JPH0866399A - 超音波診断装置 - Google Patents
超音波診断装置Info
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- JPH0866399A JPH0866399A JP14883995A JP14883995A JPH0866399A JP H0866399 A JPH0866399 A JP H0866399A JP 14883995 A JP14883995 A JP 14883995A JP 14883995 A JP14883995 A JP 14883995A JP H0866399 A JPH0866399 A JP H0866399A
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- data
- tomographic
- roi
- blood flow
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- Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明の目的は、血流量を高い精度で計測でき
る超音波診断装置を提供することである。 【構成】本発明に係る超音波診断装置は、プローブ10
と、プローブを駆動して被検体断面をスキャンするスキ
ャン手段と、スキャン手段の出力に基づいて断層データ
を得るB/Wイメージング部28と、スキャン手段の出
力に基づいて速度データを得るドップラ演算部23と、
断層データと速度データをそれぞれ複数フレーム分記憶
するメモリユニット24と、スキャン手段によるスキャ
ンが終了した後、メモリユニット24に記憶されている
断層データを断層像として表示する表示手段と、表示さ
れた断層像上にROIを設定するためのコンソール30
と、メモリユニット24に記憶されている設定されたR
OIの位置に対応する速度データに基づいて血流量をフ
レーム毎に計算する流量演算部25とを具備する。
る超音波診断装置を提供することである。 【構成】本発明に係る超音波診断装置は、プローブ10
と、プローブを駆動して被検体断面をスキャンするスキ
ャン手段と、スキャン手段の出力に基づいて断層データ
を得るB/Wイメージング部28と、スキャン手段の出
力に基づいて速度データを得るドップラ演算部23と、
断層データと速度データをそれぞれ複数フレーム分記憶
するメモリユニット24と、スキャン手段によるスキャ
ンが終了した後、メモリユニット24に記憶されている
断層データを断層像として表示する表示手段と、表示さ
れた断層像上にROIを設定するためのコンソール30
と、メモリユニット24に記憶されている設定されたR
OIの位置に対応する速度データに基づいて血流量をフ
レーム毎に計算する流量演算部25とを具備する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、組織画像及び速度デー
タを取得可能な超音波診断装置に関する。
タを取得可能な超音波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】循環器の診断では、心筋の動態観測、血
流動態観測及び血流量、特に心臓から大動脈を通して全
身に供給される心拍出量の計測が重要である。従来種々
の方法が提案されており、なかでも超音波を用いた方法
が無侵襲でしかも簡易であることから非常に期待されて
いる。この方法の1つは、超音波ビームを複数方向に走
査し、その反射波の位相情報に基づいて血速度度を求
め、この血速度度に基づいて血流量を求めるものであ
る。
流動態観測及び血流量、特に心臓から大動脈を通して全
身に供給される心拍出量の計測が重要である。従来種々
の方法が提案されており、なかでも超音波を用いた方法
が無侵襲でしかも簡易であることから非常に期待されて
いる。この方法の1つは、超音波ビームを複数方向に走
査し、その反射波の位相情報に基づいて血速度度を求
め、この血速度度に基づいて血流量を求めるものであ
る。
【0003】しかし、この超音波を用いた血流量の計測
方法には、計測精度を低下させる次のような要因があっ
た。心拍出量を計測するケースを考えよう。なお、心臓
検査に最適なセクタスキャンが用いられるとする。
方法には、計測精度を低下させる次のような要因があっ
た。心拍出量を計測するケースを考えよう。なお、心臓
検査に最適なセクタスキャンが用いられるとする。
【0004】医師は、被検体の胸壁に超音波プローブを
当接し、リアルタイムで断層像を観察しながら、胸壁に
対する超音波プローブの角度及び位置を変化させて、心
臓の流出路を縦断するような最適な断面にスキャン面を
合わせる。このスキャン面の断層像は、モニタにリアル
タイムで表示される。そして、医師は、マウスやトラッ
クボール等を操作して、流出路を横断するような最適な
位置に関心線又は関心領域(以下単に関心線という)を
断層像上に設定する。最後に、医師は、関心線の設定が
完了した時点で、血流量の演算開始を指示する。
当接し、リアルタイムで断層像を観察しながら、胸壁に
対する超音波プローブの角度及び位置を変化させて、心
臓の流出路を縦断するような最適な断面にスキャン面を
合わせる。このスキャン面の断層像は、モニタにリアル
タイムで表示される。そして、医師は、マウスやトラッ
クボール等を操作して、流出路を横断するような最適な
位置に関心線又は関心領域(以下単に関心線という)を
断層像上に設定する。最後に、医師は、関心線の設定が
完了した時点で、血流量の演算開始を指示する。
【0005】ところで、胸壁に対する超音波プローブの
角度及び位置の調整は厳密である必要がある。つまり、
超音波プローブの角度や位置がわずかに変化しても、最
適な断面に対してスキャン面が外れてしまう。さらに心
臓の動きに応じて最適な断面の位置も移動してしまうも
で、これに追従するように超音波プローブの角度及び位
置を微妙に調整しなければならない。したがって、医師
は、当該計測が終了するまで、スキャン面が最適な断面
から外れないように、超音波プローブを調整することに
集中しなければならない。この状態で、関心線を設定す
るための操作を行うことは実際的には非常に困難であ
り、スキャン面が最適な断面から外れてしまたり、関心
線が所望の場所に正確に設定できず、血流量等の計測の
精度は低下してしまう。
角度及び位置の調整は厳密である必要がある。つまり、
超音波プローブの角度や位置がわずかに変化しても、最
適な断面に対してスキャン面が外れてしまう。さらに心
臓の動きに応じて最適な断面の位置も移動してしまうも
で、これに追従するように超音波プローブの角度及び位
置を微妙に調整しなければならない。したがって、医師
は、当該計測が終了するまで、スキャン面が最適な断面
から外れないように、超音波プローブを調整することに
集中しなければならない。この状態で、関心線を設定す
るための操作を行うことは実際的には非常に困難であ
り、スキャン面が最適な断面から外れてしまたり、関心
線が所望の場所に正確に設定できず、血流量等の計測の
精度は低下してしまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、血流
量等を高い精度で計測できる超音波診断装置を提供する
ことである。
量等を高い精度で計測できる超音波診断装置を提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る超音波診断
装置は、被検体に当接され、超音波を送信し、且つ反射
波を受信するプローブと、前記プローブを駆動して、前
記被検体の断面を超音波ビームでスキャンするスキャン
手段と、前記スキャン手段の出力に基づいて断層データ
を得る手段と、前記スキャン手段の出力に基づいて速度
データを得る手段と、前記断層データを複数フレーム分
記憶する第1の記憶手段と、前記速度データを複数フレ
ーム分記憶する第2の記憶手段と、前記スキャン手段に
よるスキャンが終了した後、前記第1の記憶手段に記憶
されている前記断層データを断層像として表示する表示
手段と、前記表示手段により表示された断層像上にRO
Iを設定するための操作手段と、前記第2の記憶手段に
記憶されている前記ROI上の速度データに基づいて、
血流速度分布、血流量、組織速度の少なくとも1つを求
める手段とを具備する。
装置は、被検体に当接され、超音波を送信し、且つ反射
波を受信するプローブと、前記プローブを駆動して、前
記被検体の断面を超音波ビームでスキャンするスキャン
手段と、前記スキャン手段の出力に基づいて断層データ
を得る手段と、前記スキャン手段の出力に基づいて速度
データを得る手段と、前記断層データを複数フレーム分
記憶する第1の記憶手段と、前記速度データを複数フレ
ーム分記憶する第2の記憶手段と、前記スキャン手段に
よるスキャンが終了した後、前記第1の記憶手段に記憶
されている前記断層データを断層像として表示する表示
手段と、前記表示手段により表示された断層像上にRO
Iを設定するための操作手段と、前記第2の記憶手段に
記憶されている前記ROI上の速度データに基づいて、
血流速度分布、血流量、組織速度の少なくとも1つを求
める手段とを具備する。
【0008】
【作用】本発明では次のような作用が実現される。被検
体に当接され、超音波を送信し、且つ反射波を受信する
プローブを介して、被検体の断面が超音波ビームにより
スキャンされる。受信信号に基づいて断層データと、速
度データとが得られる。複数フレーム分の断層データ
と、速度データとが記憶される。スキャンが終了した後
に、記憶されている断層データに基づいて断層像が再生
され表示される。オペレータの操作により、再生され表
示される断層像上にROIが設定される。このROI上
の速度データに基づいて血流量が計算される。オペレー
タは、断層像を再生しながらROIを設定できる。つま
り、オペレータは、スキャン中はプローブを操作してス
キャン面を最適な断面に合わせる作業に専念でき、また
再生中はプローブの操作に煩わされることなくROIを
最適な場所に設定することに専念できる。これにより、
プローブを操作することと、ROIを最適な場所に設定
するという2つの操作を同時に行う繁雑さが解消され、
スキャン面を最適な断面に合わせる精度が向上し、且つ
ROIを最適な場所に設定する精度が向上する。したが
って、血流量等の計測精度が向上する。
体に当接され、超音波を送信し、且つ反射波を受信する
プローブを介して、被検体の断面が超音波ビームにより
スキャンされる。受信信号に基づいて断層データと、速
度データとが得られる。複数フレーム分の断層データ
と、速度データとが記憶される。スキャンが終了した後
に、記憶されている断層データに基づいて断層像が再生
され表示される。オペレータの操作により、再生され表
示される断層像上にROIが設定される。このROI上
の速度データに基づいて血流量が計算される。オペレー
タは、断層像を再生しながらROIを設定できる。つま
り、オペレータは、スキャン中はプローブを操作してス
キャン面を最適な断面に合わせる作業に専念でき、また
再生中はプローブの操作に煩わされることなくROIを
最適な場所に設定することに専念できる。これにより、
プローブを操作することと、ROIを最適な場所に設定
するという2つの操作を同時に行う繁雑さが解消され、
スキャン面を最適な断面に合わせる精度が向上し、且つ
ROIを最適な場所に設定する精度が向上する。したが
って、血流量等の計測精度が向上する。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。まず、ここで取り扱われる様々な血流の量に関
する名称を簡単に定義する。瞬間血流量とは、関心領域
(ROI)を極短時間に流動する血液量のことをいい、
簡単には血管断面内の微小面積毎の血速度度を積分する
ことにより与えられる。以下では、瞬間血流量を単に血
流量と称する。なお、関心領域が流出路に設定されたと
き、血流量は流出量として求められ、関心領域が流入路
に設定されたとき、血流量は流入量として求められる。
明する。まず、ここで取り扱われる様々な血流の量に関
する名称を簡単に定義する。瞬間血流量とは、関心領域
(ROI)を極短時間に流動する血液量のことをいい、
簡単には血管断面内の微小面積毎の血速度度を積分する
ことにより与えられる。以下では、瞬間血流量を単に血
流量と称する。なお、関心領域が流出路に設定されたと
き、血流量は流出量として求められ、関心領域が流入路
に設定されたとき、血流量は流入量として求められる。
【0010】1回拍出量とは、1回の拍動により心室か
ら拍出される血液量のことをいい、1回の拍動期間内に
求められた流出量又は流入量の積分値として与えられ
る。心拍出量とは、1分間に心室から拍出される血液量
のことをいい、1回拍出量に心拍数を乗算することによ
り与えられる。
ら拍出される血液量のことをいい、1回の拍動期間内に
求められた流出量又は流入量の積分値として与えられ
る。心拍出量とは、1分間に心室から拍出される血液量
のことをいい、1回拍出量に心拍数を乗算することによ
り与えられる。
【0011】図1は本発明の一実施例による超音波診断
装置の構成を示すブロック図である。この超音波診断装
置はCPU27を制御中枢として以下のように構成され
る。クロック発生器11は、クロックパルスを発生す
る。レートパルス発生器12は、クロックパルスを分周
し、例えば5KHzのレートパルスを発生する。このレ
ートパルスはチャンネル数分に分配され、送信遅延回路
13で超音波をビーム状に集束し、且つ超音波ビームを
予定の方向に振るために必要な遅延時間がチャンネル毎
に与えられ、パルサ15に送り込まれる。パルサ15
は、レートパルスを受けたタイミングで高周波の電圧パ
ルスをチャンネル毎に出力する。この電圧パルスはケー
ブル16を介してプローブ10の先端に装備された振動
子アレイの各素子に供給される。これにより、プローブ
10から超音波パルスが被検体内に送信される。送信さ
れた超音波パルスは、音響インピーダンスの境界で反射
する。この反射波は、プローブ10の振動子アレイの各
素子で受信され、電気信号に変換され、ケーブル16、
増幅器17を介して受信遅延回路14に送り込まれる。
この信号は受信遅延回路14でチャンネル毎に遅延時間
を与えられ、加算される。受信遅延回路14の出力信号
は、B/Wイメージング部28で検波される。この検波
信号はディジタルに変換される。これにより、Bモード
画像、つまり組織断層像の元になる断層データが生成さ
れる。この断層データは、ディジタル・スキャン・コン
バータ(DSC)29を介してディスプレイ26に送ら
れ、そこで断層像としてビジュアルに濃淡表示される。
また、断層データは、メモリユニット24に送られ、記
憶される。
装置の構成を示すブロック図である。この超音波診断装
置はCPU27を制御中枢として以下のように構成され
る。クロック発生器11は、クロックパルスを発生す
る。レートパルス発生器12は、クロックパルスを分周
し、例えば5KHzのレートパルスを発生する。このレ
ートパルスはチャンネル数分に分配され、送信遅延回路
13で超音波をビーム状に集束し、且つ超音波ビームを
予定の方向に振るために必要な遅延時間がチャンネル毎
に与えられ、パルサ15に送り込まれる。パルサ15
は、レートパルスを受けたタイミングで高周波の電圧パ
ルスをチャンネル毎に出力する。この電圧パルスはケー
ブル16を介してプローブ10の先端に装備された振動
子アレイの各素子に供給される。これにより、プローブ
10から超音波パルスが被検体内に送信される。送信さ
れた超音波パルスは、音響インピーダンスの境界で反射
する。この反射波は、プローブ10の振動子アレイの各
素子で受信され、電気信号に変換され、ケーブル16、
増幅器17を介して受信遅延回路14に送り込まれる。
この信号は受信遅延回路14でチャンネル毎に遅延時間
を与えられ、加算される。受信遅延回路14の出力信号
は、B/Wイメージング部28で検波される。この検波
信号はディジタルに変換される。これにより、Bモード
画像、つまり組織断層像の元になる断層データが生成さ
れる。この断層データは、ディジタル・スキャン・コン
バータ(DSC)29を介してディスプレイ26に送ら
れ、そこで断層像としてビジュアルに濃淡表示される。
また、断層データは、メモリユニット24に送られ、記
憶される。
【0012】また、受信遅延回路14の出力信号は、参
照信号発生器18で発生される超音波の基本周波数f0
(例えばf0 =3.5MHz)の参照信号とミキサ19
により掛け合わされ、ローパスフィルタ20に導入され
る。ミキサ19とローパスフィルタ20とはそれぞれ2
系統設けられ、直交検波回路を構成する。直交検波回路
によりドプラ偏移周波数の情報を有するドプラ信号が実
部、虚部に相当する2つの信号として得られる。2系統
のミキサ19には位相が90°異なる参照信号がそれぞ
れ供給される。ドプラ信号はA/D変換器21によりデ
ィジタル化され、MTIフィルタ22を通してドプラ演
算部23に送られ、そこで複数のサンプル点各々につい
て血速度度が演算される。MTIフィルタ22は、ドプ
ラ信号から心筋などの運動速度の遅い反射体からのクラ
ッタ成分を除くためのハイパスフィルタとして構成され
る。MTIフィルタ22を通過した血流のドプラ信号だ
けが、ドプラ演算部23に供給される。1本の走査線に
対して、例えば0.5mm間隔で複数のサンプル点が設
定される。ドプラ演算部23はサンプル点毎に血速度度
を演算する。速度データはDSC29を介してディスプ
レイ26に送られ、リアルタイム表示される。これは、
通常カラードプラと呼ばれて実用化されているものであ
る。MTIフィルタ22のカットオフ周波数を心筋の移
動速度以下にすると、同様にして心筋の速度がカラーで
表示される。これを通常、組織ドプラと読んでいる。ド
プラ演算部23からの速度データは、メモリユニット2
4にも送られ、記憶される。メモリユニット24に記憶
されている速度データは、流量演算部25に送られる。
流量演算部25は速度データに基づいて血流量、1回拍
出量、心拍出量等の血流に関する定量的情報を計算す
る。
照信号発生器18で発生される超音波の基本周波数f0
(例えばf0 =3.5MHz)の参照信号とミキサ19
により掛け合わされ、ローパスフィルタ20に導入され
る。ミキサ19とローパスフィルタ20とはそれぞれ2
系統設けられ、直交検波回路を構成する。直交検波回路
によりドプラ偏移周波数の情報を有するドプラ信号が実
部、虚部に相当する2つの信号として得られる。2系統
のミキサ19には位相が90°異なる参照信号がそれぞ
れ供給される。ドプラ信号はA/D変換器21によりデ
ィジタル化され、MTIフィルタ22を通してドプラ演
算部23に送られ、そこで複数のサンプル点各々につい
て血速度度が演算される。MTIフィルタ22は、ドプ
ラ信号から心筋などの運動速度の遅い反射体からのクラ
ッタ成分を除くためのハイパスフィルタとして構成され
る。MTIフィルタ22を通過した血流のドプラ信号だ
けが、ドプラ演算部23に供給される。1本の走査線に
対して、例えば0.5mm間隔で複数のサンプル点が設
定される。ドプラ演算部23はサンプル点毎に血速度度
を演算する。速度データはDSC29を介してディスプ
レイ26に送られ、リアルタイム表示される。これは、
通常カラードプラと呼ばれて実用化されているものであ
る。MTIフィルタ22のカットオフ周波数を心筋の移
動速度以下にすると、同様にして心筋の速度がカラーで
表示される。これを通常、組織ドプラと読んでいる。ド
プラ演算部23からの速度データは、メモリユニット2
4にも送られ、記憶される。メモリユニット24に記憶
されている速度データは、流量演算部25に送られる。
流量演算部25は速度データに基づいて血流量、1回拍
出量、心拍出量等の血流に関する定量的情報を計算す
る。
【0013】心電計54は、心臓の動きに応じた心電図
波形を電圧変化として測定する。心電計54の出力は、
CPU27、DSC29を介してディスプレイ26に断
層像の下部等に心電図波形として刻々表示される。ま
た、心電図データは、CPU27からメモリユニット2
4に送られ、記憶される。
波形を電圧変化として測定する。心電計54の出力は、
CPU27、DSC29を介してディスプレイ26に断
層像の下部等に心電図波形として刻々表示される。ま
た、心電図データは、CPU27からメモリユニット2
4に送られ、記憶される。
【0014】図2は、コンソール30の主要部の構成図
である。コンソール30には、血流量測定モードをON
/OFFするためのスイッチ101、ドプラモードのス
キャン領域の視野角を選択するためのスイッチ102〜
104、ドプラモードのスキャン領域をステアリングす
るためのスイッチ105、断層像データ、速度データ、
オーバレイデータ及び心電図データのメモリユニット2
4へのメモリスタートを指示するためのスイッチ106
が装備される。また、コンソール30には、スキャン終
了後に、記憶された断層データを断層像として再生し表
示することに関連するものとして、再生スタートを指示
するためのスイッチ107、再生ストップを指示するた
めのスイッチ108、スロー再生を指示するためのスイ
ッチ109、フリーズ(静止)を指示するためのスイッ
チ110、早送り再生をを指示するためのスイッチ11
1、逆再生を指示するためのスイッチ112等が装備さ
れる。また、コンソール30には、血流量を求める場所
としてのROIの設定に関連するものとして、ROIの
設定スタートを指示するスイッチ113、ディスプレイ
26の画面上にカーソルでROIを掃引するためのトラ
ックボール(又はマウス又はディジタイザ)113及び
サブスイッチ115が装備される。さらに、コンソール
30には、ROIの設定が完了した後に血流量計算のス
タートを指示するスイッチ116が装備される。
である。コンソール30には、血流量測定モードをON
/OFFするためのスイッチ101、ドプラモードのス
キャン領域の視野角を選択するためのスイッチ102〜
104、ドプラモードのスキャン領域をステアリングす
るためのスイッチ105、断層像データ、速度データ、
オーバレイデータ及び心電図データのメモリユニット2
4へのメモリスタートを指示するためのスイッチ106
が装備される。また、コンソール30には、スキャン終
了後に、記憶された断層データを断層像として再生し表
示することに関連するものとして、再生スタートを指示
するためのスイッチ107、再生ストップを指示するた
めのスイッチ108、スロー再生を指示するためのスイ
ッチ109、フリーズ(静止)を指示するためのスイッ
チ110、早送り再生をを指示するためのスイッチ11
1、逆再生を指示するためのスイッチ112等が装備さ
れる。また、コンソール30には、血流量を求める場所
としてのROIの設定に関連するものとして、ROIの
設定スタートを指示するスイッチ113、ディスプレイ
26の画面上にカーソルでROIを掃引するためのトラ
ックボール(又はマウス又はディジタイザ)113及び
サブスイッチ115が装備される。さらに、コンソール
30には、ROIの設定が完了した後に血流量計算のス
タートを指示するスイッチ116が装備される。
【0015】図3は、メモリユニット24のブロック図
である。メモリユニット24は、CPU27のサブコン
トローラとしてのメモリコントローラ201を制御中枢
として、オーバレイデータを記憶するためのオーバレイ
フレームメモリ202、n≧1として、nフレーム分の
断層データを記憶するための第1のフレームメモリ群2
03、nフレーム分の速度データを記憶するための第2
のフレームメモリ群204、流量演算部25で計算され
た流量データを記憶するための流量データメモリ20
5、心電図データを記憶するための心電図データメモリ
206とから構成される。
である。メモリユニット24は、CPU27のサブコン
トローラとしてのメモリコントローラ201を制御中枢
として、オーバレイデータを記憶するためのオーバレイ
フレームメモリ202、n≧1として、nフレーム分の
断層データを記憶するための第1のフレームメモリ群2
03、nフレーム分の速度データを記憶するための第2
のフレームメモリ群204、流量演算部25で計算され
た流量データを記憶するための流量データメモリ20
5、心電図データを記憶するための心電図データメモリ
206とから構成される。
【0016】次に本実施例の動作について説明する。こ
こでのスキャン方式は、セクタスキャンであるとする。
Bモードのスキャン領域は例えば90°の視野角を有
し、ドプラモードのスキャン領域はそれより狭い例えば
15°、20°、30°、45°又は60°の視野角の
中から選択される。ドプラモードのスキャン領域は、B
モードのスキャン領域に含まれる。超音波の送信及び受
信の遅延制御により決まる超音波の総合的な伝搬経路
を、走査線と称する。Bモードのスキャン領域には複数
の走査線が含まれる。ドプラモードのスキャン領域には
それより少ない例えば8本の走査線が含まれる。Bモー
ドスキャンではBモードのスキャン領域内の各走査線に
関して超音波の送受信が1回ずつ行われる。ドプラモー
ドスキャンではドプラモードのスキャン領域内の走査線
1本1本に対して超音波の送受信が2回以上、例えば1
6回ずつ行われる。断層データと流量データとが略同一
の時相で得られるように、1フレーム分のスキャンに
は、Bモードスキャンとドプラモードスキャンとが混合
される。この混合スキャンをB/Dモードスキャンと称
する。このB/Dモードスキャンでは、ドプラモードの
スキャン領域外であって、Bモードのスキャン領域に含
まれる複数の走査線に対して個々に送受信が1回ずつ行
われる。Bモードのスキャン領域内であって、ドプラモ
ードのスキャン領域に含まれる8本の走査線に対しては
個々に、Bモードのために送受信が1回行われ、その
後、ドプラモードのために送受信が16回繰り返され
る。
こでのスキャン方式は、セクタスキャンであるとする。
Bモードのスキャン領域は例えば90°の視野角を有
し、ドプラモードのスキャン領域はそれより狭い例えば
15°、20°、30°、45°又は60°の視野角の
中から選択される。ドプラモードのスキャン領域は、B
モードのスキャン領域に含まれる。超音波の送信及び受
信の遅延制御により決まる超音波の総合的な伝搬経路
を、走査線と称する。Bモードのスキャン領域には複数
の走査線が含まれる。ドプラモードのスキャン領域には
それより少ない例えば8本の走査線が含まれる。Bモー
ドスキャンではBモードのスキャン領域内の各走査線に
関して超音波の送受信が1回ずつ行われる。ドプラモー
ドスキャンではドプラモードのスキャン領域内の走査線
1本1本に対して超音波の送受信が2回以上、例えば1
6回ずつ行われる。断層データと流量データとが略同一
の時相で得られるように、1フレーム分のスキャンに
は、Bモードスキャンとドプラモードスキャンとが混合
される。この混合スキャンをB/Dモードスキャンと称
する。このB/Dモードスキャンでは、ドプラモードの
スキャン領域外であって、Bモードのスキャン領域に含
まれる複数の走査線に対して個々に送受信が1回ずつ行
われる。Bモードのスキャン領域内であって、ドプラモ
ードのスキャン領域に含まれる8本の走査線に対しては
個々に、Bモードのために送受信が1回行われ、その
後、ドプラモードのために送受信が16回繰り返され
る。
【0017】図4は本実施例による血流量測定のために
要求されるオペレータの操作手順を示すタイムチャート
である。血流量を測定するために、B/Dモードスキャ
ンが実行される。当初は、スイッチ101はOFFの状
態である。この状態では、従来と同様に図5(a)に示
すようにカラーの速度画像が断層像に重ねられてリアル
タイムでディスプレイ26に表示される。スイッチ10
1をONに切り替えると、血流量測定モードが起動す
る。血流量測定モードでは、CPU27は、画面上でド
プラモードのスキャン領域を示すためのオーバレイデー
タを作成する。このオーバレイデータは、フレームデー
タであり、ドプラモードのスキャン領域がそれを囲む例
えば点線マーカとして表現されている。血流量測定モー
ドが起動した状態では、図5(a)に示すようにカラー
の流速画像が断層像に重ねられてリアルタイムでディス
プレイ26に表示されるか、又は図5(b)に示すよう
に速度画像のカラー表示が消え、ドプラモードのスキャ
ン領域を示す点線マーカがオーバレイとして断層像に重
ねられてリアルタイムでディスプレイ26に表示され
る。
要求されるオペレータの操作手順を示すタイムチャート
である。血流量を測定するために、B/Dモードスキャ
ンが実行される。当初は、スイッチ101はOFFの状
態である。この状態では、従来と同様に図5(a)に示
すようにカラーの速度画像が断層像に重ねられてリアル
タイムでディスプレイ26に表示される。スイッチ10
1をONに切り替えると、血流量測定モードが起動す
る。血流量測定モードでは、CPU27は、画面上でド
プラモードのスキャン領域を示すためのオーバレイデー
タを作成する。このオーバレイデータは、フレームデー
タであり、ドプラモードのスキャン領域がそれを囲む例
えば点線マーカとして表現されている。血流量測定モー
ドが起動した状態では、図5(a)に示すようにカラー
の流速画像が断層像に重ねられてリアルタイムでディス
プレイ26に表示されるか、又は図5(b)に示すよう
に速度画像のカラー表示が消え、ドプラモードのスキャ
ン領域を示す点線マーカがオーバレイとして断層像に重
ねられてリアルタイムでディスプレイ26に表示され
る。
【0018】オペレータは、この表示態様で、まず断層
像を観察しながらスキャン面を最適な断面、ここでは左
室流出路の横断面の中心を通る心臓の縦断面に合致させ
るために、プローブ10を操作する。つまり、オペレー
タは、被検体の胸部表面に対するプローブ10の当接位
置及び角度を調整する。心臓を代表的な臓器とする循環
器疾患の診断では、最適断面を選ぶことが、血流量を高
精度で得るために不可欠である。図5(a)のカラー流
速画像を断層像に重ねて表示する表示態様では血流状態
をリアルタイムでとらえ易く、一方、速度画像の表示が
消え、点線マーカを断層像に重ねて表示する表示態様で
は断層像が速度画像に隠れて見えにくくなるという不具
合が解消され、スキャン面を最適断面に合わせ易くな
る。スキャン面を最適断面に合わせ易い表示態様をオペ
レータは選択できる。
像を観察しながらスキャン面を最適な断面、ここでは左
室流出路の横断面の中心を通る心臓の縦断面に合致させ
るために、プローブ10を操作する。つまり、オペレー
タは、被検体の胸部表面に対するプローブ10の当接位
置及び角度を調整する。心臓を代表的な臓器とする循環
器疾患の診断では、最適断面を選ぶことが、血流量を高
精度で得るために不可欠である。図5(a)のカラー流
速画像を断層像に重ねて表示する表示態様では血流状態
をリアルタイムでとらえ易く、一方、速度画像の表示が
消え、点線マーカを断層像に重ねて表示する表示態様で
は断層像が速度画像に隠れて見えにくくなるという不具
合が解消され、スキャン面を最適断面に合わせ易くな
る。スキャン面を最適断面に合わせ易い表示態様をオペ
レータは選択できる。
【0019】スキャン面が最適断面に合わせられた後、
オペレータは当該プローブ10の位置及び角度を保持し
たままで、ドプラモードのスキャン領域が左室流出路断
面を最小限カバーするようにマーカを参照してスイッチ
105を操作して図6(a)及び図6(b)に示すよう
にドプラモードのスキャン領域をステアリングし、また
スイッチ102〜104を操作して図7(a)及び図7
(b)に示すようにドプラモードのスキャン領域の視野
角を選択する。
オペレータは当該プローブ10の位置及び角度を保持し
たままで、ドプラモードのスキャン領域が左室流出路断
面を最小限カバーするようにマーカを参照してスイッチ
105を操作して図6(a)及び図6(b)に示すよう
にドプラモードのスキャン領域をステアリングし、また
スイッチ102〜104を操作して図7(a)及び図7
(b)に示すようにドプラモードのスキャン領域の視野
角を選択する。
【0020】次に、オペレータは、メモリスタートのス
イッチ106を操作する。このときのオーバレイデータ
(図8(a)参照)が、CPU27からメモリユニット
24のオーバレイフレームメモリ202に送られ、記憶
される。また、スイッチ106の操作後の複数の心拍サ
イクル(例えば5〜10心拍サイクル)分に相当するn
フレーム分の断層データ(図8(b)参照)が、メモリ
ユニット24の第1のフレームメモリ群203に記憶さ
れる。断層データにはフレーム単位でデータ収集時刻が
メモリスタートからの経過時間として属性される。ま
た、スイッチ106の操作後の複数の心拍サイクル(例
えば5〜10心拍サイクル)分に相当するnフレーム分
の速度データ(図8(c)参照)が、メモリユニット2
4の第2のフレームメモリ群204に記憶される。同様
に、速度データにはフレーム単位でデータ収集時刻がメ
モリスタートからの経過時間として属性される。さら
に、スイッチ106の操作後の複数の心拍サイクル分の
心電図データが心電図データメモリ206に記憶され
る。同様に、心電図データにはデータ収集時刻がメモリ
スタートからの経過時間として属性される。
イッチ106を操作する。このときのオーバレイデータ
(図8(a)参照)が、CPU27からメモリユニット
24のオーバレイフレームメモリ202に送られ、記憶
される。また、スイッチ106の操作後の複数の心拍サ
イクル(例えば5〜10心拍サイクル)分に相当するn
フレーム分の断層データ(図8(b)参照)が、メモリ
ユニット24の第1のフレームメモリ群203に記憶さ
れる。断層データにはフレーム単位でデータ収集時刻が
メモリスタートからの経過時間として属性される。ま
た、スイッチ106の操作後の複数の心拍サイクル(例
えば5〜10心拍サイクル)分に相当するnフレーム分
の速度データ(図8(c)参照)が、メモリユニット2
4の第2のフレームメモリ群204に記憶される。同様
に、速度データにはフレーム単位でデータ収集時刻がメ
モリスタートからの経過時間として属性される。さら
に、スイッチ106の操作後の複数の心拍サイクル分の
心電図データが心電図データメモリ206に記憶され
る。同様に、心電図データにはデータ収集時刻がメモリ
スタートからの経過時間として属性される。
【0021】断層データ、速度データ、心電図データに
はデータ収集時刻が属性されているので、これらデータ
を時系列で表示することが可能であり、且つ各データ間
で時間的に対応させることが可能となる。
はデータ収集時刻が属性されているので、これらデータ
を時系列で表示することが可能であり、且つ各データ間
で時間的に対応させることが可能となる。
【0022】なお、メモリユニット24にメモリスター
トを指示しているが、常に一定量のデータ、例えば10
秒分のデータが記憶していて、10秒を過ぎたデータは
オーバーフローさせ、メモリストップを指示するとその
時刻以前の10秒間のデータがメモリされる様にしても
よい。
トを指示しているが、常に一定量のデータ、例えば10
秒分のデータが記憶していて、10秒を過ぎたデータは
オーバーフローさせ、メモリストップを指示するとその
時刻以前の10秒間のデータがメモリされる様にしても
よい。
【0023】所定の心拍サイクル分の断層データ、速度
データ及び心電図データの記憶が完了した時点で、CP
U27の制御によりB/Dモードスキャンが自動的に終
了される。
データ及び心電図データの記憶が完了した時点で、CP
U27の制御によりB/Dモードスキャンが自動的に終
了される。
【0024】スキャン終了後、オペレータは任意の時刻
に、再生スタートのスイッチ107を操作する。これに
より、断層データがデータ収集時のフレームレートで順
番にメモリユニット24の第1のフレームメモリ群20
3から読み出され、DSC29を介してディスプレイ2
6に断層像としてビジュアルに動画で表示される。スキ
ャン中に画像をリアルタイムで表示するのではなく、ス
キャン終了後にメモリユニット24に記憶されている断
層データ等をディスプレイ26に動画像として表示する
ことを、“再生”と定義する。このとき、第2のフレー
ムメモリ202群から流速データ又はオーバレイフレー
ムメモリ202からオーバレイデータが読み出され、デ
ィスプレイ26に、カラー流速画像又はドプラモードの
スキャン領域を表すマーカが断層像に重ねられて(オー
バレイ)表示される。
に、再生スタートのスイッチ107を操作する。これに
より、断層データがデータ収集時のフレームレートで順
番にメモリユニット24の第1のフレームメモリ群20
3から読み出され、DSC29を介してディスプレイ2
6に断層像としてビジュアルに動画で表示される。スキ
ャン中に画像をリアルタイムで表示するのではなく、ス
キャン終了後にメモリユニット24に記憶されている断
層データ等をディスプレイ26に動画像として表示する
ことを、“再生”と定義する。このとき、第2のフレー
ムメモリ202群から流速データ又はオーバレイフレー
ムメモリ202からオーバレイデータが読み出され、デ
ィスプレイ26に、カラー流速画像又はドプラモードの
スキャン領域を表すマーカが断層像に重ねられて(オー
バレイ)表示される。
【0025】メモリユニット24から断層データを読み
出すフレームレート及び順序は変更可能であり、オペレ
ータはスイッチ109〜111を適当に操作することに
より任意の速度で断層像を再生し、また特定の断層像を
フリーズで静止させて表示させ、また逆向きに再生する
ことが可能である。また、メモリユニット24に記憶さ
れているnフレーム分の断層データを一通り再生し終わ
ると、再び1心拍目からエンドレスで再生するようにC
PU27が制御することは好ましい。
出すフレームレート及び順序は変更可能であり、オペレ
ータはスイッチ109〜111を適当に操作することに
より任意の速度で断層像を再生し、また特定の断層像を
フリーズで静止させて表示させ、また逆向きに再生する
ことが可能である。また、メモリユニット24に記憶さ
れているnフレーム分の断層データを一通り再生し終わ
ると、再び1心拍目からエンドレスで再生するようにC
PU27が制御することは好ましい。
【0026】次にオペレータはスイッチ113を操作を
契機にROIの設定操作に移行する。この操作によりデ
ィスプレイ26の断層像上にカーソルがオーバレイで表
示される。オペレータは、再生された断層像上にトラッ
クボール114を操作してROIを最適な場所に線引き
する。図9はROIが設定された様子を示す図である。
契機にROIの設定操作に移行する。この操作によりデ
ィスプレイ26の断層像上にカーソルがオーバレイで表
示される。オペレータは、再生された断層像上にトラッ
クボール114を操作してROIを最適な場所に線引き
する。図9はROIが設定された様子を示す図である。
【0027】ROIを最適な場所に設定した後は、オペ
レータはスイッチ116を操作して血流量の計算開始を
指示する。設定されたROIの位置情報が、CPU27
からメモリコントローラ201に供給される。メモリコ
ントローラ201は、この情報にしたがって第2のフレ
ームメモリ群204を制御し、設定されたROIの位置
に対応する複数のサンプル点の速度データを流量演算部
25に読み出させる。流量演算部25は、読み出された
速度データに基づいて血流量を計算する。この流量デー
タは、DSC29を介してディスプレイ26に数値表示
されるか、血流量の時間的変化を示すグラフとして表示
されるか、又はその両方が表示される。なお、グラフデ
ータは例えばDSC29で構成される。また、流量デー
タは、流量データメモリ205に送られ、データ収集時
刻を属性されて記憶される。
レータはスイッチ116を操作して血流量の計算開始を
指示する。設定されたROIの位置情報が、CPU27
からメモリコントローラ201に供給される。メモリコ
ントローラ201は、この情報にしたがって第2のフレ
ームメモリ群204を制御し、設定されたROIの位置
に対応する複数のサンプル点の速度データを流量演算部
25に読み出させる。流量演算部25は、読み出された
速度データに基づいて血流量を計算する。この流量デー
タは、DSC29を介してディスプレイ26に数値表示
されるか、血流量の時間的変化を示すグラフとして表示
されるか、又はその両方が表示される。なお、グラフデ
ータは例えばDSC29で構成される。また、流量デー
タは、流量データメモリ205に送られ、データ収集時
刻を属性されて記憶される。
【0028】上述したように循環器疾患の診断では、血
流量等の定量的情報を測定する際には、断面の設定、及
びROIの設定が好適に行われることが、精度の高い測
定を達成するために不可欠である。本実施例では、オペ
レータはスキャンと平行してリアルタイムで断層像を観
察しながらプローブ10を操作して最適断面を選定す
る。特に、流出量と流入量とを同時に計測する場合、ド
プラスキャン範囲が流出口と流入口とを含むように最新
の注意を払って断面を設定しなければならない。また、
スキャン終了後、再生画像を観察しながらROIを設定
する。つまり、ROIの設定操作はスキャンと平行して
行う必要がない。したがって、オペレータはスキャン中
は最適断面を選ぶためにプローブ10の操作に専念する
ことができ、さらにスキャン終了後、プローブ10の操
作に煩わされることなくROIの設定操作に専念でき
る。したがって、断面の選定及びROIの設定が好適に
行い得る環境が提供される。これにより、精度の高い血
流量等の測定が実現される。
流量等の定量的情報を測定する際には、断面の設定、及
びROIの設定が好適に行われることが、精度の高い測
定を達成するために不可欠である。本実施例では、オペ
レータはスキャンと平行してリアルタイムで断層像を観
察しながらプローブ10を操作して最適断面を選定す
る。特に、流出量と流入量とを同時に計測する場合、ド
プラスキャン範囲が流出口と流入口とを含むように最新
の注意を払って断面を設定しなければならない。また、
スキャン終了後、再生画像を観察しながらROIを設定
する。つまり、ROIの設定操作はスキャンと平行して
行う必要がない。したがって、オペレータはスキャン中
は最適断面を選ぶためにプローブ10の操作に専念する
ことができ、さらにスキャン終了後、プローブ10の操
作に煩わされることなくROIの設定操作に専念でき
る。したがって、断面の選定及びROIの設定が好適に
行い得る環境が提供される。これにより、精度の高い血
流量等の測定が実現される。
【0029】次に、ROIの設定方法ついて説明する。
ここでは流出量を求めるケースを想定する。左室流出路
の横断面は略円形である。この場合、最適な断面は、左
室流出路の横断面の中心を通る心臓の縦断面である。ま
た、最適なROIの場所は、左室流出路を横断する場所
である。血流量を求める方法としてはビーム直交法と、
流線直交法とが提案されているが、本実施例に採用され
る方法はいずれかに限定されるものではない。図10
(a)はビーム直交法のROIを示しており、図10
(b)は流線直交法のROIを示しており、図10
(c)は進歩的な流線直交法のROIを示している。図
10(a)乃至図10(c)においてドプラモードの走
査線を一点鎖線で示している。また、図10(a)乃至
図10(c)において血流の流線ベクトルを矢印で示し
ている。
ここでは流出量を求めるケースを想定する。左室流出路
の横断面は略円形である。この場合、最適な断面は、左
室流出路の横断面の中心を通る心臓の縦断面である。ま
た、最適なROIの場所は、左室流出路を横断する場所
である。血流量を求める方法としてはビーム直交法と、
流線直交法とが提案されているが、本実施例に採用され
る方法はいずれかに限定されるものではない。図10
(a)はビーム直交法のROIを示しており、図10
(b)は流線直交法のROIを示しており、図10
(c)は進歩的な流線直交法のROIを示している。図
10(a)乃至図10(c)においてドプラモードの走
査線を一点鎖線で示している。また、図10(a)乃至
図10(c)において血流の流線ベクトルを矢印で示し
ている。
【0030】ビーム直交法では、ROIA-A が例えば左
室流出路を横断し、且つドプラモードの全ての走査線と
直交するように直線、曲線、又はそれらの混合線で引か
れる。流線直交法では、ROIA-A が例えば左室流出路
を横断し、且つ、血流の流線ベクトルに対して直交する
ように、直線、曲線、又はそれらの混合線で引かれる。
血流の絶対速度を求めるには、走査線と血流方向とのな
す角度が必要である。ビーム直交法は、8本の走査線上
の同じ深さの点を連結するようにROIを引けばよく、
自動化も容易であるので、オペレータは深さだけを調整
すればよく、ROIA-A の設定操作が簡易であるという
優位性を持っているが、走査線毎に角度を入力する必要
があり面倒であるという反面性も合わせ持っている。流
線直交法は、オペレータは速度ベクトルを判断してそれ
に直交するようにROIを必要があり、面倒であるが、
角度の入力が不要であるという優位性を有する。図10
(c)のように同心円状の複数のROIを設定すること
もでき、この場合は1本のROIに比べてサンプル点の
増加に応じて測定精度が向上する。このようにプローブ
操作によるデータ収集とROI設定の時刻を別々にする
ことにより、同一データに対して最適なROI設定又は
複数のROI設定が可能となり、さらに精度が向上す
る。また、流出口と流入口それぞれにROIを設定して
同じフレームの速度データを使って流出量と流入量とを
同時に計測できる。これはプローブ操作によるデータ収
集とROI設定とを同時に行う従来では到底不可能であ
る。なお、血管の血流量を計測する場合、ビーム直交法
では図11(a)のようにROIが設定され、流線直交
法では図11(b)のようにROIが設定される。
室流出路を横断し、且つドプラモードの全ての走査線と
直交するように直線、曲線、又はそれらの混合線で引か
れる。流線直交法では、ROIA-A が例えば左室流出路
を横断し、且つ、血流の流線ベクトルに対して直交する
ように、直線、曲線、又はそれらの混合線で引かれる。
血流の絶対速度を求めるには、走査線と血流方向とのな
す角度が必要である。ビーム直交法は、8本の走査線上
の同じ深さの点を連結するようにROIを引けばよく、
自動化も容易であるので、オペレータは深さだけを調整
すればよく、ROIA-A の設定操作が簡易であるという
優位性を持っているが、走査線毎に角度を入力する必要
があり面倒であるという反面性も合わせ持っている。流
線直交法は、オペレータは速度ベクトルを判断してそれ
に直交するようにROIを必要があり、面倒であるが、
角度の入力が不要であるという優位性を有する。図10
(c)のように同心円状の複数のROIを設定すること
もでき、この場合は1本のROIに比べてサンプル点の
増加に応じて測定精度が向上する。このようにプローブ
操作によるデータ収集とROI設定の時刻を別々にする
ことにより、同一データに対して最適なROI設定又は
複数のROI設定が可能となり、さらに精度が向上す
る。また、流出口と流入口それぞれにROIを設定して
同じフレームの速度データを使って流出量と流入量とを
同時に計測できる。これはプローブ操作によるデータ収
集とROI設定とを同時に行う従来では到底不可能であ
る。なお、血管の血流量を計測する場合、ビーム直交法
では図11(a)のようにROIが設定され、流線直交
法では図11(b)のようにROIが設定される。
【0031】次に血流量の計測方法について説明する。
通常、血管(動脈系)や左室流出路は断面が円形で速度
も軸対称で分布すると考えられる。この血管断面を同心
の複数の円環の集まりと考える。各円環は、サンプル点
が1つずつ幅中心に存在するように設定される。サンプ
ル点の間隔をaとする。各円環の幅はaである。血管断
面の中心に1つのサンプル点が存在するものと考える
と、中心からサンプル点までの距離はそれぞれ、a、2
・a、3・a、…となる。中心から各円環の内側の半径
はそれぞれ、a/2、a+a/2、2・a+a/2、…
となる。ここで中心からi番目の円環の内側の半径をR
i とする。円環の断面積Si は、 Si =π・Ri 2 −π・Ri-1 2 =π・(Ri 2 −Ri-1 2 ) で与えられる。
通常、血管(動脈系)や左室流出路は断面が円形で速度
も軸対称で分布すると考えられる。この血管断面を同心
の複数の円環の集まりと考える。各円環は、サンプル点
が1つずつ幅中心に存在するように設定される。サンプ
ル点の間隔をaとする。各円環の幅はaである。血管断
面の中心に1つのサンプル点が存在するものと考える
と、中心からサンプル点までの距離はそれぞれ、a、2
・a、3・a、…となる。中心から各円環の内側の半径
はそれぞれ、a/2、a+a/2、2・a+a/2、…
となる。ここで中心からi番目の円環の内側の半径をR
i とする。円環の断面積Si は、 Si =π・Ri 2 −π・Ri-1 2 =π・(Ri 2 −Ri-1 2 ) で与えられる。
【0032】各サンプル点の絶対速度値を中心から順に
V1 、V2 、…、Vi 、…、Vn とする。速度分布が血
管断面の中心に関して対称であるとすれば、i番目の円
環を流れる血流量qi は qi =Vi ・Si で与えられる。
V1 、V2 、…、Vi 、…、Vn とする。速度分布が血
管断面の中心に関して対称であるとすれば、i番目の円
環を流れる血流量qi は qi =Vi ・Si で与えられる。
【0033】したがって、血管を流れる血流量Qは、 で与えられる。
【0034】なお、速度分布は完全には対称とは限らな
いから、血管断面の中心から等距離にある2つのサンプ
ル点の速度値の平均値を上記Si として採用することが
通常行われている。
いから、血管断面の中心から等距離にある2つのサンプ
ル点の速度値の平均値を上記Si として採用することが
通常行われている。
【0035】次にディスプレイ26の表示方法について
説明する。図12はディスプレイ26の表示画面の一例
を示す。ここで説明する表示画面はCPU27の制御で
実現される。スキャンのフレーム周期が64msである
とすれば、毎秒約16枚(16フレーム)分の断層デー
タ及び速度データが得られることになり、このデータは
心電図データと共に例えば5秒間分がメモリユニット2
4に記憶される。毎秒約16フレームとすれば、5秒間
で80フレームの2次元データが記憶される。各データ
は時刻情報を持っているから、流量演算部25で演算さ
れた流量も時刻情報を有しており、断層像のフレーム及
び心電波形と対応づけることができる。
説明する。図12はディスプレイ26の表示画面の一例
を示す。ここで説明する表示画面はCPU27の制御で
実現される。スキャンのフレーム周期が64msである
とすれば、毎秒約16枚(16フレーム)分の断層デー
タ及び速度データが得られることになり、このデータは
心電図データと共に例えば5秒間分がメモリユニット2
4に記憶される。毎秒約16フレームとすれば、5秒間
で80フレームの2次元データが記憶される。各データ
は時刻情報を持っているから、流量演算部25で演算さ
れた流量も時刻情報を有しており、断層像のフレーム及
び心電波形と対応づけることができる。
【0036】図13は、断層像のフレームに時間的に早
い順に番号を付け、その時刻に対応する心電図電圧、左
室流出路の流量、左室流入路の流量等の表であり、この
表はCPU27で作成され、CPU27の内部メモリ又
はメモリユニット24に記憶される。更に、速度プロフ
ァイルを得るための各サンプル点での速度データ等が必
要に応じて加えられる。CPU27は速度データや流量
データ等に基づいて後述するような各種グラフを作成す
る。これらグラフデータは、図12に示すようにディス
プレイ26に断層像と共に同一画面に各種時間波形とし
て表示される。グラフデータは、CPU27で作成して
もよいし、流量演算部25で作成してもよい。
い順に番号を付け、その時刻に対応する心電図電圧、左
室流出路の流量、左室流入路の流量等の表であり、この
表はCPU27で作成され、CPU27の内部メモリ又
はメモリユニット24に記憶される。更に、速度プロフ
ァイルを得るための各サンプル点での速度データ等が必
要に応じて加えられる。CPU27は速度データや流量
データ等に基づいて後述するような各種グラフを作成す
る。これらグラフデータは、図12に示すようにディス
プレイ26に断層像と共に同一画面に各種時間波形とし
て表示される。グラフデータは、CPU27で作成して
もよいし、流量演算部25で作成してもよい。
【0037】図12に示すようにディスプレイ26の画
面左側に断層像とドプラモードのスキャン領域を示すマ
ーカが表示され、右側には各種データが横軸を時間とし
てグラフで表示される。断層像の下側に、1回拍出量が
「SV=73(ml)」、心拍出量が「CO=4570(m
l)」,平均心拍数が「HR=68(/sec)」のように数値
表示される。
面左側に断層像とドプラモードのスキャン領域を示すマ
ーカが表示され、右側には各種データが横軸を時間とし
てグラフで表示される。断層像の下側に、1回拍出量が
「SV=73(ml)」、心拍出量が「CO=4570(m
l)」,平均心拍数が「HR=68(/sec)」のように数値
表示される。
【0038】図12の右側最上段は、横軸が時間経過、
縦軸が血流量を表し、ROIが引かれた左室流出路から
拍出する流出量の時間変化を表すグラフである。右側上
から2段目には、左室流出路の径方向の位置Dに沿った
血流量の分布を示す速度プロファイルが時系列に等間隔
で配列されたグラフである。この速度プロファイルの時
間的変化により、左室流出路の径方向の速度分布が時々
刻々変化している様子が観察される。右側上から3段目
は、横軸が時間経過、縦軸が血流量を表し、ROIが引
かれた左室流入路から流入する流入量の時間変化を表す
グラフである。なお、流出量の時間的変化と、流入量の
時間的変化とは時相がずれているが、1回の拍動当たり
の血流量の平均値としては等しい。右側下段は、心電図
波形を表すグラフである。
縦軸が血流量を表し、ROIが引かれた左室流出路から
拍出する流出量の時間変化を表すグラフである。右側上
から2段目には、左室流出路の径方向の位置Dに沿った
血流量の分布を示す速度プロファイルが時系列に等間隔
で配列されたグラフである。この速度プロファイルの時
間的変化により、左室流出路の径方向の速度分布が時々
刻々変化している様子が観察される。右側上から3段目
は、横軸が時間経過、縦軸が血流量を表し、ROIが引
かれた左室流入路から流入する流入量の時間変化を表す
グラフである。なお、流出量の時間的変化と、流入量の
時間的変化とは時相がずれているが、1回の拍動当たり
の血流量の平均値としては等しい。右側下段は、心電図
波形を表すグラフである。
【0039】流出量と、流入量とを同時に計測するに
は、左室流出路と左室流入路とを含むようにドプラモー
ドのスキャン領域が広く設定される必要がある。また、
左室流出路と左室流入路とにそれぞれ1つずつ合計2本
のROIを設定し、ROI毎に血流量を求めることが必
要である。2本のROIを設定することに代えて、1本
のROIを左室流出路から左室流入路に至るように長く
設定してもよい。この場合、正極性の血流速度に基づい
て流出量が求められ、負極性の血流速度に基づいて流入
量が求められる。右側最下段には、心電図波形が表示さ
れる。
は、左室流出路と左室流入路とを含むようにドプラモー
ドのスキャン領域が広く設定される必要がある。また、
左室流出路と左室流入路とにそれぞれ1つずつ合計2本
のROIを設定し、ROI毎に血流量を求めることが必
要である。2本のROIを設定することに代えて、1本
のROIを左室流出路から左室流入路に至るように長く
設定してもよい。この場合、正極性の血流速度に基づい
て流出量が求められ、負極性の血流速度に基づいて流入
量が求められる。右側最下段には、心電図波形が表示さ
れる。
【0040】右側の全てのグラフは時相が一致されて表
示される。CPU27により、右側のグラフの時間軸に
沿って時相マーカが配置される位置は、左側の断層像の
時相に対応している。例えば、断層像が動画として再生
されたり、早送り再生や逆再生等で表示されると、それ
に合わせてこの時相マーカが左右に移動して、断層像の
時相とグラフ上の数値との関係が明瞭に示されるように
なっている。オペレータがトラックボール114を使っ
て時相マーカを移動させると、CPU27の制御によ
り、時相マーカの位置に対応する時相の断層像が表示さ
れる。右側上から2段目のプロファイルに於ても、点線
で示すように対応する時相が示されている。
示される。CPU27により、右側のグラフの時間軸に
沿って時相マーカが配置される位置は、左側の断層像の
時相に対応している。例えば、断層像が動画として再生
されたり、早送り再生や逆再生等で表示されると、それ
に合わせてこの時相マーカが左右に移動して、断層像の
時相とグラフ上の数値との関係が明瞭に示されるように
なっている。オペレータがトラックボール114を使っ
て時相マーカを移動させると、CPU27の制御によ
り、時相マーカの位置に対応する時相の断層像が表示さ
れる。右側上から2段目のプロファイルに於ても、点線
で示すように対応する時相が示されている。
【0041】心電図波形はフレーム間隔より細かい間隔
でデータを表示する必要が有り、後述するように図13
のフレーム間にさらに細かい時間間隔を設定し、心電図
以外のデータについては補間データを用いることができ
る。
でデータを表示する必要が有り、後述するように図13
のフレーム間にさらに細かい時間間隔を設定し、心電図
以外のデータについては補間データを用いることができ
る。
【0042】1回拍出量に平均心拍数を掛ければ心拍出
量となり、単位を(ml/min)として、平均心拍数と共に断
層像の下側に数値表示される。これらのデータを記録す
る場合には、図示しない専用のキーボードあるいは通常
のキーボード又はマウス等で必要なデータのみを選択し
て記録することができ、また必要な所見等も追記するこ
とが容易である。
量となり、単位を(ml/min)として、平均心拍数と共に断
層像の下側に数値表示される。これらのデータを記録す
る場合には、図示しない専用のキーボードあるいは通常
のキーボード又はマウス等で必要なデータのみを選択し
て記録することができ、また必要な所見等も追記するこ
とが容易である。
【0043】以上説明したように、複数フレーム分の断
層データ及び速度データをメモリユニット24に一時的
に蓄えることで、断面の選定操作とROIの設定操作と
を時分割で行うこと、つまり、スキャン中はオペレータ
はプローブ10の操作に専念でき、またスキャン終了後
にプローブ10の操作に煩わされることなくROIの設
定操作に専念できる。これは、最適な断面にスキャン面
を合わせられ、しかも最適な場所にROIを設定できる
ような余裕をオペレータに与えることを意味し、高精度
の血流量計測の実現につながる。
層データ及び速度データをメモリユニット24に一時的
に蓄えることで、断面の選定操作とROIの設定操作と
を時分割で行うこと、つまり、スキャン中はオペレータ
はプローブ10の操作に専念でき、またスキャン終了後
にプローブ10の操作に煩わされることなくROIの設
定操作に専念できる。これは、最適な断面にスキャン面
を合わせられ、しかも最適な場所にROIを設定できる
ような余裕をオペレータに与えることを意味し、高精度
の血流量計測の実現につながる。
【0044】このような時分割方式の採用は、流量測定
のみならず、他の循環器疾患の診断に必要な他のデータ
も同時に得ることを可能とする。以下に、他のデータも
同時に得ることを可能にする第1実施例の変形例につい
て述べる。
のみならず、他の循環器疾患の診断に必要な他のデータ
も同時に得ることを可能とする。以下に、他のデータも
同時に得ることを可能にする第1実施例の変形例につい
て述べる。
【0045】通常はプローブ10は1個であるが、血流
量と同時に血圧の変化に比例する血管(例えば大動脈)
の径の変化を計測すると、循環器系あるいは心機能の評
価に有益な指標(例えば圧・容積曲線など)が得られ
る。図14には2個のプローブ10a、10bを用いた
超音波診断装置の構成が簡略的に示されている。図1の
レートパルス発生器12、送信遅延回路13、パルサ1
5、AMP17、受信遅延回路14をまとめて送受信回
路50としてあり、ミキサ19、ローパスフィルタ2
0、参照信号発生器18、A/D変換器21、MTIフ
ィルタ22、ドプラ演算部23をまとめてドプラ部52
としてある。その他、図1と同じ部分には同符号を付し
てある。
量と同時に血圧の変化に比例する血管(例えば大動脈)
の径の変化を計測すると、循環器系あるいは心機能の評
価に有益な指標(例えば圧・容積曲線など)が得られ
る。図14には2個のプローブ10a、10bを用いた
超音波診断装置の構成が簡略的に示されている。図1の
レートパルス発生器12、送信遅延回路13、パルサ1
5、AMP17、受信遅延回路14をまとめて送受信回
路50としてあり、ミキサ19、ローパスフィルタ2
0、参照信号発生器18、A/D変換器21、MTIフ
ィルタ22、ドプラ演算部23をまとめてドプラ部52
としてある。その他、図1と同じ部分には同符号を付し
てある。
【0046】イメージング部28、ドプラ部52の出力
はメモリユニット24に入力すると共にDSC29に入
力されディスプレイ26に表示される。変位計測部53
で求められた血管径の変位計測のデータは、同一トラン
スジューサで検出された血管断面像と共にメモリユニッ
ト24に入力しメモリされる。また、心電計54から得
られる心電図波形あるいはR波のタイミングが入力器3
0、CPU27を経由してメモリユニット24にメモリ
される。医師は2個のプローブ10a、10bによりそ
れぞれ血流量と血管径の変位を測定するに適した断面を
選んでコンソール30のメモリスタートボタン106を
押すと夫々のデータはメモリユニット24に記憶され血
流量測定の場合と同様数心拍(例えば5〜10心拍)分
記憶され、この後の種々の操作により目的とする心機能
の評価指標をCPU27で演算させ、ディスプレイ26
上にグラフ又は数値で表示されることができる。この場
合、既に計測しておいた患者の最高血圧値、最低血圧値
をコンソール30を通して入力し心機能パラメータの計
算に用いることができる。
はメモリユニット24に入力すると共にDSC29に入
力されディスプレイ26に表示される。変位計測部53
で求められた血管径の変位計測のデータは、同一トラン
スジューサで検出された血管断面像と共にメモリユニッ
ト24に入力しメモリされる。また、心電計54から得
られる心電図波形あるいはR波のタイミングが入力器3
0、CPU27を経由してメモリユニット24にメモリ
される。医師は2個のプローブ10a、10bによりそ
れぞれ血流量と血管径の変位を測定するに適した断面を
選んでコンソール30のメモリスタートボタン106を
押すと夫々のデータはメモリユニット24に記憶され血
流量測定の場合と同様数心拍(例えば5〜10心拍)分
記憶され、この後の種々の操作により目的とする心機能
の評価指標をCPU27で演算させ、ディスプレイ26
上にグラフ又は数値で表示されることができる。この場
合、既に計測しておいた患者の最高血圧値、最低血圧値
をコンソール30を通して入力し心機能パラメータの計
算に用いることができる。
【0047】このように、血管や心臓を代表的な臓器と
する循環器疾患の診断では、計測のための最適断面を選
ぶことが、精度の高い再現性のあるデータを得るために
不可欠であるが、本実施例では、医師が最適断面を選ぶ
ことに専念し、その断面でのデータを一旦記憶し、再生
された画像上で各種操作を行うことで流量計測のための
ROIを最適な位置に設定することにより容易に高精度
で再現性のある流量データを得ることができ、超音波に
よる定量的な心機能パラメータの計測が実用的となる。
さらに、複数方向の超音波ビームを用いた血流量、特に
心拍出量計測において、同一のデータに対してビーム直
交法、流線直交法、両方のいずれかを選択することがで
き、またさらに複数の曲線あるいは、左室流出路と左室
流入路となどの複数の領域を設定してデータ数を多くし
た場合などは、本実施例のようにプローブ操作とROI
設定とを時間的に分離したことによって初めて精度を上
げることができる。特に左室流出路を十分カバーできる
が操作性がやや繁雑であった流線直交法では操作性向上
の効果が大きく、精度の高い計測が実用可能となる。ま
た、走査線のそれぞれに時間遅れがあるが、数心拍分の
メモリされたデータから補間によって時間差の誤差を極
小にする様な演算を施すことが容易にできるようにな
る。また、血流のみならず、さらに心電図、血管径の変
位、最高血圧、最低血圧などの多くのデータを入力しそ
れらの値と関連させた心機能パラメータを算出すること
も可能となり、機能が大幅に拡大される。
する循環器疾患の診断では、計測のための最適断面を選
ぶことが、精度の高い再現性のあるデータを得るために
不可欠であるが、本実施例では、医師が最適断面を選ぶ
ことに専念し、その断面でのデータを一旦記憶し、再生
された画像上で各種操作を行うことで流量計測のための
ROIを最適な位置に設定することにより容易に高精度
で再現性のある流量データを得ることができ、超音波に
よる定量的な心機能パラメータの計測が実用的となる。
さらに、複数方向の超音波ビームを用いた血流量、特に
心拍出量計測において、同一のデータに対してビーム直
交法、流線直交法、両方のいずれかを選択することがで
き、またさらに複数の曲線あるいは、左室流出路と左室
流入路となどの複数の領域を設定してデータ数を多くし
た場合などは、本実施例のようにプローブ操作とROI
設定とを時間的に分離したことによって初めて精度を上
げることができる。特に左室流出路を十分カバーできる
が操作性がやや繁雑であった流線直交法では操作性向上
の効果が大きく、精度の高い計測が実用可能となる。ま
た、走査線のそれぞれに時間遅れがあるが、数心拍分の
メモリされたデータから補間によって時間差の誤差を極
小にする様な演算を施すことが容易にできるようにな
る。また、血流のみならず、さらに心電図、血管径の変
位、最高血圧、最低血圧などの多くのデータを入力しそ
れらの値と関連させた心機能パラメータを算出すること
も可能となり、機能が大幅に拡大される。
【0048】さらに、断層像と血流量等の時間的に変化
するグラフデータを同一画面に、且つ時相を対応付けて
表示することができ、各時相での詳細な心機能解析が可
能である。また、このようにすれば、必要な情報のみを
確実に記録することができ、また添付情報も追記するこ
とができるため、医療データの記録として最適なものと
なる。
するグラフデータを同一画面に、且つ時相を対応付けて
表示することができ、各時相での詳細な心機能解析が可
能である。また、このようにすれば、必要な情報のみを
確実に記録することができ、また添付情報も追記するこ
とができるため、医療データの記録として最適なものと
なる。
【0049】心拍動に伴って心臓自体が動いており、従
って流入口や流出口も時々刻々と位置が変化する。この
ような場合は、大動脈あるいは僧帽弁の弁輪部を輪郭抽
出の手法により自動的に求め、それをもとに一旦マニュ
アルで設定されたROIを流入口や流出口の移動に追従
させるようにすることも可能である。本発明は上述した
実施例に限定されることなく種々変形して実施可能であ
る。
って流入口や流出口も時々刻々と位置が変化する。この
ような場合は、大動脈あるいは僧帽弁の弁輪部を輪郭抽
出の手法により自動的に求め、それをもとに一旦マニュ
アルで設定されたROIを流入口や流出口の移動に追従
させるようにすることも可能である。本発明は上述した
実施例に限定されることなく種々変形して実施可能であ
る。
【0050】
【発明の効果】本発明では次のような効果が実現され
る。被検体に当接され、超音波を送信し、且つ反射波を
受信するプローブを介して、被検体の断面が超音波ビー
ムによりスキャンされる。受信信号に基づいて断層デー
タと、速度データとが得られる。複数フレーム分の断層
データと、速度データとが記憶される。スキャンが終了
した後に、記憶されている断層データに基づいて断層像
が再生され表示される。オペレータの操作により、再生
され表示される断層像上にROIが設定される。このR
OI上の速度データに基づいて血流量が計算される。オ
ペレータは、断層像を再生しながらROIを設定でき
る。つまり、オペレータは、スキャン中はプローブを操
作してスキャン面を最適な断面に合わせる作業に専念で
き、また再生中はプローブの操作に煩わされることなく
ROIを最適な場所に設定することに専念できる。これ
により、プローブを操作することと、ROIを最適な場
所に設定するという2つの操作を同時に行う繁雑さが解
消され、スキャン面を最適な断面に合わせる精度が向上
し、且つROIを最適な場所に設定する精度が向上す
る。したがって、血流量等の計測精度が向上する。
る。被検体に当接され、超音波を送信し、且つ反射波を
受信するプローブを介して、被検体の断面が超音波ビー
ムによりスキャンされる。受信信号に基づいて断層デー
タと、速度データとが得られる。複数フレーム分の断層
データと、速度データとが記憶される。スキャンが終了
した後に、記憶されている断層データに基づいて断層像
が再生され表示される。オペレータの操作により、再生
され表示される断層像上にROIが設定される。このR
OI上の速度データに基づいて血流量が計算される。オ
ペレータは、断層像を再生しながらROIを設定でき
る。つまり、オペレータは、スキャン中はプローブを操
作してスキャン面を最適な断面に合わせる作業に専念で
き、また再生中はプローブの操作に煩わされることなく
ROIを最適な場所に設定することに専念できる。これ
により、プローブを操作することと、ROIを最適な場
所に設定するという2つの操作を同時に行う繁雑さが解
消され、スキャン面を最適な断面に合わせる精度が向上
し、且つROIを最適な場所に設定する精度が向上す
る。したがって、血流量等の計測精度が向上する。
【図1】本発明の一実施例に係る超音波診断装置のブロ
ック図。
ック図。
【図2】図1のコンソールの主要部の構成を示す図。
【図3】図1のメモリユニットのブロック図。
【図4】本実施例の動作を示すタイムチャート。
【図5】血流量計測モードの起動前後の表示画像の変化
を示す図。
を示す図。
【図6】ドプラモードのスキャン領域のステアリングの
説明図。
説明図。
【図7】ドプラモードのスキャン領域の視野角の選択の
説明図。
説明図。
【図8】オーバレイイメージ、断層イメージ、速度イメ
ージを示す図。
ージを示す図。
【図9】ROIが設定された状態でのディスプレイの表
示画面の一例を示す図。
示画面の一例を示す図。
【図10】ROIの設定方法の説明図。
【図11】代表的な2種類の血流量計測方法の説明図。
【図12】ディスプレイの表示画面の一例を示す図。
【図13】各種データの対応表を示す図。
【図14】変形例に係る超音波診断装置のブロック図。
10…プローブ、 11…クロック発生
器、12…レートパルス発生器、 13…送信遅延
回路、14…受信遅延回路、 15…パル
サ、16…ケーブル、 17…増幅器、
18…参照信号発生器、 19…ミキサ、20
…ローパスフィルタ、 21…アナログディジタ
ル変換器、22…MTIフィルタ、 23…ド
プラ演算部、24…メモリユニット、 25…
流量演算部、26…ディスプレイ、 27…
CPU、28…B/Wイメージング部、 29…ディ
ジタルスキャンコンバータ、30…コンソール、
54…心電計。
器、12…レートパルス発生器、 13…送信遅延
回路、14…受信遅延回路、 15…パル
サ、16…ケーブル、 17…増幅器、
18…参照信号発生器、 19…ミキサ、20
…ローパスフィルタ、 21…アナログディジタ
ル変換器、22…MTIフィルタ、 23…ド
プラ演算部、24…メモリユニット、 25…
流量演算部、26…ディスプレイ、 27…
CPU、28…B/Wイメージング部、 29…ディ
ジタルスキャンコンバータ、30…コンソール、
54…心電計。
Claims (8)
- 【請求項1】 被検体に当接され、超音波を送信し、且
つ反射波を受信するプローブと、 前記プローブを駆動して、前記被検体の断面を超音波ビ
ームでスキャンするスキャン手段と、 前記スキャン手段の出力に基づいて断層データを得る手
段と、 前記スキャン手段の出力に基づいて速度データを得る手
段と、 前記断層データを複数フレーム分記憶する第1の記憶手
段と、 前記速度データを複数フレーム分記憶する第2の記憶手
段と、 前記スキャン手段によるスキャンが終了した後、前記第
1の記憶手段に記憶されている前記断層データを断層像
として表示する表示手段と、 前記表示手段により表示された断層像上にROIを設定
するための操作手段と、 前記第2の記憶手段に記憶されている前記ROI上の速
度データに基づいて、血流速度分布、血流量、組織速度
の少なくとも1つを求める手段とを具備することを特徴
とする超音波診断装置。 - 【請求項2】 前記速度データが得られたスキャン領域
を表すスキャン領域データを記憶する第3の記憶手段を
さらに備え、前記スキャン領域データに基づく前記スキ
ャン領域を示すマーカと前記速度データに基づく速度画
像との一方が前記表示手段により前記断層像に重ねて表
示されることを特徴とする請求項1記載の超音波診断装
置。 - 【請求項3】 前記第1の記憶手段に記憶されている断
層データと、前記第2の記憶手段に記憶されている速度
データとは相互のデータ収集時刻が対応して記憶されて
いることを特徴とする請求項1記載の超音波診断装置。 - 【請求項4】 前記被検体の心電図を測定し、記憶する
手段をさらに備え、前記断層データ、前記速度データ及
び前記心電図データは相互にデータ収集時刻が対応付け
て記憶されていることを特徴とする請求項1記載の超音
波診断装置。 - 【請求項5】 前記第1の記憶手段は前記断層データを
少なくとも1心拍期間に相当する複数フレーム分記憶
し、前記第2の記憶手段は前記速度データを少なくとも
1心拍期間に相当する複数フレーム分記憶することを特
徴とする請求項4記載の超音波診断装置。 - 【請求項6】 被検体に当接され、超音波を送信し、且
つ反射波を受信するプローブと、 前記プローブを駆動して、前記被検体の断面を超音波ビ
ームで繰り返しスキャンするスキャン手段と、 前記スキャン手段の出力に基づいて断層データを得る手
段と、 前記スキャン手段の出力に基づいて速度データを得る手
段と、 前記断層データを断層像として表示する表示手段と、 前記表示された断層像上にROIを設定するための操作
手段と、 前記ROI上の速度データに基づいて、前記ROIに沿
った血流速度分布、血流量、組織速度の少なくとも1つ
を求める手段とを具備し、 前記表示手段は前記血流量の時間的変化をグラフとして
前記断層像と共に同一画面に表示し、表示されている断
層像の時相を表すためのマーカを前記グラフの時間軸に
沿って表示することを特徴とする超音波診断装置。 - 【請求項7】 前記マーカの表示位置を移動するための
入力手段をさらに備え、前記表示手段により前記マーカ
の位置に応じた時相の断層像が表示されることを特徴と
する請求項6記載の超音波診断装置。 - 【請求項8】 被検体に当接され、超音波を送信し、且
つ反射波を受信するプローブと、 前記プローブを駆動して、前記被検体の断面を超音波ビ
ームでスキャンするスキャン手段と、 前記スキャン手段の出力に基づいて断層データを得る手
段と、 前記スキャン手段の出力に基づいて速度データを得る手
段と、 前記断層データを断層像として表示する表示手段と、 前記表示手段により表示された断層像上にROIを設定
するための操作手段と、 前記ROI上の速度データに基づいて、血流量と前記R
OIに沿った血流速度分布とを求める手段とを具備し、 前記表示手段は前記血流量の経時的変化を表すグラフを
表示し、時相が異なる複数の前記血流速度分布を時系列
に配列して表示することを特徴とする超音波診断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14883995A JP3713303B2 (ja) | 1994-06-22 | 1995-06-15 | 超音波診断装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14034794 | 1994-06-22 | ||
JP6-140347 | 1994-06-22 | ||
JP14883995A JP3713303B2 (ja) | 1994-06-22 | 1995-06-15 | 超音波診断装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0866399A true JPH0866399A (ja) | 1996-03-12 |
JP3713303B2 JP3713303B2 (ja) | 2005-11-09 |
Family
ID=26472892
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14883995A Expired - Fee Related JP3713303B2 (ja) | 1994-06-22 | 1995-06-15 | 超音波診断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3713303B2 (ja) |
Cited By (21)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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