JPH0868366A - エンジン駆動ヒートポンプの吸気消音装置 - Google Patents

エンジン駆動ヒートポンプの吸気消音装置

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JPH0868366A
JPH0868366A JP20536694A JP20536694A JPH0868366A JP H0868366 A JPH0868366 A JP H0868366A JP 20536694 A JP20536694 A JP 20536694A JP 20536694 A JP20536694 A JP 20536694A JP H0868366 A JPH0868366 A JP H0868366A
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JP
Japan
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engine
ventilation
air
intake
port
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JP20536694A
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Tetsuo Kosasa
鉄男 小佐々
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NipponDenso Co Ltd
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B77/00Component parts, details or accessories, not otherwise provided for
    • F02B77/11Thermal or acoustic insulation
    • F02B77/13Acoustic insulation

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジン吸気系の騒音が外部に漏れ難く、し
かもエンジン吸入空気がクリーンで常温のまま供給でき
るようにする。 【構成】 エンジン34が配設されるエンジン防音室2
3は、周囲を防音壁体で密閉され、隣接する換気用の消
音箱24,25に開口部30,31のみで連通する。換
気導入口31に筒状ダクト41が貫通状態に配設され
る。エンジン吸気管36にはエアクリーナ37が接続さ
れ、その吸気管40が筒状ダクト41に対向する位置に
配設される。吸気管40の先端部には吸気口40aが形
成され、円錐状をなす遮音板42が取着される。消音箱
25内のファン装置44により吸入される外気は、筒状
ダクト41を介して遮音板42に吹き付けられ、エアク
リーナ37には常温の空気が供給される。エンジン34
の騒音は、遮音板42,筒状ダクト41および消音箱2
5により減衰して低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンの駆動により
発生する騒音がその吸気経路である消音室を介して外部
に漏れるのを防止するようにしたエンジン駆動ヒートポ
ンプの吸気消音装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のものとしては、例えば、図5に
示すようなものがある。すなわち、エンジン駆動ヒート
ポンプの室外機1は内部が上下の2つの機械室2および
3に仕切るようにそれらの境界部分に換気排出用消音箱
4が形成されている。また、機械室3の右側面部には換
気導入用消音箱5が形成されている。上部の機械室2に
は、ヒートポンプシステムの各機器(図示せず)を配設
すると共に、外周部に熱交換器6、上面部分に熱交換器
用送風ファン7が配設され、周知のヒートポンプシステ
ムを構成している。下部の機械室3は外周および上下面
が防音壁体で形成されており、振動吸収用のクッション
8aを介して設けられた基台8にエンジン9が載置され
ており、このエンジン9によりヒートポンプを構成する
コンプレッサ10を伝達機構10aを介して回転駆動す
るようになっている。
【0003】換気導入用消音箱5には、内部上方に換気
導入ファン11が配設されており、外部と連通する吸入
口5aを介して吸入した外気を機械室3との仕切壁5b
の底部に開口された導入口5cを介して機械室3内に外
気を導入するようになっている。また、換気導入用消音
箱5内の中間部位にはエンジン9の吸気用のエアクリー
ナ12が配設されており、その吸入口12aを介して外
気を吸入してエンジン9の吸気口9aにフィルタ12b
を介して清浄にした空気を供給するようになっている。
エンジン9の排気管13は換気排出用消音箱4および機
械室2を貫通して室外機1の上面部に排気口13aが位
置するように配設されている。
【0004】上記構成とすることにより、エンジン9に
より発生する騒音を機械室3内から外部に漏れるのを極
力防止しながら、外気を導入してエンジン9の吸気を行
うと共に機械室3内の換気を行う構成とすることができ
るようになる。つまり、エンジン9の吸気温度上昇によ
るエンジン9の出力低下の防止を図ることができ、排気
管13を外部に導出すると共にエアクリーナ12を換気
導入用消音箱5内に設けたことにより、エンジンブロー
バイガス吸い込みによるエアクリーナ12の早期目詰り
を防止すると共にエンジン吸気がクリーンで常温とする
ことができるようになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来構成のものでは、エアクリーナ12の吸気音
やケースの振動音、あるいはエンジン9やエアクリーナ
12の振動により換気導入用消音箱5へ直接伝わる振動
音があり、換気導入用消音箱5本来の消音性能が低下す
る不具合がある。この場合に、エンジンが発生する騒音
の周波数成分のうちで、エンジンの爆発振動1次成分に
よる低周波音(例えば50Hz程度)があるが、この騒
音を例えば20デシベル程度消音するためには一定の容
積と距離が必要となるが、上述の場合においては、エア
クリーナ12を換気導入用消音箱5内に配設してること
から、その容量に制限を受けることになり、低周波成分
の消音効果が低下する不具合がある。
【0006】一方、このような消音対策として、例えば
実開昭62−57034号公報に示されるものにおいて
は、消音箱内に吸気経路として迷路状となるダクトを形
成して音の伝達経路の長さを長くするようにし、これに
より回折効果による消音効果の向上を図るようにしてい
る。しかしながら、この構成の場合でも、エンジン吸気
系の騒音の低周波成分の消音が不十分であり、依然とし
て前述の技術的課題が残されている。
【0007】また、実開昭61−55637号公報に示
されるものにおいては、エンジンの吸気口に積極的に導
入外気を吹きあてる構造としているが、エンジン発熱回
収時にブローバイガスを吸気してしまう不具合があり、
また吸気音が外部に放射されやすく消音機能がないた
め、依然として前述の技術的課題が残されるものとなっ
ている。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、エンジン吸気系の騒音が外部に漏れ難
く、しかもエンジン吸入空気がクリーンで常温のまま供
給できると共にエンジン冷却換気をも行うことができる
エンジン駆動ヒートポンプの吸気消音装置を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のエンジン駆動ヒ
ートポンプの吸気消音装置は、換気導入口と換気排気口
とを除いた部分を防音壁で包囲した密閉構造とし、内部
にヒートポンプ駆動用のエンジンを配設しているエンジ
ン室と、このエンジン室と前記換気導入口を介して連通
しその換気導入口から離れた位置に外部と連通する吸気
口が形成された消音室と、この消音室に配設され、前記
吸気口から外気を吸入して前記換気導入口に導く換気導
入ファン装置と、前記換気導入口を貫通するように挿通
され前記エンジン室と前記消音室との両者に跨がって配
設される所定長さの筒状ダクトと、前記エンジン室内に
配設されてその吸気口が前記筒状ダクトの開口部に臨む
ように位置され、前記エンジンの吸気管に前記筒状ダク
トから導入される空気をフィルタを介して供給するエア
クリーナと、コーン状をなしその頂点側を前記筒状ダク
トの開口部に対向するようにして前記エアクリーナの吸
気口部に配設された遮音板とを設けて構成したところに
特徴を有する。
【0010】また、前記エアクリーナを、前記エンジン
の吸気管にフィルタを直接装着する開放形とすることが
できる。
【0011】さらに、前記遮音板および前記筒状ダクト
を吸音材により形成することが好ましい。
【0012】
【作用および発明の効果】請求項1記載のエンジン駆動
ヒートポンプの吸気消音装置によれば、消音室の換気導
入ファン装置が運転されると、外部から空気を吸入して
消音室内を介して換気導入口部の筒状ダクトからエンジ
ン室内に供給するようになる。このとき、エンジン室内
で運転されているエンジンから発生する騒音が筒状ダク
トを介して消音室内に伝搬するが、このとき、遮音板に
より騒音が拡散されるので、消音室内に漏れる騒音のレ
ベルを低下させることができると共に、筒状ダクトから
消音室内を介して吸気口側に伝搬する際に、後述する高
い消音効果により減衰されるので、外部に漏れる騒音レ
ベルを低下させることができるようになる。
【0013】すなわち、消音室内では、筒状ダクトの質
量効果(音波の波長が消音器の諸寸法に比べて十分に大
きい場合に、空洞となる消音室がばねとして、尾管とな
る筒状ダクトが質量として作用して波動を制振する働き
をする効果があり、全体として集中定数形低周波用消音
器として機能する効果)による消音効果が高くなり、エ
ンジンから発生される騒音の低周波成分を効率良く消音
することができるのである。
【0014】エンジン室においては、筒状ダクトから吸
入される空気が遮音板に吹き付けられると、コーン状を
なす遮音板の表面を介して空気が流通するようになるの
で、遮音板表面を流れた空気が回り込んでエアクリーナ
の吸気口に吸入されるようになる。また、吸入されない
空気の成分はエアクリーナを冷却しながら、エンジン室
内を換気して換気排気口から排出され、エンジン室内を
冷却する。
【0015】これにより、エンジンから発生する騒音を
エンジン室内から消音室側に漏れる量を低減すると共
に、消音室内で消音動作を効率良く行うことにより、外
部に漏れる騒音のレベルを極力低減することができるよ
うになる。
【0016】請求項2記載のエンジン駆動ヒートポンプ
の吸気消音装置によれば、エンジンの吸気系統を簡略化
して開放形のフィルタを用いたエアクリーナの場合にお
いても、上述と略同様の作用効果を得ることができる。
【0017】請求項3記載のエンジン駆動ヒートポンプ
の吸気消音装置によれば、遮音板および筒状ダクトを吸
音材で形成しているので、遮音板および筒状ダクトに当
たった音の成分を吸収することができるようになり、エ
ンジン室から消音室側に漏れる騒音をさらに低減させる
ことができるようになる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例について図1を
参照して説明する。図1は全体構成を示すもので、エン
ジン駆動ヒートポンプの室外機21は内部が上下に仕切
られ、その上部にヒートポンプシステム室22が設けら
れ、下部にエンジン室であるエンジン防音室23が設け
られている。なお、ヒートポンプシステム室22とエン
ジン防音室23との間には換気排出用消音箱24が設け
られ、エンジン防音室23の側部(図中右側)には消音
室である換気導入用消音箱25が設けられている。
【0019】ヒートポンプシステム室22は、内部に図
示しない周知のヒートポンプシステムが配設され、外周
側面に沿って熱交換器26が設けられると共に、天井部
分には熱交換器用送風ファン27が配設されている。ヒ
ートポンプシステムの構成要素である冷凍サイクルのコ
ンプレッサ28は、後述するように、エンジン防音室2
3内に配設されている。
【0020】エンジン防音室23は、その左側の壁面,
前部および後部の壁面,底部の壁面とが防音壁体29に
より構成され、上面は換気排出用消音箱24の防音壁体
24aにより、また、右側の壁面は換気導入用消音箱2
5の防音壁体25aにより仕切られ、室内を防音壁体に
より包囲された状態に形成されている。そして、換気排
出用消音箱24の防音壁体24aに形成された換気排出
口30および換気導入用消音箱25の防音壁体25aの
上部側に形成された換気導入口31の部分を除いて密閉
状態に形成されている。
【0021】このエンジン防音室23内には、底面の底
板フレーム23aに固定された振動吸収用のクッション
となるゴムクッション32を介してベース構造体33が
配設されている。このベース構造体33にはヒートポン
プ駆動用のエンジン34が配設されると共に上述のコン
プレッサ28が配設されており、エンジン34の出力軸
34aは伝達用のベルト35を介してコンプレッサ28
の回転軸28aに伝達されて回転駆動されるようになっ
ている。
【0022】エンジン34本体の上部には吸気用のフレ
キシブルなエンジン吸気管36が接続されており、その
先端部はエアクリーナ37の出口側に連結されている。
エアクリーナ37は、内部にエアフィルタ38が配設さ
れ、入口側から導入される空気をエアフィルタ38を介
して粉塵等を除去して出口側に導くもので、エンジン防
音室23の上面に位置する換気排出用消音箱24の防音
壁体24aに振動吸収用のゴムクッション39を介して
取り付けられている。
【0023】エアクリーナ37の入口側には吸気管40
が連結されており、その先端部は換気導入用消音箱25
の防音壁体25aに形成された換気導入口31に指向す
るように配置され、多数の吸気口40aが形成されてい
る。そして、換気導入用消音箱25の防音壁体25aに
形成された換気導入口31には所定長さの円筒状をなす
筒状ダクト41が、エンジン防音室23と換気導入用消
音箱25との両者の間に跨がるように固定されている。
【0024】上述したエアクリーナ37の吸気管40の
先端部には、コーン状である円錐状をなす形状に形成さ
れた遮音板42が取り付けられており、図2にも示すよ
うに、その遮音板42の頂点42aは、筒状ダクト41
の開口部に対向するように配置され、遮音板42の内側
の部分は吸気管40の吸気口40aの部分を包囲するよ
うに配置されている。なお、遮音板42の頂点部分と吸
気管40は、筒状ダクト41の軸線上に配置された状態
となっている。
【0025】換気導入用消音箱25は、外周部が防音壁
体25aにより包囲されるように形成されており、外部
に面した防音壁体25aの下部にはルーバ43aを有す
る吸気口43が形成されており、その内部近傍には換気
導入用ファン装置44が配設されている。ファン装置4
4は吸気口43を介して外部から空気を吸入して換気導
入用消音箱25内に導くためのもので、その吸入側と吸
気口43との間には防音壁体45により仕切って形成さ
れた吸入ダクト46が設けられている。また、ファン装
置44により吸入された空気は換気導入用消音箱25内
の最下部に導かれるように仕切り壁47により案内され
るようになっている。
【0026】次に、換気排出用消音箱24は、外周部が
防音壁体24aにより包囲されるように形成されてお
り、ヒートポンプシステム室22と面する側の防音壁体
24aには、換気排出口30と反対側(図中右側)に位
置して排気口48が形成されており、この排気口48に
は上方からこれを覆うように天板49が設けられてお
り、雨水等が内部に侵入するのを防止する構成とされて
いる。そして、エンジン防音室23から換気排出口30
を介して漏れる騒音は換気排出用消音箱24内を伝搬す
る過程で減衰されるようになっている。
【0027】また、換気排出用消音箱24には、エンジ
ン34の運転により発生する燃焼排気ガスを放出するた
めのエンジン排気管50が貫通するように配設されてい
る。このエンジン排気管50は、ヒートポンプシステム
室22も貫通してその先端部の排気口50aが室外機2
1の上部に突出するように配設されている。
【0028】次に本実施例の作用について説明する。フ
ァン装置44が運転されると、換気導入用消音箱25内
に外気が導入され、その消音箱25の最下部から筒状ダ
クト41を介してエンジン防音室23内に導入される。
このとき、エンジン防音室23においては、筒状ダクト
41から吸入される空気が遮音板42の円錐状をなす面
に吹き当てられるようになり、図2に矢印で示すように
空気の流れが形成される。そして、吹き当てられた空気
の一部は吸気管40の吸気口40aに回り込んでエアク
リーナ37に吸入され、エアフィルタ38により清浄に
された状態でエンジン吸気管36を介してエンジン34
内部に供給されるようになる。これによって、エアクリ
ーナ37に常に外部からの温度の低い空気を供給するこ
とができると共に、エアクリーナ37を冷却することが
できる効果を有する。
【0029】また、エンジン防音室23内に吸入された
残りの空気はエンジン防音室23内を循環して換気用排
出口30を介して換気排出用消音箱24を介して外部に
排出されるようになる。これにより、エンジン防音室2
3内においては、エンジン34の運転により発生するエ
ンジンの廃熱を外部に放出して室内を適切な温度に保持
させることができるようになる。
【0030】一方、エンジン34が運転されることによ
り発生する騒音と振動は、次のようにして減衰されるよ
うになる。まず、エンジン34の振動については、ゴム
クッション23aにより吸収されるので、エンジン防音
室23の底面部の防音壁体29に伝搬する振動成分を大
きく減衰させて騒音の発生を低減させることができるよ
うになる。
【0031】次に、エンジン34の運転により発生する
騒音については、換気排気用消音箱24に漏れる成分
は、内部を伝搬する過程でその容積の効果により十分消
音されるようになって、ヒートポンプシステム室22か
ら外部に漏れる騒音のレベルを低減させる。また、換気
導入用消音箱25に漏れる成分については、まず、遮音
板42の円錐形状をなす面に当たったときに拡散される
ことにより筒状ダクト41側に伝搬する量を減少させ、
筒状ダクト41を通じて換気導入用消音箱25内に漏れ
出た騒音成分については、筒状ダクト41と消音箱25
内に形成されている空間の容積により、エンジン34に
より発生された騒音の低周波成分と共に消音されるよう
になり、吸気口43を介して外部に漏れ出る騒音のレベ
ルを大きく低減させるようになる。
【0032】なお、上述の場合に、筒状ダクト41と換
気導入用消音箱25とにより形成される消音器は、集中
定数形低周波消音器の原理によると、筒状ダクト41を
尾管とし消音箱25内を空胴として作用する消音器とみ
なすことができる。つまり、筒状ダクト41は質量とし
て作用し、消音箱25はばねとして作用する音の伝搬に
対する等価回路とみなすことができ、これによって、内
部を伝搬する音の波動を制振する働きを有するものであ
り、この結果、騒音に含まれる低周波成分を大きく減衰
させることができるのである。
【0033】このような本実施例によれば、エアクリー
ナ37をエンジン防音室23内に配設すると共に、その
吸気管40の先端部に円錐形状をなす遮音板42を設
け、筒状ダクト41に臨むように配置させたので、エア
クリーナ37を冷却しながらエンジン34に常に外部の
空気を供給できると共に、エンジン34により発生する
騒音が外部に漏れるのを極力低減させることができるよ
うになる。
【0034】図3は本発明の第2の実施例を示すもの
で、以下、第1の実施例と異なる部分について説明す
る。すなわち、第1の実施例におけるエアクリーナ37
に代えて、開放形のエアクリーナ51を設けたもので、
エンジン34のエンジン吸気管52の先端部に多数の吸
気口52aを形成し、この吸気口52aの部分を覆うよ
うにエアフィルタ53を配設してなるものである。
【0035】そして、このような第2の実施例によって
も、簡略化された開放形のエアクリーナ51を設ける構
成としながら、第1の実施例と同様の作用効果を得るこ
とができるようになる。
【0036】図4は本発明の第3の実施例を示すもの
で、第2の実施例と異なるところは、筒状ダクト41お
よび遮音板42に代えて、それぞれ吸音材としてのセラ
ミック焼結吸音材により形成された筒状ダクト54およ
び遮音板55を設けて構成したところである。この場合
に、筒状ダクト54は、エンジン防音室23側にのみ突
出した状態に配設され、その先端部は遮音板55の傾斜
面部に沿うように拡開した形状に形成されている。
【0037】また、セラミック焼結吸音材は、質量があ
る多孔質構造であることから、低周波領域の音の吸収特
性に優れているので、エンジン34から発生された騒音
が遮音板55と筒状ダクト54との間を介して換気導入
用消音箱25に至る過程で、それらの面に当たったとき
に吸収されるようになるので、さらに消音効率が向上す
るようになる。
【0038】本発明は、上記実施例にのみ限定されるも
のではなく、次のように変形また拡張できる。遮音板
は、円錐形状のもの以外に、多角錐状に形成することに
よりコーン状のものとすることもできる。エンジン駆動
ヒートポンプ以外に、エンジンを駆動することにより出
力を得る装置として、例えばコジェネや発動発電機等に
も適用することができる。筒状ダクト41および遮音板
42は、ゴム系あるいは樹脂系の吸音材を用いて形成し
たものを用いても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す全体構成の縦断正
面図
【図2】吸気管およびエアクリーナ部分の外観斜視図
【図3】本発明の第2の実施例を示す図1相当図
【図4】本発明の第3の実施例を示す図2相当図
【図5】従来例を示す図1相当図
【符号の説明】
21は室外機、22はヒートポンプ室、23はエンジン
防音室(エンジン室)、24は換気排出用消音箱、25
は換気導入用消音箱(消音室)、28はコンプレッサ、
24a,25a,29は防音壁体、30は換気排出口、
31は換気導入口、33はベース構造体、34はヒート
ポンプ駆動用のエンジン、36,52はエンジン吸気
管、37,51はエアクリーナ、38はエアフィルタ、
40は吸気管、40a,52aは吸気口、41,54は
筒状ダクト、42,55は遮音板、44は換気導入用フ
ァン装置、46は吸入ダクトである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒートポンプ駆動用のエンジンと、 このエンジンが内部に配設され、換気導入口と換気排気
    口とを除いた部分を防音壁で包囲した密閉構造とされる
    エンジン室と、 このエンジン室と前記換気導入口を介して連通しその換
    気導入口から離れた位置に外部と連通する吸気口が形成
    された消音室と、 この消音室に配設され、前記吸気口から外気を吸入して
    前記換気導入口に導く換気導入ファン装置と、 前記換気導入口を貫通するように挿通され前記エンジン
    室と前記消音室との両者に跨がって配設される所定長さ
    の筒状ダクトと、 前記エンジン室内に配設されてその吸気口が前記筒状ダ
    クトの開口部に臨むように位置され、前記エンジンの吸
    気管に前記筒状ダクトから導入される空気をフィルタを
    介して供給するエアクリーナと、 コーン状をなしその頂点側を前記筒状ダクトの開口部に
    対向するようにして前記エアクリーナの吸気口部に配設
    された遮音板とを具備したことを特徴とするエンジン駆
    動ヒートポンプの吸気消音装置。
  2. 【請求項2】 前記エアクリーナは、前記エンジンの吸
    気管にフィルタを直接装着する開放形とされていること
    を特徴とする請求項1記載のエンジン駆動ヒートポンプ
    の吸気消音装置。
  3. 【請求項3】 前記遮音板および前記筒状ダクトは吸音
    材で形成されていることを特徴とする請求項1または2
    記載のエンジン駆動ヒートポンプの吸気消音装置。
JP20536694A 1994-08-30 1994-08-30 エンジン駆動ヒートポンプの吸気消音装置 Pending JPH0868366A (ja)

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