JPH0867250A - 踏切遮断機 - Google Patents

踏切遮断機

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JPH0867250A
JPH0867250A JP20747694A JP20747694A JPH0867250A JP H0867250 A JPH0867250 A JP H0867250A JP 20747694 A JP20747694 A JP 20747694A JP 20747694 A JP20747694 A JP 20747694A JP H0867250 A JPH0867250 A JP H0867250A
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railroad crossing
rod
control circuit
blocking rod
drive mechanism
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秀夫 菅原
Tomohiko Kajiki
智彦 加治木
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East Japan Railway Co
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Nippon Signal Co Ltd
East Japan Railway Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一方の遮断桿が折損された場合、他方の遮断
桿によって常に道路交通を遮断し得る2重系の踏切遮断
機を提供する。 【構成】 本体部1は、内部に2つの回転駆動機構1
1、12を有している。第1の遮断桿2及び第2の遮断
桿3は、本体部1に取付けられ、回転駆動機構11、1
2のそれぞれによって回転駆動される。第2の遮断桿3
は、下降するときに第1の遮断桿2よりも遅れて回転駆
動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は踏切遮断機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の踏切は、踏切道の片側に1基、計
2基の踏切遮断機を使用して踏切道の両側を遮断する2
門タイプ、踏切道に連なる道路の両側に各1基、計4基
の踏切遮断機4を使用して踏切道の両側を遮断する4門
タイプが知られている。踏切遮断機は、道路の道幅の全
幅または半幅に対応した長さをもって道路を遮断する1
本の遮断桿を備えている。2門タイプの踏切は、踏切道
の両側において、踏切遮断機が道路の直進側に設けら
れ、それぞれの踏切遮断機が遮断桿を同一タイミングで
上昇または下降させる。4門タイプの踏切は、踏切道の
両側において、踏切遮断機が道路の直進側及び対向側の
それぞれに設けられ、下降時は対向側の踏切遮断機が直
進側の踏切遮断機に遅れて遮断桿を下降させ、上昇時は
直進側及び対向側の踏切遮断機が同一タイミングで遮断
桿を上昇させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
踏切遮断機は、一本の遮断桿によって踏切道を遮断する
構成であるので、一本の遮断桿が折損されると、折損し
た遮断桿が復旧されるまでの間、踏切道を遮断できず、
踏切事故の危険性を生じる。
【0004】本発明の課題は、遮断桿折損事故が生じて
も、継続して遮断動作を確保し得る踏切遮断機を提供す
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明に係る踏切遮断機は、本体部と、第1の遮
断桿と、第2の遮断桿とを有する。前記本体部は、内部
に第1の回転駆動機構及び第2の回転駆動機構を有して
いる。前記第1の遮断桿及び前記第2の遮断桿は、前記
本体部に取付けられ、前記第1の回転駆動機構及び第2
の回転駆動機構のそれぞれによって上昇及び下降の回転
動作が与えられる。前記第2の遮断桿は、下降動作時に
前記第1の遮断桿よりも遅れて回転駆動される。
【0006】好ましくは、前記第1の遮断桿及び前記第
2の遮断桿は、回転中心から先端までの長さがほぼ等し
くなっている。
【0007】更に好ましくは、本発明に係る踏切遮断機
は、第1の制御回路と、第2の制御回路とを有する。前
記第1の制御回路は、上昇を指令する制御信号が与えら
れたとき、前記第1の回転駆動機構に上昇方向の回転動
作をさせる。前記第2の制御回路は、上昇を指令する制
御信号が与えられたとき、前記第1の制御回路と同期し
て、前記第2の回転駆動機構に上昇方向の回転動作をさ
せる。
【0008】更に好ましくは、前記第2の制御回路は、
下降方向の回転動作を指令する制御信号が与えられたと
き、前記第1の制御回路によって前記第1の回転駆動機
構が下降方向の回転動作を開始する時を基準にした遅延
時間をおいて、前記第2の回転駆動機構に下降方向の回
転動作をさせる。
【0009】更に好ましい例では、折損検知器を有し、
前記折損検知器が前記第1の遮断桿の折損検知を行な
い、折損検知信号を出力する。前記第2の制御回路は、
前記折損検知信号が入力されたとき、前記遅延時間を解
除する。前記折損検知器は、前記折損検知信号を外部に
出力する構成をとることもできる。
【0010】
【作用】本体部は内部に第1の回転駆動機構及び第2の
回転駆動機構を有しており、第1の遮断桿及び第2の遮
断桿は、本体部に取付けられ、回転駆動機構のそれぞれ
により上昇及び下降の回転動作が与えられるから、第1
の遮断桿及び第2の遮断桿を第1の回転駆動機構及び第
2の回転駆動機構によって、個別に回転駆動し、踏切道
の遮断及び開放を行なうことができる。
【0011】第2の遮断桿は、下降するときに第1の遮
断桿よりも遅れて回転駆動されるから、最も頻繁に生じ
得る下降遮断動作時の車両の突っ込みによる遮断桿折損
事故において、折損を受けるのは、先に下降する第1の
遮断桿であり、第2の遮断桿は無傷のまま残る。従っ
て、第1の遮断桿の折損にもかかわらず、第2の遮断桿
の遮断動作により、踏切道を継続して遮断できる。
【0012】第1の遮断桿及び第2の遮断桿の回転中心
から先端までの長さが等しくなっている例では、遮断桿
の長さを踏切道の道幅の半分にすることにより、第1の
遮断桿が下降している時に、仮に車両が踏切道内に進入
してしまっても、車両を踏切道の外部に脱出させること
ができる。
【0013】第1の制御回路と、第2の制御回路とを有
し、第1の制御回路が上昇を指令する制御信号が与えら
れたとき、第1の回転駆動機構に上昇方向の回転動作を
させ、第2の制御回路が上昇を指令する制御信号が与え
られたとき、第1の制御回路と同期して、第2の回転駆
動機構に上昇方向の回転動作をさせる例では、第1の遮
断桿及び第2の遮断桿を同時に上昇させ、遮断桿の同時
折損を防止できる。
【0014】折損検知器を有し、折損検知器が第1の遮
断桿の折損検知を行ない、折損検知信号を出力し、第2
の駆動回路が折損検知信号に基づき遅延時間を解除する
例では、第1の遮断桿が折損された場合に第2の遮断桿
の下降遅延が解除され、第2の遮断桿が第1の遮断桿の
下降と同一タイミングで下降される。これにより、第1
の遮断桿が折損した場合、第2の遮断桿により迅速なバ
ックアップ遮断動作を行なうことができる。
【0015】折損検知器が折損検知信号を外部に出力す
る例では、折損した遮断桿を早期に補修できる。
【0016】
【実施例】図1は本発明に係る踏切遮断機の平面図、図
2は図1に示した踏切遮断機の正面図である。図におい
て、1は本体部、2は第1の遮断桿、3は第2の遮断桿
である。本体部1は、内部に第1の回転駆動機構11及
び第2の回転駆動機構12を有している。第1の回転駆
動機構11及び第2の回転駆動機構12は従来より知ら
れている構造を採用することができる。第1の遮断桿2
及び第2の遮断桿3は、本体部1に取付けられ、第1の
回転駆動機構11及び第2の回転駆動機構12のそれぞ
れによって軸回転するように駆動される。第2の遮断桿
3は、下降するときに第1の遮断桿2よりも遅れて回転
駆動される。例えば、第2の遮断桿3は第1の遮断桿2
が下降位置まで下降した後に下降動作を開始するような
タイミングで動作させることができる。
【0017】上述したように、本体部1は内部に2つの
第1の回転駆動機構11及び第2の回転駆動機構12を
有しており、第1の遮断桿2及び第2の遮断桿3は、本
体部1に取付けられ、第1の回転駆動機構11及び第2
の回転駆動機構12のそれぞれにより回転駆動されるも
のであるから、第1の遮断桿2及び第2の遮断桿3を第
1の回転駆動機構11及び第2の回転駆動機構12によ
って回転駆動し、踏切の遮断及び開放を行なうことがで
きる。
【0018】第2の遮断桿3は、下降するときに第1の
遮断桿2よりも遅れて回転駆動されるから、最も頻繁に
生じる下降遮断動作時の車両の突っ込みによる遮断桿折
損事故において、折損を受けるのは、先に下降する第1
の遮断桿2であり、第2の遮断桿3は無傷のまま残る。
そして、第2の遮断桿3の遮断動作により、踏切道を遮
断できる。
【0019】第1の遮断桿2及び第2の遮断桿3は、回
転中心O1、O2から先端までの長さL1、L2がほぼ
等しくなっている。回転中心O1、O2はほぼ同一位置
に設定されている。この構成によれば、遮断桿長さL
1、L2を踏切道の道幅の半分に設計することにより、
第1の遮断桿2が下降している時に、仮に車両が踏切道
内に進入してしまっても、車両を踏切道の外部に脱出さ
せることができる。
【0020】本発明に係る踏切遮断機は、更に、第1の
制御回路13と、第2の制御回路14とを有する。第1
の制御回路13と、第2の制御回路14による第1の回
転駆動機構11及び第2の回転駆動機構12の制御は、
次のように行なわれる。まず、上昇方向R0の回転制御
の場合は、第1の制御回路13は、上昇を指令する制御
信号S1が与えられたとき、第1の回転駆動機構11に
上昇方向R0の回転動作をさせる。第2の制御回路14
は、上昇を指令する制御信号S1が与えられたとき、第
1の制御回路13と同期して、同一タイミングで、第2
の回転駆動機構12に上昇方向R0の回転動作をさせ
る。従って、第1の遮断桿2及び第2の遮断桿3を同時
に上昇させ、遮断桿の同時折損を防止できる。
【0021】次に、下降方向D0の制御の場合は、第2
の制御回路14は、下降方向D0の回転動作を指令する
制御信号S1が与えられたとき、第1の制御回路13に
よって第1の回転駆動機構11が下降方向D0の回転動
作を開始する時を基準にした遅延時間をおいて、第2の
回転駆動機構12に下降方向D0の回転動作をさせる。
【0022】上述の回転制御動作を、図3のタイムチャ
ートを参照して更に詳しく説明する。まず、時刻t1に
おいて、第1の制御回路13及び第2の制御回路14が
制御信号S1を受けて第1の遮断桿2及び第2の遮断桿
3の上昇制御を行なう。第1の遮断桿2及び第2の遮断
桿3が上限位置まで回転した時、回路制御器によりモー
タへの電源が遮断される。時刻t2において、第1の制
御回路13は、制御信号S1を受けて遮断桿2の下降制
御を行なう。第2の制御回路は、遅延時間Tdの計数を
開始する。時刻t21において、第2の制御回路14
は、遅延時間Tdの計数を終了し、遮断桿3の下降制御
を行なう。第1の遮断桿2及び第2の遮断桿3が下限位
置まで回転した時、回路制御器によりモータへの電源が
遮断される。これ以降の時刻t3、t4、t41におい
て、時刻t1、t2、t21と同様の制御が行なわれ
る。
【0023】この例では、第2の遮断桿3の下降遅延に
より第1の遮断桿2及び第2の遮断桿3の同時折損を防
止できる。また、第1の遮断桿2及び第2の遮断桿3が
同時に上昇するため、踏切開通時の上昇動作中ににおけ
る遮断桿折損事故を減少させることができる。これを、
仮に、第1の遮断桿2及び第2の遮断桿3を時間的に前
後して上昇させるとすると、先に上昇し始めた遮断桿を
見て踏切開通と誤解して発進し、後で上昇する遮断桿を
折損してしまうような事故を発生することが想定され
る。
【0024】図示の踏切遮断機は、折損検知器4を有し
ている。折損検知器4は、第1の遮断桿2が折損された
ことを検知し、折損検知信号S2を出力する。第2の制
御回路14は、折損検知信号S2が入力されたとき、遅
延時間Tdを解除する。折損検知器4としては、可視光
の光センサまたは赤外線センサ等を用いることができ、
特に、反射型赤外線センサが望ましい。折損検知器4は
ポール40等の適当な支持手段によって支持する。折損
検知器4として反射型のものを用いた場合には、第1の
遮断桿2の先端部等の適当な位置に反射体20を設け
る。
【0025】図4は折損検知動作を説明するタイムチャ
ートである。図において、図3と同一の参照符号は同一
性ある構成部分を示している。
【0026】時刻t21までの制御回路13及び制御回
路14の動作は図3で説明した通りである。第1の遮断
桿2が折損を受けていないときは、第1の遮断桿2が上
昇停止位置(上限)またはその付近まで回転すると、反
射体20による反射波が折損検知器4によって受信され
る。この反射波の受信と第1の遮断桿2が上昇停止位置
まで上昇していることの位置情報により、第1の遮断桿
2が正常であると判定できる。第1の遮断桿2が上昇停
止位置にあることは、例えば上昇カムスイッチ等によっ
て検知できる。
【0027】次に、第1の遮断桿2が下降動作中である
時刻t22に折損を受けた後、時刻t3に上昇制御が加
わり、第1の遮断桿2が、第2の遮断桿3と共に、上昇
方向R0(図2参照)に回転駆動される。ここで、第1
の遮断桿2の先端部等の適当な位置に設けられていた反
射体20が、第1の遮断桿2の折損により消失してしま
っているので、第1の遮断桿2が時刻t31に上昇停止
位置またはその付近まで回転しても、折損検知器4には
反射体20による反射波が到達しない。これにより、第
1の遮断桿2の折損が検知され、第2の制御回路14に
折損検知信号S2が供給される。第2の制御回路14は
折損検知信号S2に基づき遅延時間Tdを解除する。従
って、時刻t4時に下降制御が加わった時、第2の遮断
桿3は遅延時間をおくことなく、直ちに下降動作を開始
する。これにより、第1の遮断桿2が折損したために、
第2の遮断桿3がバックアップする際に、踏切遮断遅れ
を生じることがない。折損検知器4の折損検知信号S2
を、信号S3として外部に出力し、この信号S3を踏切
遮断機監視装置等に入力することにより、遮断桿折損を
知り、対応策を早期にとることができる。
【0028】図5は第1の制御回路13の一例を示す電
気回路図である。図5において、給電端子B24は例え
ばD.C24Vが印加される端子、給電端子C24は給
電端子B24と対となる端子である。制御部130はモ
ータ制御駆動部131、ブレーキ制御駆動部132を有
している。モータ制御駆動部131はモータを含んでい
るものとして説明する。端子T1はモータのコイルに接
続され、端子T2はモータを上昇方向に駆動する回路に
接続され、端子T3はモータを下降方向に駆動する回路
に接続されている。第1の制御回路13には、更に、リ
レーCR1、CR2、上昇カムスイッチCAM1、下降
カムスイッチCAM2等が含まれている。リレーCR1
は、給電端子B24ーC24の間に接続されている。リ
レーCR1は接点CR11及びCR12を有しており、
リレーCR2は接点CR21及び接点CR22を有して
いる。接点CR11の扛上接点N1はモータ制御駆動回
路131の端子T2に接続され、落下接点R1は端子T
3に接続されている。また、リレーCR2の接点CR2
1の扛上接点N3がブレーキ制御駆動部132の端子T
5に接続され、接点CR22の落下接点R4がモータ制
御駆動部131の端子T1に接続されている。なお、扛
上接点とはリレーが励磁された時に閉じる接点をいい、
落下接点とはリレーが無励磁になった時に閉じる接点を
いうものとして、当業者に知られている。上昇カムスイ
ッチCAM1は端子B24と、リレーCR1の接点CR
12に含まれる扛上接点N2との間に接続され、下降カ
ムスイッチCAM2は端子B24と接点CR12に含ま
れる落下接点R2との間に接続されている。リレーCR
2はリレーCR1の接点CR12に含まれる可動接点C
2と給電端子C24との間に接続されている。
【0029】図5において、各接点の動作位置は第1の
遮断桿2及び第2の遮断桿3の上昇停止位置における状
態を示している。図示の上昇停止状態では、リレーCR
1が励磁されていて、接点CR11の扛上接点NIと可
動接点C1とによる接点回路が構成され、接点CR12
の扛上接点N2と可動接点C2とによる接点回路が構成
される。このとき、上昇カムスイッチCAM1はオンで
あり、リレーCR2は扛上接点N2と可動接点C2とに
よって構成される接点回路及び上昇カムスイッチCAM
1を通して励磁される。従って、リレーCR2の接点C
R22は落下接点R4がオフとなるので、第1の回転駆
動機構11に含まれるモータは無励磁の状態にある。リ
レーCR2のもう一つの接点CR21は扛上接点N3で
あるのでオン状態にあり、ブレーキが励磁され、第1の
遮断桿2に対してブレーキ力が働いている。
【0030】次に、下降を指令する制御信号S1が与え
られると、リレーCR1が接続される給電端子B24ー
C24間の電圧がなくなり、リレーCR1が無励磁にな
る。このため、リレーCR1の接点CR11が落下接点
R1側に切り替わり、給電端子B24ー接点CR11の
可動接点C1ー落下接点R1ー端子T3に至る下降動作
のための回路が構成される。リレーCR1が無励磁にな
ることにより、その接点CR12が落下接点R2側で閉
じるが、下降動作中は、下降カムスイッチCAM2はオ
フであるので、リレーCR2は無励磁である。このた
め、第1の回転駆動機構11に含まれるモータが、リレ
ーCR2の落下接点R4を通して励磁される。これによ
り、第1の回転駆動機構11に含まれるモータが下降方
向D0に回転し、それにつれて、第1の遮断桿2が下降
する。また、リレーCR2が無励磁であるので、その接
点CR21の扛上接点N3がオフであり、従って、第1
の遮断桿2の下降動作に対してブレーキ力が加わらな
い。
【0031】下降停止位置まで下降すると、下降カムス
イッチCAM2がオンになる。このため、リレーCR2
が下降カムスイッチCAM2ー接点CR12の落下接点
R2を通して励磁される。リレーCR2の励磁により、
接点CR22の落下接点R4がオフになり、モータが無
励磁になり、下降動作が停止する。リレーCR2の接点
CR21の扛上接点N3が閉じ、ブレーキのコイルが励
磁され、第1の遮断桿2の動作を制限するブレーキ力が
働く。
【0032】上昇動作については、上記3つの場合の説
明から、当業者であれば容易に理解できることであるの
で、説明は省略する。
【0033】次に、図6は第2の制御回路14の一例を
示す電気回路図である。回路構成は図5に示した回路と
基本的に類似している。図5との対比では、リレーCR
3がリレーCR1に、リレーCR4がリレーCR2に、
上昇カムスイッチCAM3が上昇カムスイッチCAM1
に、下降カムスイッチCAM4が下降カムスイッチCA
M2に、制御部140が制御部130に、という対応関
係にあり、第2の遮断桿3に関して、図5で説明したと
同様の上昇及び下降動作が与えられる。図5と異なる点
は、リレーCR3が、励磁電源が遮断されたとき直ちに
無励磁になるのではなく、ある遅延時間Tdをおいて無
励磁になること、及び、折損検知信号S2が入力された
時に、リレーCR3の遅延動作を解除する回路を有する
ことである。
【0034】図5との対比において、第1の相違点とし
て上げたリレーCR3の動作は、緩放リレーとして知ら
れているものを用いることによって実現できる。或い
は、通常タイプのリレーにCR時定数充放電回路を付加
することによって実現してもよい。第2の相違点に関し
ては、折損検知信号S2が与えられたときに、リレーC
R5が接続される給電端子B24ーC24間の電圧がな
くなり、リレーCR5が無励磁となってその扛上接点C
R51を開放することにより、リレーCR3の緩放動作
ないしは遅延動作を停止させる。
【0035】図7は本発明に係る踏切遮断機の部分断面
図、図8は図7のA8ーA8線上における部分断面図で
ある。11及び12は回転駆動機構である。第1の回転
駆動機構11及び第2の回転駆動機構12は第1の遮断
桿2及び第2の遮断桿3のそれぞれ毎に設けられてい
る。回転駆動機構11はモータ111、歯車112〜1
15及び出力軸116等を有している。モータ111の
回転力は歯車112〜115を介して出力軸116に伝
達され、第1の遮断桿2が回転駆動される。回転駆動機
構12も、回転駆動機構11と同様の構成になり、モー
タ121、歯車列122〜125及び出力軸126等を
備え、これにより、第2の遮断桿3が回転駆動される。
第1の回転駆動機構11及び第2の回転駆動機構12の
動作タイミングは本発明に従い個別に設定される。歯車
113、123は回転軸15によって、また歯車11
4、124は軸16によって、それぞれ回転自在に支持
された遊星歯車である。17、18は支持板である。歯
車112〜115、122〜125はモータ111、1
21から出力軸116、126への回転出力伝達手段で
あるから、この機能を満たす他の構成をとることができ
る。
【0036】図9〜図13は本発明に係る踏切遮断機を
用いた踏切の平面図である。図は踏切遮断機4つを使用
した4門タイプを示してある。図において、51〜54
は本発明に係る踏切遮断機、6は踏切道、7及び8は線
路である。踏切遮断機(51、52)及び(53、5
4)は、従来と同様に、踏切道6の出入口に対角関係で
配置されている。第1の遮断桿2及び第2の遮断桿3
は、回転中心O1から先端までの長さL1が等しくなっ
ている。長さL1は踏切道6の全幅Wの約半分(W/
2)を遮断するようになっている。踏切遮断機(53、
54)は、従来と同様、踏切遮断機(51、52)より
も遅れて下降制御される。遅れ時間Tfは車両9が踏切
道6を通過する時間、踏切警報時間等を考慮して設定さ
れる。踏切遮断機51〜54の全てを本発明に係る踏切
遮断機によって構成する必要はない。少なくとも、対角
位置にある一対の踏切遮断機、例えば、踏切遮断機5
1、52のみを本発明に係る踏切遮断機によって構成
し、踏切遮断機53、54は従来タイプによって構成し
てもよい。
【0037】図9は踏切遮断機51〜54の第1の遮断
桿2及び第2の遮断桿3が共に上昇位置に制御され、踏
切が開放されている状態を示してある。列車が接近する
と、図10に示すように、まず踏切遮断機51、52の
第1の遮断桿2が回転駆動され、下降停止(下限)位置
まで制御される。遅延時間Tdを経過した時に、図11
に示すように、踏切遮断機51、52の第2の遮断桿3
が回転駆動され、下降停止位置まで制御される。踏切遮
断機51、52が下降を開始してから時間Tfを経過し
た時に、図12に示すように、踏切遮断機53、54の
第1の遮断桿2が回転駆動され、下降停止位置まで制御
される。遅延時間Tdを経過した時に、図13に示すよ
うに、踏切遮断機53、54の第2の遮断桿3が回転駆
動され、下降停止位置まで制御される。これにより、線
路7または8の上を矢印b1またはb2の方向に通過す
る列車10に対する踏切遮断動作が完了する。
【0038】第1の遮断桿2が下降しているときに車両
9が踏切道6に進入した場合は、第2の遮断桿3が遅延
時間Tdの経過後に下降制御され、踏切遮断機53が踏
切遮断機51に遅れて下降制御されるので、車両9は踏
切道6の外に脱出できる。また、第1の遮断桿2と第2
の遮断桿3は同時に下降されることがないので、第1の
遮断桿2と第2の遮断桿3が同時に折損されることもな
い。2門タイプの踏切は踏切遮断機53、54が省略さ
れる。この場合も、第2の遮断桿3が遅延時間Tdの経
過後に下降制御されるので、車両9は踏切道6の外に脱
出できる。
【0039】しかも、第1の遮断桿2及び第2の遮断桿
3は、回転中心O1、O2から先端までの長さL1、L
2が等しく、踏切道6の道幅の半分の長さであるので、
第1の遮断桿2が下降している時に進入した車両9が踏
切道6の外部に脱出することができる。
【0040】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、遮
断桿折損事故が生じても、継続して遮断動作を確保し得
る踏切遮断機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る踏切遮断機の平面図である。
【図2】図1に示した踏切遮断機の正面図である。
【図3】本発明に係る踏切遮断機の動作を説明するタイ
ムチャートである。
【図4】本発明に係る踏切遮断機において折損検知が行
なわれた場合の動作を説明するタイムチャートである。
【図5】本発明に係る踏切遮断機に含まれる第1の制御
回路の具体的な回路図である。
【図6】本発明に係る踏切遮断機に含まれる第2の制御
回路の具体的な回路図である。
【図7】本発明に係る踏切遮断機の部分断面図である。
【図8】図7のA8ーA8線上における部分断面図であ
る。
【図9】本発明に係る踏切遮断機を用いた踏切道の平面
図である。
【図10】本発明に係る踏切遮断機を用いた踏切の平面
図である。
【図11】本発明に係る踏切遮断機を用いた踏切の平面
図である。
【図12】本発明に係る踏切遮断機を用いた踏切の平面
図である。
【図13】本発明に係る踏切遮断機を用いた踏切の平面
図である。
【符号の説明】
1 本体部 11、12 回転駆動機構 13 第1の制御回路 14 第2の制御回路 2 第1の遮断桿 3 第2の遮断桿 4 折損検知器 S1 制御信号 S2 折損検知信号

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体部と、第1の遮断桿と、第2の遮断
    桿とを有する踏切遮断機であって、 前記本体部は、内部に第1の回転駆動機構及び第2の回
    転駆動機構を有しており、 前記第1の遮断桿及び前記第2の遮断桿は、前記本体部
    に取付けられ、前記第1の回転駆動機構及び第2の回転
    駆動機構のそれぞれによって上昇及び下降の回転動作が
    与えられるものであり、 前記第2の遮断桿は、下降動作時に前記第1の遮断桿よ
    りも遅れて回転駆動される踏切遮断機。
  2. 【請求項2】 前記第1の遮断桿及び前記第2の遮断桿
    は、回転中心から先端までの長さがほぼ等しくなってい
    る請求項1に記載の踏切遮断機。
  3. 【請求項3】 第1の制御回路と、第2の制御回路とを
    有しており、 前記第1の制御回路は、上昇を指令する制御信号が与え
    られたとき、前記第1の回転駆動機構に上昇方向の回転
    動作をさせるものであり、 前記第2の制御回路は、上昇を指令する制御信号が与え
    られたとき、前記第1の制御回路と同期して、前記第2
    の回転駆動機構に上昇方向の回転動作をさせる請求項1
    または2に記載の踏切遮断機。
  4. 【請求項4】 前記第2の制御回路は、下降方向の回転
    動作を指令する制御信号が与えられたとき、前記第1の
    制御回路によって前記第1の回転駆動機構が下降方向の
    回転動作を開始する時を基準にした遅延時間をおいて、
    前記第2の回転駆動機構に下降方向の回転動作をさせる
    請求項3に記載の踏切遮断機。
  5. 【請求項5】 折損検知器を有し、前記折損検知器が前
    記第1の遮断桿の折損検知を行ない、折損検知信号を出
    力するものであり、 前記第2の制御回路は、前記折損検知信号が入力された
    とき、前記遅延時間を解除するものである請求項4に記
    載の踏切遮断機。
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JP2006248370A (ja) * 2005-03-10 2006-09-21 Central Japan Railway Co 踏切遮断機制御装置、踏切遮断機制御システム及びプログラム

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