JP3104743B2 - 車両の冷却液交換装置及び冷却液交換方法 - Google Patents

車両の冷却液交換装置及び冷却液交換方法

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JP3104743B2
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    • F01M11/00Component parts, details or accessories, not provided for in, or of interest apart from, groups F01M1/00 - F01M9/00
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  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の冷却液を交
換する装置及びその方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両の冷却液を交換する装置や方法とし
ては、従来から種々の装置や方法が提案されている。 (1)例えば、最も簡単な方法としては、ラジェータの
アッパータンクの注水口のキャップを取り外し、後にロ
アータンクにあるドレンコック(排水口)を開いて、自
然落下によって、旧冷却液を抜き取り、この後、ドレン
コックを閉じて、注水口から新冷却液を注入する方法が
ある。 (2)或いは、予めエンジンを始動させて、冷却液を加
温した後にラジェータのアッパータンクの注水口より、
内部を真空吸引して、低圧沸騰させて旧冷却液を吸引排
出し、その後、新冷却液を真空注入する方法がある。 (3)さらに、冷却液循環機構の配管系の一部を分断
し、その分断口の一方に新冷却液供給タンクを接続し、
その他方は、開放した状態でエンジンを始動し、冷却液
を加温して、エンジンのサーモバルブを開かせ、エンジ
ンの循環ポンプで冷却液を循環させ、この循環流によっ
て、新冷却液を注入すると共に、旧冷却液を排出する方
法(特開平8−68325号)がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記(1)
〜(3)の方法では、次のような問題点があった。先
ず、上記ドレンから排出させる(1)の方法では、 ラジェータロアータンクのドレンコックが外し難く、
特に、最近の車両ではエンジン底面側がアンダーカバー
などで覆われているものが多く、この場合、排出時、ジ
ャッキアップして、当該アンダーカバーなどを取り外さ
なければならないことが多く、この作業に多くの労力と
時間を要する。 また、この場合、冷却液循環機構の構造上、全ての旧
冷却液を抜き取ることは難しく、車種によっては、全冷
却液の半分程度しか抜き取れない場合があり、交換効率
が悪かった。しかも、この際、抜き取り時間に20〜3
0分程度要する場合もあった。 また、ラジェータのアッパータンク側から、新冷却液
を注入する場合、冷却液循環機構内に空気溜まりができ
易い車両が多く、これを除去するためには、エンジンを
30〜40分程度運転して空気抜きを行った後、不足分
を充填するための作業が別に必要とされた。この作業を
怠ると、オーバーヒートを起こしたり、車室内に流水音
が聞こえてくるなどの不都合が起こる。
【0004】次に、上記予めエンジンを始動させて吸引
排出させる(2)の方法では、 エンジンを運転して冷却液を加温するための暖機運転
が必要で、この暖機運転時間として、通常10分以上の
時間が必要である。 冷却液循環機構は、沸点を高めるため、一定の圧力で
保たれる構造であり、上記加温によって内部圧力が高い
状態で、ラジェータの注水口を開かなければならず、加
熱された冷却液が吹き出して、作業者が火傷したりする
危険がある。 上記一定の圧力(低圧)下での沸騰による旧冷却液の
吸引を行っても、上記(1)の場合と同様、抜き取り量
は、最大でも全容量の50%程度である。
【0005】また、上記配管系の一部を分断して排出さ
せる(3)の方法では、 エンジンのサーモバルブを開いて冷却液を循環させる
ためには、エンジンを始動させて冷却液を加温する必要
があり、この加温時間として、通常10分以上の時間が
必要とされる。 また、冷却液の交換完了後、分断された配管系の一部
を必要箇所に接続する際、加熱された冷却液によって、
作業者が火傷したりする危険がある。もちろん、作業者
が火傷したりしない温度まで冷やした後に、上記接続作
業を行うのでは、作業時間が長くなって、作業性が悪く
なる。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、エンジンの始動を不要として、冷却
液循環機構の一部から加圧して、新冷却液を供給すると
共に、冷却液循環機構の別の部分から吸引して、旧冷却
液を排出することによって、冷却液循環機構の構造に左
右されることなく、旧冷却液の殆どを新冷却液に交換で
きるようにした、車両の冷却液交換装置及び冷却液交換
方法を提供せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
車両の冷却液交換装置は、冷却液の取入口側にサーモバ
ルブを有するエンジンとラジェータとこれらの間を結ぶ
配管系からなる冷却液循環機構に適宜接続される冷却液
交換装置であって、前記ラジェータの注水口側に接続さ
れて、新冷却液を供給するための新冷却液供給タンク
と、当該新冷却液供給タンクに接続されて、内部の新冷
却液を加圧する外部加圧源と、前記配管系で前記ラジェ
ータ側から外された前記エンジンのアッパーホースに接
続されて、旧冷却液を吸引して貯溜するための廃液貯溜
タンクと、前記廃液貯溜タンクに接続されて、タンク内
を減圧する真空吸引手段とを備えた装置にある。
【0008】本発明の請求項2記載の車両の冷却液交換
装置は、冷却液の排出口側にサーモバルブを有するエン
ジンとラジェータとこれらの間を結ぶ配管系からなる冷
却液循環機構に適宜接続される冷却液交換装置であっ
て、前記配管系で前記ラジェータ側から外された前記エ
ンジンのアッパーホースに接続されて、新冷却液を供給
するための新冷却液供給タンクと、当該新冷却液供給タ
ンクに接続されて、内部の新冷却液を加圧する外部加圧
源と、前記ラジェータの注水口側に接続されて、旧冷却
液を吸引して貯溜するための廃液貯溜タンクと、前記廃
液貯溜タンクに接続されて、タンク内を減圧する真空吸
引手段とを備えた装置にある。
【0009】本発明の請求項3記載の車両の冷却液交換
方法は、前記請求項1又は2記載の冷却液交換装置を用
いて、冷却液の交換時、前記エンジンのサーモバルブの
一方には、前記外部加圧源による加圧力を新冷却液供給
タンクの新冷却液を通じて負荷する一方、その他方に
は、真空吸引手段による吸引力を廃液貯溜タンクの旧冷
却液を通じて負荷することによって、当該サーモバルブ
を駆動させると共に、新冷却液供給タンク側から新冷却
液を供給する一方、廃液貯溜タンクでは旧冷却液を吸引
して貯溜させる方法にある。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る請求項1記載
の車両の冷却液交換装置を示した概略説明図、図2はこ
の請求項1記載の冷却液交換装置が適用される冷却液循
環機構を示した概略説明図、図3(A)〜(B)はサー
モバルブの動作過程を示した各動作状態概略説明図、図
4は本発明に係る請求項2記載の車両の冷却液交換装置
を示した概略説明図である。
【0011】これらの図において、1はエンジン、2は
ラジェータ、3はこれらの間を結ぶ、アッパーホース3
aやロアーホース3bからなる配管系で、これらの循環
経路が冷却液循環機構4をなす(なお、図面簡略のた
め、リザーブタンク系の経路や空調のためのヒータ系の
経路、その他の経路は省略してある)。この冷却液循環
機構4のエンジン1側の一部には、経路切り換え用のサ
ーモバルブ5が組み込まれている。そして、その組み込
み位置は、エンジンによって異なるが、図1や図2のエ
ンジン1では冷却液の取入口1a側とし、図4のエンジ
ン1では冷却液の排出口1b側としてある。このサーモ
バルブ5は、例えば図3(A)〜(B)に示したよう
に、ワックス入りシリンダー5aが付いた板弁5b,5
bと付勢用スプリングなどの弾性体5cなどからなり、
エンジン側ウオータジャケット部分の冷却液温度が所定
の温度に達するまでは、閉じて〔図3(A)〕、冷却液
を昇温させる一方、冷却液温度が所定の温度に達する
と、開いて〔図3(B)〕、冷却液をラジェータ2側に
循環させて冷却し、水温調節を行うものである。
【0012】6は上記エンジン1の下方寄りの循環経路
に組み込まれて冷却液を循環させるためのウォーターポ
ンプ、7はラジェータ2のアッパータンク2aの上端に
開口された注入口、8はこの注入口7に装着されるプレ
ッシャーキャップ、9はラジェータ2のロアータンク2
bの底面に取り付けられたドレンコックである。21は
新冷却液100を供給するための新冷却液供給タンク、
22は新冷却液供給タンク21の上部に三方エアーバル
ブ23,減圧弁24を介して接続されて、内部の新冷却
液100を加圧する、車両整備工場などにおける既設コ
ンプレッサーなどの外部加圧源、25は新冷却液供給タ
ンク21のタンクドレン、26は新冷却液供給タンク2
1の安全弁である。31は旧冷却液101を吸引して貯
溜するための廃液貯溜タンク、32は廃液貯溜タンク3
1の上部に接続されて、タンク内を減圧する、真空ポン
プ(エアーエジェクターなども可)からなる真空吸引手
段、33は真空吸引手段駆動用のモータなどからなる駆
動源、34は廃液貯溜タンク31のタンクドレンであ
る。
【0013】このような構成において、図1に示した本
発明に係る請求項1記載の車両の冷却液交換装置では、
上記新冷却液供給タンク21の下端は、圧送バルブ42
の組み込まれた圧送ホース41を介して、ラジェータ2
のアッパータンク2aの注入口7に接続する。このと
き、注入口7に装着されているプレッシャーキャップ8
は外し、圧送ホース41の接続は、その先端が予め接続
されている着脱自在のアダプターキャップ43を液洩れ
なく注入口7に装着させて行う。
【0014】一方、廃液貯溜タンク31の上部は、吸引
バルブ52の組み込まれた吸引ホース51を介して、上
記ラジェータ2から取り外したアッパーホース3aに接
続する。この接続は、吸引ホース51の先端に吸引アダ
プター53を設け、このアダプター53を、アッパーホ
ース3aに嵌め込むことによって行うとよい。このと
き、吸引アダプター53として、外径の異なる部分が階
段状に形成されたもの(図示省略)を用いれば、アッパ
ーホース3aの内径の大小に容易に対応することができ
る。また、アッパーホース3aの外されたラジェータ2
の接続口(インレット)には、容易に外れない構造の盲
栓54を装着する。
【0015】この状態で、冷却液を交換するには、以下
のようにして行う。先ず、新冷却液供給タンク21に所
定の濃度に希釈した新冷却液100を充填しておく。そ
の充填量は、車両の冷却液量よりも20〜30%程度多
めにしておく。また、廃液貯溜タンク31に旧冷却液1
01が残っていれば、これをタンクドレン34から排出
して、空にしておく。なお、上記新冷却液供給タンク2
1からの圧送ホース41を、ラジェータ2のアッパータ
ンク2aの注入口7に接続する際、このアッパータンク
2a部分にある旧冷却液101は、例えばスポイトなど
の吸入手段(図示省略)で抜き取る。この抜き取りは、
上記真空吸引手段32の真空ポンプを駆動させると共
に、吸引ホース51の吸引アダプター53に細い吸引パ
イプ(図示省略)を付け、吸引バルブ52を操作して行
ってもよい。
【0016】次に、外部加圧源22からの圧縮空気を減
圧弁24で減圧して、約1Kg/cm2 程度の圧力とす
ると共に、三方エアーバルブ23で調節して新冷却液供
給タンク21に供給し、内部の新冷却液100に負荷さ
せる。この新冷却液100への加圧は、安全弁26によ
って過度に上昇することはない。これにより、新冷却液
100は、ラジェータ2側に送り出される。一方、廃液
貯溜タンク31側では、真空吸引手段32である真空ポ
ンプを駆動させて、タンク内を、例えば−600mmH
g程度の負圧状態にする。この負圧力(吸引力)は、吸
引ホース51を介して、上記アッパーホース3a内の旧
冷却液101に負荷される。したがって、吸引ホース5
1の吸引バルブ52を開けば、旧冷却液101は、吸引
されて廃液貯溜タンク31内に導き充填される。
【0017】このとき、サーモバルブ5部分では、ラジ
ェータ2のロアーホース3b側からは、約1Kg/cm
2 程度の圧力を受けると共に、エンジン1側からは、約
−600mmHg程度の負圧(吸引力)を受けるため、
全体として、1.8(1+600/760)Kg/cm
2 程度の圧力が加わる。したがって、通常エンジン1が
始動されていない低温時には、このサーモバルブ5は、
その弁構造によって、閉じた状態となっているわけであ
るが、上記1.8Kg/cm2 程度の圧力によって、開
かれる構造となっており、新冷却液100は、順次新冷
却液供給タンク21から供給される一方、旧冷却液10
1は、廃液貯溜タンク31側に順次吸引され、逐には、
ラジェータ2とエンジン1の旧冷却液101は、殆ど新
冷却液100と入れ替わり、交換される。この交換終了
時期は、新冷却液100を供給し続け、その供給量(充
填量)が車両の冷却液容量の120%程度に達した点を
目安とすればよい。
【0018】この終了時には、真空吸引手段32の真空
ポンプを止め、廃液貯溜タンク31を大気圧に戻す。ま
た、新冷却液供給タンク21側では、三方エアーバルブ
23を排気に切り換え、新冷却液供給タンク21の内圧
を大気圧に戻す。この後、圧送ホース41の圧送バルブ
42を閉じ、アダプターキャップ43をラジェータ2の
注入口7から外す。また、吸引ホース51の吸引バルブ
52を閉じ、吸引アダプター53をアッパーホース3a
から外す。そして、さらに、このアッパーホース3a内
の残留冷却液をスポイド(図示省略)などで吸い取った
後、ラジェータ2のアッパータンク2aの接続口に装着
されている盲栓54を外し、ここにアッパーホース3a
を接続する。この後、ラジェータ2の注入口7に補充容
器などで新冷却液100を補充して、プレッシャーキャ
ップ8を装着し、車両を始動させて、試運転し、冷却液
量の過不足がないかどうかを確認する。これによって、
冷却液の交換作業は完了する。
【0019】一方、図4に示した本発明に係る請求項2
記載の車両の冷却液交換装置では、サーモバルブ5がエ
ンジン1の冷却液の排出口1b側にあるため、上記新冷
却液供給タンク21の下端は、圧送ホース41、吸引ア
ダプター53介して、ラジェータ2から取り外したアッ
パーホース3aに接続する。このとき、アッパーホース
3aの外されたラジェータ2の接続口には、盲栓54を
装着する。また、廃液貯溜タンク31の上部は、吸引バ
ルブ52の組み込まれた吸引ホース51を介して、ラジ
ェータ2のアッパータンク2aの注入口7に接続する。
このとき、注入口7に装着されているプレッシャーキャ
ップ8は外し、吸引バルブ52の接続は、その先端が予
め接続されている着脱自在のアダプターキャップ43を
液洩れなく注入口7に装着させて行う。この状態から冷
却液を交換するには、上述した請求項1記載の車両の冷
却液交換装置の場合と同様にして行えばよく、ほぼ同様
の作用、効果が得られる。
【0020】なお、本発明では、新冷却液100は、室
温などの低温状態でも、加圧と吸引の両作用によって、
サーモバルブ5を開成させることができるものの、図1
や図4に示したように、新冷却液供給タンク21中(外
部も可)にヒーターなどの加熱手段61を設けて、予め
加温しておけば、よりスムーズなサーモバルブ5の開成
が可能となる。例えば新冷却液100を予め40℃程度
に加温しておけば、より小さな負荷でもサーモバルブ5
を開成させることが可能となる。
【0021】また、新冷却液供給タンク21中に、例え
ば図1や図4に示したように、新冷却液100内に垂設
される磁性などのスケールロッド62aと当該スケール
ロッド62aに貫通されて液面上に浮く位置検知用フロ
ート62bとなどからなる液面検出センサー62を設け
ると、新冷却液100の供給量が的確に把握でき、新冷
却液供給の自動化、ひいては冷却液交換の自動化が可能
となる。例えば、コンピュータやタイマー、メモリー、
その他の電子素子や回路などが内蔵されると共に、冷却
液交換のプログラムが格納されたコントローラ70を用
意し、このコントローラ70に上記液面検出センサー6
2のデータを入力させる一方、本装置で使用される各所
の弁(三方エアーバルブ23や圧送バルブ42、吸引バ
ルブ52などの弁)を電気的に切り換えや制御の可能な
弁として、これらの各弁や、さらに上記真空吸引手段3
2の駆動源33を、上記コントローラ70で制御すれ
ば、冷却液交換のスタートから終了まで、ほぼ自動化す
ることが可能となり、大幅な省力化と共に、作業精度の
より一層の向上が達成できる。
【0022】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る請求項1〜2記載の車両の冷却液交換装置、及び
本発明に係る請求項3記載の車両の冷却液交換方法によ
れば、次のような優れた効果が得られる。 (1)先ず、圧送ホースや吸引ホースなどの繋ぎ変えと
いう僅かな変更で、サーモバルブの取り付け位置に左右
されることなく、すべての車両の冷却液の交換に対応す
ることができる。 (2)次に、エンジンを始動させることなく、新冷却液
供給タンク側からの加圧力と廃液貯溜タンク側からの吸
引力によって、サーモバルブを開成させ、室温などの低
温状態の冷却液を極めてスムーズに交換させることがで
きる。したがって、作業者が火傷したりするなどの事故
が全くなく、極めて高い安全性が得られる。また、エン
ジン回転による回転体部分との接触などの恐れが全くな
く、この点からも、高い安全性が得られる。 (3)また、上記のようにエンジンを始動させる必要が
ないため、従来10分以上も行われていた、エンジンの
暖機運転が不要となり、交換時間の短縮が可能となり、
作業性の向上が期待できる。 (4)また、冷却液の交換時、新冷却液の圧送と旧冷却
液の吸引が同時に行われるため、10〜15分程度と、
極めて迅速な交換が可能となり、この面からの交換時間
の短縮が図られ、作業性の向上が期待できる。 (5)この新冷却液の圧送と旧冷却液の吸引を同時に行
う方法では、新冷却液よって旧冷却液が押し出される形
で交換されるため、エアーの混入が殆どなく、エアー抜
きなどの作業は不要となり、良好な作業性が得られる。 (6)さらに、この新冷却液よって旧冷却液を押し出す
形で交換する方法では、冷却液循環機構の複雑な形状な
どに左右されることなく、従来50%程度であった交換
率が70〜80%程度と、極めて高い交換率が得られ
る。また、この結果として、エンジンの凍結防止機能や
防錆機能の維持なども良好に行われる。 (7)上記交換率向上のための水による希釈交換が不要
となるため、廃棄水量が少なくなり、公害防止のための
廃棄経費が低減するなどの効果も得られる。 (8)また、冷却液の交換時、従来装置や方法のよう
に、ラジェータのドレンコックを外す必要がないため、
良好な作業性が得られる。特に、アンダーカバーなどの
ある車両において、その効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両の冷却液交換装置の一つの実
施形態であって、冷却液の取入口側にサーモバルブを有
するエンジンの車両に適用した場合の概略説明図であ
る。
【図2】図1の車両の冷却液交換装置が適用される、冷
却液の取入口側にサーモバルブを有するエンジンの車両
における冷却液循環機構を示した概略説明図である。
【図3】車両におけるサーモバルブの動作状態を示した
概略説明図である。
【図4】本発明に係る車両の冷却液交換装置のもう一つ
の実施形態であって、冷却液の排出口側にサーモバルブ
を有するエンジンの車両に適用した場合の概略説明図で
ある。
【符号の説明】
1 エンジン 2 ラジェータ 3 配管 4 冷却液循環機構 5 サーモバルブ 21 新冷却液供給タンク 22 外部加圧源 31 廃液貯溜タンク 32 真空吸引手段 41 圧送ホース 51 吸引ホース 100 新冷却液 101 旧冷却液
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01P 11/00 F01P 11/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却液の取入口側にサーモバルブを有す
    るエンジンとラジェータとこれらの間を結ぶ配管系から
    なる冷却液循環機構に適宜接続される冷却液交換装置で
    あって、 前記ラジェータの注水口側に接続されて、新冷却液を供
    給するための新冷却液供給タンクと、 当該新冷却液供給タンクに接続されて、内部の新冷却液
    を加圧する外部加圧源と、 前記配管系で前記ラジェータ側から外された前記エンジ
    ンのアッパーホースに接続されて、旧冷却液を吸引して
    貯溜するための廃液貯溜タンクと、 前記廃液貯溜タンクに接続されて、タンク内を減圧する
    真空吸引手段とを備えたことを特徴とする車両の冷却液
    交換装置。
  2. 【請求項2】 冷却液の排出口側にサーモバルブを有す
    るエンジンとラジェータとこれらの間を結ぶ配管系から
    なる冷却液循環機構に適宜接続される冷却液交換装置で
    あって、 前記配管系で前記ラジェータ側から外された前記エンジ
    ンのアッパーホースに接続されて、新冷却液を供給する
    ための新冷却液供給タンクと、 当該新冷却液供給タンクに接続されて、内部の新冷却液
    を加圧する外部加圧源と、 前記ラジェータの注水口側に接続されて、旧冷却液を吸
    引して貯溜するための廃液貯溜タンクと、 前記廃液貯溜タンクに接続されて、タンク内を減圧する
    真空吸引手段とを備えたことを特徴とする車両の冷却液
    交換装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1又は2記載の冷却液交換装
    置を用いて、 冷却液の交換時、前記エンジンのサーモバルブの一方に
    は、前記外部加圧源による加圧力を新冷却液供給タンク
    の新冷却液を通じて負荷する一方、その他方には、真空
    吸引手段による吸引力を廃液貯溜タンクの旧冷却液を通
    じて負荷することによって、当該サーモバルブを駆動さ
    せると共に、 新冷却液供給タンク側から新冷却液を供給する一方、廃
    液貯溜タンクでは旧冷却液を吸引して貯溜させることを
    特徴とする車両の冷却液交換方法。
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