JP3850132B2 - 自動分析装置における基準試料の状態監視方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動分析装置における基準試料の状態監視方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、血液等のサンプルを分析する自動分析装置では、分析結果の正確さを担保するために、標準試料や精度管理用試料の基準試料を適宜分析し、標準試料の分析結果に基づいて検量線を作成したり、また、精度管理用試料の分析結果に基づいて、例えば検量線を校正するようにしている。また、このような基準試料を通常の測定試料とは区別して装置本体の所定のセット部にセットし、所定のシーケンスに従って一定間隔毎に自動的に繰り返し分析するようにして、操作者の作業量や誤操作を低減し、装置の操作性を向上させた自動分析装置も提案されている。
【0003】
ところで、基準試料を適宜分析するにあたっては、順次の分析において基準試料に蒸発等の変性が生じると分析結果が変動するため、例えば、上記のように基準試料を装置にセットして、一定間隔毎に自動的に繰り返し分析する自動分析装置においては、基準試料のセット部を蓋で覆ったり、冷水を循環させて保冷するようにして、基準試料の変性を防止するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したように基準試料のセット部を保冷するようにしても、その変性を皆無にすることは困難である。その上、蒸発量は、収容カップの形状、反応容器への分注量、温湿度条件等により変化するため、蒸発による分析結果の変動を画一的に補正することはできない。さらに、繰り返し分析に供される基準試料の分析結果の変動原因としては、基準試料の変性として蒸発の他に、繰り返しのサンプリングによるプローブ洗浄水の持ち込みによる薄まりも考慮する必要があると共に、基準試料以外の要因として、試薬の変性や分注量に起因する要因、装置上の何らかの不具合等も考慮する必要がある。このため、分析結果の変動原因を解析するには、非常に時間がかかるという問題がある。
【0005】
なお、装置にセットされた基準試料の蒸発を監視する方法として、例えば、特開平6−94731号公報に開示されている技術を適用し、サンプリング機構により、分析開始前(スタート時)および分析開始時(サンプリング時)に基準試料収容容器内の試料量を液面の高さによりそれぞれ測定し、その測定した試料量から装置への基準試料セット後からサンプリングに至る間の蒸発を監視することが考えられる。しかし、この場合には、使用する基準試料収容容器の情報を予め入力したり、装置毎にサンプリング機構によるサンプルプローブの下降距離を求める等、前準備が複雑で動作が煩雑になるという問題があると共に、サンプルプローブの下降精度の観点から、微少量の蒸発を監視することは困難で、現実的でない。
【0006】
この発明は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、基準試料の状態を簡単かつ確実に監視でき、その分析結果の信頼性を向上できる自動分析装置における基準試料の状態監視方法を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明では、反応容器内にサンプルおよび試薬を分注して反応させ、その反応液の吸光度を測光部で測定して所望の測定項目を自動的に分析すると共に、その分析結果の正確さを担保するために、基準試料セット部にセットされた第1の標準試料および第2の標準試料を含む基準試料を前記反応容器内に適宜分注して分析するようにした自動分析装置における前記基準試料の状態を監視するにあたり、
前記基準試料のセットに同期して、前記反応容器内に前記第1の標準試料および前記第2の標準試料をそれぞれ分注してそれらの初期吸光度を前記測光部で測定し、前記第1の標準試料および前記第2の標準試料を実際に分析する際に、前記反応容器にそれぞれ分注される前記第1の標準試料および前記第2の標準試料の吸光度を前記測光部で測定し、この実際の分析の際のそれぞれの吸光度と対応する前記初期吸光度とを比較して、前記第1の標準試料および前記第2の標準試料の状態変化を監視し、前記第1の標準試料について状態変化が発生し、前記第2の標準試料について状態変化が発生しなかったと判定した場合に、前記第1の標準試料に関与する分析項目の測定結果についてエラーマークを付することによりデータ保証は行わないが、前記第2の標準試料に関与する分析項目の測定結果についてのデータ保証を行う旨の識別マークを各測定結果の表示において実行することを特徴とするものである。
【0008】
さらに、この発明では、反応容器内にサンプルおよび試薬を分注して反応させ、その反応液の吸光度を測光部で測定して所望の測定項目を自動的に分析すると共に、その分析結果の正確さを担保するために、基準試料セット部にセットされた複数の精度管理用試料を含む基準試料を前記反応容器内に適宜分注して分析するようにした自動分析装置における前記基準試料の状態を監視するにあたり、
前記基準試料のセットに同期して、前記反応容器内に前記複数の精度管理用試料をそれぞれ分注してそれらの初期吸光度を前記測光部で測定し、前記複数の精度管理用試料を実際に分析する際に、前記反応容器にそれぞれ分注される前記複数の精度管理用試料の吸光度を前記測光部で測定し、この実際の分析の際のそれぞれの吸光度と対応する前記初期吸光度とを比較して、前記複数の精度管理用試料の状態変化を監視し、前記複数の精度管理用試料のうちの一部について状態変化が発生したと判定した場合に、残りの1以上の精度管理用試料によるデータ保証を行うと共に、精度管理用試料の採用状況を示す識別マークを各測定結果の表示において実行することを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明に係る基準試料の状態監視方法を実施する自動分析装置の一例の構成を示すものである。この自動分析装置は、複数個の測光キュベットとしての反応容器1を同一円周上に等間隔に保持したターンテーブル2を有し、このターンテーブル2を所定のシーケンスに従って、順次のサイクルで例えば反時計方向に(360°−1反応容器分)づつ回動するように、各サイクルの中で時計方向および反時計方向に所定ステップ回動させながら、各反応容器1に希釈液、サンプルおよび試薬を順次分注し、希溶液分注後の反応容器1内の液体を全反応過程測光方式により一定時間間隔で所要の波長の光で当該反応容器1を通してダイレクト測光し、その順次の吸光度データを取り込んで分析を行うと共に、その分析結果の正確さを担保するために、サンプルの分注に代えて標準試料や精度管理用試料の基準試料を反応容器1に適宜分注して同様に分析し得るようにし、分析の終了した反応容器1を洗浄して繰り返し使用するようにしたものである。
【0011】
このため、ターンテーブル2の周辺部分には、反応容器1に対して機能するように、希釈液分注部3、攪拌部4、測光部5、サンプル分注部6、試薬分注部7および洗浄部8を設け、各反応容器1に対して、先ず、希釈液分注部3で希釈液を分注し、その後、攪拌部4で攪拌する。希釈液が分注された反応容器1に対しては、一定時間間隔で測光部5に位置決めされる毎に、被検成分に対応する波長の光で該反応容器1を通して測光しながら、次に、サンプル分注部6において、サンプルホルダ11に保持されて所定の搬送通路に沿って搬送されるサンプルカップ12からサンプル分注器13により血清等のサンプルを分注し、その後、攪拌部4で攪拌する。
【0012】
次に、試薬分注部7において、試薬テーブル15にセットされたそれぞれ異なる被検成分と反応する試薬を収容する複数の試薬タンク16のうちから、分析すべき被検成分に対応する試薬を試薬分注器17により分注し、その後、攪拌部4で攪拌して反応させる。所定の反応時間が経過した後は、洗浄部8において、反応容器1を洗浄して次の分析に備える。
【0013】
また、サンプル分注部6には標準試料および基準試料セットテーブル18を設け、この基準試料セットテーブル18に各種の標準試料および精度管理用試料の基準試料をそれぞれ収容する複数の基準試料容器19をセットして、上記のサンプルの分注に代えて所要の基準試料をサンプル分注器13により反応容器1に適宜分注して同様に分析し得るようにする。
【0014】
以上の各部の動作は、演算制御部21により所定のシーケンスに従って制御する。また、測光部5での各反応容器1の順次の測光データは、演算制御部21に取り込んでそれぞれ吸光度に変換し、サンプルについては、その吸光度データに基づいて各サンプル中の被検成分を定量分析して、その分析結果を入出力部22においてプリントアウトしたり、ディスプレイに表示し、基準試料については、その吸光度データに基づいて試料状態を監視すると共に、選択的に当該基準試料中の被検成分を定量分析して、その分析結果を入出力部22においてプリントアウトしたり、ディスプレイに表示する。
【0015】
以下、図1に示す自動分析装置における基準試料の状態監視動作について、図2に示すフローチャートを参照しながら説明する。
先ず、状態監視に先立ち、状態監視用パラメータとして、基準試料に対応して希釈液および基準試料の分注量等の分注条件、測光部5での測定波長、吸光度の測光ポイント、状態判定用閾値(KL,KH )等を入出力部22を介して演算制御部21に入力して格納する(ステップS1)。その後、基準試料セットテーブル18に基準試料容器19をセットしたときの初期吸光度を測定する(ステップS2)。
【0016】
この初期吸光度の測定においては、反応容器1に希釈液および所要の基準試料を分注し、その後、試薬の分注を行うことなく、基準試料の分注後、所定時間経過した測光部5での所定の測光ポイントの吸光度を演算制御部21内のメモリに取り込む。ここで、上記所要の基準試料の初期吸光度は、一回の分注による上記の所定の測光ポイントの吸光度とすることもできるが、この実施形態では、希釈液や基準試料の分注誤差等による影響を軽減するため、同一の基準試料を複数回異なる反応容器1に分注して、その同一測光ポイントの吸光度の平均を演算制御部21で演算し、その平均吸光度(Aavg )を初期吸光度として演算制御部21内のメモリに格納する。他の基準試料についても、同様にして、その初期吸光度を求めて演算制御部21内のメモリに格納する。
【0017】
その後、通常のサンプル分析動作中に、基準試料セットテーブル18にセットされている所望の基準試料の分析の必要が生じたときは、その基準試料の通常の分析動作によるサンプリングに先立って、当該基準試料の吸光度を測定する(ステップS3)。この分析時(サンプリング時)における基準試料の吸光度測定動作においては、希釈液が分注された反応容器1に当該基準試料を一回分注し、その後、試薬を分注することなく、基準試料の分注後、所定時間経過した測光部5での所定の測光ポイントの吸光度(A′)を取り込む。
【0018】
次に、演算制御部21において、取り込んだ吸光度(A′)と、メモリに格納されている当該基準試料のセット時の初期吸光度(Aavg )とに基づいて、試料状態の判定値Kを、
K={(A′/Aavg )−1}×100
により演算して(ステップS4)、判定値Kが当該基準試料の閾値KL , KH に対して、
KL ≦K≦KH
を満たすか否かを判定し(ステップS5)、判定値Kが上記の範囲から外れる場合には、警報を発する(ステップS6)ようにして当該基準試料の状態変化を監視する。
【0019】
この実施形態では、以上のようにして、セット時と分析時との吸光度に基づいて各基準試料の状態変化を監視するが、さらに、この実施形態では、ステップS5での判定結果に基づいて、以下の処理を実行する。すなわち、ステップS5において、KL ≦K≦KH を満たすときは、当該基準試料に対して試薬分注を含む通常の分析処理を実行して(ステップS7)、吸光度に基づいて濃度値を演算し、その分析結果を出力する(ステップS8)。
【0020】
また、ステップS5において、KL ≦K≦KH を満たさないときは、ステップS6で警報を発して、当該基準試料に対する通常分析を行うか否かを判定する(ステップS11)。この判定は、オペレータにおいて、その時点で指定するか、装置自体に予め設定して自動的に判定するようにする。ここで、通常分析を行わない(No)と判定された場合には、装置にセットされている当該基準試料に対する以後の分析を中止する。
【0021】
また、通常分析を行う(Yes)と判定された場合には、当該基準試料に対して試薬分注を含む通常の分析処理を実行する(ステップS12)。この場合、分析対象の基準試料は状態が変化しているので、その吸光度に基づいて演算した濃度値Cを補正するか否かを判断し(ステップS13)、補正する場合(Yes)には、
C′={C/(100+K)}×100
または、
C′=〔C/{100+(a×K+b)}〕×100
を演算して、補正濃度値C′を算出する(ステップS14)。ここで、aおよびbは、それぞれKと実験的に求められた重量法での試料蒸発量との間に成立する相関式の傾きおよび切片を表す。
【0022】
ステップS14で補正濃度値C′を求めたら、濃度値が補正されたものであることを示すマークを付して、また、ステップS13で補正しないと判断した場合(No)には基準試料が状態変化していることを示すマークを付して(ステップS15)、分析結果として出力する(ステップS8)。なお、基準試料が標準試料の場合には、ステップS14を行うことなく、自動的にステップS13からステップS15に移行するようにする。このようにして、複数の標準試料によるデータの保証に関し、標準試料毎に判定値と比較して、合格のときは通常分析を続行し、不合格のときは、取り敢えず測定データを出力等するものの、不合格となった標準試料が関与する分析項目についてのデータ保証がされない旨のエラーマークを付して、合格した標準試料が関与する分析項目の出力データについてのみデータ保証し得る旨の識別処理を行うようにする。また、基準試料が精度管理用試料の場合には、以後は、状態変化を生じた精度管理用試料を除く残りの精度管理用試料を用いて精度管理を自動継続する。この場合、精度管理用試料が一部除かれたことを示すマークをプリント用紙または画面上に表示するが、除かれた精度管理用試料に応じて異なる種類のマークを付するのが好ましい。
【0023】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によると、反応容器内にサンプルおよび試薬を分注して反応させ、その反応液の吸光度を測光部で測定して所望の測定項目を自動的に分析すると共に、その分析結果の正確さを担保するために、基準試料セット部にセットされた第1の標準試料および第2の標準試料を含む基準試料を前記反応容器内に適宜分注して分析するようにした自動分析装置における前記基準試料の状態を監視するにあたり、前記基準試料のセットに同期して、前記反応容器内に前記第1の標準試料および前記第2の標準試料をそれぞれ分注してそれらの初期吸光度を前記測光部で測定し、前記第1の標準試料および前記第2の標準試料を実際に分析する際に、前記反応容器にそれぞれ分注される前記第1の標準試料および前記第2の標準試料の吸光度を前記測光部で測定し、この実際の分析の際のそれぞれの吸光度と対応する前記初期吸光度とを比較して、前記第1の標準試料および前記第2の標準試料の状態変化を監視し、前記第1の標準試料について状態変化が発生し、前記第2の標準試料について状態変化が発生しなかったと判定した場合に、前記第1の標準試料に関与する分析項目の測定結果についてエラーマークを付することによりデータ保証は行わないが、前記第2の標準試料に関与する分析項目の測定結果についてのデータ保証を行う旨の識別マークを各測定結果の表示において実行するようにしたので、第1の標準試料および第2の標準試料を含む基準試料の状態を簡単かつ確実に監視でき、その分析結果の信頼性を向上することができる。
また、請求項2に記載の発明によると、反応容器内にサンプルおよび試薬を分注して反応させ、その反応液の吸光度を測光部で測定して所望の測定項目を自動的に分析すると共に、その分析結果の正確さを担保するために、基準試料セット部にセットされた複数の精度管理用試料を含む基準試料を前記反応容器内に適宜分注して分析するようにした自動分析装置における前記基準試料の状態を監視するにあたり、前記基準試料のセットに同期して、前記反応容器内に前記複数の精度管理用試料をそれぞれ分注してそれらの初期吸光度を前記測光部で測定し、前記複数の精度管理用試料を実際に分析する際に、前記反応容器にそれぞれ分注される前記複数の精度管理用試料の吸光度を前記測光部で測定し、この実際の分析の際のそれぞれの吸光度と対応する前記初期吸光度とを比較して、前記複数の精度管理用試料の状態変化を監視し、前記複数の精度管理用試料のうちの一部について状態変化が発生したと判定した場合に、残りの1以上の精度管理用試料によるデータ保証を行うと共に、精度管理用試料の採用状況を示す識別マークを各測定結果の表示において実行するようにしたので、複数の精度管理用試料を含む基準試料の状態を簡単かつ確実に監視でき、その分析結果の信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る基準試料の状態監視方法を実施する自動分析装置の一例の構成を示す図である。
【図2】図1に示す自動分析装置における基準試料の状態監視動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 反応容器
2 ターンテーブル
3 希釈液分注部
4 攪拌部
5 測光部
6 サンプル分注部
7 試薬分注部
8 洗浄部
11 サンプルホルダ
12 サンプルカップ
13 サンプル分注器
15 試薬テーブル
16 試薬タンク
17 試薬分注器
18 基準試料セットテーブル
19 基準試料容器
21 演算制御部
22 入出力部
Claims (2)
- 反応容器内にサンプルおよび試薬を分注して反応させ、その反応液の吸光度を測光部で測定して所望の測定項目を自動的に分析すると共に、その分析結果の正確さを担保するために、基準試料セット部にセットされた第1の標準試料および第2の標準試料を含む基準試料を前記反応容器内に適宜分注して分析するようにした自動分析装置における前記基準試料の状態を監視するにあたり、
前記基準試料のセットに同期して、前記反応容器内に前記第1の標準試料および前記第2の標準試料をそれぞれ分注してそれらの初期吸光度を前記測光部で測定し、前記第1の標準試料および前記第2の標準試料を実際に分析する際に、前記反応容器にそれぞれ分注される前記第1の標準試料および前記第2の標準試料の吸光度を前記測光部で測定し、この実際の分析の際のそれぞれの吸光度と対応する前記初期吸光度とを比較して、前記第1の標準試料および前記第2の標準試料の状態変化を監視し、前記第1の標準試料について状態変化が発生し、前記第2の標準試料について状態変化が発生しなかったと判定した場合に、前記第1の標準試料に関与する分析項目の測定結果についてエラーマークを付することによりデータ保証は行わないが、前記第2の標準試料に関与する分析項目の測定結果についてのデータ保証を行う旨の識別マークを各測定結果の表示において実行することを特徴とする自動分析装置における基準試料の状態監視方法。 - 反応容器内にサンプルおよび試薬を分注して反応させ、その反応液の吸光度を測光部で測定して所望の測定項目を自動的に分析すると共に、その分析結果の正確さを担保するために、基準試料セット部にセットされた複数の精度管理用試料を含む基準試料を前記反応容器内に適宜分注して分析するようにした自動分析装置における前記基準試料の状態を監視するにあたり、
前記基準試料のセットに同期して、前記反応容器内に前記複数の精度管理用試料をそれぞれ分注してそれらの初期吸光度を前記測光部で測定し、前記複数の精度管理用試料を実際に分析する際に、前記反応容器にそれぞれ分注される前記複数の精度管理用試料の吸光度を前記測光部で測定し、この実際の分析の際のそれぞれの吸光度と対応する前記初期吸光度とを比較して、前記複数の精度管理用試料の状態変化を監視し、前記複数の精度管理用試料のうちの一部について状態変化が発生したと判定した場合に、残りの1以上の精度管理用試料によるデータ保証を行うと共に、精度管理用試料の採用状況を示す識別マークを各測定結果の表示において実行することを特徴とする自動分析装置における基準試料の状態監視方法。
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