JP3088721B1 - 不純物処理装置及び不純物処理装置のクリーニング方法 - Google Patents

不純物処理装置及び不純物処理装置のクリーニング方法

Info

Publication number
JP3088721B1
JP3088721B1 JP11227618A JP22761899A JP3088721B1 JP 3088721 B1 JP3088721 B1 JP 3088721B1 JP 11227618 A JP11227618 A JP 11227618A JP 22761899 A JP22761899 A JP 22761899A JP 3088721 B1 JP3088721 B1 JP 3088721B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
containing gas
impurity
plasma
water
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11227618A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001053010A (ja
Inventor
則忠 佐藤
浩一 大平
文哉 松井
和夫 前田
Original Assignee
キヤノン販売株式会社
株式会社半導体プロセス研究所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by キヤノン販売株式会社, 株式会社半導体プロセス研究所 filed Critical キヤノン販売株式会社
Priority to JP11227618A priority Critical patent/JP3088721B1/ja
Priority to US09/451,706 priority patent/US6435196B1/en
Priority to TW088121146A priority patent/TW434700B/zh
Priority to EP99124009A priority patent/EP1076358A3/en
Priority to KR1019990062562A priority patent/KR100354053B1/ko
Application granted granted Critical
Publication of JP3088721B1 publication Critical patent/JP3088721B1/ja
Publication of JP2001053010A publication Critical patent/JP2001053010A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/04Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having at least one potential-jump barrier or surface barrier, e.g. PN junction, depletion layer or carrier concentration layer
    • H01L21/18Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having at least one potential-jump barrier or surface barrier, e.g. PN junction, depletion layer or carrier concentration layer the devices having semiconductor bodies comprising elements of Group IV of the Periodic System or AIIIBV compounds with or without impurities, e.g. doping materials
    • H01L21/30Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26
    • H01L21/302Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26 to change their surface-physical characteristics or shape, e.g. etching, polishing, cutting
    • H01L21/304Mechanical treatment, e.g. grinding, polishing, cutting
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/67Apparatus specially adapted for handling semiconductor or electric solid state devices during manufacture or treatment thereof; Apparatus specially adapted for handling wafers during manufacture or treatment of semiconductor or electric solid state devices or components ; Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/67005Apparatus not specifically provided for elsewhere
    • H01L21/67011Apparatus for manufacture or treatment
    • H01L21/67017Apparatus for fluid treatment
    • H01L21/67028Apparatus for fluid treatment for cleaning followed by drying, rinsing, stripping, blasting or the like

Abstract

【要約】 【課題】 装置をクリーニングするために装置の稼働率
の低下や健康上の問題がなく、かつ装置を簡単にクリー
ニングすることが可能な不純物処理装置及び不純物処理
装置のクリーニング方法を提供する。 【解決手段】 チャンバ11に、不純物含有ガス供給部
102Bと接続された不純物含有ガスの導入口と、不純
物含有ガスを用いてイオン注入し、或いはドーピング
し、又はその上に成膜する被処理層を保持する基板保持
具12bと、不純物含有ガスの流れの向きに従って基板
保持具12bよりも上流に設けられた、水分含有ガス供
給部102Cと接続された水分含有ガスの導入口と、水
分含有ガスの導入口から基板保持具12bに至る間に設
けられた、水分含有ガスをプラズマ化する第1のプラズ
マ生成手段12a,12b,16とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不純物処理装置及
び不純物処理装置のクリーニング方法に関し、より詳し
くは、リンやボロン等の不純物を半導体基板等にドーピ
ングし、或いはPSG(PhosphoSilicateGlass)膜やB
SG(BoroSilicateGlass)膜或いはBPSG(BoroPho
sphoSilicateGlass)膜或いはカーボン膜等を成膜する
不純物処理装置及び不純物処理装置のクリーニング方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、超高密度の半導体集積回路装置の
作成において、半導体基板中にp型又はn型の不純物領
域を形成する場合や、中性子線吸収に用いられる非晶質
ホウ素膜又は非晶質カーボン膜を形成する場合、イオン
注入法、又は、平行平板型電極や、ECR(Electron C
yclotron Resonance)を起こさせるマイクロ波(μ波)
の導波管、或いはヘリコンプラズマを生成する電力放射
用アンテナなどのプラズマ生成手段を用いたプラズマド
ーピング方法、又は、このようなプラズマ生成手段でプ
ラズマ化した不純物含有成膜ガスを用いたプラズマCV
D(Chemical Vapor Deposition)法等が知られてい
る。
【0003】図6は、従来例のプラズマドーピング装置
101の構成を示す側面図である。このプラズマドーピ
ング装置101は、同図に示すように、プラズマガスに
より被処理基板51に不純物をドーピングするプラズマ
処理部101Aと、ドーピングガス源を有するドーピン
グガス供給部101Bとから構成され、プラズマ処理部
101Aのプラズマ生成源として平行平板型の電極を用
いている。
【0004】プラズマ処理部101Aは、図6に示すよ
うに、ドーピングガスをプラズマ化し、これを用いて被
処理基板51に対してドーピングを行う減圧可能な処理
室(チャンバ)1を有する。処理室1は吸/排気用の配管
8aを通して排気装置6と接続されている。処理室1内
には対向する一対の上部電極2a及び下部電極2bが備
えられ、これらの電極2a、2b間にDC(直流)、A
C(交流(周波数50Hz又は60Hz))、LF(低
周波(周波数100〜800kHz)或いはRF(高周
波(周波数1〜25MHz))の電源5から電力が供給
されて、ドーピングガスがプラズマ化される。上部電極
2a、下部電極2b及び電源5がドーピングガスをプラ
ズマ化するプラズマ生成手段を構成する。
【0005】上部電極2aはドーピングガスの分散具を
兼ねており、上部電極2aにはドーピングガスの放出口
3が設けられている。このドーピングガスの放出口3は
ドーピングガス供給部101Bと配管8bで接続されて
いる。下部電極2bは被処理基板51の保持台を兼ね、
下部電極2bの下に被処理基板51を加熱するヒータ4
を備えている。
【0006】ドーピングガス供給部101Bには、ドー
ピングガスを収納するガスボンベ7が設置されている。
これらのガスボンベ7から配管8c、8d及び8bを通
してプラズマ処理部101Aの処理室1にドーピングガ
スが供給される。このプラズマドーピング装置において
は、長時間繰り返し使用すると、ドーピングする元素を
含む気体の分解生成物が上記チャンバ1の仕切壁の内壁
やグロー放電を発生させる電極2a,2bの表面等に付
着する。このような事情は、イオン注入装置やプラズマ
CVD装置でも同じである。
【0007】グロー放電を発生させる電極2a,2bの
表面に絶縁性の分解生成物が堆積すると、チャージアッ
プが生じ、グロー放電が不安定になる。また、ECRを
用いた装置ではμ波をプラズマ生成室に導入する窓のガ
ラス表面が汚れ、プラズマ生成室の内壁にも分解生成物
が堆積し、プラズマ生成効率が低下する。このような状
態が続くと放電が不安定になり、使用が困難になる。ま
た、最悪の場合には放電が停止し、使用できなくなる。
【0008】その他、弱いp型やn型をドーピングする
場合はチャンバ内壁に付着したドーピング不純物を含む
分解生成物がスパッタされて半導体基板に付着し、低濃
度ドーピングが困難になる。そこで、ドーピングを再現
性良く行うには、チャンバ内壁に付着した分解生成物の
除去が必要になってくる。通常、このような処理装置の
チャンバ内のクリーニングには、以下の方法が知られて
いる。
【0009】(i)アルゴンや水素の気体中で少なくと
も1時間グロー放電させる方法が知られている。また、
イオン注入機のイオンソースハウジング内壁のクリーニ
ング方法として水素やアルキル系の物質を用いた方法
が、例えば特開平3−64462号公報に知られてい
る。 (ii)装置を分解し、例えば過酸化水素水とアンモニア
水との混合液に各部品を浸した後、機械的に紙やすりや
ワイヤブラシを用いて手作業で削り落とし、洗浄後再び
組み立てて使用する方法が知られている。
【0010】(iii)イオン注入装置のイオンビームの
通過路をクリーニングする方法としてO2、O3等の酸素含
有ガスやCF4、C2F6、NF3等のフッ化ハロゲンガスのグロ
ー放電により内壁等に付着した反応生成物をガス化して
クリーニングする方法が、例えば特開平4−11244
1号公報に知られている。また、ClF3等のフッ化ハロゲ
ンガスを用いた例が、例えば特開平8−162433号
公報に知られている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
不純物処理装置のクリーニング方法では、以下のような
問題がある。即ち、 (i)アルゴンや水素の気体中でグロー放電させる方法
では以下のような欠点がある。即ち、アルゴンの場合は
シリコン基板の表面に付着した不純物層は除去される
が、シリコン基板の表面も除去されると同時にこの不純
物原子がノックオン効果によりシリコン基板中に侵入
し、活性化する。さらに、反応装置の内壁の素材もスパ
ッタされ、シリコン基板表面に付着したり基板中に侵入
したりして、デバイス特性に悪影響を及ぼすことがあ
る。
【0012】水素の場合は、例えば、ホウ素が主成分の
付着物のときは水素との反応生成物が生じ、反応槽を大
気に開放するとジボラン臭が強く漂い人体の健康上好ま
しくない。しかも、1時間程度グロー放電を続けるとシ
リコン基板の表面に荒れが生じる。さらに、アルゴンと
水素は付着物が部分的に除去され始めるとその部分に放
電が集中し、装置の内壁、電極表面及びシリコン基板の
表面に荒れが生じる。その他のガスでは、ヘリウムはほ
とんど付着物が除去されないので実用性がない。
【0013】(ii)装置を分解し、薬品で化学的に、又
はワイヤブラシ等で機械的にクリーニングする方法で
は、組み立て後の微妙な調整や真空度の回復に多くの手
間と時間がかかってしまう。また、ドーピング不純物元
素が人体に付着したり吸い込んだりすることがあり健康
上不都合な点が多い。 (iii)ClF3、CF4、C2F6等のフッ化ハロゲンガスのグロ
ー放電により内壁等に付着した反応生成物をガス化して
クリーニングする方法では、ClやFの分解生成物が発生
し、薬品取り扱い上十分な注意が必要であるし、排ガス
の無害化処理等の公害対策に多額の経費がかかる。その
他のガス、例えば酸素ではほとんど付着物が除去されな
いので実用性がない。
【0014】本発明は、上記の従来例の問題点に鑑みて
創作されたものであり、装置をクリーニングするために
装置の稼働率の低下や健康上の問題がなく、かつ装置を
簡単にクリーニングすることが可能な不純物処理装置及
び不純物処理装置のクリーニング方法を提供するもので
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、不純物処理装置に係り、リ
ン、ボロン、アンチモン、砒素、ガリウム、アルミニウ
ム、若しくはゲルマニウムのうち何れか一の元素、又は
前記元素のうち何れか一以上を含む不純物含有ガスを供
給する不純物含有ガス供給部と、前記不純物含有ガス供
給部と接続された不純物含有ガスの導入口と、前記不純
物含有ガスを用いてイオン注入し、或いはドーピング
し、又はその上に成膜する被処理層を保持する基板保持
具とを備えたチャンバとを有する不純物処理装置におい
て、不純物含有ガスを用いた処理により生じた反応生成
物を除去する処理ガスの供給部として水分含有ガスを供
給する水分含有ガス供給部のみを有し、かつ、前記チャ
ンバには前記不純物含有ガスの流れの向きに従って前記
基板保持具よりも上流に設けられた、前記水分含有ガス
供給部と接続された水分含有ガスの導入口と、前記不純
物含有ガスの流れの向きに従って前記水分含有ガスの導
入口から前記基板保持具に至る間に設けられた、前記水
分含有ガスをプラズマ化する第1のプラズマ生成手段と
が備えられていることを特徴とし、請求項2記載の発明
は、請求項1記載の不純物処理装置に係り、前記不純物
含有ガスをプラズマ化する第2のプラズマ生成手段を有
することを特徴とし、請求項3記載の発明は、請求項2
記載の不純物処理装置に係り、前記第1のプラズマ生成
手段と前記第2のプラズマ生成手段とが同一であること
を特徴とし、請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の
何れか一に記載の不純物処理装置に係り、前記第1のプ
ラズマ生成手段は、平行平板型の対の電極間に電圧を印
加してプラズマを生成する手段、電子サイクロトロン共
鳴によりプラズマを生成する手段、アンテナからの電磁
界の放射によりプラズマを生成する手段、または前記チ
ャンバの仕切壁と電極の間に電圧を印加してプラズマを
生成する手段であることを特徴とし、請求項5記載の発
明は、請求項1乃至4の何れか一に記載の不純物処理装
置に係り、前記水分含有ガスは、気化した水、又は前記
気化した水に水素或いはアルゴンを加えたガスであるこ
とを特徴とし、請求項6記載の発明は、請求項1乃至5
の何れか一に記載の不純物処理装置に係り、前記リン、
ボロン、アンチモン、砒素、ガリウム、アルミニウム、
若しくはゲルマニウムのうち何れか一以上を含む不純物
含有ガスは、前記リン、ボロン、アンチモン、砒素、ガ
リウム、アルミニウム、若しくはゲルマニウムの各元素
の水素化合物又は弗素化合物のうち何れか一以上を含む
ガスであることを特徴とし、請求項7記載の発明は、不
純物処理装置のクリーニング方法に係り、チャンバ内に
被処理層を置く工程と、リン、ボロン、アンチモン、砒
素、ガリウム、アルミニウム、若しくはゲルマニウムの
うち何れか一からなる元素、又は前記元素のうち何れか
一以上を含む不純物含有ガスを前記チャンバ内に導入し
てプラズマ化し、該プラズマを用いて前記被処理層にイ
オン注入し、或いはドーピングし、又は該被処理層上に
成膜する工程と、前記被処理層にイオン注入し、或いは
ドーピングし、又は該被処理層上に成膜した後、水分含
有ガスを前記チャンバ内に導入する工程と、前記チャン
バ内の水分含有ガスをプラズマ化し、該水分含有ガスの
プラズマにより前記チャンバ内の前記不純物を含む生成
物又は残留物を除去する工程とを有することを特徴と
し、請求項8記載の発明は、請求項7記載の不純物処理
装置のクリーニング方法に係り、前記水分含有ガスは、
気化した水、又は前記気化した水に水素或いはアルゴン
を加えたガスであることを特徴とし、請求項9記載の発
明は、請求項7又は8記載の不純物処理装置のクリーニ
ング方法に係り、前記リン、ボロン、アンチモン、砒
素、ガリウム、アルミニウム、若しくはゲルマニウムの
うち何れか一以上を含む不純物含有ガスは、前記リン、
ボロン、アンチモン、砒素、ガリウム、アルミニウム、
若しくはゲルマニウムの各元素の水素化合物又は弗素化
合物のうち何れか一以上を含むガスであることを特徴と
している。
【0016】以下に、上記本発明の構成により奏される
作用を説明する。本発明の不純物処理装置においては、
不純物含有ガスとしてホウ素、リン、砒素、ガリウム、
アルミニウム若しくはゲルマニウムの何れか一の元素単
体を含むガス、又はこれらの元素のうちの何れか一を含
む化合物等を含むガスを用いている。ホウ素を含む化合
物としてジボラン(B2 6 )、3フッ化ホウ素(BF
3)等があり、リンを含む化合物としてフォスフィン
(PH3 )等があり、砒素化合物としてアルシン(As
H)等があり、ガリウムを含む化合物としてトリメチル
ガリウム(TMG)等があり、アルミニウムを含む化合
物としてトリメチルアルミニウム(THAH)等があ
り、ゲルマニウムを含む化合物としてゲルマン(GeH
4 )や4フッ化ゲルマニウム(GeF4 )等がある。実
際に使用する不純物含有ガスは、上記化合物を水素又は
ヘリウムで希釈したものを用いる。
【0017】このようなガスを用いて、イオン注入やド
ーピングや成膜を行った場合、例えば、ジボランの場合
はホウ素を含む副生成物がチャンバの内壁やシリコン表
面に付着する。この副生成物を除去するクリーニングガ
スとして、従来水素又はフッ化ハロゲンガスを用いてい
た。これに対して、この発明では、その副生成物を除去
するために水を気化したガス、又は水分を含有させたキ
ャリアガスのプラズマを用いることを特徴としている。
水の気化ガス等のプラズマを用いると、水素等を用いた
場合に比べ、約1/10のグロー放電時間で前記の副生
成物が除去される。しかも、鏡面シリコンの表面は荒れ
が生じないで鏡面状態のままである。
【0018】水の気化ガス等を用いた場合に、水素等を
用いた場合に比べて10倍以上除去率が高い理由として
以下のようなことが考えられる。水は分解すると、 H2O→H++OH- のように、H+ とOH-に解離する。ドーピング後付着
する不純物はそれらのH+ やOH-と反応してそれぞれB
H、PH、AsH、SbH等の形で気化し、チャンバの
内壁から除去される。実際に、水の気化ガスのグロー放
電中のプラズマ発光スペクトルを観測するとHのほかに
OHが観測され、同時にBHやPHなども認められる。
このような調査結果を考慮すると、OHが発生すると、
ドーピング後処理室の内壁等に付着した不純物を含む生
成物から不純物の水素化物への形成が促進されるものと
考えられる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照しながら説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明の第1の実施の形
態に係るプラズマドーピング装置(不純物処理装置)1
02の構成を示す側面図である。
【0020】このプラズマドーピング装置102は、プ
ラズマガスにより被処理基板52に不純物をドーピング
するプラズマ処理部102Aと、ドーピングガス(不純
物含有ガス)源を有するドーピングガス供給部(不純物含
有ガス供給部)102Bと、クリーニング用の水分含有
ガスを生成する水分含有ガス供給部102Cから構成さ
れ、プラズマ処理部102Aのプラズマ生成手段として
平行平板型の電極を用いている。
【0021】プラズマ処理部102Aは、図1に示すよ
うに、ドーピングガスをプラズマ化し、これを用いて被
処理基板52に対してドーピングを行う減圧可能な処理
室(チャンバ)11を有する。処理室11は吸/排気用の
配管23aを通して排気装置17と接続されている。配
管23aの途中には処理室11と排気装置17の間の導
通/非導通を制御する開閉バルブ24aが設けられてい
る。処理室11には処理室11内の圧力を監視する真空
計などの圧力計測手段18が設けられている。
【0022】処理室11内には対向する一対の上部電極
12a及び下部電極12bが備えられ、これらの電極1
2a、12bにDC(直流)、AC(交流(周波数50
Hz又は60Hz))、LF(低周波(周波数100〜
800kHz))或いはRF(高周波(周波数1〜25
MHz))の電源16から電力が供給されて、ドーピン
グガスや水分含有ガスがプラズマ化される。上部電極1
2a、下部電極12b及び電源16がドーピングガスを
プラズマ化する第2のプラズマ生成手段を構成するとと
もに、水分含有ガスをプラズマ化する第1のプラズマ生
成手段をも構成する。
【0023】上部電極12aは不純物含有ガスの分散具
を兼ねている。上部電極12aには複数の貫通孔が形成
され、下部電極12bとの対向面における貫通孔の開口
がドーピングガスや水分含有ガスの放出口(導入口)1
3となる。このドーピングガス等の放出口13はドーピ
ングガス供給部102B及び水分含有ガス供給部102
Cと配管23bで接続されている。
【0024】下部電極12bは被処理基板52の保持台
を兼ね、下部電極12bの下に被処理基板52を加熱す
るヒータ14を備えている。ヒータ14は電源15から
電力が供給されて発熱する。ドーピングガス供給部10
2Bには、ジボラン(B26)やフォスフィン(P
3)等のドーピングガスを収納するガスボンベ19が
設置されている。これらのガスボンベ19から配管23
c、23d及び23bを通してプラズマ処理部102A
の処理室11にドーピングガスが供給される。図1では
2つのガスボンベ19が接続されているが、他のドーピ
ングガスが必要な場合さらに増やすことも可能である。
各ガスボンベ19から出ている配管23c、23dの途
中に流量調整手段や開閉手段等を含むガス制御手段24
b、24cが設置されている。
【0025】水分含有ガス供給部102Cでは、水の気
化ガスを作成する水分含有ガス作成装置を有する。水2
2を容れた水収納容器20と、水22を加熱するヒータ
21と、水の気化ガスを導く配管23eとを備えてい
る。前記したように配管23eは処理室11に繋がって
いる。各配管23e、23fの途中にそれぞれ流量調整
手段や開閉手段等を含むガス制御手段24d、24eが
設置されている。
【0026】なお、水分含有ガス供給部102Cの構成
として他の構成も可能である。例えば、図2は図1中に
おける水分含有ガス供給部102Cの他の構成を示す側
面図である。図2に示すように、水収納容器20中の水
22にキャリアガスを導く配管23fを差し込んで、キ
ャリアガス中に水分を含ませるようにすることも可能で
ある。キャリアガスとして水素(H2)やアルゴン(A
r)等を用い得る。又は、水を加熱することにより生成
した水の気化ガスを水素ガス(H2)やアルゴン(A
r)ガスと混合させることにより、水分含有ガスを作成
するような構成であってもよい。
【0027】以上のようなプラズマドーピング装置10
2によれば、通常のプラズマドーピングに必要な構成の
ほかに、ドーピングガスの流れの向きに従って基板保持
具12bよりも上流に設けられた水分含有ガスの放出口
13と、水分含有ガスの放出口13から基板保持具12
bに至る間に設けられた、水分含有ガスをプラズマ化す
る第1のプラズマ生成手段12a、12b及び16とを
備えている。
【0028】なお、この実施の形態の場合、第1のプラ
ズマ生成手段12a、12b及び16の最も上流に水分
含有ガスの放出口13が設けられており、水分含有ガス
が導入されると、有効にプラズマ化される。また、第1
のプラズマ生成手段12a、12b及び16の最も下流
に基板保持具12bが設けられており、プラズマガスが
被処理基板52に有効に到達する。このような場合も、
この発明の範囲に含まれる。
【0029】従って、プラズマドーピングの終了後に、
チャンバ11内に不純物を含む副生成物や残留物が存在
していても、ドーピングガスの流路に水分含有ガスのプ
ラズマを生成することができる。水分含有ガスのプラズ
マ中の水素(H)や水酸基(OH)は不純物含有ガス中
の不純物と水素化物を形成する。また、水酸基(OH)
はその反応を促進すると考えられ、従来の場合よりも短
時間でチャンバ11内から不純物を含む副生成物や残留
物を除去することができる。
【0030】次に、上記のプラズマドーピング装置10
2を用いて、被処理基板52をプラズマ処理し、続い
て、プラズマドーピング装置102内をクリーニングす
る方法を説明する。実験的に容易に効果を確かめること
ができるようにするために、図3(a)〜(c)に示す
工程に従って実験を行った。この場合、プラズマドーピ
ング装置102を成膜装置として用いている。そして、
ホウ素又はカーボンを含む不純物含有ガスを成膜ガスと
して用い、非晶質ホウ素膜或いは非晶質カーボン膜11
2を形成する。
【0031】まず、図3(a)に示すように、シリコン
基板(被処理層)52を図1に示す処理室11内の下部
電極12b上に載置する。続いて、不純物含有ガスを処
理室11内に供給し、処理室11内の圧力を凡そ1Torr
に保持する。この場合、不純物含有ガスとして、非晶質
ホウ素膜111を形成する場合ジボラン(B26)を水
素或いはヘリウムでそれぞれ1000ppm程度に希釈したも
のを用い、或いは非晶質カーボン膜111を形成する場
合メタン(CH4)を水素或いはヘリウムでそれぞれ100
0ppm程度に希釈したものを用いる。
【0032】次に、上部電極12aと下部電極12bの
間にDC、AC、LF或いはRF電源16から電力を供
給し、上部電極12aと下部電極12bの間の不純物含
有ガスに印加する。これにより、不純物含有ガスはプラ
ズマ化し、シリコン基板52の表面がこのプラズマに曝
される。所定時間の後、シリコン基板52に膜厚凡そ1
μmの非晶質ホウ素膜或いは非晶質カーボン膜111が
形成される。これをクリーニング用の試料として用い
る。
【0033】次いで、図3(b)に示すように、不純物
含有ガスを停止し、処理室11内の圧力を10-3Torr程
度にした後、水の気化ガスを処理室11内に導入し、圧
力を1Torrに保持する。続いて、DC、AC、LF或い
はRF電源16から電力を供給し、上部電極12aと下
部電極12bの間の水の気化ガスに印加し、グロー放電
を起こさせる。DCの場合放電電圧を500V程度と
し、又はACの場合放電電圧を400Vとし、LF及び
RFの場合、印加電力を100〜1000Wとする。こ
れにより、処理室11内の水の気化ガスをプラズマ化
し、このプラズマに非晶質ホウ素膜或いは非晶質カーボ
ン膜111を曝す。
【0034】この状態を所定時間保持すると、図3
(c)に示すように、非晶質ホウ素膜或いは非晶質カー
ボン膜111が除去される。実験結果によれば、DC
(放電電圧590V、放電電流0.27A(ほぼ160
Wに相当))、AC(放電電圧540V、放電電流0.
3A(ほぼ160Wに相当))、LF及びRFの場合、
10〜20分程度で膜厚0.3〜1μmの非晶質ホウ素
膜或いは非晶質カーボン膜111は略完全に除去され
た。しかも、シリコン基板52の表面は鏡面状態が維持
されていた。クリーニング用のガスとして水素やアルゴ
ンを用いた場合にみられたような表面の荒れは観察され
なかった。
【0035】上記の実験結果から、水の気化ガスのプラ
ズマ処理により、処理室11の内壁や電極12a、12
bの表面に付着した副生成物も除去可能であることがわ
かる。実際に、上記と同様の放電条件で実験したとこ
ろ、膜厚数μmの副生成物も1〜2時間という短時間の
うちに除去できた。これは、特に、内壁等に付着する副
生成物は膜質が粗で、ポーラスであるためだと考えられ
る。
【0036】なお、不純物含有ガスとしてフォスフィン
等のリン化合物を用いた場合、リンの薄膜は形成されな
いので、成膜による実験は行わなかったが、フォスフィ
ン等のプラズマで処理した後、上記と同じ条件で水の気
化ガスのプラズマで処理室11内を処理すると、処理室
11を開放してもリン化合物の悪臭はなかった。さら
に、PID(Photo Ionization Detector)で処理室1
1内部のガスを検出したが、PH3は検出されなかっ
た。
【0037】以上、この発明の第1の実施の形態によれ
ば、ホウ素やカーボン或いはリンのプラズマ処理を行っ
た後に水の気化ガス或いは水分含有ガスのプラズマ処理
を行うことにより、装置の内壁等を傷めることなく、ホ
ウ素やカーボン或いはリンのプラズマ処理により処理室
11内に生成された副生成物やリン等を含む残留物を処
理室11内から短時間に除去することができる。
【0038】なお、上記では、不純物としてホウ素、カ
ーボン、リンの化合物に適用しているが、それらの単体
でもよい。また、ホウ素の化合物としてジボラン(B2
6)を用いているが、他の化合物、例えば3フッ化ボ
ロン(BF3)その他の化合物にも適用できる。カーボ
ンの化合物としてメタン(CH4)を用いているが、他
の化合物にも適用できる。リンの化合物としてフォスフ
ィン(PH3)を用いているが、他の化合物にも適用で
きる。
【0039】また、その他の不純物、例えば砒素やガリ
ウム、アルミニウムやゲルマニウム単体或いはそれらを
含む化合物にも適用することができる。砒素の化合物と
して代表的なものにアルシン(AsH)があり、ガリウ
ムの化合物として代表的なものにトリメチルガリウム
(TMG)があり、アルミニウムの化合物の場合代表的
なものにトリメチルアルミニウム(TMAH)があり、
ゲルマニウムの化合物の場合、代表的なものにゲルマン
(GeH4)や4フッ化ゲルマニウム(GeF4)があ
る。
【0040】また、処理室11の仕切壁がアルミニウム
で形成されている場合、上記のように水の気化ガスのみ
で副生成物を除去すると、処理室11の内壁や電極の表
面にアルミナ膜が形成されるので、チャージアップによ
る異常放電が発生しやすくなる。そこで、水の気化ガス
に水素又はアルゴンガスを混合する。この場合、水の気
化ガスに対して水素又はアルゴンガスを体積比で約50
%程度加えることが好ましい。または、水素又はアルゴ
ンガスを水中に吹き込んでバブリングし、水分を含む水
素又はアルゴンガスを用いて、上記説明した条件で、グ
ロー放電を発生させる。水素又はアルゴンガスを加える
ことにより、アルミナ膜が形成されなくなるので、安定
した放電が得られる。
【0041】(第2の実施の形態)図4は、本発明の第
2の実施の形態に係るプラズマドーピング装置(不純物
処理装置)103の構成を示す側面図である。図4中に
おける水分含有ガス供給部103Cの詳細な構成は、図
1と同じであるので、説明を省略する。図4は、ECR
(Electron Cyclotron Resonance)によるプラズマ生成
手段を有するプラズマドーピング装置(不純物処理装
置)であり、図1と異なるところは、プラズマ生成部3
1とプラズマ処理部32とが分離されている点、プラズ
マ生成手段としてマイクロ波(周波数2.45GHz)
を用いている点である。なお、この場合も、プラズマド
ーピング装置103を成膜装置として用いることもでき
る。
【0042】以下に、この実施の形態の装置構成につい
て図4を参照して説明する。この実施の形態に係る装置
構成も、図1の装置構成と同様に、プラズマ処理部10
3Aと、不純物含有ガス供給部103Bと、水分含有ガ
ス供給部103Cとから構成される。このうち、不純物
含有ガス供給部103Bと、水分含有ガス供給部103
Cとは図1と同様な構成を有するので、説明を省略す
る。このほかに、図中、図1と同じ符号は図1と同じも
のを示すので、特に必要のない限り説明を省略する。
【0043】プラズマ処理部103Aは、プラズマ生成
部31と、プラズマ処理部32とから構成され、仕切壁
によって外界と隔てられている。プラズマ生成部31に
は、不純物含有ガス供給部103B及び水分含有ガス供
給部103Cからの配管23bが最上流部に接続されて
おり、不純物含有ガスや水分含有ガスが導入される。ま
た、最上流部にマイクロ波の導波管35がガラス板34
を介して接続され、電源36からプラズマ生成部31に
周波数2.45GHzのマイクロ波電力を導く。さら
に、プラズマ生成部31の仕切壁の外周には磁場を発生
させるコイル37が設けられており、マイクロ波電力と
磁場により電子サイクロトロン共鳴(ECR)を起こさ
せて不純物含有ガスや水分含有ガスに電力を加え、プラ
ズマ化する。
【0044】プラズマ処理部32は、基板保持具33を
備え、プラズマ処理部32を囲む仕切壁と基板保持具3
3の間に電源38が接続され、この間に電圧を印加する
ことができるようになっている。この電圧は、基板保持
具33を負の電圧にバイアスし、イオンを加速するため
に印加される。以上、第2の実施の形態のプラズマドー
ピング装置103によれば、通常のプラズマドーピング
に必要な構成のほかに、水分含有ガス供給部103Cを
備えており、さらに不純物含有ガスの流れの向きに従っ
て基板保持具33よりも上流に設けられた水分含有ガス
の導入口と、水分含有ガスの導入口から基板保持具33
に至る間に設けられた、水分含有ガスをプラズマ化する
第1のプラズマ生成手段35、36及び37とを備えて
いる。
【0045】即ち、プラズマ生成部31とプラズマ処理
部32とが分離しているが、第1の実施の形態と同じよ
うな構成を有するため、第1の実施の形態と同じような
効果を有する。 (第3の実施の形態)図5は、本発明の第3の実施の形
態に係るイオン注入装置(不純物処理装置)104の構
成を示す側面図である。図5中における水分含有ガス供
給部104Bの詳細な構成は、図1と同じであるので、
説明を省略する。
【0046】図5において、通常のイオン注入に必要な
装置構成を有するイオン注入部104Aのほかに、水の
気化ガス等を供給する水分含有ガス供給部104Bを有
している。まず、イオン注入部104Aでは、通常のイ
オン注入に必要な装置構成を有する。即ち、イオンビー
ム(不純物含有ガス)の流れの向きに従って、イオン源
となるイオンソースハウジング(不純物含有ガス供給
部)61と、イオン引出し電極62と、レンズ63と、
加速電極64と、質量分析器65と、マスセレクタスリ
ット66と、静電四重極レンズ67と、走査電極68
と、7°ディフレクタ中性子トラップ69とが設けられ
ている。これらは仕切壁70によって外界と隔てられて
いる。最下流に被処理基板52がセットされて、イオン
注入される。被処理基板52にはドーズ量を監視するた
めのイオン電流を計測する電流計71が接続されてい
る。
【0047】イオンソースハウジング61には、不図示
のイオンソースの導入口が設けられ、さらに、イオンソ
ースハウジング61内を減圧するための排気装置を接続
する排気口76を有しており、イオンソースハウジング
61内は適当な圧力に調整される。また、イオンソース
ハウジング61内にはイオンソースをイオン化する電極
のうちの片側の電極であるイオンソース電極(第2のプ
ラズマ生成手段)73が備えられ、このイオンソース電
極73に電源75とマッチングボックス74が接続され
ている。このイオンソース電極73と仕切壁70の間に
電圧が印加されてイオンソースがプラズマ化される。ま
た、このイオンソース電極73は加速電極64との間で
イオンを加速する電界を発生させる電極も兼ねており、
イオンソース電極73と加速電極64の間にDC電圧を
供給する電源72が接続されている。
【0048】水分含有ガス供給部104Bでは、図1と
同様な構成を有する水の気化ガス等の生成装置を有し、
この生成装置からイオン注入部104Aの方に配管23
eがでている。その配管23eは、イオン注入部104
Aにおいてクリーニングの必要な箇所のうち最上流にあ
るイオンソースハウジング61に接続され、水分含有ガ
ス等の導入口を構成している。即ち、水分含有ガス等の
導入口はイオンソースをプラズマ化するためのプラズマ
生成部に接続されている。
【0049】このような水分含有ガス供給部104Bの
装置構成に対応して、イオン注入部104Aでは、通常
のイオン注入に必要な装置構成のほかに、イオンソース
電極73が水分含有ガス等をプラズマ化するためのクリ
ーニング電極(第1のプラズマ生成手段)を兼ねてい
る。即ち、イオンソース電極73は、水分含有ガスの導
入口と同じところに設けられている。そして、このイオ
ンソース電極73と仕切壁70の間にDC、AC、LF
或いはRFの電力を印加することができるようになって
いる。なお、水分含有ガスの導入口をイオンソース電極
73よりも上流に設けてもよい。
【0050】イオン注入後、イオン注入部104Aを清
浄にしようとする場合、水分含有ガスをイオンソースハ
ウジング61内に導入してプラズマ化することにより、
イオンソースハウジング61内及びその下流のイオン注
入部104Aの各所を清浄にすることができる。以上、
第3の実施の形態のイオン注入装置104によれば、通
常のイオン注入に必要な構成のほかに、イオンビームの
流れの向きに従ってクリーニングの必要な箇所に、及び
それよりも上流に水分含有ガスの導入口が設けられ、水
分含有ガスの導入口と同じところであってクリーニング
の必要な箇所に或いはそれよりも上流に設けられた、水
分含有ガスをプラズマ化するクリーニング電極73を含
む第1のプラズマ生成手段73、74、75とを備えて
いる。
【0051】即ち、第3の実施の形態のイオン注入装置
104によれば、第1の実施の形態と同じような構成を
有するため、第1の実施の形態と同じような効果を有す
る。以上、実施の形態によりこの発明を詳細に説明した
が、この発明の範囲は上記実施の形態に具体的に示した
例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しな
い範囲の上記実施の形態の変更はこの発明の範囲に含ま
れる。
【0052】例えば、第1及び第2の実施の形態では、
プラズマ処理装置を非晶質ホウ素膜や非晶質カーボン膜
を形成する装置として用いているが、不純物含有ガスを
変えることにより、プラズマドーピング装置としても用
いることができる。この場合も、ドーピングガスをプラ
ズマ化する箇所や、ドーピングを行う箇所と同じところ
或いはそれよりも上流に水分含有ガスのプラズマ生成手
段を有しているので、ドーピング後に水分含有ガスのプ
ラズマ処理を行うことにより、プラズマ生成室やドーピ
ング室内をクリーニングし、ホウ素やカーボン等を含む
生成物や残留物を除去することが可能である。
【0053】また、第1の実施の形態では、水分含有ガ
スの導入口と不純物含有ガスの導入口を共通にしている
が、それらを別々に設けてもよい。この場合、水分含有
ガスの導入口はプラズマ生成手段と同じところであっ
て、水分含有ガスがプラズマ化され、かつそのプラズマ
が被処理基板に有効に到達するような位置であればよ
い。或いは、水分含有ガスの導入口はプラズマ生成手段
よりも上流にあればよい。
【0054】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、水分含
有ガス供給部がプラズマ処理装置の処理室や不純物含有
ガスの通路に接続され、かつ処理室や不純物含有ガスの
通路にプラズマ生成手段を有しているので、リン、ボロ
ン、アンチモン、砒素、ガリウム、アルミニウム、若し
くはゲルマニウムのうち何れか一の元素、又は前記元素
のうち何れか一以上を含む不純物含有ガスを用いた不純
物ドーピングや成膜等のプラズマ処理後に、水分含有ガ
スのプラズマにより処理室内等を短時間にクリーニング
することが可能である。
【0055】クリーニングガスとして水素やアルゴン等
の単体の代わりに水分含有ガスを用いることにより、半
導体基板の表面や処理室等の内壁の表面を傷めることな
く、不純物を含む処理生成物や残留物を短時間に除去す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である不純物処理装
置の構成を示す側面図である。
【図2】同じく図1の水分含有ガス供給部の他の構成を
示す側面図である。
【図3】同じく図1の不純物処理装置を用いて、不純物
含有ガスにより成膜し、その後クリーニング処理を行う
方法を示す断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態である不純物処理装
置の構成を示す側面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態であるイオン注入装
置の構成を示す側面図である。
【図6】従来例である不純物処理装置の構成を示す側面
図である。
【符号の説明】
11 処理室(チャンバ) 12a 上部電極(ガス分散具,第1のプラズマ生成手
段,第2のプラズマ生成手段) 12b 下部電極(基板保持具,第1のプラズマ生成手
段,第2のプラズマ生成手段) 13 不純物含有ガス及び水分含有ガスの放出口(導入
口) 16 電源(第1のプラズマ生成手段,第2のプラズマ
生成手段) 31 プラズマ生成部 32 プラズマ処理部 33 基板保持具 35 導波管(第1のプラズマ生成手段,第2のプラズ
マ生成手段) 36 電源(第1のプラズマ生成手段,第2のプラズマ
生成手段) 37 コイル(第1のプラズマ生成手段,第2のプラズ
マ生成手段) 52 被処理基板(被処理層) 61 イオンソースハウジング(不純物含有ガス供給
部) 73 イオンソース電極及びクリーニング電極(第1の
プラズマ生成手段,第2のプラズマ生成手段) 74 マッチングボックス(第1のプラズマ生成手段,
第2のプラズマ生成手段) 75 電源(第1のプラズマ生成手段,第2のプラズマ
生成手段) 102,103 プラズマドーピング装置(不純物処理
装置) 102A,103A プラズマ処理部 102B,103B ドーピングガス供給部(不純物含
有ガス供給部) 102C,103C,104B 水分含有ガス供給部 104 イオン注入装置(不純物処理装置) 104A イオン注入部(プラズマ処理部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松井 文哉 東京都港区港南2−13−29 株式会社半 導体プロセス研究所内 (72)発明者 前田 和夫 東京都港区港南2−13−29 株式会社半 導体プロセス研究所内 (56)参考文献 特開 平5−29285(JP,A) 特開 平8−97185(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/205 H01L 21/265

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リン、ボロン、アンチモン、砒素、ガリ
    ウム、アルミニウム、若しくはゲルマニウムのうち何れ
    か一の元素、又は前記元素のうち何れか一以上を含む不
    純物含有ガスを供給する不純物含有ガス供給部と、 前記不純物含有ガス供給部と接続された不純物含有ガス
    の導入口と、前記不純物含有ガスを用いてイオン注入
    し、或いはドーピングし、又はその上に成膜する被処理
    層を保持する基板保持具とを備えたチャンバとを有する
    不純物処理装置において、 不純物含有ガスを用いた処理により生じた反応生成物を
    除去する処理ガスの供給部として水分含有ガスを供給す
    る水分含有ガス供給部のみを有し、かつ、前記チャンバ
    には前記不純物含有ガスの流れの向きに従って前記基板
    保持具よりも上流に設けられた、前記水分含有ガス供給
    部と接続された水分含有ガスの導入口と、前記不純物含
    有ガスの流れの向きに従って前記水分含有ガスの導入口
    から前記基板保持具に至る間に設けられた、前記水分含
    有ガスをプラズマ化する第1のプラズマ生成手段とが備
    えられていることを特徴とする不純物処理装置。
  2. 【請求項2】 前記不純物含有ガスをプラズマ化する第
    2のプラズマ生成手段を有することを特徴とする請求項
    1記載の不純物処理装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のプラズマ生成手段と前記第2
    のプラズマ生成手段とが同一であることを特徴とする請
    求項2記載の不純物処理装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のプラズマ生成手段は、平行平
    板型の対の電極間に電圧を印加してプラズマを生成する
    手段、電子サイクロトロン共鳴によりプラズマを生成す
    る手段、アンテナからの電磁界の放射によりプラズマを
    生成する手段、または前記チャンバの仕切壁と電極の間
    に電圧を印加してプラズマを生成する手段であることを
    特徴とする請求項1乃至3の何れか一に記載の不純物処
    理装置。
  5. 【請求項5】 前記水分含有ガスは、気化した水、又は
    前記気化した水に水素或いはアルゴンを加えたガスであ
    ることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一に記載の
    不純物処理装置。
  6. 【請求項6】 前記リン、ボロン、アンチモン、砒素、
    ガリウム、アルミニウム、若しくはゲルマニウムのうち
    何れか一以上を含む不純物含有ガスは、前記リン、ボロ
    ン、アンチモン、砒素、ガリウム、アルミニウム、若し
    くはゲルマニウムの各元素の水素化合物又は弗素化合物
    のうち何れか一以上を含むガスであることを特徴とする
    請求項1乃至5の何れか一に記載の不純物処理装置。
  7. 【請求項7】 チャンバ内に被処理層を置く工程と、 リン、ボロン、アンチモン、砒素、ガリウム、アルミニ
    ウム、若しくはゲルマニウムのうち何れか一からなる元
    素、又は前記元素のうち何れか一以上を含む不純物含有
    ガスを前記チャンバ内に導入してプラズマ化し、該プラ
    ズマを用いて前記被処理層にイオン注入し、或いはドー
    ピングし、又は該被処理層上に成膜する工程と、 前記被処理層にイオン注入し、或いはドーピングし、又
    は該被処理層上に成膜した後、水分含有ガスを前記チャ
    ンバ内に導入する工程と、 前記チャンバ内の水分含有ガスをプラズマ化し、該水分
    含有ガスのプラズマにより前記チャンバ内の前記不純物
    を含む生成物又は残留物を除去する工程とを有すること
    を特徴とする不純物処理装置のクリーニング方法。
  8. 【請求項8】 前記水分含有ガスは、気化した水、又は
    前記気化した水に水素或いはアルゴンを加えたガスであ
    ることを特徴とする請求項6記載の不純物処理装置のク
    リーニング方法。
  9. 【請求項9】 前記リン、ボロン、アンチモン、砒素、
    ガリウム、アルミニウム、若しくはゲルマニウムのうち
    何れか一以上を含む不純物含有ガスは、前記リン、ボロ
    ン、アンチモン、砒素、ガリウム、アルミニウム、若し
    くはゲルマニウムの各元素の水素化合物又は弗素化合物
    のうち何れか一以上を含むガスであることを特徴とする
    請求項7又は8記載の不純物処理装置のクリーニング方
    法。
JP11227618A 1999-08-11 1999-08-11 不純物処理装置及び不純物処理装置のクリーニング方法 Expired - Fee Related JP3088721B1 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11227618A JP3088721B1 (ja) 1999-08-11 1999-08-11 不純物処理装置及び不純物処理装置のクリーニング方法
US09/451,706 US6435196B1 (en) 1999-08-11 1999-12-01 Impurity processing apparatus and method for cleaning impurity processing apparatus
TW088121146A TW434700B (en) 1999-08-11 1999-12-03 Impurity processing device and cleaning method thereof
EP99124009A EP1076358A3 (en) 1999-08-11 1999-12-08 Processing apparatus and method for cleaning this processing apparatus
KR1019990062562A KR100354053B1 (ko) 1999-08-11 1999-12-27 불순물 처리장치 및 불순물 처리장치 세정방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11227618A JP3088721B1 (ja) 1999-08-11 1999-08-11 不純物処理装置及び不純物処理装置のクリーニング方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3088721B1 true JP3088721B1 (ja) 2000-09-18
JP2001053010A JP2001053010A (ja) 2001-02-23

Family

ID=16863764

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11227618A Expired - Fee Related JP3088721B1 (ja) 1999-08-11 1999-08-11 不純物処理装置及び不純物処理装置のクリーニング方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US6435196B1 (ja)
EP (1) EP1076358A3 (ja)
JP (1) JP3088721B1 (ja)
KR (1) KR100354053B1 (ja)
TW (1) TW434700B (ja)

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6777173B2 (en) * 2002-08-30 2004-08-17 Lam Research Corporation H2O vapor as a processing gas for crust, resist, and residue removal for post ion implant resist strip
JP4733519B2 (ja) 2002-10-25 2011-07-27 エリコン ソーラー アーゲー,トゥルーバッハ 半導体装置の製造方法及びこの方法で得られた半導体装置
KR100517550B1 (ko) * 2002-12-04 2005-09-29 삼성전자주식회사 원자층 증착 장치
WO2004101844A1 (en) * 2002-12-18 2004-11-25 Cardinal Cg Company Plasma-enhanced film deposition
US6995079B2 (en) * 2003-08-29 2006-02-07 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Ion implantation method and method for manufacturing semiconductor device
US20050161061A1 (en) * 2003-09-17 2005-07-28 Hong Shih Methods for cleaning a set of structures comprising yttrium oxide in a plasma processing system
CN101160643B (zh) * 2005-05-12 2012-04-18 松下电器产业株式会社 等离子体掺入方法和等离子体掺入设备
CN100388425C (zh) * 2006-04-24 2008-05-14 北京中科信电子装备有限公司 水冷等离子淋浴器的送气系统
KR100769833B1 (ko) * 2006-08-14 2007-10-23 동부일렉트로닉스 주식회사 반도체 소자 제조 방법
JP4884180B2 (ja) * 2006-11-21 2012-02-29 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置および基板処理方法
WO2008123391A2 (en) * 2007-03-23 2008-10-16 Panasonic Corporation Apparatus and method for plasma doping
JP5116357B2 (ja) * 2007-05-09 2013-01-09 株式会社アルバック シリコン層へのドーパント元素の導入方法、ポリシリコン太陽電池の製造方法、ポリシリコン型薄膜トランジスタの製造方法
KR100855002B1 (ko) * 2007-05-23 2008-08-28 삼성전자주식회사 플라즈마 이온 주입시스템
US20090308729A1 (en) * 2008-06-13 2009-12-17 Gallimore Alec D Hydrogen production from water using a plasma source
JP2011142238A (ja) * 2010-01-08 2011-07-21 Hitachi Kokusai Electric Inc 半導体装置の製造方法
JP5727853B2 (ja) * 2011-04-28 2015-06-03 株式会社アルバック プラズマ生成方法
JP5950855B2 (ja) * 2013-03-19 2016-07-13 住友重機械イオンテクノロジー株式会社 イオン注入装置およびイオン注入装置のクリーニング方法
JP2018046175A (ja) * 2016-09-15 2018-03-22 東京エレクトロン株式会社 SiC膜の成膜方法及び成膜装置
JP6950315B2 (ja) * 2016-12-15 2021-10-13 東京エレクトロン株式会社 成膜方法、ボロン膜、及び成膜装置
WO2019193872A1 (ja) * 2018-04-04 2019-10-10 東京エレクトロン株式会社 ボロン系膜の成膜方法および成膜装置
JP7033999B2 (ja) * 2018-04-16 2022-03-11 東京エレクトロン株式会社 ボロン系膜の成膜方法および成膜装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0529285A (ja) 1991-07-15 1993-02-05 Fujitsu Ltd クリーニング方法及び半導体製造装置
JPH0897185A (ja) 1994-09-28 1996-04-12 Fujitsu Ltd 半導体装置の製造方法
US6209483B1 (en) * 1996-10-17 2001-04-03 Accord S. E. G. Apparatus and method for removing silicon dioxide residues from CVD reactors

Also Published As

Publication number Publication date
KR20010020110A (ko) 2001-03-15
US6435196B1 (en) 2002-08-20
TW434700B (en) 2001-05-16
KR100354053B1 (ko) 2002-09-28
EP1076358A2 (en) 2001-02-14
JP2001053010A (ja) 2001-02-23
EP1076358A3 (en) 2003-08-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3088721B1 (ja) 不純物処理装置及び不純物処理装置のクリーニング方法
JP2981243B2 (ja) 表面処理方法
US6872323B1 (en) In situ plasma process to remove fluorine residues from the interior surfaces of a CVD reactor
EP0376252B1 (en) Method of removing an oxide film on a substrate
JP2541851B2 (ja) 有機物の剥離方法
US7939388B2 (en) Plasma doping method and plasma doping apparatus
US20040060899A1 (en) Apparatuses and methods for treating a silicon film
US10290466B2 (en) Boron implanting using a co-gas
JP5458173B2 (ja) イオン源洗浄の終点検出
US20180087148A1 (en) Method Of Improving Ion Beam Quality In A Non-Mass-Analyzed Ion Implantation System
TWI720361B (zh) 將摻質植入工件中的方法
EP1054438A2 (en) System and method for cleaning silicon-coated surfaces in an ion implanter
CN113481487A (zh) 一种太阳能电池片及其背面pecvd法和应用
KR20020070820A (ko) 반도체 웨이퍼의 식각용 장치 및 그 방법
JP3263132B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2588172B2 (ja) 表面処理装置
JPH01112734A (ja) レジストのアッシング方法
JPH09148310A (ja) 半導体製造装置およびそのクリーニング方法ならびに半導体ウエハの取り扱い方法
TWI642091B (zh) 處理工件的方法
TWI707378B (zh) 將加工物質植入工件中與將摻雜劑植入工件中的方法及用於加工工件的設備
KR900008155B1 (ko) 박막형성방법 및 그 장치
CN109075041B (zh) 将加工物质与掺杂剂植入工件的方法及用于工件的设备
JP2001102345A (ja) 表面処理方法および装置
JPH01112732A (ja) レジストのアッシング方法
Nonogaki et al. Twin-source plasma chemical vapor deposition for high rate deposition of SiO 2 films

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000704

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees