JPH0859796A - 積層板用エポキシ樹脂組成物 - Google Patents
積層板用エポキシ樹脂組成物Info
- Publication number
- JPH0859796A JPH0859796A JP20238994A JP20238994A JPH0859796A JP H0859796 A JPH0859796 A JP H0859796A JP 20238994 A JP20238994 A JP 20238994A JP 20238994 A JP20238994 A JP 20238994A JP H0859796 A JPH0859796 A JP H0859796A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- epoxy resin
- resin composition
- meth
- polymer
- acrylic acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K1/00—Printed circuits
- H05K1/02—Details
- H05K1/03—Use of materials for the substrate
- H05K1/0313—Organic insulating material
- H05K1/032—Organic insulating material consisting of one material
- H05K1/0326—Organic insulating material consisting of one material containing O
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Epoxy Resins (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】耐熱性を低下することなく銅箔および層間接着
力、耐熱性、応力緩和性、耐トラッキング性を向上させ
た積層板用エポキシ樹脂組成物を提供する。 【構成】(メタ)アクリル酸エステル系重合体を含有せ
しめた100℃以下で液状のエポキシ樹脂(B)に鎖長
延長剤と触媒を添加、反応せしめて(メタ)アクリル酸
エステル系重合体の2〜25重量部を含有したエポキシ
当量が230〜1200g/eqのエポキシ樹脂(A)
を必須の成分として含有することを特徴とする積層板用
エポキシ樹脂組成物。
力、耐熱性、応力緩和性、耐トラッキング性を向上させ
た積層板用エポキシ樹脂組成物を提供する。 【構成】(メタ)アクリル酸エステル系重合体を含有せ
しめた100℃以下で液状のエポキシ樹脂(B)に鎖長
延長剤と触媒を添加、反応せしめて(メタ)アクリル酸
エステル系重合体の2〜25重量部を含有したエポキシ
当量が230〜1200g/eqのエポキシ樹脂(A)
を必須の成分として含有することを特徴とする積層板用
エポキシ樹脂組成物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、層間接着性、耐熱性、
応力緩和性、耐トラッキング性等が要求される積層板及
び接着剤等に用いられる積層板用エポキシ樹脂組成物に
関する。
応力緩和性、耐トラッキング性等が要求される積層板及
び接着剤等に用いられる積層板用エポキシ樹脂組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、エポキシ樹脂はその電気的特
性の優れていることから積層板、接着剤等に広く用いら
れているが、堅くて脆く高温からの冷却による内部応力
の発生による硬化物のソリや密着性の低下を起こし易い
等の短所があること、および外部からの衝撃に対してガ
ラスクロス間の層間剥離を生じ易い欠点があり、その改
善が求められている。これらの欠点を改良するためにエ
ラストマ−としてアクリロニトリル・ブタジエンゴムが
主に用いられているが、耐熱性が低下すると言う短所が
ある。
性の優れていることから積層板、接着剤等に広く用いら
れているが、堅くて脆く高温からの冷却による内部応力
の発生による硬化物のソリや密着性の低下を起こし易い
等の短所があること、および外部からの衝撃に対してガ
ラスクロス間の層間剥離を生じ易い欠点があり、その改
善が求められている。これらの欠点を改良するためにエ
ラストマ−としてアクリロニトリル・ブタジエンゴムが
主に用いられているが、耐熱性が低下すると言う短所が
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、従来の
エポキシ樹脂が有する耐熱性を維持しながら銅箔および
層間接着性、応力緩和性、耐トラッキング性に優れた積
層板を得るための有用なエポキシ樹脂について種々検討
した結果、エポキシ樹脂にエラストマ−成分である(メ
タ)アクリル酸エステル系重合体成分を2〜25重量部
含有させ所定のエポキシ当量とすることにより上記の課
題を解決しうることを見出し、本発明を完成したもの
で、本発明は、銅箔および層間接着性、応力緩和性、耐
トラッキング性に優れた積層板を得るためのエポキシ樹
脂組成物を提供することを目的とする。
エポキシ樹脂が有する耐熱性を維持しながら銅箔および
層間接着性、応力緩和性、耐トラッキング性に優れた積
層板を得るための有用なエポキシ樹脂について種々検討
した結果、エポキシ樹脂にエラストマ−成分である(メ
タ)アクリル酸エステル系重合体成分を2〜25重量部
含有させ所定のエポキシ当量とすることにより上記の課
題を解決しうることを見出し、本発明を完成したもの
で、本発明は、銅箔および層間接着性、応力緩和性、耐
トラッキング性に優れた積層板を得るためのエポキシ樹
脂組成物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、(メ
タ)アクリル酸エステル系重合体を含有せしめた100
℃以下で液状のエポキシ樹脂(B)に触媒の存在下、鎖
長延長剤と反応せしめた(メタ)アクリル酸エステル系
重合体の2〜25重量部を含有したエポキシ当量が23
0〜1200g/eqのエポキシ樹脂(A)を必須の成
分として含有することを特徴とする積層板用エポキシ樹
脂組成物である。即ち、本発明は、(メタ)アクリル酸
エステル系重合体成分を2〜25重量部含有させると共
にエポキシ当量が230〜1200g/eqのエポキシ
樹脂(A)とするのであって、エポキシ樹脂のエポキシ
当量が230〜1200g/eqの範囲内である場合に
は流れ性、加工性、接着性、耐熱性、応力緩和性に優れ
た性能を得ることができる。
タ)アクリル酸エステル系重合体を含有せしめた100
℃以下で液状のエポキシ樹脂(B)に触媒の存在下、鎖
長延長剤と反応せしめた(メタ)アクリル酸エステル系
重合体の2〜25重量部を含有したエポキシ当量が23
0〜1200g/eqのエポキシ樹脂(A)を必須の成
分として含有することを特徴とする積層板用エポキシ樹
脂組成物である。即ち、本発明は、(メタ)アクリル酸
エステル系重合体成分を2〜25重量部含有させると共
にエポキシ当量が230〜1200g/eqのエポキシ
樹脂(A)とするのであって、エポキシ樹脂のエポキシ
当量が230〜1200g/eqの範囲内である場合に
は流れ性、加工性、接着性、耐熱性、応力緩和性に優れ
た性能を得ることができる。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
かかるエポキシ樹脂(A)は、100℃以下で液状を有
するエポキシ樹脂(B)に予め(メタ)アクリル酸エス
テル系重合体成分を均一に含有分散せした後、触媒の存
在下、鎖長延長剤と反応させて所定のエポキシ当量に調
整することによって得られる。しかして、本発明に用い
られる(メタ)アクリル酸エステル系重合体成分を均一
に含有分散したエポキシ樹脂は、公知の方法によって製
造することができる。例えば、乳化重合法、懸濁重合
法、溶液重合法等従来の各種の重合方法で製造した(メ
タ)アクリル酸エステル系重合体と所定の温度で液状で
あるエポキシ樹脂とを剪断力下で強制撹拌した後、水ま
たは溶媒を除去する方法、粉末の重合体微粒子をエポキ
シ樹脂中に加熱混合する方法、エポキシ樹脂中でアクリ
ル系モノマ−を共重合させる方法等が挙げられるが、乳
化重合によって得られた(メタ)アクリル酸エステル系
重合体の水分散体を100℃以下で液状であるエポキシ
樹脂中に添加して剪断力下で強制撹拌後脱水させる方法
が好ましく、工業的にも有利である。
かかるエポキシ樹脂(A)は、100℃以下で液状を有
するエポキシ樹脂(B)に予め(メタ)アクリル酸エス
テル系重合体成分を均一に含有分散せした後、触媒の存
在下、鎖長延長剤と反応させて所定のエポキシ当量に調
整することによって得られる。しかして、本発明に用い
られる(メタ)アクリル酸エステル系重合体成分を均一
に含有分散したエポキシ樹脂は、公知の方法によって製
造することができる。例えば、乳化重合法、懸濁重合
法、溶液重合法等従来の各種の重合方法で製造した(メ
タ)アクリル酸エステル系重合体と所定の温度で液状で
あるエポキシ樹脂とを剪断力下で強制撹拌した後、水ま
たは溶媒を除去する方法、粉末の重合体微粒子をエポキ
シ樹脂中に加熱混合する方法、エポキシ樹脂中でアクリ
ル系モノマ−を共重合させる方法等が挙げられるが、乳
化重合によって得られた(メタ)アクリル酸エステル系
重合体の水分散体を100℃以下で液状であるエポキシ
樹脂中に添加して剪断力下で強制撹拌後脱水させる方法
が好ましく、工業的にも有利である。
【0006】本発明に用いられる100℃以下で液状の
エポキシ樹脂(B)は、一分子中に2個以上のエポキシ
基を有する多官能タイプが好ましく、ビスフェノ−ル
A、ビスフェノ−ルFおよびテトラブロムビスフェノ−
ルA等のビスフェノ−ル類等のジグリシジルエ−テル
類、ポリエチレングリコ−ル、ポリプロピレングリコ−
ル等のアルコ−ルのポリグリシジルエ−テル類、ヘキサ
ヒドロフタル酸、ダイマ−酸等のポリグリシジルエステ
ル類、ジアミノジフェニルメタン等のポリグリシジルア
ミン類、フェノ−ルノボラック、オルソクレゾル−ルノ
ボラック等のノボラック型ポリグリシジルエ−テル類お
よび水添ビスフェノ−ル等のジグリシジルエ−テル類、
3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4エポキ
シシクロヘキシルカルボキシレ−ト等の脂環式エポキシ
化合物等の1ないし数種類を混合させて用いても良い。
エポキシ樹脂(B)は、一分子中に2個以上のエポキシ
基を有する多官能タイプが好ましく、ビスフェノ−ル
A、ビスフェノ−ルFおよびテトラブロムビスフェノ−
ルA等のビスフェノ−ル類等のジグリシジルエ−テル
類、ポリエチレングリコ−ル、ポリプロピレングリコ−
ル等のアルコ−ルのポリグリシジルエ−テル類、ヘキサ
ヒドロフタル酸、ダイマ−酸等のポリグリシジルエステ
ル類、ジアミノジフェニルメタン等のポリグリシジルア
ミン類、フェノ−ルノボラック、オルソクレゾル−ルノ
ボラック等のノボラック型ポリグリシジルエ−テル類お
よび水添ビスフェノ−ル等のジグリシジルエ−テル類、
3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4エポキ
シシクロヘキシルカルボキシレ−ト等の脂環式エポキシ
化合物等の1ないし数種類を混合させて用いても良い。
【0007】(メタ)アクリル酸エステル系重合体の製
造に使用されるモノマ−としては、(メタ)アクリル酸
メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル
酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)
アクリル酸イソアミル、(メタ)アクリル酸2−エチル
ヘキシル、(メタ)アクリル酸デシル等のアクリル酸エ
ステル類とこれらに対応する(メタ)アクリル酸のアル
キルエステル類、官能基を有するモノマ−としては例え
ば(メタ)アクリル酸のようなカルボキシ基含有モノマ
−、アクリル酸ヒドロキシプロピル、メタクリル酸ヒド
ロキシプロピルなどの水酸基含有モノマ−、N−メチロ
−ルアクリルアミド、ジメチロ−ルアクリルアミドなど
のメチロ−ル基含有モノマ−、N−ブトキシメチルアク
リルアミドなどのアルコキシメチル含有モノマ−、グリ
シジル(メタ)アクリレ−ト、(メタ)アクリルグリシ
ジルエ−テルなどのエポキシ基を含有するモノマ−、ア
クリロニトリル、メタクリルニトリル、アゾビスイソブ
チルニトリルなどのシアノ基含有モノマ−、更に架橋用
モノマ−としてジビニルベンゼン、アリルメタクリレ−
ト、エチレングリコ−ルジメタクリレ−ト等を使用する
ことができる。
造に使用されるモノマ−としては、(メタ)アクリル酸
メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル
酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)
アクリル酸イソアミル、(メタ)アクリル酸2−エチル
ヘキシル、(メタ)アクリル酸デシル等のアクリル酸エ
ステル類とこれらに対応する(メタ)アクリル酸のアル
キルエステル類、官能基を有するモノマ−としては例え
ば(メタ)アクリル酸のようなカルボキシ基含有モノマ
−、アクリル酸ヒドロキシプロピル、メタクリル酸ヒド
ロキシプロピルなどの水酸基含有モノマ−、N−メチロ
−ルアクリルアミド、ジメチロ−ルアクリルアミドなど
のメチロ−ル基含有モノマ−、N−ブトキシメチルアク
リルアミドなどのアルコキシメチル含有モノマ−、グリ
シジル(メタ)アクリレ−ト、(メタ)アクリルグリシ
ジルエ−テルなどのエポキシ基を含有するモノマ−、ア
クリロニトリル、メタクリルニトリル、アゾビスイソブ
チルニトリルなどのシアノ基含有モノマ−、更に架橋用
モノマ−としてジビニルベンゼン、アリルメタクリレ−
ト、エチレングリコ−ルジメタクリレ−ト等を使用する
ことができる。
【0008】モノマ−の乳化重合としては従来より知ら
れた方法が適用できる。例えば、乳化剤、水、重合触媒
およびモノマ−とを一括混合して重合する方法、モノマ
−を後で添加する方法、予めモノマ−を乳化させるプレ
エマルジョン法、分解性あるいは重合性の界面活性剤を
用いるソ−プフリ−エマルジョン重合法および多層構造
を形成する多段重合法等が挙げられる。乳化重合に用い
られる触媒としては例えば、過硫酸カリ、過硫酸アンモ
ニウム、過酸化水素等の乳化重合に一般的に用いられる
ものを使用することができる。また乳化剤としてはアニ
オン系、ノニオン系のものを使用することができる。重
合は通常30〜90℃の温度で、反応時間は2〜10時
間で行われる。
れた方法が適用できる。例えば、乳化剤、水、重合触媒
およびモノマ−とを一括混合して重合する方法、モノマ
−を後で添加する方法、予めモノマ−を乳化させるプレ
エマルジョン法、分解性あるいは重合性の界面活性剤を
用いるソ−プフリ−エマルジョン重合法および多層構造
を形成する多段重合法等が挙げられる。乳化重合に用い
られる触媒としては例えば、過硫酸カリ、過硫酸アンモ
ニウム、過酸化水素等の乳化重合に一般的に用いられる
ものを使用することができる。また乳化剤としてはアニ
オン系、ノニオン系のものを使用することができる。重
合は通常30〜90℃の温度で、反応時間は2〜10時
間で行われる。
【0009】乳化重合によって得られた(メタ)アクリ
ル酸エステル系重合体の水分散体を、100℃以下で液
状であるエポキシ樹脂(B)中に剪断力下で混合させた
後、80〜200℃の温度で200torr以下の減圧
下で脱水することにより該重合体が均一に含有分散され
た液状エポキシ樹脂を製造することができ、さらに得ら
れたエポキシ樹脂とフェノ−ル類および/またはアルコ
−ル類、カルボキシ含有化合物等の鎖長延長剤と重付加
反応することにより所望のエポキシ当量にすることがで
きる。フェノ−ル類としては、ノニルフェノ−ル、ブチ
ルフェノ−ル等の1価のフェノ−ル類、レゾルシン、ハ
イドロキノン、カテコ−ル、ピロガロ−ル等の2価およ
び3価の単核のフェノ−ル類、ビフェノ−ル、ビスフェ
ノ−ル、ハロゲン化ビスフェノ−ル類等の2価のフェノ
−ル類、フェノ−ル性水酸基を有する化合物類とアルデ
ヒド類との縮合反応によるノボラック樹脂等が挙げら
れ、アルコ−ル類としてはポリオ−ル類、ポリエステル
ポリオ−ル類、ポリエ−テルポリオ−ル類等を挙げるこ
とができ、カルボキシ化合物としては水添ビスフェノ−
ルAとヘキサヒドロ無水フタル酸の付加物、酸性ポリエ
ステル類等を上げることができる。これらは1種類また
は数種類を混合して用いることができる。重付加反応に
用いられる触媒としては、ベンジルジメチルアミン、ト
リエチルアミン、ベンジルアミン、等の第3アミン、2
−メチルイミダゾ−ル、2−エチル−4−メチルイミダ
ゾ−ル等のイミダゾ−ル類、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム等の水酸化アルカリ金属、ベンジルトリメチル
アンモニウムクロライド、テトラアンモニウムクロリド
等の第4アンモニウム化合物、トリフェニルホスフィ
ン、トリブチルホスフィン等のホスフィン類、n−ブチ
ルトリフェニルホスホニウムブロマイド等のホスホニウ
ム塩が挙げられる。触媒は重合体含有エポキシ樹脂に対
して10ppm〜0.5%の量を用い、60〜200℃
好ましくは120〜180℃で1〜10時間反応させ
る。本発明のエポキシ樹脂組成物を用いて製造される積
層板、接着剤の難燃性が要求される場合にはハロゲン化
物を含有させることが好ましく、テトラブロムビスフェ
ノ−ルA、テトラブロムビスフェノ−ルAのジグリシジ
ルエ−テル等が用いることができる。
ル酸エステル系重合体の水分散体を、100℃以下で液
状であるエポキシ樹脂(B)中に剪断力下で混合させた
後、80〜200℃の温度で200torr以下の減圧
下で脱水することにより該重合体が均一に含有分散され
た液状エポキシ樹脂を製造することができ、さらに得ら
れたエポキシ樹脂とフェノ−ル類および/またはアルコ
−ル類、カルボキシ含有化合物等の鎖長延長剤と重付加
反応することにより所望のエポキシ当量にすることがで
きる。フェノ−ル類としては、ノニルフェノ−ル、ブチ
ルフェノ−ル等の1価のフェノ−ル類、レゾルシン、ハ
イドロキノン、カテコ−ル、ピロガロ−ル等の2価およ
び3価の単核のフェノ−ル類、ビフェノ−ル、ビスフェ
ノ−ル、ハロゲン化ビスフェノ−ル類等の2価のフェノ
−ル類、フェノ−ル性水酸基を有する化合物類とアルデ
ヒド類との縮合反応によるノボラック樹脂等が挙げら
れ、アルコ−ル類としてはポリオ−ル類、ポリエステル
ポリオ−ル類、ポリエ−テルポリオ−ル類等を挙げるこ
とができ、カルボキシ化合物としては水添ビスフェノ−
ルAとヘキサヒドロ無水フタル酸の付加物、酸性ポリエ
ステル類等を上げることができる。これらは1種類また
は数種類を混合して用いることができる。重付加反応に
用いられる触媒としては、ベンジルジメチルアミン、ト
リエチルアミン、ベンジルアミン、等の第3アミン、2
−メチルイミダゾ−ル、2−エチル−4−メチルイミダ
ゾ−ル等のイミダゾ−ル類、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム等の水酸化アルカリ金属、ベンジルトリメチル
アンモニウムクロライド、テトラアンモニウムクロリド
等の第4アンモニウム化合物、トリフェニルホスフィ
ン、トリブチルホスフィン等のホスフィン類、n−ブチ
ルトリフェニルホスホニウムブロマイド等のホスホニウ
ム塩が挙げられる。触媒は重合体含有エポキシ樹脂に対
して10ppm〜0.5%の量を用い、60〜200℃
好ましくは120〜180℃で1〜10時間反応させ
る。本発明のエポキシ樹脂組成物を用いて製造される積
層板、接着剤の難燃性が要求される場合にはハロゲン化
物を含有させることが好ましく、テトラブロムビスフェ
ノ−ルA、テトラブロムビスフェノ−ルAのジグリシジ
ルエ−テル等が用いることができる。
【0010】本発明のエポキシ樹脂中の(メタ)アクリ
ル酸エステル系重合体の含有量は2重量部〜25重量部
とするのが好ましい。2重量部以下では目的とする銅箔
および層間接着性、応力緩和性、耐トラッキング性にす
ぐれた積層板が得られず、25重量部以上では樹脂の溶
融粘度が上昇する等の問題点がある。また、該重合体を
含有分散させる場合にはエポキシ樹脂中に分散相として
均一かつ安定に存在させるために、2μm以下、好まし
くは0.5μm以下の粒子径であることが好ましい。ま
た、該重合体のガラス転移温度が室温以上の場合には、
本発明の目的とする積層板としての特性が改善されない
ため、室温以下好ましくは0℃以下とするのが好まし
い。このため、該重合体の製造に当たっては前述したモ
ノマ−の種類と組み合わせを考慮する必要がある。
ル酸エステル系重合体の含有量は2重量部〜25重量部
とするのが好ましい。2重量部以下では目的とする銅箔
および層間接着性、応力緩和性、耐トラッキング性にす
ぐれた積層板が得られず、25重量部以上では樹脂の溶
融粘度が上昇する等の問題点がある。また、該重合体を
含有分散させる場合にはエポキシ樹脂中に分散相として
均一かつ安定に存在させるために、2μm以下、好まし
くは0.5μm以下の粒子径であることが好ましい。ま
た、該重合体のガラス転移温度が室温以上の場合には、
本発明の目的とする積層板としての特性が改善されない
ため、室温以下好ましくは0℃以下とするのが好まし
い。このため、該重合体の製造に当たっては前述したモ
ノマ−の種類と組み合わせを考慮する必要がある。
【0011】本発明のエポキシ樹脂組成物(A)は硬化
させる目的で硬化剤を配合して一般的には用いられる
が、特に硬化剤を限定するものではなく、一般的に使用
される硬化剤、例えば、脂肪族アミン類、芳香族アミン
類、酸無水物類、イミダゾ−ル類、ヒドラジッド類、ジ
シアンジアミド類、フェノ−ル性水酸基含有化合物等を
用いることができる。脂肪族アミン類としては、エチレ
ンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエトレンテト
ラミン、テトラエチレンペンタミン、ヘキサメチレンジ
アミン,N,N−ジメチルプロピレンジアミン、N,N
−ジエチルプロピレンジアミン等が挙げられる。芳香族
アミン類としては、m−キシリレンジアミン、m−フェ
ニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、ビス(4−
アミノフェニル)メタン、ビス(4−アミノフェニル)
スルホン等が挙げられる。その他にアミン系硬化剤とし
ては、前記アミン類とのモノエポキシ化合物の付加物、
ビスフェノ−ルAおよび/またはビスフェノ−ルF型エ
ポキシ樹脂の付加物、脂環式エポキシ樹脂の付加物、ダ
イマ−酸の付加縮重合物等も使用することができる。酸
無水物としては、無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタ
ル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、無水トリメリット
酸、無水ピロメリット酸、無水コハク酸等が挙げられ
る。イミダゾ−ル類としては、2−メチルイミダゾ−
ル、2−エチル−4−メチルイミダゾ−ル等が挙げられ
る。さらには、フェノ−ル性水酸基含有化合物(東都化
成(株)製TH−4000、TH−4100等の両末端フ
ェノ−ル性水酸基含有のエポキシ樹脂硬化剤、フェノ−
ルノボラック樹脂、クレゾ−ルノボラック樹脂)を用い
ることができる。
させる目的で硬化剤を配合して一般的には用いられる
が、特に硬化剤を限定するものではなく、一般的に使用
される硬化剤、例えば、脂肪族アミン類、芳香族アミン
類、酸無水物類、イミダゾ−ル類、ヒドラジッド類、ジ
シアンジアミド類、フェノ−ル性水酸基含有化合物等を
用いることができる。脂肪族アミン類としては、エチレ
ンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエトレンテト
ラミン、テトラエチレンペンタミン、ヘキサメチレンジ
アミン,N,N−ジメチルプロピレンジアミン、N,N
−ジエチルプロピレンジアミン等が挙げられる。芳香族
アミン類としては、m−キシリレンジアミン、m−フェ
ニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、ビス(4−
アミノフェニル)メタン、ビス(4−アミノフェニル)
スルホン等が挙げられる。その他にアミン系硬化剤とし
ては、前記アミン類とのモノエポキシ化合物の付加物、
ビスフェノ−ルAおよび/またはビスフェノ−ルF型エ
ポキシ樹脂の付加物、脂環式エポキシ樹脂の付加物、ダ
イマ−酸の付加縮重合物等も使用することができる。酸
無水物としては、無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタ
ル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、無水トリメリット
酸、無水ピロメリット酸、無水コハク酸等が挙げられ
る。イミダゾ−ル類としては、2−メチルイミダゾ−
ル、2−エチル−4−メチルイミダゾ−ル等が挙げられ
る。さらには、フェノ−ル性水酸基含有化合物(東都化
成(株)製TH−4000、TH−4100等の両末端フ
ェノ−ル性水酸基含有のエポキシ樹脂硬化剤、フェノ−
ルノボラック樹脂、クレゾ−ルノボラック樹脂)を用い
ることができる。
【0012】本発明の組成物には、上述した各成分の他
に必要に応じて各種の添加剤、充填剤を適宜に配合する
ことができる。以下に実施例によって本発明を具体的に
説明するが、勿論この例のみに限定さるものではない。
尚、「部」は特に断らない限り重量部をあらわすもので
ある。
に必要に応じて各種の添加剤、充填剤を適宜に配合する
ことができる。以下に実施例によって本発明を具体的に
説明するが、勿論この例のみに限定さるものではない。
尚、「部」は特に断らない限り重量部をあらわすもので
ある。
【0013】
参考例1 モノマ−成分として、メタクリル酸6部、ブタジエン6
7部、アクリルニトリル25部およびジビニルベンゼン
2部を用い、これらに、水250部、ドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウム1部、第3級ドデシルメルカプタ
ン0.45部、過硫酸カリウム0.27部、シアノエチ
ル化ジエタノ−ルアミン0.15部、水酸化カリウム
0.1部を加え、常法によりオ−トクレ−ブ中で20℃
にて共重合を行った。重合転化率が70%以上になった
時点で0.2部のヒドロキシアミン硫酸塩を添加して重
合を停止させた後、水蒸気蒸留により残存する未反応モ
ノマ−を除去して重合体の水分散体を得た。撹拌機、温
度計、コンデンサ−および窒素ガス供給装置を備えた反
応容器内にエポキシ樹脂(B)としてYD−128(東
都化成(株)製、エポキシ当量187g/eq、25℃粘
度12800mps))300gを仕込み、前記で得た
重合体の水分散体300gを加えて徐々に加熱を行い脱
水しながら150℃に加温させた。次に100torr
の減圧下で十分に脱水してから100メッシュの金網で
濾過して重合体が均一に含有分散された白色の液状エポ
キシ樹脂を得た。このもののエポキシ当量は226g/
eq、25℃における粘度は50ps、重合体含有量は
16.6%、重合体の粒径は0.3±0.1μであり、ガ
ラス転移温度は−30℃であった。
7部、アクリルニトリル25部およびジビニルベンゼン
2部を用い、これらに、水250部、ドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウム1部、第3級ドデシルメルカプタ
ン0.45部、過硫酸カリウム0.27部、シアノエチ
ル化ジエタノ−ルアミン0.15部、水酸化カリウム
0.1部を加え、常法によりオ−トクレ−ブ中で20℃
にて共重合を行った。重合転化率が70%以上になった
時点で0.2部のヒドロキシアミン硫酸塩を添加して重
合を停止させた後、水蒸気蒸留により残存する未反応モ
ノマ−を除去して重合体の水分散体を得た。撹拌機、温
度計、コンデンサ−および窒素ガス供給装置を備えた反
応容器内にエポキシ樹脂(B)としてYD−128(東
都化成(株)製、エポキシ当量187g/eq、25℃粘
度12800mps))300gを仕込み、前記で得た
重合体の水分散体300gを加えて徐々に加熱を行い脱
水しながら150℃に加温させた。次に100torr
の減圧下で十分に脱水してから100メッシュの金網で
濾過して重合体が均一に含有分散された白色の液状エポ
キシ樹脂を得た。このもののエポキシ当量は226g/
eq、25℃における粘度は50ps、重合体含有量は
16.6%、重合体の粒径は0.3±0.1μであり、ガ
ラス転移温度は−30℃であった。
【0014】実施例1 撹拌装置、窒素ガス供給装置、コンデンサ−、温度計、
加熱・冷却装置を備えた重合試験機に設置された4ツ口
セパラブルフラスコに参考例1で得られた重合体含有分
散液状エポキシ樹脂635.0gと、テトラブロムビス
フェノ−ルAの365.0gを仕込み120℃まで徐々
に加熱して均一となるように撹拌を続け、触媒としてト
リフェニルホスフィンの0.18gを加えて更に撹拌を
続け温度を120℃に保持して全体を均一にした。この
後に徐々に加熱を行い170℃まで昇温し、170℃±
1℃で4時間反応し、エポキシ当量が681g/eq、
臭素分21.5wt%、重合体成分含有量12.4%を
含む乳白色の常温で固体状のエポキシ樹脂aを得た。
加熱・冷却装置を備えた重合試験機に設置された4ツ口
セパラブルフラスコに参考例1で得られた重合体含有分
散液状エポキシ樹脂635.0gと、テトラブロムビス
フェノ−ルAの365.0gを仕込み120℃まで徐々
に加熱して均一となるように撹拌を続け、触媒としてト
リフェニルホスフィンの0.18gを加えて更に撹拌を
続け温度を120℃に保持して全体を均一にした。この
後に徐々に加熱を行い170℃まで昇温し、170℃±
1℃で4時間反応し、エポキシ当量が681g/eq、
臭素分21.5wt%、重合体成分含有量12.4%を
含む乳白色の常温で固体状のエポキシ樹脂aを得た。
【0015】実施例2 実施例1と同様に参考例1で得られた重合体含有分散エ
ポキシ樹脂480.0gとテトラブロムビスフェノ−ル
Aの365.0gおよびYD−128(東都化成(株)製
ビスフェ−ルA型エポキシ樹脂 エポキシ当量187g
/eq)の155.0gを仕込み実施例1で用いた触媒
を0.18gを加えて170℃±1℃で4時間反応し、
エポキシ当量620.g/eq、臭素分21.5%、重合
体成分含有量8%を含む乳白色の常温で固体状のエポキ
シ樹脂bを得た。 実施例3 実施例1と同様に参考例1で得られた重合体含有分散エ
ポキシ樹脂480.0gとテトラブロムビスフェノ−ル
Aの365.0g、YDF−170(東都化成(株)製
ビスフェノ−ルF型エポキシ樹脂 エポキシ当量170
g/eq)の155.0gを仕込み実施例1で用いた触
媒を0.18gを加えて170℃±1℃で4時間反応
し、エポキシ当量590g/eq、臭素分21.5%、
重合体成分含有量8%を含む乳白色の常温で固体状のエ
ポキシ樹脂cを得た。
ポキシ樹脂480.0gとテトラブロムビスフェノ−ル
Aの365.0gおよびYD−128(東都化成(株)製
ビスフェ−ルA型エポキシ樹脂 エポキシ当量187g
/eq)の155.0gを仕込み実施例1で用いた触媒
を0.18gを加えて170℃±1℃で4時間反応し、
エポキシ当量620.g/eq、臭素分21.5%、重合
体成分含有量8%を含む乳白色の常温で固体状のエポキ
シ樹脂bを得た。 実施例3 実施例1と同様に参考例1で得られた重合体含有分散エ
ポキシ樹脂480.0gとテトラブロムビスフェノ−ル
Aの365.0g、YDF−170(東都化成(株)製
ビスフェノ−ルF型エポキシ樹脂 エポキシ当量170
g/eq)の155.0gを仕込み実施例1で用いた触
媒を0.18gを加えて170℃±1℃で4時間反応
し、エポキシ当量590g/eq、臭素分21.5%、
重合体成分含有量8%を含む乳白色の常温で固体状のエ
ポキシ樹脂cを得た。
【0016】実施例4 実施例1と同様に参考例1で得られた重合体含有分散エ
ポキシ樹脂495.0gとYDB−400(東都化成
(株)製 臭素化エポキシ樹脂 エポキシ当量400g
/eq、軟化点69℃、臭素分49.0%)の430.
0gおよびオルソクレゾ−ルノボラック樹脂D−5(東
都化成(株)製)の75.0gを仕込み、実施例1で用
いた触媒を0.18gを加えて170℃±1℃で4時間
反応し、エポキシ当量377g/eq、臭素分21.1
%、重合体成分含有量8%を含む乳白色の常温で固体状
のエポキシ樹脂dを得た。
ポキシ樹脂495.0gとYDB−400(東都化成
(株)製 臭素化エポキシ樹脂 エポキシ当量400g
/eq、軟化点69℃、臭素分49.0%)の430.
0gおよびオルソクレゾ−ルノボラック樹脂D−5(東
都化成(株)製)の75.0gを仕込み、実施例1で用
いた触媒を0.18gを加えて170℃±1℃で4時間
反応し、エポキシ当量377g/eq、臭素分21.1
%、重合体成分含有量8%を含む乳白色の常温で固体状
のエポキシ樹脂dを得た。
【0017】比較例1 撹拌装置、窒素ガス供給装置、コンデンサ−、温度計、
加熱・冷却装置を備えた重合試験機に設置された4ツ口
セパラブルフラスコにYD−128の555gとテトラ
ブロムビスフェノ−ルAの365gおよびCTBN−1
300X13(米国グッドリッチ社製液状ポリブタジエ
ン−アクリロニトリル共重合液状ゴム)の80gを仕込
み実施例1で用いた触媒を0.18gを加えて170℃
±1℃で4時間反応し、エポキシ当量633g/eq、
臭素分21.5%、ゴム成分8%を含む淡黄色の固体状
のエポキシ樹脂eを得た。 比較例2 比較例1と同様に YD−128の603gとテトラブ
ロムビスフェノ−ルAの365gおよびビスフェノ−ル
Aの32gを仕込み実施例1で用いた触媒を0.18g
を加えて170℃±1℃で4時間反応し、エポキシ当量
623g/eq、臭素分21.5%の無色透明の固体状
のエポキシ樹脂fを得た。 比較例3 YDB−500(東都化成(株)製 臭素化エポキシ樹
脂 エポキシ当量515g/eq、軟化点75℃、臭素
分21.4%)。エポキシ樹脂gとする。以下に実施例
で得たエポキシ樹脂の銅張積層板としての特性を比較例
と共に示す。積層板の作成条件は次の通りである。
加熱・冷却装置を備えた重合試験機に設置された4ツ口
セパラブルフラスコにYD−128の555gとテトラ
ブロムビスフェノ−ルAの365gおよびCTBN−1
300X13(米国グッドリッチ社製液状ポリブタジエ
ン−アクリロニトリル共重合液状ゴム)の80gを仕込
み実施例1で用いた触媒を0.18gを加えて170℃
±1℃で4時間反応し、エポキシ当量633g/eq、
臭素分21.5%、ゴム成分8%を含む淡黄色の固体状
のエポキシ樹脂eを得た。 比較例2 比較例1と同様に YD−128の603gとテトラブ
ロムビスフェノ−ルAの365gおよびビスフェノ−ル
Aの32gを仕込み実施例1で用いた触媒を0.18g
を加えて170℃±1℃で4時間反応し、エポキシ当量
623g/eq、臭素分21.5%の無色透明の固体状
のエポキシ樹脂fを得た。 比較例3 YDB−500(東都化成(株)製 臭素化エポキシ樹
脂 エポキシ当量515g/eq、軟化点75℃、臭素
分21.4%)。エポキシ樹脂gとする。以下に実施例
で得たエポキシ樹脂の銅張積層板としての特性を比較例
と共に示す。積層板の作成条件は次の通りである。
【0018】積層板作成条件 各樹脂をメチルエチルケトンに溶解し、硬化剤ジシアン
ジアミド(日本カ−バイド工業(株)製DICY)および
2−エチル−4−メチルイミダゾ−ル(四国化成工業
(株)製2E4MZ)のメチルセロソルブ溶液を下記配合
比で混合し、ガラスクロス(日東紡(株)製WE−18K
105B22)に含浸して150℃×6minの乾燥を
行いB−ステ−ジ化した。B−ステ−ジ化したプリプレ
グ8プライに三井金属鉱業(株)製銅箔3EC(35μ)
を重ね、170℃×2hr、20kg/cm2の硬化条
件で、樹脂含有率約42%の両面銅張積層板を作成し
た。各エポキシ樹脂の特性及び得られた両面銅張積層板
の性質を表1に示す。
ジアミド(日本カ−バイド工業(株)製DICY)および
2−エチル−4−メチルイミダゾ−ル(四国化成工業
(株)製2E4MZ)のメチルセロソルブ溶液を下記配合
比で混合し、ガラスクロス(日東紡(株)製WE−18K
105B22)に含浸して150℃×6minの乾燥を
行いB−ステ−ジ化した。B−ステ−ジ化したプリプレ
グ8プライに三井金属鉱業(株)製銅箔3EC(35μ)
を重ね、170℃×2hr、20kg/cm2の硬化条
件で、樹脂含有率約42%の両面銅張積層板を作成し
た。各エポキシ樹脂の特性及び得られた両面銅張積層板
の性質を表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】*1 Tgは、デュポン社粘弾性スペクト
ロメ−タ−DMA982にて2℃/minの昇温速度で
測定しE′とtanδの値で示した。 *2 ハンダ耐熱性は*3の強制吸湿処理した試験片を
260℃のハンダ浴に90秒間浸漬してフクレの有無を
目視により調べた。 *3 吸水率は銅箔をエッチングによって除去した後、
50℃×24hrの乾燥を行い、120℃×100%湿
度×2hrの強制吸湿処理して測定した。 *4 IEC−112に従い、銅張積層板の銅箔をエッ
チング除去したサンプルの表面に4mmの間隔で電極を
あて、所定の電圧をかけながら0.1%NH4Cl水溶
液を滴下した時に1A以上の電流が流れない最大の電圧
を測定した。
ロメ−タ−DMA982にて2℃/minの昇温速度で
測定しE′とtanδの値で示した。 *2 ハンダ耐熱性は*3の強制吸湿処理した試験片を
260℃のハンダ浴に90秒間浸漬してフクレの有無を
目視により調べた。 *3 吸水率は銅箔をエッチングによって除去した後、
50℃×24hrの乾燥を行い、120℃×100%湿
度×2hrの強制吸湿処理して測定した。 *4 IEC−112に従い、銅張積層板の銅箔をエッ
チング除去したサンプルの表面に4mmの間隔で電極を
あて、所定の電圧をかけながら0.1%NH4Cl水溶
液を滴下した時に1A以上の電流が流れない最大の電圧
を測定した。
【0021】
【発明の効果】銅箔および層間接着性、耐熱性、応力緩
和特性および耐トラッキング性に優れる積層板を得る。
和特性および耐トラッキング性に優れる積層板を得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 63/00 NJP (72)発明者 細野 高良 東京都江戸川区東葛西3−17−14東都化成 株式会社研究所内
Claims (6)
- 【請求項1】 (メタ)アクリル酸エステル系重合体を
含有せしめた100℃以下で液状のエポキシ樹脂(B)
に鎖長延長剤と触媒を添加、反応せしめて(メタ)アク
リル酸エステル系重合体の2〜25重量部を含有したエ
ポキシ当量が230〜1200g/eqのエポキシ樹脂
(A)を必須の成分として含有することを特徴とする積
層板用エポキシ樹脂組成物。 - 【請求項2】 エポキシ樹脂(B)がビスフェノ−ル型
エポキシ樹脂および/またはハロゲン化ビスフェノ−ル
型エポキシ樹脂である請求項1記載の積層板用エポキシ
樹脂組成物。 - 【請求項3】 エポキシ樹脂(B)が水添ビスフェノ−
ル型ジグリシジルエ−テルおよび/または脂環式ジグリ
シジルエ−テルである請求項1記載の積層板用エポキシ
樹脂組成物。 - 【請求項4】 鎖長延長剤がビスフェノ−ル類および/
またはハロゲン化ビスフェノ−ル類である請求項1記載
の積層板用エポキシ樹脂組成物。 - 【請求項5】 鎖長延長剤がフェノ−ル性水酸基を有す
る化合物類とアルデヒド類との縮合反応物である請求項
1記載の積層板用エポキシ樹脂組成物。 - 【請求項6】 (メタ)アクリル酸エステル系重合体が
粒径2μm以下の微粒子架橋重合体であり、ガラス転移
温度が室温以下である請求項1記載の積層板用エポキシ
樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20238994A JP3465153B2 (ja) | 1994-08-26 | 1994-08-26 | 積層板用エポキシ樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20238994A JP3465153B2 (ja) | 1994-08-26 | 1994-08-26 | 積層板用エポキシ樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0859796A true JPH0859796A (ja) | 1996-03-05 |
JP3465153B2 JP3465153B2 (ja) | 2003-11-10 |
Family
ID=16456690
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20238994A Expired - Fee Related JP3465153B2 (ja) | 1994-08-26 | 1994-08-26 | 積層板用エポキシ樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3465153B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6486256B1 (en) * | 1998-10-13 | 2002-11-26 | 3M Innovative Properties Company | Composition of epoxy resin, chain extender and polymeric toughener with separate base catalyst |
JP2018518563A (ja) * | 2016-01-13 | 2018-07-12 | エルジー・ケム・リミテッド | 半導体パッケージ用熱硬化性樹脂組成物とこれを用いたプリプレグ |
-
1994
- 1994-08-26 JP JP20238994A patent/JP3465153B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6486256B1 (en) * | 1998-10-13 | 2002-11-26 | 3M Innovative Properties Company | Composition of epoxy resin, chain extender and polymeric toughener with separate base catalyst |
US6800157B2 (en) * | 1998-10-13 | 2004-10-05 | 3M Innovative Properties Company | Bonding members with epoxy composition containing chain extender, toughener and catalyst |
JP2018518563A (ja) * | 2016-01-13 | 2018-07-12 | エルジー・ケム・リミテッド | 半導体パッケージ用熱硬化性樹脂組成物とこれを用いたプリプレグ |
US10294341B2 (en) | 2016-01-13 | 2019-05-21 | Lg Chem, Ltd. | Thermosetting resin composition for semiconductor package and prepreg using the same |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3465153B2 (ja) | 2003-11-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3593347B2 (ja) | エポキシ樹脂組成物と架橋助剤とを含むスチレン及び無水マレイン酸のコポリマー | |
JP2016532759A (ja) | 熱硬化性樹脂組成物及びその用途 | |
JP6832271B2 (ja) | 樹脂組成物及び多層基板 | |
JP2007224162A (ja) | 難燃性樹脂組成物、プリプレグ、樹脂シート、成形品 | |
JP3465153B2 (ja) | 積層板用エポキシ樹脂組成物 | |
JP2001081282A (ja) | エポキシ樹脂組成物及びそれを用いたフレキシブル印刷配線板材料 | |
CN114479362B (zh) | 一种汽车用高caf可靠性fr-4覆铜板的制备方法 | |
JP2001207020A (ja) | 配線板用エポキシ樹脂組成物、配線板用プリプレグ及びそれを用いた金属箔張積層板 | |
JP2020059820A (ja) | 樹脂材料及び多層プリント配線板 | |
JP2000315845A (ja) | 回路基板 | |
JP3395845B2 (ja) | 積層板用エポキシ樹脂組成物 | |
JP4038831B2 (ja) | ワニス、樹脂付き銅箔および積層板 | |
JP6715249B2 (ja) | エポキシ樹脂、変性エポキシ樹脂、エポキシ樹脂組成物およびその硬化物 | |
JP2008291153A (ja) | 熱硬化性樹脂組成物、コアシェルポリマ、硬化物 | |
JPH02283718A (ja) | エポキシ樹脂組成物、プリプレグ及び積層板 | |
JP3252291B2 (ja) | エポキシ樹脂組成物 | |
JP3331524B2 (ja) | 粉体塗料用エポキシ樹脂組成物及びその製造方法 | |
JPH09316219A (ja) | プリプレグおよびその製造方法と積層板 | |
JPH11172025A (ja) | プリント配線板用プリプレグ及びそれを用いた金属箔張積層板 | |
JP3440365B2 (ja) | 積層板用エポキシ樹脂組成物 | |
JP3535936B2 (ja) | 樹脂組成物 | |
JPH1036463A (ja) | 積層板用樹脂組成物及び金属箔張り積層板の製造方法 | |
JP2002047334A (ja) | エポキシ樹脂組成物及び電気積層板 | |
JP4028761B2 (ja) | 電気用金属箔張り積層板 | |
JP2004307673A (ja) | 変性ポリイミド樹脂組成物ならびにそれを用いたプリプレグおよび積層板 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |