JP2000239699A - 洗浄シート - Google Patents

洗浄シート

Info

Publication number
JP2000239699A
JP2000239699A JP11043915A JP4391599A JP2000239699A JP 2000239699 A JP2000239699 A JP 2000239699A JP 11043915 A JP11043915 A JP 11043915A JP 4391599 A JP4391599 A JP 4391599A JP 2000239699 A JP2000239699 A JP 2000239699A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cleaning
acid
nonwoven fabric
salt
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11043915A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Otaguro
隆浩 大田黒
Toshinobu Kashiwada
利信 柏田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lion Corp filed Critical Lion Corp
Priority to JP11043915A priority Critical patent/JP2000239699A/ja
Publication of JP2000239699A publication Critical patent/JP2000239699A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Detergent Compositions (AREA)
  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 垂直面における使用性の向上(液垂れ防止と
洗浄性能発揮)やサビている部分以外(例えば、家具、
電気器具、装飾品等)への洗浄液の散布を防止しなが
ら、住居内外における金属酸化物の除去、特に被洗浄面
を傷付けないで、付着した腐食汚れ、もらいサビ等の付
着した金属物を除去できる優れた洗浄力と金属表面の腐
食を起こさない洗浄シートを提供する。 【解決手段】 不織布にチオカルボン酸及び/又はその
塩を含浸させたことを特徴とする洗浄シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住居内外における
金属酸化物を除去する洗浄シートに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、サビ取りの洗浄方法等において
は、強酸性洗浄剤、クレンザー入り洗浄剤、研磨
粒子入りスポンジ、金属タワシ、中性洗剤を用いて
いる。これらの洗浄剤や洗浄用具を用いて汚れている金
属酸化物を擦ると、被表面を傷つけたり、また、酸・ア
ルカリ含有洗浄剤を用いると目に誤って入ることがある
ものである。
【0003】また、手や足等に上記洗浄剤がはねたりし
て付着すると皮膚が荒れたりするなどの問題点があり、
更に、酸性洗剤を用いると洗浄後、金属を腐食してサビ
を発生する問題点があった。また、中性洗浄剤では、上
記のような金属酸化物の除去が未だ不十分であった。
【0004】更に、住居内の家具やタイル等の垂直面に
あるサビなどの金属酸化物を除去する場合においては、
洗浄液が垂れると、サビている部分の除去性能が低下
し、効果が不充分であった。また、トリガーやディスペ
ンサーを用いて洗浄液をスプレーすると、金属部分以外
の部分、例えば、家具等の化粧板や装飾品への付着が気
になり使用性、効率性が良くなく、また、変色やシミ、
ムラにつながる可能性がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の課題等に鑑み、これを解消しようとするものであ
り、垂直面における使用性の向上(液垂れ防止と洗浄性
能発揮)やサビている部分以外(例えば、家具、電気器
具、装飾品等)への洗浄液の散布を防止しながら、住居
内外における金属酸化物の除去、特に被洗浄面を傷付け
ないで、付着した腐食汚れ、もらいサビ等の付着した金
属物を除去できる優れた洗浄力と金属表面の腐食を起こ
さない洗浄シートを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記従来
の課題等について鋭意検討した結果、特定の洗浄成分を
含浸したシートとすることにより、上記目的の洗浄シー
トを得ることに成功し、本発明を完成するに至ったので
ある。本発明は、次の(1)及び(2)に存する。 (1) 不織布にチオカルボン酸及び/又はその塩を含浸さ
せたことを特徴とする洗浄シート。 (2) 洗浄シートを構成する不織布構造において、手に触
れる側に少なくとも洗浄成分の滲み出しを抑制する滲出
抑制体を有する上記(1)記載の洗浄シート。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。本発明の洗浄シートは、不織布にチオカ
ルボン酸及び/又はその塩を含浸させたことを特徴とす
るものであり、例えば、少なくとも不織布から構成され
るシート体にチオカルボン酸及び/又はその塩を含有す
る洗浄液(洗浄成分)を含浸させたものなどが挙げられ
る。
【0008】本発明において洗浄シートの基材となるシ
ート体は、少なくとも不織布から構成され、チオカルボ
ン酸及び/又はその塩を含有する洗浄液を含浸するもの
であれば、特に限定されるものでないが、例えば、親水
性繊維及び/又は疎水性繊維の不織布からなる1層構
造、親水性繊維の不織布及び/又は疎水性繊維の不織布
からなる2層構造、又はこれら組み合わせの3層構造以
上の多層構造のものが挙げられ、好ましい構造として
は、親水性繊維の不織布及び/又は疎水性繊維の不織布
からなる2層構造、又はこれらの3層構造の多層構造が
望ましい。洗浄液を含浸させる不織布の繊維種は、洗浄
液を不織布内に確保するために、少なくとも、パルプ、
レーヨン、セルロース等を原料とする親水性繊維(天然
繊維)を含有するものが好ましい。また、疎水性繊維と
して、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、
ポリアミド、ポリスチレン、ナイロン、アクリル、アセ
テート等を原料とする合成繊維を1種又は2種以上混合
したものが好ましく、これらの疎水性繊維はシート強度
を確保するものとなる。
【0009】繊維の形態は、親水性繊維同士又は疎水性
繊維同士を混合するだけでなく、親水性繊維と疎水性繊
維とを混合したものであってもよい。好ましい親水性繊
維としては、レーヨン繊維単独、パルプ単独、ポリプロ
ピレン繊維/レーヨン繊維との混合、ポリエチレン繊維
/レーヨン繊維との混合、ポリエステル繊維/レーヨン
繊維との混合などの組み合わせが挙げられる。好ましい
疎水性繊維としては、ポリエステル繊維/ナイロン繊維
との混合、ポリエステル繊維/ポリプロピレン繊維との
混合、ポリエステル繊維/アクリル繊維との混合、ポリ
エステル繊維/ポリエチレン繊維との混合、ポリプロピ
レン繊維/ポリエチレン繊維との混合などの組み合わせ
が挙げられる。これらの繊維構造としては、偏心型、芯
鞘型複合繊維やサイドバイサイド型の複合繊維、分割繊
維などが挙げられる。また、立体捲縮を発現しやすい繊
維を使用すれば、低密度の不織布を容易に製造すること
ができる。上記シート体の大きさ等は、使用箇所、使用
用途等に応じて適宜設定されるものであり、特に限定さ
れるものではないが、例えば、縦5〜30cm×横5〜
25cm、厚さ0.1〜5.0mmが挙げられる。
【0010】また、洗浄シートを構成する不織布構造の
シート体において、手に触れる側に少なくとも洗浄成分
の滲み出しを抑制する滲出抑制体を有する構造のものが
好ましい。滲出抑制体としては、ポリエチレン繊維、ポ
リプロピレン繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊
維、ポリスチレン繊維、ナイロン繊維、アクリル繊維、
アセテート繊維等の疎水性繊維、ポリエチレンフィル
ム、ポリプロピレンフィルム、ポリエステルフィルム、
ポリアミドフィルム、ポリスチレンフィルム、ナイロン
フィルムなどのプラスチックフィルム、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリスチ
レン、ナイロンなどの樹脂、天然ゴム、SBR、BR等
のゴムなどからなるものが挙げられる。手に触れる側に
少なくとも洗浄成分の滲み出しを抑制する滲出抑制体を
設けることにより、使用性に優れ、洗浄成分が手に付着
せず、手荒れなども防止することができる。なお、滲出
抑制体の厚さとしては、0.1〜5mmが好ましい。
【0011】本発明に用いる洗浄液(洗浄成分)の主成
分となるチオカルボン酸及び/又はその塩は、サビ取り
の主基材となるものであり、例えば、チオカルボン酸、
これらのアルカリ金属塩、アンモニウム塩およびアミン
塩などが挙げられる。具体的には、チオグリコール酸、
チオグリコール酸金属塩、チオグリコール酸アミン塩、
チオグリコール酸アンモニウム塩などが挙げられる。チ
オカルボン酸として、チオグリコール酸、チオリンゴ酸
が挙げられ、チオグリコール酸金属塩として、チオグリ
コール酸ナトリウム、チオグリコール酸カリウム、チオ
グリコール酸カルシウム等が挙げられる。また、チオグ
リコール酸アミン塩としては、チオグリコール酸メチル
アミン、チオグリコール酸エチルアミン等が挙げられ、
チオグリコール酸アンモニウム塩としては、チオグリコ
ール酸アンモニウム等が挙げられる。その他、チオリン
ゴ酸又はその塩も使用でき、塩としては、アルカリ金属
塩、アンモニウム塩若しくはアミン塩等が挙げられる。
【0012】上記チオカルボン酸及び/又はその塩の含
有量は、含浸させる洗浄液全量(以下、単に洗浄液全量
という)に対して、0.1重量%〜20重量%、好まし
くは、0.5重量%〜10重量%、更に好ましくは、
1.0重量%〜8重量%が望ましい。手荒れや安全性を
考慮すると、8重量%以下が好ましい。この含有量が
0.1重量%未満では、金属酸化物のサビ汚れが、十分
に除去できない。また、20重量%を越えても、金属酸
化物のサビ汚れの除去性能は変わらなく、不経済とな
り、基剤臭が強くなり使用性が好ましくない。
【0013】本発明には、上記チオカルボン酸及び/又
はその塩からなる洗浄成分の他に金属キレート剤を含有
せしめることが好ましい。金属キレート剤は、鉄イオ
ン、銅イオンなどの金属イオンを捕捉するもので、洗浄
力向上の働きを有するものであり、上記チオカルボン酸
及び/又はその塩との組み合わせにより、金属イオンの
捕捉に優れた効果を発揮して、洗浄力を更に向上せしめ
るものとなる。金属キレート剤としては、例えば、オキ
シカルボン酸、アミノカルボン酸、高分子系金属キレー
ト剤及びこれらのアルカリ金属塩、アミン塩等の塩から
選ばれる少なくとも1種以上、すなわち、これらの単独
又はこれらの2種以上の混合物が挙げられる。オキシカ
ルボン酸又はそれらの塩としては、例えば、クエン酸又
はその塩、グリコール酸又はその塩、リンゴ酸又はその
塩、酒石酸又はその塩、グルコン酸又はその塩、乳酸又
はその塩が挙げられる。アミノカルボン酸又はそれらの
塩としては、例えば、エチレンジアミンテトラ酢酸(E
DTA)又はその塩(2Na、4Na)、ニトリロトリ
酢酸(NTA)又はその塩(3Na)が挙げられる。こ
れらの塩(対イオン)としてアルカリ金属塩(ナトリウ
ム、カリウム等)、アミン塩、アンモニウムが挙げられ
る。
【0014】高分子系金属キレート剤としては、イオン
性基を有する官能基を含有する高分子化合物が好まし
く、特に、マイナスイオン基を含有するものが望まし
い。具体的には、カルボキシル基を含有する高分子化合
物、スルホン基を含有する高分子化合物が挙げられ、特
に、高分子系カルボキシル酸共重合体、スルホン基を含
有する高分子系カルボキシル酸共重合体が好ましい。カ
ルボキシル基を含有する高分子化合物等としては、ポリ
カルボン酸又はこれらの塩が好ましい。ポリカルボン酸
又はこれらの塩としては、例えば、ポリカルボン酸、ポ
リカルボン酸アンモニウム、ポリカルボン酸ナトリウ
ム、ジカルボン酸共重合体が挙げられる。具体的には、
ポリアクリル酸又はそれらの塩、例えば、ポリアクリル
酸ナトリウム、ポリアクリル酸アンモニウム、ポリアク
リル酸アンモニウム共重合体、ポリアクリル酸ナトリウ
ム共重合体、アクリル酸・マレイン酸共重体、アクリル
酸エステル共重合体、カルボン酸スルホン酸共重合体
(ポリカルボン酸とポリスルホン酸の共重合体)、スル
ホン酸系共重合体等が挙げられ、ポリマレイン酸又はそ
れらの塩、例えば、ポリマレイン酸ナトリウム、ポリマ
レイン酸共重合体、ポリブチレン・マレイン酸共重合体
等が挙げられる。対イオンは、酸(未中和)、ナトリウ
ム、カリウム、アンモニウム塩からなるものが挙げられ
る。上記成分の分子量は、1,000〜10万の範囲の
ものが好ましく、更に好ましくは、2,000〜8万、
特に、5,000〜7万の分子量のものが望ましい。
【0015】また、上記高分子系金属キレート剤の粘度
は、5〜20,000(cps/25℃)、好ましく
は、100〜5,000(cps/25℃)であり、使用
性等の点から、3,500(cps/25℃)以下の粘
度が望ましい。これらの中で、特に、ポリカルボン酸ア
ンモニウム、ポリカルボン酸ナトリウム、ジカルボン酸
共重合体、ポリアクリル酸アンモニウム、ポリアクリル
酸ナトリウム、ポリアクリル酸アンモニウム共重合体、
ポリアクリル酸ナトリウム共重合体、アクリル酸・マレ
イン酸共重体、カルボン酸スルホン酸共重合体(ポリカ
ルボン酸とポリスルホン酸の共重合体)、スルホン酸系
共重合体、ポリマレイン酸ナトリウム、ポリマレイン酸
共重合体、ポリブチレン・マレイン酸共重合体が好まし
い。また、対イオンは、ナトリウム、カリウム、アンモ
ニウム塩からなるものが望ましい。更に、上記高分子系
金属キレート剤には、カルボキシル基を含有する高分子
エマルジョンも含むものである。この化合物は、高分子
エマルジョンで、その架橋度は、2次元又は3次元の樹
脂分散体(エマルジョン)からなり、特に、アクリル系
高分子、アクリル酸エステル共重合体が好ましい。
【0016】また、高分子系金属キレート剤として、金
属イオンとキレート能があるアルキルオレフィン・マレ
イン酸共重合体塩も使用でき、この化合物の塩として、
ナトリウム塩、アンモニウム塩、マグネシウム塩からな
るものが挙げられる。この共重合体塩の重合法は、ラン
ダム重合法、プロツク重合法により製造される。上記化
合物のアルキル基は、炭素数5(C5、以下同様に表
記)のオレフィン又はC4のオレフインが好ましい。更
に好ましくは、C5又はC4オレフイン(イソアミレン)
とマレイン酸の比率(重量比)は、40/60〜60/
40が望ましい。また、この上記化合物の分子量は、
4,000〜15,000の範囲が良好である。特に、
4,500〜8,000の分子量が好ましい。特に、C
5オレフイン(イソアミレン)とマレイン酸の共重合体
塩(ナトリウム塩、アンモニウム塩、マグネシウム塩)
が好ましい。
【0017】上記金属キレート剤の含有量は、洗浄液全
量に対して、0.01重量%〜10重量%、好ましく
は、0.05重量%〜5重量%、更に好ましくは、0.
1重量%〜3重量%が望ましい。この含有量が0.01
重量%未満では、金属イオンの捕捉に更に優れた効果を
発揮して、洗浄力を更に向上せしめることができず、ま
た、10重量%を越えても、更なる洗浄力は変わらず、
不経済となる。また、上記金属キレート剤を含有せしめ
た場合、上記チオカルボン酸及び/又はその塩と、金属
キレート剤との配合比率は、重量比で1:1〜20:
1、好ましくは、1:1〜9:1とすることが望まし
い。上記配合比率1:1〜20:1において、配合比率
が1:1未満であると、更なる洗浄効果が得られず、ま
た、配合比率が20:1を越えても、更なる洗浄効果が
変わらない状況となり、好ましくない。
【0018】本発明では、更なる洗浄効果を発揮させる
ために、上記チオカルボン酸及び/又はその塩、金属キ
レート剤以外に、例えば、界面活性剤、溶剤、抗菌剤、
高分子化合物(増粘剤)などを含有せしめることが好ま
しく、また、使用性を更に向上させるために、香り成分
(香料)として、例えば、調合香料、植物精油、植物抽
出物を含有せしめることが好ましい。
【0019】本発明に用いることができる界面活性剤と
しては、例えば、ノニオン界面活性剤、アニオン界面活
性剤、両性界面活性剤、カチオン界面活性剤等が単独系
又はこれらの併用系が使用できる。ノニオン界面活性剤
としては、例えば、ポリ(オキシエチレン)−ポリ(オ
キシプロピレン)ブロック共重合体、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油体などが挙げられる。
好ましいノニオン界面活性剤は、ポリオキシエチレンセ
チルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、
ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエ
チレンイソステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオ
クチルドデシルエーテル、ポリオキシエチレンデシルペ
ンタデシルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエー
テル、ポリオキシエチレンデシルテトラデシルエーテ
ル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、ポリオ
キシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチ
レンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンラ
ウリルエーテル、ポリオキシエチレンヘキシルデシルエ
ーテル、モノステアリル酸エチレングリコール、モノス
テアリル酸ポリエチレングリコール、イソステアリン酸
ポリオキシエチレングリセリル、トリイソステアリン酸
ポリオキシエチレングリセリル、イソステアリン酸ポリ
エチレングリコール、モノオレイン酸ポリエチレングリ
コール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ル、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン、
トリステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、ポリ
オキシエチレントリステアリン酸トリメチロールプロパ
ン、ポリオキシエチレンイソステアリン酸トリメチロー
ルプロパン、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、イソス
テアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキ
シエチレンヒマシ油、ラウリン酸ポリオキシエチレン硬
化ヒマシ油、ソルビタン脂肪酸エステル、モノ脂肪酸グ
リセリン、ピログルタミン酸エステル、ポリエチレング
リコールアルキルエーテル、ポリエチレングリコール脂
肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、
ソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセリドなど
が挙げられる。
【0020】また、好ましいアニオン界面活性剤として
は(括弧内は、具体的な化合物)、例えば、アルキルベ
ンゼンスルフォン酸ナトリウム(ドデシル硫酸ナトリウ
ム)、αーオレフィンスルホン酸塩(αーオレフィンス
ルホン酸ナトリウム)、高級脂肪酸アルカリ塩(ラウリ
ル酸、ステアリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、オ
レイン酸、リノール酸、リノレン酸などの塩類)、アル
キル硫酸塩(アルキル硫酸ナトリウム)、アルキルエー
テル硫酸エステル塩及びEO付加体(ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル硫酸ナトリウム)、アルキルエーテ
ルリン酸エステル塩及びEO付加体〔ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテルリン酸ナトリウム、ジ(ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル)リン酸ナトリウム〕、フェ
ニルエーテル硫酸エステル塩(ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル硫酸ナトリウム)、メチルタウリ
ン酸塩(アルキロイルメチルタウリンナトリウム、アル
キロイルベンザルコシンナトリウム)、アラニネート及
びその塩、スルホコハク酸塩、エーテルスルホン酸塩、
エーテルカルボン酸及びその塩、アルキルスルホン酸及
びその塩、アルキルベンゼンスルホン酸及びその塩等が
挙げられる。
【0021】そのほか、両性界面活性剤では、例えば、
N−ラウロイルアミノプロピル−N,N−ジメチルグリ
シン、N−ココイルアミノプロピル−N,N−ジメチル
グリシン、N−ラウロイルアミノプロピル−N−カルボ
キシメチル−N−ヒドロキシルエチルグリシン、N−オ
レイルアミノプロピル−N−カルボキシメチル−N−ヒ
ドロキシルエチルグリシン、N−3−ドデシロキシ−2
−ヒドロキシプロピル−N,N−ジメチルグリシン、N
−ココイルアミノプロピル−N−ヒドロキシエチル−3
−アミノ−プロピオン酸、トリ−[3−(N−ココイル
アミノエチル−N−ヒドロキシエチル−N−カルボキシ
メチル)アミノ−2−ヒドロキシ−プロパノール]ホス
フェート、アルキルジアミノエチルグリシン・ハイドロ
クロライド(アルキル基は、12個と14個の炭素原子
を含むものを主成分とする)が挙げられる。その他、ア
ミノ酸系両性界面活性剤が好ましい。カチオン界面活性
剤として、例えば、アルキルアミノ塩、アルキルアンモ
ニウム塩等が挙げられる。
【0022】また、洗浄剤に用いる上記界面活性剤の形
態は、アニオン界面活性剤単独系、ノニオン界面活性剤
単独系、両性界面活性剤単独系、カチオン界面活性剤単
独系あるいは、これらの1種又は2種以上の界面活性剤
の組み合わせが好ましい。ノニオン界面活性剤の形態
は、エチレンオキサイド(EO)付加体単独、あるい
は、プロピレンオキサイド(PO)付加物単独、あるい
はEO付加体とPO付加物の混合体でも良い。界面活性
剤の量は、洗浄液全量に対して、0.01重量%〜10
重量%、好ましくは、0.1重量%〜5重量%、更に好
ましくは、0.1重量%〜3重量%が望ましく、金属の
腐食性や界面活性剤の残留性や手荒れ等を考慮すると、
特に3重量%以下が望ましい。界面活性剤の量が、0.
01重量%未満では、脂質汚れ、油汚れなどの油成分を
十分に均一化(可溶化)できないので、更なる洗浄力が
得られないこととなる。そのため、更なる洗浄力を得る
ために溶剤成分が含有される。また、界面活性剤の量
が、10重量%を越えると、脂質汚れ、油汚れなどの可
溶化性能が変わらないが不経済となり、拭き後残りや残
留性に悪影響を及ぼすと共に、手荒れの原因となり、好
ましくない。
【0023】本発明に用いることができる溶剤として
は、例えば、エタノール、イソプロピルアルコールなど
のアルコール類、または、それらのアルコール類とエチ
レングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレン
グリコール、ポリプロピレングリコールなどのグリコー
ル類もしくは、そのアルキルエーテル、グリコールエー
テルが挙げられる。グリコールエーテルとしては、例え
ば、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレン
グリコールモノブチルエーテル、エチレングリコール−
tert−ブチルエーテル等のグリコールエーテル類が
挙げられる。その他に用いることができる溶剤として
は、例えば、ジエチレングリコールモノブチルエーテ
ル、プロピレングリコールメチルエーテル、ジエチレン
グリコールヘキシルエーテル、プロピレングリコールフ
ェニルエーテル、エチレングリコールメチルエーテルな
どが挙げられるが、好ましくは、アルキル基が3又は4
のエチレングリコール又はジエチレングリコールモノア
ルキルエーテルが望ましい。溶剤の量は、洗浄液全量に
対して、0.01重量%〜10重量%、好ましくは、
0.01〜5重量%、更に好ましくは、0.1〜3重量
%が望ましく、金属の腐食性や手荒れ等を考慮すると、
特に3重量%以下が望ましい。溶剤の量が、0.01重
量%未満では、脂質汚れ、油汚れなどの油成分を十分に
均一化(可溶化)できないので、更なる洗浄力が得られ
ないこととなる。そのため、更なる洗浄力を得るために
界面活性剤成分が含有される。また、溶剤の量が、10
重量%を越えると、脂質汚れ、油汚れなどの可溶化性能
が変わらないが不経済となり、好ましくない。
【0024】抗菌剤は、被洗浄面に存在するカビ、細
菌、ウイルスを殺菌し、保存中のカビ・細菌等の発生を
抑制するものであり、そのため、製品の保存安定性等を
更に向上するものとなる。本発明に用いることができる
抗菌剤としては、例えば、安息香酸及びその塩、安息香
酸ナトリウム、ウンデシレン酸亜鉛、ポリリジン、塩化
ベンゾトニウム、塩化ベンザルコニウム、キトサン、ト
リクロサン等が挙げられる。その他、防腐剤も含まれ
る。特に、安息香酸ナトリウム、ウンデシレン酸亜鉛、
ポリリジン、塩化ベンゾトニウム、塩化ベンザルコニウ
ム、キトサンが好ましい。抗菌剤の量は、洗浄液全量に
対して、0.01重量%〜2重量%、好ましくは、0.
01重量%〜1重量%、更に好ましくは、0.01重量
%〜0.5重量%が望ましい。
【0025】増粘剤は、水に溶解して洗浄液の粘性を上
げて更に洗浄効果を向上させるものである。具体的に
は、増粘剤による増粘作用は、使用時、垂直面において
洗浄液が垂れるのを防ぐものであり、洗浄効果を向上さ
せるものとなる。この増粘剤を用いると液だれが起こり
にくいので使用勝手が良いものとなる。本発明に用いる
ことができる増粘剤は、水に溶解して洗浄液の粘性を上
げて洗浄効果を向上させるものであれば特に限定される
ものではなく、例えば、水溶性高分子化合物、無機系粘
土鉱物が挙げられる。水溶性高分子化合物としては、例
えば、ボリビニルアルコール(PVA)、メチルセルロ
ース(MC)、エチルセルロース、ヒドロキシプロピル
メチルセルロース、ヒドロキシプロピルエチルセルロー
ス、その他セルロース誘導体、ポリビニルピロリドン
(PVP)、カルボキシメチルセルロース、キサンタン
ガム、アルギン酸又はその塩、カラギナン、カルボキシ
ビニルポリマー、アクリル酸塩、アクリル酸ポリマー
(鎖状型、架橋型)、アクリル酸・メタクリル酸アルキ
ル共重合体等が挙げられる。
【0026】これらの中でも、ポリビニルアルコール
(PVA)、メチルセルロース(MC)、エチルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキ
シプロピルエチルセルロース、ポリビニルピロリドン
(PVP)、キサンタンガム、アルギン酸又はその塩、
カルボキシビニルポリマー、アクリル酸ポリマー(架橋
型)が好ましい。また、無機系粘土鉱物としては、例え
ば、スメクタイト、モンモリロナイトが挙げられ、これ
らのうち好ましくはスメクタイトが望ましい。これらの
増粘剤の量は、洗浄液全量に対して、0.01重量%〜
3重量%、好ましくは、0.01重量%〜2重量%、更
に好ましくは、0.01重量%〜1重量%が好ましい。
【0027】香り成分(香料)は、不快臭などの低減と
同時に、使用性の向上を更に図るために配合するもので
ある。本発明に用いることができる香り成分(香料)と
しては、例えば、調合香料、天然香料(植物精油、植物
抽出物)などが挙げられる。調合香料としては、例え
ば、α−ピネン、β−ピネン、カンフエン、リモネン等
のテルペン系炭化水素類、シス−3−ヘキサノール、1
−オクテン−3−オ−ル等の脂肪族アルコール類又はこ
れらのアルコールエステル類、リナロール、ゲラニオー
ル、ネロール、シトロネオール等のテルペン系アルコー
ル類又はこれらのアルコールのエステル類、ベンジルア
ルコール、フェニルエチルアルコール等の芳香族アルコ
ール類又はこれらのアルコールのエステル類、ウンデシ
ルアルデヒド等の脂肪族アルデヒド類、シトラール等の
テルペン系アルデヒド類、オイゲノール等のフェノール
類又はこれらのアルデヒドのアセタール類、メチルノニ
ルケトン、メチルヘプテノン等のケトン類又はこれらの
ケトンのケタール類、シクロペンタデカノリド、シクロ
ペンタデカノン等のムスク化合物などを例示することが
できる。
【0028】また、天然香料としては、例えば、アビエ
ス油、オリガナム油、ゲラニウム油、シトロネラ油、ス
イートオレンジ油、、ナツメグ油、ビターアーモンド
油、ベチバー油、ベチグレン油、ペパーミント油、ライ
ム油、ラベンダー油、ベルガモット油、ポア・ド・ロー
ズ油、ユーカリ油、ジャスミン油、ひば油、ラベンダー
油、ライム油、レモン油、サンダルウッド油などを例示
することができる。これらの合成香料及び天然香料は、
単独若しくは複数種を適宜に選択混合して使用すること
ができる。香り成分(香料)の量は、洗浄液全量に対し
て、好ましくは、0.05重量%〜0.6重量%、更に
好ましくは、0.05重量%〜0.3重量%が特に望ま
しい。
【0029】更に、本発明に用いる洗浄液(洗浄成分)
には、本発明の効果を損なわない範囲内で、低温安定剤
(ハイドロトロープ剤)、pH調整剤、分散剤、色素、
保湿剤、紫外線防止剤、酸化防止剤、帯電防止剤などを
適宜配合することができる。低温安定剤としては、例え
ば、パラトルエンスルホン酸又はその塩、m−キシレン
スルホン酸又はその塩が望ましい。
【0030】本発明において、洗浄液(洗浄成分)の溶
媒(残部)としては、水(イオン交換水、精製水等)が
使用される。また、本発明に用いる洗浄液は、液の安全
性を考慮して、洗浄液のpHを4〜10、好ましくは、
pH5〜9、更に好ましくは、pH6〜8の範囲に調整
することが望ましい。洗浄液のpHを4〜10に調整す
ることにより、皮膚へのマイルド性や金属への安定性
(腐食性)が向上するものとなる。pH調整剤として
は、例えば、有機カルボン酸及びその塩、無機酸及びそ
の塩等から選択される少なくとも1種又は2種以上が挙
げられる。
【0031】本発明に用いる洗浄液(洗浄成分)は、上
記チオカルボン酸及び/又はその塩と、または、金属キ
レート剤、界面活性剤及び/又は溶剤などの成分を一般
の洗浄剤の製造に用いる撹拌機により十分に撹拌するこ
とにより得られる。本発明の洗浄シートは、上記チオカ
ルボン酸及び/又はその塩を含有する洗浄液(洗浄成
分)を、例えば、少なくとも不織布から構成されるシー
ト体に含浸させることにより得られる。不織布から構成
されるシート体に含浸させるチオカルボン酸及び/又は
その塩を含有する洗浄液の量は、不織布から構成される
シート体の大きさ、不織布の繊維種、使用形態(用途)
などにより異なり、例えば、シート体の大きさが縦21
cm×横17cm、厚さ1.2mmのものであれば、洗
浄液の含浸量は3〜15g程度である。
【0032】本発明の洗浄シートの用途としては、例え
ば、住居内外における金属酸化物(腐食によるサビ汚
れ、もらいサビ、主に鉄サビ、銅サビ)が付着した場所
に好適に使用でき、特にOA機器、家電機器、照明器
具、台所周りの器具(例えば、換気扇、レンジ、シンク
内)、家具、ソフアー、ドアのノブ、スイッチの押す部
分などの住居内で直接(手や足など)或いは間接(油の
飛び散り、汚れた水等)に触れる部分やホコリが付着す
る部分、その他自動車の車内(プラスチック樹脂部分、
布部分、金属部分、ガラス部分)や車外(ボデイ、ガラ
ス部分、特にフロント部分など)、フローリング、カー
ペット、ステンレス、テーブル、机、窓、椅子、テレ
ビ、タイル、壁、ビニールパイル、ブラインドなどの金
属酸化物の各種汚れの洗浄に使用できる.
【0033】本発明の洗浄シートの具体的実施形態を更
に図面を参照して説明する。図1は、第1実施形態の洗
浄シートAであり、該洗浄シートAは、親水性繊維の不
織布及び/又は疎水性繊維の不織布からなる1層構造の
不織布シート体10に上記構成となるチオカルボン酸及
び/又はその塩を含有する洗浄液(洗浄成分)を含浸さ
せたものである。図2は、第2実施形態の洗浄シートB
であり、該洗浄シートBは、シート体11が2層構造か
らなり、洗浄側に親水性繊維の不織布12、または、親
水性繊維の不織布及び疎水性繊維の混合不織布層12
と、手に触れる側に洗浄成分の滲み出しを抑制する疎水
性繊維(の不織布)からなる滲出抑制体13とを一体化
した構造のものであり、親水性繊維の不織布層12又は
混合不織布層12に上記構成となるチオカルボン酸及び
/又はその塩を含有する洗浄液(洗浄成分)を含浸させ
たものである。図3は、第3実施形態の洗浄シートCで
あり、該洗浄シートCは、シート体14が2層構造から
なり、洗浄側に親水性繊維の不織布層15、または、親
水性繊維の不織布及び疎水性繊維の混合不織布層15
と、手に触れる側に上記構成の洗浄成分の滲み出しを抑
制する上記構成のプラスチックフィルム又は樹脂からな
る滲出抑制体16とを一体化した構造のものであり、親
水性繊維の不織布層15又は混合不織布層15に上記構
成となるチオカルボン酸及び/又はその塩を含有する洗
浄液(洗浄成分)を含浸させたものである。なお、洗浄
シートA〜Cの大きさは、縦21cm×横15cm、厚
さ1.0mmであり、洗浄シートB及びCの滲出抑制体
で0.5mmである。
【0034】このように構成される本発明では、垂直面
における使用性の向上(液垂れ防止と洗浄性能発揮)や
サビている部分以外(例えば、家具、電気器具、装飾品
等)への洗浄液の散布を防止しながら、住居内外におけ
る金属酸化物の除去、特に被洗浄面を傷付けないで、付
着した腐食汚れ、もらいサビ等の付着した金属物を除去
できる優れた洗浄力と金属表面の腐食を起こさない洗浄
シートが提供されることとなる。
【0035】
【実施例】次に、実施例及び比較例によって本発明を更
に詳細に説明するが、本発明は下記実施例に限定される
ものではない。
【0036】〔実施例1〜6及び比較例1〜2〕下記表
1〜表3に示す配合組成の洗浄液(洗浄成分)を調製し
た。得られた各洗浄液(洗浄成分)を含浸した洗浄シー
ト(縦21cm×横17cm、厚さ1.2mm)等を用
いて下記の試験方法にて鉄酸化物系汚染洗浄試験、動植
物油系汚染洗浄試験、アルミニウム(Al)への影響に
ついて評価試験を行った。これらの結果は、下記表4に
示す。
【0037】〔鉄酸化物系汚染洗浄試験〕鋼板(横3c
m×縦8cm、厚さ0.1cm)に、サビた釘と少量の
水を、高温多湿(50〜60度、80〜90%、10
日)条件下で鉄酸化物(サビ及びもらいサビ)を生成さ
せて評価した。すなわち、各洗浄液(洗浄成分)を充分
に含浸させた不織布洗浄シート(ポリエステル繊維50
重量%とレーヨン繊維50重量%からなる不織布)を鋼
板に30分間付けておいた後水洗し、テッシュペーパー
で5回拭き取って、すぐ残存鉄酸化物面積(%)を測定
した。このとき、鋼板の置き方として、45度の角度を
付けて、鋼板の上に上記洗浄液をを充分に含浸させた不
織布洗浄シートをおいて放置した。残存鉄酸化物面積
(%)が小さいほど鉄酸化物系汚染に対する洗浄力に優
れていることを示す。
【0038】〔動植物油系汚染洗浄試験〕アルミニウム
テストピース(横3cm×縦8cm、厚さ0.1cm)
を植物油(天ぷら油)及び動物油(牛脂)=60部/4
0部を50〜60℃浴に浸漬した後取り出し、45℃の
恒温槽で5時間放置した。各洗浄液(洗浄成分)を充分
に含浸させた不織布(ポリエステル繊維50重量%とレ
ーヨン繊維50重量%からなる不織布)洗浄シートをア
ルミニウムテストピースに30分間付けておいた後、7
0〜90gの力でテッシュペーパーにより10回拭き取
った。このとき、アルミニウムテストピースの置き方と
して、45度の角度を付けて、このテストピースの上に
上記洗浄液をを充分に含浸させた不織布の洗浄シートを
おいて放置した。上記拭き取った後、下記式により洗浄
性を評価した。洗浄性は、洗浄前の油付着量と洗浄後の
油残存量を次式により算出した。数値が大きいほど動植
物油系汚染に対する洗浄力に優れていることを示す。
【0039】
【数1】
【0040】〔アルミニウム(Al)ヘの影響評価試
験〕上記動植物油系汚染洗浄試験において、10回拭き
取った後、下記評価基準によりアルミニウム(Al)ヘ
の侵食性について目視により官能評価を行った。 評価基準: ○:変化なし △:一部浸食あり ×:侵食あり
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】(表1〜表4の考察)上記表1〜表4の結
果から明らかなように、本発明範囲となる実施例1〜6
は、本発明の範囲外となる比較例1〜2に較べて、鉄酸
化物系汚染及び動植物油系汚染に対する洗浄力に優れる
と共に、アルミニウムヘの影響(侵食)がないことが判
明した。比較例を具体的にみると、比較例1は酸性洗浄
液を含浸させた洗浄シートであり、比較例2は衣類用洗
浄剤において還元漂白主基材として使用される二酸化チ
オ尿素を含有せしめた洗浄シートであり、これらの場合
には、鉄酸化物系汚染、動植物油系汚染及びアルミニウ
ムヘの影響(侵食)に対して全ての要件を満足できない
ことが判明した。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、垂直面における使用性
の向上(液垂れ防止と洗浄性能発揮)やサビている部分
以外(例えば、家具、電気器具、装飾品等)への洗浄液
の散布を防止しながら、住居内外における金属酸化物の
除去、特に被洗浄面を傷付けないで、付着した腐食汚
れ、もらいサビ等の付着した金属物を除去できる優れた
洗浄力と金属表面の腐食を起こさない洗浄シートが提供
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す洗浄シートの断面
図である。
【図2】本発明の第2実施形態を示す洗浄シートの断面
図である。
【図3】本発明の第3実施形態を示す洗浄シートの断面
図である。
【符号の説明】
A〜C 洗浄シート 10 不織布シート 12 親水性繊維からなる不織布層
フロントページの続き Fターム(参考) 4H003 AB31 AC09 BA19 DA05 DA09 DA15 DB01 EB21 EB30 EB32 ED02 ED29 FA15 FA28 4K053 PA01 PA02 PA03 PA06 PA10 QA01 RA08 RA25 RA31 RA40 RA41 RA45 RA46 RA47 RA52 RA54 RA62 RA64 RA69 TA13

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不織布にチオカルボン酸及び/又はその
    塩を含浸させたことを特徴とする洗浄シート。
  2. 【請求項2】 洗浄シートを構成する不織布構造におい
    て、手に触れる側に少なくとも洗浄成分の滲み出しを抑
    制する滲出抑制体を有する請求項1記載の洗浄シート。
JP11043915A 1999-02-22 1999-02-22 洗浄シート Pending JP2000239699A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11043915A JP2000239699A (ja) 1999-02-22 1999-02-22 洗浄シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11043915A JP2000239699A (ja) 1999-02-22 1999-02-22 洗浄シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000239699A true JP2000239699A (ja) 2000-09-05

Family

ID=12677023

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11043915A Pending JP2000239699A (ja) 1999-02-22 1999-02-22 洗浄シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000239699A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020089566A (ja) * 2018-12-05 2020-06-11 花王株式会社 ウエットシート
WO2022249629A1 (ja) * 2021-05-24 2022-12-01 大王製紙株式会社 清掃用ウェットシート

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020089566A (ja) * 2018-12-05 2020-06-11 花王株式会社 ウエットシート
JP7270368B2 (ja) 2018-12-05 2023-05-10 花王株式会社 ウエットシート
WO2022249629A1 (ja) * 2021-05-24 2022-12-01 大王製紙株式会社 清掃用ウェットシート

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6596681B1 (en) Antibacterial cleaning wipe
CA2452962C (en) Thickened toilet bowl cleaner
AU2002361849A1 (en) Thickened toilet bowl cleaner
JP2003531246A (ja) 桂皮油及び/又はその活性物質を含む組成物による硬質表面の殺菌方法
JP2002511391A (ja) 消毒用組成物および表面を消毒するための方法
JP2003531247A (ja) ビグアニド系抗菌剤からなる組成物による硬質面の洗浄及び/又は除菌方法
WO2018237126A1 (en) ANTIMICROBIAL CLEANING COMPOSITIONS FOR HARD SURFACES CONTAINING A SOLVENT
JP2018150523A (ja) 硬質表面用液体洗浄剤組成物
JPH11501983A (ja) 消毒組成物および表面の消毒方法
US20100210503A1 (en) Cleaning Compositions Containing a Corrosion Inhibitor
WO2003042345A2 (en) Floor cleaning wipe
JP2000230194A (ja) 洗浄剤組成物
US6391837B1 (en) Cleaning composition and method comprising a ternary solvent blend
US5380452A (en) Hard surface cleaning composition
JP2000239699A (ja) 洗浄シート
JP2000239698A (ja) 泡状洗浄剤組成物
US5441664A (en) Gelled hard surface cleaning composition
EP1483363B1 (en) Antibacterial cleaning wipe
EP1343867A2 (en) Antimicrobial wipe
JP5295563B2 (ja) クリーニング組成物
JP3299039B2 (ja) 硬質表面洗浄剤組成物
WO2018128618A1 (en) Rapid drying cleaning solution
JP2004204220A (ja) 塗布洗浄用液体洗剤製品
JP3920047B2 (ja) 水性洗浄剤組成物
JP5988717B2 (ja) 硬質表面用ウエットシート