JPH0868195A - 昇降式荷受けステージの支持方法と昇降式荷受けステージ装置と昇降式荷受けステージ装置の昇降方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】荷受けステージの移設が簡単に行えるようにし
て、荷受けステージが効率良く使用する。 【構成】荷受けステージ２の支柱４に設けた上下ガイド
ローラ６、７をガイドレール８内に転動可能に位置させ
て昇降可能に設け、荷受けステージ２の外部側端部と上
側のガイドローラ６が対応する支柱４とを吊り材５で連
結し、フロアに荷受けステージ２を位置させたときの上
側のガイドローラ６が位置するガイドレールの対応部を
水平ステー１２を介して建物に連結し、上側のガイドロ
ーラ６から建物外側に向かう水平力を建物に伝達支持さ
せ、フロアに荷受けステージ２を位置させたときに荷受
けステージ２の下部にある支持金具３２を建物に係止さ
せ、荷受けステージ２から建物側に向かう水平力と荷受
けステージ２から下方に向かう垂直力とを建物に伝達支
持させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は建築現場での昇降式荷受
けステージの支持方法と昇降式荷受けステージ装置、そ
してその昇降式荷受けステージ装置の昇降方法に関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術とその課題】従来、建築現場では、外部か
ら荷を建物内に取り込むために、荷受けステージを建物
から外側に向けて張り出させて利用することがある。大
型の資材の取込み作業の効率化や仮設機械の盛り替え作
業などを行う上で建物から張り出された荷受けステージ
が有効であるが、その反面、利用するにはつぎのような
問題がある。 １）荷受けステージの固定には、建物の梁や床などの躯
体部分から反力を取るための接続金具が必要であり、現
場毎に製作し、そして転用できないために使い捨てとな
っている。 ２）荷受けステージが不要になった段階で、接続金物を
ガス切断するなどの切断撤去作業が必要となる。 ３）荷受けステージの盛り替え作業には、大型のクレー
ンを必要とし、また、鳶職人数名が作業に当たることに
なるため、手間とコストがかかる。 ４）盛り替えには上述のように手間がかかるため、複数
の荷受け構台を使用することが多いが、その場合には側
面視千鳥状の配置となって外壁などのダメ開口の範囲が
広くなるという問題がある。また、その結果、荷揚げの
ための揚重機の作業半径が広がり、タワークレーンなど
の大型重機を使わなければならず、経済的なものではな
かった。

【０００３】そこで本発明は上記事情に鑑み、荷受けス
テージの移設が簡単に行えるようにすることを課題と
し、荷受けステージが効率良く使用できるようにするこ
とを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を考慮
してなされたものであり、建物の外部に垂直に仮設した
一対のガイドレールの間で自在に昇降可能な荷受けステ
ージを配置し、クレーンや専用の揚貨装置により前記荷
受けステージを昇降させるようにした点を基本構成とす
る昇降式荷受けステージの支持方法を第一の発明として
提供するものである。即ち、建物外部に沿って垂直に取
り付けられた一対のガイドレールの間に荷受けステージ
を配置し、該荷受けステージの建物側両端部に連結した
支柱それぞれに設けた上下ガイドローラを前記ガイドレ
ール内に転動可能に位置させ、前記荷受けステージをガ
イドレールに案内させて昇降可能に設け、前記荷受けス
テージの外部側端部と上側の前記ガイドローラが対応す
る前記支柱とを吊り材を介して連結し、建物の階層それ
ぞれのガイドレールにおいて、作業姿勢時の前記上側の
ガイドローラとの対応部を建物に連結して、前記上側の
ガイドローラから建物外側に向かう水平力を建物に伝達
支持させ、前記荷受けステージの建物側端部に設けられ
た支持金具を建物に係止させ、前記支持金具を介して、
荷受けステージから建物側に向かう水平力と荷受けステ
ージから下方に向かう垂直力とを建物に伝達支持させる
ことを特徴とする昇降式荷受けステージの支持方法を提
供して、上記課題を解消するものである。

【０００５】もう一つの発明は昇降式荷受けステージ装
置であり、建物外部に沿って垂直に取り付けられた一対
のガイドレールの間に荷受けステージを配置し、該荷受
けステージの建物側両端部に連結した支柱それぞれに設
けた上下ガイドローラを前記ガイドレール内に転動可能
に位置させ、前記荷受けステージをガイドレールに案内
させて昇降可能に設け、前記荷受けステージは、略コ字
形の外フレームと、建物側後部が前記外フレームに枢支
されて外フレーム内に展開される中折れ可能なステージ
とからなり、前記外フレームの建物側後部の下部に水平
位置から下方にかけて回動可能な支持金具を設け、水平
にした前記支持金具を介して荷受けステージが建物に係
止可能に設けられていることを特徴とする昇降式荷受け
ステージ装置である。この装置を提供して上記課題を解
消するものである。

【０００６】さらにもう一つの発明は、上記昇降式荷受
けステージ装置におけるその荷受けステージの昇降方法
に関するものであり、上記支柱の上方に上記ガイドレー
ルに昇降可能に支持される可動フレームを配置して、該
可動フレームと上記ステージの中折れ部とをワイヤロー
プや中折れ可能な吊りビームなどを介して連結し、揚貨
装置などによる前記可動フレームの引き上げにより前記
ステージを中折れ状にして建物側に立て起こしたのち、
荷受けステージを上昇させて上記支持金具を建物から離
してから荷受けステージをガイドレールに沿って昇降さ
せることを特徴とする請求項２の昇降式荷受けステージ
装置の昇降方法を提供して、上記課題を解消するもので
ある。

【０００７】

【作用】上記昇降式荷受けステージの支持方法におい
て、建物の外側に張り出る荷受けステージの外部側端部
に吊り材が連結され、その吊り材の他端が上側のガイド
ローラが位置する支柱に連結されていて、荷受けステー
ジの設置時、ガイドレールに伝えられた外側に向く水平
力が、そのガイドローラ側から建物に伝達し、また、荷
受けステージの下部にあって建物に係止する支持金具を
介して下方に向く垂直力と建物側に向く水平力とが建物
に伝達させることから、建物側での前記二つの水平力お
よび垂直力に抗する反力により荷受けステージやそれに
積載した荷物が支えられるようになる。また、昇降式荷
受けステージ装置にあっては、ステージを中折れ状態に
て建物側に寄せることにより建物側に伝えられる水平力
が小さくなる。そしてこの昇降式荷受けステージ装置に
おける荷受けステージの昇降方法では、前記ステージを
中折りして水平力が小さくなった状態で引き上げること
により支持金具が外れ、この状態で荷受けステージがガ
イドレールに沿って上方や下方に移動できるようにな
る。

【０００８】

【実施例】つぎに本発明を図１から図５に示す実施例に
基づいて詳細に説明する。図１は昇降式荷受けステージ
装置１の側面を示し、図２は平面を示している。昇降式
荷受けステージ装置１における荷受けステージ２の枠体
は略コ字型の外フレーム３からなり、建物側端部それぞ
れの上部に支柱４がピン結合により連結されて立ち上げ
られており、さらに前記外フレーム３の外部側端部と前
記支柱４の上端とがワイヤロープなどの吊り材５により
連結されていて、この昇降式荷受けステージ装置におけ
る前記外フレーム３と支柱４と吊り材５とで側方から見
た状態で三角形を形成している。二本の支柱４それぞれ
は上下にガイドローラを有しているもので、その支柱４
の上端および下端に上部ガイドローラ６、下部ガイドロ
ーラ７が装着されており、建物の外部に上下方向に亘っ
て取り付けられ前記外フレーム３の両側に配置されてい
るガイドレール８の内面に前記のガイドローラ６、７が
転動可能となるように組み立てられている。ガイドレー
ル８は建物の１フロア毎に対応したレール体を複数接続
させてなるものであり、そしてガイドレール８の適宜の
位置には建物のスラブ９に乗せ置くようにして係止させ
るストッパー１０が設けられていて、各レール体の自重
をスラブ９で受ける形式としている。図１に示すよう
に、ガイドレール８における上下のレール体同士は接続
フレーム１１で連結されている。さらにその接続フレー
ム１１は水平ステー１２及びクランプ１３を介して、例
えば図示の例にあって建物の柱１４の間に渡された鉄骨
からなる梁１５などの建物構造部に連結されている。

【０００９】このように昇降式荷受けステージ装置１に
おける荷受けステージは外フレーム３を有し、外フレー
ム３の建物側端部の上部にピン結合した支柱４の上端お
よび下端に上部ガイドローラ６、下部ガイドローラ７を
備え、それらガイドローラ６、７をガイドレール８に転
動可能としており、後述する状態で荷受けステージが前
記ガイドレール８に案内されて昇降可能に設けられてい
る。外フレーム３には図示のごとく手摺１６が取り付け
られている。また、支柱４において吊り材５の一端が取
り付けられている部分は上部ガイドローラ６が取り付け
られている位置に対応しており、さらに、荷受けステー
ジ２を建物のフロアに対して位置決めされた際（後述）
にガイドレール８中における前記上部ガイドローラ６が
上記水平ステー１２と対応する位置にあるように設けら
れており、前記上部ガイドローラ６から建物外側に向か
う水平力がガイドレール８、接続フレーム１１、水平ス
テー１２、クランプ１３を介して梁１５に伝達されて支
持されるように設けられている。勿論、この水平力の伝
達支持は荷受けステージを配置したフロアごとに行われ
るように設けられている。

【００１０】一方、上記外フレーム３の内側においては
建物側に位置するステージ１７と外部側に位置するステ
ージ１８とに分割されていて、連結ピン３３を介して互
いに回動可能なようにステージ１７とステージ１８とが
連結されている。ステージ１８の外部側端部両側にはロ
ーラ３４が取り付けられていて、外フレーム３における
張り出し方向の内縁を案内として前記ローラ３４が移動
可能に設けられている。また、ステージ１７の建物側端
部両側は外フレーム３の建物側端部と固定ピン１９にて
連結されている。これによって荷受けステージは中折れ
状態にして建物側に立て起こすことができるように設け
られている。前記固定ピン１９の同一軸上にはステージ
１７の回動と一致して回転するように平歯車２０が装着
されている。前記平歯車２０は同時に平歯車２１に噛み
合い、この平歯車２１を軸上に有する固定ピン２２を介
して外フレーム３にピン接合されたスロープ２３に回転
力を伝達させる構造となっている。

【００１１】ステージ１７の上面でステージ１８との連
結部近傍３５には格納ワイヤロープ２４の一端が連結さ
れている。この格納ワイヤロープ２４の他端は、左右の
支柱４の間に剛接された連結ビーム２５に対して設けた
ローラ２５ａを経由して、支柱４の上位にある可動フレ
ーム２６に連結されている。可動フレーム２６は上下一
対のガイドローラ２７を介して左右のガイドレール８に
上下方向に移動可能にして取り付けられており、必要に
応じて揚貨装置からのフック２８が引っ掛けられ、フッ
ク２８の上昇動作に伴い、支柱４とは独立して上昇可能
なものである。この可動フレーム２６の上昇動作によっ
て後述するように荷受けステージの中折れが生じること
になるもので、可動フレーム２６の上昇初期時には荷受
けステージのステージ１７とステージ１８とが山状に中
折れし建物側に立て起こされることになる。なお、この
実施例では可動フレームの上昇により格納ワイヤロープ
が引っ張られて連結部近傍が引き上げられるように設け
られているが、所要時にステージ１７，１８が山状に中
折れすればよいものであって、可動フレームの上昇によ
り中折れする吊りビームなどを前記連結部近傍に接続
し、前記可動フレームの上昇に連動して連結部近傍が引
き上げらえる構成としてもよい。外フレーム３の建物側
端部の下部には下部ブラケット２９が剛接され、その下
部ブラケット２９には支持ローラ３０と支持ローラ３１
とを備えたＬ型アームからなる支持金具３２が建物側水
平位置から下方に向けた範囲で回動可能なようにしてピ
ン接合されている。前記支持金具３２は後述するように
荷受けステージをフロアに対して位置決めするための部
材であり、この支持金具３２がスラブ９に係止した際、
前記支持ローラ３０にて下方に向けての垂直力を建物側
に伝達し支持ローラ３１にて建物外側からの水平力を建
物側に伝達して支持させるようにしたものである。

【００１２】（装置の動作）上記構造の昇降式荷受けス
テージ装置において、外部から荷を取り込む際には、図
１と図２に示す状態で用いられる。この場合、荷受けス
テージ２に加えられた垂直荷重（自重、積載荷重）は最
終的に梁１５、スラブ９の端部への水平力（梁へは外側
に向く水平力、スラブの端部へは建物側に向く水平力）
と、上記支持ローラ３０を介してスラブ９への垂直力と
して躯体に伝えられ支持されることになる。図３と図４
とに荷受けステージの盛り替え時の動作を示す。盛り替
え時には可動フレーム２６の上部にクレーンまたはウィ
ンチなどの揚貨装置のフックを結合して荷受けステージ
全体を昇降させる。フック２８の連結後、フック２８に
て可動フレーム２６を上昇させると、その可動フレーム
２６が格納ワイヤロープ２４を介してステージ１７を引
き上げ、ピン接合されたステージ１８が引き摺られて建
物側に引き込まれてくる。ステージ１７の回動動作は平
歯車２０および平歯車２１を介してスロープ２３に逆回
転動作として伝達され、その結果、スロープ２３を起こ
し上げることになる（図３参照）。この動作により、荷
受けステージ全体の重心が建物側に大きく移動すること
となり、作業姿勢時に大きな水平力を受けていた上部ガ
イドローラ６および支持ローラ３１への負担が大幅に低
減される。

【００１３】さらに、フック２８を上昇させると図４に
示すように、まず、支持ローラ３１がスラブ９の端部か
ら離れると同時に若干発生する水平力の一部が下部ガイ
ドローラ７に移行する。引続き支持金具３２がその自重
によりステージ１７の下方に自動的に格納されるように
なる。この状態にした以降は任意の下位へ荷受けステー
ジ２をガイドレール８に沿って移動させることが可能と
なる（図５の左側参照）。つぎに、設置する場合は、図
４に示される状態から手作業にて支持金具３２を建物側
に引き込みながら荷受けステージ２を下降させる。下降
動作の初期では支持金具３２がスラブ９上を支持ローラ
３０の転動により拡張され、やがて水平状態になる。そ
の段階では、それまで荷受けステージ２の自重により若
干生じていた下部ガイドローラ７においての水平力（建
物に向けての水平力）が、その下部ガイドローラ７から
支持ローラ３１に移行することになる（スラブ９の端部
に支持されることになる）。その結果、荷受けステージ
２の荷重は支持ローラ３１、支持ローラ３０および上部
ガイドローラ６を介して建物側へ水平力及び垂直力とし
て伝達され再び支持されることとなる。さらにフック２
８を下降させると、ステージ１７およびステージ１８が
自重で外部に向けて展開される。勿論、ステージ１７の
回動でスロープ２３も建物側に展開される。これによっ
て荷受けステージの盛り替えが終了する（図５の右側参
照）。なお、設置時の支持金具の拡張動作をシリンダな
どの動力を用いて行ったり、昇降に必要な揚貨装置を無
線で遠隔操作するようにしてもよい。

【００１４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の昇降式荷
受けステージ装置の支持方法により、作業姿勢時の荷受
けステージからの荷重を、支柱の上部のガイドローラか
らそのガイドローラと相対応する連結部材を経た建物外
側への水平力と、荷受けステージの支持金具を介して下
方への垂直力と、同じく支持金具を介して建物側への水
平力として建物に伝達し支持させるようにしている。こ
のように、作業姿勢時、上方における水平力を必ず上部
のガイドローラから直接的に連結部材（水平ステー）を
通して建物に支持させ、下方における水平力を支持金具
から建物に支持させることから、ガイドレールにおける
水平力への負担が極めて小さくなり、荷受けステージの
昇降に必要なガイドレールを小さな断面積のもので済ま
すことができるようになり、そのガイドレールを構成す
る一単位のレール体を作業員が手作業で運搬などできる
程度まで軽量化できるようになる。そして、前記連結部
材、ガイドレール側や建物側の接続金物は前記水平力を
適正に伝達させる働きをすれば良いものであって、その
構造が簡単になり、それらの部材を作業員が手作業にて
取り扱える程度まで軽量化できるようになる。また、建
物の外側に向かう前記水平力の伝達を連結部材にて行う
ため、建物とガイドレールとの接続を少なくすることが
でき、ガイドレールの取付作業が容易に行えるようにな
る。さらに前記水平力を伝達する連結部材などを専用の
支持金物として用意すれば転用性が高くなり、従来のよ
うな荷受けステージ設置に伴う使い捨ての金物製作が不
要になる。さらにまた、上記ガイドレールが単なる案内
機能のみを有するものであることから、その分割タイプ
としてガイドレールを構成し単位毎に自重を建物に預け
るようにすれば、ガイドレールを途中階から設置するこ
ともでき、そして、建物の立上りや工事の進渉度に合わ
せてガイドレールを上部階側へ転用させることもできる
ようになる。

【００１５】また、本発明の昇降式荷受けステージ装置
によれば、ガイドレールに沿って荷受けステージが昇降
できるものであることから、この荷受けステージを建物
のいずれの階にも設置でき、低コストにて多層階に荷受
けステージを対応設置させることができるようになる。
そして、荷受けステージ総重量のうち、大部分を占める
ステージを必要時に建物側（即ち、ガイドレール側）に
格納でき、その格納時における偏芯荷重を極力小さくす
ることができるようになる。

【００１６】そして、昇降式荷受けステージ装置の昇降
方法によれば、上記ステージを建物側に立て起こした状
態にし、荷受けステージの下部の支持金具をスラブから
外して昇降するようにしたので、上述のように偏芯荷重
が極めて小さい状態となった荷受けステージをガイドレ
ールに案内させることになり、ガイドフレームに対する
負荷が小さいものとなる。そして、クレーンやホイスト
などの揚貨装置によりこの荷受けステージを昇降させる
ようにすれば、荷受けステージ下部の支持金具を取り扱
う作業員を要するだけで盛り替え作業が簡単に行えるよ
うになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る昇降式荷受けステージ装置の一実
施例を図２Ｂ−Ｂ線断面で示す説明図である。

【図２】一実施例を図１Ａ−Ａ線断面で示す説明図であ
る。

【図３】一実施例におけるステージの立て起こしを示す
説明図である。

【図４】一実施例における荷受けステージの昇降時を示
す説明図である。

【図５】昇降始期荷受けステージ装置の利用例を示す説
明図である。

【符号の説明】

１…昇降式荷受けステージ装置 ２…荷受けステージ ３…外フレーム ４…支柱 ５…吊り材 ６…上部ガイドローラ ７…下部ガイドローラ ８…ガイドレール １２…水平ステー １７，１８…ステージ ２４…格納ワイヤロープ ２６…可動フレーム ３２…支持金具

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】建物外部に沿って垂直に取り付けられた一
   対のガイドレールの間に荷受けステージを配置し、該荷
   受けステージの建物側両端部に連結した支柱それぞれに
   設けた上下ガイドローラを前記ガイドレール内に転動可
   能に位置させ、前記荷受けステージをガイドレールに案
   内させて昇降可能に設け、 前記荷受けステージの外部側端部と上側の前記ガイドロ
   ーラが対応する前記支柱とを吊り材を介して連結し、 建物の階層それぞれのガイドレールにおいて、作業姿勢
   時の前記上側のガイドローラとの対応部を建物に連結し
   て、前記上側のガイドローラから建物外側に向かう水平
   力を建物に伝達支持させ、 前記荷受けステージの建物側端部に設けられた支持金具
   を建物に係止させ、前記支持金具を介して、荷受けステ
   ージから建物側に向かう水平力と荷受けステージから下
   方に向かう垂直力とを建物に伝達支持させることを特徴
   とする昇降式荷受けステージの支持方法。
2. 【請求項２】建物外部に沿って垂直に取り付けられた一
   対のガイドレールの間に荷受けステージを配置し、該荷
   受けステージの建物側両端部に連結した支柱それぞれに
   設けた上下ガイドローラを前記ガイドレール内に転動可
   能に位置させ、前記荷受けステージをガイドレールに案
   内させて昇降可能に設け、 前記荷受けステージは、略コ字形の外フレームと、建物
   側後部が前記外フレームに枢支されて外フレーム内に展
   開される中折れ可能なステージとからなり、 前記外フレームの建物側後部の下部に水平位置から下方
   にかけて回動可能な支持金具を設け、水平にした前記支
   持金具を介して荷受けステージが建物に係止可能に設け
   られていることを特徴とする昇降式荷受けステージ装
   置。
3. 【請求項３】上記支柱の上方に上記ガイドレールに昇降
   可能に支持される可動フレームを配置して、該可動フレ
   ームと上記ステージの中折れ部とをワイヤロープ又は中
   折れ可能な吊りビームなどを介して連結し、揚貨装置な
   どによる前記可動フレームの引き上げにより前記ステー
   ジを中折れ状にして建物側に立て起こしたのち、荷受け
   ステージを上昇させて上記支持金具を建物から離してか
   ら荷受けステージをガイドレールに沿って昇降させるこ
   とを特徴とする請求項２の昇降式荷受けステージ装置の
   昇降方法。