JP3046961U - 自動車エンジンの冷却回路用高圧洗浄装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車エンジンの冷却回路のすべてに効果的
な洗浄を行う。 【解決手段】 充填／放出栓（２）および冷却回路に挿
入するための２つの取入口（３）を備え、適切な洗浄液
混合物のためのタンク（１）から成る。前記タンク
（１）は、さらに予調整の作業圧力値、好ましくはこの
冷却回路の動作圧力値に到達させるための圧力弁（４）
および放出栓（５）を有している。さらに、タンク
（１）の中の洗浄液の作業圧力とレベルとをモニタリン
グする効果のためにマノメータ（６）とコントロールビ
ューア（７）とが備えられる。タンク（１）のハウジン
グにハンドルの形をした付属部品（８）および車輪
（９）が備えられると、操作しやすい実施例となる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、自動車エンジンの冷却回路を洗浄処理するための装置に関するもの で、扱い易く可搬式で、現在までに効果的に、そしてまったく実行されていない 上述した目的を実行することで、機械作業場に大きな実用性をもたらす。

【０００２】

【従来の技術および考案が解決しようとする課題】

現在、酸化物等を放出する結果として頻繁に生じる塵埃が自動車エンジンの冷 却回路に取り込まれると、必要な手段が欠けていることに起因して塵埃の完全な 洗浄は成し遂げられない。そのような作業は、ラジエータの洗浄を制限し、多く の場合、酸化物および不純物の含有量が適切に減らされるまで、冷却液の損失と 人的資源や時間の損失という結果を伴って、何度も冷却液を補充および引き続き 空にするためにラジエータの冷却液を空にする必要がある。

【０００３】 このような処置は、コストが生じるほかに、回路の残りの部分が洗浄を受けさ せられないので、不十分になるためにまったく不完全にとなり、したがって酸化 物や不純物がいっぱいの塵埃が残留し、エンジンのすべての部品に、多数の複雑 で重大な故障を生じる虞れのある望まれていないオーバーヒートを招来すること になり、その修理は、例えばオーバーヒートがガスケットの不可逆の変質に至る 場合、引き続き起こるガスケットの交換の必要性およびそれによって引き起こさ れるであろう種々の損傷の修理を伴って非常に高価となり、さらに多くの場合、 故障のために車を回収することになることさえある。

【０００４】 上述のすべてから、適切な目的を成す操作上の調整と、理想的な環境下でそれ らのサービスおよび保全を最適化する状態でのメンテナンスと、寿命をより長く し、かつ上述した冷却回路の中の塵埃に起因した損傷の修理コストをより安価に する作用とによって生じる利点を伴って自動車エンジンの冷却回路のすべての適 切な洗浄を許容する、という最初に記載したタイプの装置を開発するための必要 性が生じる。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案によれば、請求項１の特徴に係る装置によってこの課題が成し遂げられ る。本考案の他の追加の特徴は、従属する請求項に記載されている。

【０００６】 本考案に係る装置は、充填（filling）／ 排出（emptying）栓（２）および洗 浄の対象となる冷却回路への挿入のための２つの取入口（３）を備え、かつ洗浄 液が混合された水のためのタンク（１）によって構成されており、前記タンクが 、洗浄混合物を作業圧力値、好ましくは自動車エンジンの冷却回路の動作圧力値 に到達させるための圧力（pressure）弁（４）および放出（breeding）栓（５） を有している。

【０００７】 さらに本考案によれば、前記タンク（１）の内側に洗浄混合物の圧力をモニタ ーするためのマノメータ（６）が用意されている。

【０００８】 また本考案によれば、前記タンク（１）の内側に洗浄混合物のレベルをモニタ ーするためのコントロールビューア（７）を用意することが賢明である。

【０００９】 本考案の他の特徴と利点は、添付の図面に補助され、限定しない実施の例に関 する以下の記述からより明白になるだろう。

【００１０】

【考案の実施の形態】

唯一の図は、本考案に係る自動車エンジンの冷却回路用高圧洗浄装置の斜視図 である。

【００１１】 この図を参照すれば、本考案に係る装置は、排出栓としても機能する充填栓２ 、および洗浄を受ける冷却回路への挿入のための２つの取入口３を備え、かつ洗 浄液が混合された水のためのタンク１を存する。また、タンク１は、洗浄混合物 を、一般に自動車エンジンの冷却回路で操作中の圧力となる作業圧力に到達させ るための圧力弁４と放出栓５とを存する。

【００１２】 本考案にしたがって、洗浄混合物の作業圧力がタンク１に組み込まれたマノメ ータ６によってモニターされる。さらに、モニタリングの目的で、タンク１の中 の充填物のレベルのためにビューア７を据え付けることが賢明である。

【００１３】 また本考案によれば、タンク１には、ハンドルの形をした付属部品（fitting ）８と、その移動を容易にする回転車輪９とが備えられている。

【００１４】 本考案に係る装置の操作は次の通りである。

【００１５】 第１に、栓２を通じてタンク１に洗浄混合物が充填される。この充填は、開い た放出栓５によって成し遂げられ、さらにビューア７を通じてそのレベルがモニ タリングされる。次に、既に洗浄混合物で満たされたタンク１が、取入口２を介 して自動車エンジン（図示せず）の冷却回路の中に挿入されるが、例えば、自動 車エンジンのスリーブを取り外すことによって容易に受け入れられる。その後、 放出弁５を閉じ、さらにタンク１の内部が作業圧力、好ましくは自動車エンジン の冷却回路の動作圧力となるまで、圧力弁３を通じて圧力媒体、例えばコンプレ ッサによって供給される圧縮空気が供給される。この操作は、タンク１に組み込 まれたマノメータ６によって容易にモニターされる。

【００１６】 上述した操作を行った後、慣習的な手段によって上述した冷却回路に漏れがな いことをチェックする。

【００１７】 さらにその後、自動車のエンジンを起動させ、エンジンファンが少なくとも２ 度作動するのに十分な時間、約２５００ｒｐｍ（revolutions per minute）の速 度を維持する。

【００１８】 上述した操作の間、ヘッドガスケットを通じた漏れの存在を決定するため、取 入口の連結部を通じて起こり得る気泡の逃げはチェックされなければならない。 同様に、マノメータ６によって示される圧力は、それが過多である場合、放出栓 を使って減少するように制御されなければならない。

【００１９】 上述したような異常事態が発生しないのであれば、エンジンファンが少なくと も２度作動される。そしてその後、自動車エンジンをアイドリング状態のままに し、栓２がゆっくりと慎重に開かれる。これに伴って冷却回路から液体が出るま で圧力が減少され、完全に空になるまでタンクが１バールの圧力におかれる。

【００２０】 次に、冷却回路を再加圧するために栓６が閉じられ、この冷却回路の中に停滞 した液体の残りの部分を追い出すためにエンジンが３秒間に３回加速される。

【００２１】 これが成し遂げられると、自動車のエンジンがおよそ１時間停止され、そして この時間の経過後、ホースを取り外した後に冷却回路から放出するとともに、ス リーブを配置し、冷却液が充填される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る自動車エンジンの冷却回路用高圧
洗浄装置の斜視図である。

【符号の説明】

１…タンク ２…充填／排出栓 ３…取入口 ４…圧力弁 ５…放出栓 ６…マノメータ ７…コントロールビューア ８…付属部品 ９…転動体

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 充填／ 排出栓（２）および洗浄の対象
   となる冷却回路への挿入のための２つの取入口（３）を
   備え、かつ洗浄液が混合された水のためのタンク（１）
   によって構成されており、さらに前記タンクが、 圧力媒体を供給するための圧力弁（４）と、 洗浄液が選択された作業圧力値、好ましくはこの冷却回
   路の動作圧力値に到達ことを達成するための放出栓
   （５）とを備えていることを特徴とする自動車エンジン
   の冷却回路用高圧洗浄装置。
2. 【請求項２】 前記タンク（１）には、洗浄混合物の圧
   力をモニターするためのマノメータ（６）が備えられて
   いることを特徴とする請求項１に記載の自動車エンジン
   の冷却回路用高圧洗浄装置。
3. 【請求項３】 前記タンク（１）は、内部の洗浄混合物
   のレベルをモニターするためのコントロールビューア
   （７）を備えていることを特徴とする請求項１または請
   求項２に記載の自動車エンジンの冷却回路用高圧洗浄装
   置。
4. 【請求項４】 前記タンク（１）にハンドルの形をして
   備えられた付属部品（８）および車輪等の転動体（９）
   があることを特徴とする請求項１または請求項２または
   請求項３に記載の自動車エンジンの冷却回路用高圧洗浄
   装置。