JPH086184B2 - 表面処理方法 - Google Patents

表面処理方法

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JPH086184B2
JPH086184B2 JP60126023A JP12602385A JPH086184B2 JP H086184 B2 JPH086184 B2 JP H086184B2 JP 60126023 A JP60126023 A JP 60126023A JP 12602385 A JP12602385 A JP 12602385A JP H086184 B2 JPH086184 B2 JP H086184B2
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敬三 鈴木
健 二宮
茂 西松
修身 岡田
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明はドライプロセスに係り、特に半導体素子製造
に好適なドライプロセス方法に関する。
〔発明の背景〕
従来の、特に半導体素子製造における、ドライプロセ
スでは、イオンビームまたはプラズマが用いられていた
(菅野卓雄編著;「半導体プラズマプロセス技術」,産
業図書,1980)。しかし、このような方法では被処理体
である素子または試料の表面や素子近傍の固体表面、例
えば真空室内壁や試料台表面に、高運動エネルギー(約
100eV以上)のイオン、原子,分子,電子等が入射し、
素子表面に損傷,汚染を不可避的に形成していた。ま
た、このような高エネルギー粒子の入射による素子温度
の上昇も発生した。半導体素子寸法が減少(1μm以
下)して行くと、このような損傷,汚染、および素子温
度上昇は重大な問題となつてくる。また、近い将来に実
現が期待されている3次元構造の半導体素子には、この
ような損傷,汚染,温度上昇は致命的であり、従来のド
ライプロセスは使用不可能となる。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、損傷,汚染,温度上昇のない表面処
理方法を提供することにある。
〔発明の概要〕
約10年程前から表面処理の分野、特に半導体素子製造
分野では、ドライプロセスが活発に用いられている。こ
こで、ドライプロセスとは、これ以前のウエツトプロセ
ス(水溶液を用いる方法)に対する言葉であり、試料表
面を真空中または気相中にて処理する方法をいう。しか
し、従来のドライプロセスでは、プラズマまたはイオン
ビームが用いられており、試料表面に入射する電子,イ
オン,イオンビームの運動エネルギーは数eV〜104eVに
分布していた(第1図参照)。ところが、結晶中の原子
のDisplacement Energy(デイスプレイスメント・エナ
ジー:原子を正規の結晶格子位置からずらすのに必要な
エネルギー)Edは約10eVである。例えば、Si結晶ではEd
=12.9eVである。〔G.カーター他著“イオン・ボンバー
ドメント・オブ・ソリツズ“(Ion Bombardment of Sol
ids)”ロンドン,ハイネマン・エデュケーシヨナル・
ブツクス社,1968,p214〕。このため、従来、ドライプロ
セスでは試料表面に損傷が不可避的に形成された。ま
た、このような高エネルギー粒子の入射によつて試料温
度も上昇し、場合によつては300℃以上となつた。この
ような試料温度上昇は試料表面に別の結晶欠陥(損傷)
を形成したり、プロセスの適用範囲を極端に限定してい
た。また、このような高エネルギー粒子が試料近傍の表
面に入射するとこの表面物質を物理的、化学的にスパツ
タし、これが試料表面に再付着して表面汚染を発生させ
た。このような損傷,汚染,温度上昇は表面処理技術、
特に半導体素子製造技術においては致命的である。
ドライプロセスにおいてなすべき本質的なことは、試
料表面または気相中での物理・化学反応を用いて試料表
面物質を除去したり(エツチング)、試料表面に物質を
堆積したり(デポジシヨン,エピタキシー)、試料表面
物質を改質したり(酸化,窒化等)することである。こ
の際に、物理反応よりむしろ化学反応が主役となる。こ
れは化学反応の方が変化に富んだ反応を実現できるから
である。さて、第1図に示すように化学反応に関係した
エネルギー(化学結合エネルギー)は、0.1〜10eVに分
布しており、結晶欠陥を発生させるエネルギーは約10eV
である。したがつて、ドライプロセスを実行するために
用いるエネルギーとしては0.1〜10eVの範囲が最適であ
る。これによつて、損傷,汚染,温度上昇を発生させず
にドライプロセスを実行できる。第1図に示すように、
0.1eV〜10eVのエネルギーを供給するためには、分子の
振動準位または原子・分子の電子準位を用いることが適
切である。しかし一般に電子準位の寿命は短く(約10-9
〜10-7sec)、電子準位励起された原子・分子を試料表
面に必要量供給することは困難である。一方、分子振動
準位の寿命は10-2secのオーダーであり、そのエネルギ
ーは、分子が他の原子・分子、または表面と衝突しない
限りほとんど失われることがない。したがつて、ドライ
プロセスを実行するためには、分子振動準位エネルギー
を用いることが最適である。以下、少なくとも分子振動
準位が励起されている分子(回転準位,電子準位が同時
に励起されていてもよい)をホツト分子と呼ぶことにす
る。
本発明の方法は、ホツト分子を用いて損傷,汚染,温
度上昇のない表面処理を行なうことに特徴がある。
〔発明の実施例〕
以下、本発明の一実施例を第2図により説明する。本
実施例は、ホツト分子発生手段1、ガス導入手段2、試
料3、試料台4および反応室5から構成されている。反
応室5には場合によつては適当な排気手段(図示せず)
がついていて反応室内ガス圧力が1気圧より低い状態に
なつていても良い。また、場合によつては1気圧および
1気圧以上のガス圧力で使用しても良い。試料3を反応
室5に直接保持できれば試料台4は必ずしも必要ではな
い。
ガスはガス導入手段2によつて反応室5へ直接導入さ
れても良いし、ホツト分子発生手段1を経て導入されて
も良い。
たとえば、シリコン(Si)試料表面をエツチングする
ためには、導入ガス分子としてSF6を用いることが有効
である。この場合のエツチング機構を以下に説明する。
反応室5へ導入されたSF6分子はホツト分子発生手段1
によつて分子振動準位が励起されてホツト分子(以下SF
6 と記す)となる。SF6 はSi表面に到達して、表面の
Si原子と 2SF6 (g)+Si(s)→SiF4(g)+2SF4(g)……
(1) の反応を行ない、Si表面をエツチングする。ここで、
(g)、(s)はそれぞれ分子が気相中,試料表面上に
存在することを意味している。上記反応(1)における
SF6 の反応確率は約0.2である。SF6のガス流量が100sc
cmの時に得られるSiのエツチング速さは約100nm/minで
あり、実用的要求が満足される。
上述の如き実施例によりSiをエツチングする場合、入
射する分子の持つているエネルギーは分子振動エネルギ
ーの程度(0.1〜1eV)である。このエネルギーはSiのデ
イスプレースメント・エナジー(displacement energ
y)(12.9eV)より十分に小さいため、Si表面に損傷が
発生することはない。また、試料近傍の物質が物理的に
スパツタされることもないので、Si表面の汚染も発生し
ない。また、入射する分子の持つているエネルギーが小
さいことは試料表面の温度上昇が小さいことを意味す
る。このため、従来のドライプロセス(プラズマやイオ
ンビームを用いたもの)に比べ低温度(ほとんど室温に
近い温度)でのプロセスが可能となる。
本実施例ではSiのエツチングのみについて述べたが、
Si原子を構成成分として含む他の物質(多結晶シリコ
ン、酸化シリコン、窒化シリコン、各種のシリサイド
(Si−W,Si−Mo等))のエツチングにも同様に適用でき
る。また、導入ガス種を変えることによつて他の材料の
エツチングも可能である。また一般にホツト分子の化学
反応性が高いことを用いることによつて、試料表面への
デポジシヨンや試料表面の表面改質(酸化,窒化等)に
も用いることができる。例えば、Siのデポジシヨンを行
なうためには導入ガスとしてSiH4,Si2H6,SiF6,Si2F6
を用いれば良いし、酸化,窒化を行うためにはO2,N2
スを用いれば良い。
第3図に高温物体をホツト分子発生手段として用いた
実施例を示してある。本実施例のホツト分子発生手段
は、高温物体10、高温物体加熱手段11、加熱用電源12か
ら構成されている。他の部分は第2図の実施例と同じで
ある。かならずしも高温物体10と高温物体加熱手段11を
区別する必要はなく、両者が同一のものでも良い。例え
ば、ヒーターそのものが高温物体になる場合も有る。
ガス導入手段2から反応室内に導入された分子(M)
の一部は高温物体10表面に衝突して分子振動自由度が励
起されてホツト分子(M)となる。高温物体の材料と
しては化学的に安定なもの、例えば、白金(Pt)、アル
ミナ(Al2O3)、サフアイア、石英(SiO2)等が適して
いる。高温物体の温度Thとしては500℃〜1100℃程度が
必要である。例えば、Thを800℃とし、導入ガス分子M
としてSF6を用いると、高温物体表面に衝突したSF6分子
の約95%がホツト分子(SF6 )になる。本実施例の特
徴は、装置構成が簡便、安価なことである。
第4図に本発明の別の実施例が示されている。本実施
例では高温炉をホツト分子発生手段として用いている。
本実施例のホツト分子発生手段は、高温炉13、加熱手段
14および噴出口15より構成されている。ガス導入手段2
は高温炉13に継がつている。導入ガスMは高温炉13内で
分子自由度が励起されてホツト分子Mとなり噴出口15
から噴出することによつて、ホツト分子Mのビームと
なる。ここでビームとは、分子の速度方向の分布が一様
でないものをいう。ホツト分子ビームは試料3表面に到
達して表面処理を行なう。加熱手段14は高温炉を高温に
保つためのものである。通常高温炉の温度Tfは500℃〜1
100℃が必要である。また、高温炉13の材料としては化
学的に安定なもの、例えば白金(Pt)、アルミナ(Al2O
3)、サフアイア、石英(SiO2)等が適している。特に
導入ガス分子Mとして弗素(F)原子を含む分子(例え
ばSF6,CF4等)を用いる場合は、高温炉の材料としては
アルミナ又はサフアイアが特に優れている。噴出口15は
加熱手段14の内部に位置させるのが良い。これは、噴射
口の壁が冷却されるのを防ぐためである。
本実施例の特徴は、運動方向に方向性を持つたホツト
分子ビームが得られるため、方向性の有る表面処理(非
等方ドライエツチング)が可能になることである。
〔発明の効果〕
本発明によれば、必要最小限のエネルギーで表面化学
反応を進行させることができる。この結果、無損傷、無
汚染、低温度の表面処理を実現できる。このような処理
技術は、半導体素子製造分野において、特に近い将来実
現が期待されている3次元構造の素子製造において極め
て有効となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は各種エネルギーの概略値を示すグラフ、第2〜
4図は本発明の実施態様を示す表面処理装置の概略縦断
面図である。 1……ホツト分子発生手段、2……ガス導入手段、3…
…試料、4……試料台、5……反応室、10……高温物
体、11……高温物体加熱手段、12……加熱用電源、13…
…高温炉、14……加熱手段、15……噴出口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 修身 東京都国分寺市東恋ヶ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (56)参考文献 特開 昭58−3233(JP,A) 米国特許3679502(US,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面処理に使用するガス分子を高温物体に
    接触せしめることによって該ガス分子の分子振動準位を
    励起する分子振動準位励起過程と、この分子振動準位が
    励起されたガス分子によって表面処理されるべき試料の
    表面を処理する表面処理過程とを含んでなることを特徴
    とする表面処理方法。
  2. 【請求項2】上記の表面処理されるべき試料がシリコン
    であり、上記の表面処理に使用するガス分子がSF6ガス
    分子であることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記
    載の表面処理方法。
JP60126023A 1985-06-12 1985-06-12 表面処理方法 Expired - Lifetime JPH086184B2 (ja)

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