JPH0585837A - 予湿吹付耐火材 - Google Patents

予湿吹付耐火材

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JPH0585837A
JPH0585837A JP3276590A JP27659091A JPH0585837A JP H0585837 A JPH0585837 A JP H0585837A JP 3276590 A JP3276590 A JP 3276590A JP 27659091 A JP27659091 A JP 27659091A JP H0585837 A JPH0585837 A JP H0585837A
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JP
Japan
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refractory material
weight
aqueous solution
parts
spraying
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP3276590A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruo Mitsui
春雄 三井
Hiroshi Ariyoshi
寛 有吉
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JFE Refractories Corp
Original Assignee
Kawasaki Refractories Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 保存性を低下させることなく、吹付施工時の
粉じんの発生を抑制して作業環境を改善する。 【構成】 アルミナセメントを含まない耐火材料に対し
て、界面活性剤及び多価アルコールを含む水溶液と、ア
ルカリ性の硬化剤とを配合するとともに、施工時に、結
合バインダーとしてAl23を5〜30重量%含有する
アルミナゾル,SiO2を5〜30重量%含有するシリ
カゾル,SiO2を5〜30重量%含有するアミンシリ
ケート水溶液の少なくとも1種を添加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、不定形耐火物に関
し、詳しくは、吹付ノズルから吹き付けることによって
施工される吹付耐火材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の吹付耐火材としては、主として、
予め水を添加していない乾燥状態で耐火材を吹付ノズル
に送り、そこで水と混合して吹付施工する、いわゆるド
ライタイプの乾式吹付耐火材が使用されている。そし
て、この乾式吹付耐火材においては、一般に硬化剤とし
てアルミナセメントが用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の乾
式吹付耐火材においては、吹付ノズルに乾燥状態の耐火
材を供給する際に多量の粉じんが発生し、また、吹付ノ
ズルにおいて水と混合して吹付施工する際にも、水との
混合が必ずしも十分に行われず、多量の粉じんが発生す
る。そのため、作業環境が悪化し、施工作業者の健康を
害するという問題点がある。
【0004】そこで、その対策として、吹付耐火材に予
め水を添加して、予湿させる方法が考えられるが、吹付
耐火材には、硬化剤としてアルミナセメントが配合され
ているため、使用するまでの保存期間中に耐火材料が硬
化して使用できなくなったり、あるいは、アルミナセメ
ント本来の硬化機能が損われ施工できなくなったりする
という問題点がある。
【0005】さらに、上記のように保存期間中に硬化し
てしまうという問題点をなんらかの方法で解決したとし
ても、水だけで湿潤させた場合には水が蒸発しやすく、
長期間保存すると水分が蒸発して湿潤効果が失われ、使
用時には、通常の乾式吹付耐火材と同じように粉じんが
発生するという問題点がある。
【0006】この発明は、上記問題点を解決するもので
あり、吹付施工時の粉じんの発生を低減して作業環境を
改善することが可能で、かつ、保存性にも優れた予湿吹
付耐火材を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、発明者等は鋭意研究を行い、アルカリ性物質(アル
カリイオン)と、コロイダルシリカ(シリカゾル)また
はアルミナゾルとのゾルゲル反応を硬化機構として利用
できること、エチレングリコールなどの多価アルコール
水溶液で湿潤させることにより水分の蒸発が抑制され保
存性が向上すること、界面活性剤を添加することにより
耐火材料の濡れ性を改善できることを知りこの発明を完
成させた。
【0008】すなわち、この発明の予湿吹付耐火材は、
アルミナセメントを含まない耐火材料100重量部に対
して、5〜40重量%の界面活性剤及び10〜45重量
%の多価アルコールを含む水溶液0.5〜5重量部と、
アルカリ性硬化剤0.05〜2重量部とを配合し、か
つ、施工時に、結合バインダーとしてAl23を5〜3
0重量%含有するアルミナゾル,SiO2を5〜30重
量%含有するシリカゾル,SiO2を5〜30重量%含
有するアミンシリケート水溶液の少なくとも1種をAl
23とSiO2の合計量として0.5〜5重量部添加混
合することを特徴とする。
【0009】なお、この発明の予湿吹付耐火材において
用いることができる界面活性剤の例としては、縮合アル
キルナフタレンスルホン酸塩などが挙げられるがこれに
限られるものではなく、その他の種々の界面活性剤を用
いることが可能である。
【0010】また、多価アルコールとしては、例えば、
エチレングリコールなどが挙げられるがこれに限られる
ものではない。
【0011】また、この発明の予湿吹付耐火材におい
て、5〜40重量%の界面活性剤及び10〜45重量%
の多価アルコールを含む水溶液の添加量を0.5〜5重
量部としたのは、0.5重量部未満では湿潤効果及び濡
れ性が不十分となり、5重量部を越えても添加効果の顕
著な向上が認められないことによる。なお、この水溶液
は、界面活性剤が10〜80重量%、多価アルコールが
20〜90重量%となるように配合し水溶液としたもの
である。多価アルコールの割合が20重量%未満の場合
湿潤効果の持続性(すなわち保存性)に欠け、また、多
価アルコールが90重量%を越えると濡れ性が低下(す
なわち、界面活性剤の効果が低下)するためである。
【0012】また、アルカリ性硬化剤としては、アルカ
リ金属化合物やアルカリ土類金属化合物など(例えば、
KOH,NaOH,Mg(OH)2,Ca(OH)2
ど)が例示される。また、硬化剤は1種類の物質を単独
で添加してもよく、また、2種類以上を組み合わせて添
加してもよい。さらに、添加する硬化剤は粉体(固体)
状でもよく、また、スラリー状でもよい。
【0013】なお、アルカリ性硬化剤の添加量を0.0
5〜2重量部としたのは、0.05重量部未満では吹付
施工後に加熱乾燥しないと硬化しなかったり、施工され
た耐火材がだれて付着率の低下を招くという問題点があ
り、また、2重量部添加すれば十分な硬化効果が得ら
れ、それを越えて添加した場合には、いたずらに硬化時
間が短くなり施工作業に支障をきたすためである。な
お、吹付施工面の温度が100℃以上である場合には、
硬化剤の添加を省略することも可能である。
【0014】さらに、施工時に添加されるアルミナゾ
ル,シリカゾル,アミンシリケート水溶液は、液状結合
バインダーとして添加されるものであり、Al23を5
〜30重量%含有するアルミナゾル,SiO2を5〜3
0重量%含有するシリカゾル,SiO2を5〜30重量
%含有するアミンシリケート水溶液の少なくとも1種を
Al23とSiO2の合計量として0.5〜5重量部添
加するのは、0.5重量部未満では添加効果が小さく硬
化が不十分になり、また、5重量部を越えて添加しても
添加効果の向上が認められないからである。また、これ
らの液中のAl23及びSiO2の含有率を5〜30重
量%としたのは、5重量%未満では付着性が不十分にな
り、30重量%を越えると粘度が高くなり、吹付ノズル
内において耐火材料と混合したときの混合状態が悪くな
ることによる。
【0015】
【実施例】以下に、この発明の実施例を比較例とともに
示して、発明の特徴を明らかにする。
【0016】表1は、この発明の一実施例にかかる予湿
吹付耐火材と比較例の(乾式)吹付耐火材の配合割合を
示している。
【0017】
【表1】
【0018】表1に示す実施例の予湿吹付耐火材を調製
するにあたっては、粒度構成を調整した、アルミナセメ
ントを含まない耐火材料100重量部に対して、硬化剤
として、水酸化カルシウム0.1重量部とケイ酸カリウ
ム0.2重量部を添加してよく混合する。それから、こ
れに20重量%の縮合アルキルナフタレンスルホン酸ナ
トリウム(界面活性剤)と25重量%のエチレングリコ
ール(多価アルコール)を含有する水溶液を2重量部添
加して混合し耐火材を湿潤させる。それから、施工時に
吹付ノズルにおいて、SiO2を2重量%含有するシリ
カゾル10重量%を添加混合して施工する。
【0019】比較例については、アルミナセメントを含
有する耐火材を用いていること、予湿水溶液を添加して
いないこと、施工時にシリカゾルではなく水を添加する
ことなどを除いて、上記実施例と同様の手順で耐火材の
調製、施工を行った。
【0020】表2に、上記吹付耐火材を用いて行った吹
付実験の結果を示し、表3に、吹付施工体の物性、品質
を示す。
【0021】
【表2】
【0022】
【表3】
【0023】表2に示すように、比較例の乾式吹付耐火
材の場合には、施工時に相当な粉じんの発生が認められ
たが、実施例の予湿吹付耐火材では殆ど粉じんの発生が
認められなかった。
【0024】また、表3に示すように、この実施例の予
湿吹付耐火材の施工体は、種々の項目に関して、比較例
よりも優れているかあるいは同等の品質(物性)を有し
ていることがわかる。
【0025】なお、上記実施例の予湿吹付耐火材を(ア
ルミナゾル及び/またはシリカゾルを添加することな
く)数週間保存した後、上記と同様の方法で吹付実験を
行った結果、上記と同様の発じん低減効果を有してお
り、施工体の物性も表3に示した値と殆ど変化がないこ
とが確認された。
【0026】
【発明の効果】上述のように、この発明の予湿吹付耐火
材は、アルミナセメントを含まない耐火材料に対して、
界面活性剤及び多価アルコールを含む水溶液と、アルカ
リ性の硬化剤とを配合するとともに、施工時にアルミナ
ゾル,シリカゾル,アミンシリケート水溶液の少なくと
も1種を結合バインダーとして添加するようにしている
ので、吹付施工時の粉じんの発生を確実に低減して作業
環境を改善することができるとともに、保存性にも優れ
ている。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミナセメントを含まない耐火材料1
    00重量部に対して、5〜40重量%の界面活性剤及び
    10〜45重量%の多価アルコールを含む水溶液0.5
    〜5重量部と、アルカリ性硬化剤0.05〜2重量部と
    を配合し、かつ、施工時に、結合バインダーとしてAl
    23を5〜30重量%含有するアルミナゾル,SiO2
    を5〜30重量%含有するシリカゾル,SiO2を5〜
    30重量%含有するアミンシリケート水溶液の少なくと
    も1種をAl23とSiO2の合計量として0.5〜5
    重量部添加混合することを特徴とする予湿吹付耐火材。
JP3276590A 1991-09-26 1991-09-26 予湿吹付耐火材 Withdrawn JPH0585837A (ja)

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