため、勾配あるいは目標馬力に対するレンポンス
を抑制しないと、常に変速してしまうから、本実施例で
は、目標馬力Ptgt をローパスフィルタによりフィルタ
リング処理している。ここでのローパスフィルタのカッ
トオフ周波数は、0.05〜 0.5Hz の範囲内で、例えば
0.1Hz に設定される。
【0037】尚、このような式による他、次式のごと
く、目標馬力の移動平均Ptgt ’を算出してもよい(式
中のxは重付け定数)。 Ptgt ’=〔(x−1)/x〕・Ptgt ’+(1/x)
・Ptgt ステップ23では、フィルタリング処理された目標馬力P
tgt (詳しくはPtgt’)と、スロットル開度TVOと
から、マップを参照して、目標エンジン回転数Netgt
を求める。
【0038】ステップ24では、目標エンジン回転数Ne
tgt と出力回転数No(車速VSP)とから、次式に従
って、目標変速比itgt を算出する。 itgt =No/Netgt ステップ25では、目標変速比itgt をリミッター処理し
て、変速比の高速側(OD側)の上限値を規制する。
【0039】すなわち、勾配相当値の絶対値| sinθ|
と車速VSPとから、変速比の高速側の上限値imax
検索により設定し、目標変速比itgt と上限値imax
を比較し、itgt >imax の場合は、itgt =imax
する。このときの上限値imax は、勾配相当値の絶対値
| sinθ|に対し減少関数(単調非増加関数)で設定さ
れ、勾配が大きくなるに従って、上限値imax は小さく
なり、これによりアップシフト側の変速が抑制されて、
より低速側で走行するようになる。また、車速VSPに
対しても、減少関数(単調非増加関数)で設定され、高
速走行時ほど、上限値imax は小さくなり、これにより
アップシフト側の変速が抑制されて、より低速側で走行
するようになる。
【0040】〔降坂時;勾配相当値 sinθ<0の場合〕
ステップ12では、アイドルスイッチがON(スロットル
全閉)か否かを判定し、アイドルスイッチがOFFの場
合は、降坂中でありながらも、加速意志があるので、ス
テップ13へ進み、平坦路と同様に制御する。アイドルス
イッチがONの場合はステップ18へ進む。
【0041】ステップ18では、車速VSPから、マップ
を参照して、要求加速度Atgt を設定する。ここでは、
車速VSPに応じて要求加速度Atgt をほぼ0に近い値
で設定する。ステップ19では、要求加速度Atgt から、
次式に従って、要求駆動力Ftgt を算出する。
【0042】Ftgt =m・Atgt +RL この後は、登坂時と同様に、ステップ20〜25を実行す
る。以上の制御により、登坂時に上り勾配にかかわらず
平坦路とほぼ同じスロットル開度で走行することがで
き、降坂時には下り勾配が大きくなっても常に適度なエ
ンジンブレーキを得ることができ、登坂や降坂でも運転
性を大きく損なうことがない。
【0043】そして、変速比制御に用いる勾配相当値 s
inθに上下限値を設けることにより、勾配相当値 sinθ
の絶対値が大きくなるに従って、その値の変速比制御に
与える影響度合を小さくする方向へ補正するので、勾配
相当値 sinθの絶対値が大きくなった場合のエンジン回
転の増大によるドライバーの違和感や騒音の増大を抑制
することができる。
【0044】次に第2の実施例について説明する。この
第2の実施例では、第1の実施例における図3の勾配算
出ルーチンのステップ7において、図4の勾配補正サブ
ルーチンに代えて、図6の勾配補正サブルーチンを実行
する。図6の勾配補正サブルーチンについて説明する。
【0045】ステップ201 では、勾配相当値 sinθか
ら、マップを参照して、勾配相当値 sinθを補正するた
めの補正係数Kを求める。ここでの補正係数Kは、勾配
相当値 sinθの絶対値の減少関数(単調非増加関数)と
して、勾配相当値 sinθが0付近のときはK=1である
が、プラス側又はマイナス側に大きくなるに従って減少
するようにしてある( sinθ=±0.2 のときににK=0.
5 程度)。
【0046】ステップ202 では、次式のごとく、勾配相
当値 sinθに補正係数Kを乗じて、勾配相当値 sinθを
補正する。 sinθ= sinθ・K 従って、ステップ7(ステップ201,202 )の部分が補正
手段に相当する。本実施例では、変速比制御に用いる勾
配相当値 sinθにその値の絶対値の減少関数である補正
係数Kを乗じることにより、勾配相当値 sinθの絶対値
が大きくなるに従って、その値の変速比制御に与える影
響度合を小さくする方向へ補正するので、前述の第1の
実施例と同様に、勾配相当値 sinθの絶対値が大きくな
った場合のエンジン回転の増大によるドライバーの違和
感や騒音の増大を抑制することができる他、勾配に応じ
て無段階に補正できるため、適合自由度が増大すると共
に、切換段差がないという利点がある。
【0047】次に第3の実施例(図7〜図9)について
説明する。図7は勾配算出ルーチンのフローチャート、
図8は変速比設定ルーチンのフローチャート、図9は目
標馬力補正サブルーチンのフローチャートである。図7
の勾配算出ルーチンは、図3のステップ1〜6と同じで
あり、図3のステップ7が省略されて勾配相当値 sinθ
については補正を行わない点でのみ相違する。
【0048】図8の変速比設定ルーチンは、図5とほぼ
同じであるが、ステップ20で図7のステップ6で算出さ
れた勾配抵抗値 sinθを用いて勾配抵抗RIを算出し、
ステップ21で目標馬力Ptgt を設定した後に、ステップ
21’にて、目標馬力Ptgt の補正を行う点でのみ相違す
る。ステップ21’での目標馬力Ptgt の補正は、図9の
目標馬力補正サブルーチンに従って、勾配相当値 sinθ
の絶対値が大きくなるに従って、その値の変速比制御に
与える影響度合を小さくする方向へ補正すべく、目標馬
力Ptgt の補正を行う。
【0049】図9の目標馬力補正サブルーチンについて
説明する。ステップ301 では、勾配相当値 sinθから、
マップを参照して、目標馬力Ptg t を補正するための補
正係数Kを求める。ここでの補正係数Kは、勾配相当値
sinθの絶対値の減少関数(単調非増加関数)として、
勾配相当値 sinθが0付近のときはK=1であるが、プ
ラス側又はマイナス側に大きくなるに従って減少するよ
うにしてある( sinθ=±0.2 のときににK=0.5 程
度)。
【0050】ステップ302 では、次式のごとく、目標馬
力Ptgt に補正係数Kを乗じて、目標馬力Ptgt を補正
する。 Ptgt =Ptgt ・K 従って、ステップ21’(ステップ301,302 )の部分が補
正手段に相当する。本実施例では、変速比制御に用いる
目標馬力Ptgt に勾配相当値 sinθの絶対値の減少関数
である補正係数Kを乗じることにより、勾配相当値 sin
θの絶対値が大きくなるに従って、その値の変速比制御
に与える影響度合を小さくする方向へ補正するので、前
述の第2の実施例と同様に、勾配相当値 sinθの絶対値
が大きくなった場合のエンジン回転の増大によるドライ
バーの違和感や騒音の増大を抑制することができると共
に、勾配に応じて無段階に補正できるため、適合自由度
が増大すると共に、切換段差がないという利点がある。
【0051】尚、以上の実施例では、無段変速機に用い
たもので、その優位性を活用できる点で好ましいもので
あるが、有段変速機に用いて、シストパターン線図の変
更により変速比を制御することも可能である。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、路
面の勾配に関連する値を検出し、検出された路面の勾配
に関連する値に応じて変速機の変速比を制御して、登降
坂路等での運転性を向上する一方、路面の勾配に関連す
る値の絶対値が大きくなるに従って、路面の勾配に関連
する値の変速比制御手段に与える影響度合を小さくする
方向へ補正することにより、路面の勾配の絶対値が大き
くなった場合のエンジン回転の増大によるドライバーの
違和感や騒音の増大を抑制することができるという効果
が得られる。
【0053】また、路面の勾配に関連する値を検出し、
少なくとも路面の勾配に関連する値を用いて車両の発生
すべき目標馬力を算出し、この目標馬力を得るように変
速機の変速比を制御して、登降坂路等での運転性を向上
させる一方、路面の勾配に関連する値の絶対値が大きく
なるに従って、路面の勾配に関連する値の目標馬力算出
手段又は変速比制御手段に与える影響度合を小さくする
方向へ補正することにより、路面の勾配の絶対値が大き
くなった場合のエンジン回転の増大によるドライバーの
違和感や騒音の増大を抑制することができるという効果
が得られる。
【0054】また、補正に際し、勾配検出手段により検
出された路面の勾配に関連する値に上下限値を設けて補
正することにより、簡単な構成で実現できるため、メモ
リ容量の低下などにより低コストにできる利点がある。
また、補正に際し、勾配検出手段により検出された路面
の勾配に関連する値にその値の絶対値の減少関数である
補正係数を乗じて補正することにより、勾配に応じて無
段階に補正できるため、適合自由度が増大すると共に、
切換段差がないという利点がある。
【0055】また、補正に際し、目標馬力算出手段によ
り算出された目標馬力に路面の勾配に関連する値の絶対
値の減少関数である補正係数を乗じて補正することによ
り、勾配に応じて無段階に補正できるため、適合自由度
が増大すると共に、切換段差がないという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構成を示す機能ブロック図
【図2】 本発明の第1の実施例を示すシステム図
【図3】 勾配算出ルーチンのフローチャート
【図4】 勾配補正サブルーチンのフローチャート
【図5】 変速比設定ルーチンのフローチャート
【図6】 第2の実施例を示す勾配補正サブルーチンの
フローチャート
【図7】 第3の実施例を示す勾配算出ルーチンのフロ
ーチャート
【図8】 変速比設定ルーチンのフローチャート
【図9】 目標馬力補正サブルーチンのフローチャート
【図10】 エンジン回転、スロットル開度及び発生馬力
の関係を示す図
【符号の説明】
1 無段変速機 2 プライマリプーリ 3 セカンダリプーリ 10 車速センサ 11 スロットルセンサ 12 エンジン回転センサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンと駆動軸との間に変速機を備える
    車両において、 路面の勾配に関連する値を検出する勾配検出手段と、検
    出された路面の勾配に関連する値に応じて変速機の変速
    比を制御する変速比制御手段とを設け、 更に、前記路面の勾配に関連する値の絶対値が大きくな
    るに従って、前記路面の勾配に関連する値の前記変速比
    制御手段に与える影響度合を小さくする方向へ補正する
    補正手段を設けたことを特徴とする変速機付き車両の制
    御装置。
  2. 【請求項2】エンジンと駆動軸との間に変速機を備える
    車両において、 路面の勾配に関連する値を検出する勾配検出手段と、少
    なくとも路面の勾配に関連する値を用いて車両の発生す
    べき目標馬力を算出する目標馬力算出手段と、この目標
    馬力を得るように変速機の変速比を制御する変速比制御
    手段とを設け、 更に、前記路面の勾配に関連する値の絶対値が大きくな
    るに従って、前記路面の勾配に関連する値の前記目標馬
    力算出手段又は前記変速比制御手段に与える影響度合を
    小さくする方向へ補正する補正手段を設けたことを特徴
    とする変速機付き車両の制御装置。
  3. 【請求項3】前記補正手段は、前記勾配検出手段により
    検出された路面の勾配に関連する値に上下限値を設ける
    ものであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載
    の変速機付き車両の制御装置。
  4. 【請求項4】前記補正手段は、前記勾配検出手段により
    検出された路面の勾配に関連する値にその値の絶対値の
    減少関数である補正係数を乗じるものであることを特徴
    とする請求項1又は請求項2記載の変速機付き車両の制
    御装置。
  5. 【請求項5】前記補正手段は、前記目標馬力算出手段に
    より算出された目標馬力に前記路面の勾配に関連する値
    の絶対値の減少関数である補正係数を乗じるものである
    ことを特徴とする請求項2記載の変速機付き車両の制御
    装置。
JP6204760A 1994-08-30 1994-08-30 変速機付き車両の制御装置 Pending JPH0868448A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000027980A (ja) * 1998-07-15 2000-01-25 Nissan Motor Co Ltd 車両駆動力制御装置
US6671601B2 (en) 1997-12-18 2003-12-30 Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha Continuously variable transmission controller
DE19933010B4 (de) * 1998-07-15 2012-05-16 Nissan Motor Co., Ltd. Vorrichtung und Verfahren zur Steuerung der Fahrzeugantriebskraft an einer Steigung und Fahrzeug mit einer solchen Vorrichtung
CN116906312A (zh) * 2023-09-08 2023-10-20 临工重机股份有限公司 静液压驱动工程车辆的行走控制方法

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