JP3322181B2 - ドライエッチング方法および装置 - Google Patents

ドライエッチング方法および装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドライエッチング
技術に関し、特に半導体分野において薄膜層の微細加工
に使用される異方性ドライエッチング方法および装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】DRAMなどの半導体メモリの記憶密度
の増大に伴い、半導体基板上の薄膜層の線幅はますます
狭くなり、現在では0.1ミクロン以下の線幅さえも要
求されるようになってきている。
【0003】このため、薄膜層の微細加工に用いられる
異方性ドライエッチングの高精度化、すなわち基板に平
行な方向でのエッチングを極力抑えながら基板に垂直な
方向でのエッチングの精度を向上させることが要求され
ている。
【0004】この要求に答えるために、従来の異方性ド
ライエッチングでは、通常フッ素イオンなどの反応性イ
オンの基板に垂直な方向の速度を電界や磁界の力によっ
て増大させてエッチングをおこなっている。
【0005】しかしながら、この従来の方法では、反応
性イオンの運動エネルギ一の増大により、イオンによっ
て与えられる半導体層等のダメ一ジが大きくなり、層中
に欠陥が生じたり、層自体が変質してしまうという問題
がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この従来技
術の問題点を解決するべくなされたものであり、その目
的は、ダメ一ジ・フリ一で高精度なドライエッチング技
術を提供することである。
【0007】また、本発明の別の目的は、粒子流と光ビ
一ム、特に中性な活性種流と光ビ一ムを用いた新しいド
ライエッチング技術を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明によれば、一般的には、ドライエッチング方
法であって、試料を準備するステップと、粒子流を準備
するステップと、前記粒子流に光ビ一ムを照射して該粒
子の前記試料表面に平行な速度成分を変化させるるステ
ップと、前記平行な速度成分が変化した粒子流を前記試
料に当てて試料をエッチングするステップと、を含むド
ライエッチング方法が提供される。
【0009】また、本発明によれば、一般的には、ドラ
イエッチング装置であって、真空容器と、前記真空容器
内に設けられた、エッチング試料を保持するための試料
台と、前記試料台の前記試料が保持される表面に対向す
る位置に設けられ、粒子流を前記試料台上の試料に向け
て放出するための粒子源と、前記試料台と前記粒子源と
の間に設けられ、前記粒子源から放出された粒子流に光
ビ一ムを照射して、前記粒子の前記試料表面に平行な速
度成分を変化させるための光ビ一ム源と、を含むドライ
エッチング装置が提供される。
【0010】そして、より具体的には、試料を準備する
ステップと、中性な活性種流を準備するステップと、前
記中性な活性種流に光ビ一ムを照射して該活性種の前記
試料表面に平行な速度成分を該表面に垂直な速度成分よ
りも小さくするステップと、前記水平な速度成分が小さ
くなった活性種流を前記試料に当てて該試料をエッチン
グするステップと、を含むドライエッチング方法が提供
される。
【0011】さらに、本発明によれば、より具体的に
は、真空容器と、前記真空容器内に設けられた、エッチ
ング試料を保持するための試料台と、前記試料台の前記
試料が保持される表面に対向する位置に設けられ、中性
な活性種流を前記試料台上の試料に向けて放出するため
の活性種流源と、前記試料台と前記活性種流源との間に
設けられ、前記活性種流源から放出された中性な活性種
流に光ビ一ムを照射して、前記中性な活性種の前記試料
表面に平行な速度成分を該表面に垂直な速度成分よりも
小さくするための光ビ一ム源と、を含むドライエッチン
グ装置が提供される。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例のドライ
エッチング装置50を横(側壁)方向から見た場合の断
面図である。
【0013】真空容器(チャンバ)10の下部にはエッ
チング試料12を保持するための試料台14と排気用の
開口16が設けられている。開口16には排気用配管1
8が接続され、配管18の先はタ一ボ分子ポンプ(図示
なし)などの真空ポンプに接続されている。
【0014】試料台14に対向する真空容器10の上部
の位置に中性な活性種流を試料に向けて放出するための
活性種流源(「ラジカルガン」とも呼ぶ)20が設けら
れている。活性種流源20には中性な活性種(ラジカ
ル)の原料ガスであるF、SF、NFあるいはC
などを導入するための開口22が設けられている。
また、活性種流源20には電極23が設けられている。
さらにこの電極間において原料ガスの分解、イオンと活
性種の分離等を行うために、電極23にはRF/DC電
源24が接続されている。なお、RF/DC電源の代わ
りにマイクロ波源などを用いて原料ガスの分解をおこな
ってもよい。活性種流源20は開口26と導波部28を
有しており、導波部28は真空容器10に設けられた開
口30を覆うように真空容器10に接続されている。
【0015】真空容器10の側壁には透明な窓34が設
けられ、この窓34に対向する位置に光ビ一ム源36が
設けられている。光ビ一ム源36としてはレ一ザ光源な
どが使用される。また、真空容器10の窓34の反対側
の側壁には鏡38が設けられている。
【0016】図2はドライエッチング装置50を上から
見た場合の装置中央部の断面図である。光ビ一ム源とし
ては、X軸方向に設けられた36と、X軸に直交するY
軸方向に設けられた36'の2つが設けられている。ま
た、光ビ一ム源36に対して窓34と鏡38が、光ビ一
ム源36'に対して窓34'と鏡38'が各々設けられて
いる。
【0017】図3は本発明のドライエッチング方法のフ
ロ一を示した図である。
【0018】(A)試料の準備 真空容器10の試料台14の上にエッチング試料が置か
れ、その後真空容器内は拡散ポンプやタ一ボ分子ポンプ
などの真空ポンプ(図示なし)によって真空排気され
る。なお、エッチング試料としては、例えばパタ一ン化
されたフォトレジスト層が設けられたSiOを有する
Si基板が用意される。
【0019】(B)活性種流の準備 中性な活性種流源20の開口22から活性種流の原料と
なるF、SF、NFあるいはCFなどのガスが
活性種流源20に導入される。導入された原料ガスはR
F/DC電源24から供給されるRF電力によって電極
23間で分解される。そして、DC電圧によって作られ
る電界によってイオンとフッ素ラジカルとが分離され、
分離されたフッ素ラジカルのみが開口26に導かれる。
開口26を出たフッ素ラジカル流は導波部28内を通過
し、開口30から真空容器10内に導かれる。
【0020】この時、活性種流源20(導波部28)内
と真空容器10内の差圧により、フッ素ラジカル流はビ
−ム状になって試料に向かって直進する。ただし、図1
の32に示されるように、フッ素ラジカル・ビ−ムは試
料に近づくにつれて広がっていく。なお、フッ素ラジカ
ルの有する内部(励起)エネルギ一、速度等はガスの圧
力、RF電力、DC電圧、電極間距離などによって制御
される。
【0021】(C)活性種流の速度成分の調整 真空容器10内を試料に向かって直進するフッ素ラジカ
ル流に対して光ビ一ム源36によりX軸方向から、さら
に光ビ一ム源36'によりY軸方向から各々光ビ一ム4
0を照射する。この時、光ビ一ム40はフッ素ラジカル
・ビ一ムの進行方向に略垂直な方向から照射される。ま
た、フッ素ラジカル・ビ一ムを照射した光ビ一ム40は
鏡38、38'で反射して再度フッ素ラジカル・ビ一ム
を照射する。
【0022】フッ素ラジカルからなる活性種流に対する
光ビ一ム源36としてはレ一ザ光源が使われる。レ一ザ
としては、例えばフッ素原子の3sP(5/2)準位
と3p(7/2)準位との間の遷移エネルギ一の
共鳴波長である685.6nmよりも若干長波長な"6
85.6+Δ"nmに中心発光波長を有するものが使わ
れる。なお、レ一ザの中心発光波長を共鳴波長よりも若
干大きな波長とするのは、後述するドップラ一冷却効果
を利用するためである。また、"Δ"は1nmよりも小さ
な任意の波長幅を意味する。
【0023】レ一ザ・ビ一ムが活性種流に照射される
と、ドップラ一冷却効果によって、活性種の試料表面に
平行な速度成分が小さくなる。すなわち、レ一ザ光源3
6から照射されるレ一ザ・ビ一ム中の光子とフッ素原子
との運動量の交換により、フッ素原子のX軸方向(図
2)での速度成分が減少し、また同様に光ビ一ム源3
6'から照射されるレ一ザ・ビ一ム中の光子とフッ素原
子との運動量の交換により、フッ素原子のY軸方向(図
2)での速度成分が減少する。その結果、相対的に試料
表面に垂直な(Z方向の)速度成分が増加する。また、
この時フッ素原子のX軸およびY軸方向での速度成分を
ほとんどゼロにすることも可能であり、その結果、フッ
素ラジカルが試料表面に垂直に入射することになる。こ
れにより、従来困難であるとされてきた中性な活性種の
軌道制御が可能となる。
【0024】ここで、本明細書で言う"ドップラ一冷却
効果"にさらについて説明する。"ドップラ一冷却効果"
とは、一言で言うと、光学上のドップラ一効果を利用し
て運動中の中性原子を減速させることを言い、詳細は以
下の通りである。
【0025】図4は、ドップラ一冷却効果について説明
するための、原子の共鳴吸収曲線とレ一ザ光の発光スペ
クトルとの関係を示した図である。図中の曲線42は中
心周波数fでピ−クを持つ、フッ素原子の共鳴吸収率
と周波数との関係を示した共鳴吸収曲線である。図中の
点線43、44、45は各々中心発光周波数f
、fを持つレ一ザ光の発光スペクトルを示したも
のである。なお、中心周波数fは具体的にはフッ素原
子の3sP(5/2)準位と3p(7/2)準
位との間の遷移エネルギ一の共鳴波長である685.6
nmに相当する周波数である。また、上記した波長幅"
Δ"に相当する周波数分だけ周波数fよりも小さな周
波数である。
【0026】今例えば図2のレ一ザ光源36から出たX
軸上で振動数(周波数)fで振動するレ一ザ光に向か
って(光源36の方向へ向かって)、速度vでフッ素原
子が運動していると仮定する。この場合、ドップラ一効
果により、フッ素原子から見たレ一ザ光の振動数f
は、光速をcとすると、 f=f/(1一v/c) となる。すなわち、フッ素原子から見たレ一ザ光の発光
スペクトルは、図4の43ではなく44となる。次に、
フッ素原子がレ一ザ光と同一の方向(X軸上の鏡38の
方向)に速度vで運動していると仮定する。この場合、
フッ素原子から見たレ一ザ光の振動数fは、 f=f/(1+v/c) となり、その発光スペクトルは、図4の43ではなく4
5となる。
【0027】このドップラ一効果によるフッ素原子から
見た光の周波数の変化を共鳴吸収曲線との関係で見る
と、図4から振動数f(スペクトル44)に変化した
場合の方が、共鳴吸収のピ−ク周波数に近づくため、振
動数f(スペクトル45)に変化した場合よりもより
多く光の共鳴吸収が起こることになる。すなわち、図2
のX軸上レ一ザ光源36に向かって運動するフッ素原子
の方が、反対の鏡38に向かって運動するフッ素原子よ
りも多く光を共鳴吸収することになり、両者で光の吸収
量の差が生ずる。
【0028】光を多く吸収した光源36に向かって運動
するフッ素原子は励起状態に、すなわちエネルギ一・レ
ベルが励起準位に遷移するが、その後光を放出してエネ
ルギ一的により安定な状態に、すなわちエネルギ一・レ
ベルが低い準位に戻る。この時放出される光は原子から
等方的に放射されるので、この光の放出によってフッ素
原子は特定の方向に力を受けることはない。
【0029】レ一ザ光源36に向かって運動するフッ素
原子は、運動量保存下で、光の吸収と同時に光子の持っ
ている運動量を受取る。このフッ素原子が受け取った運
動量はフッ素原子をその運動方向と反対の方向に働く力
として作用する。すなわち、運動量保存下で、原子と光
子との間で運動量の交換過程を経て、フッ素原子はX軸
上運動方向とは反対の鏡38の方向に力を受ける。その
結果、X軸上レ一ザ光源36に向かって運動するフッ素
原子は減速されることになる。
【0030】一方、鏡38に向かって運動するフッ素原
子も、同時に光子から運動量を受け取るが、光の吸収が
少ないために、同時に受け取る運動量も少ない。その結
果、鏡38に向かって運動するフッ素原子はその運動方
向に受ける力が小さく、加速される量も小さいものとな
る。
【0031】同様なことは、鏡38で反射したレ一ザ光
に対して運動するフッ素ラジカル原子についても成り立
つ。すなわち、この場合、X軸上レ一ザ光に向かって
(鏡38に向かって)運動するフッ素ラジカル原子をド
ップラ一冷却効果により減速させることができる。そし
て、先のX軸上レ一ザ光源36に向かって運動する場合
の減速と合わされた結果、フッ素原子はX軸方向で減速
されることになる。なお、以上の説明は、X軸上を運動
するフッ素原子を仮定したものであるが、実際にはフッ
素原子の速度ベクトルvのX軸上の成分vが対象とな
り、X軸方向での速度成分vが減少することになる。
【0032】また、同様なことは、図2のY軸上でも同
様に成り立ち、Y軸方向で運動するフッ素ラジカル原子
をレ一ザ光によるドップラ一冷却効果により減速させる
ことができる。その結果、レ一ザ光を照射されたフッ素
ラジカル原子は相対的に試料表面に垂直な(Z方向の)
速度成分が増加することになる。
【0033】(D)ドライエッチング 試料表面に垂直に入射したフッ素ラジカルと試料中の原
子あるいは分子との反応によって試料がその表面に垂直
な方向からエッチングされる。すなわち、試料はフッ素
ラジカルによって異方性エッチングされる。
【0034】試料がパタ一ン化されたフォトレジスト層
が設けられたSiOを有するSi基板 の場合は、S
iOの所定のパタ一ンが形成される。この時、SiO
やSi基板にイオンによるダメ一ジの無いパタ一ンが
形成される。また、フッ素ラジカルが試料表面に平行な
速度成分を持たず試料表面に垂直に入射するので、より
異方性の高い微細なパタ一ンを形成することができる。
【0035】以上好ましい実施例について説明したが、
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明
の要旨を変更しない範囲内において各種の変更や応用が
可能である。例えば、、上記実施例では、光ビ一ムはフ
ッ素ラジカルの試料表面に平行な速度成分を減少させる
ために用いているが、逆にこれを増加させて相対的に試
料表面に垂直な(Z方向の)速度成分を減少させ、フッ
素ラジカル流を試料表面に対して広げるようにするため
に用いることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のドライエッチング装置を横
(側壁)方向から見た場合の断面図である。
【図2】本発明の一実施例のドライエッチング装置を上
から見た場合の装置中央部の断面図である。
【図3】本発明のドライエッチング方法のフロ一を示し
た図である。
【図4】原子の共鳴吸収曲線とレ一ザ光の発光スペクト
ルとの関係を示した図である。
【符号の説明】
10 真空容器 12 エッチング試料 14 試料台 16 開口 18 排気管 20 活性種流源 22 開口 23 電極 24 RF/DC電源 26 開口 28 導波部 30 開口 32 活性種流 34、34' 窓 36、36' 光ビ−ム源 38、38' 鏡 40 光ビ一ム 42 原子の共鳴吸収曲線 43、44、45 レ一ザ光の発光スペクトル 50 ドライエッチング装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 599112548 安武 潔 大阪府箕面市小野原東6−25−14−201 (72)発明者 清水 正男 滋賀県野洲郡野洲町大字市三宅800番地 日本アイ・ビー・エム株式会社 野洲 事業所内 (72)発明者 芳井 熊安 大阪府大阪市生野区林寺4−7−2 (72)発明者 安武 潔 大阪府箕面市小野原東6−25−14−201 (56)参考文献 特開 平7−263353(JP,A) 特開 平6−224156(JP,A) 特開 平1−293618(JP,A) 特開 昭62−43136(JP,A) 特開 昭63−304626(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/302

Claims (23)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドライエッチング方法であって、 試料を準備するステップと、前記試料に向かって進行する 中性な活性種流を準備する
    ステップと、 前記中性な活性種流の進行方向に略垂直な少なくとも2
    つの異なる方向から光ビ一ムを照射して該活性種の前記
    試料表面に平行な速度成分を小さくするステップと、 前記平行な速度成分が小さくなった活性種流を前記試料
    に当てて試料をエッチングするステップと、 を含む方法。
  2. 【請求項2】 前記2つの異なる方向が互いにほぼ90
    ℃離れていることを特徴とする請求項記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記活性種の試料表面に平行な速度成分
    を小さくするステップが、 前記光ビ一ム中の光子と前記中性な活性種との間の運動
    量の交換(ドップラ一冷却効果)によって該活性種の試
    料表面に平行な速度成分を小さくすることを含む請求項
    1記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記光が前記中性な活性種の所定の遷移
    準位に共鳴する波長"W"よりも若干大きな波長"W+Δ"
    を有する請求項記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記中性な活性種がラジカル・フッ素原
    子を含む請求項1〜4記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記光ビ一ムがレ一ザ・ビ一ムからなる
    請求項記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記レ一ザ・ビ一ムが685.6+Δ
    [nm]に発光波長を有するレ一ザ・ビ一ムからなる請
    求項記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記試料を準備するステップが、真空容
    器中に設けられた試料台上に試料を設置することを含む
    請求項記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記中性な活性種流を準備するステップ
    が、 前記試料台上に設置された試料のエッチング面に対向す
    る位置に設けられた中性な活性種流源から中性な活性種
    ビ一ムを前記試料に向けて放出することを含む請求項
    記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記試料が半導体基板を含む請求項1
    記載の方法。
  11. 【請求項11】 ドライエッチング装置であって、 真空容器と、 前記真空容器内に設けられた、エッチング試料を保持す
    るための試料台と、 前記試料台の前記試料が保持される表面に対向する位置
    に設けられ、中性な活性種流を前記試料台上の試料に向
    けて放出するための活性種流源と、 前記試料台と前記活性種流源との間に設けられ、前記活
    性種流源から放出された中性な活性種流に光ビ一ムを照
    射して、前記中性な活性種の前記試料表面に平行な速度
    成分を小さくするための光ビ一ム源とを含み、 前記光ビ一ム源が、光ビ一ムを前記活性種流の進行方向
    に略垂直な少なくとも2つの異なる方向から照射するよ
    うに設けられていることを特徴とする、 装置。
  12. 【請求項12】 前記2つの異なる方向が互いに約90
    ℃離れていることを特徴とする請求項11記載の装置。
  13. 【請求項13】 前記活性種流源が、前記真空容器に設
    けられた開口を通ってビ一ム状の中性な活性種流を該真
    空容器内に導入可能なように前記真空容器に接続されて
    いる請求項11記載の装置。
  14. 【請求項14】 前記光ビ一ム源が、前記真空容器の側
    壁に設けられた透明な窓を介して光ビ一ムを該真空容器
    内に導入可能なように前記真空容器に接続されている請
    求項13記載の装置。
  15. 【請求項15】 前記透明な窓が設けられた真空容器の
    側壁と対向する側壁の内側に設けられ、前記光ビ一ム源
    からの光ビ一ムを反射して再度活性種流を照射するため
    のミラ一を有する請求項14記載の装置。
  16. 【請求項16】 前記照射される光ビ一ム中の光子と前
    記中性な活性種との間の運動量の交換(ドップラ一冷却
    効果)によって該活性種の前記試料表面に平行な速度成
    分を小さくすることを含む請求項11記載の装置。
  17. 【請求項17】 前記光が前記中性な活性種の所定の遷
    移準位に共鳴する波長"W"よりも若干大きな波長"W+
    Δ"を有する請求項16記載の装置。
  18. 【請求項18】 前記中性な活性種がラジカル・フッ素
    原子を含む請求項16記載の装置。
  19. 【請求項19】 前記光ビ一ム源がレ一ザ・ビ一ム源か
    らなる請求項18記載の装置。
  20. 【請求項20】 前記レ一ザ・ビ一ムが685.6+Δ
    [nm]に発光波長を有するレ一ザ光からなる請求項
    記載の装置。
  21. 【請求項21】 前記活性種流源は、F 、SF 、N
    およびCF の中から選択される少なくとも一つの
    原料ガスから前記中性な活性種を得ることを特徴とす
    る、請求項11記載の装置。
  22. 【請求項22】 前記試料が半導体基板を含む請求項1
    1記載の装置。
  23. 【請求項23】 前記試料がパタ一ン化されたフォトレ
    ジスト層が設けられたSiO を有するSi基板を含む
    請求項11記載の装置。
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