JP2000239698A - 泡状洗浄剤組成物 - Google Patents
泡状洗浄剤組成物Info
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- JP2000239698A JP2000239698A JP11043914A JP4391499A JP2000239698A JP 2000239698 A JP2000239698 A JP 2000239698A JP 11043914 A JP11043914 A JP 11043914A JP 4391499 A JP4391499 A JP 4391499A JP 2000239698 A JP2000239698 A JP 2000239698A
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- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 住居内外における金属酸化物を除去する際
に、「むせ」や「基剤臭」の抑制効果に優れると共に、
金属酸化物の除去に優れた泡状洗浄剤組成物を提供す
る。 【解決手段】 チオカルポン酸又はその塩を含有し、か
つ吐出容器に収納したことを特徴とする泡状洗浄剤組成
物。
に、「むせ」や「基剤臭」の抑制効果に優れると共に、
金属酸化物の除去に優れた泡状洗浄剤組成物を提供す
る。 【解決手段】 チオカルポン酸又はその塩を含有し、か
つ吐出容器に収納したことを特徴とする泡状洗浄剤組成
物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住居内外における
金属酸化物を除去する洗浄剤組成物に関し、更に詳しく
は、「むせ」や「基剤臭」を抑制する泡状洗浄剤組成物
に関する。
金属酸化物を除去する洗浄剤組成物に関し、更に詳しく
は、「むせ」や「基剤臭」を抑制する泡状洗浄剤組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、サビ取りの洗浄方法等において
は、強酸性洗浄剤、クレンザー入り洗浄剤、研磨
粒子入りスポンジ、金属タワシ、中性洗剤を用いて
いる。これらの洗浄剤や洗浄用具を用いて汚れている金
属酸化物を擦ると、被表面を傷つけたり、また、酸・ア
ルカリ含有洗浄剤を用いると目に誤って入ることがある
ものである。
は、強酸性洗浄剤、クレンザー入り洗浄剤、研磨
粒子入りスポンジ、金属タワシ、中性洗剤を用いて
いる。これらの洗浄剤や洗浄用具を用いて汚れている金
属酸化物を擦ると、被表面を傷つけたり、また、酸・ア
ルカリ含有洗浄剤を用いると目に誤って入ることがある
ものである。
【0003】また、手や足等に上記洗浄剤がはねたりし
て付着すると皮膚が荒れたりするなどの問題点があり、
更に、酸性洗剤を用いると洗浄後、金属を腐食してサビ
を発生する問題点があった。また、中性洗浄剤では、上
記のような金属酸化物の除去が未だ不十分であった。
て付着すると皮膚が荒れたりするなどの問題点があり、
更に、酸性洗剤を用いると洗浄後、金属を腐食してサビ
を発生する問題点があった。また、中性洗浄剤では、上
記のような金属酸化物の除去が未だ不十分であった。
【0004】一方、住居以外の車両洗浄分野におけるサ
ビ除去方法では、例えば、特公平5−25279号公報
において、チオグリコール酸又はその塩にオキシカルボ
ン酸又はその塩とアミノカルボン酸又はその塩の併用系
の洗浄剤組成物が開示されている。しかしながら、使用
形態として、上記洗浄剤組成物をスプレー容器(霧タイ
プ)に入れてスプレー洗浄により、住居内で発生した鉄
サビ、もらいサビの洗浄評価をすると、サビ除去が可能
であるが、独特の基剤臭と微粒液が発生し、使用時に不
快感を与える点に課題があるものである。特に、霧タイ
プでスプレー使用すると、微粒液が呼吸器系からの吸入
(「むせ」)することや、皮膚への付着が起こり、水等
で洗い流すなどの必要があるものである。
ビ除去方法では、例えば、特公平5−25279号公報
において、チオグリコール酸又はその塩にオキシカルボ
ン酸又はその塩とアミノカルボン酸又はその塩の併用系
の洗浄剤組成物が開示されている。しかしながら、使用
形態として、上記洗浄剤組成物をスプレー容器(霧タイ
プ)に入れてスプレー洗浄により、住居内で発生した鉄
サビ、もらいサビの洗浄評価をすると、サビ除去が可能
であるが、独特の基剤臭と微粒液が発生し、使用時に不
快感を与える点に課題があるものである。特に、霧タイ
プでスプレー使用すると、微粒液が呼吸器系からの吸入
(「むせ」)することや、皮膚への付着が起こり、水等
で洗い流すなどの必要があるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の課題等に鑑み、これを解消しようとするものであ
り、住居内外における金属酸化物の除去、特に、スプレ
ー時、微粒子を発生させないで、付着した金属物(腐食
汚れ、もらいさび等)を除去できる洗浄力と高い安全性
を有する泡状洗浄剤組成物を提供することを目的とす
る。
術の課題等に鑑み、これを解消しようとするものであ
り、住居内外における金属酸化物の除去、特に、スプレ
ー時、微粒子を発生させないで、付着した金属物(腐食
汚れ、もらいさび等)を除去できる洗浄力と高い安全性
を有する泡状洗浄剤組成物を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記従来
の課題等について鋭意検討した結果、特定の化合物を含
有する洗浄剤を吐出容器に収納することにより、上記目
的の泡状洗浄剤組成物を得ることに成功し、本発明を完
成するに至ったのである。本発明は、次の(1)及び(2)に
存する。 (1) チオカルボン酸又はその塩を含有し、かつ吐出容器
に収納したことを特徴とする泡状洗浄剤組成物。 (2) ロス・マイルス法における泡高(5分後)におい
て、残存泡高が25mm以上となるように調整された上
記(1)記載の泡状洗浄剤組成物。
の課題等について鋭意検討した結果、特定の化合物を含
有する洗浄剤を吐出容器に収納することにより、上記目
的の泡状洗浄剤組成物を得ることに成功し、本発明を完
成するに至ったのである。本発明は、次の(1)及び(2)に
存する。 (1) チオカルボン酸又はその塩を含有し、かつ吐出容器
に収納したことを特徴とする泡状洗浄剤組成物。 (2) ロス・マイルス法における泡高(5分後)におい
て、残存泡高が25mm以上となるように調整された上
記(1)記載の泡状洗浄剤組成物。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。本発明の泡状洗浄剤組成物は、チオカル
ボン酸又はその塩を含有し、かつ 吐出容器に収納した
ことを特徴とするものである。
しく説明する。本発明の泡状洗浄剤組成物は、チオカル
ボン酸又はその塩を含有し、かつ 吐出容器に収納した
ことを特徴とするものである。
【0008】本発明に用いるチオカルボン酸及び/又は
その塩は、サビ取りの主基材となるものであり、例え
ば、チオカルボン酸、これらのアルカリ金属塩、アンモ
ニウム塩およびアミン塩などが挙げられる。具体的に
は、チオグリコール酸、チオグリコール酸金属塩、チオ
グリコール酸アミン塩、チオグリコール酸アンモニウム
塩などが挙げられる。チオカルボン酸として、チオグリ
コール酸、チオリンゴ酸が挙げられ、チオグリコール酸
金属塩として、チオグリコール酸ナトリウム、チオグリ
コール酸カリウム、チオグリコール酸カルシウム等が挙
げられる。また、チオグリコール酸アミン塩としては、
チオグリコール酸メチルアミン、チオグリコール酸エチ
ルアミン等が挙げられ、チオグリコール酸アンモニウム
塩としては、チオグリコール酸アンモニウム等が挙げら
れる。その他、チオリンゴ酸又はその塩も使用でき、塩
としては、アルカリ金属塩、アンモニウム塩若しくはア
ミン塩等が挙げられる。
その塩は、サビ取りの主基材となるものであり、例え
ば、チオカルボン酸、これらのアルカリ金属塩、アンモ
ニウム塩およびアミン塩などが挙げられる。具体的に
は、チオグリコール酸、チオグリコール酸金属塩、チオ
グリコール酸アミン塩、チオグリコール酸アンモニウム
塩などが挙げられる。チオカルボン酸として、チオグリ
コール酸、チオリンゴ酸が挙げられ、チオグリコール酸
金属塩として、チオグリコール酸ナトリウム、チオグリ
コール酸カリウム、チオグリコール酸カルシウム等が挙
げられる。また、チオグリコール酸アミン塩としては、
チオグリコール酸メチルアミン、チオグリコール酸エチ
ルアミン等が挙げられ、チオグリコール酸アンモニウム
塩としては、チオグリコール酸アンモニウム等が挙げら
れる。その他、チオリンゴ酸又はその塩も使用でき、塩
としては、アルカリ金属塩、アンモニウム塩若しくはア
ミン塩等が挙げられる。
【0009】上記チオカルボン酸及び/又はその塩の含
有量は、洗浄剤組成物全量に対して、0.1重量%〜1
5重量%、好ましくは、0.5重量%〜10重量%、更
に好ましくは、1.0重量%〜8重量%が望ましい。手
荒れや安全性を考慮すると、8重量%以下が好ましい。
この含有量が0.1重量%未満では、金属酸化物のサビ
汚れが、十分に除去できない。また、15重量%を越え
ても、金属酸化物のサビ汚れの除去性能は変わらなく、
不経済となり、基剤臭が強くなり使用性が好ましくな
い。
有量は、洗浄剤組成物全量に対して、0.1重量%〜1
5重量%、好ましくは、0.5重量%〜10重量%、更
に好ましくは、1.0重量%〜8重量%が望ましい。手
荒れや安全性を考慮すると、8重量%以下が好ましい。
この含有量が0.1重量%未満では、金属酸化物のサビ
汚れが、十分に除去できない。また、15重量%を越え
ても、金属酸化物のサビ汚れの除去性能は変わらなく、
不経済となり、基剤臭が強くなり使用性が好ましくな
い。
【0010】本発明には、上記チオカルボン酸及び/又
はその塩成分の他に金属キレート剤を含有せしめること
が好ましい。金属キレート剤は、鉄イオン、銅イオンな
どの金属イオンを捕捉するもので、洗浄力向上の働きを
有するものであり、上記チオカルボン酸及び/又はその
塩との組み合わせにより、金属イオンの捕捉に優れた効
果を発揮して、洗浄力を更に向上せしめるものとなる。
金属キレート剤としては、例えば、オキシアルボン酸、
アミノカルボン酸、高分子系金属キレート剤及びこれら
のアルカリ金属塩、アミン塩等から選ばれる少なくとも
1種以上、すなわち、これらの単独又はこれらの2種以
上の混合物が挙げられる。
はその塩成分の他に金属キレート剤を含有せしめること
が好ましい。金属キレート剤は、鉄イオン、銅イオンな
どの金属イオンを捕捉するもので、洗浄力向上の働きを
有するものであり、上記チオカルボン酸及び/又はその
塩との組み合わせにより、金属イオンの捕捉に優れた効
果を発揮して、洗浄力を更に向上せしめるものとなる。
金属キレート剤としては、例えば、オキシアルボン酸、
アミノカルボン酸、高分子系金属キレート剤及びこれら
のアルカリ金属塩、アミン塩等から選ばれる少なくとも
1種以上、すなわち、これらの単独又はこれらの2種以
上の混合物が挙げられる。
【0011】オキシカルボン酸、アミノカルボン酸及び
これらのアルカリ金属塩、アミン塩を具体的に例示する
と、クエン酸、グリコール酸、リンゴ酸、酒石酸、グル
コン酸、乳酸などのオキシカルボン酸、エチレンジアミ
ンテトラ酢酸(EDTA)、ニトリロトリ酢酸などのア
ミノカルボン酸、若しくはこれらのアルカリ金属塩、ア
ミン塩が挙げられる。好ましくは、クエン酸及びその
塩、リンゴ酸及びその塩、乳酸及びその塩、EDTA及
びその塩が好ましい。対イオンは、ナトリウム、カリウ
ム、アンモニウムなどの1価金属イオンが好ましい。
これらのアルカリ金属塩、アミン塩を具体的に例示する
と、クエン酸、グリコール酸、リンゴ酸、酒石酸、グル
コン酸、乳酸などのオキシカルボン酸、エチレンジアミ
ンテトラ酢酸(EDTA)、ニトリロトリ酢酸などのア
ミノカルボン酸、若しくはこれらのアルカリ金属塩、ア
ミン塩が挙げられる。好ましくは、クエン酸及びその
塩、リンゴ酸及びその塩、乳酸及びその塩、EDTA及
びその塩が好ましい。対イオンは、ナトリウム、カリウ
ム、アンモニウムなどの1価金属イオンが好ましい。
【0012】高分子系金属キレート剤としては、イオン
性基を有する官能基を含有する高分子化合物が好まし
く、特に、マイナスイオン基を含有するものが望まし
い。具体的には、カルボキシル基を含有する高分子化合
物、スルホン基を含有する高分子化合物が挙げられ、特
に、高分子系カルボキシル酸共重合体、スルホン基を含
有する高分子系カルボキシル酸共重合体が好ましい。カ
ルボキシル基を含有する高分子化合物等としては、ポリ
カルボン酸又はこれらの塩が好ましい。ポリカルボン酸
又はこれらの塩としては、例えば、ポリカルボン酸、ポ
リカルボン酸アンモニウム、ポリカルボン酸ナトリウ
ム、ジカルボン酸共重合体が挙げられる。具体的には、
ポリアクリル酸又はそれらの塩、例えば、ポリアクリル
酸ナトリウム、ポリアクリル酸アンモニウム、ポリアク
リル酸アンモニウム共重合体、ポリアクリル酸ナトリウ
ム共重合体、アクリル酸・マレイン酸共重体、アクリル
酸エステル共重合体、カルボン酸スルホン酸共重合体
(ポリカルボン酸とポリスルホン酸の共重合体)、スル
ホン酸系共重合体等が挙げられ、ポリマレイン酸又はそ
れらの塩、例えば、ポリマレイン酸ナトリウム、ポリマ
レイン酸共重合体、ポリブチレン・マレイン酸共重合体
等が挙げられる。対イオンは、酸(未中和)、ナトリウ
ム、カリウム、アンモニウム塩からなるものが挙げられ
る。上記成分の分子量は、1,000〜10万の範囲の
ものが好ましく、更に好ましくは、2,000〜8万、
特に、5,000〜7万の分子量のものが望ましい。
性基を有する官能基を含有する高分子化合物が好まし
く、特に、マイナスイオン基を含有するものが望まし
い。具体的には、カルボキシル基を含有する高分子化合
物、スルホン基を含有する高分子化合物が挙げられ、特
に、高分子系カルボキシル酸共重合体、スルホン基を含
有する高分子系カルボキシル酸共重合体が好ましい。カ
ルボキシル基を含有する高分子化合物等としては、ポリ
カルボン酸又はこれらの塩が好ましい。ポリカルボン酸
又はこれらの塩としては、例えば、ポリカルボン酸、ポ
リカルボン酸アンモニウム、ポリカルボン酸ナトリウ
ム、ジカルボン酸共重合体が挙げられる。具体的には、
ポリアクリル酸又はそれらの塩、例えば、ポリアクリル
酸ナトリウム、ポリアクリル酸アンモニウム、ポリアク
リル酸アンモニウム共重合体、ポリアクリル酸ナトリウ
ム共重合体、アクリル酸・マレイン酸共重体、アクリル
酸エステル共重合体、カルボン酸スルホン酸共重合体
(ポリカルボン酸とポリスルホン酸の共重合体)、スル
ホン酸系共重合体等が挙げられ、ポリマレイン酸又はそ
れらの塩、例えば、ポリマレイン酸ナトリウム、ポリマ
レイン酸共重合体、ポリブチレン・マレイン酸共重合体
等が挙げられる。対イオンは、酸(未中和)、ナトリウ
ム、カリウム、アンモニウム塩からなるものが挙げられ
る。上記成分の分子量は、1,000〜10万の範囲の
ものが好ましく、更に好ましくは、2,000〜8万、
特に、5,000〜7万の分子量のものが望ましい。
【0013】また、上記高分子系金属キレート剤の粘度
は、5〜20,000(cps/25℃)、好ましく
は、100〜5,000(cps/25℃)であり、使用
性等の点から、3,500(cps/25℃)以下の粘
度が望ましい。これらの中で、特に、ポリカルボン酸ア
ンモニウム、ポリカルボン酸ナトリウム、ジカルボン酸
共重合体、ポリアクリル酸アンモニウム、ポリアクリル
酸ナトリウム、ポリアクリル酸アンモニウム共重合体、
ポリアクリル酸ナトリウム共重合体、アクリル酸・マレ
イン酸共重体、カルボン酸スルホン酸共重合体(ポリカ
ルボン酸とポリスルホン酸の共重合体)、スルホン酸系
共重合体、ポリマレイン酸ナトリウム、ポリマレイン酸
共重合体、ポリブチレン・マレイン酸共重合体が好まし
い。また、対イオンは、ナトリウム、カリウム、アンモ
ニウム塩からなるものが望ましい。更に、上記高分子系
金属キレート剤には、カルボキシル基を含有する高分子
エマルジョンも含むものである。この化合物は、高分子
エマルジョンで、その架橋度は、2次元又は3次元の樹
脂分散体(エマルジョン)からなり、特に、アクリル系
高分子、アクリル酸エステル共重合体が好ましい。
は、5〜20,000(cps/25℃)、好ましく
は、100〜5,000(cps/25℃)であり、使用
性等の点から、3,500(cps/25℃)以下の粘
度が望ましい。これらの中で、特に、ポリカルボン酸ア
ンモニウム、ポリカルボン酸ナトリウム、ジカルボン酸
共重合体、ポリアクリル酸アンモニウム、ポリアクリル
酸ナトリウム、ポリアクリル酸アンモニウム共重合体、
ポリアクリル酸ナトリウム共重合体、アクリル酸・マレ
イン酸共重体、カルボン酸スルホン酸共重合体(ポリカ
ルボン酸とポリスルホン酸の共重合体)、スルホン酸系
共重合体、ポリマレイン酸ナトリウム、ポリマレイン酸
共重合体、ポリブチレン・マレイン酸共重合体が好まし
い。また、対イオンは、ナトリウム、カリウム、アンモ
ニウム塩からなるものが望ましい。更に、上記高分子系
金属キレート剤には、カルボキシル基を含有する高分子
エマルジョンも含むものである。この化合物は、高分子
エマルジョンで、その架橋度は、2次元又は3次元の樹
脂分散体(エマルジョン)からなり、特に、アクリル系
高分子、アクリル酸エステル共重合体が好ましい。
【0014】また、高分子系金属キレート剤として、金
属イオンとキレート能があるアルキルオレフィン・マレ
イン酸共重合体塩も使用でき、この化合物の塩として、
ナトリウム塩、アンモニウム塩、マグネシウム塩からな
るものが挙げられる。この共重合体塩の重合法は、ラン
ダム重合法、プロツク重合法により製造される。上記化
合物のアルキル基は、炭素数5(C5、以下同様に表
記)のオレフィン又はC4のオレフインが好ましい。更
に好ましくは、C5又はC4オレフイン(イソアミレン)
とマレイン酸の比率(重量比)は、40/60〜60/
40が望ましい。また、この上記化合物の分子量は、
4,000〜15,000の範囲が良好である。特に、
4,500〜8,000の分子量が好ましい。特に、C
5オレフイン(イソアミレン)とマレイン酸の共重合体
塩(ナトリウム塩、アンモニウム塩、マグネシウム塩)
が好ましい。
属イオンとキレート能があるアルキルオレフィン・マレ
イン酸共重合体塩も使用でき、この化合物の塩として、
ナトリウム塩、アンモニウム塩、マグネシウム塩からな
るものが挙げられる。この共重合体塩の重合法は、ラン
ダム重合法、プロツク重合法により製造される。上記化
合物のアルキル基は、炭素数5(C5、以下同様に表
記)のオレフィン又はC4のオレフインが好ましい。更
に好ましくは、C5又はC4オレフイン(イソアミレン)
とマレイン酸の比率(重量比)は、40/60〜60/
40が望ましい。また、この上記化合物の分子量は、
4,000〜15,000の範囲が良好である。特に、
4,500〜8,000の分子量が好ましい。特に、C
5オレフイン(イソアミレン)とマレイン酸の共重合体
塩(ナトリウム塩、アンモニウム塩、マグネシウム塩)
が好ましい。
【0015】上記金属キレート剤の含有量は、洗浄剤組
成物全量に対して、0.01重量%〜10重量%、好ま
しくは、0.05重量%〜5重量%、更に好ましくは、
0.1重量%〜3重量%が望ましい。この含有量が0.
01重量%未満では、金属イオンの捕捉に更に優れた効
果を発揮して、洗浄力を更に向上せしめることができ
ず、また、10重量%を越えても、更なる洗浄力は変わ
らず、不経済となる。また、上記金属キレート剤を含有
せしめた場合、上記チオカルボン酸及び/又はその塩
と、金属キレート剤との配合比率は、重量比で1:1〜
20:1、好ましくは、1:1〜9:1とすることが望
ましい。上記配合比率1:1〜20:1において、配合
比率が1:1未満であると、更なる洗浄効果が得られ
ず、また、配合比率が20:1を越えても、更なる洗浄
効果が変わらない状況となり、好ましくない。
成物全量に対して、0.01重量%〜10重量%、好ま
しくは、0.05重量%〜5重量%、更に好ましくは、
0.1重量%〜3重量%が望ましい。この含有量が0.
01重量%未満では、金属イオンの捕捉に更に優れた効
果を発揮して、洗浄力を更に向上せしめることができ
ず、また、10重量%を越えても、更なる洗浄力は変わ
らず、不経済となる。また、上記金属キレート剤を含有
せしめた場合、上記チオカルボン酸及び/又はその塩
と、金属キレート剤との配合比率は、重量比で1:1〜
20:1、好ましくは、1:1〜9:1とすることが望
ましい。上記配合比率1:1〜20:1において、配合
比率が1:1未満であると、更なる洗浄効果が得られ
ず、また、配合比率が20:1を越えても、更なる洗浄
効果が変わらない状況となり、好ましくない。
【0016】本発明では、微粒液による「むせ」や「基
材臭」を抑制するために安定な泡状を形成することが必
要であり、また、更なる洗浄効果を発揮させるために、
上記チオカルボン酸及び/又はその塩、金属キレート剤
以外に、例えば、界面活性剤、溶剤、高分子化合物(増
粘剤)などを含有せしめることが好ましく、また、基材
臭を低減するために、香り成分(香料)として、例え
ば、調合香料、植物精油、植物抽出物を含有せしめるこ
とが好ましい。
材臭」を抑制するために安定な泡状を形成することが必
要であり、また、更なる洗浄効果を発揮させるために、
上記チオカルボン酸及び/又はその塩、金属キレート剤
以外に、例えば、界面活性剤、溶剤、高分子化合物(増
粘剤)などを含有せしめることが好ましく、また、基材
臭を低減するために、香り成分(香料)として、例え
ば、調合香料、植物精油、植物抽出物を含有せしめるこ
とが好ましい。
【0017】本発明に用いることができる界面活性剤と
しては、例えば、ノニオン界面活性剤、アニオン界面活
性剤、両性界面活性剤、カチオン界面活性剤等が単独系
又はこれらの併用系が使用できる。ノニオン界面活性剤
としては、例えば、ポリ(オキシエチレン)−ポリ(オ
キシプロピレン)ブロック共重合体、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油体などが挙げられる。
好ましいノニオン界面活性剤は、ポリオキシエチレンセ
チルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、
ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエ
チレンイソステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオ
クチルドデシルエーテル、ポリオキシエチレンデシルペ
ンタデシルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエー
テル、ポリオキシエチレンデシルテトラデシルエーテ
ル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、ポリオ
キシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチ
レンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンラ
ウリルエーテル、ポリオキシエチレンヘキシルデシルエ
ーテル、モノステアリル酸エチレングリコール、モノス
テアリル酸ポリエチレングリコール、イソステアリン酸
ポリオキシエチレングリセリル、トリイソステアリン酸
ポリオキシエチレングリセリル、イソステアリン酸ポリ
エチレングリコール、モノオレイン酸ポリエチレングリ
コール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ル、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン、
トリステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、ポリ
オキシエチレントリステアリン酸トリメチロールプロパ
ン、ポリオキシエチレンイソステアリン酸トリメチロー
ルプロパン、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、イソス
テアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキ
シエチレンヒマシ油、ラウリン酸ポリオキシエチレン硬
化ヒマシ油、ソルビタン脂肪酸エステル、モノ脂肪酸グ
リセリン、ピログルタミン酸エステル、ポリエチレング
リコールアルキルエーテル、ポリエチレングリコール脂
肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、
ソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセリドなど
が挙げられる。
しては、例えば、ノニオン界面活性剤、アニオン界面活
性剤、両性界面活性剤、カチオン界面活性剤等が単独系
又はこれらの併用系が使用できる。ノニオン界面活性剤
としては、例えば、ポリ(オキシエチレン)−ポリ(オ
キシプロピレン)ブロック共重合体、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油体などが挙げられる。
好ましいノニオン界面活性剤は、ポリオキシエチレンセ
チルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、
ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエ
チレンイソステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオ
クチルドデシルエーテル、ポリオキシエチレンデシルペ
ンタデシルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエー
テル、ポリオキシエチレンデシルテトラデシルエーテ
ル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、ポリオ
キシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチ
レンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンラ
ウリルエーテル、ポリオキシエチレンヘキシルデシルエ
ーテル、モノステアリル酸エチレングリコール、モノス
テアリル酸ポリエチレングリコール、イソステアリン酸
ポリオキシエチレングリセリル、トリイソステアリン酸
ポリオキシエチレングリセリル、イソステアリン酸ポリ
エチレングリコール、モノオレイン酸ポリエチレングリ
コール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ル、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン、
トリステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、ポリ
オキシエチレントリステアリン酸トリメチロールプロパ
ン、ポリオキシエチレンイソステアリン酸トリメチロー
ルプロパン、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、イソス
テアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキ
シエチレンヒマシ油、ラウリン酸ポリオキシエチレン硬
化ヒマシ油、ソルビタン脂肪酸エステル、モノ脂肪酸グ
リセリン、ピログルタミン酸エステル、ポリエチレング
リコールアルキルエーテル、ポリエチレングリコール脂
肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、
ソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセリドなど
が挙げられる。
【0018】また、好ましいアニオン界面活性剤として
は(括弧内は、具体的な化合物)、例えば、アルキルベ
ンゼンスルフォン酸ナトリウム(ドデシル硫酸ナトリウ
ム)、αーオレフィンスルホン酸塩(αーオレフィンス
ルホン酸ナトリウム)、高級脂肪酸アルカリ塩(ラウリ
ル酸、ステアリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、オ
レイン酸、リノール酸、リノレン酸などの塩類)、アル
キル硫酸塩(アルキル硫酸ナトリウム)、アルキルエー
テル硫酸エステル塩及びEO付加体(ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル硫酸ナトリウム)、アルキルエーテ
ルリン酸エステル塩及びEO付加体〔ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテルリン酸ナトリウム、ジ(ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル)リン酸ナトリウム〕、フェ
ニルエーテル硫酸エステル塩(ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル硫酸ナトリウム)、メチルタウリ
ン酸塩(アルキロイルメチルタウリンナトリウム、アル
キロイルベンザルコシンナトリウム)、アラニネート及
びその塩、スルホコハク酸塩、エーテルスルホン酸塩、
エーテルカルボン酸及びその塩、アルキルスルホン酸及
びその塩、アルキルベンゼンスルホン酸及びその塩等が
挙げられる。
は(括弧内は、具体的な化合物)、例えば、アルキルベ
ンゼンスルフォン酸ナトリウム(ドデシル硫酸ナトリウ
ム)、αーオレフィンスルホン酸塩(αーオレフィンス
ルホン酸ナトリウム)、高級脂肪酸アルカリ塩(ラウリ
ル酸、ステアリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、オ
レイン酸、リノール酸、リノレン酸などの塩類)、アル
キル硫酸塩(アルキル硫酸ナトリウム)、アルキルエー
テル硫酸エステル塩及びEO付加体(ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル硫酸ナトリウム)、アルキルエーテ
ルリン酸エステル塩及びEO付加体〔ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテルリン酸ナトリウム、ジ(ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル)リン酸ナトリウム〕、フェ
ニルエーテル硫酸エステル塩(ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル硫酸ナトリウム)、メチルタウリ
ン酸塩(アルキロイルメチルタウリンナトリウム、アル
キロイルベンザルコシンナトリウム)、アラニネート及
びその塩、スルホコハク酸塩、エーテルスルホン酸塩、
エーテルカルボン酸及びその塩、アルキルスルホン酸及
びその塩、アルキルベンゼンスルホン酸及びその塩等が
挙げられる。
【0019】そのほか、両性界面活性剤では、例えば、
N−ラウロイルアミノプロピル−N,N−ジメチルグリ
シン、N−ココイルアミノプロピル−N,N−ジメチル
グリシン、N−ラウロイルアミノプロピル−N−カルボ
キシメチル−N−ヒドロキシルエチルグリシン、N−オ
レイルアミノプロピル−N−カルボキシメチル−N−ヒ
ドロキシルエチルグリシン、N−3−ドデシロキシ−2
−ヒドロキシプロピル−N,N−ジメチルグリシン、N
−ココイルアミノプロピル−N−ヒドロキシエチル−3
−アミノ−プロピオン酸、トリ−[3−(N−ココイル
アミノエチル−N−ヒドロキシエチル−N−カルボキシ
メチル)アミノ−2−ヒドロキシ−プロパノール]ホス
フェート、アルキルジアミノエチルグリシン・ハイドロ
クロライド(アルキル基は、12個と14個の炭素原子
を含むものを主成分とする)が挙げられる。その他、ア
ミノ酸系両性界面活性剤が好ましい。カチオン界面活性
剤として、例えば、アルキルアミノ塩、アルキルアンモ
ニウム塩等が挙げられる。
N−ラウロイルアミノプロピル−N,N−ジメチルグリ
シン、N−ココイルアミノプロピル−N,N−ジメチル
グリシン、N−ラウロイルアミノプロピル−N−カルボ
キシメチル−N−ヒドロキシルエチルグリシン、N−オ
レイルアミノプロピル−N−カルボキシメチル−N−ヒ
ドロキシルエチルグリシン、N−3−ドデシロキシ−2
−ヒドロキシプロピル−N,N−ジメチルグリシン、N
−ココイルアミノプロピル−N−ヒドロキシエチル−3
−アミノ−プロピオン酸、トリ−[3−(N−ココイル
アミノエチル−N−ヒドロキシエチル−N−カルボキシ
メチル)アミノ−2−ヒドロキシ−プロパノール]ホス
フェート、アルキルジアミノエチルグリシン・ハイドロ
クロライド(アルキル基は、12個と14個の炭素原子
を含むものを主成分とする)が挙げられる。その他、ア
ミノ酸系両性界面活性剤が好ましい。カチオン界面活性
剤として、例えば、アルキルアミノ塩、アルキルアンモ
ニウム塩等が挙げられる。
【0020】また、洗浄剤に用いる上記界面活性剤の形
態は、アニオン界面活性剤単独系、ノニオン界面活性剤
単独系、両性界面活性剤単独系、カチオン界面活性剤単
独系あるいは、これらの1種又は2種以上の界面活性剤
の組み合わせが好ましい。ノニオン界面活性剤の形態
は、エチレンオキサイド(EO)付加体単独、あるい
は、プロピレンオキサイド(PO)付加物単独、あるい
はEO付加体とPO付加物の混合体でも良い。これらの
界面活性剤のうち、安定な泡状の形成及び更なる洗浄効
果を発揮させる点等で、HLB(親水親油バランス)値
が10〜20、好ましくは、HLB値が12〜20まで
のノニオン界面活性剤の使用が望ましい。界面活性剤の
量は、洗浄剤組成物全量に対して、0.01重量%〜1
0重量%、好ましくは、0.1重量%〜7重量%、更に
好ましくは、0.1重量%〜5重量%が望ましく、金属
の腐食性や界面活性剤の残留性や手荒れ等を考慮する
と、特に3重量%以下が望ましい。界面活性剤の量が、
0.01重量%未満では、脂質汚れ、油汚れなどの油成
分を十分に均一化(可溶化)できないので、更なる洗浄
力及び安定な泡状の形成が得られないこととなる。その
ため、更なる洗浄力を得るために溶剤成分が含有され
る。また、界面活性剤の量が、10重量%を越えると、
脂質汚れ、油汚れなどの可溶化性能が変わらないが不経
済となり、拭き後残りや残留性に悪影響を及ぼすと共
に、手荒れの原因となり、好ましくない。
態は、アニオン界面活性剤単独系、ノニオン界面活性剤
単独系、両性界面活性剤単独系、カチオン界面活性剤単
独系あるいは、これらの1種又は2種以上の界面活性剤
の組み合わせが好ましい。ノニオン界面活性剤の形態
は、エチレンオキサイド(EO)付加体単独、あるい
は、プロピレンオキサイド(PO)付加物単独、あるい
はEO付加体とPO付加物の混合体でも良い。これらの
界面活性剤のうち、安定な泡状の形成及び更なる洗浄効
果を発揮させる点等で、HLB(親水親油バランス)値
が10〜20、好ましくは、HLB値が12〜20まで
のノニオン界面活性剤の使用が望ましい。界面活性剤の
量は、洗浄剤組成物全量に対して、0.01重量%〜1
0重量%、好ましくは、0.1重量%〜7重量%、更に
好ましくは、0.1重量%〜5重量%が望ましく、金属
の腐食性や界面活性剤の残留性や手荒れ等を考慮する
と、特に3重量%以下が望ましい。界面活性剤の量が、
0.01重量%未満では、脂質汚れ、油汚れなどの油成
分を十分に均一化(可溶化)できないので、更なる洗浄
力及び安定な泡状の形成が得られないこととなる。その
ため、更なる洗浄力を得るために溶剤成分が含有され
る。また、界面活性剤の量が、10重量%を越えると、
脂質汚れ、油汚れなどの可溶化性能が変わらないが不経
済となり、拭き後残りや残留性に悪影響を及ぼすと共
に、手荒れの原因となり、好ましくない。
【0021】本発明に用いることができる溶剤として
は、例えば、エタノール、イソプロピルアルコールなど
のアルコール類、または、それらのアルコール類とエチ
レングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレン
グリコール、ポリプロピレングリコールなどのグリコー
ル類もしくは、そのアルキルエーテル、グリコールエー
テルが挙げられる。グリコールエーテルとしては、例え
ば、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレン
グリコールモノブチルエーテル、エチレングリコール−
tert−ブチルエーテル等のグリコールエーテル類が
挙げられる。その他に用いることができる溶剤として
は、例えば、ジエチレングリコールモノブチルエーテ
ル、プロピレングリコールメチルエーテル、ジエチレン
グリコールヘキシルエーテル、プロピレングリコールフ
ェニルエーテル、エチレングリコールメチルエーテルな
どが挙げられるが、好ましくは、アルキル基が3又は4
のエチレングリコール又はジエチレングリコールモノア
ルキルエーテルが望ましい。溶剤の量は、洗浄剤組成物
全量に対して、0.01重量%〜10重量%、好ましく
は、0.01〜5重量%、更に好ましくは、0.1〜3
重量%が望ましく、金属の腐食性や手荒れ等を考慮する
と、特に3重量%以下が望ましい。溶剤の量が、0.0
1重量%未満では、脂質汚れ、油汚れなどの油成分を十
分に均一化(可溶化)できないので、更なる洗浄力が得
られないこととなる。そのため、更なる洗浄力を得るた
めに界面活性剤成分が含有される。また、溶剤の量が、
10重量%を越えると、脂質汚れ、油汚れなどの可溶化
性能が変わらないが不経済となり、好ましくない。
は、例えば、エタノール、イソプロピルアルコールなど
のアルコール類、または、それらのアルコール類とエチ
レングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレン
グリコール、ポリプロピレングリコールなどのグリコー
ル類もしくは、そのアルキルエーテル、グリコールエー
テルが挙げられる。グリコールエーテルとしては、例え
ば、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレン
グリコールモノブチルエーテル、エチレングリコール−
tert−ブチルエーテル等のグリコールエーテル類が
挙げられる。その他に用いることができる溶剤として
は、例えば、ジエチレングリコールモノブチルエーテ
ル、プロピレングリコールメチルエーテル、ジエチレン
グリコールヘキシルエーテル、プロピレングリコールフ
ェニルエーテル、エチレングリコールメチルエーテルな
どが挙げられるが、好ましくは、アルキル基が3又は4
のエチレングリコール又はジエチレングリコールモノア
ルキルエーテルが望ましい。溶剤の量は、洗浄剤組成物
全量に対して、0.01重量%〜10重量%、好ましく
は、0.01〜5重量%、更に好ましくは、0.1〜3
重量%が望ましく、金属の腐食性や手荒れ等を考慮する
と、特に3重量%以下が望ましい。溶剤の量が、0.0
1重量%未満では、脂質汚れ、油汚れなどの油成分を十
分に均一化(可溶化)できないので、更なる洗浄力が得
られないこととなる。そのため、更なる洗浄力を得るた
めに界面活性剤成分が含有される。また、溶剤の量が、
10重量%を越えると、脂質汚れ、油汚れなどの可溶化
性能が変わらないが不経済となり、好ましくない。
【0022】増粘剤は、水に溶解して洗浄液の粘性を上
げて更に洗浄効果を向上させるものである。具体的に
は、増粘剤による増粘作用は、使用時、垂直面において
洗浄液が垂れるのを防ぐものであり、洗浄効果を向上さ
せるものとなる。この増粘剤を用いると液だれが起こり
にくいので使用勝手が良いものとなる。本発明に用いる
ことができる増粘剤は、水に溶解して洗浄液の粘性を上
げて洗浄効果を向上させるものであれば特に限定される
ものではなく、例えば、水溶性高分子化合物が挙げられ
る。水溶性高分子化合物としては、例えば、ボリビニル
アルコール(PVA)、メチルセルロース(MC)、エ
チルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルエチルセルロース、その他セル
ロース誘導体、ポリビニルピロリドン(PVP)、カル
ボキシメチルセルロース、キサンタンガム、アルギン酸
又はその塩、カラギナン、カルボキシビニルポリマー、
アクリル酸塩、アクリル酸ポリマー(鎖状型、架橋
型)、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体等が
挙げられる。
げて更に洗浄効果を向上させるものである。具体的に
は、増粘剤による増粘作用は、使用時、垂直面において
洗浄液が垂れるのを防ぐものであり、洗浄効果を向上さ
せるものとなる。この増粘剤を用いると液だれが起こり
にくいので使用勝手が良いものとなる。本発明に用いる
ことができる増粘剤は、水に溶解して洗浄液の粘性を上
げて洗浄効果を向上させるものであれば特に限定される
ものではなく、例えば、水溶性高分子化合物が挙げられ
る。水溶性高分子化合物としては、例えば、ボリビニル
アルコール(PVA)、メチルセルロース(MC)、エ
チルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルエチルセルロース、その他セル
ロース誘導体、ポリビニルピロリドン(PVP)、カル
ボキシメチルセルロース、キサンタンガム、アルギン酸
又はその塩、カラギナン、カルボキシビニルポリマー、
アクリル酸塩、アクリル酸ポリマー(鎖状型、架橋
型)、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体等が
挙げられる。
【0023】これらの中でも、ポリビニルアルコール
(PVA)、メチルセルロース(MC)、エチルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキ
シプロピルエチルセルロース、ポリビニルピロリドン
(PVP)、キサンタンガム、アルギン酸又はその塩、
カルボキシビニルポリマー、アクリル酸ポリマー(架橋
型)が好ましい。これらの増粘剤の量は、洗浄剤組成物
全量に対して、0.01重量%〜3重量%、好ましく
は、0.01重量%〜2重量%、更に好ましくは、0.
01重量%〜1重量%が好ましい。
(PVA)、メチルセルロース(MC)、エチルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキ
シプロピルエチルセルロース、ポリビニルピロリドン
(PVP)、キサンタンガム、アルギン酸又はその塩、
カルボキシビニルポリマー、アクリル酸ポリマー(架橋
型)が好ましい。これらの増粘剤の量は、洗浄剤組成物
全量に対して、0.01重量%〜3重量%、好ましく
は、0.01重量%〜2重量%、更に好ましくは、0.
01重量%〜1重量%が好ましい。
【0024】香り成分(香料)は、不快臭などの低減と
同時に、使用性の向上を更に図るために配合するもので
ある。本発明に用いることができる香り成分(香料)と
しては、例えば、調合香料、天然香料(植物精油、植物
抽出物)などが挙げられる。調合香料としては、例え
ば、α−ピネン、β−ピネン、カンフエン、リモネン等
のテルペン系炭化水素類、シス−3−ヘキサノール、1
−オクテン−3−オ−ル等の脂肪族アルコール類又はこ
れらのアルコールエステル類、リナロール、ゲラニオー
ル、ネロール、シトロネオール等のテルペン系アルコー
ル類又はこれらのアルコールのエステル類、ベンジルア
ルコール、フェニルエチルアルコール等の芳香族アルコ
ール類又はこれらのアルコールのエステル類、ウンデシ
ルアルデヒド等の脂肪族アルデヒド類、シトラール等の
テルペン系アルデヒド類、オイゲノール等のフェノール
類又はこれらのアルデヒドのアセタール類、メチルノニ
ルケトン、メチルヘプテノン等のケトン類又はこれらの
ケトンのケタール類、シクロペンタデカノリド、シクロ
ペンタデカノン等のムスク化合物などを例示することが
できる。また、天然香料としては、例えば、アビエス
油、オリガナム油、ゲラニウム油、シトロネラ油、スイ
ートオレンジ油、、ナツメグ油、ビターアーモンド油、
ベチバー油、ベチグレン油、ペパーミント油、ライム
油、ラベンダー油、ベルガモット油、ポア・ド・ローズ
油、ユーカリ油、ジャスミン油、ひば油、ラベンダー
油、ライム油、レモン油、サンダルウッド油などを例示
することができる。これらの合成香料及び天然香料は、
単独若しくは複数種を適宜に選択混合して使用すること
ができる。これらの香り成分(香料)の配合量は、洗浄
剤組成物全量に対して、0.05重量%〜0.6重量%
の範囲で、特に好ましくは、0.05重量%〜0.3重
量%が望ましい。
同時に、使用性の向上を更に図るために配合するもので
ある。本発明に用いることができる香り成分(香料)と
しては、例えば、調合香料、天然香料(植物精油、植物
抽出物)などが挙げられる。調合香料としては、例え
ば、α−ピネン、β−ピネン、カンフエン、リモネン等
のテルペン系炭化水素類、シス−3−ヘキサノール、1
−オクテン−3−オ−ル等の脂肪族アルコール類又はこ
れらのアルコールエステル類、リナロール、ゲラニオー
ル、ネロール、シトロネオール等のテルペン系アルコー
ル類又はこれらのアルコールのエステル類、ベンジルア
ルコール、フェニルエチルアルコール等の芳香族アルコ
ール類又はこれらのアルコールのエステル類、ウンデシ
ルアルデヒド等の脂肪族アルデヒド類、シトラール等の
テルペン系アルデヒド類、オイゲノール等のフェノール
類又はこれらのアルデヒドのアセタール類、メチルノニ
ルケトン、メチルヘプテノン等のケトン類又はこれらの
ケトンのケタール類、シクロペンタデカノリド、シクロ
ペンタデカノン等のムスク化合物などを例示することが
できる。また、天然香料としては、例えば、アビエス
油、オリガナム油、ゲラニウム油、シトロネラ油、スイ
ートオレンジ油、、ナツメグ油、ビターアーモンド油、
ベチバー油、ベチグレン油、ペパーミント油、ライム
油、ラベンダー油、ベルガモット油、ポア・ド・ローズ
油、ユーカリ油、ジャスミン油、ひば油、ラベンダー
油、ライム油、レモン油、サンダルウッド油などを例示
することができる。これらの合成香料及び天然香料は、
単独若しくは複数種を適宜に選択混合して使用すること
ができる。これらの香り成分(香料)の配合量は、洗浄
剤組成物全量に対して、0.05重量%〜0.6重量%
の範囲で、特に好ましくは、0.05重量%〜0.3重
量%が望ましい。
【0025】更に、本発明の洗浄剤組成物には、本発明
の効果を損なわない範囲内で、抗菌剤、低温安定剤(ハ
イドロトロープ剤)、pH調整剤、分散剤、色素、保湿
剤、紫外線防止剤、酸化防止剤、帯電防止剤などを適宜
配合することができる。抗菌剤は、被洗浄面に存在する
カビ、細菌、ウイルスを殺菌し、保存中のカビ・細菌等
の発生を抑制するものであり、そのため、製品の保存安
定性等を更に向上するものとなる。本発明に用いること
ができる抗菌剤としては、例えば、安息香酸及びその
塩、安息香酸ナトリウム、ウンデシレン酸亜鉛、ポリリ
ジン、塩化ベンゾトニウム、塩化ベンザルコニウム、キ
トサン、トリクロサン等が挙げられる。その他、防腐剤
も含まれる。特に、安息香酸ナトリウム、ウンデシレン
酸亜鉛、ポリリジン、塩化ベンゾトニウム、塩化ベンザ
ルコニウム、キトサンが好ましい。抗菌剤の量は、洗浄
剤組成物全量に対して、0.01重量%〜2重量%、好
ましくは、0.01重量%〜1重量%、更に好ましく
は、0.01重量%〜0.5重量%が望ましい。また、
本発明に用いることができる低温安定剤としては、例え
ば、パラトルエンスルホン酸又はその塩、m−キシレン
スルホン酸又はその塩が望ましい。
の効果を損なわない範囲内で、抗菌剤、低温安定剤(ハ
イドロトロープ剤)、pH調整剤、分散剤、色素、保湿
剤、紫外線防止剤、酸化防止剤、帯電防止剤などを適宜
配合することができる。抗菌剤は、被洗浄面に存在する
カビ、細菌、ウイルスを殺菌し、保存中のカビ・細菌等
の発生を抑制するものであり、そのため、製品の保存安
定性等を更に向上するものとなる。本発明に用いること
ができる抗菌剤としては、例えば、安息香酸及びその
塩、安息香酸ナトリウム、ウンデシレン酸亜鉛、ポリリ
ジン、塩化ベンゾトニウム、塩化ベンザルコニウム、キ
トサン、トリクロサン等が挙げられる。その他、防腐剤
も含まれる。特に、安息香酸ナトリウム、ウンデシレン
酸亜鉛、ポリリジン、塩化ベンゾトニウム、塩化ベンザ
ルコニウム、キトサンが好ましい。抗菌剤の量は、洗浄
剤組成物全量に対して、0.01重量%〜2重量%、好
ましくは、0.01重量%〜1重量%、更に好ましく
は、0.01重量%〜0.5重量%が望ましい。また、
本発明に用いることができる低温安定剤としては、例え
ば、パラトルエンスルホン酸又はその塩、m−キシレン
スルホン酸又はその塩が望ましい。
【0026】本発明において、溶媒(残部)としては、
水(イオン交換水、精製水等)が使用される。また、本
発明の洗浄剤組成物は、組成物の安全性を考慮して、洗
浄剤組成物のpHを4〜10、好ましくは、pH5〜
9、更に好ましくは、pH6〜8の範囲に調整すること
が望ましい。洗浄剤組成物のpHを4〜10に調整する
ことにより、皮膚へのマイルド性や金属への安定性(腐
食性)が向上するものとなる。pH調整剤としては、例
えば、有機カルボン酸及びその塩、無機酸及びその塩等
から選択される少なくとも1種又は2種以上が挙げられ
る。
水(イオン交換水、精製水等)が使用される。また、本
発明の洗浄剤組成物は、組成物の安全性を考慮して、洗
浄剤組成物のpHを4〜10、好ましくは、pH5〜
9、更に好ましくは、pH6〜8の範囲に調整すること
が望ましい。洗浄剤組成物のpHを4〜10に調整する
ことにより、皮膚へのマイルド性や金属への安定性(腐
食性)が向上するものとなる。pH調整剤としては、例
えば、有機カルボン酸及びその塩、無機酸及びその塩等
から選択される少なくとも1種又は2種以上が挙げられ
る。
【0027】本発明に用いる上記各成分からなる洗浄組
成物を収納する吐出容器は、スプレー時に発生する微粒
液を少なくするために使用するものであり、泡状を形成
する容器であれば特に限定されず、例えば、トリガー容
器、スクイズ容器、エアゾール容器が挙げられる。特に
トリガー、スクイズ容器を用いることが好ましい。これ
らの使用理由は、泡状にすることにより、スプレー時に
発生する徹粒液を少なくするために有用である。使用す
る容器の材質は、組成物の安定性から、主成分としてP
E、PP、PET、塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂ある
いはそれらの混合物を用いることが好ましい。
成物を収納する吐出容器は、スプレー時に発生する微粒
液を少なくするために使用するものであり、泡状を形成
する容器であれば特に限定されず、例えば、トリガー容
器、スクイズ容器、エアゾール容器が挙げられる。特に
トリガー、スクイズ容器を用いることが好ましい。これ
らの使用理由は、泡状にすることにより、スプレー時に
発生する徹粒液を少なくするために有用である。使用す
る容器の材質は、組成物の安定性から、主成分としてP
E、PP、PET、塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂ある
いはそれらの混合物を用いることが好ましい。
【0028】本発明における泡状洗浄剤組成物は、ロス
・マイルス法(JIS−K−3362−1978に準
拠)による泡安定性指標となる残存泡高(5分後)が、
25mm以上であることが必要である。残存泡高(5分
後)が25mm未満であれば、基材臭が強くなり、使用
時に不快感が残り、好ましくない。評価条件は、温度
は、25度で行った。好ましくは、残存泡高(5分後)
が40〜95mmが望ましい。本発明において、ロス・
マイルス法(JIS−K−3362−1978に準拠)
における泡高(5分後)において、残存泡高が25mm
以上となるように調整された泡状洗浄剤組成物とするこ
とにより、住居内外における金属酸化物の除去、特に、
スプレー時、微粒子を発生させないで、付着した金属物
(腐食汚れ、もらいさび等)を除去できるので、優れた
洗浄力と更に高い安全性を有するものとなる。
・マイルス法(JIS−K−3362−1978に準
拠)による泡安定性指標となる残存泡高(5分後)が、
25mm以上であることが必要である。残存泡高(5分
後)が25mm未満であれば、基材臭が強くなり、使用
時に不快感が残り、好ましくない。評価条件は、温度
は、25度で行った。好ましくは、残存泡高(5分後)
が40〜95mmが望ましい。本発明において、ロス・
マイルス法(JIS−K−3362−1978に準拠)
における泡高(5分後)において、残存泡高が25mm
以上となるように調整された泡状洗浄剤組成物とするこ
とにより、住居内外における金属酸化物の除去、特に、
スプレー時、微粒子を発生させないで、付着した金属物
(腐食汚れ、もらいさび等)を除去できるので、優れた
洗浄力と更に高い安全性を有するものとなる。
【0029】本発明の洗浄剤組成物は、上記チオカルボ
ン酸及び/又はその塩と、または、金属キレート剤、界
面活性剤及び/又は溶剤などの成分を一般の洗浄剤の製
造に用いる撹拌機により十分に撹拌することにより得ら
れる。本発明の洗浄剤組成物の用途としては、例えば、
住居内外における金属酸化物(腐食によるサビ汚れ、も
らいサビ、主に鉄サビ、銅サビ)が付着した場所に好適
に使用でき、特にOA機器、家電機器、照明器具、台所
周りの器具(例えば、換気扇、レンジ、シンク内)、家
具、ソフアー、ドアのノブ、スイッチの押す部分などの
住居内で直接(手や足など)或いは間接(油の飛び散
り、汚れた水等)に触れる部分やホコリが付着する部
分、その他自動車の車内(プラスチック樹脂部分、布部
分、金属部分、ガラス部分)や車外(ボデイ、ガラス部
分、特にフロント部分など)、フローリング、カーペッ
ト、ステンレス、テーブル、机、窓、椅子、テレビ、タ
イル、壁、ビニールパイル、ブラインドなどの金属酸化
物の各種汚れの洗浄に使用できる.
ン酸及び/又はその塩と、または、金属キレート剤、界
面活性剤及び/又は溶剤などの成分を一般の洗浄剤の製
造に用いる撹拌機により十分に撹拌することにより得ら
れる。本発明の洗浄剤組成物の用途としては、例えば、
住居内外における金属酸化物(腐食によるサビ汚れ、も
らいサビ、主に鉄サビ、銅サビ)が付着した場所に好適
に使用でき、特にOA機器、家電機器、照明器具、台所
周りの器具(例えば、換気扇、レンジ、シンク内)、家
具、ソフアー、ドアのノブ、スイッチの押す部分などの
住居内で直接(手や足など)或いは間接(油の飛び散
り、汚れた水等)に触れる部分やホコリが付着する部
分、その他自動車の車内(プラスチック樹脂部分、布部
分、金属部分、ガラス部分)や車外(ボデイ、ガラス部
分、特にフロント部分など)、フローリング、カーペッ
ト、ステンレス、テーブル、机、窓、椅子、テレビ、タ
イル、壁、ビニールパイル、ブラインドなどの金属酸化
物の各種汚れの洗浄に使用できる.
【0030】このように構成される本発明の泡状洗浄剤
組成物は、上記チオカルボン酸及び/又はその塩を含有
し、かつ吐出容器に収納することにより、「むせ」や
「基剤臭」を抑制すると共に、優れた洗浄力を有するも
のとなる。また、本発明において、ロス・マイルス法
(JIS−K−3362−1978に準拠)における泡
高(5分後)において、残存泡高が25mm以上となる
ように調整された泡状洗浄剤組成物とすることにより、
住居内外における金属酸化物の除去、特に、スプレー
時、微粒子を発生させないで、付着した金属物(腐食汚
れ、もらいさび等)を除去できるので、優れた洗浄力と
更に高い安全性を有するものとなる。
組成物は、上記チオカルボン酸及び/又はその塩を含有
し、かつ吐出容器に収納することにより、「むせ」や
「基剤臭」を抑制すると共に、優れた洗浄力を有するも
のとなる。また、本発明において、ロス・マイルス法
(JIS−K−3362−1978に準拠)における泡
高(5分後)において、残存泡高が25mm以上となる
ように調整された泡状洗浄剤組成物とすることにより、
住居内外における金属酸化物の除去、特に、スプレー
時、微粒子を発生させないで、付着した金属物(腐食汚
れ、もらいさび等)を除去できるので、優れた洗浄力と
更に高い安全性を有するものとなる。
【0031】
【実施例】次に、実施例及び比較例によって本発明を更
に詳細に説明するが、本発明は下記実施例に限定される
ものではない。
に詳細に説明するが、本発明は下記実施例に限定される
ものではない。
【0032】〔実施例1〜4及び比較例1〜3〕下記表
1に示す配合組成の洗浄剤組成物を吐出容器(泡用スプ
レー容器、以下同じ)に入れて、下記の試験方法にて泡
安定性(泡高)、洗浄力、スプレー時の泡状態と「む
せ」の抑制効果について評価を行った。なお、表2は洗
浄剤組成物に配合する香料の配合組成である。これらの
結果は、下記表1に示す。 〔実施例5〜8及び比較例4〜5〕下記表3に示す配合
組成の香料を配合した洗浄組成物を吐出容器に入れて、
下記の試験方法にて泡安定性(泡高)、洗浄力、スプレ
ー時の「基剤臭」の抑制効果等について評価を行った。
これらの結果は、下記表3に示す。
1に示す配合組成の洗浄剤組成物を吐出容器(泡用スプ
レー容器、以下同じ)に入れて、下記の試験方法にて泡
安定性(泡高)、洗浄力、スプレー時の泡状態と「む
せ」の抑制効果について評価を行った。なお、表2は洗
浄剤組成物に配合する香料の配合組成である。これらの
結果は、下記表1に示す。 〔実施例5〜8及び比較例4〜5〕下記表3に示す配合
組成の香料を配合した洗浄組成物を吐出容器に入れて、
下記の試験方法にて泡安定性(泡高)、洗浄力、スプレ
ー時の「基剤臭」の抑制効果等について評価を行った。
これらの結果は、下記表3に示す。
【0033】〔泡安定性評価法〕ロス・マイルス法(J
IS−K−3362−1978)により泡の安定性〔5
分後における泡高(mm)〕を測定した。
IS−K−3362−1978)により泡の安定性〔5
分後における泡高(mm)〕を測定した。
【0034】〔鉄酸化物系汚染洗浄テスト:洗浄力評
価、スプレー時の泡状態と基剤臭の抑制効果〕鋼板(横
3cm×縦8cm、厚さ0.1cm)に、錆びた釘と少
量の水を載せて、高温多湿(50〜60度、80〜90
%、10日)条件下で鉄酸化物を生成させて評価した。
すなわち、各洗浄剤を吐出客器に入れて下記洗浄力評価
法(サビ除去効果)と、その時の「むせ」と、スプレー
時の泡状態及び臭いの強度(スプレー時の基剤臭の抑制
効果)を下記評価基準により官能評価した。 (スプレー時の「むせ」の抑制効果の評価基準) 評価基準: ○:「むせ」ない/ほとんど「むせ」ない △:少し「むせる」 ×:非常に「むせる」 (スプレー時の泡状態の評価基準) 評価基準: ○:安定(良好)な泡状 △:不安定な泡状 ×:泡がほとんど形成しない (スプレー時の「基剤臭」の抑制効果の評価基準) 評価基準: 1:ほとんど臭わない。 2:わずかに臭いがある。 3:弱い臭いがある。 4:ある程度臭いがある。 5:強い臭いがある。
価、スプレー時の泡状態と基剤臭の抑制効果〕鋼板(横
3cm×縦8cm、厚さ0.1cm)に、錆びた釘と少
量の水を載せて、高温多湿(50〜60度、80〜90
%、10日)条件下で鉄酸化物を生成させて評価した。
すなわち、各洗浄剤を吐出客器に入れて下記洗浄力評価
法(サビ除去効果)と、その時の「むせ」と、スプレー
時の泡状態及び臭いの強度(スプレー時の基剤臭の抑制
効果)を下記評価基準により官能評価した。 (スプレー時の「むせ」の抑制効果の評価基準) 評価基準: ○:「むせ」ない/ほとんど「むせ」ない △:少し「むせる」 ×:非常に「むせる」 (スプレー時の泡状態の評価基準) 評価基準: ○:安定(良好)な泡状 △:不安定な泡状 ×:泡がほとんど形成しない (スプレー時の「基剤臭」の抑制効果の評価基準) 評価基準: 1:ほとんど臭わない。 2:わずかに臭いがある。 3:弱い臭いがある。 4:ある程度臭いがある。 5:強い臭いがある。
【0035】(洗浄力評価法)鉄酸化物を生成させた鋼
板に対して泡状スプレーを行った後、30分間放置した
後、水洗し、テッシュペーパーで5回拭き取って、すぐ
残存鉄酸化物面領(%)を示した。
板に対して泡状スプレーを行った後、30分間放置した
後、水洗し、テッシュペーパーで5回拭き取って、すぐ
残存鉄酸化物面領(%)を示した。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
【表3】
【0039】(表1〜表3の考察)上記表1の結果から
明らかなように、本発明範囲となる実施例1〜4は、本
発明の範囲外となる比較例1〜3に較べて、スプレー時
の泡状態と「むせ」の抑制効果に優れると共に、金属酸
化物の除去に優れていることが判明した。また、上記表
3は、香料を配合した泡状洗浄剤組成物の実施例及び比
較例であり、その結果から明らかなように、本発明範囲
となる実施例5〜8は、本発明の範囲外となる比較例4
〜5に較べて、「基剤臭」の抑制効果に優れていること
が判明した。
明らかなように、本発明範囲となる実施例1〜4は、本
発明の範囲外となる比較例1〜3に較べて、スプレー時
の泡状態と「むせ」の抑制効果に優れると共に、金属酸
化物の除去に優れていることが判明した。また、上記表
3は、香料を配合した泡状洗浄剤組成物の実施例及び比
較例であり、その結果から明らかなように、本発明範囲
となる実施例5〜8は、本発明の範囲外となる比較例4
〜5に較べて、「基剤臭」の抑制効果に優れていること
が判明した。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、住居内外における金属
酸化物を除去する際に、「むせ」や「基剤臭」の抑制効
果に優れると共に、金属酸化物の除去に優れた泡状洗浄
剤組成物が提供される。
酸化物を除去する際に、「むせ」や「基剤臭」の抑制効
果に優れると共に、金属酸化物の除去に優れた泡状洗浄
剤組成物が提供される。
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 徳子 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 (72)発明者 高田 信幸 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 (72)発明者 柏田 利信 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 4H003 AA03 AB15 AC09 BA20 BA21 DA05 DA11 DA15 DA17 DB01 EB21 EB30 EB32 ED02 ED29 FA17 FA27 FA28 4K053 PA01 PA02 PA03 PA06 PA10 QA01 RA08 RA25 RA31 RA40 RA41 RA45 RA46 RA47 RA52 RA54 RA62 RA64 RA69 SA13
Claims (2)
- 【請求項1】 チオカルボン酸及び/又はその塩を含有
し、かつ吐出容器に収納したことを特徴とする泡状洗浄
剤組成物。 - 【請求項2】 ロス・マイルス法における泡高(5分
後)において、残存泡高が25mm以上となるように調
整された請求項1記載の泡状洗浄剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11043914A JP2000239698A (ja) | 1999-02-22 | 1999-02-22 | 泡状洗浄剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11043914A JP2000239698A (ja) | 1999-02-22 | 1999-02-22 | 泡状洗浄剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000239698A true JP2000239698A (ja) | 2000-09-05 |
Family
ID=12676996
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11043914A Pending JP2000239698A (ja) | 1999-02-22 | 1999-02-22 | 泡状洗浄剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000239698A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002167568A (ja) * | 2000-11-30 | 2002-06-11 | Nippon Fuirin Kk | 水性粘着剤リムーバー |
JP2008143785A (ja) * | 2006-12-06 | 2008-06-26 | Lion Corp | 毛髪化粧料 |
JP2008239945A (ja) * | 2007-02-28 | 2008-10-09 | Sanyo Chem Ind Ltd | 食品加工製造設備用洗浄剤 |
CN106191880A (zh) * | 2016-09-27 | 2016-12-07 | 合肥天翔环境工程有限公司 | 金属表面清洗除垢剂 |
CN106319539A (zh) * | 2016-09-27 | 2017-01-11 | 合肥天翔环境工程有限公司 | 金属除垢剂 |
JP2020055892A (ja) * | 2018-09-28 | 2020-04-09 | 株式会社日立製作所 | 洗浄剤、及び洗浄方法 |
-
1999
- 1999-02-22 JP JP11043914A patent/JP2000239698A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002167568A (ja) * | 2000-11-30 | 2002-06-11 | Nippon Fuirin Kk | 水性粘着剤リムーバー |
JP2008143785A (ja) * | 2006-12-06 | 2008-06-26 | Lion Corp | 毛髪化粧料 |
JP2008239945A (ja) * | 2007-02-28 | 2008-10-09 | Sanyo Chem Ind Ltd | 食品加工製造設備用洗浄剤 |
CN106191880A (zh) * | 2016-09-27 | 2016-12-07 | 合肥天翔环境工程有限公司 | 金属表面清洗除垢剂 |
CN106319539A (zh) * | 2016-09-27 | 2017-01-11 | 合肥天翔环境工程有限公司 | 金属除垢剂 |
JP2020055892A (ja) * | 2018-09-28 | 2020-04-09 | 株式会社日立製作所 | 洗浄剤、及び洗浄方法 |
JP7022042B2 (ja) | 2018-09-28 | 2022-02-17 | 株式会社日立製作所 | 洗浄剤、及び洗浄方法 |
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