JPH086070B2 - 接着剤組成物 - Google Patents

接着剤組成物

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JPH086070B2
JPH086070B2 JP22716786A JP22716786A JPH086070B2 JP H086070 B2 JPH086070 B2 JP H086070B2 JP 22716786 A JP22716786 A JP 22716786A JP 22716786 A JP22716786 A JP 22716786A JP H086070 B2 JPH086070 B2 JP H086070B2
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methacrylate
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acrylate
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節夫 鈴木
信孝 高須
三素 村山
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はラミネートフィルム、金属箔〜フィルム複合
体等を得るための活性光で硬化可能な接着剤組成物に係
るものである。
〔従来技術〕
従来高分子量ポリヒドロキシポリエーテル謂ゆるフェ
ノキシ樹脂は分子骨格に水酸基を数多く有しているため
各種被着体との接着性に優れていること、高分子量であ
るため造膜性に優れ且つ強靭な塗膜が得られること、熱
可塑性樹脂であるため溶融接着謂ゆるホットメルト接着
が可能であること、といった優れた特徴を有しているた
めホットメルト接着剤として広く利用されるに至ってい
る。
然しながら反面熱可塑性樹脂であるため耐熱性に乏し
く、水酸基を有していることもあって耐薬品性に乏しい
といった長所と裏腹の欠点も有しておりその利用分野は
限られたものにならざるを得なかった。
これら欠点を防ぐ方法として分子内の水酸基と、2個
以上のイソシアネート基を有する化合物を反応せしめて
分子間架橋を行うことにより耐熱性を付与せんとする方
法が提案されてはいるが反応速度が早過ぎ保存性に劣る
という欠点がある。
一方他の方法としてはフェノキシ樹脂と熱硬化性樹脂
を併用して最終的に加熱硬化を行ない接着剤層に耐熱性
を付与せんとする方法が行なわれてはいるが接着剤層の
強靭性を付与する目的で添加しているという域を出ず、
加えて加熱硬化のため接着作業性に劣るという欠点はま
ぬがれることは出来ていない。
〔発明の目的〕
本発明は従来得られていない接着作業性に優れ且つ被
着体との密着性、耐熱性、耐薬品性を具備した接着剤層
を形成し得る接着剤組成物を得んとして研究した結果、
高分子量ポリヒドロキシポリエーテル樹脂中に活性光で
硬化可能な樹脂組成物を均一溶解せしめておき接着後活
性光で硬化せしめることにより本目的を達成出来るとの
知見を得、更にこの知見に基づいて種々検討を重ね本発
明を成すに至ったものである。
〔発明の構成〕
本発明は高分子量ポリヒドロキシポリエーテル樹脂、
アクリレートまたはメタクリレートオリゴマー、アクリ
ルモノマー、光開始剤、ケトン系増感剤、溶剤から構成
されて成ることを特徴とする接着剤組成物に関する。
本発明で用いられる高分子量ポリヒドロキシポリエー
テル樹脂はビスフェノールA、ビスフェノールF等をフ
ェノール化合物とエピクロルヒドリンの反応により得ら
れ高分子量熱可塑性樹脂であり、その分子量数平均分子
量で5,000以上、重量平均分子量で30,000以上のものが
好ましくこれ以下の場合は形成される接着層の膜強度が
低下し所望の結果が得難い。ポリヒドロキシポリエーテ
ル樹脂の接着剤としての機能分担は、 (1)溶剤除去に際しての造膜性の付与であり均一な接
着膠線を得ること (2)ホットメルト接着による一次接着機能の付与 (3)接着層への強靭性の付与 (4)被着体との密着性の付与 等である。
次いで構成成分としてアクリレートまたはメタクリレ
ートプレポリマーとしてはウレタン、エステル、エポキ
シ、ポリエーテル等のアクリレート又はメタアクリレー
トが単独若しくは併用して用いられる。
また構成成分の一つであるモノマーとしては通常の紫
外線硬化樹脂組成物として用いられるアクリル又はメタ
アクリルモノマーはすべて使用可能である。
次いで光開始剤としては 又増感剤としては の化合物でなければならない。
この理由は通常のフィルムは波長400nm以上の光であ
れば透過可能であるが一般の紫外線硬化樹脂系に用いら
れる光開始剤は400nm以下の波長で活性であるが400nm程
度の長波長光に際しては不活性となる。この為長波長光
で励起されたエネルギーを移選可能である増感剤の必要
が生じる。本発明は、各種開始剤〜増感剤の組合せを検
討した結果、該特定された系の優れていることを見い出
したものである。
上記の如き、アクリル又はメタアクリルプレポリマ
ー、アクリル又はメタアクリルモノマー、光開始剤、光
増感剤の謂ゆる光硬化系組成物の接着剤としての機能分
担は、 1)第1次接着後のフェノキシ樹脂中に均一に分散して
おり活性光照射により硬化して接着層に耐熱性、耐溶剤
性を付与する。
2)低温下での反応を可能にせしめ複合体の熱膨脹率差
に起因する反り等を防止する ことに有る。
次いで構成成分として溶剤であるがこのものは、ポリ
ヒドロキシポリエーテル樹脂、および場合によってはプ
レポリマーが固体であるためこれを均一に分散せしめる
目的と接着剤組成物の塗布を可能とするために用いられ
る。
更に本接着剤に消泡剤、表面平滑化剤、フィラー、染
顔料、難燃化剤等の添加物を溶解または分散せしめるこ
とも適宜行うことが出来る。かくして主成分となる組成
物がすべて均一に溶解せしめられた溶剤タイプ接着剤組
成物が得られる。
該接着剤組成物の用い方は以下の如くである。
(1)複合体を構成する一方の被着体また両方の被着体
の片面に常法により塗布を行ないこれを乾燥せしめる。
(2)次いで接着剤層を内面にして熱ロール、熱プレス
等に1次接着を行う、フェノキシ樹脂の良好なホットメ
ルト接着性に起因して常温下では良好な積層複合体が得
られる。
(3)次いで活性光透過可能な被着体側から照射を行な
い2次接着を行なう。
かくして被着体が強固に接着された良好な複合体が得
られる。
なお、これらの接着剤組成物は、高分子量ポリヒドロ
キシポリエーテル樹脂、アクリレートまたはメタアクリ
レートオリゴマー、アクリルモノマー、光開始剤及びケ
トン系増感剤を溶剤に溶解してなるが溶解方法はいずれ
の方法をとっても良いが、高分子量ポリヒドロキシポリ
エーテル樹脂を溶剤に溶かしてなる溶液にアクリレート
またはメタアクリレートオリゴマー、アクリルモノマ
ー、光開始剤及びケトン系増感剤と更に溶剤を添加する
方法が、作業性の面より望ましいが、特にこの順序にこ
だわるものではない。
〔発明の効果〕
本発明による接着剤組成物は各種被着体を強固に接着
一体化することが出来、接着剤層は耐熱性、耐溶剤性が
大巾に改良されており可撓性フィルム銅貼り板、チップ
キャリヤ−テープ用銅貼り板等の製造に適用可能な接着
剤組成物である。
以下に実施例を述べる。
〔実施例〕
実施例1 高分子量ポリヒドロキシポリエーテル樹脂(数平均分
子量7,400、東都化成製フェノトートYP50)40重量部と
メチルセロソルブアセテート60重量部とを70℃にて撹拌
し均一なポリヒドロキシポリエーテル樹脂溶液とした。
次いで、該ポリヒドロキシポリエーテル樹脂100重量
部に対して エポキシアクリレートオリゴマー(昭和高分子製リポキ
シSP−1509) 40 重量部 トリメチロールプロパンアクリレート 7 〃 2メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モル
ホリノプロパン−1−オン 1.7 〃 2,4−ジエチルチオキサントン 1.3 〃 メチルセロソルブアセテート 67 〃 酢酸ブチル 117 〃 からなる溶剤タイプの接着剤組成物を得た。
得られた接着剤組成物を125μ厚のポリエーテルイミ
ドフィルム上にロールコート法で塗布し80℃で5分乾燥
し、次いで片面粗化した35μ厚の銅箔を、粗化した面と
接着剤層面が相対するようにし、これを80℃1kg/cm2
圧着ロールでラミネートした。
続いて80W/cmの高圧水銀灯によりポリエーテルイミド
フィルム面より光照射を行ない、接着を完了させた。
得られた接着された複合体は全く反りのないものが得
られた。
尚用いたポリエーテルイミドフィルムは800nm〜500nm
での光線透過率は80%以上であるが400nmでは30%、380
nm以下では0%のものであった。
ポリエーテルイミドフィルムと銅箔との接着強度は引
き剥し強度(90度)は初期状態で2.3kgf/cmであり、200
℃1時間の加熱処理後の強度は2.0kgf/cmであり、耐熱
性が優れていることを示した。さらに銅箔を常法により
エッチング処理により除去した後に、フィルムをアセト
ン中に1時間浸漬したが接着剤層には何らの変化も認め
られなかった。
尚、実施例1における接着剤層の厚みは25μであっ
た。
比較例1 実施例1において増感剤である2,4−ジエチルチオキ
サントンを用いなかった以外は他は同じ組成で接着剤組
成物を得た。
得られた接着剤組成物を実施例1と同様に処理し銅箔
との複合体を得た。
得られた複合体のポリエーテルイミドフィルムと銅箔
との接着強度は引き剥し強度(90度)は初期状態で1.1k
gf/cmであり、200℃1時間加熱処理を行ったところポリ
エーテルイミドフィルムと接着剤層の間で剥離による浮
きが全面に発生してしまった。
又銅箔除去後にアセトン浸漬を行ったところ接着剤層
が溶解してしまい接着剤層が硬化していないことがわか
った。
比較例2 実施例1において2−メチル−1−(4−メチルチオ
フェニル)−2−モルホリノプロパン−1−オンの代り
に2−エチルアントラキノンを用いて実施例1と同様な
複合体を得たが、接着剤層が硬化せず、接着がなされな
かった。
比較例3 エポキシアクリレートオリゴマー(昭和高分子製リポキ
シSP−1509) 100 重量部 トリメチロールプロパントリアクリレート 17 〃 2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モ
ルホリノプロパン−1−オン 2.5 〃 2,4−ジエチルチオキサントン 2.1 〃 酢酸ブチル 250 〃 からなる接着剤組成物を調製し、実施例1と同様にポリ
エーテルイミドフィルム上に塗布・乾燥した後銅箔と室
温で1kg/cm2の圧力でロールで貼り合せ実施例1と同様
に光照射を行い硬化を完了した。
得られた複合体ポリエーテルイミドフィルムと銅箔と
の接着強度は引き剥し強度(90度)は初期状態で0.4kgf
/cm、200℃1時間処理後で0.5kgf/cmであった。
尚、上記接着剤組成物は銅箔と圧着時にロールにより
厚みむらが生じ接着剤層の厚みは15〜40μとバラツキの
あるものしか得られなかった。
比較例4 実施例1で調製したポリヒドロキシポリエーテル樹脂溶
液 100 重量部 トリレンジイソシアネート 3.3 〃 ジブチル錫ジラウレート 0.1 〃 酢酸ブチル 17 〃 からなる接着剤組成物を調製し、実施例1と同様にポリ
エーテルイミドフィルム上に塗布・乾燥し銅箔を接着し
複合体を得た。
但し光照射は行なわずに150℃で2時間加熱して硬化
させた。このものは室温まで冷却すると、ポリエーテル
イミドフィルム側を内側にして大きく反ってしまい、複
合体として実用に適さないものとなってしまった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a)式(I)で表される高分子量ポリヒド
    ロキシポリエーテルである熱可塑性樹脂 〔R1、R2は水素またはアルキル基〕 b)ウレタンアクリレート、ウレタンメタアクリレー
    ト、エポキシアクリレート、エポキシメタアクリレー
    ト、ポリエステルアクリレート、ポリエステルメタアク
    リレート、ポリエーテルアクリレート、ポリエーテルメ
    タアクリレートの群の中から選定された1種または2種
    以上のアクリレートまたはメタアクリレートオリゴマ
    ー、 c)アクリルモノマー又はメタアクリルモノマー d)式(II)で示される光開始剤 e)式(III)で示されるケトン系増感剤 f)上記a)〜e)の接着剤構成成分をすべて溶解可能
    な1種類又2種以上の混合された溶剤からなる成分を主
    体する接着剤組成物。
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