JP4162841B2 - 冷却液の交換方法、交換用治具及び交換装置 - Google Patents

冷却液の交換方法、交換用治具及び交換装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4162841B2
JP4162841B2 JP2000259283A JP2000259283A JP4162841B2 JP 4162841 B2 JP4162841 B2 JP 4162841B2 JP 2000259283 A JP2000259283 A JP 2000259283A JP 2000259283 A JP2000259283 A JP 2000259283A JP 4162841 B2 JP4162841 B2 JP 4162841B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
old
new
replacement
coolant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000259283A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002070556A (ja
Inventor
浩央 望月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIHON CHEMICAL INDUSTRY CO., LTD
Original Assignee
NIHON CHEMICAL INDUSTRY CO., LTD
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIHON CHEMICAL INDUSTRY CO., LTD filed Critical NIHON CHEMICAL INDUSTRY CO., LTD
Priority to JP2000259283A priority Critical patent/JP4162841B2/ja
Publication of JP2002070556A publication Critical patent/JP2002070556A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4162841B2 publication Critical patent/JP4162841B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Loading And Unloading Of Fuel Tanks Or Ships (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
  • Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱交換装置系の冷却液の交換、特に、自動車等の車両用エンジンの冷却液の交換に適する冷却液の交換方法、交換用治具及び交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車に搭載された水冷式エンジンは、エンジンで発生した熱を冷却液に伝え、この熱をラジエータ(放熱器)から大気に放散するようにしている。ところで、従来、冷却液の交換は次のような方法で行うのが一般的である。すなわち、まず、ラジエータの冷却液注入口(ラジエータフィラー)のキャップを外すと共に、エンジンに設けられたドレンの開閉を行うドレンプラグと、ラジエータに設けられたドレンの開閉を行うドレンプラグとをそれぞれ外し、両ドレンからそれぞれ古い冷却液を排出する。次に、水道水でラジエータ内を洗浄し、前記ドレンプラグをそれぞれドレンに装着する。しかる後、ラジエータの冷却液注入口から新しい冷却液をエンジン内とラジエータ内とに充填する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような従来の冷却液交換方法にあっては、次のような問題点があった。すなわち、エンジン側のドレンプラグは通常極めて着脱し難い箇所に設けられているため、現実にはこれを取り外さないで冷却液の交換作業を行うことが多い。また、近年は、車体をジャッキアップしてエンジンのアンダーカバーを外さないと、ラジエータ側のドレンプラグを外せない車種が多くなってきており、このような自動車では、ラジエータ側のドレンプラグの取り外し作業に非常に面倒な手間が掛かる。
【0004】
従って、従来、冷却液の交換に際して、古い冷却液を排出するには、上記ドレンプラグの取り外し作業に手間取り、作業効率の点に問題があり、また、ラジエータ側のドレンプラグを取り外しても、エンジン側のドレンプラグを外さないこととも相まって、古い冷却液の全てが排出されるわけではなく、車種によっても異なるが、一般には、ラジエータ側のドレンからは全冷却液量の半分ほどが排出されるに過ぎないため、冷却液の交換効率が良好とは言えない。
【0005】
このような問題に鑑み、ラジエータキャップから減圧して古い冷却液を抜き、減圧後に新しい冷却液を注入する方法(特開平10−184359号公報参照)、ラジエータキャップ及びアッパーホースをはずして強制的にエンジン冷却系内を洗浄し、新しい冷却液を注入する方法(特開平10−47060号公報参照)なども提案されている。しかしながら、前者の手段では、自動車の冷却系の経路が複雑であるため、減圧しても古い冷却液を抜きにくく、作業工程はそれほど複雑でないものの、満足な交換率を得ることはできない。また、後者の場合には、交換率の点では上記した手段よりも遙かに向上するものの、アッパーホースを外す作業が必要となるなど、作業工程が複雑で、準備作業から交換終了までにかなりの時間を要する。
【0006】
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、高い交換率を達成できると共に、冷却液の交換に際しての作業性を従来よりも向上させることができる冷却液の交換方法、交換用治具及び交換装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するため、請求項1記載の本発明では、熱交換装置系内を循環する冷却液の交換方法であって、前記冷却液の循環経路中、任意位置に形成された開口部に、旧液の抜き出しに用いられる旧液抜き出しパイプと、先端部が前記旧液抜き出しパイプの先端部よりも突出しており、新液の注入に用いられる新液注入パイプとを挿入した後、前記熱交換装置系内で前記冷却液を循環させ、前記新液注入パイプを前記冷却液の圧力によって前記冷却液の流れ方向に沿うように屈曲させ、前記新液注入パイプの先端部が前記旧液抜き出しパイプの先端部よりも循環方向下流に位置した状態で新液を注入すると共に、前記新液注入パイプの先端部よりも循環方向上流に位置する前記旧液抜き出しパイプの先端部から旧液を抜き出すことを特徴とする冷却液の交換方法を提供する。
請求項2記載の本発明では、前記熱交換装置系が、エンジンのウォータージャケット及びラジエータを含んで構成される車両用の冷却系であることを特徴とする請求項1記載の冷却液の交換方法を提供する。
請求項3記載の本発明では、前記抜き出した旧液を再生処理し、前記冷却液の循環経路に注入される新液として使用することを特徴とする請求項1又は2記載の冷却液の交換方法を提供する。
請求項4記載の本発明では、前記エンジンを駆動し、サーモスタットを開弁させて実施することを特徴とする請求項2又は3記載の冷却液の交換方法を提供する。
請求項5記載の本発明では、外部に設けた強制循環手段により、前記冷却液を循環させて実施することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載の冷却液の交換方法を提供する。
請求項6記載の本発明では、冷却液の新液供給源に接続されると共に、熱交換装置系を構成する冷却液の循環経路中、任意位置に形成された開口部から挿入され、新液の注入に用いられる新液注入パイプと、前記開口部から挿入され、旧液の抜き出しに用いられる旧液抜き出しパイプとを具備し、前記新液注入パイプは、先端部が前記旧液抜き出しパイプの先端部よりも突出する長さを有し、かつ循環する前記冷却液の圧力によって前記冷却液の流れ方向に沿うように屈曲可能であることを特徴とする冷却液の交換用治具を提供する。
請求項7記載の本発明では、前記新液注入パイプ及び前記旧液抜き出しパイプは、前記新液注入パイプが内側に配置され、前記旧液抜き出しパイプがその外側に配置された二重筒構造であることを特徴とする請求項6記載の冷却液の交換用治具を提供する。
請求項8記載の本発明では、前記旧液抜き出しパイプの先端部の周囲に、前記開口部に接続可能な接続部が設けられていることを特徴とする請求項7記載の冷却液の交換用治具を提供する。
請求項9記載の本発明では、前記熱交換装置系が、エンジンのウォータージャケット及びラジエータを含んで構成される車両用の冷却系であることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1に記載の冷却液の交換用治具を提供する。
請求項10記載の本発明では、請求項6〜9のいずれか1に記載の冷却液の交換用治具と、前記交換用治具の新液注入パイプに接続され、冷却液の新液が貯留される新液貯留タンクと、前記交換用治具の旧液抜き出しパイプに接続され、抜き出した旧液を貯留する旧液貯留タンクと、前記新液注入パイプと新液貯留タンクとの間に介在される注入用ポンプと、前記注入用ポンプの動作を制御する制御装置とを具備することを特徴とする冷却液の交換装置を提供する。
請求項11記載の本発明では、請求項6〜9のいずれか1に記載の冷却液の交換用治具と、前記交換用治具の旧液抜き出しパイプと新液注入パイプとの間に介在配設され、抜き出した旧液を再生処理して、新液注入パイプに対して冷却液の新液として供給可能な再生手段とを具備することを特徴とする冷却液の交換装置を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図3は、本実施形態の冷却液の交換装置1を模式的に示す図であり、本体ユニット10と交換用治具20とを有して構成される。
【0009】
本体ユニット10は、所定量の冷却液の新液が貯留された新液貯留タンク11と、この新液貯留タンク11に貯留された新液を供給するための注入用ポンプ12と、この注入用ポンプ12の駆動を制御する制御装置13とを有している。また、抜き出した旧液は、任意に廃棄することができるが、本実施形態では、旧液を適切な手段を経て廃棄処理するために、抜き出した旧液を一旦貯めておく旧液貯留タンク14を有している。
【0010】
交換用治具20は2つのパイプを有して構成されており、そのうちの一方は、熱交換装置系を構成する循環経路中に新液を供給するための新液注入パイプ21であり、他の一方は旧液を外部に抜き出すための旧液抜き出しパイプ22である。
【0011】
本実施形態では、新液注入パイプ21と旧液抜き出しパイプ22とは、二重筒構造となっている。すなわち、細径の内筒が新液注入パイプ21として用いられ、大径の外筒が旧液抜き出しパイプ22として用いられる。新液注入パイプ21は、その先端部21bが旧液抜き出しパイプ22の先端部22bよりも突出する長さで形成され、循環経路中の所定の位置において新液を吐出できる構成となっている。従って、新液注入パイプ21の先端部21bを、循環経路中の任意の開口部を通じて、該開口部よりも流れ方向下流に位置させた場合には、必然的に、旧液抜き出しパイプ22の先端部22bは、それよりも上流に位置することになる。
【0012】
なお、新液注入パイプ21の後部は、外筒である旧液抜き出しパイプ22の後部周面から外方に突出し、ここで双方が枝分かれし、新液注入パイプ21は、上記の注入用ポンプ12に連結された配管21aに接続され、旧液抜き出しパイプ22は、旧液貯留タンク14に連結された配管22aに接続されている。また、旧液抜き出しパイプ22の先端部22bには、熱交換装置系を構成する循環経路中の任意の開口部に連結可能な接続部としての連結キャップ23が設けられている。
【0013】
次に、上記した交換用治具20を備えた交換装置1を用いて熱交換装置系の冷却液を交換する方法について説明する。図4は、本実施形態において、冷却液の交換対象となる自動車などの車両の冷却系(熱交換装置系)を示し、ラジエータ30と、エンジン50のウォータージャケット40とを含み、さらに、両者を接続するアッパーホース60とロアホース70を備えて構成されている。
【0014】
かかる構成において、充填された冷却液は、エンジン50の暖機終了後は、エンジン50のウォータージャケット40、アッパーホース60、ラジエータ30のアッパータンク31、ラジエータ30の伝熱チューブ部32、ラジエータ30のロアタンク33、ロアホース70、サーモスタット80、ウォーターポンプ90の順に循環する。そして、この循環経路中、冷却液は、特に、流れの集まる部分で勢いよく流れ、また、ラジエータ30内では、図5の矢印で示したように、ウォーターポンプ90に向かって吸い込まれるように勢いよく流れている。このため、このような循環経路中で勢いよく流れる部分に、新液を注入すれば、新液は流れに沿って速やかに循環し、新液を注入した分の旧液が速やかに押し出されて排出される。
【0015】
従って、循環経路中、このように冷却液が勢いよく流れている部分に相当する既設の開口部、あるいは、交換用に設けた専用の開口部を通じて上記交換用治具20を接続することにより、速やかな冷却液の交換が可能となる。冷却液が勢いよく流れている部分に相当する既設の開口部としては、ラジエータフィラー34、ウォータジャケットなどに設けられるその他の冷却液注入口等を利用でき、専用の開口部としては、例えば、アッパーホース、ロアホース、あるいはサーモスタット付近に形成することができる。
【0016】
本実施形態の交換方法は、具体的には、上記の開口部、例えば、ラジエータフィラー34を通じて、交換用治具20の新液注入パイプ21を挿入する。この際、図5に示したように、該新液注入パイプ21の先端部21bが矢印で示した流れ方向下流に位置するように挿入する。但し、ラジエータフィラー34に装着するに当たっては、交換用治具20の連結キャップ23を、ラジエータキャップ34aと同形状としたものを用いる。そして、この連結キャップ23をラジエータフィラー34に装着する。これにより、旧液抜き出しパイプ22の先端部22bがラジエータ30内の冷却液に臨むことになる。なお、この交換用治具20のラジエータフィラー34への装着の際には、危険防止のため、エンジン50は停止しておく。
【0017】
次に、エンジン50を始動し、サーモスタット80を開弁させ、制御装置13による制御のもと、注入用ポンプ12を稼動して、一定速度で新液貯留タンク11から新液注入パイプ21を通じて新液を送り込む。この結果、注入された新液に相当する分の旧液が、押し流され、循環経路中、ラジエータフィラー34の形成された付近に向かって流れるが、その付近に至ると、その下流で新液が次々に供給されていることから、図5の矢印で示したように、再循環できずに、抵抗の少ない旧液抜き出しパイプ22内に流れて行き、旧液貯留タンク14に収容される。必要量の新液を注入したならば、注入用ポンプ12を停止し、連結キャップ23をラジエータフィラー34から外して交換用治具20を取り外し、ラジエータキャップ34aを再装着する。従って、この交換方法によれば、新液を注入しながら旧液を押し出して交換するため、エアの混入による交換不良がなく、また、交換後のエア抜き作業も不要である。
【0018】
(実施例)
図1に示した交換用治具20を備えた交換装置1を用いて、自動車の冷却液の交換を行った。実施例1では、ラジエータタンクにラジエータフィラーを備えているタイプの自動車に対し、実施例2ではエンジンルーム内の省スペース化のためにアッパーホース上にラジエータフィラーを備えているタイプの自動車に対し、それぞれラジエータフィラーに上記の交換用治具20を接続して行った。また、図5に示したように、いずれも新液注入パイプ21の先端部21bを各ラジエータフィラーから流れ方向下流に向けて、連結キャップ23により接続した。なお、いずれも充填した冷却液(LLC)量は、各車両の必要冷却液量と同量であった。結果を次表に示す。
【0019】
【表1】
Figure 0004162841
【0020】
上記表から明らかなように、必要冷却液量と同量の冷却液を充填するだけであるにも拘わらず、70%〜80%以上という高い交換率を達成できた。また、いずれに実施例も、ラジエータキャップを外して交換用治具20をラジエータフィラーに接続するだけの準備作業でよく、この準備作業、交換作業開始から終了まで、及び交換用治具20の取り外しとラジエータキャップの再装着を含めた全作業時間は、実施例1で約5分、実施例2で約4分であり、極めて短時間で実施できた。
【0021】
なお、比較のため、上記「従来の技術」の項で説明した方法によって冷却液の交換を行った。すなわち、ラジエータの冷却液注入口(ラジエータフィラー)のキャップを外すと共に、ラジエータに設けられたドレンの開閉を行うドレンプラグとをそれぞれ外し、このドレンからそれぞれ古い冷却液を排出し、次に、水道水でラジエータ内を洗浄し、前記ドレンプラグをドレンに装着した。そして、必要冷却液量が8.0リットルの自動車(トヨタ自動車(株)製「クラウン」)に対して、新液貯留タンクから8.0リットルの新しい冷却液を充填して交換を行った。
【0022】
その結果、ラジエータ側のドレンからは古い冷却液が約4.0リットル程度しか排出されず、新旧冷却液の交換率は50%程度であった。また、ラジエータ側のドレンからドレンプラグを取り外す作業に手間どり、エンジン内のエア抜きも行う必要があるため、準備作業から交換終了までの全作業時間は約30分程度と、かなりの時間を要した。
【0023】
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではないことはもちろんであり、例えば、上記実施形態では、交換装置1の本体ユニット10に注入用ポンプ12を配置しているが、自動車のウォーターポンプ90の吸引力が新液を注入するのに十分な吸引力を有している場合には、必ずしも設けなくてもよい。また、上記実施形態では、エンジン50を始動して暖機し、サーモスタット80を開弁させて実施しているが、自動車内に設けられたウォータポンプ90に代えて、例えば、ロアホースに別の外部配置用の強制循環手段としてのポンプ(図示せず)を接続して、このポンプの吸引力によって、サーモスタット80を強制開弁して、冷却液を強制的に循環させて実施することも可能である。
【0024】
また、上記実施形態では、抜き出された旧液を旧液貯留タンク14に一旦回収し、その後廃棄処分する手段を採用しているが、抜き出した旧液を公知の再生手段により再生処理する構成とすることもできる。このような再生手段としては、金属さび、添加剤の沈殿物等を除去するフィルタを備えたろ過装置、薬品処理手段を備えた再生装置などがあり、これらを、単独であるいは適宜に組み合わせて用いることができる。再生手段により再生された冷却液は、新液として、上記の新液貯留タンク11に貯留され、上記実施形態と同様に、供給することができる。
【0025】
また、上記実施形態では、車両(自動車)の冷却系に適用した態様を例に取り説明しているが、その他の熱交換装置、例えば、住宅の床暖房で用いられる冷却液等の交換に際しても本発明を適用することは可能である。但し、所定の走行性能や安全性などの観点から、比較的、頻繁に交換を要し、また、旧液のドレンからの排出作業が容易でなく、ドレンから排出する手段では満足な交換率が得られなかった自動車などの車両用の冷却系に本発明を適用した場合には、上記実施形態で説明したように、交換率、作業性を大きく改善することができ、きわめて好適である。
【0026】
【発明の効果】
本発明によれば、冷却液の循環経路中、任意位置に形成された開口部を介して、循環方向下流に向けて新液を注入すると共に、開口部の形成位置に向かって流れる旧液を該開口部を介して抜き出す構成であり、準備作業及び交換作業が容易で、作業性を著しく改善できると共に、きわめて高い交換率を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の冷却液の交換装置の一の実施形態を示す模式図である。
【図2】 図1のA部拡大図である。
【図3】 図1のB部拡大図である。
【図4】 自動車の冷却系を示す模式図である。
【図5】 本発明の冷却液の交換方法を説明するための図である。
【符号の説明】
1 交換装置
10 本体ユニット
11 新液貯留タンク
12 注入用ポンプ
13 制御装置
14 旧液貯留タンク
20 交換用治具
21 新液注入パイプ21
22 旧液抜き出しパイプ
23 連結キャップ
30 ラジエータ
40 ウォータージャケット
50 エンジン
60 アッパーホース
70 ロアホース
80 サーモスタット
90 ウォーターポンプ

Claims (11)

  1. 熱交換装置系内を循環する冷却液の交換方法であって、前記冷却液の循環経路中、任意位置に形成された開口部に、旧液の抜き出しに用いられる旧液抜き出しパイプと、先端部が前記旧液抜き出しパイプの先端部よりも突出しており、新液の注入に用いられる新液注入パイプとを挿入した後、前記熱交換装置系内で前記冷却液を循環させ、前記新液注入パイプを前記冷却液の圧力によって前記冷却液の流れ方向に沿うように屈曲させ、前記新液注入パイプの先端部が前記旧液抜き出しパイプの先端部よりも循環方向下流に位置した状態で新液を注入すると共に、前記新液注入パイプの先端部よりも循環方向上流に位置する前記旧液抜き出しパイプの先端部から旧液を抜き出すことを特徴とする冷却液の交換方法。
  2. 前記熱交換装置系が、エンジンのウォータージャケット及びラジエータを含んで構成される車両用の冷却系であることを特徴とする請求項1記載の冷却液の交換方法。
  3. 前記抜き出した旧液を再生処理し、前記冷却液の循環経路に注入される新液として使用することを特徴とする請求項1又は2記載の冷却液の交換方法。
  4. 前記エンジンを駆動し、サーモスタットを開弁させて実施することを特徴とする請求項2又は3記載の冷却液の交換方法。
  5. 外部に設けた強制循環手段により、前記冷却液を循環させて実施することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載の冷却液の交換方法。
  6. 冷却液の新液供給源に接続されると共に、熱交換装置系を構成する冷却液の循環経路中、任意位置に形成された開口部から挿入され、新液の注入に用いられる新液注入パイプと、前記開口部から挿入され、旧液の抜き出しに用いられる旧液抜き出しパイプとを具備し、前記新液注入パイプは、先端部が前記旧液抜き出しパイプの先端部よりも突出する長さを有し、かつ循環する前記冷却液の圧力によって前記冷却液の流れ方向に沿うように屈曲可能であることを特徴とする冷却液の交換用治具。
  7. 前記新液注入パイプ及び前記旧液抜き出しパイプは、前記新液注入パイプが内側に配置され、前記旧液抜き出しパイプがその外側に配置された二重筒構造であることを特徴とする請求項6記載の冷却液の交換用治具。
  8. 前記旧液抜き出しパイプの先端部の周囲に、前記開口部に接続可能な接続部が設けられていることを特徴とする請求項7記載の冷却液の交換用治具。
  9. 前記熱交換装置系が、エンジンのウォータージャケット及びラジエータを含んで構成される車両用の冷却系であることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1に記載の冷却液の交換用治具。
  10. 請求項6〜9のいずれか1に記載の冷却液の交換用治具と、前記交換用治具の新液注入パイプに接続され、冷却液の新液が貯留される新液貯留タンクと、前記交換用治具の旧液抜き出しパイプに接続され、抜き出した旧液を貯留する旧液貯留タンクと、前記新液注入パイプと新液貯留タンクとの間に介在される注入用ポンプと、前記注入用ポンプの動作を制御する制御装置とを具備することを特徴とする冷却液の交換装置。
  11. 請求項6〜9のいずれか1に記載の冷却液の交換用治具と、前記交換用治具の旧液抜き出しパイプと新液注入パイプとの間に介在配設され、抜き出した旧液を再生処理して、新液注入パイプに対して冷却液の新液として供給可能な再生手段とを具備することを特徴とする冷却液の交換装置。
JP2000259283A 2000-08-29 2000-08-29 冷却液の交換方法、交換用治具及び交換装置 Expired - Fee Related JP4162841B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000259283A JP4162841B2 (ja) 2000-08-29 2000-08-29 冷却液の交換方法、交換用治具及び交換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000259283A JP4162841B2 (ja) 2000-08-29 2000-08-29 冷却液の交換方法、交換用治具及び交換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002070556A JP2002070556A (ja) 2002-03-08
JP4162841B2 true JP4162841B2 (ja) 2008-10-08

Family

ID=18747477

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000259283A Expired - Fee Related JP4162841B2 (ja) 2000-08-29 2000-08-29 冷却液の交換方法、交換用治具及び交換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4162841B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4490185B2 (ja) * 2004-06-18 2010-06-23 日本ケミカル工業株式会社 冷却液の交換用治具、冷却液の交換装置及び冷却液の交換方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002070556A (ja) 2002-03-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4673128B2 (ja) 機関内部の洗浄装置およびその方法
JP4162841B2 (ja) 冷却液の交換方法、交換用治具及び交換装置
DE102009023724A1 (de) Verfahren zum Kühlen von Getriebeöl sowie Fahrzeug mit einem Getriebeölkreislauf, der thermisch an einen Kühlkreislauf eines Verbrennungsmotors des Fahrzeugs gekoppelt ist
KR101348872B1 (ko) 라디에이터용 청소장치
JP4490185B2 (ja) 冷却液の交換用治具、冷却液の交換装置及び冷却液の交換方法
JP5774329B2 (ja) ホースアタッチメント
KR100888274B1 (ko) 차량 냉각시스템 불순물 제거장치 및 이를 이용한 불순물제거방법
WO2011099899A1 (en) Method for filling a coolant system for an internal combustion engine
CN104350210A (zh) 作业机械
KR20150012040A (ko) 공동현상이 방지되는 냉각팬 유압모터와 그 작동방법
CN213108972U (zh) 车辆冷却系统
JP3104743B2 (ja) 車両の冷却液交換装置及び冷却液交換方法
JP2007247442A (ja) 内燃機関の冷却装置に備えられる気液分離器及びその気液分離器を備えた内燃機関の冷却装置
KR100475787B1 (ko) 가압식 냉각장치
JP3089517U (ja) オイル交換装置を備えた自動車
JP4145093B2 (ja) 水冷エンジン系統の内部並びにクーラントの洗浄・再生装置
JPH0868325A (ja) 自動車の冷却液交換方法
JP4652968B2 (ja) ラジエータ冷却液の再生装置及び再生方法
JP2002106349A (ja) エンジン冷却水の抜き取り方法
CN209761545U (zh) 汽车散热器结构
JP3142872U (ja) 汎用性エンジン系統の洗浄・冷却液再生装置
JP5074931B2 (ja) 車両用冷却液再生装置
JP3014362U (ja) エンジン冷却水交換装置
JP2536875Y2 (ja) エンジンの冷却水循環装置
JPH0819848B2 (ja) 冷却水注入装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050628

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070529

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080424

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080428

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080619

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080714

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080723

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110801

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110801

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130801

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140801

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees