JPH0860328A - 耐眩性の優れた溶融Znめっき鋼板の製造方法 - Google Patents

耐眩性の優れた溶融Znめっき鋼板の製造方法

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JPH0860328A
JPH0860328A JP19434994A JP19434994A JPH0860328A JP H0860328 A JPH0860328 A JP H0860328A JP 19434994 A JP19434994 A JP 19434994A JP 19434994 A JP19434994 A JP 19434994A JP H0860328 A JPH0860328 A JP H0860328A
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JP
Japan
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steel sheet
temperature
hot
galvanized steel
steam
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JP19434994A
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English (en)
Inventor
Kazumi Nishimura
一実 西村
Hidetoshi Niigashira
英俊 新頭
Hirotoku Naka
広徳 仲
Tetsuya Okada
哲也 岡田
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、耐眩性の優れた溶融Znめっき鋼
板の製造方法である。 【構成】(1)溶融Znめっき鋼板の製造方法におい
て、Zn浴より引き上げ、ガスワイピング後気水スプレ
ーして付着Zn融液を凝固させるに際して、気水スプレ
ー照射開始時の板温を425℃以上とすることを特徴と
する耐眩性の優れた溶融Znめっき鋼板の製造方法 (2)気水スプレー照射開始時の板温を430℃以上と
することを特徴とする(1)記載の耐眩性の優れた溶融
Znめっき鋼板の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶融めっき鋼板の製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、溶融Znめっき鋼板の製造方法と
しては、通常、まず鋼板を前処理した後、溶融Znめっ
き浴に浸漬して溶融めっきされる。めっき浴からの引き
上げ後はガスワイピングで付着量を調整し、また、通
常、ガスワイピング後、放冷またはガスジェット冷却に
てZnの凝固点直上温度(420℃近傍)に制御し、Z
nの凝固点直上温度でりん酸水溶液等のゼロスパングル
液をスプレーして、めっき層を瞬時に凝固させ、その
後、気水冷却で板温度を下げて、ガイドロール等へのZ
nの付着を防止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】最近、デッキプレート
等の建築材料などとして使用される溶融Znめっき鋼板
においては、建設工事中に太陽光の照り返しで眩しすぎ
るために作業性を劣化させる問題があり、耐眩性に優れ
ることが新しく具備すべき必要なニーズとなってきた。
通常の溶融Znめっき方法のようにガスワイピング後、
Znの凝固点直上(420℃近傍)でゼロスプレーを用
いてめっき層を瞬時に凝固させて得た溶融Znめっき鋼
板は、表面が平滑で光沢が大のため、耐眩性の点では不
十分であり改良すべき課題として残されていた。
【0004】そこで、本発明者らは現在の溶融Znめっ
き製造工程を考慮しつつ、なるべく簡単な方法でめっき
層の耐眩性を向上させる方法を見出すために、溶融Zn
めっき後のワイピング直後の気水スプレー開始の板温を
コントロールすることによってめっき層表面の耐眩性を
著しく向上させることに成功した。本発明は上記のよう
に、めっき層の耐眩性の優れた溶融Znめっき鋼板の製
造方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ワイピン
グ後の気水スプレー条件を変化させてめっきサンプルを
作成し、表面光沢度(G値)を測定して調査した結果、
溶融Znめっき鋼板の表面光沢を小とし、耐眩性を向上
させるには、めっき浴出後のワイピング直上での気水ス
プレー処理開始温度が重要であることを見出し、本発明
を完成させたものである。すなわち、溶融Znめっき鋼
板の製造方法において、Zn浴より引き上げ、ガスワイ
ピング後、気水スプレーして付着Zn融液を凝固させる
に際して、気水スプレー照射開始時の板温を425℃以
上、好ましくは430℃以上とすることを特徴とする耐
眩性の優れた溶融Znめっき鋼板の製造方法にある。
【0006】以下、図面を用いて本発明について詳細に
説明する。図1は、熱延Alキルド鋼板(1.6mm)
の鋼板表面にNiを0.5g/m 2 めっき後、N2 −H
2 1%(O2 濃度60ppm)の雰囲気中で40℃/s
ecで昇温し、そのまま浴中有効Al濃度0.25%で
浴温450℃の溶融Zn浴中に3sec浸漬、引き上
げ、ワイピングで付着量135g/m2 に調整した後の
気水スプレー開始温度鋼板温度を種々変化させて気水ス
プレー(エアー圧4kg/cm2 、水圧2kg/cm
2 )をめっき層が凝固するまで照射し、後は、常温まで
水没冷却して作成した気水スプレー開始温度とめっき層
の表面光沢との関係を調べた結果である。
【0007】なお、スプレー開始板温が450℃未満の
場合には、めっき浴進入板温を450℃とし、スプレー
開始板温が450℃以上の場合には、めっき浴進入板温
を460℃〜500℃まで変化させて作成した。気水ノ
ズルは2流体外部混合方式のスプレーノズルを用い、鋼
板までの照射距離は50mmとした。耐眩性は光沢度に
より判断し、G値で180以下を合格基準とした。
【0008】図1より、スプレー開始時の鋼板温度が4
25℃以上で光沢度が180以下となり、合格基準とな
ることが明らかである。なお、合格範囲の表面色調は、
美麗な白色を呈していた。さらに、G値が165以下が
望ましくて、そのためには、スプレー開始時の鋼板温度
を430℃以上とすることにより得られることもわか
る。それに比較して、通常のゼロスパングルの製造条件
である凝固点直上温度(420℃)を含めて、425℃
未満では、耐眩性が劣り、表面も金属光沢を呈すること
が判明した。なお、スプレー開始板温が通常のゼロスパ
ングルの製造条件である凝固点直上温度(420℃)で
は、G値は約200であった。
【0009】また、同様に熱延Alキルド鋼板(1.6
mm)の鋼板表面にNiを0.5g/m2 めっき後、N
2 −H2 1%(O2 濃度60ppm)の雰囲気中で45
0℃まで40℃/secで昇温し、そのまま浴中有効A
l濃度0.25%で浴温450℃の溶融Zn浴中に3s
ec浸漬、引き上げ、ワイピングで付着量135g/m
2 に調整した後の鋼板温度を440℃とし、気水スプレ
ー(エアー圧4kg/cm2 、水圧2kg/cm2 )照
射時間を変化させてめっき層が凝固するまでの時間を測
定した結果、この条件下では、スプレー照射時間約7s
ec以上の照射でめっき層が凝固することも確認した。
なお、スプレー開始時の鋼板温度が430℃の場合に
は、約5sec程度で凝固していた。
【0010】これらの結果はZn浴中にMg,Ni,F
e,Sb,Pbを単独あるいは複合で3%以内含有した
場合も同様であった。また、気水スプレーの方法は特に
制限はしないが、通常の2流体ノズル方式等が使用でき
る。また、スプレー液成分についても特に制限はしない
が通常の水かあるいは、りん酸系水溶液なども有効であ
る。さらに、ここでは、プレNiめっき法のみについて
示したが、溶融Znめっき法については、種々の方法が
適用でき、従来の無酸化、還元方式、フラックス法等の
溶融Znめっき方法にも本発明は適用できる。
【0011】
【作用】本発明の気水スプレー法によりめっき層表面光
沢度が小となり、耐眩性が向上するメカニズムについて
は未だ明確ではないが、次のように考えられる。即ち、
ポット浴出後、めっき層表層の溶融Znが残存する間
に、気水スプレーが照射されることによりめっき層が凝
固する場合のめっき層の結晶成長は、照射開始温度と凝
固点との差および冷却速度に依存する過冷却度によって
変化する。従って、照射開始温度をある温度以上にとる
ことにより、適性な凝固核の生成と結晶成長がおこるた
め、表面に適性に微細な結晶粒が形成され、それにより
微小な凹凸が形成されるために、光が当たると乱反射が
おこり易いことおよび表層Znの酸化膜も形成されやす
いこと等に起因して光沢が小となるものと考えられる。
【0012】気水スプレー後にZn融液が残存すると放
冷過程における凝固過程で結晶粒の成長が起こるから表
面の結晶が大きくなりすぎる。従って、本発明において
は、気水スプレー照射直前の板温度が適性で表層にZn
融液を残存させることと、気水照射でZn融液を完全に
凝固させることが大きなポイントである。下地鋼板とし
ても、Alキルド系、Ti添加極低炭素鋼、Si,Mn
系高張力鋼板等の種々の鋼板が適用可能である。
【0013】
【実施例】表1に本発明の実施例を示す。*印が比較例
である。熱延Alキルド鋼板(1.6mm)の鋼板表面
にNiを0.5g/m2 めっき後、N2 −H2 1%(O
2 濃度60ppm)の雰囲気中で40℃/secで昇温
し、そのまま浴中Al0.25%、浴温450℃の溶融
Zn浴中に3sec浸漬してめっきした。スプレー開始
板温が450℃未満の場合には、めっき浴進入板温を4
50℃とし、スプレー開始板温が450℃以上の場合に
は、めっき浴進入板温を460℃〜500℃とで変化さ
せた。めっき浴から鋼板を引き上げ、ワイピングで付着
量を135g/m2 とした後、気水スプレー(エアー圧
4kg/cm2 、水圧2kg/cm2 )の照射開始板温
および照射時間を変化させて付着Zn融液を凝固した
後、水冷して作成した。できたサンプルの光沢度(G
値)を測定した。
【0014】
【表1】
【0015】No.1〜6,9〜13に示す通り、本発
明の方法で作成しためっき鋼板は、他の比較材に比較し
て光沢度が合格基準にあり耐眩性が優れる。なお、従来
の凝固点直上(420℃)でゼロスプレーを照射して瞬
時に凝固させて作成した溶融Znめっき鋼板(No.
8)は、光沢度が200程度であり、耐眩性が本発明法
に比較して劣る。
【0016】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、表面の
耐眩性が優れた溶融Zn系めっき鋼板が提供でき、その
工業的意義は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】気水スプレー開始温度とめっき層の表面光沢と
の関係を調べた結果である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 哲也 兵庫県姫路市広畑区富士町1番地 新日本 製鐵株式会社広畑製鐵所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融Znめっき鋼板の製造方法におい
    て、Zn浴より引き上げ、ガスワイピング後、気水スプ
    レーして付着Zn融液を凝固させるに際して、気水スプ
    レー照射開始時の板温を425℃以上とすることを特徴
    とする耐眩性の優れた溶融Znめっき鋼板の製造方法。
  2. 【請求項2】 気水スプレー照射開始時の板温を430
    ℃以上とすることを特徴とする請求項1記載の耐眩性の
    優れた溶融Znめっき鋼板の製造方法。
JP19434994A 1994-08-18 1994-08-18 耐眩性の優れた溶融Znめっき鋼板の製造方法 Pending JPH0860328A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001329355A (ja) * 2000-03-16 2001-11-27 Nippon Steel Corp 耐眩性に優れた溶融亜鉛−アルミニウム合金めっき鋼板

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001329355A (ja) * 2000-03-16 2001-11-27 Nippon Steel Corp 耐眩性に優れた溶融亜鉛−アルミニウム合金めっき鋼板
JP4555492B2 (ja) * 2000-03-16 2010-09-29 新日本製鐵株式会社 耐眩性に優れた溶融亜鉛−アルミニウム合金めっき鋼板

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