JP2002070556A - 冷却液の交換方法、交換用治具及び交換装置 - Google Patents

冷却液の交換方法、交換用治具及び交換装置

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JP2002070556A JP2000259283A JP2000259283A JP2002070556A JP 2002070556 A JP2002070556 A JP 2002070556A JP 2000259283 A JP2000259283 A JP 2000259283A JP 2000259283 A JP2000259283 A JP 2000259283A JP 2002070556 A JP2002070556 A JP 2002070556A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷却液の交換率を向上すると共に、作業性を
改善する。 【解決手段】 ラジエータフィラーを通じて、交換用治
具20の新液注入パイプ21を、その先端部が流れ方向
下流に位置するように挿入する。連結キャップ23をラ
ジエータフィラーに装着し、旧液抜き出しパイプ22の
先端部がラジエータ内の冷却液に臨ませる。エンジンを
始動し、サーモスタットを開弁させ、制御装置13によ
る制御のもと、注入用ポンプ12を稼動して、一定速度
で新液貯留タンク11から新液注入パイプ21を通じて
新液を送り込む。この結果、注入された新液に相当する
分の旧液が、押し流され、循環経路中、ラジエータフィ
ラーの形成された付近に至ると、その下流で新液が次々
に供給されていることから、再循環できずに、抵抗の少
ない旧液抜き出しパイプ22内に流れ、旧液貯留タンク
14に収容される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱交換装置系の冷
却液の交換、特に、自動車等の車両用エンジンの冷却液
の交換に適する冷却液の交換方法、交換用治具及び交換
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車に搭載された水冷式エンジンは、
エンジンで発生した熱を冷却液に伝え、この熱をラジエ
ータ(放熱器)から大気に放散するようにしている。と
ころで、従来、冷却液の交換は次のような方法で行うの
が一般的である。すなわち、まず、ラジエータの冷却液
注入口(ラジエータフィラー)のキャップを外すと共
に、エンジンに設けられたドレンの開閉を行うドレンプ
ラグと、ラジエータに設けられたドレンの開閉を行うド
レンプラグとをそれぞれ外し、両ドレンからそれぞれ古
い冷却液を排出する。次に、水道水でラジエータ内を洗
浄し、前記ドレンプラグをそれぞれドレンに装着する。
しかる後、ラジエータの冷却液注入口から新しい冷却液
をエンジン内とラジエータ内とに充填する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の冷却液交換方法にあっては、次のような問題点があ
った。すなわち、エンジン側のドレンプラグは通常極め
て着脱し難い箇所に設けられているため、現実にはこれ
を取り外さないで冷却液の交換作業を行うことが多い。
また、近年は、車体をジャッキアップしてエンジンのア
ンダーカバーを外さないと、ラジエータ側のドレンプラ
グを外せない車種が多くなってきており、このような自
動車では、ラジエータ側のドレンプラグの取り外し作業
に非常に面倒な手間が掛かる。
【0004】従って、従来、冷却液の交換に際して、古
い冷却液を排出するには、上記ドレンプラグの取り外し
作業に手間取り、作業効率の点に問題があり、また、ラ
ジエータ側のドレンプラグを取り外しても、エンジン側
のドレンプラグを外さないこととも相まって、古い冷却
液の全てが排出されるわけではなく、車種によっても異
なるが、一般には、ラジエータ側のドレンからは全冷却
液量の半分ほどが排出されるに過ぎないため、冷却液の
交換効率が良好とは言えない。
【0005】このような問題に鑑み、ラジエータキャッ
プから減圧して古い冷却液を抜き、減圧後に新しい冷却
液を注入する方法(特開平10−184359号公報参
照)、ラジエータキャップ及びアッパーホースをはずし
て強制的にエンジン冷却系内を洗浄し、新しい冷却液を
注入する方法(特開平10−47060号公報参照)な
ども提案されている。しかしながら、前者の手段では、
自動車の冷却系の経路が複雑であるため、減圧しても古
い冷却液を抜きにくく、作業工程はそれほど複雑でない
ものの、満足な交換率を得ることはできない。また、後
者の場合には、交換率の点では上記した手段よりも遙か
に向上するものの、アッパーホースを外す作業が必要と
なるなど、作業工程が複雑で、準備作業から交換終了ま
でにかなりの時間を要する。
【0006】本発明は上記に鑑みてなされたものであ
り、高い交換率を達成できると共に、冷却液の交換に際
しての作業性を従来よりも向上させることができる冷却
液の交換方法、交換用治具及び交換装置を提供すること
を課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ため、請求項1記載の本発明では、熱交換装置系内を循
環する冷却液の交換方法であって、前記冷却液の循環経
路中、任意位置に形成された開口部を介して、循環方向
下流に向けて新液を注入すると共に、開口部の形成位置
に向かって流れる旧液を該開口部を介して抜き出すこと
を特徴とする冷却液の交換方法を提供する。請求項2記
載の本発明では、前記熱交換装置系が、エンジンのウォ
ータージャケット及びラジエータを含んで構成される車
両用の冷却系であることを特徴とする請求項1記載の冷
却液の交換方法を提供する。請求項3記載の本発明で
は、前記抜き出した旧液を再生処理し、前記冷却液の循
環経路中、循環方向下流に向けて注入する新液として使
用することを特徴とする請求項1又は2記載の冷却液の
交換方法を提供する。請求項4記載の本発明では、前記
エンジンを駆動し、サーモスタットを開弁させて実施す
ることを特徴とする請求項2又は3記載の冷却液の交換
方法を提供する。請求項5記載の本発明では、外部に設
けた強制循環手段により、前記冷却液を循環させて実施
することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載
の冷却液の交換方法を提供する。請求項6記載の本発明
では、冷却液の新液供給源に接続されると共に、熱交換
装置系を構成する冷却液の循環経路中、任意位置に形成
された開口部を介して挿入され、循環方向下流に向けて
新液を注入可能な新液注入パイプと、前記開口部を介し
て、該開口部の形成位置に向かって流れる旧液を抜き出
す旧液抜き出しパイプとを具備することを特徴とする冷
却液の交換用治具を提供する。請求項7記載の本発明で
は、前記新液注入パイプが内側に配置され、前記旧液抜
き出しパイプがその外側に配置された二重筒構造に形成
されていると共に、新液注入パイプの先端部が、旧液抜
き出しパイプの先端部よりも突出していることを特徴と
する請求項6記載の冷却液の交換用治具を提供する。請
求項8記載の本発明では、前記旧液抜き出しパイプの先
端部の周囲に、前記開口部に接続可能な接続部が設けら
れていることを特徴とする請求項7記載の冷却液の交換
用治具を提供する。請求項9記載の本発明では、前記熱
交換装置系が、エンジンのウォータージャケット及びラ
ジエータを含んで構成される車両用の冷却系であること
を特徴とする請求項6〜8のいずれか1に記載の冷却液
の交換用治具を提供する。請求項10記載の本発明で
は、請求項6〜9のいずれか1に記載の冷却液の交換用
治具と、前記交換用治具の新液注入パイプに接続され、
冷却液の新液が貯留される新液貯留タンクと、前記交換
用治具の旧液抜き出しパイプに接続され、抜き出した旧
液を貯留する旧液貯留タンクと、前記新液注入パイプと
新液貯留タンクとの間に介在される注入用ポンプと、前
記注入用ポンプの動作を制御する制御装置とを具備する
ことを特徴とする冷却液の交換装置を提供する。請求項
11記載の本発明では、請求項6〜9のいずれか1に記
載の冷却液の交換用治具と、前記交換用治具の旧液抜き
出しパイプと新液注入パイプとの間に介在配設され、抜
き出した旧液を再生処理して、新液注入パイプに対して
冷却液の新液として供給可能な再生手段とを具備するこ
とを特徴とする冷却液の交換装置を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳述する。図1〜図3は、本実施形態の冷却液
の交換装置1を模式的に示す図であり、本体ユニット1
0と交換用治具20とを有して構成される。
【0009】本体ユニット10は、所定量の冷却液の新
液が貯留された新液貯留タンク11と、この新液貯留タ
ンク11に貯留された新液を供給するための注入用ポン
プ12と、この注入用ポンプ12の駆動を制御する制御
装置13とを有している。また、抜き出した旧液は、任
意に廃棄することができるが、本実施形態では、旧液を
適切な手段を経て廃棄処理するために、抜き出した旧液
を一旦貯めておく旧液貯留タンク14を有している。
【0010】交換用治具20は2つのパイプを有して構
成されており、そのうちの一方は、熱交換装置系を構成
する循環経路中に新液を供給するための新液注入パイプ
21であり、他の一方は旧液を外部に抜き出すための旧
液抜き出しパイプ22である。
【0011】本実施形態では、新液注入パイプ21と旧
液抜き出しパイプ22とは、二重筒構造となっている。
すなわち、細径の内筒が新液注入パイプ21として用い
られ、大径の外筒が旧液抜き出しパイプ22として用い
られる。新液注入パイプ21は、その先端部21bが旧
液抜き出しパイプ22の先端部22bよりも突出する長
さで形成され、循環経路中の所定の位置において新液を
吐出できる構成となっている。従って、新液注入パイプ
21の先端部21bを、循環経路中の任意の開口部を通
じて、該開口部よりも流れ方向下流に位置させた場合に
は、必然的に、旧液抜き出しパイプ22の先端部22b
は、それよりも上流に位置することになる。
【0012】なお、新液注入パイプ21の後部は、外筒
である旧液抜き出しパイプ22の後部周面から外方に突
出し、ここで双方が枝分かれし、新液注入パイプ21
は、上記の注入用ポンプ12に連結された配管21aに
接続され、旧液抜き出しパイプ22は、旧液貯留タンク
14に連結された配管22aに接続されている。また、
旧液抜き出しパイプ22の先端部22bには、熱交換装
置系を構成する循環経路中の任意の開口部に連結可能な
接続部としての連結キャップ23が設けられている。
【0013】次に、上記した交換用治具20を備えた交
換装置1を用いて熱交換装置系の冷却液を交換する方法
について説明する。図4は、本実施形態において、冷却
液の交換対象となる自動車などの車両の冷却系(熱交換
装置系)を示し、ラジエータ30と、エンジン50のウ
ォータージャケット40とを含み、さらに、両者を接続
するアッパーホース60とロアホース70を備えて構成
されている。
【0014】かかる構成において、充填された冷却液
は、エンジン50の暖機終了後は、エンジン50のウォ
ータージャケット40、アッパーホース60、ラジエー
タ30のアッパータンク31、ラジエータ30の伝熱チ
ューブ部32、ラジエータ30のロアタンク33、ロア
ホース70、サーモスタット80、ウォーターポンプ9
0の順に循環する。そして、この循環経路中、冷却液
は、特に、流れの集まる部分で勢いよく流れ、また、ラ
ジエータ30内では、図5の矢印で示したように、ウォ
ーターポンプ90に向かって吸い込まれるように勢いよ
く流れている。このため、このような循環経路中で勢い
よく流れる部分に、新液を注入すれば、新液は流れに沿
って速やかに循環し、新液を注入した分の旧液が速やか
に押し出されて排出される。
【0015】従って、循環経路中、このように冷却液が
勢いよく流れている部分に相当する既設の開口部、ある
いは、交換用に設けた専用の開口部を通じて上記交換用
治具20を接続することにより、速やかな冷却液の交換
が可能となる。冷却液が勢いよく流れている部分に相当
する既設の開口部としては、ラジエータフィラー34、
ウォータジャケットなどに設けられるその他の冷却液注
入口等を利用でき、専用の開口部としては、例えば、ア
ッパーホース、ロアホース、あるいはサーモスタット付
近に形成することができる。
【0016】本実施形態の交換方法は、具体的には、上
記の開口部、例えば、ラジエータフィラー34を通じ
て、交換用治具20の新液注入パイプ21を挿入する。
この際、図5に示したように、該新液注入パイプ21の
先端部21bが矢印で示した流れ方向下流に位置するよ
うに挿入する。但し、ラジエータフィラー34に装着す
るに当たっては、交換用治具20の連結キャップ23
を、ラジエータキャップ34aと同形状としたものを用
いる。そして、この連結キャップ23をラジエータフィ
ラー34に装着する。これにより、旧液抜き出しパイプ
22の先端部22bがラジエータ30内の冷却液に臨む
ことになる。なお、この交換用治具20のラジエータフ
ィラー34への装着の際には、危険防止のため、エンジ
ン50は停止しておく。
【0017】次に、エンジン50を始動し、サーモスタ
ット80を開弁させ、制御装置13による制御のもと、
注入用ポンプ12を稼動して、一定速度で新液貯留タン
ク11から新液注入パイプ21を通じて新液を送り込
む。この結果、注入された新液に相当する分の旧液が、
押し流され、循環経路中、ラジエータフィラー34の形
成された付近に向かって流れるが、その付近に至ると、
その下流で新液が次々に供給されていることから、図5
の矢印で示したように、再循環できずに、抵抗の少ない
旧液抜き出しパイプ22内に流れて行き、旧液貯留タン
ク14に収容される。必要量の新液を注入したならば、
注入用ポンプ12を停止し、連結キャップ23をラジエ
ータフィラー34から外して交換用治具20を取り外
し、ラジエータキャップ34aを再装着する。従って、
この交換方法によれば、新液を注入しながら旧液を押し
出して交換するため、エアの混入による交換不良がな
く、また、交換後のエア抜き作業も不要である。
【0018】(実施例)図1に示した交換用治具20を
備えた交換装置1を用いて、自動車の冷却液の交換を行
った。実施例1では、ラジエータタンクにラジエータフ
ィラーを備えているタイプの自動車に対し、実施例2で
はエンジンルーム内の省スペース化のためにアッパーホ
ース上にラジエータフィラーを備えているタイプの自動
車に対し、それぞれラジエータフィラーに上記の交換用
治具20を接続して行った。また、図5に示したよう
に、いずれも新液注入パイプ21の先端部21bを各ラ
ジエータフィラーから流れ方向下流に向けて、連結キャ
ップ23により接続した。なお、いずれも充填した冷却
液(LLC)量は、各車両の必要冷却液量と同量であっ
た。結果を次表に示す。
【0019】
【表1】
【0020】上記表から明らかなように、必要冷却液量
と同量の冷却液を充填するだけであるにも拘わらず、7
0%〜80%以上という高い交換率を達成できた。ま
た、いずれに実施例も、ラジエータキャップを外して交
換用治具20をラジエータフィラーに接続するだけの準
備作業でよく、この準備作業、交換作業開始から終了ま
で、及び交換用治具20の取り外しとラジエータキャッ
プの再装着を含めた全作業時間は、実施例1で約5分、
実施例2で約4分であり、極めて短時間で実施できた。
【0021】なお、比較のため、上記「従来の技術」の
項で説明した方法によって冷却液の交換を行った。すな
わち、ラジエータの冷却液注入口(ラジエータフィラ
ー)のキャップを外すと共に、ラジエータに設けられた
ドレンの開閉を行うドレンプラグとをそれぞれ外し、こ
のドレンからそれぞれ古い冷却液を排出し、次に、水道
水でラジエータ内を洗浄し、前記ドレンプラグをドレン
に装着した。そして、必要冷却液量が8.0リットルの
自動車(トヨタ自動車(株)製「クラウン」)に対し
て、新液貯留タンクから8.0リットルの新しい冷却液
を充填して交換を行った。
【0022】その結果、ラジエータ側のドレンからは古
い冷却液が約4.0リットル程度しか排出されず、新旧
冷却液の交換率は50%程度であった。また、ラジエー
タ側のドレンからドレンプラグを取り外す作業に手間ど
り、エンジン内のエア抜きも行う必要があるため、準備
作業から交換終了までの全作業時間は約30分程度と、
かなりの時間を要した。
【0023】なお、本発明は上記した実施形態に限定さ
れるものではないことはもちろんであり、例えば、上記
実施形態では、交換装置1の本体ユニット10に注入用
ポンプ12を配置しているが、自動車のウォーターポン
プ90の吸引力が新液を注入するのに十分な吸引力を有
している場合には、必ずしも設けなくてもよい。また、
上記実施形態では、エンジン50を始動して暖機し、サ
ーモスタット80を開弁させて実施しているが、自動車
内に設けられたウォータポンプ90に代えて、例えば、
ロアホースに別の外部配置用の強制循環手段としてのポ
ンプ(図示せず)を接続して、このポンプの吸引力によ
って、サーモスタット80を強制開弁して、冷却液を強
制的に循環させて実施することも可能である。
【0024】また、上記実施形態では、抜き出された旧
液を旧液貯留タンク14に一旦回収し、その後廃棄処分
する手段を採用しているが、抜き出した旧液を公知の再
生手段により再生処理する構成とすることもできる。こ
のような再生手段としては、金属さび、添加剤の沈殿物
等を除去するフィルタを備えたろ過装置、薬品処理手段
を備えた再生装置などがあり、これらを、単独であるい
は適宜に組み合わせて用いることができる。再生手段に
より再生された冷却液は、新液として、上記の新液貯留
タンク11に貯留され、上記実施形態と同様に、供給す
ることができる。
【0025】また、上記実施形態では、車両(自動車)
の冷却系に適用した態様を例に取り説明しているが、そ
の他の熱交換装置、例えば、住宅の床暖房で用いられる
冷却液等の交換に際しても本発明を適用することは可能
である。但し、所定の走行性能や安全性などの観点か
ら、比較的、頻繁に交換を要し、また、旧液のドレンか
らの排出作業が容易でなく、ドレンから排出する手段で
は満足な交換率が得られなかった自動車などの車両用の
冷却系に本発明を適用した場合には、上記実施形態で説
明したように、交換率、作業性を大きく改善することが
でき、きわめて好適である。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、冷却液の循環経路中、
任意位置に形成された開口部を介して、循環方向下流に
向けて新液を注入すると共に、開口部の形成位置に向か
って流れる旧液を該開口部を介して抜き出す構成であ
り、準備作業及び交換作業が容易で、作業性を著しく改
善できると共に、きわめて高い交換率を達成することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の冷却液の交換装置の一の実施形態を
示す模式図である。
【図2】 図1のA部拡大図である。
【図3】 図1のB部拡大図である。
【図4】 自動車の冷却系を示す模式図である。
【図5】 本発明の冷却液の交換方法を説明するための
図である。
【符号の説明】
1 交換装置 10 本体ユニット 11 新液貯留タンク 12 注入用ポンプ 13 制御装置 14 旧液貯留タンク 20 交換用治具 21 新液注入パイプ21 22 旧液抜き出しパイプ 23 連結キャップ 30 ラジエータ 40 ウォータージャケット 50 エンジン 60 アッパーホース 70 ロアホース 80 サーモスタット 90 ウォーターポンプ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱交換装置系内を循環する冷却液の交換
    方法であって、 前記冷却液の循環経路中、任意位置に形成された開口部
    を介して、循環方向下流に向けて新液を注入すると共
    に、開口部の形成位置に向かって流れる旧液を該開口部
    を介して抜き出すことを特徴とする冷却液の交換方法。
  2. 【請求項2】 前記熱交換装置系が、エンジンのウォー
    タージャケット及びラジエータを含んで構成される車両
    用の冷却系であることを特徴とする請求項1記載の冷却
    液の交換方法。
  3. 【請求項3】 前記抜き出した旧液を再生処理し、前記
    冷却液の循環経路中、循環方向下流に向けて注入する新
    液として使用することを特徴とする請求項1又は2記載
    の冷却液の交換方法。
  4. 【請求項4】 前記エンジンを駆動し、サーモスタット
    を開弁させて実施することを特徴とする請求項2又は3
    記載の冷却液の交換方法。
  5. 【請求項5】 外部に設けた強制循環手段により、前記
    冷却液を循環させて実施することを特徴とする請求項1
    〜3のいずれか1に記載の冷却液の交換方法。
  6. 【請求項6】 冷却液の新液供給源に接続されると共
    に、熱交換装置系を構成する冷却液の循環経路中、任意
    位置に形成された開口部を介して挿入され、循環方向下
    流に向けて新液を注入可能な新液注入パイプと、 前記開口部を介して、該開口部の形成位置に向かって流
    れる旧液を抜き出す旧液抜き出しパイプとを具備するこ
    とを特徴とする冷却液の交換用治具。
  7. 【請求項7】 前記新液注入パイプが内側に配置され、
    前記旧液抜き出しパイプがその外側に配置された二重筒
    構造に形成されていると共に、新液注入パイプの先端部
    が、旧液抜き出しパイプの先端部よりも突出しているこ
    とを特徴とする請求項6記載の冷却液の交換用治具。
  8. 【請求項8】 前記旧液抜き出しパイプの先端部の周囲
    に、前記開口部に接続可能な接続部が設けられているこ
    とを特徴とする請求項7記載の冷却液の交換用治具。
  9. 【請求項9】 前記熱交換装置系が、エンジンのウォー
    タージャケット及びラジエータを含んで構成される車両
    用の冷却系であることを特徴とする請求項6〜8のいず
    れか1に記載の冷却液の交換用治具。
  10. 【請求項10】 請求項6〜9のいずれか1に記載の冷
    却液の交換用治具と、 前記交換用治具の新液注入パイプに接続され、冷却液の
    新液が貯留される新液貯留タンクと、 前記交換用治具の旧液抜き出しパイプに接続され、抜き
    出した旧液を貯留する旧液貯留タンクと、 前記新液注入パイプと新液貯留タンクとの間に介在され
    る注入用ポンプと、 前記注入用ポンプの動作を制御する制御装置とを具備す
    ることを特徴とする冷却液の交換装置。
  11. 【請求項11】 請求項6〜9のいずれか1に記載の冷
    却液の交換用治具と、 前記交換用治具の旧液抜き出しパイプと新液注入パイプ
    との間に介在配設され、抜き出した旧液を再生処理し
    て、新液注入パイプに対して冷却液の新液として供給可
    能な再生手段とを具備することを特徴とする冷却液の交
    換装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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