JP5116357B2 - シリコン層へのドーパント元素の導入方法、ポリシリコン太陽電池の製造方法、ポリシリコン型薄膜トランジスタの製造方法 - Google Patents

シリコン層へのドーパント元素の導入方法、ポリシリコン太陽電池の製造方法、ポリシリコン型薄膜トランジスタの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、シリコン層へのドーパント元素の導入方法、ポリシリコン太陽電池の製造方法、ポリシリコン型薄膜トランジスタの製造方法及びシリコン層のドーパント元素導入装置に関するものであり、特に、一対の電極間に低周波交流電圧を印加してグロー放電を発生させ、この放電を利用してシリコン層にドーパント元素を導入する技術に関するものである。
シリコン層を利用したデバイスとして、例えば、ポリシリコン太陽電池やディスプレイ用のポリシリコン型薄膜トランジスタ等が知られている。
ポリシリコン太陽電池は、半導体のpn接合の両端に負荷を接続し、接合部に光を照射すると、光電効果により光エネルギーが直接電気エネルギーに変換される現象を利用したデバイスである。
ポリシリコン太陽電池は、一般的に、ポリシリコン基板内にN型半導体層及びP型半導体層が設けられてpn接合が形成されるとともに、N型半導体層及びP型半導体層にそれぞれ、電極が取り付けられて概略構成されている。N型半導体層は、P型半導体層からなるポリシリコン基板の受光面となる一面に対して、イオン注入法によってN型不純物を導入することにより形成される。これによりポリシリコン基板においては、受光面側にN型半導体層が配置され、受光面と反対側の面にはP型半導体層が配置される関係になる。電極は、ポリシリコン基板の受光面と、受光面と反対側の面とにそれぞれ形成されるのが一般的である。
太陽電池の受光面に光が照射されると、その光のもつエネルギーが禁止帯の幅よりも大きければ光を吸収し、結晶内に電子と正孔が励起される。その電子と正孔は、ポリシリコン基板内のpn接合境界に存在する内部電界によって、正孔はp側に、電子はn側に移動して、図示しない外部負荷に電流が流れる。
ポリシリコン基板にN型不純物を導入してN型半導体層を形成する手段としては、最近では上述のようにイオン注入法が用いられている。例えば、下記特許文献1には、半導体基板に対して不純物元素を注入するイオン注入装置が記載されている。
また、ディスプレイ用のポリシリコン型薄膜トランジスタは、いわゆるトップゲート型と呼ばれる構造が採用されるのが一般的である。このトップゲート型のポリシリコン型薄膜トランジスタは、ソース領域、ドレイン領域及びチャネル領域が形成されてなるポリシリコン層と、ポリシリコン層上に形成されたゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極とを具備して構成されている。また、従来、ソース領域及びドレイン領域と、チャネル領域との間に、いわゆるLDD領域(lightly doped drain)が形成されてなるLDD(lightly doped drain)構造のポリシリコン型薄膜トランジスタも知られている。
ポリシリコン型薄膜トランジスタを構成するポリシリコン層に、ソース領域、ドレイン領域及びチャネル領域と、場合によってLDD領域とを形成するには、上述のポリシリコン太陽電池の場合と同様に、例えば下記特許文献1に記載されたイオン注入装置を用いたイオン注入法が用いられている。
特許第2878112号公報
ところで、特許文献1に記載されたイオン注入装置は、イオン種を含み電流密度が一定である入力ビームを発生するイオン源と、入力ビームを収束させる第1磁石と、収束後のビームを出力ビームに賦型する第2磁石とを具備して概略構成されている。しかし、特許文献1に記載されたイオン注入装置は、装置のコストが極端に高く、また装置のサイズが大型になるという問題があった。
また、ポリシリコン太陽電池は、コスト減を図るために大面積化の要請がある。また、ポリシリコン型薄膜トランジスタは、薄型テレビ等の大型ディスプレイに好適に適用されるが、この場合においても大面積化の要請がある。従来のイオン注入装置は、直径が数百ミリメートル程度の半導体ウェハが処理対象であり、サイズが数メートル程度に及ぶポリシリコン太陽電池や大型ディスプレイ等の基板に対して、イオン注入を均一に行うのは、技術的、コスト的に非常に厳しいという問題があった。
更に、ポリシリコン型薄膜トランジスタを製造する際には、ポリシリコン層にイオン注入を行った後に、ソース領域、ドレイン領域及びチャネル領域等を活性化させるための加熱処理が必要になり、工程が繁雑になるという問題があった。また、ポリシリコン型薄膜トランジスタにLDD領域を形成するためには、イオンビームの加速エネルギーを10kV以下程度に抑える必要があるが、イオン注入法においてビームの加速エネルギーを低下させると、ビームが不安定になってドーパント元素の注入量にばらつきが発生し、ポリシリコン型薄膜トランジスタの品質が低下するおそれがあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、シリコンからなる基板または基板上に形成されたシリコン層に対して、ドーパント元素が拡散されてなる領域を容易に形成する技術を提供することを目的とする。
また、本発明は、ポリシリコン基板に対して、ドーパント元素が拡散されてなる領域を、容易にかつ低コストでしかも均一に形成することが可能なポリシリコン大陽電池の製造方法を提供することを目的とする。
更に、本発明は、シリコン層に対して、ソース領域、ドレイン領域及びチャネル領域等といった、ドーパント元素が拡散されてなる領域を、容易にかつ低コストでしかも高品質に形成することが可能なポリシリコン型薄膜トランジスタの製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は以下の構成を採用した。
本発明のシリコン層へのドーパント元素の導入方法は、真空中において基板配置電極上に前記シリコン層を配置するとともに、対向電極を前記基板配置電極とほぼ平行に30mm以上、150mm以下の範囲で離間して配置し、前記ドーパント元素を含むガスを前記基板配置電極と前記対向電極間において前記シリコン層に向けて導き、前記基板配置電極に対して100kHz以上2000kHz以下の低周波交流電圧を印加し、前記対向電極を接地電位とし、前記基板配置電極と前記対向電極の間に生成されるグロー放電によって前記対向電極より前記配置電極の近傍に偏在するプラズマを生成し、前記シリコン層に前記ドーパント元素を導入する工程を有することを特徴とする。
また、本発明のシリコン層へのドーパント元素の導入方法においては、前記シリコン層がポリシリコン層またはアモルファスシリコン層のいずれでもよい。
また、本発明のポリシリコン太陽電池の製造方法は、N型半導体またはP型半導体からなるポリシリコン基板内に、P型半導体またはN型半導体を形成することによってPN接合を形成する工程と、前記ポリシリコン基板に形成された前記N型半導体及び前記P型半導体にそれぞれ、電極を形成する工程とを具備してなり、前記PN接合を形成する工程が、真空中において基板配置電極上に前記ポリシリコン基板を配置するとともに、対向電極を前記基板配置電極とほぼ平行に30mm以上、150mm以下の範囲で離間して配置し、ドーパント元素を含むガスを前記基板配置電極と前記対向電極間において前記ポリシリコン基板に向けて導き、前記基板配置電極に対して100kHz以上2000kHz以下の低周波交流電圧を印加し、前記対向電極を接地電位とし、前記基板配置電極と前記対向電極の間に生成されるグロー放電によって前記対向電極より前記配置電極の近傍に偏在するプラズマを生成し、前記ポリシリコン基板に前記ドーパント元素を導入することにより、前記N型半導体または前記P型半導体を形成して前記PN接合を形成する工程であることを特徴とする。
更に、本発明のポリシリコン型薄膜トランジスタの製造方法は、基板上にシリコン層を形成する工程と、前記シリコン層にドーパント元素を導入してドーパント元素拡散領域を形成する工程とを具備してなり、前記ドーパント元素拡散領域を形成する工程が、真空中において基板配置電極上に前記基板を配置するとともに、対向電極を前記基板配置電極とほぼ平行に30mm以上、150mm以下の範囲で離間して配置し、前記ドーパント元素を含むガスを前記基板配置電極と前記対向電極間において前記基板の前記シリコン層に向けて導き、前記基板配置電極に対して100kHz以上2000kHz以下の低周波交流電圧を印加し、前記対向電極を接地電位とし、前記基板配置電極と前記対向電極の間に生成されるグロー放電によって前記対向電極より前記配置電極の近傍に偏在するプラズマを生成し、前記シリコン層に前記ドーパント元素を導入して前記ドーパント元素拡散領域を形成する工程であることを特徴とする。
また、上記のポリシリコン型薄膜トランジスタの製造方法においては、前記シリコン層を加熱しながらドーパント元素を導入することが好ましい。
また、本発明のポリシリコン型薄膜トランジスタの製造方法においては、前記シリコン層がポリシリコン層またはアモルファスシリコン層のいずれでもよい
上記のシリコン層のドーパント元素の導入方法によれば、シリコン層にドーパント元素を含むガスを導きながら、基板配置電極に100kHz以上2000kHz以下の低周波交流電圧を印加してグロー放電を生成することにより、基板配置電極の近傍に位置するシリコン層に、プラズマ放電が張り付く(偏在する)現象が見られる。これにより、本発明によれば、シリコン層の近傍のみにドーパント元素を含むプラズマが生成できるので、極めて効率的にシリコン層にドーパント元素を拡散させることができる。これにより、シリコン層にドーパント元素の拡散領域を、容易にかつ低コストで形成することができる。
また、100kHz以上2000kHz以下の比較的低周波の交流電圧を印加することにより、13.56MHzの高周波交流電圧を印加する場合と比べて、交流電圧による電界の変動に対して電子のみならずイオン化したドーパント元素も十分に追従できる。これにより、シリコン層に対して電子とドーパント元素とがほぼ同じ確率で到達することになり、シリコン層のチャージアップを低減できる。
更に、交流電圧による電界の変動に対してイオン化したドーパント元素が十分に追従することから、ドーパント元素の加速度を高めることができ、これによりシリコン層の厚さ方向全域に渡ってドーパント元素を導入することが可能になり、これにより、ドーパント元素の拡散領域の均一性を高めることができる。また、ドーパント元素の加速度を高めることによって、ドーパント元素の導入に要する時間を短縮できる。
また、本発明のドーパント元素の導入方法は、アモルファスシリコン層またはポリシリコン層のいずれにも好適に用いることができる。
次に、本発明のポリシリコン太陽電池の製造方法によれば、N型またはP型半導体からなるポリシリコン基板に、P型またはN型のドーパント元素を導きながら、基板配置電極に100kHz以上2000kHz以下の低周波交流電圧を印加してグロー放電を生成するので、極めて効率的にポリシリコン基板にドーパント元素を拡散させることができる。これにより、ポリシリコン基板中に、N型半導体及びP型半導体からなるPN接合を容易にかつ低コストで形成することができる。
また、100kHz以上2000kHz以下の比較的低周波の交流電圧を印加することにより、13.56MHzの高周波交流電圧を印加する場合と比べて、交流電圧による電界の変動に対して電子のみならずイオン化したドーパント元素も十分に追従することができる。これにより、ポリシリコン基板に対して電子とドーパント元素とがほぼ同じ確率で到達することになり、ポリシリコン基板のチャージアップを低減できる。
更に、交流電圧による電界の変動に対してイオン化したドーパント元素が十分に追従するので、ドーパント元素の加速度を高めることができ、ドーパント元素の導入に要する時間を短縮できる。
次に、本発明のポリシリコン型薄膜トランジスタの製造方法によれば、基板上にシリコン層を形成した後に、シリコン層にドーパント元素を導きながら、基板配置電極に100kHz以上2000kHz以下の低周波交流電圧を印加してグロー放電を生成するので、極めて効率的にシリコン層にドーパント元素を拡散させることができる。これにより、シリコン層に、ソース領域、ドレイン領域及びチャネル領域等といった、ドーパント元素の拡散領域を容易にかつ低コストで形成できる。
また、100kHz以上2000kHz以下の比較的低周波の交流電圧を印加することにより、13.56MHzの高周波交流電圧を印加する場合と比べて、交流電圧による電界の変動に対して電子のみならずイオン化したドーパント元素も十分に追従することができる。これにより、シリコン層に対して電子とドーパント元素とがほぼ同じ確率で到達することになり、シリコン層のチャージアップを低減できる。
更に、交流電圧による電界の変動に対してイオン化したドーパント元素が十分に追従するので、ドーパント元素の加速度を高めることができ、これによりシリコン層の厚さ方向全域に渡ってドーパント元素を導入することが可能になる。これにより、ドーパント元素の拡散領域の均一性を高めることができる。また、ドーパント元素の加速度を高めることによって、ドーパント元素の導入に要する時間を短縮できる。
更に、ガス中のドーパント元素の濃度を適宜設定することによって、ソース領域、ドレイン領域及びチャネル領域並びにLDD領域といった、ドーパント元素の濃度が異なる拡散領域を容易に形成できる。
また、本発明に係る方法は、従来のイオン注入法に対して、ドーパント元素に与えられるエネルギーが比較的低いので、LDD領域のようなドーパント濃度が比較的低い領域でも容易に形成することができる。
更にまた、本発明のポリシリコン型薄膜トランジスタの製造方法によれば、ドーパント元素の導入とともにシリコン層を加熱するので、従来のドーパント元素導入後の活性化のための加熱処理を、ドーパント元素の導入と同時に行うことが可能になり、工程数が削減され、スループットを高めることができる。
また、本発明のポリシリコン型薄膜トランジスタの製造方法においては、シリコン層として、アモルファスシリコン層またはポリシリコン層のいずれにも好適に用いることができる。
また、上記のドーパント元素導入装置によれば、シリコン層にドーパント元素を含むガスを導きながら、基板配置電極に100kHz以上2000kHz以下の低周波交流電圧を印加してグロー放電を生成するので、基板配置電極の近傍に、プラズマ放電が張り付く(偏在する)現象が見られる。これにより、本発明によれば、シリコン層の近傍のみにドーパント元素を含むプラズマが生成できるので、極めて効率的にシリコン層にドーパント元素を導入することができる。
また、100kHz以上2000kHz以下の比較的低周波の交流電圧を印加することにより、13.56MHzの高周波交流電圧を印加する場合と比べて、交流電圧による電界の変動に対して電子のみならずイオン化したドーパント元素も十分に追従することができる。これにより、シリコン層に対して電子とドーパント元素とがほぼ同じ確率で到達することになり、シリコン層のチャージアップを低減することができる。
更に、交流電圧による電界の変動に対してイオン化したドーパント元素が十分に追従することから、ドーパント元素の加速度を高めることができる。これにより例えば、シリコン層の厚さ方向全域に渡ってドーパント元素を導入することが可能になる。また、ドーパント元素の加速度を高めることによって、ドーパント元素の導入に要する時間を短縮することができる。
また、ドーパント元素導入装置によれば、100kHz以上2000kHz以下の比較的低周波の交流電圧を利用するため、一対の放電電極の間隔を比較的広くできる。これにより、放電電極の物理的な歪みや僥みに対する許容値も従来と比較して大きくなり、3m×3m以上の大面積の基板を用いるデバイス製造にも容易に対応が可能となる。
また、本発明のドーパント元素導入装置は、アモルファスシリコン層またはポリシリコン層のいずれにも好適に用いることができる。
本発明のシリコン層のドーパント元素の導入方法及びドーパント元素導入装置によれば、シリコンからなる基板または基板上に形成されたシリコン層に対して、ドーパント元素が拡散されてなる領域を容易に形成できる。
また、本発明のポリシリコン太陽電池の製造方法によれば、ポリシリコン基板に対して、ドーパント元素が拡散されてなる領域を、容易にかつ低コストでしかも均一に形成することができ、これにより発電効率を高めることができる。
更に、本発明のポリシリコン型薄膜トランジスタの製造方法によれば、シリコン層に対して、ソース領域、ドレイン領域及びチャネル領域等といった、ドーパント元素が拡散されてなる領域を、容易にかつ低コストでしかも高品質に形成することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[シリコン層のドーパント元素導入装置]
まず、本実施形態において好適に用いられるシリコン層のドーパント元素導入装置(以下、導入装置という)について説明する。図1は、本実施形態において使用される導入装置を示す断面模式図である。
図1に示す導入装置1は、真空排気系20に接続され金属材料(アルミニウム等)から構成される真空処理槽2を有している。ここで、真空処理槽2は、接地電位となるようにその電位が設定されている。
真空処理槽2内部の天井部分には、シャワーヘッド3が配置され、このシャワーヘッド3には、後述する真空処理槽2底部のサセプタ5と対向するようにシャワープレート(対向電極)4が取り付けられている。このシャワープレート4には、多数の微細な放出口4aが設けられている。更に、シャワーヘッド3内部には、同図に示すように、リフレクタ板14が設けられている。そして、真空処理槽2外部に設けられたガス供給系11から、シャワーヘッド3内部に水素ガスを供給するように構成されている。
なお、本実施の形態の揚合、シャワープレート4は接地電位に設定されるため、温水循環方式の他、電気的な加熱手段によって加熱するように構成することもできる。
また、真空処理槽2内部の底部には、被処理対象物10を載置保持するサセプタ5が配置されている。本実施の形態の場合、サセプタ5は、ヒーター7を内蔵する金属製のサセプタ本体6上に平板状の絶縁板8が密着して設けられ、さらに、この絶縁板8上に平板状の金属製の基板配置電極9が密着して設けられている。本発明の場合、特に限定されることはないが、絶縁板8の材料としては、例えば、アルミナ(酸化アルミニウム)を用いることが好ましい。この場合、被処理対象物10の加熱温度との関係にもよるが、被処理対象物10への熱伝導効率等を考慮すると、絶縁板8の厚さは、5〜10mmに設定することが好ましい。すなわち、絶縁板8の厚さが10mmより大きくなると、被処理対象物10に対する熱伝導効率が悪くなるおそれがある。他方、絶縁板8の厚さが5mmより薄くなると、静電容量の増大に起因する電力のロスの問題や、取り扱い時における破損の問題が発生するおそれがある。また、本発明の揚合、特に限定されることはないが、良好な熱伝導、低抵抗、高腐食耐性の観点からは、基板配置電極9の材料としては、例えば、アルミニウムを用いることが好ましい。
基板配置電極9は、交流電源31及びこれに対応する整合器32の組み合わせからなる電源供給部30に接続され、この電源供給部30から基板配置電極9に対して後述する低周波交流電圧を印加するようになっている。
本発明の場合、電圧を印加する基板配置電極9に対する電圧の周波数が、工業周波数に代表される13.56MHzのMHz帯からkHz帯に低下するため、たとえば従来の高周波技術に比べて、放電電極である対向電極4と基板配置電極9との間の距離が大きくなる。この場合、特に限定されることはないが、後述する100kHz以上2000kHz以下の低周波交流電圧を印加する条件においては、放電電極であるシャワープレート4と基板配置電極9とを、30〜150mmのほぼ平行間隔に設定することが好ましい。
[シリコン層のドーパント元素の導入方法]
次に、本発明に係るシリコン層へのドーパント元素の導入方法について図面を参照して説明する。
なお、シリコン層には、ポリシリコン層、アモルファスシリコン層のどちらでも好適に用いることができる。
ポリシリコン層とは、組織の一部または全部が多結晶組織であるシリコン層である。ポリシリコン層の具体例としては例えば、アモルファス(非晶質)のシリコン層を基板上に成膜した後に、レーザー加熱またはファーネス加熱等の熱処理手段によって多結晶化させたシリコン層や、CVD法等の薄膜形成プロセスによって基板上に製造された多結晶のシリコン層や、ポリシリコン基板などを例示できる。また、ポリシリコン層を形成する上記の基板としては、ガラス基板等の絶縁基板や、単結晶シリコン等の半導体基板等が好ましい。
また、アモルファスシリコン層とは、組織の全部が非晶質組織であるシリコン層をいう。
これらポリシリコン層またはアモルファスシリコン層は、予めドーパント元素が導入されていてもよいし、導入されていなくてもよい。
シリコン層またはポリシリコン基板の厚みは、数マイクロメートルから数百マイクロメートルの範囲とされる。
また、ドーパント元素の導入とは、シリコン層の内部にドーパント元素を打ち込む処理をいう。
上記の構成を有する本実施形態の導入装置1を用いて、例えば被処理対象物10としてポリシリコン層にドーパント元素を導入するには、真空排気系20を動作させ、真空処理槽2内を真空雰囲気にした後、この真空雰囲気を維持したまま被処理対象物10であるポリシリコン層をサセプタ5の基板配置電極9上に載置保持させる。
そして、ガス供給系11からシャワーヘッド3の内部空問にドーパント元素を含むガスを供給し、シャワープレート4の放出口4aから放出されたガス40を被処理対象物10であるポリシリコン層に向って導くようにする。
ドーパント元素を含むガスとは、ドーパント元素を含む化合物を含有するガスである。ドーパント元素とは、ボロン(B)等のP型不純物や、リン(P)、砒素(As)等のN型不純物を例示できる。そして、ドーパント元素を含む化合物とは、B、PH、AsH等の水素化物を例示できる。これらドーパント元素を含む化合物は、アルゴン、窒素、ヘリウム等のガスによって希釈された状態で用いることが好ましい。また、ガスには水素を混合しても良い。ガス中のドーパント元素を含む化合物の濃度は、例えば、0.5体積%〜5.0体積%の範囲が好ましく、0.5体積%〜2.0体積%の範囲がより好ましい。
本発明の場合、特に限定されることはないが、グロー放電の安定性の観点からは、ガス40を導入した状態で、真空処理槽2内の圧力を10Pa〜150Paに設定することが好ましく、より好ましくは、30Pa程度である。また、ガス40の流量は、0.05〜1.00sccm/cmに設定することが好ましく、0.1〜0.5sccm/cmに設定することがより好ましい。
そして、この雰囲気下で電源供給部30を起動し、真空処理槽2内のシャワープレート4を接地電位に置いた状態で、基板配置電極9に対して電源供給部30から低周波交流電圧を印加する。本発明では、上述したように、基板配置電極9に対して100kHz以上2000kHz以下にする。印加電圧の周波数が100kHz未満では、放電電極間においてグロー放電が生成しにくくなる。他方、印加電圧の周波数が2000kHzを超えると、基板配置電極9近傍にプラズマ放電が張り付く(偏在する)現象が起こりにくくなり、被処理対象物であるポリシリコン層がチャージアップするおそれがある。また、周波数が2000kHzを超えると、ドーパント元素が低周波交流電圧による電界の変動に追従することが困難になり、ドーパント元素の運動エネルギーが低下して、ポリシリコン層の厚さ方向全体にドーパント元素を導入することが困難になる。
更に、パワー密度は0.5W/cm〜1.5W/cm程度が好ましく、0.7W/cm〜1.2W/cm程度がより好ましい。
そして、このような電圧の印加により、シャワープレート4の放出口4aから放出されたドーパント元素を含むガス40は、基板配置電極9をカソードとしシャワープレート4をアノードとする容量結合方式(CCP方式)のグロー放電現象が発生し、これにより真空処理槽2内の基板配置電極9及びシャワープレート4間の空間において、PH等のドーパント元素を含む化合物が分解され、ドーパント元素が活性化する。
ここで、被処理対象物であるポリシリコン層は、サセプタ本体6内のヒーター7によって予め所定温度(450〜600℃、好ましくは550℃程度に加熱されており、活性化したドーパント元素が被処理対象物であるポリシリコン層に到達すると、ポリシリコン層内にドーパント元素が拡散しつつ導入される。また、ポリシリコン層が加熱された状態でドーパント元素が導入されるので、ドーパント元素の導入と活性化処理とが同時に行われて、ポリシリコン層の比抵抗が低下される。
図2(a)及び図2(b)は、本発明の原理を示す説明図であり、図2(a)は、印加電極に13.56MHzの高周波電圧を印加した場合を示すもの、図2(b)は、印加電極に100kHz以上2000kHz以下の低周波電圧を印加した場合を示すものである。
図2(a)に示すように、印加電極である基板配置電極9への印加電圧が高周波(13.56MHz等)の場合は、基板配置電極9と対向電極であるシャワープレート4間のほぼ全領域でグロー放電が生成される。このためグロー放電で分解されたドーパント元素種50aは、被処理対象物10の表面とシャワープレート4の表面に対してほぼ同量である50%程度がそれぞれ作用する。
一方、本実施形態のように、印加電極である基板配置電極9への印加電圧を低周波(100kHz以上2000kHz以下)にした場合には、基板配置電極9近傍にグロー放電によるプラズマが基板配置電極9側に偏在し、図2(b)に示すように、これにより基板配置電極9近傍に、イオン化したドーパント元素種50bが片寄って存在する現象が見られる。
このように印加電極である基板配置電極9近傍にプラズマが偏在するのは、印加電圧の周波数が従来の工業周波数等に比べて大幅に低いため放電電極である対向電極4と基板配置電極9との間の距離が従来に比べ広くなること、またドーパント元素が追従可能な低周波数でありドーパント元素のイオンも振動すること等がその理由であると考えている。
上記のドーパント元素の導入方法及び導入装置によれば、ポリシリコン層にドーパント元素を含むガスを導きながら、基板配置電極9に100kHz以上2000kHz以下の低周波交流電圧を印加してグロー放電生成することにより、基板配置電極9上に位置するポリシリコン層近傍のみにドーパント元素を含むプラズマを生成できるので、極めて効率的にポリシリコン層にドーパント元素を導入できる。これにより、ポリシリコン層にドーパント元素の拡散領域を、容易にかつ低コストで形成することができる。
また、100kHz以上2000kHz以下の比較的低周波の交流電圧を印加することにより、13.56MHzの高周波交流電圧を印加する場合と比べて、交流電圧による電界の変動に対して電子のみならずドーパント元素も十分に追従させることができる。これにより、ポリシリコン層に対して電子とドーパント元素からなるイオンとがほぼ同じ確率で到達することになり、ポリシリコン層のチャージアップを低減できる。
更に、交流電圧による電界の変動に対してドーパント元素が十分に追従することから、ドーパント元素の加速度を高めることができ、これによりポリシリコン層の厚さ方向全域に渡ってドーパント元素を導入することが可能になる。これにより、ドーパント元素の拡散領域の均一性を高めることができる。また、ドーパント元素の加速度を高めることによって、ドーパント元素の導入に要する時間を短縮できる。
さらに、印加電圧の周波数が工業周波数である13.56MHzよりも1/10以上低くなっていることから、定在波による電極面内電圧分布によるプラズマ不均一性の問題も皆無であり、放電電極(基板配置電極9とシャワープレート4)問の距離を広くできる。その結果、放電電極の物理的な歪みや僥みに対する許容値も従来と比較して大きくなり、最先端技術として3m×3m以上の基板を用いるデバイス製造にも容易に対応が可能となる。
[ポリシリコン太陽電池の製造方法]
次に、本発明に係るポリシリコン太陽電池の製造方法について図3を参照して説明する。この製造方法は、N型半導体及びP型半導体からなるポリシリコン基板内にP型半導体またはN型半導体を形成することによりPN接合を形成する工程と、ポリシリコン基板に電極を形成する工程と、から概略構成されている。
(PN接合の形成工程)
まず、図3(a)に示すように、厚みが例えば200μm程度のポリシリコン基板51を用意する。このポリシリコン基板51は、例えばボロン等のP型不純物がドープされて全体がP型半導体51aとされている。
次に、図3(b)に示すように、ポリシリコン基板51の一面51b側に、ドーパント元素としてN型不純物を含むプラズマPLを形成して、ポリシリコン基板51の内部にN型不純物を導入する。具体的には、ポリシリコン基板51を図1に示す導入装置1の基板配置電極9上に載置保持させる。ポリシリコン基板51は、一面51bを対向電極4側に向けて載置する。なお、導入装置1の真空処理槽2は、真空排気系20を動作させて予め真空状態にしておく。
次に、ガス供給系11からシャワーヘッド3の内部空問にたとえば、N型不純物を含むPHと水素とアルゴンとの混合ガス(ガス)を供給し、シャワープレート4の放出口4aから放出されたガス40をポリシリコン基板51に向って導くようにする。真空処理槽2内部の圧力は、ガス40を導入した状態で、例えば30Paに設定することが好ましい。また、ガス40の流量は、例えば0.5sccm/cmに設定することが好ましい。
そして、この雰囲気下で電源供給部30を起動し、真空処理槽2内のシャワープレート4を接地電位に置いた状態で、基板配置電極9に対して電源供給部30から低周波交流電圧を印加する。低周波交流電圧は、上述したように基板配置電極9に対して100kHz以上2000kHz以下にすることが好ましい。また、パワー密度は0.5〜1.5W/cm程度がよい。このような電圧の印加により、シャワープレート4の放出口4aから放出されたガス40は、基板配置電極9をカソードとしシャワープレート4をアノードとする容量結合方式(CCP方式)のグロー放電現象が発生し、これにより真空処理槽2内の基板配置電極9及びシャワープレート4間の空間においてPHが分解されてリン(P)が活性化する。
ここで、被処理対象物であるポリシリコン基板51は、サセプタ本体6内のヒーター7によって予め450〜600℃、好ましくは550℃程度に加熱されており、活性化したリン(P)がポリシリコン基板51の表面に到達すると、ポリシリコン基板51内にリン(P)が拡散しつつ導入される。また、ポリシリコン基板51が550℃程度に加熱されているため、リンの導入と同時に活性化処理が行われる。このようにして導入されたリン(P)によって、図3(c)に示すように、ポリシリコン基板51の一面51b側にN型半導体51cからなる層が形成される。このようにして、P型半導体51aからなる層とN型半導体51cからなる層との界面にPN接合51dが形成される。
なお、リンの打ち込み深さは、例えば、基板配置電極9に対する低周波交流電圧の周波数を100kHz以上2000kHz以下の範囲で制御するか、電力出力を制御するか、雰囲気中の圧力を制御することによって調整でき、例えば一面51bから最大で100nm程度の深さまで打ち込むように調整すればよい。
(電極形成工程)
次に図3(d)に示すように、ポリシリコン基板51の一面51bの全面に例えばITO等からなる透明電極膜52(電極)を形成し、ポリシリコン基板51の他面51eには櫛歯状の金属電極53(電極)を形成する。透明電極膜52の上には更に反射防止膜を形成しても良い。この透明電極膜52が形成された面が、大陽光等の受光面になる。このようにして、ポリシリコン基板51を主体とするポリシリコン太陽電池54が製造される。
以上説明したように、上記のポリシリコン太陽電池の製造方法によれば、P型半導体51aからなるポリシリコン基板51に、N型のドーパント元素であるリン(P)を含むガス導きながら、基板配置電極に100kHz以上2000kHz以下の低周波交流電圧を印加してグロー放電を生成するので、極めて効率的にポリシリコン基板51にリンを拡散させることができる。これにより、ポリシリコン基板51中に、N型半導体51c及びP型半導体51aからなるPN接合51dを容易にかつ低コストで形成することができる。
また、100kHz以上2000kHz以下の比較的低周波の交流電圧を印加することにより、13.56MHzの高周波交流電圧を印加する場合と比べて、交流電圧による電界の変動に対して電子のみならずリン(P)も十分に追従することができる。これにより、ポリシリコン基板51に対して電子とリンとがほぼ同じ確率で到達することになり、ポリシリコン基板51のチャージアップを低減できる。
更に、交流電圧による電界の変動に対してリンが十分に追従するので、リンの加速度を高めることができ、リンの導入に要する時間を短縮できる。
なお、上記のポリシリコン太陽電池の製造方法では、PN接合51dを形成した後に、ドーパント元素を含むガスに替えて水素を含むガスを導入し、ポリシリコン基板51の近傍に水素を含むプラズマを形成させて、ポリシリコン基板51の内部に水素を導入してもよい。導入された水素は、ポリシリコン基板51を構成するシリコン原子の未結合手と結合してこれを終端化させる。これにより、ポリシリコン基板51に含まれる欠陥を少なくすることができ、ポリシリコン太陽電池54の発電効率を高めることができる。
ポリシリコン基板51に水素を導入するには、例えば図1に示す導入装置1において、シャワープレート4の放出口4aから水素を含むガスを放出してポリシリコン基板51に向って導き、真空処理槽2内部の圧力を、水素を導入した状態で例えば250Paに設定し、水素の流量を例えば500sccm/cmに設定し、シャワープレート4を接地電位に置いた状態で、基板配置電極9に対して100kHz以上2000kHz以下の低周波交流電圧を印加し、パワー密度を0.2W/cm程度にすればよい。これにより、基板配置電極9をカソードとしシャワープレート4をアノードとする容量結合方式(CCP方式)のグロー放電現象が発生し、水素ガス40が活性化されて、ポリシリコン基板51に水素を導入できる。
[ポリシリコン型薄膜トランジスタの製造方法]
次に、本発明に係るポリシリコン型薄膜トランジスタの製造方法について図4を参照して説明する。この製造方法は、LDD構造のポリシリコン型薄膜トランジスタの製造方法であり、基板上に、ボロン(ドーパント元素)が導入されてなるポリシリコン層を形成する工程と、ゲート絶縁膜及びゲート電極を形成する工程と、ポリシリコン層に低濃度のリン(ドーパント元素)を導入してLDD領域(ドーパント元素拡散領域)を形成する工程と、ゲート絶縁膜及びゲート電極を形成する工程と、ポリシリコン層のLDD領域の両側に高濃度のリン(ドーパント元素)を導入してソース領域(ドーパント元素拡散領域)及びドレイン領域(ドーパント元素拡散領域)を形成する工程と、から概略構成されている。
(ポリシリコン層の形成工程)
まず、図4(a)に示すように、ガラス基板等の基板61上に、ドーパント元素としてボロンが導入されてなるポリシリコン膜62bを形成する。
具体的には、ガラス基板等の基板61を用意し、この基板61上に図示略の窒化シリコン膜及び酸化シリコン膜を順次積層した後、PECVD法(プラズマ励起CVD法)によってアモルファスシリコン膜62aを形成する。反応ガスとしてはモノシラン等を用いることができる。アモルファスシリコン膜62aの形成後に、膜中に残存する水素を除去する脱水素処理を行う。
次に、アモルファスシリコン膜62aにボロン等のP型のドーパント元素を導入し、アモルファスシリコン層62aをP型半導体とする。
具体的には、図4(a)に示すように、アモルファスシリコン層62a上に、ドーパント元素としてボロンを含むプラズマPLを形成することによって、アモルファスシリコン層62aの内部にボロンを導入する。例えば、基板61を図1に示す導入装置1の基板配置電極9上に載置保持させる。なお、導入装置1の真空処理槽2は、真空排気系20を動作させて予め真空状態にしておく。
次に、ガス供給系11からシャワーヘッド3の内部空問にたとえば、P型不純物を含むBと水素とアルゴンとの混合ガス(ガス)を供給し、シャワープレート4の放出口4aから放出されたガス40をアモルファスシリコン層62aに向って導くようにする。真空処理槽2内部の圧力は、ガス40を導入した状態で、例えば30Paに設定することが好ましい。また、ガス40の流量は、例えば0.3sccm/cmに設定することが好ましい。
そして、この雰囲気下で電源供給部30を起動し、真空処理槽2内のシャワープレート4を接地電位に置いた状態で、基板配置電極9に対して電源供給部30から低周波交流電圧を印加する。低周波交流電圧は、上述したように基板配置電極9に対して100kHz以上2000kHz以下にすることが好ましい。また、パワー密度は0.5〜1.5W/cm程度がよい。このような電圧の印加により、シャワープレート4の放出口4aから放出されたガス40は、基板配置電極9をカソードとしシャワープレート4をアノードとする容量結合方式(CCP方式)のグロー放電現象が発生し、これにより真空処理槽2内の基板配置電極9及びシャワープレート4間の空間においてBが分解されてボロン(B)が活性化する。
ここで、被処理対象物であるアモルファスシリコン層62aは、サセプタ本体6内のヒーター7によって予め450〜600℃、好ましくは550℃程度に加熱されており、活性化したボロン(B)がアモルファスシリコン層62aの表面に到達すると、アモルファスシリコン層62a内にボロン(B)が拡散しつつ導入される。また、アモルファスシリコン層62aが430℃程度に加熱されているため、ボロンの導入と同時に活性化処理が行われる。このようにして導入されたボロン(B)によって、アモルファスシリコン層62aがP型半導体となる。
なお、ボロンの打ち込み深さは、アモルファスシリコン層62aの膜厚と同じ深さにすればよい。打ち込み深さは、例えば、基板配置電極9に対する低周波交流電圧の周波数を100kHz以上2000kHz以下の範囲で制御するか、電力出力を制御するか、雰囲気中の圧力を制御することによって調整できる。
その後、レーザーアニール等の手段によってアモルファスシリコン膜62aを多結晶化して、ポリシリコン膜62bとする。
次に、図4(b)に示すように、ポリシリコン膜62bをフォトリソグラフィ技術によりパターニングして、ポリシリコン層62とする。
(ゲート絶縁膜及びゲート電極の形成工程)
次に図4(c)に示すように、基板61及びポリシリコン層62を覆うように酸化シリコン膜からなるゲート絶縁膜63を形成する。ゲート絶縁膜63は、例えばPECVD法により形成することが好ましい。反応ガスとしてはシランと酸素の混合ガス、TEOSとオゾンの混合ガス等を用いることができる。
次に図4(d)に示すように、ゲート絶縁膜63上にゲート電極64を形成する。具体的には、ゲート絶縁膜63の全面にゲート電極膜をスパッタ法などによって形成し、その後、ゲート電極膜をフォトリソグラフィ技術によりパターニングしてゲート電極64を形成する。
(LDD領域の形成工程)
次に、ゲート電極64をマスクとして、ポリシリコン層62に低濃度のリン(ドーパント元素)を導入することによって、LDD領域(lightly doped drain)を形成する。
具体的には、図4(e)に示すように、ポリシリコン層62上に、ドーパント元素としてリンを含むプラズマPLを形成することによって、ポリシリコン層62に低濃度のリンを導入する。例えば、基板61を図1に示す導入装置1の基板配置電極9上に載置保持させる。真空処理槽2は予め真空状態にしておく。
次に、ガス供給系11からシャワーヘッド3の内部空問にたとえば、N型不純物を含むPHと水素とアルゴンとの混合ガス(ガス)を供給し、放出口4aから放出されたガス40をポリシリコン層62に向って導くようにする。真空処理槽2内部の圧力は、ガス40を導入した状態で、例えば30Paに設定することが好ましい。また、ガス40の流量は、例えば0.3sccm/cmに設定することが好ましい。
そしてこの雰囲気下で、真空処理槽2内のシャワープレート4を接地電位に置いた状態で、基板配置電極9に100kHz以上2000kHz以下の低周波交流電圧を印加する。パワー密度は0.5〜1.5W/cm程度がよい。このような電圧の印加により、放出口4aから放出されたガス40によってグロー放電現象が発生し、PHが分解されてリン(P)が活性化する。
ポリシリコン層62は、予め450〜600℃、好ましくは550℃程度に加熱されており、活性化したリン(P)がポリシリコン層62の表面に到達すると、ポリシリコン層62内にリン(P)が拡散しつつ導入される。また、ポリシリコン層62が550℃程度に加熱されているため、リンの導入と同時に活性化処理が行われる。このようにして導入されたリン(P)によって、図4(e)に示すように、ポリシリコン層62にLDD領域Lが形成される。また、ゲート電極64をマスクとすることにより、LDD領域Lはゲート電極64の両側に形成される。LDD領域Lに挟まれた部分は、N型不純物であるボロンが拡散されたチャネル領域Cとなる。
なお、LDD領域Lを形成する際のリンの打ち込み濃度は、例えば、ガス中のPHの濃度を調整すればよい。
(ソース領域及びドレイン領域の形成工程)
次に図4(f)に示すように、ポリシリコン層62のLDD領域Lの隣に、高濃度のリンが導入されてなるソース領域S及びドレイン領域Dを形成する。具体的には、ゲート電極64上に、ゲート電極64よりも幅広のマスク層Mを形成し、このマスク層Mをマスクにして、プラズマPLを発生させてリン等のN型不純物をポリシリコン層62に導入することによって、ソース領域S及びドレイン領域Dを形成する。
ポリシリコン層62に対するリンの導入は、ガス中のPHの濃度を、LDD領域Lの形成の場合より高く設定すること以外は、上記のLDD領域の形成工程と同様にして行う。これにより、図4(f)に示すように、ポリシリコン層62にソース領域S及びドレイン領域Dが形成される。また、マスク層Mをマスクとすることで、ソース領域S及びドレイン領域Dはゲート電極64を中心にしてLDD領域Lよりも外側に形成される。更に、ソース領域S及びドレイン領域Dにおけるリンの濃度は、LDD領域Lにおけるリンの濃度より高くなる。
次に図4(g)に示すように、ゲート電極64及びゲート絶縁膜63を覆うように層間絶縁膜65をPECVD法で形成する。更に図4(h)に示すように、層間絶縁膜65及びゲート絶縁膜63を貫通する開口部66を設けて、ポリシリコン層62のソース領域S及びドレイン領域Dを露出させる。そして、開口部66に電極層67を例えばスパッタ法で形成する。このようにして、LDD構造のポリシリコン型薄膜トランジスタTrを製造する。
以上説明したように、上記のポリシリコン型薄膜トランジスタの製造方法によれば、基板61上にポリシリコン層62を形成した後に、ポリシリコン層62にドーパント元素を導きながら、基板配置電極に100kHz以上2000kHz以下の低周波交流電圧を印加してグロー放電を生成するので、極めて効率的にポリシリコン層62にドーパント元素を拡散させることができる。これにより、ポリシリコン層62に、ソース領域S、ドレイン領域D及びチャネル領域C並びにLDD領域Lを容易にかつ低コストで形成できる。
また、100kHz以上2000kHz以下の比較的低周波の交流電圧を印加することにより、ポリシリコン層62に対して電子とドーパント元素とがほぼ同じ確率で到達することになり、ポリシリコン層62のチャージアップを低減できる。これにより、予め基板61上に別の回路素子が形成されていた場合でも、チャージアップによる絶縁破壊を防止できる。
更に、交流電圧による電界の変動に対してドーパント元素が十分に追従するので、ドーパント元素の加速度を高めることができ、これによりポリシリコン層62の厚さ方向全域に渡ってドーパント元素を導入することが可能になる。これにより、ポリシリコン層62の基板61側の界面までドーパント元素を導入することができ、ドーパント元素の拡散領域の均一性を高めることができる。また、ドーパント元素の加速度を高めることによって、ドーパント元素の導入に要する時間を短縮できる。
更に、ガス中のドーパント元素の濃度を適宜設定することによって、ソース領域S、ドレイン領域D及びチャネル領域C並びにLDD領域Lといった、ドーパント元素の濃度が異なる拡散領域を容易に形成できる。
また、上記の製造方法は、従来のイオン注入法に対して、ドーパント元素に与えられるエネルギーが比較的低いので、LDD領域Lのようなドーパント濃度が比較的低い領域でも容易に形成することができる。
更にまた、上記のポリシリコン型薄膜トランジスタの製造方法によれば、ドーパント元素の導入とともにポリシリコン層62を加熱するので、従来のドーパント元素導入後の活性化のための加熱処理を、ドーパント元素の導入と同時に行うことが可能になり、工程数が削減され、スループットを高めることができる。
なお、本発明は上述の実施の形態に限られることなく、種々の変更を行うことができる。例えば、上述の実施の形態では、シャワープレートを上部側に配置し、基板配置電極を下部側に配置するようにしたが、本発明はこれに限られず、放電電極を傾斜させたり、鉛直方向に向けることも可能である。
また、本実施形態で使用した導入装置は、水素ガスに代えてCVD用の反応ガスを導入することで、プラズマCVD装置として用いることができる。従って、本実施形態の導入装置を、プラズマCVD法による成膜工程と、ドーパンド元素の導入工程の両方に使用できる。
また、上記のポリシリコン太陽電池の製造方法においては、P型半導体からなるポリシリコン基板内にN型半導体を形成することによりPN接合を形成したが、本発明はこれに限らず、N型半導体からなるポリシリコン基板内にP型半導体を形成することによりPN接合を形成してもよい。
また、ポリシリコン型薄膜トランジスタとして、いわゆるLDD(lightly doped drain)構造を例示したが、オフセット構造に適用してもよい。更に、上記の方法によって製造された薄膜トランジスタは、画素電極のスイッチング用の薄膜トランジスタのみならず、周辺駆動回路用の薄膜トランジスタに適用してもよい。
また、nアモルファスシリコン膜をコンタクト層として使用する薄膜トランジスタを形成する場合に、nアモルファスシリコン膜にドーパント元素を導入する場合にも適用できる。
図1は、本発明の実施形態であるシリコン層のドーパント元素の導入方法に使用される導入装置を示す断面模式図である。 図2は、本発明の原理を示す説明図である。 図3は、本発明の実施形態であるポリシリコン太陽電池の製造方法を説明する工程図である。 図4は、本発明の実施形態であるポリシリコン型薄膜トランジスタの製造方法を説明する工程図である。
符号の説明
1…導入装置(シリコン層のドーパント元素導入装置)、4…シャワープレート(対向電極(放電電極))、9…基板配置電極(放電電極)、10、62…ポリシリコン層(シリコン層)、40…水素ガス(水素)、51…ポリシリコン基板(シリコン層)、51a…P型半導体、51c…N型半導体、51d…PN接合、52…透明電極膜(電極)、53…金属電極(電極)、54…ポリシリコン太陽電池、61…基板、62a…アモルファスシリコン層(シリコン層)、63…ゲート絶縁膜、64…ゲート電極、C…チャネル領域(不純物元素拡散領域)、D…ドレイン領域(不純物元素拡散領域)、L…LDD領域(不純物元素拡散領域)、S…ソース領域(不純物元素拡散領域)、Tr…ポリシリコン型薄膜トランジスタ

Claims (6)

  1. シリコン層にドーパンド元素を導入する方法であって、
    真空中において基板配置電極上に前記シリコン層を配置するとともに、対向電極を前記基板配置電極とほぼ平行に30mm以上、150mm以下の範囲で離間して配置し、
    前記ドーパント元素を含むガスを前記基板配置電極と前記対向電極間において前記シリコン層に向けて導き、前記基板配置電極に対して100kHz以上2000kHz以下の低周波交流電圧を印加し、前記対向電極を接地電位とし、前記基板配置電極と前記対向電極の間に生成されるグロー放電によって前記対向電極より前記配置電極の近傍に偏在するプラズマを生成し、前記シリコン層に前記ドーパント元素を導入する工程を有することを特徴とするシリコン層へのドーパント元素の導入方法。
  2. 前記シリコン層がポリシリコン層またはアモルファスシリコン層であることを特徴とする請求項1に記載のシリコン層へのドーパント元素の導入方法。
  3. ポリシリコン基板を主体とするポリシリコン太陽電池の製造方法であって、
    N型半導体またはP型半導体からなるポリシリコン基板内に、P型半導体またはN型半導体を形成することによってPN接合を形成する工程と、前記ポリシリコン基板に形成された前記N型半導体及び前記P型半導体にそれぞれ、電極を形成する工程とを具備してなり、
    前記PN接合を形成する工程が、真空中において基板配置電極上に前記ポリシリコン基板を配置するとともに、対向電極を前記基板配置電極とほぼ平行に30mm以上、150mm以下の範囲で離間して配置し、ドーパント元素を含むガスを前記基板配置電極と前記対向電極間において前記ポリシリコン基板に向けて導き、前記基板配置電極に対して100kHz以上2000kHz以下の低周波交流電圧を印加し、前記対向電極を接地電位とし、前記基板配置電極と前記対向電極の間に生成されるグロー放電によって前記対向電極より前記配置電極の近傍に偏在するプラズマを生成し、前記ポリシリコン基板に前記ドーパント元素を導入することにより、前記N型半導体または前記P型半導体を形成して前記PN接合を形成する工程であることを特徴とするポリシリコン太陽電池の製造方法。
  4. ポリシリコン型薄膜トランジスタの製造方法であって、
    基板上にシリコン層を形成する工程と、前記シリコン層にドーパント元素を導入してドーパント元素拡散領域を形成する工程とを具備してなり、
    前記ドーパント元素拡散領域を形成する工程が、真空中において基板配置電極上に前記基板を配置するとともに、対向電極を前記基板配置電極とほぼ平行に30mm以上、150mm以下の範囲で離間して配置し、前記ドーパント元素を含むガスを前記基板配置電極と前記対向電極間において前記基板の前記シリコン層に向けて導き、前記基板配置電極に対して100kHz以上2000kHz以下の低周波交流電圧を印加し、前記対向電極を接地電位とし、前記基板配置電極と前記対向電極の間に生成されるグロー放電によって前記対向電極より前記配置電極の近傍に偏在するプラズマを生成し、前記シリコン層に前記ドーパント元素を導入して前記ドーパント元素拡散領域を形成する工程であることを特徴とするポリシリコン型薄膜トランジスタの製造方法。
  5. 前記シリコン層を加熱しながら前記ドーパント元素を導入することを特徴とする請求項4に記載のポリシリコン型薄膜トランジスタの製造方法。
  6. 前記シリコン層がポリシリコン層またはアモルファスシリコン層であることを特徴とする請求項4または請求項5に記載のポリシリコン型薄膜トランジスタの製造方法。
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