JPH0862223A - 装置定数記憶機能を有する分析装置 - Google Patents

装置定数記憶機能を有する分析装置

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JPH0862223A
JPH0862223A JP19512894A JP19512894A JPH0862223A JP H0862223 A JPH0862223 A JP H0862223A JP 19512894 A JP19512894 A JP 19512894A JP 19512894 A JP19512894 A JP 19512894A JP H0862223 A JPH0862223 A JP H0862223A
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analyzer
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JP19512894A
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Takeshi Sato
剛 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、装置定数を更新することができる分
析装置を提供することを目的とする。 【構成】部品を交換すべき時期が部品交換判断部(3
7)により判断され、交換時期の場合には、部品交換ア
ラームがCRT(18)に表示される。それに伴ってK
値更新判断部(38)によってK値を更新すべきか否か
が判断され、更新すべき場合には更新アラームがCRT
に表示される。操作者の実行指示入力により分析装置は
各種基準的測定を自動的に実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、分注手段によって分注
された試料を光学的に測定する分析装置に係り、特に装
置定数記憶機能を有する分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】臨床検査において、自動分析装置による
測定データの施設間差是正、つまり、測定データの標準
化が、近年、要望されている。この結果、電解質,コレ
ステロール,酵素項目等、各測定対象毎に基準的測定法
が定められている。
【0003】ここで、特に酵素項目について説明する
と、まず、測定データの施設間差の一因として、個々の
自動分析装置の正確性が関係している。これを校正する
ため、基準的測定法が定められた(参考文献、「基準的
測定法マニュアル」,(社)日本臨床衛生検査技師会,
臨床化学検査研究班編,35〜51頁,1992年)。
この基準的測定法の操作は、アスパラギン酸アミノトラ
ンスフェラーゼであれば、NADH(ニコチンアミドア
デニンジヌクレオチド還元型)を、アミラーゼであれ
ば、4−ニトロフェノールというように、各酵素の反応
生成物(以下、基準物質と呼ぶ)を直接または間接的
(NADHは、実際はブドウ糖を用いる)に秤量して、
これを標準液として、マニュアルでキャリブレーション
するものである。
【0004】また、特公昭57−29996 号公報には、被検
酵素液体中の酵素量を算出する酵素分析法が記載されて
いる。この酵素分析法によれば、個々の自動分析装置の
装置定数が算出され、その装置定数と被検酵素検体液の
吸光度とから、被検体液の酵素量が算出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】自動分析装置の装置定
数としてのK値は、次式(1)で示すことができる。
【0006】 K=(1/ε)×(1/L)×(V/v)×106 …(1) ただし、εはモル吸光係数、Lは光路長、vは試料容
量、Vは試料容量と試薬容量の合量である。
【0007】したがって、K値が設定された後に、例え
ば、被検体の吸光度を測定するための光源(ランプ)が
交換されると、光量が変化して、モル吸光係数が変化
し、K値が変化する。また、セルを交換すると、光路長
Lが変化するので、K値も変化する。さらに、通常、自
動分析装置には、試料容器や試薬容器からの液を分注す
る流路系における液漏れを防止するためのシールが設け
られているが、このシールが交換されると、試料容量及
び試薬容量が変化する可能性がある。この場合にも、K
値が変化する可能性がある。
【0008】ところが、従来の自動分析装置において
は、部品交換等によるK値の変動は考慮されておらず、
一度、K値が測定され設定されると、部品交換された後
も、設定値が変更されることは無かった。
【0009】したがって、部品交換等によりK値が変化
しているにも拘らず、部品交換前のK値により、被検体
の酵素量等が算出されていたので、測定精度が低かっ
た。
【0010】さらに、従来の自動分析装置においては、
上記基準的測定における煩雑なK値の算出は、別個の計
算機等により行われており、自動化されてはいなかっ
た。このため、装置定数の算出等をマニュアルで実行し
なければならず、多大な時間と労力が必要であった。
【0011】本発明の目的は、装置定数の更新の要否を
監視し、更新が必要な場合に操作者に対して更新を促す
ことができ、もって、試料の分析項目の測定精度を適正
に維持することができる分析装置を提供することにあ
る。
【0012】本発明の他の目的は、複数の分析項目の基
準的測定を自動的に実行できる分析装置を提供すること
にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の特徴は、
試料を光学的に測定する測定手段と,この測定手段に試
料を分注する分注手段を備えた分析装置において、この
分析装置の装置定数を記憶する装置定数記憶手段と,測
定手段又は分注手段に具備される部品であって、装置定
数の値に影響する部品を交換した情報に基づいて装置定
数を更新すべきことを表示手段に警告表示させる装置定
数更新判断手段と、を備えたことにある。
【0014】本発明の第2の特徴は、試料を光学的に測
定する測定手段と,この測定手段に試料を分注する分注
手段を備えた分析装置において、この分析装置の装置定
数を記憶する装置定数記憶手段と,測定手段又は分注手
段に具備される部品であって、装置定数の値に影響する
部品を交換した情報の入力に基づいて装置定数を更新す
べきことを表示手段に警告表示させる装置定数更新判断
手段と,指令入力手段からの指令に応じて測定手段およ
び分注手段の動作を制御して基準的測定を実行させる基
準的測定制御手段と、を備えたことにある。
【0015】
【作用】光学的測定手段においては、光源ランプおよび
試料収容用の反応容器が交換時期の記憶対象部品の代表
的なものである。分注手段においては、シリンジポンプ
等の液漏れ防止シールが交換時期の記憶対象部品の例で
ある。
【0016】交換した場合に分析装置の装置定数の値に
影響する部品の交換時期は、所定の使用回数又は所定の
使用時間が交換時期として予め記憶装置に記憶されてい
る。部品交換判断部は、この交換時期になると、該当す
る部品を交換すべき旨を表示手段に警告表示させる。ま
た、部品交換判断部は、監視対象となっている部品が交
換時期近くになると、該当部品の交換の予告警告を表示
手段に表示させる。分析装置の操作者は、表示手段によ
る交換の警告に基づいて該当する部品の交換作業をす
る。操作者が部品を交換したことを入力手段から入力す
ると、部品交換判断部によって監視される部品交換時期
がリセットされ、次の交換時期を監視するよう更新され
る。
【0017】K値に影響を及ぼす部品が交換された場合
には、K値更新判断部によって、K値を更新すべき旨が
表示手段に警告表示される。このK値更新警告は、K値
が更新されるまで表示され続ける。操作者は画面表示さ
れるガイダンスに従って入力部を操作することで、各分
析項目の基準的測定が分析装置によって自動的に実行さ
れる。好ましい実施例では、基準的測定に基づいてK値
が算出され、この新たに算出されたK値が記憶装置に記
憶され、このK値が各分析項目の濃度計算又は活性値計
算に使用される。
【0018】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を添付図面に基づ
いて説明する。
【0019】図1は、本発明の一実施例である自動分析
装置の要部概略ブロック図、図2は、上記自動分析装置
の全体概略構成図である。
【0020】まず、図2において、液体試料が収容され
た複数個の試料カップ24は、試料ディスク(被検試料
配置部)2の上に配列される。試料ディスク2の動作
は、インターフェース4を介してコンピュータ3により
制御される。試料ディスク2は回転移動され、試料カッ
プ24が、試料分注器5の採取位置まで移動されると、
試料分注器5に連結された試料用ポンプ6の吸排動作に
伴って、試料は反応容器7の中に所定量分注される。試
料が分注された反応容器7は、恒温槽8に連結された反
応槽9の中を第1試薬添加位置まで移動される。試薬デ
ィスク(試薬配置部)12には、分析項目に対応した第
1試薬および第2試薬が収容された試薬ビン13が配列
されている。そして、試薬分注器10に連結された試薬
用ポンプ11の吸排動作に伴って、所定の第1試薬が試
薬ビン13から吸引され、吸引された第1試薬が第1試
薬添加位置まで移動された反応容器7に吐出される。
【0021】第1試薬添加後の反応容器7は、撹拌機構
14の位置まで移動され、最初の撹拌が行われる。そし
て、内容物が撹拌された反応容器7には、光源15から
発生された光が照射される。この光は、反応容器7を通
過し、この時の、光学的物理量が多波長光度計16で検
知される。検知された光学的物理量の信号は、アナログ
/デジタル(A/D)コンバータ(図2においては、省
略してある)及びインターフェース4を介してコンピュ
ータ3に供給され、試料中の測定対象濃度として演算さ
れる。
【0022】コンピュータ3により濃度変化されたデー
タは、インターフェース4を介してプリンタ(表示手
段)17から印字出力されるか、CRT(表示手段)画
面18上に表示される。測定が終了した反応容器7は、
洗浄機構19の位置まで移動され、容器洗浄ポンプ20
により内部の液が排出された後、洗浄液で洗浄されその
後の分析に供される。なお、21はキーボード(入力手
段)であり、操作者がこのキーボード21を操作するこ
とにより、動作開始等の指令が実行される。また、22
は、フロッピーディスク駆動部等のその他の付属部であ
る。
【0023】次に、図1において、入力判断部31,基
準的測定制御部32,表示駆動部33,分析動作制御部
34,メモリ35,装置定数算出部36,部品交換判断
部37,K値更新判断部38およびメモリ39は、コン
ピュータ3の機能ブロックである。そして、入力判断部
31は、キーボード21から入力された情報及び光度計
16から供給された信号を判断し、供給された信号に対
応した信号を基準的測定制御部32,分析動作制御部3
4又は部品交換判断部37に供給する。また、基準的測
定制御部32は、入力判断部31からの信号に従って、
表示駆動部33を動作させ、CRT18又はプリンタ1
7により、所定のメッセージ等を表示させる。さらに、
基準的測定制御部32は、分析動作制御部34に指令信
号を供給し、試料用ポンプ6,洗浄ポンプ20,試薬用
ポンプ11等の動作を制御させる。さらに、基準的測定
制御部32は、メモリ35に格納されたデータの読み出
しやデータの書き込みを実行する。さらに、基準的測定
制御部32は、装置定数算出部36の動作も制御し、算
出された装置定数をメモリ35に記憶させる。部品交換
判断部37は、自動分析装置の主要構成部品を交換すべ
き時期を判断し、交換すべき時期となると、表示駆動部
33に指令信号を供給し、交換すべき部品を、CRT1
8に警告表示させる。また、K値更新判断部38には、
キーボード21から、入力判断部31,部品交換判断部
37を介して、部品交換によってK値を変化せしめる部
品番号が供給される。そして、K値更新判断部38は、
供給された部品番号をメモリ39に記憶し、その部品が
交換された場合には、表示駆動部33に指令信号を供給
し、K値を更新すべき警告表示を、CRT18に表示さ
せる。また、K値更新判断部38は、K値の更新警告表
示後、基準的測定制御部32からK値の再測定終了信号
が供給されると、K値の更新警告表示を停止させる。
【0024】図3は、CRT18に表示されるオペレー
ションモニタ画面(運転状況監視画面)40の一例であ
り、他の画面表示が終了すると、自動的にこの画面40
がCRT18に表示される。図3において、ステータス
ライン40gには、反応槽9の温度モニタ部分40a,
装置状態モニタ部分40b,アラーム表示部分40c,現
在の日付及び時刻表示部分40dが、配列されている。
部品交換の必要時等には、アラーム表示部分40cの表
示色が変化(例えば、緑から赤に変化)したり、点滅す
ることによって、警告表示を行う。検体表示部分40e
には、分析する被検体の番号,配置位置,ID,分析項
目が表示される。アラームメッセージボックス40fに
は、アラームすべき内容が表示される。図3の例におい
ては、ランプの交換及びK値の測定を警告している状態
である。そして、このアラームメッセージボックス40
fには、コードが表示されており、このコード(図3に
おいては、01−02及び01−10)は、ランプ交換
及びK値測定の方法等が記載された説明書等の番号を示
す。このオペレーションモニタ画面40により、部品交
換及びK値更新の要又は不要を確認することができる。
【0025】図4は、部品交換及びK値更新管理画面4
1の一例であ河、図3の例と同様に、この画面41にお
いても、ステータスライン40gが表示されている。測
光部品表示部41aには、部品番号と部品名称(セルと
ランプ)とが、交換時期とともに表示されている。そし
て、交換時期近くの時期となると、その部品名称と交換
時期との間に、注意表示“??”(第1の警告)が表示
される(図4の表示部分410a)。また、交換時期と
なると、交換すべき部品名称と交換時期との間に、交換
警告表示“!!”(第2の警告)が表示される(図4の表
示部分411a)。そして、部品交換が終了すると、交
換時期の表示部分の近辺に終了指示番号が表示される
(図4の表示部分412aの番号1)。これは、キーボ
ード21のキー“1”を押すと、部品交換判断部37は
部品交換の終了を検知する。
【0026】シール部分表示部41bには、シール部品
が使用される部分の名称とその番号及びその交換時期と
が表示される。このシール部分表示部41bにおいて
も、表示部分41aと同様に、注意表示“??”(第1
の警告)及び交換警告表示“!!”(第2の警告)が表
示される。また、終了指示番号も表示される。
【0027】フィルタ表示部41cには、フィルタが使
用される部分の名称とその部品番号及びその交換時期と
が表示される。そして、このフィルタ表示部41cにお
いても、表示部分41aと同様に、注意表示“??”及
び交換警告表示“!!”が表示される。また、終了指示
番号も表示される。
【0028】K値表示部41dには、部品交換によって
K値に影響を及ぼす部品の部品番号設定表示部410d
がある。図4の表示部410dには、番号2のみが示さ
れているが、複数の番号を設定可能である。そして、K
値表示部41dには、基準物質名と、測定日付が表示さ
れている。部品交換によりK値を更新する必要が生じた
場合には、更新警告表示“!!”411dが表示され
る。そして、K値が測定され、再設定されると、更新警
告表示“!!”は、消去される。
【0029】図5は、部品交換及びK値更新についての
全体動作フローチャートである。
【0030】図5のステップ200において、オペレー
タは、キーボード21を介して、交換すればK値に影響
を及ぼす部品を指定する。次に、ステップ201におい
て、オペレータは、画面40を確認して、部品交換アラ
ームが表示されているか否かを判断する。部品交換アラ
ームが表示されていなければ、処理は終了となる。ステ
ップ201において、部品交換アラームが表示されてい
れば、ステップ202に進み、オペレータはアラーム表
示された部品の交換を実施する。続いて、ステップ20
3において、オペレータは、キーボード21により交換
実施完了を入力する。つまり、例えば、上述したよう
に、番号1を入力する。そして、ステップ204におい
て、部品交換アラームが自動的に消去される。
【0031】ステップ205において、オペレータは、
K値の測定要求アラーム、つまり、更新警告表示“!
!”が表示されているか否かを確認し、表示されていな
ければ、処理は終了する。ステップ205において、更
新警告表示“!!”が表示されていれば、ステップ20
6に進み、交換終了の入力に基づいて装置が自動的にK
値の測定を実施する。次に、ステップ207において、
K値の測定に成功したか否かが判定され、成功していな
ければ、ステップ206に戻る。ステップ207におい
て、K値の測定に成功すれば、ステップ208に進み、
K値の更新警告表示“!!”が消去され、処理は終了と
なる。
【0032】図6は、コンピュータ3の部品交換判断部
37及びK値更新判断部38の動作フローチャートであ
る。
【0033】図6のステップ300において、K値更新
判断部38は、キーボード21からオペレータにより指
定された、部品交換によりK値に影響を及ぼす部品を番
号又は記号で記憶する。次に、ステップ301におい
て、部品交換判断部37は、予め設定され記憶されてい
る部品交換時期であるか否かをコンピュータ3に内蔵さ
れたタイマにより判断する。交換時期でなければ、ステ
ップ310に進み、部品交換判断部37は、部品交換完
了入力があるか否かを判定する。これは、部品の交換時
期でなくとも、他の理由により、部品が交換される場合
が考えられるからである。そして、ステップ310にお
いて、部品交換完了入力がない場合には、ステップ30
1に戻る。ステップ310において、部品交換完了入力
があった場合には、ステップ303に進む。
【0034】ステップ301において、部品交換時期で
あれば、ステップ302に進む。このステップ302に
おいて、部品交換判断部37は、表示駆動部33に指令
信号を供給して、部品交換アラーム(第1の警告表示又
は第2の警告表示)をCRT18に表示させる。続い
て、ステップ303において、K値更新判断部38は、
部品交換判断部37から供給される交換部品名を示す信
号に基づき、部品交換すべき部品がステップ300にお
いて指定された部品か否かを判断する。指定された部品
でなければ、ステップ305に進む。ステップ303に
おいて、指定された部品であれば、ステップ304に進
み、K値更新判断部38は、表示駆動部33に指令信号
を供給し、CRT18にK値測定要求アラームを表示さ
せる。
【0035】次に、ステップ305において、部品交換
判断部37は、部品交換完了入力があったか否かを判断
し、完了入力があった場合には、ステップ306に進
む。そして、このステップ306において、部品交換判
断部37は、交換された部品の交換時期(日付)を更新
する。次に、処理はステップ307に進み、部品交換判
断部37は、表示駆動部33に指令信号を供給し、部品
交換アラーム表示を消去させる。
【0036】処理は、ステップ308に進み、K値更新
判断部38は、K値の測定が終了したか否かを、基準的
測定制御部32から供給される信号に基づき判断する。
K値の測定が終了したのであれば、ステップ309に進
み、K値更新判断部38は、表示駆動部33に指令信号
を供給し、K値測定要求アラーム表示を消去させる。そ
して、処理は、ステップ301に戻る。
【0037】次に、基準的測定における動作を説明す
る。
【0038】図7は、基準的測定の動作フローチャート
である。図7のステップ100において、基準的測定法
種類の選択が行われる。つまり、キーボード21によ
り、基準的測定法の開始を示すキーが押され、これが入
力判断部31により判断される。そして、基準的測定制
御部32が表示駆動部33を動作させ、CRT18には
図8に示す基準的測定法選択画面25を表示させる。こ
の基準的測定法選択画面25には、1.電解質基準的測
定法,2.コレステロール基準的測定法,3.酵素項目
基準的測定法が表示される。そして、これら表示された
測定法のうち、表示された“測定を行う基準的測定法の
番号を入力してください”というメッセージに従って、
オペレータは実施する測定法の番号をキーボード21か
ら入力する。例えば、酵素項目基準的測定法を示す番号
3が選択されたとすると、画面25の番号表示部25a
に、選択番号〔3〕が表示される。続いて、CRT18
には、図9に示すような酵素項目基準的測定法画面(測
定手順画面)26が表示される。
【0039】次に、ステップ101において、上記画面
26から評価用基準物質が、キーボード21により選択
される。この場合、画面26の右上の基準物質名表示部
26aに表示された基準物質名を示す番号が、表示された
“基準物質名を選択してください”というメッセージに
従って、入力される。例えば、基準物質としてNADHが選
択される場合には、番号「1」が入力され、基準物質選
択表示部26bに選択番号〔1〕が表示される。次に、
ステップ102に進み、分析パラメータの読み込みが行
われる。まず、表示された“分析試薬番号を入力してく
ださい”というメッセージに従って、分析試薬(分析項
目)番号が入力される。例えば、分析試薬がASTであ
れば、分析項目番号「1」が入力され、試薬番号表示部
26cに選択番号〔1〕が表示される。
【0040】ステップ103において、分析順序の読み
込みが行われる。つまり、表示された“基準物質の濃度
・希釈系列番号を入力してください”及び“各希釈系列
の測定数を入力してください”というメッセージに従っ
て、基準物質の濃度,希釈系列番号,各希釈系列の測定
数が入力される。例えば、基準物質の希釈系列が6濃度
で、各々の濃度は0.00mM,2.22mM,4.44
mM,6.66mM,8.88mM,11.10mM、各
希釈系列の測定数が5回の場合は、基準物質濃度選択表
示部26nに上記濃度が表示され、測定数表示部26d
に選択回数〔5〕が表示される。
【0041】次に、ステップ104に進み、測定が開始
される。つまり、“基準物質をサンプルディスク上のポ
ジションにおいてください”という画面表示メッセージ
に従い、基準物質が試料ディスク2上の予め決められた
位置にセットされる。続いて、表示された“START
キーを押してください”という表示に従って、キーボー
ド21上のスタートキーが押される。すると、基準的測
定制御部32から分析動作制御部34に指令信号が供給
される。そして、この分析動作制御部34により、試料
用ポンプ6,洗浄ポンプ20,試薬用ポンプ11等の動
作が制御され、基準的測定が行われる。なお、試料ディ
スク2上にセットされる基準物質の位置は、予め、コン
ピュータ3のメモリ35に定数として格納されており、
メモリ35の内容を書き換えることにより、変更も可能
である。
【0042】次に、ステップ105において、各測定値
の相対吸光度が算出される。つまり、光度計16により
測定された吸光度を示す信号が、A/D変換器23及び
入力判断部31を介して基準的測定制御部32に供給さ
れる。すると、基準的測定制御部32は、装置定数算出
部36を動作させ、各試料の相対吸光度を算出させる。
この相対吸光度は、測定試料のうちの最低濃度の吸光度
の大きさを100%としたときの、他の濃度の吸光度の
相対値である。そして、ステップ106において、ステ
ップ105で得られた相対吸光度の直線性がチェックさ
れる。つまり、相対吸光度が、100±3%以内か否か
が判断される。そして、100±3%以内でなければ、
ステップ107において、基準的測定制御部32は、表
示駆動部33により、CRT18に異常発生を表示させ
る(図9に示すように、異常表示部26fに“発生”の
表示が行われる)。100±3%以内であれば、正常で
あることを表示させ(図9に示すように、正常表示部2
6eに“OK”の表示が行われる)、ステップ108に
進む。
【0043】ステップ108において、装置定数算出部
36により、装置定数K(K値)の算出が行われる。こ
の装置定数Kは、測定試料の表示濃度をブランク補正吸
光度で割った値であり、測定試料毎に算出される。そし
て、算出された装置定数Kの平均値と、標準偏差SDと
が算出される。次に、ステップ109において、装置定
数Kの再現性のチェックが行われる。つまり、装置定数
KのばらつきCVが3.0% 以内か否かが判定される。
CVが3.0% 以内でなければ、ステップ110におい
て、CRT18の異常表示部26hに異常発生を表示さ
せる。CVが3.0% 以内であれば、正常であることを
表示させ(正常表示部26gに、“OK”の表示が行わ
れる)、ステップ111に進む。このステップ111に
おいて、測定されたデータ及び計算結果が、メモリ35
に格納される。
【0044】次に、ステップ112において、“測定結
果打出しますか?”という測定データ及び計算結果を出
力するか否かのメッセージが表示される。ここで、出力
する場合には、基準物質番号と、出力することを示す表
示“YES”とがキーボード21から入力され、番号表
示部26jに〔1〕が表示され、実行表示部26kに
〔YES〕が表示される。すると、基準的測定制御部3
2により、入力された基準物質番号に対応するデータ
が、メモリ35から読み出される。そして、制御部32
により、表示駆動部33が駆動され、CRT18又はプ
リンタ17に測定データ及び計算結果が、例えば、図1
0に示すように、計算結果画面27が出力される。図1
0において、Abar は吸光度の平均値、ΔAはAbar か
らブランク値を差し引いた値、R.ΔA%は相対吸光
度、Kは装置定数、Kbar は装置定数Kの平均値、SD
は装置定数Kの標準偏差、CV%は、ばらつき(SD・
100/Kbar )である。
【0045】次に、ステップ113に進み、他の基準物
質の測定を行うか否かが判断され、他の基準物質の測定
を行う場合は、図9の表示部26mに〔NO〕が表示さ
れ、ステップ101に戻る。ステップ113において、
他の基準物質の測定を行わない場合は、表示部26mに
〔YES〕が表示され、ステップ114に進み、別の基
準的測定法を行うか否かが判断される。別の基準的測定
法を行わない場合は、エンドとなり、別の基準的測定法
を行う場合は、ステップ100に戻る。
【0046】このようにして、算出された装置定数が用
いられて、被検体の酵素等の分析が実行される。
【0047】以上のように、本発明の一実施例によれ
ば、部品交換判断部37により、部品の交換が必要か否
かが判断され、必要な場合には、部品交換アラームが表
示される。そして、交換すべき部品がK値に影響を及ぼ
す部品か否かがK値更新判断部38により判断され、影
響を及ぼす部品の場合には、K値更新警告が表示され
る。このK値更新警告は、K値が更新されるまで表示さ
れる。これにより、適切なK値を用いて、被検体を測定
することができ、被検体の特性の測定精度を向上するこ
とができる。
【0048】さらに、本発明の一実施例によれば、各種
基準的測定も自動的に実行できる。したがって、部品交
換の管理を容易とすることができるとともに、K値の算
出精度も向上することができる。
【0049】なお、上述した実施例においては、K値を
自動的に測定し、算出するように、構成されているが、
外部計算器を用いて、マニュアルによりK値を算出し、
キーボードからK値を自動分析装置の内部メモリに入力
し、記憶させる構成であってもよい。
【0050】また、上記実施例においては、基準的測定
法を、電解質基準測定法,コレステロール基準的測定法
及び酵素項目基準的測定法の3つとしたが、これに限ら
ず、例えば、グルコースの基準的測定法等の他の基準的
測定法を実行するように構成することもできる。
【0051】
【発明の効果】本発明では、部品交換情報に基づいて装
置定数の更新の要否が分析装置内で判断されるので、操
作者は分析装置の表示内容に従って装置定数の更新指示
をすればよく、各分析項目は適正な装置定数を用いて定
量されるので、高い分析精度を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である自動分析装置における
要部概略ブロック図である。
【図2】本発明の一実施例である自動分析装置の全体概
略構成図である。
【図3】本発明の一実施例におけるオペレーションモニ
タ画面の一例を示す図である。
【図4】部品交換およびK値更新管理画面の一例を示す
図である。
【図5】部品交換およびK値更新についての全体動作フ
ローチャートである。
【図6】部品交換判断部およびK値更新判断部の動作を
説明するためのフローチャートである。
【図7】K値の算出動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図8】本発明の一実施例における基準的測定法選択画
面の一例を示す図である。
【図9】分析項目が酵素である場合の基準的測定法選択
画面の一例を示す図である。
【図10】基準的測定法の測定結果の表示又は印字例を
示す図である。
【符号の説明】
1…自動分析装置、3…コンピュータ、5…試料分注
器、7…反応容器、10…試薬分注器、16…光度計、
18…CRT、21…キーボード、31…入力判断部、
32…基準的測定制御部、34…分析動作制御部、36
…装置定数算出部、37…部品交換判断部、38…K値
更新判断部、40…オペレーションモニタ画面。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料を光学的に測定する測定手段と,この
    測定手段に試料を分注する分注手段を備えた分析装置に
    おいて、この分析装置の装置定数を記憶する装置定数記
    憶手段と,上記測定手段又は上記分注手段に具備される
    部品であって、上記装置定数の値に影響する部品を交換
    した情報に基づいて上記装置定数を更新すべきことを表
    示手段に警告表示させる装置定数更新判断手段と、を備
    えたことを特徴とする装置定数記憶機能を有する分析装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の分析装置において、上記装
    置定数更新判断手段は、上記装置定数が更新された情報
    に基づいて上記表示手段における上記警告表示を消去せ
    しめることを特徴とする装置定数記憶機能を有する分析
    装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の分析装置において、上記測
    定手段又は上記分注手段に具備される部品の交換時期を
    記憶し、その交換時期を上記表示手段に表示せしめる部
    品交換監視手段を備えたことを特徴とする装置定数記憶
    機能を有する分析装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の分析装置において、交換時
    期が記憶される部品は、上記測定手段内のランプもしく
    は反応容器であり、又は上記分注手段内の液漏れ防止シ
    ールであることを特徴とする装置定数記憶機能を有する
    分析装置。
  5. 【請求項5】請求項3記載の分析装置において、上記部
    品交換監視手段は上記部品が交換された情報の入力に基
    づいて上記交換時期を更新するものであることを特徴と
    する装置定数記憶機能を有する分析装置。
  6. 【請求項6】試料を光学的に測定する測定手段と,この
    測定手段に試料を分注する分注手段を備えた分析装置に
    おいて、この分析装置の装置定数を記憶する装置定数記
    憶手段と,上記測定手段又は上記分注手段に具備される
    部品であって、上記装置定数の値に影響する部品を交換
    した情報の入力に基づいて上記装置定数を更新すべきこ
    とを表示手段に警告表示させる装置定数更新判断手段
    と,指令入力手段からの指令に応じて上記測定手段およ
    び上記分注手段の動作を制御して基準的測定を実行させ
    る基準的測定制御手段と、を備えたことを特徴とする装
    置定数記憶機能を有する分析装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の分析装置において、上記測
    定手段又は上記分注手段に具備される部品の交換時期を
    記憶し、上記交換時期近くの時期になると上記表示手段
    に部品交換の予告警告を表示せしめる部品交換判断手段
    を備えたことを特徴とする装置定数記憶機能を有する分
    析装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載の分析装置において、上記部
    品交換判断手段は、上記交換時期に到達したときに交換
    すべき部品を特定して交換警告を表示手段に表示せしめ
    ることを特徴とする装置定数記憶機能を有する分析装
    置。
  9. 【請求項9】請求項7記載の分析装置において、上記部
    品交換判断手段は、上記部品が交換されたとの入力に基
    づいて上記交換時期を更新するものであることを特徴と
    する装置定数記憶機能を有する分析装置。
  10. 【請求項10】請求項6記載の分析装置において、上記
    基準的測定制御手段は、上記基準的測定の実行結果に基
    づいて算出された装置定数を最新のものとして上記装置
    定数記憶手段に記憶せしめることを特徴とする装置定数
    記憶機能を有する分析装置。
  11. 【請求項11】請求項6記載の分析装置において、上記
    表示手段は画面表示装置からなり、上記基準的測定制御
    手段は、基準的測定の指令に伴って上記基準的測定に用
    いる可能性のある反応指示物質を選択するための画面を
    上記表示手段に表示せしめることを特徴とする装置定数
    記憶機能を有する分析装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003044726A (ja) * 2001-07-27 2003-02-14 Sumitomo Corp 製造発注支援装置、それに使用される端末及びそれに使用されるサーバ、製造発注支援プログラム及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、並びに製造発注支援方法
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WO2020148842A1 (ja) * 2019-01-16 2020-07-23 株式会社島津製作所 吸光度検出器、クロマトグラフおよび光源交換時期管理方法

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