JPH0868325A - 自動車の冷却液交換方法 - Google Patents

自動車の冷却液交換方法

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Publication number
JPH0868325A
JPH0868325A JP13576395A JP13576395A JPH0868325A JP H0868325 A JPH0868325 A JP H0868325A JP 13576395 A JP13576395 A JP 13576395A JP 13576395 A JP13576395 A JP 13576395A JP H0868325 A JPH0868325 A JP H0868325A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radiator
hose
cooling liquid
coolant
engine
Prior art date
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Pending
Application number
JP13576395A
Other languages
English (en)
Inventor
Akinori Inoue
井上顕徳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Chemical Industrial Co Ltd
Japan Chemical Industries Co Ltd
Original Assignee
Nippon Chemical Industrial Co Ltd
Japan Chemical Industries Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Chemical Industrial Co Ltd, Japan Chemical Industries Co Ltd filed Critical Nippon Chemical Industrial Co Ltd
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Publication of JPH0868325A publication Critical patent/JPH0868325A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】作業効率の点で優れると共に、新旧冷却液の交
換効率に優れる自動車の冷却液交換方法を提供する。 【構成】エンジン2とラジエータ1とを結ぶラジエータ
アッパーホース3を、ラジエータインレット1bから取
り外し、ラジエータインレット1bに栓をすると共に、
アッパーホース3に排液用ホース7を接続する工程;ラ
ジエータ1の冷却液注入口1aに、交換用の新しい冷却
液が収納された容器に接続されている注入用ホース6を
接続する工程;を有し、しかる後、エンジンを始動し
て、古い冷却液を排液用ホース7から排出させ、新しい
冷却液を注入用ホース6及びラジエータ1の冷却液注入
口1aを介して導入することにより、冷却液の交換を行
うことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車の冷却液交換方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の冷却液交換方法としては一般に
次のような方法が行われている。すなわち、まず、ラジ
エータの冷却液注入口(ラジエータフィラー)のキャッ
プを外すと共に、エンジンドレンプラグ、ラジエータド
レンプラグを外して、エンジンドレン、ラジエータドレ
ンから古い冷却液を排出する。次に、水道水でラジエー
タ内を洗浄し、エンジンドレンプラグ及びラジエータド
レンプラグを取り付ける。しかる後、ラジエータの冷却
液注入口から新しい冷却液を充填する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エンジ
ンドレンプラグは通常極めて取り外しにくい箇所に取り
付けられているため、現実にはこれを取り外さないで冷
却液の交換作業を行うことが多い。また、ラジエータド
レンプラグを取り外す作業も、近年は、車体をジャッキ
アップしてエンジンのアンダーカバーを外さないとラジ
エータドレンプラグを外せない車種が多くなってきてお
り、この作業が非常に面倒である。したがって、古い冷
却液の排出のためラジエータドレンプラグを外すことは
作業効率の点で問題がある。また、ラジエータドレンプ
ラグを外しても、エンジンドレンプラグを外すことがで
きないこととも相俟って、古い冷却液の全てが排出され
るわけではなく、車種によっても異なるが、一般には、
ラジエータドレンからは全冷却液量の半分ほど排出され
るに過ぎない。したがって、上記した従来の方法では新
旧冷却液の交換効率があまりよくない。
【0004】本発明は簡単に作業を行うことができ、作
業効率の点で優れると共に、新旧冷却液の交換効率に優
れる自動車の冷却液交換方法を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため本発明にかかる自動車の冷却液交換方法は、エンジ
ンとラジエータとを結ぶラジエータアッパーホースを、
ラジエータインレットから取り外し、ラジエータインレ
ットに栓をすると共に、アッパーホースに排液用ホース
を接続する工程;ラジエータの冷却液注入口に、交換用
の新しい冷却液が収納された容器に接続されている注入
用ホースを接続する工程;を有し、しかる後、エンジン
を始動して、古い冷却液を排液用ホースから排出させ、
新しい冷却液を注入用ホース及びラジエータの冷却液注
入口を介して導入することにより、冷却液の交換を行う
ことを特徴とする。
【0006】次に、図面に基づき、本発明の自動車の冷
却液交換方法をさらに詳細に説明する。図において、1
はラジエータ、2はエンジン、3はアッパーホース、4
はロアーホース、5は冷却液収容容器、6は注入用ホー
ス、7は排液用ホースである。
【0007】まず、予め、交換用の新しい冷却液、例え
ば、所定濃度に希釈した冷却液を冷却液収容容器5に充
填する。充填量は、車種により必要冷却液量が異なるの
で、これを確認した後、必要冷却液量以上充填する。こ
の冷却液収容容器5をラジエータ1の冷却液注入口1a
よりも高い位置に架台(図示せず)を利用してセットす
る。本実施例では、冷却液収容容器5をこのようにして
冷却液注入口1aよりも高い位置にセットしているが、
冷却液の充填時にはエンジン内の冷却液循環ポンプ(図
示せず)により冷却液が供給されるため、このような位
置関係に配置することは必須ではなく、ラジエータ1の
冷却液注入口1aよりも低い位置であってもよい。な
お、冷却液収容容器5の下部(例えば、側壁下方や底
壁)適宜位置には、注入用ホース6の一端が接続されて
いる。また、注入用ホース6の他端付近にはコック6a
が設けられており、後述の排液用ホース7の接続、及び
該注入用ホース6のラジエータ1の冷却液注入口1aへ
の接続といった準備が完了するまではこれを閉じてお
く。
【0008】次に、ラジエータ1とエンジン2とを結ぶ
アッパーホース3を、ラジエータ1のラジエータインレ
ット1bから取り外す。アッパーホース3とラジエータ
インレット1bとはホースバンド(図示せず)により固
定されているので、このホースバンドを外した後取り外
す。なお、アッパーホース3を取り外す場合、エンジン
内部の加熱により冷却水が噴出することを防止するた
め、予め、ラジエータ1の冷却液注入口1aを閉塞して
いるキャップ(図示せず)をゆっくり緩めて取り外し、
ラジエータ内の圧力を逃がしておくことが好ましい。
【0009】アッパーホース3をラジエータインレット
1bから取り外したならば、素早く、ラジエータインレ
ット1bにゴム栓8を装着する。なお、ゴム栓8は略円
錐形に形成しておくと、ラジエータインレット1bの孔
径が車種により異なっていても、1種類のゴム栓8で対
応することができる。一方、取り外したアッパーホース
3の開口端には、排液用ホース7の一端を接続する。な
お、排液用ホース7の一端に、中空でかつ略円錐状の接
続用ゴム部材7aを取り付けておくと、該ゴム部材7a
をアッパーホース3の開口端に挿入するだけで簡単に接
続することができる。排液用ホース7の他端開口部から
は古い冷却液が排出されるため、該他端開口部の前方に
は適宜の貯液容器(図示せず)が配置されている。な
お、この古い冷却液は、該貯液容器に一旦貯液され、そ
の後、所定の廃棄処理がなされる。
【0010】次に、キャップが取り外されているラジエ
ータ1の冷却液注入口1aに対して、注入用ホース6の
他端を接続する。なお、注入用ホース6の他端には、上
記排液用ホース7と同様、中空で略円錐状の接続用ゴム
部材(図示せず)を配設しておくことが好ましい。
【0011】なお、上記した排液用ホース7のアッパー
ホース3への接続作業、及び注入用ホース6のラジエー
タ1の冷却液注入口1aへの接続作業は、この順序で行
っても、逆の順序で行ってもよい。
【0012】次に、注入用ホース6のコック6aを開け
る。そして、エンジンを始動する。ヒータラインに古い
冷却液が残ることを防止するため、室内のヒーターレバ
ーは最高温に合わせて、ヒーターファンを全開にする。
新しい交換用の冷却液は冷却液収容容器5から注入用ホ
ース6を経て、ラジエータ1の冷却液注入口1aからラ
ジエータ1内に取り込まれ、図1の矢印方向に循環す
る。これと同時に、ラジエータ1、エンジン2、アッパ
ーホース3、ロアホース4内に溜っている古い冷却液
は、エンジンを始動させることにより取り込まれた新し
い冷却液に押し出されるようにして図1の矢印方向に循
環し、排液用ホース7を通じて外部の貯液容器に排出さ
れる。
【0013】具体的には、冷却液交換中はサーモスタッ
トが開いたり、閉じたりするため、サーモスタットが開
くとラジエータ1内及びロアホース4内に新しい冷却液
が流入し、エンジン2内にはラジエータ1及びロアホー
ス4内に溜っていた古い冷却液が流入する。その分、エ
ンジン5内の古い冷却液がアッパーホース3を経由して
排液用ホース7から排出される。その後、順次、ラジエ
ータ1及びロアホース4内には新しい液体が流入し、サ
ーモスタットの何回かの開閉によりこれが繰り返され、
ラジエータ1、エンジン2、アッパーホース3、ロアホ
ース4を含めた冷却系内が新しい冷却液と置換されるこ
とになる。
【0014】新旧冷却液は以上のようにして交換される
ため、エンジン2を含めた冷却系内が、冷却液の交換中
も常に新旧いずれかの冷却液で満たされていることにな
る。したがって、冷却系中にエア溜りがほとんどできな
い。なお、冷却液交換中は、冷却液がエンジン内だけの
循環にとどまらないよう、できるだけ早く高温にしてサ
ーモスタットを開放して古い冷却液を排出するため、ス
ロットルバルブを押して軽くレーシングを続けるとよ
い。
【0015】冷却液収容容器5内の新しい冷却液の量が
減り、所定の必要冷却液量が冷却系内に送り込まれたな
らば、注入用ホース6のコック6aを閉じるとともに、
素早くエンジンを切る。注入用ホース6を一旦ラジエー
タ1の冷却液注入口1bから外して、さらに排液用ホー
ス7をアッパーホース3から外すと共に、ラジエータイ
ンレット1bのゴム栓8も外す。そして、アッパーホー
ス3とラジエータインレット1bとを接続し、ホースバ
ンドで固定する。アッパーホース3をラジエータインレ
ット1bに接続する作業中にこぼれた分は、注入用ホー
ス6を再び接続して補給する。
【0016】最後に、念の為、再度エンジンを始動して
冷却液量の最終確認をし、ラジエータキャップを冷却液
注入口1bに装着する。
【0017】なお、リザーバタンクの付いている車種の
場合は、この後、リザーバタンク内の古い冷却液をポン
プ等で排出して、冷却液収容容器5中に残っている新し
い冷却液をリザーバタンクのフルレベルより多めに充填
しておく。
【0018】
【実施例】必要冷却液量が8.0リットルの自動車(ト
ヨタ自動車製「クラウン」)に対し、冷却液収容容器か
ら8.0リットルの新しい冷却液を充填して上記した方
法により交換した。その結果、新旧冷却液の交換率は約
82%であった。なお、交換率は、新しい冷却液として
所定濃度の冷却液の代わりに水を用い、交換作業開始前
のラジエータ内の古い冷却液の濃度と、交換作業終了後
のラジエータ内の新しい冷却液の濃度とを比較して求め
た。また、交換作業時間は8分程度であった。
【0019】また、上記自動車に新しい冷却液を6.0
リットル注入した場合、10.0リットル注入した場合
の交換率を測定したところ、それぞれ約70%、約88
%であり、必要冷却液量より少ない量でも従来のラジエ
ータドレンからのみ排出する場合と比較すればかなり高
い交換率を達成できるが、80%以上の高交換率を達成
するためには、新しい冷却液を必要冷却液量と同量以上
充填することが好ましいことがわかる。
【0020】なお、比較のため上記「従来の技術」の項
で説明した方法について、上記実施例と同じ必要冷却液
量が8.0リットルの自動車(トヨタ自動車製「クラウ
ン」)に対し、8.0リットルの新しい冷却液を充填す
ることにより冷却液の交換を行った。但し、エンジンド
レンプラグは取り外さなかった。
【0021】その結果、ラジエータドレンからは古い冷
却液が約4.0リットル程度しか排出されず、交換率は
50%程度であった。また、ラジエータドレンプラグを
取り外す作業に手間どり、また、エンジン内のエア抜き
作業も行う必要があるため、交換に30分程度かかっ
た。
【0022】なお、上記した実施例では、冷却液収容容
器5内に、新しい冷却液として予め所定濃度に調製した
ものを収容し供給しているが、本発明の冷却液交換方法
はこれに限定されるものではない。すなわち、冷却液収
容容器5内に、新しい冷却液として予め水のみを収容し
上記したようにラジエータ及びエンジン内に供給して洗
浄してから、冷却液の原液を冷却液収容容器5内に収容
して再度ラジエータ及びエンジン内に供給するようにし
てもよい。例えば、必要冷却液容量が8リットルであれ
ば、最初に水を12リットル充填し(理論的には、この
時点で旧液はもちろんのこと、充填した水も4リットル
押し出されることになる)、次に冷却液の原液を4リッ
トル充填する(これにより、水が更に4リットル押し出
される)場合等のように、必要冷却液容量以上の水を充
填してエンジン内を洗浄してから、所望の希釈濃度とな
るような容量の原液を充填する方法が可能であり、これ
により、交換率が更に高まる。
【0023】
【発明の効果】本発明の自動車の冷却液交換方法は、取
り外し易い位置に配設されているアッパーホースを取り
外して、ラジエータの冷却液注入口から新しい冷却液を
注入し、該アッパーホースから古い冷却液を排出させる
構成であるため、容易に作業を行うことができる。ま
た、ラジエータドレンのドレンプラグの取り外し作業を
する必要がない点からも作業が容易となる。さらに、新
しい冷却液により古い冷却液を押し流すようにして交換
するため、交換作業中にエアが混入するおそれがなく、
エア抜き作業を別途行う必要がほとんどない。また、水
道水で洗浄しなくても新旧冷却液の交換率が高いため、
排液量が従来と比較して少なく、しかも短時間で作業を
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の自動車の冷却液交換方法を説
明するための概念図である。
【符号の説明】
1 ラジエータ 2 エンジン 3 アッパーホース 4 ロアーホース 5 冷却液収容容器 6 注入用ホース 7 排液用ホース

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンとラジエータとを結ぶラジエー
    タアッパーホースを、ラジエータインレットから取り外
    し、ラジエータインレットに栓をすると共に、アッパー
    ホースに排液用ホースを接続する工程;ラジエータの冷
    却液注入口に、交換用の新しい冷却液が収納された容器
    に接続されている注入用ホースを接続する工程;を有
    し、しかる後、エンジンを始動して、古い冷却液を排液
    用ホースから排出させ、新しい冷却液を注入用ホース及
    びラジエータの冷却液注入口を介して導入することによ
    り、冷却液の交換を行うことを特徴とする自動車の冷却
    液交換方法。
JP13576395A 1994-06-23 1995-05-10 自動車の冷却液交換方法 Pending JPH0868325A (ja)

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JP6-163310 1994-06-23
JP16331094 1994-06-23
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009185744A (ja) * 2008-02-07 2009-08-20 Nissan Motor Co Ltd エンジンの冷却装置及びエンジンの冷却装置におけるエア抜き方法
US8393235B2 (en) * 2011-05-13 2013-03-12 Chrysler Group Llc Particulate dispersion device for vehicle hardware testing
CN114243153A (zh) * 2021-12-13 2022-03-25 浙江机电职业技术学院 一种新能源汽车动力电池包冷却液更换装置及方法

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