JP3163724B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

Info

Publication number
JP3163724B2
JP3163724B2 JP06574592A JP6574592A JP3163724B2 JP 3163724 B2 JP3163724 B2 JP 3163724B2 JP 06574592 A JP06574592 A JP 06574592A JP 6574592 A JP6574592 A JP 6574592A JP 3163724 B2 JP3163724 B2 JP 3163724B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
wafer
container
inlet
etching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP06574592A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05267231A (ja
Inventor
直行 小藤
和典 辻本
孝生 組橋
新一 田地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP06574592A priority Critical patent/JP3163724B2/ja
Publication of JPH05267231A publication Critical patent/JPH05267231A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3163724B2 publication Critical patent/JP3163724B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Drying Of Semiconductors (AREA)
  • ing And Chemical Polishing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の製造方
法、特に半導体素子の微細加工を行うドライエッチング
技術に関し、極微量の添加ガスを、導入量の制御性を高
くして基板表面に供給し高精度のドライエッチングを行
技術に向けられている
【0002】
【従来の技術】通常のプラズマを用いたエッチングに
は、Si表面に吸着したラジカルが熱エネルギにより活
性化し生じるエッチング反応(ラジカル反応),吸着し
たラジカルがイオンの照射で活性化され進むエッチング
反応(イオンアシスト反応),イオンが物理的にエッチ
ングする反応(物理スパッタ反応)の三つの反応が共存
している。この内、ラジカル反応は等方的で、アンダー
カットの原因となるため、抑制されなければならない。
【0003】この抑制方法の一つに、堆積性ガスを添加
する方法がある。これには、堆積性のガスを直接添加す
る方法と、堆積性のガスとエッチング性のガスの化合物
をプラズマ中に供給し、間接的に堆積性のガスを添加す
る方法の二つがある。
【0004】前者の例として、プロシーディング オブ
シンポジューム オン ドライプロセス(Proc. of Sy
mp. on Dry Process,p.11428(1985))があ
る。
【0005】これは、Cl2 ガスにCHF3 を添加して
単結晶Siをエッチングしたものである。エッチング側
壁では、このCHF3 による重合膜が堆積し、Clラジ
カルによるアンダーカットから側壁を保護する。一方、
底面では、イオン照射により重合膜が除去され、Clに
よるエッチングが進む。添加量20%で垂直形状が得ら
れることが報告されている。
【0006】後者の例として、ジャーナル オブ バキ
ューム サイエンス テクノロジー(Jounal of Vacuum
Science Technology,p.721(1980))がある。
これは複合ガスCF3Cl を用いてn+ poly−Siを垂
直性エッチングするものである。CF3Cl はプラズマ
中で解離してエッチング種Clと堆積性の種CFx を生
じる。底面では、ClラジカルによるSiのエッチング
が進む。他方、側面では、CFx による重合膜やCl+
CF3→CF3Clの再結合により、Clラジカルによる
アンダーカットから側壁を保護する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のガス添加方法で
は、基板から10cm以上離れた導入口から添加ガスが供
給され、反応室全体に拡がるため、基板上で所望の量の
ガスを添加するためにはエッチングガスの10%以上と
いう多量のガスを添加する必要があった。さらに処理容
器内容積が200〜300 lで、排気速度が100〜
500 l/sec であったため、処理室内滞在時間が4
00msec〜3secと長く、堆積性ガスが添加された場
合、処理室の内壁やウエハの汚染が生じ易い問題があっ
た。また、エッチングガスの1/20以下の微量ガスを
制御するためには、ガス導入口と基板表面が離れすぎて
いるため、基板表面でのガスの濃度の高精度の制御が困
難であった。本発明は、これら従来ガス添加法の諸問題
を解決することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、エッチ
ングされるべきウエハを収容するための容器と、前記容
器内に主ガスとしてのエッチングガスを導入する第1の
導入口と、前記容器内に添加ガスとしての堆積ガスを供
給する第2の導入口と、前記容器内のガスをプラズマ化
する手段と、前記容器内のガスを排気する排気ポンプと
を有するドライエッチング装置を用いてウエハを処理す
る工程を含む半導体装置の製造方法であって、前記容器
にエッチングされるべきウエハを収容する工程と、前記
第1の導入口より前記容器内に前記主ガスを導き、前記
第1の導入口よりも前記ウエハに近接させた前記第2の
導入口より前記容器内の前記ウエハ主面近傍に前記添加
ガスを導き、前記排気ポンプにより前記容器内のガスを
排気させながら、前記ウエハ主面を選択的にエッチング
する工程とからなることを特徴とする半導体装置の製造
方法にある。 より具体的には、主ガス導入口1と離れた
位置にい添加ガス導入口2を設け、添加量を主ガスの1
/20以内にした。この添加ガス導入口2の構成には下
記の3通りがある。なお、以下に述べられた排気速度の
単位である[l/sec]は[リットル/秒]を意味するものであ
ることは容易に理解できるであろう。
【0009】(1) 添加ガスの導入口2を、被エッチン
グ試料から平均自由行程の1/2以内の距離で、前記試
料中心から仰角45度以下の位置に回転対称状に設け、
前記導入口の吹き出し口を前記試料直上のECR面に向
ける、すなわち、前記導入口が前記試料面に対して0〜
90度の仰角をなすように設定する。
【0010】(2) 添加ガスの導入口2を、被エッチン
グ試料から平均自由行程以内の距離で、前記試料中心か
ら仰角45度〜65度の位置に回転対称状に設け、前記
導入口が被エッチング試料面に対して0〜90度の伏角
をなすように設定した。
【0011】(3) 添加ガス導入口2を喉部径0.3mm
以下のラバルノズル及びオリフィス径2mm以下のスキマ
で構成する。前記ノズルおよび前記スキマの位置は被エ
ッチング試料から10cm以上平均自由行程以内の距離に
設置し、前記ノズルから導入されたガス流の中心部が、
前記スキマのオリフィスを通り被エッチング試料に入射
するように最適化する。望ましくは、添加ガスの基板へ
の入射角を45度以下にし、添加ガスの反射方向に鏡面
加工を施した反射板を設け、その法線が基板に向くよう
に、設定する。さらに、基板の対面に鏡面加工を施した
放物面状の反射板を設け、その焦点が基板面内にあり、
基線面の法線が排気口の方向を向いているように設定す
る。
【0012】また、上記の装置において、実効排気速度
を1300 l/sec 以上、好ましくは2000 l/sec
以上、処理室内の容積を100l以下にし、エッチング
中の総ガス圧を10mTorr以下にした。
【0013】
【作用】制御性良くガス添加をする方法には二つの方法
が考えられる。一つはガスを基板の数cmの近傍から添加
ガスを導入する方法であり、もう一つは、数十cm離れた
位置から高方向性の添加ガス流を導入する方法である。
【0014】ここでは、基板近傍から添加ガスを導入す
る方法について考え方を説明する。基板近傍でガス添加
を行なう場合、基板上でのガス分布の均一性が問題とな
る。図2にガス添加装置の1次元モデルを示す。ここ
で、導入口23からのガスの入射量の角度依存性は次式
に従うものとしている。
【0015】 φ=C×cos(θ+ψ) …(1) θは導入口中心軸が基板面と角、ψは基板面と添加方向
のなす角度である。
【0016】また、ガス導入口23から基板24までの
間でのガス分子の衝突は無視している。以下このモデル
に従って計算を行なった。図3は4inch基板24(l=
4inch)から基板面に平行方向(w)に1cm,垂直方向
(h)に3cm離れたガス導入口23から基板面に対して
伏角27度で入射させた場合について、基板面へ入射す
る添加ガス量の分布を計算した結果を示したものであ
る。基板24のごく近くでガスを添加では、導入口23
を基板24に向けると、不均一な添加になってしまうこ
とがわかる。
【0017】図4はこの系(h=3cm,w=1cm,l=
4inch)においてガス導入口23の角度θを−90度〜
90度の範囲で変化させた場合の、基板24上でのガス
添加の不均一性の変化を示している。ただし、不均一度
は次式で表される。
【0018】 σ=(Fmax−Fmin)/{(Fmax+Fmin)/2} …(2) Fmax,Fminはそれぞれ基板上での添加ガス入射量の最
大値及び最小値である。ガス導入口を水平より上方に向
けた場合のθ=25度の場合に最も均一な添加が行なえ
ることがわかる。
【0019】図5は、この極小となるθ及び、導入口が
基板中心を向くときのθが、r=h/(w+l/2)の比
に対してどのように変化するかを示している。この結果
から、r<1領域すなわち、基板中心から仰角45度以
下の位置にガス導入口のある場合には、ガスの導入口の
向きを水平より上方に向けた時に、均一な添加がなされ
ることがわかる。一方、r>1の領域、すなわち、基板
中心から仰角45度以上の位置にガス導入口がある場合
には、添加ガス導入口の向きを水平より下方に向けた時
に均一に添加できる。
【0020】図6は、この極小となるθにおける不均一
度および基板中心での添加ガス入射量と、r=h/(w
+l/2)との関係を示している。不均一度は、r=0
〜1で急激に減少し、r>1であまり変化しないことが
わかる。また、基板中心での添加ガスの入射量は、r=
1程度で極大値をとることがわかる。従って、r=1〜
2の範囲、すなわち、基板中心から仰角45〜65度の
位置が、添加ガス導入口を設置するために最も最適な位
置であり、添加ガス導入口向きは、θ=0〜−90度が良
いことがわかる。
【0021】容器内ガス圧が1mTorr以上で平均自由行
程が5cm以下と短い場合には、基板とガス導入口との距
離が平均自由行程より短くなるように、r<1の位置に
ガス導入口を設け、導入口を水平面より上方向に向ける
ことで、均一な添加をすることができる。さらに、導入
口が基板直上のECR面に向けられることで、添加ガス
が効率良くECR面に供給されるため、添加ガスの解離
効率は高く、生成されたラジカルの基板への到達率も大
きい。
【0022】容器内ガス圧が、1mTorr以下で平均自由
行程が5cm以上の場合には、r=1〜2の範囲でガス導
入口を水平面より下方に向けその角度を最適化すること
で、均一かつ高効率のガス添加ができる。
【0023】このような、ガス添加の高効率化を図るこ
とにより、エッチングガスの1/20以下の微少量で十
分な添加の効果が得られる。一方、排気速度を従来の10
0〜500 l/secから2500 l/sec以上に増やす
ことで、10mTorr以下で数100sccm程度の大量のエ
ッチングガスを流すことができ、高速かつ高方向性のエ
ッチングができる。さらに、下記の効果により、反応生
成物や余分な堆積性のガスの処理室内滞在時間が100
msec 以下に短縮されることや、さらに基板対面に放物
面状の反射板6を設け、反応生成物を効率良く排気口に
輸送することで、ウエハや処理室の汚染を軽減できる。
特に、処理室のガス圧力が1mTorrから10mTorrの場
合は、添加ガスの平均自由行程が5cm以下になり、添加
ガスの基板付近からの発散が抑制され、処理室内の汚染
は、さらに減少する。
【0024】ガスの処理室内滞在時間は、次式で表され
る。
【0025】 τ=V/S …(3) ここで、Vは真空処理室の容積、Sは実効排気速度であ
る。従来装置では排気速度が100〜500 l/sec
で真空処理室容積が200〜300 l程度であったた
め、ガスの滞在時間は400msec〜3secであった。本
発明では、排気速度2500 l/sec ,処理室容積1
00 l以下であるためガスの滞在時間が100msec
以下と小さくなった。
【0026】また、供給された添加ガスが効率良く基板
に供給されるため、10sccm以下の量の添加ガスを誤差
0.1sccm 以下の精度で基板に添加することができる。
したがって、数原子層のラジカル吸着を制御することも
可能である。
【0027】
【実施例】
(実施例1)本発明による局所ガス添加マイクロ波エッ
チング装置の実施例を図1に示す。真空処理室1にガス
導入口2からは主ガスを、ガス導入管3からは添加ガス
を導入し、マイクロ波発生器4で2.45GHz の高周
波を発生させ、これを導波管5より放電部6に輸送して
ガスプラズマ7を発生させる。高効率放電のために磁場
発生用のソレノイドコイル8が放電部周囲に配置され、
電子サイクロトロン共鳴により高密度のプラズマが発生
される。放電部には試料台9があり、この上に配置され
たウエハ10をガスプラズマによりエッチング処理す
る。処理後のエッチングガスはガス導入口2から、添加
ガスは導入口3からそれぞれ、放電部6,真空処理室1
を経て排気管11から排気ポンプ12により真空処理室
外へ排出される。
【0028】この際、コンダクタンスバルブ13を可変
にすることにより、排気速度を変えることができる。エ
ッチングガスはガス流量コントローラ14を通しガス配
管15を経てガス導入口2からメッシュ状に小孔の開い
たバッファ室16を通して放電部6へ導入される。ガス
導入口2は2個所以上設け、放電部中心軸に対して対称
配置した。添加ガスは、ガス流量コントローラ14を通
しガス配管15を経てウエハ10の周囲に備えられたガ
ス導入口3を通して放電部6の底部へ供給される。この
とき、ガス導入部の貯気層の温度が室温以下になるよう
に設定した。ガス導入口3はウエハ10の5mm外側に6
個所以上設け、ウエハ中心に対して、回転対称配置し、
ウエハの中心の5cm真上に向けられている。ウエハは0
℃以下に冷却する機構17が備えられ、13.56MH
z から400KHzのRFバイアス18が印加でき
る。真空処理室にはヒータ19が付いており50℃以上
に加熱できる。
【0029】排気ポンプには排気速度2000 l/sec
のターボ分子ポンプ2台を用い、総排気速度4000
l/secにして放電部,真空処理室,排気管およびコン
ダクタンスバルブの総排気コンダクタンスは4000
l/secとした。この時、実効排気速度は2000 l/
secである。また、放電部,真空処理室,排気管の総容
積は100 lであり真空処理室内のガス滞在時間は前
述の式(3)より、50msecである。
【0030】この装置を用いて、Siトレンチに用いら
れるSi単結晶のエッチングを行った。試料はSi基板
を500nmの厚さに熱酸化し、その上にフォトレジス
トマスクを形成し、酸化膜をドライエッチングした後、
フォトレジストを除去してSiO2 マスクを形成したも
のである。主ガスにはエッチングガスであるCl2を、
添加ガスには堆積性のCF4 を用い、主ガス流量500
sccm,総ガス圧力5mTorr,マイクロ波電力500W,
RFバイアスは2MHzで20W,基板温度は室温にし
てエッチングをした。磁場強度分布は上方から下方に向
けて小さく、ECR条件を満たす875ガウスの位置は
ウエハの上方4mmであった。
【0031】添加ガス量を無添加から2%まで変化させ
た時のアンダーカットの添加ガス量依存性を図7に示
す。アンダーカットは、無添加時では0.2μm あった
が、添加ガス量の増加とともに減少し、2%では0.0
2μm 以下になった。この時のエッチング速度は、無
添加で1000nm/sec であり、添加ガスの流量に対
してほとんど減少せず、2%の場合でも900nm/se
c 以上のエッチング速度が維持された。また、処理室内
壁面に堆積物は認められなかった。
【0032】2%ガス添加のエッチングにおいて、添加
ガス供給口と基板との距離に対する、アンダーカットの
変化を図8に示す。添加の効果は、導入口と基板との距
離が2cm以下の場合に顕著に表われた。
【0033】本実施例では、主ガスとしてエッチングガ
スCl2 を、添加ガスとして堆積性ガスCF4 を、基板
としてSi〈100〉を用いたが、他の半導体や、金
属,絶縁膜をエッチングする場合にも、主ガスとしてC
2 以外のエッチングガスを用いた場合にも、添加ガス
としてCF4 以外のカーボンを含む堆積性のガスを用い
た場合にも、同様の効果が得られる。
【0034】(実施例2)図1の装置を用いてSiトレ
ンチに用いられるSi単結晶のエッチングを行なった。
試料は実施例1と同様のもので、主ガスとして不活性ガ
スAr,添加ガスとしてSiのエッチング種Cl2 をそ
れぞれ用い、主ガス流量50sccm,ガス圧力0.5mTor
r ,マイクロ波電力500W,RFバイアス2MHz/
20W,基板温度は室温とし、添加ガス流量0.4sccm
でエッチングを行なった。この時、アンダーカットは
0.02μm 以下であった。
【0035】この結果は次のように説明される。Cl2
ガスを添加ガス導入口3から0.4sccmの微量添加した
場合、その解離で生じたラジカルの大部分が基板上に吸
着し、その吸着量は数原子層になる。この場合、Arイ
オンの照射されたエッチング底面はイオンアシスト反応
においてエッチングが進行した。一方、エッチング側面
では、ラジカル量が少ないため、ラジカル反応によるア
ンダーカットがほとんど生じなかった。
【0036】また、本実施例のエッチングにおいて、添
加ガスの供給を、1サイクル1sec中に500msecの添
加時間との500msecの非添加時間を有するパルス状
にした場合、1原子層/サイクルのエッチングが行なえ
る。
【0037】本実施例では基板としてSi,主ガスとし
てAr,添加ガスとしてCl2 を用いたが、他の半導体
や金属・絶縁膜のエッチングでも、また、主ガスとして
Ar以外の不活性ガスを用いた場合にも、添加ガスとし
Cl2 以外のエッチング性のガスを用いた場合にも、同
様の効果が得られる。
【0038】(実施例3)図1の装置を用いてSiトレ
ンチに用いられるSi単結晶のエッチングを行なった。
試料は実施例1と同様のもので、主ガスとしてCl2
添加ガスとしてO2 ,主ガス流量500sccm,ガス圧力
5mtorr,マイクロ波電力500W,RFバイアス2M
Hz/20W、基板温度は室温とし、添加ガス流量0.
8sccmで深さ1μmのトレンチ形状のエッチングを行な
った。この時のアンダーカットは0.02μm 以下、S
i/SiO2 の選択比は、200以上であった。
【0039】この結果は、次のように説明される。実施
例2の場合と同様にしてOラジカルが吸着し、数原子層
の酸化膜が形成される。エッチング底面では酸化膜がイ
オン照射により除去されるため、エッチングが進行す
る。一方、イオンの照射されない側面では酸化膜はCl
ラジカルに対して側壁保護膜として働くため、アンダー
カットが抑制される。さらに、O2 添加は、SiO2
エッチングを促進するカーボンを反応除去するため、S
i/SiO2 の選択比が大きくなる。
【0040】本実施例では基板としてSi,主ガスとし
てCl2,添加ガスとしてO2を用いたが、他の半導体や
金属をエッチングする場合にも、また、主ガスとしてC
2以外のエッチングガスを用いた場合にも、添加ガス
としてO3,N2O等のオキシダントを用いた場合にも、
同様の効果が得られる。
【0041】(実施例4)図9は、数十cm離れた位置か
ら、高方向性の添加ガスを導入した実施例を示すモデル
図である。高方向性の添加ガス流はラバルノズル26か
らのガス流の中心部をスキマ27でコリメートすること
により形成される。このようなガス導入系では、例え
ば、ノズル26とスキマ27間の距離を1cmにし、1気
圧程度の圧力でラバルノズル26へガスを供給した場
合、中心から10度外れた位置におけるガス流束は中心
部の1/10以下に減少する。この系を用いて、数十cm
離れた位置から、添加ガスを基板31に向けて流した場
合、平均自由行程が数十cmと長く、スキマから基板まで
の行程での分子相互の衝突が無視できる条件では、導入
したガスの大部分が基板に供給される。さらに、添加ガ
スを45度以下の角度で基板31に入射させ、その反射
方向に球状反射板30を設け、基板31からの反射した
添加ガスを基板方向に反射させることで、導入ガスを高
効率で基板31に添加することができる。さらに基板対
面に上記の放物面状の反射板25を設け、反応生成物2
9を効率良く排気口に輸送することで、ウエハや処理室
の汚染を軽減できる。本装置でも、図1とほぼ同様、ガ
スの添加効果が得られた。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、側壁保護膜やエッチン
グラジカルの吸着量が数原子層レベルで制御可能とな
り、垂直性エッチングが行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による局所ガス添加マイクロ波プラズマ
エッチング装置の説明図。
【図2】ガス添加装置の1次元モデルの説明図。
【図3】w=1cm,h=3cm,l=4inch,θ=−27
度の場合の基板上でのガス入射量の分布図。
【図4】w=1cm,h=3cm,l=4inchの場合の不均
一度の仰角θ依存性を示す説明図。
【図5】不均一度が極少になる場合のθおよびガス導入
口が基板中心を向く場合のθと、rとの関係を示す特性
図。
【図6】不均一度の極少値および、その時の基板中心で
のガス入射量を示す特性図。
【図7】ノズル,スキマを用いたガス添加方法のモデル
の特性図。
【図8】図7に示した装置で、主ガスをCl2 ,添加ガ
スをCF4 として、Siをエッチングした場合のガス添
加量とアンダーカット量の関係を示した特性図。
【図9】添加ガス導入口と基板との距離と、アンダーカ
ット量の関係を示した説明図。
【符号の説明】
1…真空処理装置、2…主ガス導入口、3…添加ガス導
入口、4…マイクロ波発生装置、5…導波管、6…放電
部、7…ガスプラズマ、8…ソレノイドコイル、9…試
料台、10…ウエハ、11…排気管、12…排気ポン
プ、13…コンダクタンスバルブ、14…ガス流量コン
トローラ、15…ガス配管、16…バッファ室、17…
冷却機構、18…RFバイアス、19…ヒータ、20…
バタフライバルブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田地 新一 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社 日立製作所 中央研究所内 (56)参考文献 特開 平1−179324(JP,A) 特開 平3−129730(JP,A) 特開 平2−228476(JP,A) 特開 昭61−174634(JP,A) 特開 平2−49977(JP,A) 特開 昭54−117919(JP,A) 特開 昭51−50012(JP,A) 特開 平2−278730(JP,A) 特開 平2−309631(JP,A) 実開 平2−138424(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/3065 C23F 4/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エッチングされるべきウエハを収容するた
    めの容器と、前記容器内に主ガスとしてのエッチングガ
    スを導入する第1の導入口と、前記容器内に添加ガスと
    しての堆積ガスを供給する第2の導入口と、前記容器内
    のガスをプラズマ化する手段と、前記容器内のガスを排
    気する排気ポンプとを有するドライエッチング装置を用
    いてウエハを処理する工程を含む半導体装置の製造方法
    であって、 前記容器にエッチングされるべきウエハを収容する工程
    と、 前記第1の導入口より前記容器内に前記主ガスを導き、
    前記第1の導入口よりも前記ウエハに近接させた前記第
    2の導入口より前記主ガスの1/20以下の量の前記添
    加ガスを前記容器内の前記ウエハ主面近傍に導き、前記
    排気ポンプにより前記容器内のガスを1300 l/sec
    以上の実効排気速度で排気して、前記ウエハ主面を選択
    的にエッチングする工程とからなる ことを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】前記容器内のガス滞在時間は、100ms
    ec以下であることを特徴とする請求項1記載の半導体
    装置の製造方法。
  3. 【請求項3】前記容器内の圧力は、10mTorr以下
    であることを特徴とする請求項1または2記載の半導体
    装置の製造方法。
  4. 【請求項4】前記ウエハはSi単結晶から成り、前記ド
    ライエッチング装置を用いて前記ウエハを処理する工程
    に先立って前記ウエハ主面にS1O 2 マスクを形成する
    工程と、しかる後、前記容器にエッチングされるべきウ
    エハを収容する工程が成され、前記ウエハ主面を選択的
    にエッチングする工程により、前記ウエハにトレンチを
    形成することを特徴とする請求項1記載の半導体装置の
    製造方法。
JP06574592A 1992-03-24 1992-03-24 半導体装置の製造方法 Expired - Fee Related JP3163724B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06574592A JP3163724B2 (ja) 1992-03-24 1992-03-24 半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06574592A JP3163724B2 (ja) 1992-03-24 1992-03-24 半導体装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05267231A JPH05267231A (ja) 1993-10-15
JP3163724B2 true JP3163724B2 (ja) 2001-05-08

Family

ID=13295865

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06574592A Expired - Fee Related JP3163724B2 (ja) 1992-03-24 1992-03-24 半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3163724B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000041228A1 (fr) * 1998-12-28 2000-07-13 Tokyo Electron Yamanashi Limited Procede de traitement au plasma

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05267231A (ja) 1993-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9659791B2 (en) Metal removal with reduced surface roughness
US6069092A (en) Dry etching method and semiconductor device fabrication method
US7199328B2 (en) Apparatus and method for plasma processing
EP0909987A1 (en) Photolithographic processing method and apparatus
KR100639841B1 (ko) 이방성 에칭 장치 및 방법
US7056830B2 (en) Method for plasma etching a dielectric layer
US20060060300A1 (en) Plasma treatment method
JPH05214566A (ja) 超音波分子ビームエッチング方法及びエッチング装置
JP3339920B2 (ja) SiOx材料をプラズマエッチングするための方法および集積回路内の層間の金属接続部を生成するための方法
JP6033785B2 (ja) エッチング方法及び装置
KR100595090B1 (ko) 포토레지스트 마스크를 사용한 개선된 엣칭방법
US6194680B1 (en) Microwave plasma processing method
US6811831B1 (en) Method for depositing silicon nitride
KR100518615B1 (ko) 시료의 표면처리방법 및 에칭방법
US20030209520A1 (en) Methods for etching an organic anti-reflective coating
JP3163724B2 (ja) 半導体装置の製造方法
EP0512677B1 (en) Plasma treatment method and apparatus
JP3172340B2 (ja) プラズマ処理装置
JP4865951B2 (ja) プラズマエッチング方法
US6749763B1 (en) Plasma processing method
Kim et al. Selective plasma etching for high-aspect-ratio oxide contact holes
JP2000100805A (ja) プラズマ成膜方法
JPH01211921A (ja) ドライエッチング装置
JP3362333B2 (ja) ドライエッチング方法
KR20230147596A (ko) 플라스마 처리 방법

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees