JPH0860193A

JPH0860193A - ダストコントロール剤

Info

Publication number: JPH0860193A
Application number: JP23396494A
Authority: JP
Inventors: Norihiro Kikuchihara; 紀裕菊地原
Original assignee: JOHNSON KK
Current assignee: JOHNSON KK
Priority date: 1994-08-23
Filing date: 1994-08-23
Publication date: 1996-03-05
Anticipated expiration: 2018-05-26
Also published as: JP3411105B2; EP0698369A1

Abstract

(57)【要約】【構成】炭素数２〜１０の多価アルコール３０〜９０
重量％と水７０〜１０重量％よりなる溶液を、主要成分
とすることを特徴とするダストコントロール剤。【効果】本発明の効果は、モップの軽さ、仕上がり
感、効果の持続性、洗浄性の各項目において良好であ
り、床面の清掃に効果的に用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ダストモップへの処理
性ならびにモップ作業性を改善し、床面に対して黄変等
の変色がないダストコントロール剤に関する。

【０００２】

【従来の技術】現在、工場，事務所，店舗，体育館，オ
フィスビル等の床の清掃作業には、モップ等を用いて床
面のダストを除去する方法が一般的であり、モップには
各種のダストコントロール剤が用いられ、床の清掃作業
に供せられている。但し、モップにダストコントロール
剤を用いた床の清掃作業においては、基本的に次の４条
件を満足させる必要がある。（１）ダスト掛けは一般に人力に頼るため、清掃時に軽
くて作業性の良いものが望まれる、（２）ダスト掛けし
た後の床の清掃状態が良好であること、（３）ダストコ
ントロール剤を使用したモップが、繰り返し使用でき、
清掃効果を持続できること、（４）床清掃後、汚染した
モップの洗浄が容易であり、特に水等で洗浄されるこ
と、等である。しかしながら、以上の４点を満足しうる
ダストコントロール剤は、目下のところ存在しない。例
えば、水を用いたダスト掛け作業の場合、モップが重
く、人力を要すため、作業性が良くない。また、モップ
で床面を清掃後、床面全体が濡れた状態になり、その上
を人または物が通過すると、床面に水の痕跡が残り、滑
りやすく、汚れやすい。このため床面を乾燥させる必要
があるが、乾燥には時間を要するために、から拭き等が
必要となるといった問題が生じる。さらには、水を使用
したモップは、すぐにカサカサの状態になり、清掃効果
を維持できない。また、有機溶剤または鉱物油を用いた
ダスト掛け作業の場合、モップは軽く、作業性が良く、
繰り返し使用でき清掃効果の持続性も、良好である。し
かし、清掃後、床などの対象面には油膜が残り、水拭き
程度では、除去しきれないため、床面は滑りやすく、汚
れやすい。さらに、油膜は黄変や変色する傾向があり、
清掃された床面の外観を損なうこともある。また、有機
溶剤または鉱物油を用いたダストコントロール剤は、油
分がベタつくため、作業時に不快感を感じたり、モップ
による清掃作業後の洗浄作業に手間がかかってしまうな
どの問題もある。また、水溶性のアルコール類、例えば
低級アルコールを使用した場合は、蒸気圧が高いため作
業環境を悪くする。さらに、清掃後の効果の持続性にも
問題がある。また、高級アルコールを使用した場合は、
逆に蒸気圧が低くなりすぎ、高級アルコール成分が床面
に長時間残留するため、仕上がり感が悪くなる。以上、
アルコール単独では、作業環境が良く、しかも効果の持
続性と仕上がり感の優れたものを得ることは、困難であ
った。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、作業性，清
掃時の床面等の仕上がり感，効果の持続性および洗浄性
を同時に満足させたダストコントロール剤を提供するこ
とにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため、鋭意検討した結果、多価アルコールと
水との組み合わせにおいて、その特定の範囲内で、特に
上記４条件を同時に満足させ、優れたダストコントロー
ル剤となることを見出し、本発明を完成した。すなわ
ち、本発明は、多価アルコール３０〜９０重量％と水７
０〜１０重量％よりなる溶液を主要成分とするダストコ
ントロール剤である。本発明において使用できる多価ア
ルコールは、一般に炭素数２〜１０のものであり、水と
容易に溶解するものが望ましく、具体的にはエチレング
リコール，プロピレングリコール，ジエチレングリコー
ル，ジプロピレングリコール，グリセリン等が好ましく
用いられる。これらは、単独または併用して使用するこ
とができる。また、多価アルコールと水の使用割合は、
本発明においては特に重要であり、多価アルコールは３
０〜９０重量％の範囲内で用いられ、仕上がり感、効果
の持続性をさらに効果的にするには、多価アルコールは
４０〜８０重量％、さらに好ましくは、５０〜７０重量
％の範囲で使用される。多価アルコールが３０重量％以
下では、作業性、仕上がり感が不十分であり、特に清掃
効果の持続性が劣るため問題となる。逆に多価アルコー
ルが９０重量％以上となると、作業性は好ましくなる
が、仕上がり感が悪くなり、問題となる。以上、多価ア
ルコール３０〜９０重量％と、水７０〜１０重量％より
なる溶液に、非イオン系、陽イオン系、陰イオン系、両
性イオン系等の通常公知の界面活性剤、さらに殺菌剤、
抗カビ剤、香料を加えて、所望するダストコントロール
剤として用いることができる。

【０００５】

【実施例】以下、本発明の実施例と比較例を挙げて本発
明の効果を例証する。なお、ダストコントロール剤の評
価は、以下の４項目についておこなった。（１）作業性，モップの軽さダストコントロール剤をモップに含浸させ、床面等の清
掃作業を行った際の、モップの軽さについて、評価し
た。軽いものから順に◎，○，□，△，×の５段階で評
価を行った。モップが軽く作業しやすい場合は◎〜○と
なり、逆にモップが重く作業性が悪い場合は、△〜×で
示される。（２）仕上がり感ダストコントロール剤で処理されたモップにより、床面
の清掃作業をおこない、床面のホコリのとれ具合い等の
仕上がり状態について評価した。仕上がり感の良いもの
から順に◎，○，□，△，×の５段階で評価した。（３）効果の持続性ダストコントロール剤で処理されたモップを連続して使
用し、床面のホコリの吸着力の持続性について評価し
た。持続性のあるものから順に◎，○，□，△，×の５
段階で評価した。（４）洗濯性ダストコントロール剤で処理されたモップを連続して使
用し、ホコリ、汚れの吸着された状態で、洗浄液中に浸
漬させホコリ、汚れの除去性について評価した。除去性
の良いものから順に◎，○，□，△，×の５段階で評価
した。

【０００６】＜実施例１〜８および比較例１〜６＞表１
に示す、実施例の欄において溶液の組成を１〜８に変え
た場合を実施例１〜８とし、同じく比較例の欄において
溶液の組成を１〜６に変えた場合を、比較例１〜６とし
た。各溶液は、上記の評価方法により、表１（表１、表
２）に示す結果を得た。

【０００７】

【表１】

【０００８】

【表２】

【０００８】

【発明の効果】表１により、本発明となるダストコント
ロール剤用溶液は、モップの軽さ、仕上がり感、効果の
持続性、洗浄性の各項目において良好であり、床面の清
掃に効果的に用いることができる。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】炭素数２〜１０の多価アルコール３０〜９
０重量％と水７０〜１０重量％よりなる溶液を主要成分
とするダストコントロール剤。
【請求項２】多価アルコールがエチレングリコール，プ
ロピレングリコール，ジエチレングリコール，ジプロピ
レングリコール，グリセリンである請求項１記載のダス
トコントロール剤。
【請求項３】多価アルコールと水との比率が５０〜７
０：５０〜３０（重量％）である請求項１記載のダスト
コントロール剤。