JPH0864012A

JPH0864012A - 車両用装置における固定構造

Info

Publication number: JPH0864012A
Application number: JP19537294A
Authority: JP
Inventors: Kozo Sagawa; 幸三佐川; Yasuo Fujii; 康生藤井; Yoshie Terai; 良枝寺井
Original assignee: Ichikoh Industries Ltd
Current assignee: Ichikoh Industries Ltd
Priority date: 1994-08-19
Filing date: 1994-08-19
Publication date: 1996-03-08

Abstract

(57)【要約】【目的】構造が簡単で、ハウジングとインナーレンズ
とを確実に固定すること。【構成】ハウジング１、１Ｂに固定溝１１、１３を設
け、インナーレンズ３、３Ａ、３Ｂに弾性固定部３２、
３３を設ける。この結果、インナーレンズ３、３Ａ、３
Ｂの弾性固定部３２、３３をハウジング１、１Ｂの固定
溝１１、１３の側壁に弾性当接させることにより、イン
ナーレンズ３、３Ａ、３Ｂがハウジング１、１Ｂに固定
されるので、ホットメルトやクリップ等の別個のものを
使用せずに、その上インナーレンズの浮き上がり防止用
の係合凸部と係合凹部とを設けずに、ハウジング１、１
Ｂとインナーレンズ３、３Ａ、３Ｂとを確実に固定する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えばリヤーコンビネ
ーションランプやフロントコンビネーションランプ等の
車両用灯具、リヤーフィニッシャー、ガーニッシュ等の
車両用装飾装置、その他の車両用装置であって、ハウジ
ング及び複数重レンズ等により室を画成してなる車両用
装置における固定構造に係り、特に構造が簡単で、ハウ
ジングと複数重のレンズのうちのインナーレンズとを確
実に固定することができる車両用装置における固定構造
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】リヤーコンビネーションランプ等の車両
用灯具を始めとする車両用装置は、一般に、ハウジング
と、複数重レンズ（例えば、インナーレンズとアウター
レンズとからなる２重レンズ、またその２重レンズに中
間レンズが含まれた３重レンズ等）と、又はバックプレ
ート等とにより、灯室や密閉室等の室を画成してなるも
のである。

【０００３】かかる車両用装置において、ハウジングと
複数重レンズのうちのインナーレンズとを固定する固定
構造は、ハウジングに設けた固定溝と、インナーレンズ
に設けた固定脚部と、さらに、インナーレンズの浮き上
がり防止としての、ランス形状の係合凸部と、その係合
凸部が係合する係合凹部とからなり、インナーレンズの
固定脚部をハウジングの固定溝にホットメルト又はクリ
ップ等により固定し、さらに、係合凸部と係合凹部とを
係合させて、インナーレンズをハウジングに固定するも
のである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の従来
の車両用装置における固定構造は、インナーレンズの固
定脚部をハウジングの固定溝にホットメルト又はクリッ
プ等により固定し、さらにその上、インナーレンズの浮
き上がり防止として、ランス形状の係合凸部と係合凹部
とを係合してなるものであるから、構造が複雑である等
の問題がある。

【０００５】本発明の目的は、構造が簡単で、ハウジン
グとインナーレンズとを確実に固定することができる車
両用装置における固定構造を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、ハウジングに固定溝を設け、インナー
レンズに、前記固定溝の側壁に弾性当接して前記インナ
ーレンズを前記ハウジングに固定するための弾性固定部
を、設けたことを特徴とする。

【０００７】

【作用】本発明は、上記の構成により、インナーレンズ
の弾性固定部がハウジングの固定溝の側壁に弾性当接し
てインナーレンズがハウジングに固定されるものである
から、ホットメルトやクリップ等の別個のものを使用せ
ずに、その上インナーレンズの浮き上がり防止用の係合
凸部と係合凹部とを設けずに、ハウジングとインナーレ
ンズとを確実に固定することができる。すなわち、構造
が簡単で、ハウジングとインナーレンズとを確実に固定
することができる。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の車両用装置における固定構造
の実施例の内の３例を添付図面を参照して説明する。図
１乃至図４は本発明の車両用装置における固定構造の第
１の実施例を示す。この例は、リヤーコンビネーション
ランプに使用した例について説明する。

【０００９】図１乃至図４においては、１は例えばポリ
プロピレン等の合成樹脂等からなるハウジングである。
このハウジング１には開口部１０が設けられている。こ
の開口部１０の周縁のうち相対向する縁には、固定溝１
１がそれぞれ設けられている。この固定溝１１は、外側
（後述するアウターレンズ２側）から内側（後述するバ
ックプレート５側）にかけて凹んだ形状をなし、かつ相
対向する幅が外側から内側にかけて狭まるように傾斜し
ている。すなわち、この固定溝１１は、後述するインナ
ーレンズ３の固定脚部３２の形状よりアンダー気味にな
っている。

【００１０】図１及び図２において、２は例えば光透過
性の合成樹脂等からなるアウターレンズである。このア
ウターレンズ２は、前記ハウジング１に適宜の固定手段
により固定されている。

【００１１】図１乃至図４において、３は例えばポリカ
ーボネートやアクリル等の光透過性の合成樹脂等の弾性
部材からなるインナーレンズである。このインナーレン
ズ３は、内面に適宜のプリズム３０を刻設した本体３１
と、その本体３１の両側からそれぞれ同方向にほぼ直角
に一体に設けられた弾性固定部３２とからなる。この弾
性固定部３２は、前記インナーレンズ３の側縁全体に亘
って設けられている。また、この２枚の弾性固定部３２
間の幅Ｗ１は前記ハウジング１の２本の固定溝１１間の
幅Ｗ２より若干大である。

【００１２】このインナーレンズ３の２枚の弾性固定部
３２を図３中の二点鎖線に示すようにそれぞれ内側に狭
めて弾性変形させ、その弾性変形させた状態でインナー
レンズ３の２枚の弾性固定部３２をハウジング１の２本
の固定溝１１中にそれぞれ圧入する。すると、弾性変形
された弾性固定部３２の弾性復帰力により、その弾性固
定部３２の外側の壁が固定溝１１の外側の側壁に弾性当
接して、インナーレンズ３がハウジング１に固定される
こととなる。

【００１３】図１及び図２において、５は例えば合成樹
脂等からなるバックプレートである。このバックプレー
ト５は、前記ハウジング１に適宜の取付手段により着脱
可能に取り付けられている。上述のハウジング１及びア
ウターレンズ２とインナーレンズ３との２重レンズ及び
バックプレート５等により、室、この例では灯室４０が
画成されている。

【００１４】図１及び図２において、４は光源バルブで
ある。この光源バルブ４はソケット４１等を介して前記
バックプレート５に着脱可能に取り付けられており、前
記灯室４０内の所定一に配置されている。

【００１５】この実施例の本発明の車両用装置における
固定構造は、インナーレンズ３の弾性固定部３２がハウ
ジング１の固定溝１１の側壁に弾性当接してインナーレ
ンズ３がハウジング１に固定されるものであるから、ホ
ットメルトやクリップ等の別個のものを使用せずに、そ
の上インナーレンズの浮き上がり防止用の係合凸部と係
合凹部とを設けずに、ハウジング１とインナーレンズ３
とを確実に固定することができる。すなわち、構造が簡
単で、ハウジング１とインナーレンズ３とを確実に固定
することができる。

【００１６】図５乃至図７は本発明の車両用装置におけ
る固定構造の第２の実施例を示す。図中、図１乃至図４
と同符号は同一のものを示す。この実施例の固定構造
は、本体３１の側縁の一部から弾性固定部３３を同方向
にほぼ直角に一体に突設したインナーレンズ３Ａを使用
したものである。ハウジング１の固定溝１１と前記イン
ナーレンズ３Ａの弾性固定部３３とのうち、相互に弾性
当接する部分、すなわち固定溝１１の外側の側壁には半
球形状の係合凹部１２が、また弾性固定部３３の外側に
は半球形状の係合凸部３４が、それぞれ設けられてい
る。前記係合凹部１２と前記係合凸部３４とを、弾性固
定部３３の弾性復帰力で弾性係合させることにより、前
記ハウジング１と前記インナーレンズ３Ａとがさらに確
実に固定される。

【００１７】なお、この実施例では、ハウジング１の固
定溝１１に係合凹部１２を設け、インナーレンズ３Ａの
弾性固定部３３に係合凸部３４を設けたものであるが、
逆にハウジング１の固定溝１１に係合凸部を設け、イン
ナーレンズ３Ａの弾性固定部３３に係合凹部３４を設
け、又はハウジング１の固定溝１１に係合凹部及び係合
凸部を設け、インナーレンズ３Ａの弾性固定部３３に係
合凸部及び係合凹部をそれぞれ設けても良い。

【００１８】図８乃至図１０は本発明の車両用装置にお
ける固定構造の第３の実施例を示す。図中、図１乃至図
７と同符号は同一のものを示す。この実施例の固定構造
は、若干幅広の固定溝１３中にホットメルト６を充填し
たハウジング３を使用し、かつ、本体３１の側縁の一部
から弾性固定部３３を同方向にほぼ直角に一体に突設し
たインナーレンズ３Ｂを使用したものである。前記イン
ナーレンズ３Ｂの弾性固定部３３のうち、固定溝１３の
外側の側壁に弾性当接する外側には、複数の係止凸部３
５が設けられている。前記ホットメルト６が充填されて
いる固定溝１３中に弾性固定部３３を内側に幅を狭めて
弾性変形させた状態で圧入し、その弾性固定部３３の弾
性復帰力で固定溝１３の外側の側壁に弾性固定部３３の
複数の係止凸部３５を係止させることにより、前記ハウ
ジング１Ｂと前記インナーレンズ３Ｂとがさらに確実に
固定される。

【００１９】なお、上述の実施例においては、車両用灯
具のリヤーコンビネーションランプについて説明した
が、本発明はその他の車両用装置に使用することができ
る。

【００２０】なお、上述の第１乃至第３の実施例におい
て、インナーレンズ３とアウターレンズ２とからなる２
重レンズであるが、その２重レンズに中間レンズが含ま
れた３重レンズ等であっても良い。

【００２１】また、インナーレンズ３、３Ａ、３Ｂは灯
室４０等の室を全体をカバーするものであっても良く、
また灯室４０等の室を一部カバーするものであっても良
い。

【００２２】さらに、上述の実施例において、ハウジン
グ１、１Ｂは開口部１０を有するものを使用したが、開
口部が無いハウジングであっても良い。

【００２３】

【発明の効果】以上から明らかなように、本発明の車両
用装置における固定構造は、構造が簡単で、ハウジング
とインナーレンズとを確実に固定することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の車両用装置における固定構造の第１の
実施例を示したリヤーコンビネーションランプの正面図
である。

【図２】図１におけるＩＩ−ＩＩ線断面図である。

【図３】ハウジングにインナーレンズを固定する状態を
示した一部断面図である。

【図４】ハウジングにインナーレンズを固定する状態を
示した一部斜視図である。

【図５】本発明の車両用装置における固定構造の第２の
実施例を示した一部断面図である。

【図６】ハウジングにインナーレンズを固定する状態を
示した一部断面図である。

【図７】インナーレンズの斜視図である。

【図８】本発明の車両用装置における固定構造の第３の
実施例を示した一部断面図である。

【図９】ハウジングにインナーレンズを固定する状態を
示した一部断面図である。

【図１０】インナーレンズの一部斜視図である。

【符号の説明】

１、１Ｂ…ハウジング、１０…開口部、１１、１３…固
定溝、１２…係合凹部、２…アウターレンズ、３、３
Ａ、３Ｂ…インナーレンズ、３０…プリズム、３１…本
体、３２、３３…弾性固定部、３４…係合凸部、３５…
係止部、４光源バルブ、４０…灯室（室）、４１…ソケ
ット、５…バックプレート、６…ホットメルト。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ｆ２１Ｍ 3/02 Ａ 3/12 Ａ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ハウジング及び複数重レンズ等により室
を画成してなる車両用装置において、前記ハウジングには固定溝が設けられており、前記複数
重のレンズのうちインナーレンズには、前記固定溝の側
壁に弾性当接して前記インナーレンズを前記ハウジング
に固定するための弾性固定部が、設けられていることを
特徴とする車両用装置における固定構造。
【請求項２】相互に弾性当接するハウジングの固定溝
の側壁とインナーレンズの弾性固定部とには、相互に係
合する係合凹部と係合凸部とが、それぞれ設けられてい
ることを特徴とする請求項１に記載の車両用装置におけ
る固定構造。
【請求項３】インナーレンズの弾性固定部のうちハウ
ジングの固定溝の側壁に弾性当接する部分には複数の係
止凸部が設けられており、前記ハウジングの固定溝には
ホットメルトが充填されていることを特徴とする請求項
１に記載の車両用装置における固定構造。