JPH0865025A - 自動車用fm−tvガラスアンテナ装置 - Google Patents

自動車用fm−tvガラスアンテナ装置

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JPH0865025A
JPH0865025A JP6199907A JP19990794A JPH0865025A JP H0865025 A JPH0865025 A JP H0865025A JP 6199907 A JP6199907 A JP 6199907A JP 19990794 A JP19990794 A JP 19990794A JP H0865025 A JPH0865025 A JP H0865025A
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JP
Japan
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band
frequency
heater
automobile
antenna
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Withdrawn
Application number
JP6199907A
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English (en)
Inventor
Shotaro Takenobu
省太郎 武信
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】FM−TV両放送の受信感度向上。 【構成】窓のガラス板1に、デフォッガーと、デフォッ
ガーと近接させて容量結合させたアンテナ導体3とを設
け、バスバー5bとバッテリーとの間にチョークコイル
を挿入接続し、FM帯又はTV帯の下限周波数の低い方
の周波数の70〜110%を自己共振周波数とする高周
波コイル7a、7bをチョークコイルに直列接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高受信感度、低ノイ
ズ、無指向性の自動車用FM−TVガラスアンテナ装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のラジオ用のアンテナとしては、
ロッドアンテナあるいはリッドアンテナに代わるものと
して、自動車の後部窓用のガラス板の表面あるいは内部
にAM用、又はFM用、又はAM・FM兼用のアンテナ
導体を設けたガラスアンテナが広く普及している。
【0003】このガラスアンテナはロッドアンテナある
いはリッドアンテナのように外部に突出していないた
め、危害を与えることが少ないとともに折られたりする
ことがなく、また錆びたりすることがないので性能の変
化が少なく、また、自動車の外観のデザインを良好にす
るという利点を有している。
【0004】このガラスアンテナは、ガラス板に設けら
れているアンテナ導体のパターンを所望の性能が得られ
るようにパターンを設計することで、アンテナ・ゲイン
を高めることができるが、自動車用のガラスアンテナの
場合、ガラス板の面積が充分でないため、アンテナ導体
と自動車の車体間の距離が狭くならざるを得ず、そのた
めアンテナ導体からのリーク電流が多くなり、受信感度
が不充分となる傾向がある。
【0005】また自動車の後部窓用ガラスアンテナの場
合、通常窓ガラス板に曇り除去用の通電加熱式のデフォ
ッガーが所定パターンのアンテナ導体と一緒に設けられ
ているため、特にヒーター線とアンテナ導体が近接して
いる場合には、この曇り除去用通電加熱式のデフォッガ
ーの給電部分を通じて自動車の車体へリークされ、受信
感度の損失が生じる。
【0006】そのため、受信感度の損失を防ぐ目的でチ
ョークコイルを曇り除去用の通電加熱式のデフォッガー
の給電点と接地間に設けることも行なわれているが、か
かるチョークコイルを用いた自動車用ガラスアンテナの
場合、チョークコイルが高周波通電阻止機能を充分持た
ないので、受信感度が低くなるという傾向がある。
【0007】従来のガラスアンテナにおいては、上記し
たような受信感度の損失を補償するため、アンテナ導体
の給電端子と受信機との間の給電線の好適な部位に前置
増幅器を挿入することが行われていた。しかし、前置増
幅器挿入のため強電界中においては、混変調などが発生
したり、あるいは歪が大きくなるという問題点があっ
た。
【0008】また、この方式の場合にはラジオ受信機と
は別に前置増幅器を設置する必要があるため、生産性が
悪くなるという問題点や、ガラスアンテナの近傍に前置
増幅器を設置することは、前置増幅器用のスペース確保
等で自動車の設計上の制約条件を与えるという問題点を
有していた。従って、このような前置増幅器を必要とせ
ず、しかも、高受信感度で低ノイズで無指向性の自動車
用FM−TVガラスアンテナ装置の開発が望まれてい
た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
技術が有していた前述の欠点を解消し、高価な前置増幅
器を必要とせず、かつ、高受信感度、低ノイズで無指向
性の自動車用FM−TVガラスアンテナ装置を新規に提
供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題を解
決すべくなされたものであり、自動車の後部窓のガラス
板に、ヒーター線とヒーター線に給電するバスバーとを
有する通電加熱式のデフォッガーと、デフォッガーとの
間で直流電流の送受は行われないが高周波電流の送受は
行われるように所定間隔をおいて近接させて容量結合さ
せた所定パターンのアンテナ導体とを設け、一方のバス
バーとバッテリーとの間及び他方のバスバーと接地との
間にチョークコイルを挿入接続した自動車用FM−TV
ガラスアンテナ装置において、一方のバスバーとバッテ
リーとの間及び他方のバスバーと接地との間にチョーク
コイルとFM放送周波数帯域又はテレビ放送周波数帯域
の下限周波数の低い方の周波数の70〜110%を自己
共振周波数とする高周波コイルを直列にして挿入接続し
たことを特徴とする自動車用FM−TVガラスアンテナ
装置を提供する。
【0011】以下、本発明を図面に従って詳細に説明す
る。
【0012】図1は本発明の自動車用FM−TVガラス
アンテナ装置の全体を説明する基本的構成図である。図
1において、1は自動車の後部窓のガラス板、2はヒー
ター線、3はアンテナ導体、4は給電点、5a、5b及
び6はバスバー、7a及び7bは高周波コイル、8はチ
ョークコイルを有するヒーター・トランス、9はコンデ
ンサー、10はバッテリー、11は前置増幅器である。
【0013】後部窓のガラス板1は、通常3〜5mm前
後の強化ガラス、あるいは合せガラス等が使用される。
【0014】後部窓のガラス板1の内側面の被加熱領域
には多数本のヒーター線2と、ヒーター線2の群の両端
に接続される対向したバスバー5a、5b、6とを有す
る通電加熱式のデフォッガーが設けられており、バスバ
ー5a、5bには高周波コイル7a、7bが接続され、
ヒーター・トランス8を経て、バッテリー10と接地に
接続している。
【0015】図1に示したデフォッガーの例は、ガラス
板1の横方向に線幅0.5〜2mmの細いヒーター線を
多数本ほぼ平行に2〜4cmの間隔をおいて、導電性銀
ペースト等の導電性金属含有のペーストをガラス板1の
車内側表面にプリントし、焼付けて形成した通電加熱式
のデフォッガーが挙げられる。
【0016】高周波コイル7a、7bは、通常、1.5
〜2.5mmφの銅線を直径1〜5mmφ、長さ5〜2
0mmのフェライトに5〜10ターン巻いたもので、バ
スバー5a、5b上に実装する。高周波コイル7a、7
bの一端をバスバー5a、5bに接続し、7a、7bの
他端をリード線を経てヒーター・トランス8に接続し
た。
【0017】アンテナ導体3とヒーター線2の一部の所
定間隔において近接する部分において、容量結合され、
両者間で直流電流の送受は行われないが、高周波の送受
は行なわれるようになっている。
【0018】アンテナ導体3とヒーター線2の隣接部
は、例えば1〜10mm程度の間隔をおいて離間されて
いる。ヒーター線2はアンテナ導体3との容量結合によ
って見かけ上、アンテナの一部として機能する。
【0019】特にラジオ放送のAM放送周波数帯域(以
下、AM帯という)に対して、ヒーター線2もAM用ア
ンテナの一部として機能し、AM用アンテナの実行長が
長くなり、受信電波を多く受けられ、受信感度が上昇す
る。ヒーター線2で受信された電波信号はバッテリー1
0に漏れるので、ヒーター・トランス8とコンデンサー
9によってフィルターを形成しこれを阻止する。
【0020】また、FM放送周波数帯域(以下、FM帯
という。)及びテレビ放送周波数帯域(以下、TV帯と
いう。)では、ボディーの開口部はアンテナ導体3とヒ
ーター線2に対して投射器あるいは反射器の役割を持
ち、無指向性となるようにアンテナ導体3のパターンを
決定すればよい。一方、ヒーター線2からバッテリー1
0へ受信信号が漏れるのを、高周波コイル7a、7bに
よって阻止することによって受信感度が上昇する。
【0021】上記したように、ヒーター線2とアンテナ
導体3とは、その一部において容量結合されるようにす
るため、ヒーター線2とアンテナ導体3とは、後部窓用
ガラス板1と同一面、通常においては室内側面に形成す
るのが最適である。アンテナ導体3のパターンとして
は、自動車の形状、ガラス板の形状、寸法、構成などに
よりAM帯、FM帯、AM帯−FM帯の両ラジオ放送、
あるいはテレビその他の放送専用のアンテナとして最適
な性能が得られるパターンが適宜選択、設計される。
【0022】図1に示した例は、自動車の後部窓用ガラ
ス板1のヒーター線2の上部にアンテナ導体3を設けた
例について示したが、これに限らずヒーター線2の下部
に設けてもよいし、あるいはヒーター線2の上下部に夫
々設けてもよいし、あるいはその他の余白に設けてもよ
い。
【0023】また、アンテナ導体3及びアンテナ・ケー
ブルを半田付等の手段によって接続するための接続端子
は、前述したヒーター線2と同様に、ガラス板面に導電
性銀ペースト等の導電性金属含有ペーストを所定のパタ
ーンにプリントして焼付けた線条のプリント・タイプの
ものが最も一般的であるが、これに限らず所定パターン
の透明導電膜や極細導電性ワイヤーからなるものであっ
てもよい。
【0024】高周波コイル7a、7bは図1ではバスバ
ー5a、5b上に設置したが、5a、5bからリード線
を経て高周波コイル7a、7bに接続してもよい。ま
た、該リード線は短い方が好ましい。
【0025】高周波コイル7a、7bについては、FM
帯又はTV帯の下限周波数の低い方の周波数帯の下限周
波数の70〜110%を自己共振周波数とすることが必
要である。望ましくは80〜105%、より望ましくは
90〜100%である。従って、76〜90MHzのF
M帯と90〜108MHzのVHF−TV帯(日本)に
おいては、FM帯の方がTV帯より周波数が低いため、
この自己共振周波数は53.2〜83.6MHzが必要
な範囲となる。
【0026】また、米国では、FM帯が88〜108M
Hzの範囲であり、TV帯の下限周波数が55MHzで
あるため、TV帯の下限周波数がFM帯の下限周波数よ
り低く、高周波コイル7a、7bの自己共振周波数は3
8.5〜60.5MHzが必要な範囲となる。
【0027】このようにした場合、FM帯及びTV帯で
は容量性の高インピーダンスとなるので、アンテナ導体
3及びヒーター線2によって受信した電波信号が、高周
波コイル7a、7b及びヒーター・トランス8を経てバ
ッテリー10及びボディーに漏れず、受信感度が低下す
ることを防止することができる。また、反対にバッテリ
ー10、ボディー及びヒーター・トランス8等で発生し
た雑音等に対しても、高周波コイル7a、7bが高イン
ピーダンスであるので、アンテナ導体への流入を阻止す
ることができる。自己共振周波数が充分高いため、高周
波コイル7a、7bのコア材のフェライトは磁気飽和を
起こすことがないので、高周波コイル7a、7bは単巻
きでも使用できる。
【0028】一方、ヒーター・トランス8はAM帯用の
フィルターとしての機能を持たせるため、通常の単巻き
では磁気飽和が起きるので、バイファイラー巻き等の方
法を用いる。
【0029】図1では、給電点4は前置増幅器11を経
てラジオに接続されているが、充分な受信感度が得られ
ている場合には、給電点4から直接ラジオに接続しても
よい。
【0030】AM帯では、到来した電波はアンテナ導体
3及び容量結合したヒーター線2で受信される。高周波
コイル7a、7bは低インダクタンスであるので、無視
され、ヒーター・トランス8とコンデンサー9によっ
て、ヒーター線2からバッテリー10へ漏れるのを阻止
し、給電点4から前置増幅器11を経てラジオへ送られ
る。
【0031】FM帯では、AM帯と同様にして、アンテ
ナ導体3及びヒーター線2で受信され、高周波コイル7
a、7bでバッテリー10への漏れを阻止する。
【0032】ヒーター・トランス8はFM帯では容量性
インピーダンスであるので、高周波コイル7a、7b、
ヒーター・トランス8による直列共振は起きない。ま
た、アンテナ導体3、ヒーター線2とボディー開口部間
の浮遊容量21a、21bによるリークは発生するが、
浮遊容量21a、21bによって高周波コイル7a、7
bの高インピーダンスが低下することはない。この等価
回路を図4に示した。以上によって、FM帯でアンテナ
導体3及びヒーター線2からバッテリー10へ、リーク
するのを阻止することができる。20、22a、22b
は浮遊容量である。
【0033】なお、図1ではコイル7a、7bの2個を
使用して、ヒーター・トランス8とともに、バスバー5
a、5bと接地間、かつ、バッテリー10間に挿入した
が、コイル7a又は7bのどちらか一方の使用でもある
程度の効果は期待できる。
【0034】また、バッテリー10あるいはそれに接続
される他の装置から発生する雑音は、上記とは逆方向に
作用し、上記と同様にAM帯ではヒーター・トランス8
とコンデンサー9、FM帯では高周波コイル7a、7b
によって阻止され、良好な結果を得ることができる。
【0035】
【実施例】
(実施例1)高周波コイル7a、7bは、図3の如く、
FM帯の下限周波数76MHzが自己共振周波数である
ものを使用した。図2に従来方式と実施例1の受信感度
の周波数特性を示す。
【0036】(実施例2)高周波コイル7a、7bは、
図6の如く、TV帯(米国)の下限周波数55MHzが
自己共振周波数であるものを使用した。図5に従来方式
と実施例2の受信感度の周波数特性を示す。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、前置増幅器なしで、高
受信感度、低ノイズ、無指向性の受信性能の高い自動車
用FM−TVガラスアンテナ装置を提供することができ
る。特に、本発明によれば、AMラジオ放送を従来と同
じように受信することができ、FMラジオ放送とTV放
送を高受信感度、無指向性で受信できる。同様にその他
の放送波に対しても適用可能である。
【0038】更には、前置増幅器を除くことができ、生
産性向上を図ることができる。また、従来においてはガ
ラスアンテナ近傍に前置増幅器を設置しなくてはなら
ず、それによって自動車の設計上の制約条件があった
が、本発明によれば上記制約条件を解消することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動車用FM−TVガラスアンテナ装
置の全体の基本的構成図
【図2】実施例1の受信感度の周波数特性図
【図3】実施例1に使用した高周波コイルの周波数特性
【図4】本発明のFM−TV両放送周波数帯域での等価
回路
【図5】実施例2の受信感度の周波数特性図
【図6】実施例2に使用した高周波コイルの周波数特性
【符号の説明】
1:ガラス板 2:ヒーター線 3:アンテナ導体 4:給電点 5a、5b、6:バスバー 7a、7b:高周波コイル 8:ヒーター・トランス 9:コンデンサー 10:バッテリー 11:前置増幅器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車の後部窓のガラス板に、ヒーター線
    とヒーター線に給電するバスバーとを有する通電加熱式
    のデフォッガーと、デフォッガーとの間で直流電流の送
    受は行われないが高周波電流の送受は行われるように所
    定間隔をおいて近接させて容量結合させた所定パターン
    のアンテナ導体とを設け、一方のバスバーとバッテリー
    との間及び他方のバスバーと接地との間にチョークコイ
    ルを挿入接続した自動車用FM−TVガラスアンテナ装
    置において、 一方のバスバーとバッテリーとの間及び他方のバスバー
    と接地との間にチョークコイルとFM放送周波数帯域又
    はテレビ放送周波数帯域の下限周波数の低い方の周波数
    の70〜110%を自己共振周波数とする高周波コイル
    を直列にして挿入接続したことを特徴とする自動車用F
    M−TVガラスアンテナ装置。
JP6199907A 1994-08-24 1994-08-24 自動車用fm−tvガラスアンテナ装置 Withdrawn JPH0865025A (ja)

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Legal Events

Date Code Title Description
A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20040121