JPH0863655A - 自動販売機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】販売商品を大きさの異なるものへの対応を容易
にし、かつ奥行が小さい設置スペースにも設置可能な自
動販売機とする。 【構成】従来本体ケース１内へ仕切板等により形成され
ていた収納コラムを、ユニットシステムのコラムユニッ
ト４として構成し、このコラムユニット４のコラム４１
はたばこ等の直方体状の商品が横倒し姿勢でかつ厚み側
を奥行方向に収納されるように形成する。これによりコ
ラムユニット４は奥行が小さくなり自動販売機の奥行も
格段に短かくなる。又大きさの異なる商品それぞれが収
容可能なコラムユニット４１を用意することにより、販
売商品の変更がコラムユニット４１の取替によって容易
に対応できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明はたばこ等の商品を販売
するものにおいて、販売商品の変更に容易に対応できる
ようにした自動販売機に関する。

【０００２】

【従来の技術】たばこを販売する自動販売機として図６
及び図７に示すものが公知である。図において、自動販
売機の本体ケース１は前面に図示しない外扉を備え、こ
の外扉に商品見本が陳列され、また商品販売用押釦、硬
質投入口、紙幣挿入口、商品取出口等が前面に配設され
る。一方本体ケース１は、内部が上下多段に仕切られ、
かつ横方向を仕切板２１で区画するとともに背面を搬出
口２２を有する背板２３で囲って多数の収納コラム２が
形成される。この収納コラム２の前面には回動可能に上
下両端部を支持され、商品１０の充填時にはコラム前面
を開放し充填後は商品搬出案内をするとともに前方への
脱落を防止するガイド棒２４、及び前後方向に移動可能
に固定され販売商品の大きさに応じて収納コラム２下部
の奥行寸法を規制するゲート２５が設けられる。前記収
納コラム２の底板２６下方に形成された小室には商品搬
出機構３が設置され、この商品搬出機構３は交互に前後
の商品列の一方を支えかつ前後に移動可能に底板２５上
面上に配置される搬出子３１を備える。一方収納コラム
２の前後にはゲート２５の下に形成される搬出口２７及
び搬出口２２から搬出される商品１０を前記外扉の商品
取出口に案内する商品シュート４１及び４２が配設され
る。上記自動販売機は、販売商品の横幅の大きさに応じ
てガイド棒２４及びゲート２５取付の前後位置が調節さ
れ、収納コラム２内に商品１０が横倒し姿勢でかつ横幅
を前後方向にして前後２列に積重ねて収納される。この
際、例えば図７に示す如く前列の商品１０は底板２６に
支持され後列の商品１０は搬出子３１に支持される。し
かして販売信号により商品搬出機構３が作動し搬出子３
１が前向きに移動して前列最下段の商品１０を搬出口２
７へ押し出すとともに前列の商品列が搬出子に支持され
かつ後列の商品列が一斉に下降して底板２６に支持され
る。前記押し出された商品１０は搬出口２７を通り商品
シュート４１によって商品取出口へ送出される。次の販
売信号では搬出子３１が後向きに移動して後列最下段の
商品１０を搬出口２２へ押し出し、この商品が商品シュ
ート４２によって商品取出口へ送出される。このように
前後２列の商品の最下段のものが前後交互に、販売信号
によって順次１個ずつ商品取出口へ送出されて販売され
る。

【０００３】図８は別の従来例を示すもので、この自動
販売機では奥行寸法を小さくするために、収納コラム２
は商品１０を１列に収容する大きさに形成される。しか
して商品列の後方に待機する搬出子３１が販売信号によ
って最下段の商品１０を搬出口２２へ押し出し、再び後
方位置へ復帰するとともに、一旦搬出子３１に支持され
た商品列が一斉に底板２６上に自重落下し、商品及び商
品搬出機構３は再び販売待機状態となる。前記押し出さ
れた商品１０は前記従来例と同様に商品取出口へ送出さ
れる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで従来の自動販
売機はたばこの大きさの異なるものに対応するのに、ガ
イド棒２４及びゲート２５の支持位置の変更だけでは、
対応範囲が限られ、それ以上大きさの異なるもに対して
は製造過程で収納コラムの大きさを変更する等の手段を
必要としており、大きさの異なる販売商品の変更に容易
に対応出来ない欠点があった。更に例えば奥行き寸法を
小さく構成された図８の自動販売機においても収納コラ
ムに商品１０の横幅以上の奥行寸法を必要とするのに加
え、収納さた姿勢で搬出口２２から商品１０が押し出さ
れるために搬出口前方にも商品１０の横幅以上のスペー
スが必要となりかなりの大きさの奥行寸法となる。この
ために位置スペースが奥行き小さく制約される設定場所
には設置できない難点があった。

【０００５】この発明は上記欠点及び難点を解消し、設
置後においても、大きさの異なる販売商品の変更に容易
に対応可能であり、又より奥行の小さい設置場所にも設
置可能な自動販売機を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明によれば、本体ケース内に、商品が種類別
に収容される収納コラムを備える自動販売機において、
前記収納コラムを、それぞれに商品搬出機構を備え着脱
可能に前記本体ケースに装着されるユニットシステムの
コラムユニットとして構成し、本体ケース装着状態では
前記商品搬出機構の作動によりコラムユニットから搬出
された商品が前記本体ケースの商品取出口へ送出される
ものとし、かつコラムユニットが横幅より厚みの小さい
直方体状の商品を横倒し姿勢でかつ厚み側を奥行方向に
して積重ね収納するものとする。

【０００７】

【作用】異なる大きさの商品それぞれに対応するコラム
ユニットを用意しておくことにより、販売商品の変更の
際にはコラムユニットを取替ることによって容易に対応
できる。又一般にたばこでは厚みは横幅の数分の一であ
り、その分コラムユニットの奥行を小さく形成できて自
動販売機を奥行寸法の小さいものにすることができる。

【０００８】

【実施例】図１及び図２はこの発明の実施例を示すもの
で、図６ないし図８と共通あるいは同一の部分は同じ符
号で示す。図１及び図２において４は本体ケースとの間
にユニットシステムを構成するコラムユニットで、内部
に商品（たばこ）１０が横倒し姿勢でかつ厚みを奥行方
向にして積重ねて収納されるコラム４１を形成し、上部
前面に投入口４２が開口し、又下面が搬出口４３として
開口する、尚コラム４１の横幅は長さの異なる商品に共
用できるように最大長さのものが収容できる内法寸法に
形成される、５はコラムユニット４の前面側下部に設け
られた商品搬出機構で、上下一対のソレノイド６及び７
を備え、コラムユニット４が本体ケース１に装着された
際に制御器を介して本体ケースに電気的に接続され、販
売信号によって、ソレノイド６と７とが所定のタイミン
グでもって作動する。上側のソレノイド６のブランジャ
６１には当て板６２が又下側のソレノイド７のブランジ
ャ７１にはかぎ形の支え板７２が取付けられている。更
にブランジャ６１及び７１にはそれぞれ矢印Ａ方向に付
勢するばね６３及び７３が付設される。一方本体ケース
１には前記コラムユニット４を着脱可能に支持固定する
ための図示しない支持部材、取付ねじ等が設けられ、更
に、装着されたコラムユニット４の搬出口４３下方には
この搬出口４３と外扉の商品取出口とを結ぶ商品シュー
ト８が設けられる。

【０００９】前述の構成において、販売商品に応じて選
択されたコラムユニット４が収容設置される自動販売機
は、コラムユニット４の奥行寸法が小さく、ユニット前
方に搬出用の大きなスペースを必要としないことから、
従来のものに比べ奥行寸法がかなり小さく形成される。
しかして自動販売機は外扉をあけ商品１０が投入口４２
からコラム４１に充填され、商品搬出機構５が図２
（Ａ）の状態で販売待機する。即ちソレノイド７は非励
磁状態でブランジャ７１がばね７３により突出し支え板
７２がその下端で最下段の商品１０を支えている。ソレ
ノイド６は通電され当て板６２は引込状態におかれる。
上記商品搬出機構５は販売信号によって図２（Ｂ）に示
すように、先づソレノイド６の通電が断たれてブランジ
ャ６１がばね６３によって突出し当て板６２が下から２
段目の商品１０をコラム背板に押し付けて固定し、次い
でソレノイド７が励磁されてブランジャ７１が引込み支
え板７２がコラム４１内から後退し、支持を失った最下
段の商品１０が搬出口４３から落下して商品シュート上
に搬出され、商品取出口へ送出される。前記最下段の商
品が搬出されると商品搬出機構５は図２（Ｃ）で示すよ
うにソレノイド７の通電が断たれて支え板７２がばね７
３に押されてコラム４１内に向けて突出し、その後図２
（Ａ）で示す如くソレノイド６が励磁されて当て板６２
が引込むことにより、商品全体が一斉に下降し、今まで
下から２段目の商品が最下段の商品となって支え板７２
に支持され、自動販売機は再び販売待機状態となる。上
述の如く着脱可能のコラムユニット４を本体ケース１に
装置することにより商品１０の販売が正常に行われる。
かつコラムユニット４は商品１０の厚み及び横幅にかな
りの余裕があり寸法が若干異なるものに対して共用でき
るが、それ以上大きく異なるものに対しては別のコラム
ユニットとして製作される。そして販売商品の変更に対
しては予め用意されたコラムユニットの交換によって極
めて容易に対応することができる。

【００１０】更にコラムユニット４により構成される自
動販売機は、その設置場所の状況に合わせて、図３に示
すように２基のコラムユニット４を本体ケースに左右に
並べて収容設置して販売商品の種類数を増やしたり、図
４に示すように商品搬出機構４を備えたコラムユニット
４Ａをコラムユニット４の背面側に一体に形成して前後
並びに収容設置して商品の種類数を増やしたり、更に図
５に示すように、コラムユニット４の左右及び前後列設
置を同時に行って販売商品の種類数を大幅に増加させる
ことも可能である。

【００１１】

【発明の効果】この発明によれば、本体ケース内に商品
が種類別に収容される収納コラムを備える自動販売機に
おいて、前記収納コラムを、それぞれ商品搬出機構を備
え着脱可能に前記本体ケースに装着されるユニットシス
テムのコラムユニットとして構成し、本体ケース装着状
態では前記商品搬出機構の作動によりコラムユニットか
ら搬出された商品が前記本体ケースの商品取出口へ送出
されるように構成し、かつコラムユニットが横幅より厚
みの小さい直方体状の商品を横倒し姿勢でかつ厚み側を
奥行方向にして積重ね収納するものであるようにしたの
で、自動販売機は従来に比べて奥行寸法が格段に小さく
構成され設置スペースの制約に対して十分対応可能とな
り、又販売商品の変更に対して大きさの大きく異なる商
品に対してコラムユニットの取替によって対応すること
ができるので、広範囲の商品を極めて効率よく販売する
ことが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例を示す自動販売機のコラムユ
ニットの斜視図

【図２】コラムユニットが備える商品搬出機構の販売動
作を説明するためのコラムユニットの断面図で（Ａ）は
販売待機時、（Ｂ）商品搬出時、（Ｃ）商品搬出後販売
待機状態に移行する間の状態を示す

【図３】並列設置されたコラムユニットを示す斜視図

【図４】直列設置されたコラムユニットの斜視図

【図５】並列及び直列設置が併用されたコラムユニット
の斜視図

【図６】従来の自動販売機の外扉を取付した状態での斜
視図

【図７】図６の自動販売機の縦断面図

【図８】別の従来例を示す自動販売機の縦断面図

【符号の説明】 １ 本体ケース ２ 収納コラム ４ コラムユニット ４Ａ コラムユニット ５ 商品搬出機構 １０ 商品 ４１ コラム

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】本体ケース内に、商品が種類別に収容され
   る収納コラムを備える自動販売機において、前記収納コ
   ラムを、それぞれに商品搬出機構を備え着脱可能に前記
   本体ケースに装着されるユニットシステムのコラムユニ
   ットとして構成し、本体ケース装着状態では前記商品搬
   出機構の作動によりコラムユニットから搬出された商品
   が前記本体ケースの商品取出口へ送出されることを特徴
   とする自動販売機。
2. 【請求項２】請求項１記載の自動販売機において、コラ
   ムユニットが横幅より厚みの小さい直方体状の商品を横
   倒し姿勢でかつ厚み側を奥行方向にして積重ね収納する
   ものであることを特徴とする自動販売機。