JP2536875Y2 - エンジンの冷却水循環装置 - Google Patents

エンジンの冷却水循環装置

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JP2536875Y2
JP2536875Y2 JP1550891U JP1550891U JP2536875Y2 JP 2536875 Y2 JP2536875 Y2 JP 2536875Y2 JP 1550891 U JP1550891 U JP 1550891U JP 1550891 U JP1550891 U JP 1550891U JP 2536875 Y2 JP2536875 Y2 JP 2536875Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、エンジンの冷却水循環
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車分野においては低車高化の
一環として、ラジエーターとして従来一般に使用されて
いた開放式ラジエーター(即ち、アッパータンクに直接
注水キャップが設けられたもの)に替えてこれを密閉式
ラジエーター(即ち、注水キャップを備えたサブタンク
をラジエーターと離して設け、この両者を冷却水通路に
よって接続する方式のもの)とする傾向にある。
【0003】図2には、このような密閉式ラジエーター
2を備えた冷却水循環装置の従来一般例として、V型エ
ンジンの冷却水循環装置を示している。この従来の冷却
水循環装置は、密閉式ラジエーター2のラジエーター本
体21の上部に設けられたアッパータンク22とエンジ
ン1内の冷却水通路とをラジエーター供給通路31を介
して、またラジエーター本体21の下部に設けられたロ
アタンク23と上記エンジン内冷却水通路とをサーモス
タット3及びウォータポンプ4を備えたラジエーター戻
し通路32を介してそれぞれ接続している。また、この
冷却水補給用のサブタンク6は、これをサブタンク供給
通路35を介して上記ラジエーター2のアッパータンク
22に、またサブタンク戻し通路36を介して上記サー
モスタット3の上流側にそれぞれ接続している。さら
に、エンジン1に並設されるヒーターユニット5は、こ
れをヒーター供給通路33を介して上記エンジン内冷却
水通路に、またヒーター戻し通路34を介して上記サー
モスタット3の上流側にそれぞれ接続している。
【0004】そして、このように通路構成された冷却水
循環装置においては、エンジン1の運転に伴ってウォー
タポンプ4によりエンジン内冷却水通路に供給された冷
却水は、エンジン冷却後、その大部分がラジエーター供
給通路31を介してラジエーター2側に還流され、再び
ラジエーター戻し通路32を介してエンジン内冷却水通
路に供給される。尚、エンジン温度が低い場合にはサー
モスタット3が閉じられるため、エンジン内冷却水通路
からの還流冷却水はバイパス通路37を通って直接エン
ジン側に循環される。
【0005】一方、上記エンジン内冷却水通路に供給さ
れた冷却水の一部はヒーター供給通路33からヒーター
ユニット5に供給され、該ヒーターユニット5において
放熱した後、ヒーター戻し通路34を通ってサーモスタ
ット3の上流側に還流せしめられる。
【0006】また、上記サブタンク6内の冷却水はサブ
タンク戻し通路36を通って上記サーモスタット3の上
流側に戻される。
【0007】尚、このようにサブタンク6からの戻り冷
却水をサーモスタット3の上流側に直接還流させるよう
にした公知例としては、例えば実公昭57ー18011
4号公報に開示される如きものがある。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】ところで、サブタンク
6は冷却水の補給という本来的な機能の他に、アッパー
タンク22から冷却水の一部をサブタンク6側に一旦戻
すことによりエンジン側冷却水通路から戻される冷却水
中に混入しているエアを分離するという付随的機能をも
併せもっている。
【0009】しかし、サブタンク6において冷却水に混
入したエアが完全に分離除去されるわけではなく、その
一部は冷却水中に残留したまま再びサブタンク戻し通路
36を介して冷却水循環系に戻されることとなる。この
ようなエア混入の可能性のある冷却水を戻す関係上、キ
ャビテーション発生を抑制するために、上記サブタンク
戻し通路36はこれを比較的大径の管路で構成する必要
がある。
【0010】ところが、このようにサブタンク戻し通路
36を大径管路で構成した場合には、元々このサブタン
ク6に還流される冷却水はその流量そのものは少ないこ
とから、該サブタンク戻し通路36中において冷却水の
淀みが生じ易く、その結果、該サブタンク戻し通路36
中にエアが溜り易くなり、エアの分離除去というサブタ
ンク6の本来の機能上、好ましくない結果を生じること
となる。
【0011】そこで本考案は、密閉式ラジエーターを備
えたエンジンの冷却水循環装置において、サブタンク戻
し通路内におけるエア溜り現象を可及的に解消してサブ
タンクにおけるエア分離除去性能の向上を図り、併せて
冷却水の管路構成の簡略化を図ることを目的としてなさ
れたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本考案ではかかる課題を
解決するための具体的手段として、密閉式ラジエーター
のアッパータンクをラジエーター供給通路を介して、ま
たロアタンクをサーモスタットを備えたラジエーター戻
し通路を介してそれぞれエンジン内の冷却水通路に接続
する一方、ヒーターユニットをヒーター供給通路を介し
て上記エンジン内の冷却水通路に、またヒーター戻し通
路を介して上記サーモスタットの上流側にそれぞれ接続
するとともに、加圧キャップを備えたサブタンクをサブ
タンク供給通路を介して上記ラジエーターのアッパータ
ンクに、またサブタンク戻し通路を介して上記サーモス
タットの上流側に接続するようにしたエンジンの冷却水
循環装置において、上記サブタンク戻し通路を上記ヒー
ター戻し通路の通路途中に接続したことを特徴としてい
る。
【0013】
【作用】かかる構成とすることにより、サブタンク戻し
通路を直接サーモスタット上流側に戻すのではなく、該
サブタンク戻し通路内を流通する冷却水流量に比べて冷
却水流量の多いヒーター戻し通路の途中に接続し該ヒー
ター戻し通路を介して間接的にサーモスタット上流側に
接続していることから、該サブタンク戻し通路の通路長
さそのものが短くなることと、ヒーター戻し通路側冷却
水による流通促進作用との相乗的効果により、該サブタ
ンク戻し通路内における冷却水の淀みが可及的に解消さ
れる。
【0014】
【考案の効果】従って、本考案のエンジンの冷却水循環
装置によれば、サブタンク戻し通路内における冷却水の
淀み解消されることから、該サブタンク戻し通路内にエ
アが溜ることがほとんどなくなり、サブタンクにおける
エア分離除去性能が向上し、延いては冷却水循環系内に
おけるキャビテーションの発生防止あるいはエンジン冷
却性能の向上等の効果が得られるものである。
【0015】また、サブタンク戻し通路を直接サーモス
タットの上流側に戻すのではなく、同じくサーモスタッ
トの上流側に接続されたヒーター戻し通路を介して間接
的にサーモスタットの上流側に戻す構成であることか
ら、該ヒーター戻し通路と共用される通路部分の長さだ
け該サブタンク戻し通路の通路長さが短くなり、それだ
け冷却水循環系全体としての通路構成が簡略化されると
いう実用的効果も得られるものである。
【0016】
【実施例】以下、本考案のエンジンの冷却水循環装置を
実施例に基づいて説明すると、図1には本考案の実施例
にかかる冷却水循環装置を備えた自動車用V型エンジン
の冷却水循環系が示されている。この冷却水循環系は、
図2に示した従来のものと基本的構成を同一とするもの
であって、同図において符号1はシリンダブロック11
とシリンダヘッド12とから構成されたエンジン、2は
ラジエーター本体21の上部にアッパータンク22を、
また下部にロアタンク23を備えた密閉式のラジエータ
ーであり、該ラジエーター2はラジエーター供給通路3
1とラジエーター戻し通路32を介して上記エンジン1
内の冷却水通路に接続されてエンジン冷却系を構成して
いる。尚、このラジエーター戻し通路32にはサーモス
タット3とウォータポンプ4がそれぞれ設けられるとと
もに、該ラジエーター供給通路31とラジエーター戻し
通路32とはバイパス通路37を介して上記ラジエータ
ー2をバイバスした状態で接続可能とされている。
【0017】さらに、エンジン1には車室暖房用のヒー
ターユニット5が並設されている。そして、このヒータ
ーユニット5は、ヒーター供給通路33を介してエンジ
ン内冷却水通路に接続されるとともに、ヒーター戻し通
路34を介して上記サーモスタット3の上流側に接続さ
れており、エンジン冷却後の冷却水の一部を暖房用熱源
として利用するようになっている。
【0018】一方、上記ラジエーター2から適宜離間し
た位置には、加圧キャップ7を備えたサブタンク6が配
置されている。そして、このサブタンク6は、サブタン
ク供給通路35を介して上記ラジエーター2のアッパー
タンク22に接続されており、エンジン内冷却水通路か
ら該アッパータンク22側に還流した冷却水の一部が導
入される。一方、このサブタンク6内に導入された冷却
水を再びエンジン冷却系側に還流させるために該サブタ
ンク6の底部にはサブタンク戻し通路36が接続される
が、この実施例のものにおいては本考案を適用して、該
サブタンク戻し通路36の下流端を上記ヒーター戻し通
路34の通路途中に接続させ、該ヒーター戻し通路34
の一部をサブタンク戻し通路36の一部として共用し得
るようにしている。
【0019】このようにサブタンク戻し通路36を構成
すると、例え該サブタンク戻し通路36がキャビテーシ
ョン防止上の観点から大径管路で構成されその内部を流
通する冷却水の流速が低くても、その通路長さ自体が従
来に比して短くなることと(図2参照)、ヒーター戻し通
路34内を流れる冷却水はその流量が多くこれに接続さ
れたサブタンク戻し通路36内の冷却水の流通を促進さ
せる作用があることから、該サブタンク戻し通路36内
において冷却水が淀んでエアが溜り易くなることが可及
的に解消されることとなる。この結果、上記サブタンク
6における冷却水中のエアの分離除去性能の向上あるい
は冷却水循環系におけるキャビテーション抑制等の効果
が得られるものである。
【0020】また、このようにサブタンク戻し通路36
の一部をヒーター戻し通路34で構成したことにより、
該サブタンク戻し通路36の長さが従来に比して非常に
短くなり、それだけ冷却水循環系全体としての管路構成
の簡略化が図れるという利点もある。
【0021】さらに、この実施例のように上記サブタン
ク戻し通路36をヒーター戻し通路34に対してその側
方からT字状に接続した場合には、冷却水流量の多いヒ
ーター戻し通路34の通路抵抗がサブタンク戻し通路3
6から合流される冷却水により増加するのが可及的に抑
制され、冷却水のスムーズな流通が維持されることか
ら、キャビテーション防止上、好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例にかかるエンジンの冷却水循環
装置のシステム図である。
【図2】従来のエンジンの冷却水循環装置のシステム図
である。
【符号の説明】
1はエンジン、2はラジエーター、3はサーモスタッ
ト、4はウォータポンプ、5はヒーターユニット、6は
サブタンク、7は加圧キャップ、11はシリンダブロッ
ク、12はシリンダヘッド、21はラジエーター本体、
22はアッパータンク、23はロアタンク、31はラジ
エーター供給通路、32はラジエーター戻し通路、33
はヒーター供給通路、34はヒーター戻し通路、35は
サブタンク供給通路、36はサブタンク戻し通路、37
はバイパス通路である。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉式ラジエーターのアッパータンクを
    ラジエーター供給通路を介して、またロアタンクをサー
    モスタットを備えたラジエーター戻し通路を介してそれ
    ぞれエンジン内の冷却水通路に接続する一方、ヒーター
    ユニットをヒーター供給通路を介して上記エンジン内の
    冷却水通路に、またヒーター戻し通路を介して上記サー
    モスタットの上流側にそれぞれ接続するとともに、加圧
    キャップを備えたサブタンクをサブタンク供給通路を介
    して上記ラジエーターのアッパータンクに、またサブタ
    ンク戻し通路を介して上記サーモスタットの上流側に接
    続するようにしたエンジンの冷却水循環装置であって、
    上記サブタンク戻し通路を上記ヒーター戻し通路の通路
    途中に接続したことを特徴とするエンジンの冷却水循環
    装置。
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