JPH0859669A - セフェム化合物、その製造法及び剤 - Google Patents

セフェム化合物、その製造法及び剤

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JPH0859669A
JPH0859669A JP7073897A JP7389795A JPH0859669A JP H0859669 A JPH0859669 A JP H0859669A JP 7073897 A JP7073897 A JP 7073897A JP 7389795 A JP7389795 A JP 7389795A JP H0859669 A JPH0859669 A JP H0859669A
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cephem
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JP7073897A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Tawada
紘之 多和田
Akio Miyake
昭夫 三宅
Tomoyuki Iwahi
朋幸 岩日
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】新規セフェム化合物の提供。 【構成】式 【化1】 〔式中、R1は保護されていてもよいアミノ、Qは窒素
又はCH、R2は水素又は置換されていてもよい炭化水
素、Aは置換されていてもよい複素環、mは2又は3、
nは0〜3を示す。〕で表されるセフェム化合物、その
製造法及び剤。 【効果】優れた抗菌作用と経口吸収性等

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は優れた有用性を有する新
規なセフェム化合物、その製造法及び剤に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】セフェム系抗生物質は人及び動物の病原
性細菌により生ずる疾病の治療に広く使用されており、
例えばペニシリン系抗生物質に抵抗性を示す細菌に起因
する疾病の治療及びペニシリン感受性患者の治療に特に
有用である。その場合グラム陽性菌及びグラム陰性菌の
両者に活性を示すセフェム系抗生物質を用いることが望
ましく、この理由から広い抗菌スペクトルを持つセフェ
ム系抗生物質の研究が盛んに行われてきた。このような
セフェム化合物は種々合成されており、特開昭53−3
4795には、式
【化11】 〔式中、R1は−CH23(R3は水素又は求核性化合物
残基を示す)で表わされる基を、R2NHは保護されて
いてもよいアミノ基を示す。〕で表わされる7−〔2−
(2−アミノチアゾール−4−イル)−2−メトキシイ
ミノ(シン異性体)アセトアミド〕セファロスポリン誘
導体が開示され、具体的に合成されている化合物にはセ
フェム骨格の3位に複素環チオメチル基を有する化合物
等がある。
【0003】特公平2−40677には、式
【化12】 〔式中、R1はアミノ基又は保護されたアミノ基、R2
水素、ハロゲン、低級アルコキシ、ニトロ、ハロ低級ア
ルキル及び保護されたカルボキシから選ばれた置換基を
有していてもよいアリール基、アミノ低級アルキルもし
くは保護されたアミノ低級アルキルで置換されていても
よいアリール、ハロゲン、シアノ、カルボキシ、保護さ
れたカルボキシ、低級アルキルチオ、アリールオキシ、
ジ低級アルキルカルバモイル、低級アルカンスルホニ
ル、低級アルコキシ低級アルコキシ、アミノ及び保護さ
れたアミノから選ばれた置換基を有する低級アルキル
基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、カルボキシ
もしくは保護されたカルボキシで置換されていてもよい
シクロアルキル基、シクロ低級アルケニル基、又はオキ
ソで置換された、S及びOから選択された複素原子を有
する5員複素環式基、R3は水素又は低級アルキル基、
4は水素、アシルオキシ低級アルキル基、置換もしく
は非置換チアジアゾリルチオ低級アルキル基、置換もし
くは非置換テトラゾリルチオ低級アルキル基、置換もし
くは非置換テトラゾロピリダジニルチオ低級アルキル
基、置換もしくは非置換ジヒドロトリアゾロピリダジニ
ルチオ低級アルキル基、置換もしくは非置換ジヒドロト
リアジニルチオ低級アルキル基、低級アルキル基又はハ
ロゲン、R5はカルボキシ基又は保護されたカルボキシ
基を意味する。〕で示される7−置換−3−セフェム−
4−カルボン酸及びその塩類が開示され、具体的に合成
されている化合物にはセフェム骨格の3位に複素環チオ
メチル基を有する化合物等がある。
【0004】また、特開平5−59066には、セフェ
ム骨格の3位にチオアルキルチオ基を有する式
【化13】 〔式中、Acylはアシル基、Hetは置換基を有すること
もあるヘテロ環基、R1は1重結合又はアルキレン基、
2は分枝していてもよいアルキレン基、Xは硫黄原子
又はスルホキシド基、Yは水素原子又はメトキシ基を表
す。〕で示される3−チオアルキルチオセファロスポリ
ン、その塩又は分子中のアミノ、カルボキシ及び/又は
ヒドロキシ基における保護誘導体が開示され、具体的に
合成されている化合物には式
【化14】 で表される化合物等がある。
【0005】しかし、セフェム骨格の3位に複素環チオ
−エチル又は−プロピル基を有する化合物はほとんど合
成されておらず、特開昭50−30900に、式
【化15】 〔式中、R1はアミノ基又は保護されたアミノ基(例え
ばカルボン酸アシルアミド)を表し、R2は水素原子又
はカルボン酸の保護基(例えばエステル形成アルコール
又はフェノールR2OHの残基)を表し、Yは硫黄親核
性試薬のS−結合残基である。〕で表されるセファロス
ポリン化合物が開示されているにすぎず、具体的に合成
されている化合物には式
【化16】 で表される化合物等がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】既知のセフェム系抗生
物質に対して一部のエシェリヒア・コリ菌、一部のシト
ロバクター属及びインドール陽性のプロテウス属は耐性
を示し、またエンテロバクター属、セラチア属あるいは
シュウドモナス属等に分類される病原性細菌に対して臨
床的に有効な抗菌活性を有するセフェム系抗生物質は少
ないので、抗菌活性の優れたセフェム系化合物の開発が
望まれている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意種々
研究を重ねた結果、3位に5又は6員複素環チオ−エチ
ル又は−プロピル基を有し、かつ7位に2−(2−アミ
ノチアゾール−4−イル又は5−アミノ−1,2,4−チ
アジアゾール−3−イル)−2−ヒドロキシ(又は置換
ヒドロキシ)イミノアセトアミド基を有することに化学
構造上の特徴がある新規セフェム化合物を初めて合成
し、この新規セフェム化合物が予想外にも化学構造上の
特徴に基づいてグラム陽性菌及びグラム陰性菌の両者に
対して強い抗菌作用を有するとともに、優れた経口吸収
性、持続性等を示すことを見出し、これらに基づいて本
発明を完成した。
【0008】すなわち、本発明は、(1)式〔I〕
【化17】 〔式中、R1は保護されていてもよいアミノ基を、Qは
窒素原子又はCHを、R2は水素原子又は置換されてい
てもよい炭化水素基を、Aは置換されていてもよい複素
環基を、mは2又は3を、nは0ないし3の整数を示
す。〕で表される化合物又はその塩あるいはエステル
(以下、化合物〔I〕と略称する)、
【0009】(2)R1がアミノ基である前記(1)記
載の化合物、(3)QがCHである前記(1)記載の化
合物、
【0010】(4)炭化水素基がC1-6鎖状炭化水素
基、C3-10環状炭化水素基又はそれらの組合わせからな
る炭化水素基である前記(1)記載の化合物、(5)炭
化水素基がC1-6アルキル基、C2-6アルケニル基、C
3-6シクロアルキル基、C6-10アリール基、C7-12アラ
ルキル基又はC3-6シクロアルキル−C1-6アルキル基で
ある前記(1)記載の化合物、(6)炭化水素基がC
1-6アルキル基、C2-6アルケニル基又はC3-6シクロア
ルキル基である前記(1)記載の化合物、(7)炭化水
素基がC1-6アルキル基である前記(1)記載の化合
物、(8)炭化水素基の置換基が置換されていてもよい
水酸基、置換されていてもよいメルカプト基、アジド
基、ニトロ基、ハロゲン原子、シアノ基、エステル化さ
れていてもよいカルボキシル基、アシル基、置換されて
いてもよいアミノ基又は複素環基である前記(1)記載
の化合物、(9)水酸基、メルカプト基又はアミノ基の
置換基がC1-6アルキル基、C3-6シクロアルキル基、C
6-10アリール基、C7-12アラルキル基、アシル基又はエ
ステル化されていてもよいカルボキシル基である前記
(8)記載の化合物、(10)アシル基がC1-5アルカ
ノイル基、C3-5アルケノイル基、C6-10アリールカル
ボニル基、C7-12アラルキルカルボニル基、カルバモイ
ル基、置換カルバモイル基、チオカルバモイル基又は置
換チオカルバモイル基である前記(8)又は(9)記載
の化合物、(11)エステル化されていてもよいカルボ
キシル基がカルボキシル基、C1-8アルコキシ−カルボ
ニル基、C6-10アリールオキシ−カルボニル基、C3-6
シクロアルキルオキシ−カルボニル基又はC7-12アラル
キルオキシ−カルボニル基である前記(8)又は(9)
記載の化合物、(13)炭化水素基の置換基が水酸基、
1-6アルコキシ基、アミノ基、ハロゲン原子、シアノ
基、カルボキシル基又はC1-8アルコキシ−カルボニル
基である前記(1)記載の化合物、(14)R2がC1-6
アルキル基である前記(1)記載の化合物、(15)R
2が水素原子である前記(1)記載の化合物、
【0011】(16)複素環基が窒素原子、酸素原子及
び硫黄原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む
5又は6員複素環基である前記(1)記載の化合物、
(17)複素環基がヘテロ原子として1個の酸素原子又
は1個の酸素原子と1又は2個の窒素原子を含む5又は
6員複素環基である前記(1)記載の化合物、(18)
複素環基がヘテロ原子として1個の硫黄原子又は1個の
硫黄原子と1又は2個の窒素原子を含む5又は6員複素
環基である前記(1)記載の化合物、(19)複素環基
がヘテロ原子として1ないし4個の窒素原子を含む5又
は6員複素環基である前記(1)記載の化合物、(2
0)複素環基が窒素原子を1ないし3個含む5員複素環
基である前記(1)記載の化合物、(21)複素環基の
置換基が置換されていてもよい炭化水素基、置換されて
いてもよい水酸基、置換されていてもよいメルカプト
基、アジド基、ニトロ基、ハロゲン原子、シアノ基、エ
ステル化されていてもよいカルボキシル基、アシル基、
置換されていてもよいアミノ基又は複素環基である前記
(1)記載の化合物、(22)炭化水素基がC1-6鎖状
炭化水素基、C3-10環状炭化水素基又はそれらの組合わ
せからなる炭化水素基である前記(21)記載の化合
物、(23)炭化水素基がC1-6アルキル基、C2-6アル
ケニル基、C3-6シクロアルキル基、C6-10アリール
基、C7-12アラルキル基又はC3-6シクロアルキル−C
1-6アルキル基である前記(21)記載の化合物、(2
4)炭化水素基の置換基が置換されていてもよい水酸
基、置換されていてもよいメルカプト基、アジド基、ニ
トロ基、ハロゲン原子、シアノ基、エステル化されてい
てもよいカルボキシル基、アシル基、置換されていても
よいアミノ基又は複素環基である前記(21)記載の化
合物、(25)水酸基、メルカプト基又はアミノ基の置
換基がC1-6アルキル基、C3−6シクロアルキル基、
6−10アリール基、C7-12アラルキル基、アシル基
又はエステル化されていてもよいカルボキシル基である
前記(21)又は(24)記載の化合物、(26)アシ
ル基がC1-5アルカノイル基、C3-5アルケノイル基、C
6-10アリールカルボニル基、C7-12アラルキルカルボニ
ル基、カルバモイル基、置換カルバモイル基、チオカル
バモイル基又は置換チオカルバモイル基である前記(2
1)又は(24)記載の化合物、(27)エステル化さ
れていてもよいカルボキシル基がカルボキシル基、C
1-8アルコキシ−カルボニル基、C6-10アリールオキシ
−カルボニル基、C3-6シクロアルキルオキシ−カルボ
ニル基又はC7-12アラルキルオキシ−カルボニル基であ
る前記(21)又は(24)記載の化合物、(28)A
が1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリ
ル、1,2,5−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾ
リル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリ
ル、ピリジル又はピラジニルである前記(1)記載の化
合物、
【0012】(29)mが2である前記(1)記載の化
合物、(30)nが0又は1である前記(1)記載の化
合物、(31)式
【化18】 〔式中、X1は水酸基を、m1は2を、その他の記号は前
記と同意義を示す。〕で表される化合物又はその塩ある
いはエステル、
【0013】(32)式
【化19】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合
物又はその塩あるいはエステルと式
【化20】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合
物又はその塩あるいは反応性誘導体とを反応させること
を特徴とする前記(1)記載の化合物の製造方法、(3
3)式
【化21】 〔式中、Xは水酸基、ハロゲン原子又はアシルオキシ基
を、その他の記号は前記と同意義を示す。〕で表される
化合物又はその塩あるいはエステルと式
【化22】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合
物とを反応させることを特徴とする前記(1)記載の化
合物の製造方法、
【0014】(34)式
【化23】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合
物又はその塩あるいはエステルと式
【化24】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合
物とを反応させることを特徴とする前記(1)記載の化
合物の製造方法、(35)式
【化25】 〔式中、Yはハロゲン原子又はR3−SO2−O(R3
低級アルキル基又は置換されていてもよいフェニル基を
示す)を、その他の記号は前記と同意義を示す。〕で表
される化合物又はその塩あるいはエステルと式
【化26】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表される化合
物とを反応させることを特徴とする前記(1)記載の化
合物の製造方法及び(36)前記(1)記載の化合物を
含有してなる抗菌剤等に関する。
【0015】本明細書におけるセフェム化合物はザ・ジ
ャーナル・オブ・ジ・アメリカン・ケミカル・ソサイエ
ティ〔The Journal of the American Chemical Societ
y〕、第84巻、3400頁(1962年)に記載されている「セ
フェム」に基づいて命名された化合物群であり、3,4
−位に二重結合を有する化合物を意味する。上記式中、
1は保護されていてもよいアミノ基、すなわちアミノ
基又は保護されたアミノ基を示す。β−ラクタム及びペ
プチド合成分野ではアミノ基の保護基は充分に研究され
ていてその保護法はすでに確立されており、本発明にお
いてもアミノ基の保護基としてはそれら公知のものが適
宜に採用されうる。R1で示されるアミノ基の保護基と
しては、例えばC6-10アリール−カルボニル基、C1-5
アルカノイル基、C3-5アルケノイル基、C6-10アリー
ルスルホニル基、C1-10アルキルスルホニル基、置換オ
キシカルボニル基、カルバモイル基、チオカルバモイル
基、C6-10アリール−メチル基、C6-10アリール−メチ
ン基、C6-10アリールチオ基、置換シリル基、2−C
1-8アルコキシカルボニル−1−メチル−1−エテニル
基等が用いられる。
【0016】R1で示されるアミノ基の保護基としての
6-10アリールカルボニル基としては、例えばベンゾイ
ル、ナフトイル、フタロイル等があげられ、これらの芳
香環はC1-4アルキル(例えばメチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチ
ル、tert−ブチル等)、C1-6アルコキシ(例えばメト
キシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキ
シ、tert−ブトキシ等)、ハロゲン(例えばフッ素、塩
素、臭素等)、ニトロ等で1ないし3個置換されていて
もよい。 ここで、置換されたアリール−カルボニル基と
しては、例えばp−トルオイル、p−tert−ブチルベンゾ
イル、p−メトキシベンゾイル、p−tert−ブトキシベン
ゾイル、p−クロロベンゾイル、p−ニトロベンゾイル等
があげられる。R1で示されるアミノ基の保護基として
のC1-5アルカノイル基としては、例えばアセチル、プ
ロピオニル、ブチリル、バレリル、ピバロイル、サクニ
シル、グルタリル等があげられ、 これらのアルカノイル
基はさらにC1-6アルコキシ(例えばメトキシ、エトキ
シ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、tert−ブ
トキシ等)、ハロゲン(例えばフッ素、塩素、臭素
等)、C6-10アリール(例えばフェニル、ナフチル
等)、C6-10アリールオキシ(例えばフェノキシ、ナフ
チルオキシ等)、C6-10アリールチオ(例えばフェニル
チオ等)等で1又は2個置換されていてもよい。ここ
で、置換されたアルカノイル基としては、例えばモノク
ロロアセチル、ジクロロアセチル、トリクロロアセチ
ル、モノブロモアセチル、モノフルオロアセチル、ジフ
ルオロアセチル、トリフルオロアセチル、モノヨードア
セチル、アセトアセチル、3−オキソブチリル、4−ク
ロロ−3−オキソブチリル、フェニルアセチル、p−ク
ロロフェニルアセチル、フェノキシアセチル、p−クロ
ロフェノキシアセチル等があげられる。
【0017】R1で示されるアミノ基の保護基としての
3-5アルケノイル基としては、例えばアクリロイル、
クロトノイル、マレオイル等があげられ、 これらのアル
ケノイル基はさらにC6-10アリール(例えばフェニル、
ナフチル等)等で1又は2個置換されていてもよい。 こ
こで、置換されたアルケノイル基としては、例えばシン
ナモイル等があげられる。 R1で示されるアミノ基の保護基としてのC6-10アリー
ルスルホニル基としては、例えばベンゼンスルホニル、
ナフタレンスルホニル等があげられ、 これらの芳香環は
1-4アルキル(例えばメチル、エチル、プロピル、イ
ソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert
−ブチル等)、C1-6アルコキシ(例えばメトキシ、エ
トキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、tert
−ブトキシ等)、ハロゲン(例えばフッ素、塩素、臭素
等)、ニトロ等で1ないし3個置換されていてもよい。
ここで、置換されたアリールスルホニル基としては、例
えばp−トルエンスルホニル、p−tert−ブチルベンゼン
スルホニル、p−メトキシベンゼンスルホニル、p−クロ
ロベンゼンスルホニル、p−ニトロベンゼンスルホニル
等があげられる。R1で示されるアミノ基の保護基とし
てのC1-10アルキルスルホニル基としては、例えばメタ
ンスルホニル、エタンスルホニル、カンファースルホニ
ル等があげられ、 これらのアルキルスルホニル基はC
6-10アリール(例えばフェニル、ナフチル等)、C6-10
アリールオキシ(例えばフェノキシ、ナフチルオキシ
等)、ハロゲン(例えばフッ素、塩素、臭素等)等で1
又は2個置換されていてもよい。
【0018】R1で示されるアミノ基の保護基としての
置換オキシカルボニル基としては、例えばメトキシカル
ボニル、エトキシカルボニル、イソプロポキシカルボニ
ル、tert−ブトキシカルボニル、イソボルニルオキシカ
ルボニル等のC1-8アルコキシ−カルボニル基、例えば
フェノキシカルボニル、ナフチルオキシカルボニル等の
6-10アリールオキシ−カルボニル基、例えばベンジル
オキシカルボニル等のC7-12アラルキルオキシ−カルボ
ニル基等があげられる。これらのC1-8アルコキシ−カ
ルボニル基はさらにC1-6アルコキシ(例えばメトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキ
シ、tert−ブトキシ等)、C2-5アルカノイル(例えば
アセチル、プロピオニル、ブチリル、バレリル、ピバロ
イル、サクニシル、グルタリル等)、置換シリル(例え
ばトリメチルシリル、tert−ブチルジメチルシリル
等)、C1- 4アルキルスルホニル(例えばメタンスルホ
ニル、エタンスルホニル等)、ハロゲン(例えばフッ
素、塩素、臭素等)、シアノ等で1ないし3個置換され
ていてもよい。 ここで、置換されたアルコキシ−カルボ
ニル基としては、例えばメトキシメチルオキシカルボニ
ル、アセチルメチルオキシカルボニル、2−トリメチル
シリルエトキシカルボニル、2−メタンスルホニルエト
キシカルボニル、2,2,2−トリクロロエトキシカルボ
ニル、2−シアノエトキシカルボニル等があげられる。
また、ここで示されるC6-10アリールオキシ−カルボニ
ル基及びC7-10アラルキルオキシ−カルボニル基の芳香
環はC1-4アルキル(例えばメチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチ
ル、tert−ブチル等)、C1-6アルコキシ(例えばメト
キシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキ
シ、tert−ブトキシ等)、ハロゲン(例えばフッ素、塩
素、臭素等)、ニトロ等で1ないし3個置換されていて
もよく、置換されたアリールオキシカルボニル基として
は、例えばp−メチルフェノキシカルボニル、p−メトキ
シフェノキシカルボニル、p−クロロフェノキシカルボ
ニル等があげられ、置換されたアラルキルオキシカルボ
ニル基としては、例えばp−メチルベンジルオキシカル
ボニル、p−メトキシベンジルオキシカルボニル、p−ク
ロロベンジルオキシカルボニル、p−ニトロベンジルオ
キシカルボニル等があげられる。また、C7-10アラルキ
ルオキシ−カルボニル基のアルキル基はC6-10アリール
(例えばフェニル、ナフチル等)、ハロゲン(例えばフ
ッ素、塩素、臭素等)等で1ないし3個置換されていて
もよく、 具体的にはベンズヒドリルオキシカルボニル等
があげられる。
【0019】R1で示されるアミノ基の保護基としての
カルバモイル基は例えばC1-4アルキル(例えばメチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、tert−ブチル等)、C1-6アルコキ
シ(例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロ
ポキシ、ブトキシ、tert−ブトキシ等)、C6-10アリー
ル(例えばフェニル、ナフチル等)及びメトキシフェニ
ル基から選ばれた1又は2個で置換されていてもよく、
置換されたカルバモイル基としては、例えばN−メチル
カルバモイル、N−エチルカルバモイル、N,N−ジメ
チルカルバモイル、N−フェニルカルバモイル、N−(p
−メトキシフェニル)カルバモイル等があげられる。R1
で示されるアミノ基の保護基としてのチオカルバモイル
基も同様に例えばC1-4アルキル(例えばメチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、se
c−ブチル、tert−ブチル等)、C1-6アルコキシ(例え
ばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、
ブトキシ、tert−ブトキシ等)、C6-10アリール(例え
ばフェニル、ナフチル等)及びメトキシフェニル基から
選ばれた1又は2個で置換されていてもよく、置換され
たチオカルバモイル基としては、例えばN−メチルチオ
カルバモイル等があげられる。R1で示されるアミノ基
の保護基としてのC6-10アリール−メチル基としては、
例えばベンジル、ナフチルメチル等があげられ、これら
の芳香環はC1-4アルキル(例えばメチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブ
チル、tert−ブチル等)、C1-6アルコキシ(例えばメ
トキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブト
キシ、tert−ブトキシ等)、ハロゲン(例えばフッ素、
塩素、臭素等)、ニトロ等で1ないし3個置換されてい
てもよい。置換されたアリールメチル基としては、例え
ばp−メチルベンジル、p−メトキシベンジル、p−クロ
ロベンジル、p−ニトロベンジル等があげられる。 ま
た、アリールメチル基のメチル基はさらに1又は2個の
6-10アリール基(例えばフェニル、ナフチル等)で置
換されていてもよく、 例えばベンズヒドリル、トリチル
等があげられる。 R1で示されるアミノ基の保護基としてのC6-10アリー
ル−メチン基としては、例えばベンジリデン等があげら
れ、これらの芳香環はC1-4アルキル(例えばメチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチ
ル、sec−ブチル、tert−ブチル等)、C1-6アルコキシ
(例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポ
キシ、ブトキシ、tert−ブトキシ等)、ハロゲン(例え
ばフッ素、塩素、臭素等)、ニトロ等で1ないし3個置
換されていてもよい。 置換されたアリールメチン基とし
ては、例えばp−メチルベンジリデン、p−クロロベンジ
リデン等があげられる。
【0020】R1で示されるアミノ基の保護基としての
6-10アリールチオ基としては、例えばo−ニトロフェ
ニルチオ等があげられる。R1で示されるアミノ基の保
護基としての置換シリル基は、保護されるアミノ基とあ
わさって、例えば式
【化27】 〔式中、R4、R5、R6、R7、R8、R7a、R8aはそれ
ぞれC1-4アルキル基、C6-10アリール基を示し、それ
ぞれ同一又は異なっていてもよい。また、ZはC1-3
ルキレン基を示す。〕で表わされるシリル基を意味す
る。ここで、C1-4アルキル基としては例えばメチル、
エチル、tert−ブチル等、C6-10アリール基としては例
えばフェニル等、C1-3アルキレン基としては例えばメ
チレン、エチレン等があげられる。置換シリル基として
は、具体的にはトリメチルシリル、tert−ブチルジメチ
ルシリル、−Si(CH3)2CH2CH2Si(CH3)2−等が
あげられる。
【0021】R1で示されるアミノ基の保護基としての
2−C1-8アルコキシ−カルボニル−1−メチル−1−
エテニル基のC1-8アルコキシ基としては、例えばメト
キシ、エトキシ、tert−ブトキシ等があげられる。 上記式中、R2は水素原子または置換されていてもよい
炭化水素基を示す。R2で示される炭化水素基として
は、例えばC1-6鎖状炭化水素基、C3-10環状炭化水素
基又はそれらの組合わせからなる炭化水素基等が用いら
れる。ここで、R2で示されるC1-6鎖状炭化水素基とし
ては例えばC1-6アルキル基(例えばメチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−
ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル等)、C
2-6アルケニル基(例えばビニル、アリル、イソプロペ
ニル、メタリル、1,1−ジメチルアリル、2−ブテニ
ル、3−ブテニル等)基等が、C3-10環状炭化水素基と
しては例えばC3-6シクロアルキル基(例えばシクロプ
ロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシ
ル等)、C6-10アリール基(例えばフェニル、ナフチル
等)等が、C1-6鎖状炭化水素基とC3-10環状炭化水素
基の組合わせからなる炭化水素基としては例えばC7-12
アラルキル基(例えばベンジル、フェネチル等)、C
3-6シクロアルキル−C1-6アルキル基(例えばシクロペ
ンチルメチル、シクロヘキシルメチル等)等があげられ
る。R2で示される炭化水素基としては、なかでも例え
ばC1-6アルキル基、C2-6アルケニル基、C3-6シクロ
アルキル基等が好ましく、 例えばC1-6アルキル基等が
さらに好ましい。R2で示されるこれらの炭化水素基の
置換基としては、例えば水酸基、置換されていてもよい
メルカプト基、アジド基、ニトロ基、ハロゲン原子(例
えばフッ素、塩素、臭素等)、シアノ基、エステル化さ
れていてもよいカルボキシル基、アシル基、置換されて
いてもよいアミノ基、複素環基等が用いられる。R2
示されるこれらの炭化水素基の置換基における水酸基、
メルカプト基又はアミノ基の置換基としては、例えばC
1-6アルキル基(例えばメチル、エチル、プロピル、イ
ソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert
−ブチル、ペンチル、ヘキシル等)、C3-6シクロアル
キル基(例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロ
ペンチル、シクロヘキシル等)、C6-10アリール基(例
えばフェニル、ナフチル等)、C7-12アラルキル基(例
えばベンジル、フェネチル等)、アシル基、エステル化
されていてもよいカルボキシル基等があげられる。R2
で示される炭化水素基の置換基及びそれらの炭化水素基
の置換基における水酸基、メルカプト基又はアミノ基の
置換基としてのアシル基としては、例えばC1-5アルカ
ノイル基(例えばアセチル、プロピオニル、ブチリル、
バレリル、ピバロイル等)、C3-5アルケノイル基(例
えばアクリロイル、クロトノイル、マレオイル等)、C
6-10アリールカルボニル基(例えばベンゾイル、フタロ
イル等)、C7-12アラルキルカルボニル基(例えばフェ
ニルアセチル等)、カルバモイル基、置換カルバモイル
基(例えばN−メチルカルバモイル、N,N−ジメチル
カルバモイル、N−エチルカルバモイル、N−フェニル
カルバモイル、ピロリジノカルボニル、ピペリジノカル
ボニル、ピペラジノカルボニル、モルホリノカルボニル
等)、チオカルバモイル基、置換チオカルバモイル基
(例えばN−メチルチオカルバモイル等)又はスルホン
基等があげられる。また、R2で示される炭化水素基の
置換基及びそれらの炭化水素基の置換基における水酸
基、メルカプト基又はアミノ基の置換基としてのエステ
ル化されていてもよいカルボキシル基としては、例えば
カルボキシル基、C1-8アルコキシ−カルボニル基(例
えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポ
キシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシ
カルボニル、tert−ブトキシカルボニル、イソボルニル
オキシカルボニル等)、C6-10アリールオキシ−カルボ
ニル基(例えばフェノキシカルボニル等)、C3-6シク
ロアルキルオキシ−カルボニル基(例えばシクロプロピ
ルオキシカルボニル、シクロヘキシルオキシカルボニル
等)、C7-12アラルキルオキシ−カルボニル基(例えば
ベンジルオキシカルボニル等)等があげられる。R2
示される炭化水素基の置換基における複素環基として
は、例えば2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジ
ル、N−オキシド−2−ピリジル、N−オキシド−3−
ピリジル、N−オキシド−4−ピリジル、2−ピペリジ
ニル、3−ピペリジニル、4−ピペリジニル、ピペラジ
ニル、2−ピラジニル、2−ピリミジニル、4−ピリミ
ジニル、5−ピリミジニル、3−ピリダジニル、4−ピ
リダジニル、2−ピラニル、3−ピラニル、4−ピラニ
ル、2−チオピラニル、3−チオピラニル、4−チオピ
ラニル、3H−インドール−2−イル、3H−インドー
ル−3−イル、1,2,3−チアジアゾール−4−イル、
1,2,4−チアジアゾール−5−イル、1,2,4−チア
ジアゾール−3−イル、1,3,4−チアジアゾリル、
1,2,5−チアジアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、
1,2,4−トリアゾリル、1H−テトラゾリル、ベンゾ
ピラニル、2−フリル、3−フリル、2−チエニル、3
−チエニル、2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、5
−オキサゾリル、2−チアゾリル、4−チアゾリル、5
−チアゾリル、3−イソキサゾリル、4−イソキサゾリ
ル、5−イソキサゾリル、3−イソチアゾリル、4−イ
ソチアゾリル、5−イソチアゾリル、2−ピロリル、3
−ピロリル、2−ピロリジニル、3−ピロリジニル、2
−イミダゾリル、4−イミダゾリル、5−イミダゾリ
ル、3−ピラゾリル、4−ピラゾリル、5−ピラゾリル
等の窒素原子(オキシド化されていてもよい)、酸素原
子、硫黄原子等のヘテロ原子を1ないし数個含む5ない
し8員複素環基またはその縮合環で炭素原子に結合手を
有するもの等があげられる。
【0022】R2で示されるこれらの炭化水素基の置換
基としては、具体的には水酸基、C1-6アルコキシ基
(例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポ
キシ、ブトキシ、tert−ブトキシ等)、C3-6シクロア
ルキルオキシ基(例えばシクロプロピルオキシ、シクロ
ヘキシルオキシ等)、C6-10アリールオキシ基(例えば
フェノキシ、ナフチルオキシ等)、C7-12アラルキルオ
キシ基(例えばベンジルオキシ、2−フェニルエチルオ
キシ等)、メルカプト基、C1-6アルキルチオ基(例え
ばメチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、ブチルチオ
等)、C3-6シクロアルキルチオ基(例えばシクロプロ
ピルチオ、シクロヘキシルチオ等)、C6-10アリールチ
オ基(例えばフェニルチオ等)、C7-12アラルキルチオ
基(例えばベンジルチオ等)を、アミノ基、モノC1-4
アルキルアミノ基(例えばメチルアミノ、エチルアミ
ノ、プロピルアミノ、ブチルアミノ等)、ジC1-4アル
キルアミノ基(例えばジメチルアミノ、ジエチルアミ
ノ、メチルエチルアミノ、ジプロピルアミノ、ジブチル
アミノ等)、C3-6シクロアルキルアミノ基(例えばシ
クロプロピルアミノ、シクロヘキシルアミノ等)、C
6-10アリールアミノ基(例えばアニリノ等)、C7-12
ラルキルアミノ基(例えばベンジルアミノ、2−フェニ
ルエチルアミノ等)、環状アミノ基(例えばピロリジ
ノ、ピペリジノ、ピペラジノ、モルホリノ、1−ピロリ
ル、1−イミダゾリル、1−ピラゾリル等)、アジド
基、ニトロ基、ハロゲン原子、シアノ基、カルボキシル
基、C1-8アルコキシ−カルボニル基、C6-10アリール
オキシ−カルボニル基、C3-6シクロアルキルオキシ−
カルボニル基、C7-12アラルキルオキシ−カルボニル
基、C6-10アリール−カルボニル基、C7-12アラルキル
−カルボニル基(例えばフェニルアセチル等)、C1-5
アルカノイル基、C3-5アルケノイル基、C6-10アリー
ル−カルボニルオキシ基(例えばベンゾイルオキシ
等)、C2-5アルカノイルオキシ基(例えばアセトキ
シ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、ピバロイル
オキシ等)、C3-5アルケノイルオキシ基(例えばアク
リロイルオキシ等)、カルバモイル基、置換カルバモイ
ル基、チオカルバモイル基、置換チオカルバモイル基、
カルバモイルオキシ基、置換カルバモイルオキシ基(例
えばN−メチルカルバモイルオキシ、N,N−ジメチル
カルバモイルオキシ、N−エチルカルバモイルオキシ
等)、フタルイミド基、C2-5アルカノイルアミド基
(例えばアセトアミド、プロピオンアミド等)、C6-10
アリール−カルボニルアミド基(例えばベンズアミド
等)、C1-4アルコキシ−カルボニルアミノ基(例えば
メトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミ
ノ、tert−ブトキシカルボニルアミノ等)、C6-10アリ
ールオキシ−カルボニルアミノ基(例えばフェノキシカ
ルボニルアミノ等)、C7-12アラルキルオキシ−カルボ
ニルアミノ基(例えばベンジルオキシカルボニルアミノ
等)、スルホン基、C1-4スルホアルキル基(例えばス
ルホメチル、2−スルホエチル等)、スルホンアミド
基、複素環基等があげられる。また、上記のR2で示さ
れるこれらの炭化水素基の置換基におけるC7-12アラル
キルオキシ基、C7-12アラルキルチオ基、C7-12アラル
キルアミノ基、C7-12アラルキルオキシカルボニル基及
びC7-12アラルキルオキシカルボニルアミノ基のアラル
キル基を構成するアルキル基はさらに1個のC6-10アリ
ール基(例えばフェノキシ、ナフチルオキシ等)で置換
されていてもよく、 具体的にはベンズヒドリルオキシ、
ベンズヒドリルチオ、ベンズヒドリルアミノ、ベンズヒ
ドリルオキシカルボニル、ベンズヒドリルオキシカルボ
ニルアミノ等があげられる。 上記したR2で示される炭
化水素基の置換基は1個に限定されず、同一または異な
って複数個(2ないし4個)あってもよい。C1-6アルキ
ル基のα位に置換した2個の置換基があわさって複素環
を形成しているものも含まれる。R2で示される置換さ
れた炭化水素基としては、例えばハロゲン原子、水酸
基、アミノ基、C1-6アルコキシ基、カルボキシル基、
1-6アルコキシ−カルボニル基、シアノ基又は複素環
基等で1又は2個置換されたC1-3アルキル基等が好ま
しく、例えばメトキシメチル、1−メトキシエチル、1
−エトキシエチル、2−ヒドロキシエチル、2−アミノ
エチル、2−フルオロエチル、2−クロロエチル、2−
ブロモエチル、カルボキシメチル、シアノメチル、1−
カルボキシ−1−メチルエチル、1−カルボキシシクロ
プロピル、メトキシカルボニルメチル、エトキシカルボ
ニルメチル、1−メトキシカルボニルシクロプロピル、
tert−ブトキシカルボニルメチル、1−メトキシカルボ
ニル−1−メチルエチル、1−エトキシカルボニル−1
−メチルエチル、1−tert−ブトキシカルボニル−1−
メチルエチル、1−ベンジルオキシカルボニル−1−メ
チルエチル、1−ピバロイルオキシカルボニル−1−メ
チルエチル、2−(ピラゾリル)エチル、2−(イミダゾ
リル)エチル、2−(2−オキソピロリジン−3−イル)
エチル、2−アミノ−4−または5−チアゾリルメチ
ル、5−アミノ−1,2,4−チアジアジアゾール−3−
イルメチル、1−カルボキシ−1−(2,3,4−トリヒ
ドロキシフェニル)メチル、2−オキソ−3−ピロリジ
ル等がさらに好ましい。R2としては、例えば水素原子
等が好ましい。
【0023】上記式中、Aは置換されていてもよい複素
環基を示す。Aで示される複素環基としては、例えば窒
素原子、酸素原子及び硫黄原子から選ばれるヘテロ原子
を1ないし4個含む5又は6員複素環基等が用いられ
る。ここで、Aで示される窒素原子、酸素原子及び硫黄
原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5又は
6員複素環基としては、例えばヘテロ原子として1個の
酸素原子又は1個の酸素原子と1又は2個の窒素原子を
含む5又は6員複素環基(例えばフリル、オキサゾリ
ル、イソオキサゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、
1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾ
リル、1,2,5−オキサジアゾリル等)、ヘテロ原子と
して1個の硫黄原子又は1個の硫黄原子と1又は2個の
窒素原子を含む5又は6員複素環基(例えばチエニル、
チアゾリル、イソチアゾリル、1,2,3−チアジアゾリ
ル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾ
リル、1,3,4−チアジアゾリル等)、ヘテロ原子とし
て1ないし4個の窒素原子を含む5又は6員複素環基
(例えばピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、1,2,
3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、ピリジ
ル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、1,2,
3−トリアジニル、1,2,4−トリアジニル等)等があ
げられ、例えば窒素原子を1ないし3個含む5員複素環
基等が好ましい。Aで示される5員複素環基としては、
具体的には2−フリル、3−フリル、2−チエニル、3
−チエニル、2−ピロリル、3−ピロリル、3−イソオ
キサゾリル、4−イソオキサゾリル、5−イソオキサゾ
リル、3−イソチアゾリル、4−イソチアゾリル、5−
イソチアゾリル、3−ピラゾリル、4−ピラゾリル、5
−ピラゾリル、2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、
5−オキサゾリル、2−チアゾリル、4−チアゾリル、
5−チアゾリル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリ
ル、5−イミダゾリル、1,2,3−オキサジアゾール−
4−イル、1,2,3−オキサジアゾール−5−イル、
1,2,3−チアジアゾール−4−イル、1,2,3−チア
ジアゾール−5−イル、1,2,3−トリアゾール−4−
イル、1,2,3−トリアゾール−5−イル、1,2,4−
オキサジアゾール−3−イル、1,2,4−オキサジアゾ
ール−5−イル、1,2,4−チアジアゾール−3−イ
ル、1,2,4−チアジアゾール−5−イル、1,2,4−
トリアゾール−3−イル、1,2,4−トリアゾール−5
−イル、1,2,5−オキサジアゾール−3−イル、1,
2,5−オキサジアゾール−4−イル、1,2,5−チア
ジアゾール−3−イル、1,2,5−チアジアゾール−4
−イル、1,3,4−オキサジアゾール−2−イル、1,
3,4−オキサジアゾール−5−イル、1,3,4−チア
ジアゾール−2−イル、1,3,4−チアジアゾール−5
−イル、テトラゾリル等があげられる。Aで示される6
員複素環基としては、 具体的には2−ピリジル、3−ピ
リジル、4−ピリジル、3−ピリダジニル、4−ピリダ
ジニル、2−ピリミジニル、4−ピリミジニル、5−ピ
リミジニル、ピラジニル、1,2,4−トリアジン−3−
イル、1,2,4−トリアジン−5−イル、1,2,4−ト
リアジン−6−イル、1,2,3−トリアジン−4−イ
ル、1,2,3−トリアジン−5−イル等があげられる。
Aで示されるこのような複素環基の置換基としては、例
えば置換されていてもよい炭化水素基、置換されていて
もよい水酸基、置換されていてもよいメルカプト基、ア
ジド基、ニトロ基、ハロゲン原子、シアノ基、エステル
化されていてもよいカルボキシル基、アシル基、置換さ
れていてもよいアミノ基、複素環基等が用いられる。A
で示される複素環基の置換基における置換されていても
よい炭化水素基としては、例えば上記したR2で示され
る置換されていてもよい炭化水素基と同様の基等が用い
られる。また、Aで示される複素環基の置換基における
置換されていてもよい水酸基、置換されていてもよいメ
ルカプト基、ハロゲン原子、エステル化されていてもよ
いカルボキシル基、アシル基、置換されていてもよいア
ミノ基又は複素環基としては、例えば上記したR2で示
される炭化水素基の置換基における置換されていてもよ
い水酸基、置換されていてもよいメルカプト基、ハロゲ
ン原子、エステル化されていてもよいカルボキシル基、
アシル基、置換されていてもよいアミノ基又は複素環基
と同様の基等が用いられる。
【0024】Aは複素環のいずれかの炭素原子に結合手
を有する基である。また、複素環基の結合手を有する炭
素原子以外の原子上の水素原子は他の置換基で置換され
ていてもよい。Aで示されるこのような複素環基の置換
基としては、具体的には水酸基、C1-4ヒドロキシアル
キル基(例えばヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチ
ル等)、C1-6アルキル基(例えばメチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブ
チル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル等)、C2-6
アルケニル基(例えばビニル、アリル、イソプロペニ
ル、メタリル、1,1−ジメチルアリル、1−ブテニ
ル、2−ブテニル、3−ブテニル等)、C3-6シクロア
ルキル基(例えばシクロプロピル、シクロブチル、シク
ロペンチル、シクロヘキシル等、)、C3- 6シクロアル
キル−C1-6アルキル基(例えばシクロペンチルメチ
ル、シクロヘキシルメチル等)、C6-10アリール基(例
えばフェニル、ナフチル等)、C7-12アラルキル基(例
えばベンジル、フェネチル等)、複素環基(例えば2−
ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、N−オキシド
−2−ピリジル、N−オキシド−3−ピリジル、N−オ
キシド−4−ピリジル、2−ピペリジニル、3−ピペリ
ジニル、4−ピペリジニル、ピペラジニル、2−ピラジ
ニル、2−ピリミジニル、4−ピリミジニル、5−ピリ
ミジニル、3−ピリダジニル、4−ピリダジニル、2−
ピラニル、3−ピラニル、4−ピラニル、2−チオピラ
ニル、3−チオピラニル、4−チオピラニル、インドー
ル−2−イル、インドール−3−イル、1,2,3−チア
ジアゾール−4−イル、1,2,4−チアジアゾール−5
−イル、1,2,4−チアジアゾール−3−イル、1,3,
4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,
2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1H
−テトラゾリル、ベンゾピラニル、2−フリル、3−フ
リル、2−チエニル、3−チエニル、2−オキサゾリ
ル、4−オキサゾリル、5−オキサゾリル、2−チアゾ
リル、4−チアゾリル、5−チアゾリル、3−イソキサ
ゾリル、4−イソキサゾリル、5−イソキサゾリル、3
−イソチアゾリル、4−イソチアゾリル、5−イソチア
ゾリル、2−ピロリル、3−ピロリル、2−ピロリジニ
ル、3−ピロリジニル、1−イミダゾリル、2−イミダ
ゾリル、4−イミダゾリル、5−イミダゾリル、1−ピ
ラゾリル、3−ピラゾリル、4−ピラゾリル、5−ピラ
ゾリル等の窒素原子(オキシド化されていてもよい)、酸
素原子、硫黄原子等のヘテロ原子を1ないし数個含む5
ないし8員複素環基またはその縮合環で炭素原子に結合
手を有するもの等)、C1-6アルコキシ基(例えばメト
キシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキ
シ、tert−ブトキシ等)、C1-6アルコキシ−C1-4アル
キル基(例えばメトキシメチル、エトキシメチル、2−
メトキシエチル等)、C3-6シクロアルキルオキシ基
(例えばシクロプロピルオキシ、シクロヘキシルオキシ
等)、C6-10アリールオキシ基(例えばフェノキシ、ナ
フチルオキシ等)、C7-12アラルキルオキシ基(例えば
ベンジルオキシ、1−フェニルエチルオキシ、2−フェ
ニルエチルオキシ等)、メルカプト基、C1-4メルカプ
トアルキル基(例えばメルカプトメチル、2−メルカプ
トエチル等)、スルホン基、C1-4スルホアルキル基
(例えばスルホメチル、2−スルホエチル等)、C1-6
アルキルチオ基(例えばメチルチオ、エチルチオ、プロ
ピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ等)、C1-6
アルキルチオ−C1-4アルキル基(例えばメチルチオメ
チル、2−メチルチオエチル等)、C3-6シクロアルキ
ルチオ基(例えばシクロプロピルチオ、シクロヘキシル
チオ等)、C6-10アリールチオ基(例えばフェニルチオ
等)、C7-12アラルキルチオ基(例えばベンジルチオ
等)、C2-4シアノアルキルチオ基(例えばシアノメチ
ルチオ、シアノエチルチオ等)、アミノ基、C1-4アミ
ノアルキル基(例えばアミノメチル、2−アミノエチル
等)、モノC1-4アルキルアミノ基(例えばメチルアミ
ノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、ブチルアミノ
等)、ジC1-4アルキルアミノ基(例えばジメチルアミ
ノ、ジエチルアミノ、メチルエチルアミノ、ジプロピル
アミノ、ジブチルアミノ等)、モノC1-4アルキルアミ
ノ−C1-4アルキル基(例えばメチルアミノメチル、エ
チルアミノメチル、2−(N−メチルアミノ)エチル、3
−(N−メチルアミノ)プロピル等)、ジC1-4アルキル
アミノ−C1-4アルキル基(例えばN,N−ジメチルアミ
ノメチル、N,N−ジエチルアミノメチル、2−(N,N
−ジメチルアミノ)エチル、2−(N,N−ジエチルアミ
ノ)エチル、3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル
等)、C3-6シクロアルキルアミノ基(例えばシクロプ
ロピルアミノ、シクロヘキシルアミノ等)、C6-10アリ
ールアミノ基(例えばアニリノ、N−メチルアニリノ
等)、C7-12アラルキルアミノ基(例えばベンジルアミ
ノ、1−フェニルエチルアミノ、2−フェニルエチルア
ミノ等)、環状アミノ基(例えばピロリジノ、ピペリジ
ノ、ピペラジノ、モルホリノ、1−ピロリル等)、環状
アミノ−C1-4アルキル基(例えばピロリジノメチル、
ピペリジノメチル、ピペラジノメチル、モルホリノメチ
ル、2−(モルホリノ)エチル、1−イミダゾリルメチ
ル、1−イミダゾリルエチル等)、アジド基、ニトロ
基、ハロゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭素等)、C
1-4ハロゲノアルキル基(例えばモノフルオロメチル、
ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、1−フルオロ
エチル、2−フルオロエチル、モノクロロメチル、ジク
ロロメチル、トリクロロメチル、1−クロロエチル、2
−クロロエチル、ブロモメチル、ヨードメチル等)、シ
アノ基、シアノ−C1-4アルキル基(例えばシアノメチ
ル、2−シアノエチル等)、カルボキシル基、カルボキ
シ−C1-4アルキル基(例えばカルボキシメチル、1−
カルボキシエチル、2−カルボキシエチル等)、C1-8
アルコキシ−カルボニル基(例えばメトキシカルボニ
ル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソ
プロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、tert−ブ
トキシカルボニル、イソボルニルオキシカルボニル
等)、C1-8アルコキシ−カルボニル−C1-4アルキル基
(例えばメトキシカルボニルメチル、エトキシカルボニ
ルメチル、tert−ブトキシカルボニルメチル等)、C
6-10アリールオキシ−カルボニル基(例えばフェノキシ
カルボニル等)、C3-6シクロアルキルオキシ−カルボ
ニル基(例えばシクロプロピルオキシカルボニル、シク
ロヘキシルオキシカルボニル等)、C7-12アラルキルオ
キシ−カルボニル基(例えばベンジルオキシカルボニル
等)、C6-10アリール−カルボニル基(例えばベンゾイ
ル、フタロイル、フェニルアセチル等)、C1-5アルカ
ノイル基(例えばアセチル、プロピオニル、ブチリル、
バレリル、ピバロイル等)、C2-5アルカノイル−C1-4
アルキル基(例えばアセチルメチル、1−アセチルエチ
ル、2−アセチルエチル等)、C3-5アルケノイル基
(例えばアクリロイル、クロトノイル、マレオイル
等)、C6-10アリール−カルボニルオキシ基(例えばベ
ンゾイルオキシ等)、C2-5アルカノイルオキシ基(例
えばアセトキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキ
シ、ピバロイルオキシ等)、C2-5アルカノイルオキシ
−C1-4アルキル基(例えばアセトキシメチル、1−ア
セトキシエチル、2−アセトキシエチル等)、C3-5
ルケノイルオキシ基(例えばアクリロイルオキシ等)、
カルバモイル基、カルバモイル−C1-4アルキル基(例
えばカルバモイルメチル等)、置換カルバモイル基(例
えばN−メチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバ
モイル、N−エチルカルバモイル、N,N−ジエチルカ
ルバモイル、N−フェニルカルバモイル、ピペリジノカ
ルボニル、ピペラジノカルボニル、モルホリノカルボニ
ル等)、チオカルバモイル基、置換チオカルバモイル基
(例えばN−メチルチオカルバモイル等)、カルバモイ
ルオキシ基、カルバモイルオキシ−C1-4アルキル基
(例えばカルバモイルオキシメチル等)、置換カルバモ
イルオキシ基(例えばN−メチルカルバモイルオキシ、
N,N−ジメチルカルバモイルオキシ、N−エチルカル
バモイルオキシ等)、フタルイミド基、C2-5アルカノ
イルアミド基(例えばアセトアミド、プロピオンアミド
等)、C6-10アリール−アシルアミド基(例えばベンズ
アミド等)、スルホンアミド基、2−アミノ−2−カル
ボキシエチル基、C1-4アルコキシ−カルボニルアミノ
基(例えばメトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボ
ニルアミノ、tert−ブトキシカルボニルアミノ等)、C
6-10アリールオキシ−カルボニルアミノ基(例えばフェ
ノキシカルボニルアミノ等)、C7-12アラルキルオキシ
−カルボニルアミノ基(例えばベンジルオキシカルボニ
ルアミノ等)等があげられる。また、上記のAで示され
る複素環基の置換基におけるC7-12アラルキル基、C
7-12アラルキルオキシ基、C7-12アラルキルチオ基、C
7-12アラルキルアミノ基、C7-12アラルキルオキシ−カ
ルボニル基及びC7-12アラルキルオキシ−カルボニルア
ミノ基等のアラルキル基を構成するアルキル基はさらに
1個のC6-10アリール基(例えばフェノキシ、ナフチル
オキシ等)で置換されていてもよく、具体的にはベンズ
ヒドリル、ベンズヒドリルオキシ、ベンズヒドリルチ
オ、ベンズヒドリルアミノ、ベンズヒドリルオキシカル
ボニル、ベンズヒドリルオキシカルボニルアミノ等があ
げられる。上記したAで示される複素環基の置換基はさ
らに同一または異なって1ないし3個置換されていても
よい。Aとしては、例えば窒素原子を1ないし3個含む
5員複素環基等が好ましく、また、例えば1,2,3−チ
アジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,2,5−
チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,3
−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、ピリジル又
はピラジニル等も好ましい。
【0025】上記式中、mは2または3を示す。mとし
ては、2である場合が好ましい。上記式中、nは0ない
し3の整数を示す。nとしては、1または2である場合
が好ましい。上記式中、X1は水酸基を、m1は2を示
す。上記式中、Xは水酸基、ハロゲン原子又はアシルオ
キシ基を示す。Xで示されるハロゲン原子としては、例
えばヨウ素、塩素、臭素、フッ素等があげられ、例えば
ヨウ素等が好ましい。Xで示されるアシルオキシ基とし
ては、例えば置換されていてもよいC2-5アルカノイル
オキシ基、置換されていてもよいC6-10アリール−アシ
ルオキシ基、カルバモイルオキシ基、置換カルバモイル
オキシ基(例えばメチルカルバモイルオキシ、N,N−
ジメチルカルバモイルオキシ等)、置換されていてもよ
いアルキルスルホニルオキシ基、アリールスルホニルオ
キシ基(例えばベンゼンスルホニルオキシ、トルエンス
ルホニルオキシ、4−クロロベンゼンスルホニルオキ
シ、4−メトキシベンゼンスルホニルオキシ、ナフタレ
ンスルホニルオキシ等)等が用いられる。Xで示される
アシルオキシ基におけるC2-5アルカノイルオキシ基
(例えばアセトキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオ
キシ、ピバロイルオキシ等)の置換基としては、例えば
ハロゲン原子(例えば塩素等)、オキソ、カルボキシル
基、エトキシカルバモイル基等があげられ、置換されて
いてもよいC2-5アルカノイルオキシ基としては具体的
にはアセトキシ、クロロアセトキシ、プロピオニルオキ
シ、ブチリルオキシ、ピバロイルオキシ、3−オキソブ
チリルオキシ、4−クロロ−3−オキソブチリルオキ
シ、3−カルボキシプロピオニルオキシ、4−カルボキ
シブチリルオキシ、3−エトキシカルバモイルプロピオ
ニルオキシ等があげられる。Xで示されるアシルオキシ
基におけるC6-10アリール−カルボニルオキシ基(例え
ばベンゾイルオキシ等)の置換基としては、例えばカル
ボキシル基、エトキシカルボニルカルバモイル、エトキ
シカルボニルスルファモイル等があげられ、置換されて
いてもよいC6-10アリール−カルボニルオキシ基として
は具体的にo−カルボキシベンゾイルオキシ、o−(エト
キシカルボニルカルバモイル)ベンゾイルオキシ、o−
(エトキシカルボニルスルファモイル)ベンゾイルオキシ
等があげられる。Xで示されるアシルオキシ基における
アルキルスルホニルオキシ基(例えばメタンスルホニル
オキシ、エタンスルホニルオキシ、プロパンスルホニル
オキシ、イソプロピルスルホニルオキシ、ブタンスルホ
ニルオキシ等のC1-4アルキルスルホニルオキシ基等)
の置換基としては、例えばハロゲン原子(例えばフッ
素、臭素、塩素等)等があげられ、置換されていてもよ
いアルキルスルホニルオキシ基としては例えばトリフル
オロメタンスルホニルオキシ、トリクロロメタンスルホ
ニルオキシ等があげられる。Xとしては、例えば水酸
基、ハロゲン原子、置換されていてもよいアルキルスル
ホニルオキシ基、アリールスルホニルオキシ基等が好ま
しい。
【0026】上記式中、Yはハロゲン原子又はR3−S
2−O(R3は低級アルキル基又は置換されていてもよ
いフェニル基を示す)を示す。Yで示されるハロゲン原
子としては、例えばフッ素、ヨウ素、塩素、臭素等があ
げられる。上記式中、R3は低級アルキル基又は置換さ
れていてもよいフェニル基を示す。R3で示される低級
アルキル基としては、例えばメチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチ
ル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル等のC1-6アル
キル等があげられる。R3で示される置換されていても
よいフェニル基の置換基としては、例えばアルキル(例
えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチ
ル、ヘキシル等のC1-6アルキル等)、ハロゲン原子
(例えばフッ素、臭素、塩素等)、アルコキシ(例えば
メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブ
トキシ、tert−ブトキシ等C1-6アルコキシ等)、ニト
ロ等があげられ、置換されたフェニル基としては、例え
ばp−メチルフェニル、p−メトキシフェニル、p−ク
ロロフェニル、p−ニトロフェニル等があげられる。R
3としては、例えばC1-6アルキル等が好ましい。Yとし
ては、例えばハロゲン原子等が好ましい。
【0027】化合物〔I〕は式〔I〕で表される化合物
の塩あるいはエステルをも含み、化合物〔I〕の塩のう
ち、特に薬学的に受容される塩は化合物〔I〕を抗菌剤
として使用する際に用いられる塩であり、その他の塩は
合成中間体として利用できる塩である。化合物〔I〕の
塩としては無機塩基塩、アンモニウム塩、有機塩基塩、
無機酸付加塩、有機酸付加塩、塩基性アミノ酸塩等があ
げられる。無機塩基塩を生成させうる無機塩基としては
アルカリ金属(例えばナトリウム、カリウム等)、アルカ
リ土類金属(例えばカルシウム等)等が、有機塩基塩を生
成させうる有機塩基としては例えばプロカイン、2−フ
ェニルエチルベンジルアミン、ジベンジルエチレンジア
ミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリス
ヒドロキシメチルアミノメタン、ポリヒドロキシアルキ
ルアミン、N−メチルグルコサミン、1,1,1−トリス
(ヒドロキシメチル)メチルアミン等が、無機酸付加塩を
生成させうる無機酸としては例えば塩酸、臭化水素酸、
硫酸、硝酸、リン酸等が、有機酸付加塩を生成させうる
有機酸としては例えばp−トルエンスルホン酸、メタン
スルホン酸、ギ酸、トリフルオロ酢酸、マレイン酸、コ
ハク酸、エチルコハク酸等が、塩基性アミノ酸塩を生成
させうる塩基性アミノ酸としては例えばリジン、アルギ
ニン、オルニチン、ヒスチジン等があげられる。これら
の塩のうち塩基塩(すなわち無機塩基塩、アンモニウム
塩、有機塩基塩、塩基性アミノ酸塩)は化合物〔I〕の4
位のカルボキシル基において形成しうる塩基塩もしく
は、化合物〔I〕のR2中もしくはA上にカルボキシル
基、スルホン基等の酸性基が存在する場合に形成しうる
塩基塩を意味し、酸付加塩(すなわち無機酸付加塩、有
機酸付加塩)は化合物〔I〕のR2中もしくはA上にアミ
ノ基、モノアルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、シ
クロアルキルアミノ基、アリールアミノ基、アラルキル
アミノ基、環状アミノ基、含窒素複素環基等の塩基性基
が存在する場合に形成しうる酸付加塩を意味する。ここ
で、R2中もしくはA上の塩基性基として示されるモノ
アルキルアミノ基としては例えばモノC1-4アルキルア
ミノ基(例えばメチルアミノ、エチルアミノ、プロピル
アミノ、ブチルアミノ等)等が、ジアルキルアミノ基と
しては例えばジC1-4アルキルアミノ基(例えばジメチ
ルアミノ、ジエチルアミノ、メチルエチルアミノ、ジプ
ロピルアミノ、ジブチルアミノ等)等が、シクロアルキ
ルアミノ基としては例えばC3-6シクロアルキルアミノ
基(例えばシクロプロピルアミノ、シクロヘキシルアミ
ノ等)等が、アリールアミノ基としては例えばC6-10
リールアミノ基(例えばアニリノ等)等が、アラルキル
アミノ基としては例えばC7-12アラルキルアミノ基(例
えばベンジルアミノ、2−フェニルエチルアミノ等)等
が、環状アミノ基としては例えばピロリジノ、ピペリジ
ノ、ピペラジノ、モルホリノ、1−ピロリル、1−イミ
ダゾリル、1−ピラゾリル等が、含窒素複素環基として
は例えば窒素原子(オキシド化されていてもよい)を1な
いし数個含む5ないし8員複素環基またはその縮合環で
炭素原子に結合手を有するもの等が用いられる。
【0028】化合物〔I〕のエステルは、分子中に含ま
れるカルボキシル基、とりわけ4位のカルボキシル基を
エステル化することにより生成されうるエステルを意味
し、合成中間体として利用できるエステル及び代謝上不
安定な無毒のエステルである。合成中間体として利用で
きるエステルとしては、C1-4アルキルエステル、C2-4
アルケニルエステル、C3-6シクロアルキルエステル、
3-6シクロアルキル−C1-4アルキルエステル、C6-10
アリールエステル、C7-12アラルキルエステル、置換シ
リルエステル等があげられ、これらはさらに例えば水酸
基、C1-6アルコキシ基(例えばメトキシ、エトキシ、
プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、tert−ブトキ
シ等)、ハロゲン原子(例えばフッ素、臭素、塩素
等)、ニトロ基、シアノ基、メルカプト基、C1-6アル
キルチオ基、オキソ基、チオキソ基等で置換されていて
もよい。C1-4アルキルエステルを形成するC1-4アルキ
ルとしては例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、
tert−ブチル等が、C2-4アルケニルエステルを形成す
るC2-4アルケニルとしては例えばビニル、アリル、イ
ソプロペニル等が、C3-6シクロアルキルエステルを形
成するC3-6シクロアルキルとしては例えばシクロプロ
ピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル
等が、C3-6シクロアルキル−C1-4アルキルエステルを
形成するC3-6シクロアルキル−C1-4アルキルとしては
例えばシクロプロピルメチル、シクロヘキシルメチル等
が、C6-10アリールエステルを形成するC6-10アリール
としては例えばフェニル等が、C7-12アラルキルエステ
ルを形成するC7-12アラルキルとしては例えばベンジ
ル、フェネチル等が、置換シリルエステルを形成する置
換シリルとしては例えばトリメチルシリル、tert−ブチ
ルジメチルシリル等が用いられる。またアラルキルエス
テルを構成するアルキルはさらに1ないし2個のC6-10
アリール(例えばフェニル、ナフチル等)で置換されて
いてもよく、具体的にはベンズヒドリルエステル、トリ
チルエステル等があげられる。
【0029】代謝上不安定な無毒のエステルは経口投与
が可能なエステルを意味し、このようなエステルとして
はペニシリン、セファロスポリンの分野ですでに確立さ
れているものが本発明においても便宜に採用されうる。
このような代謝上不安定な無毒のエステルとしては、例
えばC1-5アルカノイルオキシメチルエステル、C1-5
ルカノイルオキシエチルエステル、C1-6アルコキシ−
1-4アルキルエステル、C1-6アルキルチオ−C1-4
ルキルエステル、1−(C1-6アルコキシカルボニルオキ
シ)C1-6アルキルエステル等があげられる。ここで、C
1-5アルカノイルオキシメチルエステル又はC1-5アルカ
ノイルオキシエチルエステルを形成するC1-5アルカノ
イルオキシとしては例えばアセトキシ、クロロアセトキ
シ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、ピバロイル
オキシ、3−オキソブチリルオキシ、4−クロロ−3−
オキソブチリルオキシ、3−カルボキシプロピオニルオ
キシ、4−カルボキシブチリルオキシ、3−エトキシカ
ルバモイルプロピオニルオキシ等が、C1-6アルコキシ
−C1-4アルキルエステルを形成するC1-6アルコキシ−
1-4アルキルとしては例えばメトキシメチル、エトキ
シメチル、イソプロポキシメチル、1−メトキシエチ
ル、1−エトキシエチル等が、C1-6アルキルチオ−C
1-4アルキルエステルを形成するC1-6アルキルチオ−C
1-4アルキルとしては例えばメチルチオメチルエステ
ル、エチルチオメチル等が、1−(C1-6アルコキシカル
ボニルオキシ)C1-6アルキルエステルを形成する1−
(C1-6アルコキシカルボニルオキシ)C1-6アルキルとし
ては例えばエトキシカルボニルオキシメチル、1−(エ
トキシカルボニルオキシ)エチル、tert−ブトキシカル
ボニルオキシメチル、1−(tert−ブトキシカルボニル
オキシ)エチル、1−{(2−メチル−2−メトキシプロ
ピオニルオキシ)カルボニルオキシ}エチル、1−(シク
ロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチル等が用いら
れる。代謝上不安定な無毒のエステルとしては、例えば
アセトキシメチルエステル、1−アセトキシエチルエス
テル、1−アセトキシブチルエステル、2−アセトキシ
エチルエステル、ピバロイルオキシメチルエステル、メ
トキシメチルエステル、エトキシメチルエステル、イソ
プロポキシメチルエステル、1−メトキシエチルエステ
ル、1−エトキシエチルエステル、メチルチオメチルエ
ステル、エチルチオメチルエステル、エトキシカルボニ
ルオキシメチルエステル、1−(エトキシカルボニルオ
キシ)エチルエステル、tert−ブトキシカルボニルオキ
シメチルエステル、1−(tert−ブトキシカルボニルオ
キシ)エチルエステル、1−{(2−メチル−2−メトキ
シプロピオニルオキシ)カルボニルオキシ}エチルエステ
ル、1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチ
ルエステル等が好ましい。本発明は上記エステルのほか
に、生体内において化合物〔I〕に変換されうる薬学的
に受容しうる化合物も包含する。
【0030】本発明の化合物〔I〕の製造法を以下に詳
しく述べる。化合物〔I〕は例えば次の(1)〜(4)にあげ
た4通りの方法で製造できる。すなわち、(1)式
【化28】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表わされるセ
フェム化合物またはその塩あるいはエステルと式
【化29】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表わされるカ
ルボン酸またはその塩あるいは反応性誘導体とを反応さ
せる方法、(2)式
【化30】 〔式中、Xは水酸基、ハロゲン原子又はアシルオキシ基
を、他の記号は前記と同意義を示す。〕で表わされるセ
フェム化合物またはその塩あるいはエステルと式
【0031】
【化31】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表わされるチ
オール化合物またはその塩と反応させる方法、(3)式
【化32】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表わされるセ
フェム化合物またはその塩あるいはエステルと式
【化33】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表わされるチ
オール化合物またはその塩を反応させる方法、
【0032】(4)式
【化34】 〔式中、 Yはハロゲン原子またはR3−SO2−O(R3
は低級アルキル基または置換されていてもよいフェニル
基を示す)を、その他の記号は前記と同意義を示す。〕
で表わされるセフェム化合物またはその塩もしくはエス
テルと式
【化35】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表わされる化
合物とを反応させるか、反応した後、要すれば保護基の
除去を行うことにより化合物〔I〕を製造することがで
きる。 また、式〔IV〕で表される化合物またはその塩あ
るいはエステルは、新規化合物である式
【化36】 〔式中、X1は水酸基を、m1は2を、その他の記号は前
記と同意義を示す。〕で表される化合物またはその塩あ
るいはエステルを含んでいる。製造法(1)〜(4)、保護基
除去法及び化合物〔I〕の精製法について順次説明を加
える。
【0033】製造法(1):
【化37】 本法は7−アミノ化合物〔II〕をカルボン酸〔III〕
またはその反応性誘導体でアシル化する方法である。こ
の方法においてカルボン酸〔III〕は遊離のままあるい
はその塩もしくは反応性誘導体が7−アミノ化合物〔I
I〕の7位アミノ基のアシル化剤として用いられる。す
なわち遊離酸〔III〕あるいは遊離酸〔III〕の無機塩、
有機塩、酸ハライド、酸アジド、酸無水物、混合酸無水
物、活性アミド、活性エステル、活性チオエステル等の
反応性誘導体がアシル化反応に供される。無機塩として
はアルカリ金属塩(例えばナトリウム塩、カリウム塩
等)、アルカリ土類金属塩(例えばカルシウム塩等)等
が、有機塩としては例えばトリメチルアミン塩、トリエ
チルアミン塩、tert−ブチルジメチルアミン塩、ジベン
ジルメチルアミン塩、ベンジルジメチルアミン塩、N,
N−ジメチルアニリン塩、ピリジン塩、キノリン塩等
が、酸ハライドとしては例えば酸クロライド、酸ブロマ
イド等が、混合酸無水物としてはモノC1-4アルキル炭
酸混合酸無水物(例えば遊離酸〔III〕とモノメチル炭
酸、モノエチル炭酸、モノイソプロピル炭酸、モノイソ
ブチル炭酸、モノtert−ブチル炭酸、モノベンジル炭
酸、モノ(p−ニトロベンジル)炭酸、モノアリル炭酸等
との混合酸無水物)、C1-6脂肪族カルボン酸混合酸無水
物(例えば遊離酸〔III〕と酢酸、シアノ酢酸、プロピオ
ン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、イソ吉草酸、ピバル
酸、トリフルオロ酢酸、トリクロロ酢酸、アセト酢酸等
との混合酸無水物)、C7-11芳香族カルボン酸混合酸無
水物(例えば遊離酸〔III〕と安息香酸、p−トルイル
酸、p−クロロ安息香酸等との混合酸無水物)、有機スル
ホン酸混合酸無水物(例えばメタンスルホン酸、エタン
スルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホ
ン酸等との混合酸無水物)等が、活性アミドとしては含
窒素複素環化合物とのアミド(例えば遊離酸〔III〕とピ
ラゾール、イミダゾール、ベンゾトリアゾール等との酸
アミドで、これらの含窒素複素環化合物はC1-4アルキ
ル(例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル
等)、C1-6アルコキシ(例えばメトキシ、エトキシ、
プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、tert−ブトキ
シ等)、ハロゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭素
等)、オキソ、チオキソ、C1-6アルキルチオ(例えば
メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、ブチルチオ
等)等で置換されていてもよい)等があげられる。
【0034】活性エステルとしてはβ−ラクタム及びペ
プチド合成の分野でこの目的に用いられるものはすべて
利用でき、例えば有機リン酸エステル(例えばジエトキ
シリン酸エステル、ジフェノキシリン酸エステル等)の
ほかp−ニトロフェニルエステル、2、4−ジニトロフ
ェニルエステル、シアノメチルエステル、ペンタクロロ
フェニルエステル、N−ヒドロキシサクシンイミドエス
テル、N−ヒドロキシフタルイミドエステル、1−ヒド
ロキシベンゾトリアゾールエステル、6−クロロ−1−
ヒドロキシベンゾトリアゾールエステル、1−ヒドロキ
シ−1H−2−ピリドンエステル等があげられる。活性
チオエステルとしては芳香族複素環チオール化合物との
エステル(例えば2−ピリジルチオールエステル、2−
ベンゾチアゾリルチオールエステル等で、これらの複素
環はC1-4アルキル(例えばメチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチ
ル、tert−ブチル等)、C1-6アルコキシ(例えばメト
キシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキ
シ、tert−ブトキシ等)、ハロゲン原子(例えばフッ
素、塩素、臭素等)、C1-6アルキルチオ(例えばメチ
ルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、ブチルチオ等)等
で置換されていてもよい)等があげられる。一方、7−
アミノ化合物〔II〕は遊離のまま、その塩あるいはエス
テルとして用いられる。化合物〔II〕の塩としては無機
塩基塩、アンモニウム塩、有機塩基塩、無機酸付加塩、
有機酸付加塩等があげられる。無機塩基塩としてはアル
カリ金属塩(例えばナトリウム塩、カリウム塩等)、アル
カリ土類金属塩(例えばカルシウム塩等)等が、有機塩基
塩としては例えばトリメチルアミン塩、トリエチルアミ
ン塩、tert−ブチルジメチルアミン塩、ジベンジルメチ
ルアミン塩、ベンジルジメチルアミン塩、N,N−ジメ
チルアニリン塩、ピリジン塩、キノリン塩等が、無機酸
付加塩としては例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、
硝酸塩、リン酸塩等が、有機酸付加塩としてはギ酸塩、
酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、メタンスルホン酸塩、p
−トルエンスルホン酸塩等があげられる。化合物〔II〕
のエステルとしては化合物〔I〕のエステル誘導体とし
てすでに述べたエステルがここでもそのままあげられ
る。すなわちC1-4アルキルエステル、C2-4アルケニル
エステル、C3-6シクロアルキルエステル、C3-6シクロ
アルキル−C1-4アルキルエステル、C6-10アリールエ
ステル、C7-12アラルキルエステル、C1-5アルカノイ
ルオキシメチルエステル、C1-5アルカノイルオキシエ
チルエステル及びこれらがさらに水酸基、C1-6アルコ
キシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、メルカプ
ト基、C1-6アルキルチオ基、オキソ基、チオキソ基等
で置換されたもの等があげられる。
【0035】原料物質〔II〕、その塩及びエステル、原
料物質〔III〕、その塩及び反応性誘導体はいずれも公
知の方法またはそれに準ずる方法によって容易に製造で
きる。化合物〔III〕の反応性誘導体は反応混合物から
単離された物質として、または単離前の化合物〔III〕
の反応性誘導体を含有する反応混合物をそのまま化合物
〔II〕と反応させることができる。カルボン酸〔III〕
を遊離酸または塩の状態で使用する場合は適当な縮合剤
を用いる。縮合剤としては例えばN,N'−ジシクロヘキ
シルカルボジイミド等のN,N'−ジ置換カルボジイミド
類、例えばN,N'−カルボニルジイミダゾール等のアゾ
ライド類、例えばN−エトキシカルボニル−2−エトキ
シ−1,2−ジヒドロキノリン、オキシ塩化リン、アル
コキシアセチレン等の脱水剤、例えば2−クロロピリジ
ニウムメチルアイオダイド、2−フルオロピリジニウム
メチルアイオダイド等の2−ハロゲノピリジニウム塩類
等が用いられる。これらの縮合剤を用いた場合、反応は
カルボン酸〔III〕の反応性誘導体を経て進行すると考
えられる。
【0036】反応は一般に溶媒中で行われ、反応を阻害
しない溶媒が適宜に選択される。このような溶媒として
は例えばジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエチルエ
ーテル、tert−ブチルメチルエーテル、ジイソプロピル
エーテル、エチレングリコールジメチルエーテル等のエ
ーテル類、例えばギ酸エチル、酢酸エチル、酢酸ブチル
等のエステル類、例えばジクロロメタン、クロロホル
ム、四塩化炭素、トリクレン、1,2−ジクロロエタン
等のハロゲン化炭化水素類、例えばn−ヘキサン、ベン
ゼン、トルエン等の炭化水素類、例えばホルムアミド、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセト
アミド等のアミド類、例えばアセトン、メチルエチルケ
トン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、例えばア
セトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類等のほ
か、ジメチルスルホキシド、スルホラン、ヘキサメチル
ホスホルアミド、水等が単独または混合溶媒として用い
られる。アシル化剤〔III〕の使用量は化合物〔II〕1
モルに対して通常1ないし5モル、好ましくは1ないし
2モルである。反応は−80ないし150℃、好ましく
は−40ないし100℃、最も好ましくは−30ないし
30℃の温度範囲で行われる。反応時間は化合物〔II〕
及び〔III〕の種類、溶媒の種類(混合溶媒の場合はその
混合比も)、反応温度等に依存し、通常1分ないし72
時間、好ましくは15分ないし24時間である。アシル
化剤として酸ハライドを用いた場合は放出されるハロゲ
ン化水素を反応系から除去する目的で脱酸剤の存在下に
反応を行うことができる。このような脱酸剤としては例
えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、
炭酸水素ナトリウム等の無機塩基、例えばトリエチルア
ミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、シクロ
ヘキシルジメチルアミン、ピリジン、ルチジン、γ−コ
リジン、N,N−ジメチルアニリン、N−メチルピペジ
リン、N−メチルピロリジン、N−メチルモルホリン等
の第3級アミン、例えばプロピレンオキシド、エピクロ
ルヒドリン等のアルキレンオキシド類等があげられる。
【0037】製造法(2):
【化38】 本法はセフェム化合物〔IV〕に対してチオール化合物
A−(CH2)nSH〔V〕を反応させ、求核置換反応によ
りセフェム化合物〔I〕を合成する方法である。化合物
〔IV〕の塩、エステルとしては製造法(1)において化合
物〔II〕の塩、エステルとしてあげたものがここでもそ
のままあてはめられる。 化合物〔IV〕、 その塩及びエス
テルならびにチオール化合物〔V〕またはその塩はそれ
自体公知の方法またはそれに準ずる方法によって容易に
製造できる。チオール化合物〔V〕は塩としても用いら
れる。チオール化合物〔V〕の塩としては例えばアルカ
リ金属塩(例えばナトリウム塩、カリウム塩等)、アルカ
リ土類金属塩(例えばカルシウム塩等)等の無機金属塩、
例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、tert−ブ
チルジメチルアミン、ジベンジルメチルアミン、ベンジ
ルジメチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、ピリジ
ン、キノリン等の有機塩基等があげられる。
【0038】チオール化合物〔V〕またはその塩による
化合物〔IV〕への本求核置換反応は通常溶媒中で行なわ
れる。この反応に用いられる溶媒としては製造法(1)で
使用されるエーテル類、エステル類、ハロゲン化炭化水
素類、炭化水素類、アミド類、ケトン類、ニトリル類、
水等の溶媒がそのままあてはめられるが、 これらのほか
に例えばメタノール、エタノール、プロパノール、イソ
プロパノール、エチレングリコール、2−メトキシエタ
ノール等のアルコール類も用いられる。化合物〔IV〕に
おいてXは水酸基、アシルオキシ基、カルバモイルオキ
シ基、置換カルバモイルオキシ基、ハロゲン原子、アル
キルスルホニルオキシ基またはアリールスルホニルオキ
シ基を示す。化合物〔IV〕は遊離のまま、その塩あるい
はエステルとして用いられる。 (2-1):Xが置換されていてもよいアルカノイルオキシ
基、置換されていてもよいアリール−カルボニルオキシ
基、カルバモイルオキシ基又は置換カルバモイルオキシ
基の場合 より好ましい溶媒は水もしくは水と混合しうる有機溶媒
と水との混合溶媒で、水と混合しうる有機溶媒のうち、
より好ましいものはアセトン、メチルエチルケトン、ア
セトニトリル等である。チオール化合物〔V〕またはそ
の塩の使用量は化合物〔IV〕1モルに対して通常1ない
し5モル、好ましくは1ないし3モルである。反応は−
20ないし100℃、好ましくは0ないし80℃の温度
範囲で行なわれる。反応時間は化合物〔IV〕及び化合物
〔V〕の種類、溶媒の種類(混合溶媒の場合はその混合
比)、反応温度等に依存し、通常10分ないし5日間、
好ましくは15分ないし5時間である。反応はpH2な
いし8、好ましくは中性付近すなわちpH5ないし8で
行なうのが有利である。
【0039】(2-2):Xが水酸基の場合 例えば特開昭58−43979等に記載された方法と同
様にして有機リン化合物の存在下に行う。 ここで用いら
れる有機リン化合物としては、例えばo−フェニレンホ
スホロクロリデエイト、o−フェニレンホスホロフロリ
デエイト、メチル o−フェニレンホスフェイト、エチ
ル o−フェニレンホスフェイト、プロピル o−フェニ
レンホスフェイト、イソプロピル o−フェニレンホス
フェイト、ブチル o−フェニレンホスフェイト、イソ
ブチル o−フェニレンホスフェイト、scc−ブチル o
−フェニレンホスフェイト、シクロヘキシル o−フェ
ニレンホスフェイト、フェニル o−フェニレンホスフ
ェイト、p−クロロフェニル o−フェニレンホスフェイ
ト、p−アセチルフェニル o−フェニレンホスフェイ
ト、2−クロロエチル o−フェニレンホスフェイト、
2,2,2−トリクロロエチル o−フェニレンホスフェ
イト、エトキシカルボニルメチル o−フェニレンホス
フェイト、カルバモイルメチル o−フェニレンホスフ
ェイト、2−シアノエチル o−フェニレンホスフェイ
ト、2−メチルスルホニルエチル o−フェニレンホス
フェイト、ベンジル o−フェニレンホスフェイト、1,
1−ジメチル−2−プロペニル o−フェニレンホスフ
ェイト、2−プロペニル o−フェニレンホスフェイ
ト、3−メチル−2−ブテニル o−フェニレンホスフ
ェイト、2−チエニルメチル o−フェニレンホスフェ
イト、2−フルフリルメチル o−フェニレンホスフェ
イト、ビス−o−フェニレンピロホスフェイト、2−フ
ェニル−1,3,2−ベンゾジオキサホスホール−2−オ
キシド、2−(p−クロロフェニル)−1,3,2−ベンゾ
ジオキサホスホール−2−オキシド、2−ブチル−1,
3,2−ベンゾジオキサホスホール−2−オキシド、2
−アニリノ−1,3,2−ベンゾジオキサホスホール−2
−オキシド、2−フェニルチオ−1,3,2−ベンゾジオ
キサホスホール−2−オキシド、2−メトキシ−5−メ
チル−1,3,2−ベンゾジオキサホスホール−2−オキ
シド、2−クロロ−5−エトキシカルボニル−1,3,2
−ベンゾジオキサホスホール−2−オキシド、2−メト
キシ−5−エトキシカルボニル−1,3,2−ベンゾジオ
キサホスホール−2−オキシド、5−エトキシカルボニ
ル−2−フェニル−1,3,2−ベンゾジオキサホスホー
ル−2−オキシド、2,5−ジクロロ−1,3,2−ベン
ゾジオキサホスホール−2−オキシド、4−クロロ−2
−メトキシ−1,3,2−ベンゾジオキサホスホール−2
−オキシド、2−メトキシ−4−メチル−1,3,2−ベ
ンゾジオキサホスホール−2−オキシド、2,3−ナフ
タレンメチルホスフェイト、5,6−ジメチル−2−メ
トキシ−1,3,2−ベンゾジオキサホスホール−2−オ
キシド、2,2−ジヒドロ−4,5,6,7−テトラクロロ
−2,2,2−トリメトキシ−1,3,2−ベンゾジオキサ
ホスホール、2,2−ジヒドロ−4,5,6,7−テトラク
ロロ−2,2,2−トリフェノキシ−1,3,2−ベンゾジ
オキサホスホール、2,2−ジヒドロ−2,2−エチレン
ジオキシ−2−メトキシ−1,3,2−ベンゾジオキサホ
スホール、2,2−ジヒドロ−2−ベンジル−2,2−ジ
メトキシ−1,3,2−ベンゾジオキサホスホール、2,
2−ジヒドロ−4,5−ベンゾ−2,2,2−トリメトキ
シ−1,3,2−ベンゾジオキサホスホール、2,2−ジ
ヒドロ−2,2,2−トリフェノキシ−1,3,2−ベンゾ
ジオキサホスホール、2,2−ジヒドロ−2,2−(o−フ
ェニレンジオキシ)−2−フェノキシ−1,3,2−ベン
ゾジオキサホスホール、2−クロロ−2,2−ジヒドロ
−2,2−(o−フェニレンジオキシ)−1,3,2−ベンゾ
ジオキサホスホール、2,2−ジヒドロ−2−メトキシ
−2,2−(o−フェニレンジオキシ)−1,3,2−ベンゾ
ジオキサホスホール、2,2−ジヒドロ−2,2,2−ト
リクロロ−1,3,2−ベンゾジオキサホスホール、9,
10−フェナンスレンジオキシトリメトキシホスホラ
ス、o−フェニレンホスホロクロリダイド、o−フェニレ
ンホスホロブロミダイド、o−フェニレンホスホロフロ
リダイド、メチル o−フェニレンホスファイト、ブチ
ル o−フェニレンホスファイト、メトキシカルボニル
メチル o−フェニレンホスファイト、フェニル o−フ
ェニレンホスファイト、p−クロロ(またはp−ニトロ)フ
ェニル o−フェニレンホスファイト、2−フェニル−
1,3,2−ベンゾジオキサホスホール、ビス−o−フェ
ニレンピロホスファイト、2−メトキシ−5−メチル−
1,3,2−ベンゾジオキサホスホール、5−アセチル−
2−フェノキシ−1,3,2−ベンゾジオキサホスホー
ル、9,10−フェナンスレンホスホロクロリダイト、
2−クロロ−4−メチル−1,3,2−ベンゾジオキサホ
スホール、5−エトキシカルボニル−2−フェニル−
1,3,2−ベンゾジオキサホスホール、2−クロロ−2
−チオキソ−1,3,2−ベンゾジオキサホスホール、2
−フェノキシ−2−オキソ−1,3,2−ベンゾジアザホ
スホール、2−フェノキシ−1,3,2−ベンゾオキサア
ザホスホール、2,3−ジヒドロ−2−オキソ−2−メ
トキシ−4,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサホスホ
ール、2,2−ジヒドロ−2−オキソ−2−クロロ−4,
5−ジメチル−1,3,2−ジオキサホスホール、2,2
−ジヒドロ−2−オキソ−2−(1−イミダゾリル)−
4,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサホスホール、2,
2−ジヒドロ−2,2−エチレンジオキシ−2−メトキ
シ−4,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサホスホー
ル、2,2−ジヒドロ−2,2−ジメトキシ−2−フェノ
キシ−4,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサホスホー
ル、2,2−ジヒドロ−2,2,2−トリメトキシ−4,5
−ジメチル−1,3,2−ジオキサホスホール、2,2−
ジヒドロ−2,2,2−トリフェノキシ−4,5−ジメチ
ル−1,3,2−ジオキサホスホール、2,2−ジヒドロ
−2,2,2−トリエトキシ−4,5−ジフェニル−1,
3,2−ジオキサホスホール、2,2−ジヒドロ−2,2,
2−トリメトキシ−4,5−ジフェニル−1,3,2−ジ
オキサホスホール、2,2−ジヒドロ−2−オキソ−2
−メトキシ−4,5−ジフェニル−1,3,2−ジオキサ
ホスホール、2,2−ジヒドロ−2,2,2−トリメトキ
シ−1,3,2−ジオキサホスホール、2,2−ジヒドロ
−2,2,2−トリメトキシ−4−フェニル−1,3,2−
ジオキサホスホール、2,2−ジヒドロ−2,2,2−ト
リメトキシ−4−メチル−1,3,2−ジオキサホスホー
ル、2,2−ジヒドロ−2,2,2−トリメトキシ−4−
メチル−5−フェニルカルバモイル−1,3,2−ジオキ
サホスホール、2,2,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−2,
2,2−トリメトキシ−1,3,2−ベンゾジオキサホス
ホール、2,2'−オキシビス(4,5−ジメチル−2,2
−ジヒドロ−1,3,2−ジオキサホスホール)、2,2'
−オキシビス(4,5−ジメチル−2,2−ジヒドロ−1,
3,2−ジオキサホスホール−2−オキシド)等があげら
れる。
【0040】反応に用いる溶媒は反応を阻害しないもの
であればよく、好ましくは製造法(1)で使用されるエー
テル類、エステル類、ハロゲン化炭化水素類、炭化水素
類、アミド類、ケトン類、ニトリル類等が単独または混
合溶媒として用いられる。とりわけ、例えばジクロロメ
タン、アセトニトリル、ホルムアミド、ホルムアミドと
アセトニトリルの混合溶媒、ジクロロメタンとアセトニ
トリルの混合溶媒等を使用すると好効果が得られる。チ
オール化合物〔V〕またはその塩、及び有機リン化合物
の使用量は化合物〔IV〕1モルに対してそれぞれ1ない
し5モル、1ないし10モル、より好ましくはそれぞれ
1ないし3モル、1ないし6モルである。反応は−80
ないし50℃、好ましくは−40ないし40℃の温度範
囲で行なわれる。反応時間は通常30分ないし40時
間、好ましくは1時間ないし20時間である。反応系に
有機塩基を添加してもよい。このような有機塩基として
は例えばトリエチルアミン、トリブチルアミン、ジブチ
ルアミン、ジイソブチルアミン、ジシクロヘキシルアミ
ン、2、6−ルチジン等のアミン類があげられる。塩基
の添加量は化合物〔IV〕1モルに対して1ないし5モル
がよい。また、Xが水酸基の場合適当な脱水剤を用いて
化合物〔V〕と反応させ化合物〔I〕を合成する。このよ
うな目的に使用される脱水剤としては例えばオキシ塩化
リン、塩化チオニル、アゾジカルボン酸ジアルキル(通
常、ホスフィンとの共存で使用される)、N,N'−ジシ
クロヘキシルカルボジイミド等があげられ、好ましくは
トリフェニルホスフィン共存下のアゾジカルボン酸ジエ
チルである。トリフェニルホスフィン共存下でアゾジカ
ルボン酸ジエチルを用いる反応は通常、無水の溶媒中で
行なわれ、前記のエーテル類、炭化水素類等が使用され
る。化合物〔IV〕1モルに対して化合物〔V〕、アゾジ
カルボン酸ジエチル、トリフェニルホスフィンはいずれ
も1ないし5モル好ましくは1ないし3モルである。−
20ないし100℃の温度範囲で15分間ないし48時
間を要する。
【0041】(2-3):Xがハロゲン原子の場合及びXが
アルキルスルホニルオキシ基、アリールスルホニルオキ
シ基の場合 好ましい溶媒は製造法(1)で使用されるエーテル類、エ
ステル類、ハロゲン化炭化水素類、炭化水素類、アミド
類、ケトン類、ニトリル類、アルコール類、水等であ
る。チオール化合物〔V〕またはその塩の使用量は化合
物〔IV〕1モルに対して通常1ないし5モル、好ましく
は1ないし3モルである。反応は−20ないし150
℃、好ましくは0ないし100℃の温度範囲で行なわれ
る。反応時間は通常15分ないし30時間、好ましくは
30分ないし10時間である。反応を促進するため脱ハ
ロゲン剤の存在下に反応を行うこともできる。このよう
な脱ハロゲン剤としては製造法(1)の項で述べた無機塩
基、第3級アミン、アルキレンオキシド類等の脱酸剤が
ここでもあげられる。Xで示されるハロゲン原子は塩
素、臭素、ヨウ素等であるが、好ましくはヨウ素であ
る。
【0042】製造法(3):
【化39】 本法はセフェム化合物〔VI〕に対してチオール化合物A
−(CH2)nSH〔V〕を反応させ、付加反応によりセフ
ェム化合物〔I〕(m=2)を合成する方法である。化
合物〔VI〕は遊離のまま、その塩あるいはエステルとし
て用いられる。化合物〔VI〕の塩、エステルとしては製
造法(1)において化合物〔II〕の塩、エステルとしてあ
げたものがここでもそのままあてはめられる。 化合物
〔VI〕、 その塩及びエステルならびにチオール化合物
〔V〕またはその塩はそれ自体公知の方法またはそれに
準ずる方法によって容易に製造できる。チオール化合物
〔V〕は塩としても用いられる。チオール化合物〔V〕の
塩としては製造法(2)で説明した塩基がそのまま用いら
れる。
【0043】チオール化合物〔V〕またはその塩による
化合物〔VI〕への付加反応は、通常溶媒中で行なわれ
る。この反応に用いられる溶媒としては製造法(1)で使
用されるエーテル類、エステル類、ハロゲン化炭化水素
類、炭化水素類、アミド類、ケトン類、ニトリル類、水
等の溶媒がそのままあてはめられるが、 これらのほかに
例えばメタノール、エタノール、プロパノール、イソプ
ロパノール、エチレングリコール、2−メトキシエタノ
ール等のアルコール類も用いられる。チオール化合物
〔V〕またはその塩の使用量は化合物〔VI〕1モルに対
して、1ないし10モル、より好ましくは1ないし6モ
ルである。反応は−30ないし150℃、好ましくは−
10ないし100℃の温度範囲で行なわれる。反応時間
は通常30分ないし40時間、好ましくは1ないし20
時間である。反応を促進させるために反応系に塩基を添
加してもよい。このような塩基としては無機塩基、例え
ばアルカリ金属類(水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸水素カリウム、フッ化カリウム、フッ化ナトリ
ウム等)、アルカリ土類金属類(水酸化カルシウム、炭
酸水酸化カルシウム等)が用いられる。有機塩基として
はトリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルア
ミン、シクロヘキシルジメチルアミン、ピリジン、ルチ
ジン、γ−コリジン、N,N−ジメチルアニリン、N−
メチルピペリジン、N−メチルピロリジン、N−メチル
モルホリン等のアミン類があげられる。塩基の添加量は
化合物〔VI〕1モルに対して1ないし5モルがよい。
【0044】製造法(4):
【化40】 本法はセフェム化合物〔VII〕と式R1C(=S)NH2
で表わされるチオ尿素またはチオ尿素誘導体とを反応さ
せて目的化合物〔I〕(Q=CH)を合成する方法であ
る。化合物〔VII〕は遊離のまま、塩あるいはエステル
として用いられる。〔VII〕の塩としては製造法(1)の項
であげた化合物〔II〕の塩(無機塩基塩、アンモニウム
塩、有機塩基塩、無機酸付加塩、有機酸付加塩等)がこ
こでもあてはめられる。 〔VII〕のエステルとしては同
じく製造法(1)の項であげた化合物〔II〕のエステル(C
1-4アルキルエステル、C2-4アルケニルエステル、C
3-6シクロアルキルエステル、C3-6シクロアルキル−C
1-4アルキルエステル、C6-10アリールエステル、C
7-12アラルキルエステル、C1-5アルカノイルオキシメ
チルエステル、C1-5アルカノイルオキシエチルエステ
ル及びこれらにさらに置換されたもの)がここでもあて
はめられる。原料化合物〔VII〕は一般式
【0045】
【化41】 〔式中の記号は前記と同意義を示す。〕で表わされる化
合物またはその反応性誘導体と前記の7−アミノ化合物
〔II〕またはその塩あるいはエステルとを、製造法(1)
で述べた方法と同様の方法を用いて製造することができ
る。式
【化42】 で表わされる化合物またはその反応性誘導体はそれ自体
公知の方法またはそれに準ずる方法によって容易に製造
できる。化合物〔VII〕とR1C(=S)NH2〔VIII〕と
の反応は通常溶媒中で行なわれる。溶媒としては例えば
ジオキサン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル等
のエーテル類、例えばメタノール、エタノール、プロパ
ノール等のアルコール類、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルアセトアミド等のアミド類等が用いられる。チオ尿
素またはその誘導体R1C(=S)NH2の使用量は化合物
〔VII〕に対して通常1ないし5モル、好ましくは1な
いし3モルである。反応は0ないし100℃、好ましく
は20ないし60℃の温度範囲で行なわれる。反応時間
は通常30分ないし15時間、好ましくは1ないし5時
間である。上記した製造法(1)〜(4)において化合物
〔I〕がシン〔Z〕−、アンチ〔E〕−異性体の混合物
として得られる場合がある。混合物から所望のシン異性
体を分離するには自体公知の方法またはそれに準ずる方
法が適用される。それらの方法としては例えば溶解性、
結晶性等の差を利用した分別法、クロマトグラフィーに
よる分離、エステル誘導体の加水分解速度の差を利用し
た分離法等があげられる。
【0046】保護基除去法:前記した通り、β−ラクタ
ム及びペプチド合成の分野ではアミノ基の保護基は充分
に研究されていてその保護法はすでに確立されている。
また、アミノ保護基の除去法も同様に確立されており、
本発明においても保護基の除去は従来の技術をそのまま
利用できる。例えばモノハロゲノアセチル基(クロロア
セチル、ブロモアセチル等)はチオ尿素により、アルコ
キシカルボニル基(メトキシカルボニル、エトキシカル
ボニル、tert−ブトキシカルボニル等)は酸(例えば塩酸
等)により、アラルキルオキシカルボニル基(ベンジルオ
キシカルボニル、p−メチルベンジルオキシカルボニ
ル、p−ニトロベンジルオキシカルボニル等)は接触還元
により、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニルは亜
鉛と酸(例えば酢酸等)により除去することができる。一
方、合成中間体として化合物〔I〕がエステル化されて
いる場合もそれ自体公知の方法またはそれに準ずる方法
によってエステル残基を除去することができる。例えば
2−メチルスルホニルエチルエステルはアルカリによ
り、アラルキルエステル(ベンジルエステル、p−メトキ
シベンジルエステル、p−ニトロベンジルエステル等)は
酸(例えばトリフルオロ酢酸等)または接触還元により、
2,2,2−トリクロロエチルエステルは亜鉛と酸(例え
ば酢酸等)により、シリルエステル(トリメチルシリルエ
ステル、tert−ブチルジメチルシリルエステル等)は水
のみにより除去することができる。
【0047】化合物〔I〕の精製法:上記の(1)〜(4)に
詳記した各種製造法により、 また要すれば上記の保護基
除去法をつづいて行うことにより反応混合物中に生成し
た化合物〔I〕は抽出法、カラムクロマトグラフィー、
沈澱法、再結晶法等の公知の処理手段によって単離精製
することができる。 一方、 単離された化合物〔I〕を公
知の方法により所望の薬学的に受容される塩または代謝
上不安定な無毒のエステルへと変換することもできる。 セフェム化合物〔I〕のスルホキシドは化合物〔I〕の酸
化反応により得られる。このような酸化反応はよく知ら
れた反応である。セフェム環中の硫黄原子の酸化に適し
た酸化剤としては例えば酸素、過酸、ヒドロパーオキシ
ド、過酸化水素等があげられ、過酸はその場で酸と過酸
化物の混和によって製造することもできる。過酸として
は過酢酸、過安息香酸、p−クロル過安息香酸等が繁用
される。反応は通常、溶媒中で行なわれる。この反応に
用いられる溶媒としては例えばジオキサン、テトラヒド
ロフラン等のエーテル類、例えばジクロロメタン、クロ
ロホルム、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、
例えばギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸等の有機酸類、例
えばジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等の
アミド類等があげられる。反応温度は−40ないし10
0℃の範囲で行なわれるが、なるべく低い温度、好まし
くは−20ないし50℃で行なわれる。化合物〔I〕の
酸化に際してはS−立体配位をもつスルホキシドが主に
生成することが一般に知られている。R−及びS−スル
ホキシドはそれらの異なる溶解性及びクロマトグラフィ
ー分離に際しての異なる移動速度によって分離される。
スルホキシドを得るための上記の酸化反応は前記(1)〜
(4)の反応の前に行なってもよいし、 また(1)〜(4)の反
応の後に行なってもよい。かくして得られる本発明の化
合物〔I〕はスペクトルの広い抗菌活性を有し、人及び
哺乳動物(例えばマウス、ラット、ウサギ、犬、ネコ、
牛、豚等)における病原性細菌により生ずる種々の疾
病、例えば気道感染、尿路感染の予防ならびに治療のた
めに安全に使用されうる。また本発明の化合物〔I〕は
優れた安定性を有する、毒性が極めて低い、血中濃度が
高い、効果の持続時間が長い、組織移行性が顕著であ
る、優れた経口吸収性を有するなどの特徴も有してい
る。
【0048】本発明の化合物〔I〕は公知のペニシリン
剤、セファロスポリン剤と同様に注射剤、カプセル剤、
錠剤、顆粒剤として非経口または経口的に投与できる。
注射剤として用いられる場合の担体は、例えば蒸留水、
生理食塩水等が用いられ、カプセル剤、粉剤、顆粒剤、
錠剤として用いられる場合は、公知の薬学的に許容され
る賦形剤(例えばデンプン、乳糖、白糖、炭酸カルシウ
ム、リン酸カルシウム等)、結合剤(例えばデンプン、ア
ラビアゴム、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルセルロース、結晶セルロース等)、滑沢剤(例え
ばステアリン酸マグネシウム、タルク等)、崩壊剤(例え
ばカルボキシメチルカルシウム、タルク等)と混合して
用いられる。化合物〔I〕を含む医薬組成物は公知の方
法により製造することができる。該組成物は通常化合物
〔I〕の少くとも1種以上と上記の担体、賦形剤等とを
混合することにより製造される。組成物全体に対する化
合物〔I〕の配合割合は通常5ないし100重量%、具
体的にはカプセル剤、錠剤、顆粒剤等の固形製剤におい
ては20ないし100重量%、注射剤等の液状製剤にお
いては、 5ないし30重量%である。化合物〔I〕は例
えば経口剤として投与することにより感染症の治療に用
いられる。この場合の投与量は人及び動物の体重1kgあ
たり0.5ないし80mg/日、より好ましくは1ないし
20mg/日で、1日1ないし4回に分割して投与する。
【0049】
【実施例】本発明はさらに下記の参考例、実施例及び試
験例で詳しく説明されるが、これらの例は単なる実例で
あって本発明を限定するものではなく、また本発明の範
囲を逸脱しない範囲で変化させてもよい。参考例、実施
例のカラムクロマトグラフィーにおける溶出はTLC
(Thin Layer Chromatography、薄層クロマトグラフィ
ー)による観察下に行なわれた。 TLC観察において
は、TLCプレートとしてメルク(Merck)社製のキー
ゼルゲル60F254を、展開溶媒としてはカラムクロマ
トグラフィーで溶出溶媒として用いられた溶媒を、検出
法としてはUV検出器を採用した。カラム用シリカゲル
は同じくメルク社製のキーゼルゲル60(230ないし
400メッシュ)を用いた。“セファデックス”はファ
ルマシア・ファイン・ケミカルズ社(PharmaciaFine Ch
emicals)製である。 ハイポラスポリマーは三菱化成社
製 ダイアイオンCHP−20Pを用いた。NMRスペ
クトルは内部または外部基準としてテトラメチルシラン
を用いてVarian Gemini−200(200MHz)
型スペクトロメーターで測定し、全δ値をppmで示し
た。混合溶媒において( )内に示した数値は各溶媒の容
量混合比である。また溶液における%は溶液100ml中
のg数を表わす。 また参考例、実施例中の記号は次のよ
うな意味である。
【0050】s :シングレット(singlet) d :ダブレット(doublet) t :トリプレット(triplet) q :クワルテット(quartet) ABq:AB型クワルテット(AB type quartet) d.d :ダブル ダブレット(double doublet) m :マチルプレット(multiplet) br. :ブロード(broad) J :カップリング定数(coupling constant) Hz :ヘルツ(Herz) mg :ミリグラム(milligram) g :グラム(gram) ml :ミリリーター(milliliter) l :リーター(liter) % :パーセント(percent) DMSO:ジメチルスルホキシド(dimethylsulfoxide) D2O:重水 CDCl3:重クロロホルム 室温 :25℃ Tr :トリチル PMB :p-メトキシベンジル BoC :tert-ブトキシカルボニル
【0051】参考例1 p−メトキシベンジル 7β−フェニルアセトアミド−
3−〔2−(2−ピラジニルチオ)エチル〕−3−セフ
ェム−4−カルボキシレート 2−メルカプトピラジン(672mg)のDMF(12m
l)溶液にトリエチルアミン(0.84ml)及びp−メト
キシベンジル 7β−フェニルアセトアミド−3−ビニ
ル−3−セフェム−4−カルボキシレート(1.40g)
を加え、室温で14時間撹拌した。酢酸エチルで希釈
し、2%クエン酸水溶液、水、飽和食塩水で順次洗浄
し、乾燥(MgSO4)した。溶媒を留去し残留物をシリ
カゲルクロマトグラフィーに付しベンゼン−酢酸エチル
(4:1)で溶出し表題化合物を油状物として得た(4
17mg,12.1%)。 NMR(CDCl3):2.61(1H, m), 2.85(1H, m), 3.30
(2H, m), 3.50(2H,m), 3.60(1H, d,J=16.0Hz), 3.70(1
H, d, J=16.0Hz), 3.81(3H, m), 4.87(1H, d, J=4.8H
z), 5.17(2H, s), 5.79(1H, dd, J=4.8, 10.0Hz), 5.98
(1H, d, J=10.0Hz), 6.88(2H, d, J=8.4Hz), 7.30(7H,
m), 8.21(1H, d, J=2.4Hz), 8.31(1H, dd, J=1.2, 2.4H
z), 8.42(1H, d, J=1.2Hz). 参考例2 参考例1と同様にしてp−メトキシベンジル 7β−フ
ェニルアセトアミド−3−ビニル−3−セフェム−4−
カルボキシレート及び4−メルカプトピリジンから以下
の化合物を製造した。 p−メトキシベンジル 7β−フェニルアセトアミド−
3−〔2−(4−ピリジルチオ)エチル〕−3−セフェム
−4−カルボキシレート NMR(CDCl3):2.45(1H, m), 3.03(2H, m), 3.24
(1H, m), 3.28(1H, d, J=18.0Hz), 3.49(1H, d, J=18.0
Hz), 3.65(2H, bs), 3.79(3H, s), 4.88(1H, d,J=4.8H
z), 5.17(2H, s), 5.78(1H, dd, J=4.8, 9.0Hz), 6.16
(1H, d, J=9.0Hz),6.86(2H, d, J=8.8Hz), 7.15(2H, d,
J=6.4Hz), 7.28(2H, d, J=6.4Hz), 7.36(7H, m).
【0052】参考例3 参考例1と同様にしてp−メトキシベンジル 7β−フ
ェニルアセトアミド−3−ビニル−3−セフェム−4−
カルボキシレート及び2−メルカプトピリジンから以下
の化合物を製造した。 p−メトキシベンジル 7β−フェニルアセトアミド−
3−〔2−(2−ピリジルチオ)エチル〕−3−セフェム
−4−カルボキシレート NMR(CDCl3):2.75(2H, m), 3.40(2H, m), 3.54
(2H, s), 3.58(1H, d, J=18.0Hz), 3.68(1H, d, J=18.0
Hz), 3.80(3H, s), 4.83(1H, d, J=4.8Hz), 5.17(2H,
s), 5.76(1H, dd, J=4.8, 9.0Hz), 6.10(1H, d, J=9.0H
z), 6.88(2H, d, J=6.8Hz), 6.93(1H, m), 7.15(1H, d,
8.0Hz), 7.30(7H, m), 7.46(1H, m), 8.38(1H, m). 参考例4 参考例1と同様にしてp−メトキシベンジル 7β−フ
ェニルアセトアミド−3−ビニル−4−セフェム−4−
カルボキシレート及び1(or2)−トリチル−1,2,
3−トリアゾール−4−チオールから以下の化合物を製
造した。 p−メトキシベンジル 7β−フェニルアセトアミド−
3−〔2−(1(or2)−トリチル−1,2,3−トリアゾ
ール−4−イルチオ)エチル〕−3−セフェム−4−カ
ルボキシレート NMR(CDCl3): 2.30-2.42(1H, m), 2.65-3.06(5
H, m), 3.62(1H, d, J=16.0Hz), 3.65(1H, d, J=16.0H
z), 3.79(3H, s), 4.76(1H, d, J=4.6Hz), 5.12(2H,
s), 5.72(1H, dd, J=4.6, 9.0Hz), 6.00(1H, d, J=9.0H
z), 6.87(2H, d, J=8.8Hz), 7.08-7.16(5H, m), 7.24-
7.40(17H, m), 7.56(1H, s).
【0053】参考例5 p−メトキシベンジル 7β−アミノ−3−(2−ピラ
ジニルチオエチル)−3−セフェム−4−カルボキシレ
ート ジクロロメタン(4.7ml)に五塩化リン(433mg)を懸
濁し、 氷冷下ピリジン(0.17ml)を加え1時間撹拌し
た。 ついでp−メトキシベンジル 7β−フェニルアセ
トアミド−3−〔2−(2−ピラジニルチオ)エチル〕
−3−セフェム−4−カルボキシレート(400mg)を加
え、 氷冷下2時間撹拌した。 −35℃でメタノール(2.
8ml)を加え、 −20〜−10℃で1.5時間撹拌した。
溶媒を留去し水(10ml)を加えエーテルで洗浄後、 飽和
重曹水でpH8とし酢酸エチルで抽出。 抽出液は乾燥(M
gSO4)後、 溶媒を留去しイソプロピルエーテルを加え、
表題化合物を結晶として得た(315mg, 99.4%)。 NMR(CDCl3): 2.61(1H, m), 2.75(1H, m), 3.33
(2H, m), 3.55(2H, m),3.81(3H,s), 4.71(1H, d, J=4.8
Hz), 4.88(1H, d, J=4.8Hz), 5.20(2H, s), 6.83(2H,
d, J=8.8Hz), 7.35(2H, d, J=8.8Hz), 8.20(1H, d, J=
2.8Hz), 8.35(1H,dd, J=1.4, 2.8Hz), 8.43(1H, d, J=
1.4Hz). 参考例6 参考例5と同様にしてp−メトキシベンジル 7β−フ
ェニルアセトアミド−3−〔2−(4−ピリジルチオ)
エチル〕−3−セフェム−4−カルボキシレートから以
下の化合物を製造した。 p−メトキシベンジル 7β−アミノ−3−〔2−(4
−ピリジルチオ)エチル〕−3−セフェム−4−カルボ
キシレート NMR(CDCl3):2.46(1H, m), 3.07(2H, m), 3.29
(1H, m), 3.34(1H, d, J=18.0Hz), 3.55(1H, d, J=18.0
Hz), 3.79(3H, s), 4.72(2H, bs), 4.88(1H, d,J=5.2H
z), 5.19(2H, s), 5.31(1H, s), 6.86(2H, d, J=8.6H
z), 7.15(2H, d, J=6.2Hz), 7.34(2H, d, J=8.6Hz), 8.
39(2H, d, J=6.2Hz).
【0054】参考例7 参考例5と同様にしてp−メトキシベンジル 7β−フ
ェニルアセトアミド−3−〔2−(2−ピリジルチオ)
エチル〕−3−セフェム−4−カルボキシレートから以
下の化合物を製造した。 p−メトキシベンジル 7β−アミノ−3−〔2−(2
−ピリジルチオ)エチル〕−3−セフェム−4−カルボ
キシレート NMR(CDCl3): 2.63(1H, m), 2.82(1H, m), 3.37
(2H, m), 3.58(2H, s),3.80(3H, s), 4,65(1H, bs), 4.
85(1H, d, J=4.6Hz), 5.19(2H, s), 6.88(2H, d, J=8.8
Hz), 6.99(1H, m), 7.16(1H, d, J=8.0Hz), 7.35(2H,
d, J=8.0Hz), 7.47(1H, m), 8.41(1H, d, J=10.2Hz). 参考例8 参考例5と同様にしてp−メトキシベンジル 7β−フ
ェニルアセトアミド−3−〔2−(1(or2)−トリ
チル−1,2,3−トリアゾール−4−イルチオ)エチ
ル〕−3−セフェム−4−カルボキシレートから以下の
化合物を製造した。 p−メトキシベンジル 7β−アミノ−3−〔2−(1(o
r2)−トリチル−1,2,3−トリアゾール−4−イルチ
オ)エチル〕−3−セフェム−4−カルボキシレート NMR(CDCl3):1.65−1.80(2H, b
s), 2.33−2.47(1H, m), 2.6
8−3.10(3H, m), 2.78(1H,
d, J=19.0Hz), 2.95(1H, d,
J=19.0Hz), 3.80(3H, s),
4.63−4.67(1H, bs), 4.77(1
H, d, J=5.0Hz), 5.15(2H,
s), 6.88(2H, d, J=8.8Hz),
7.08−7.15(5H, m), 7.26−
7.34(12H, m), 7.57(1H,
s).
【0055】参考例9 p−メトキシベンジル 7β−フェニルアセトアミド−
3−〔2−(1−トリチル−1H−1,2,3−トリアゾ
ール−4−イルメチルチオ)エチル〕−3−セフェム−
4−カルボキシレート p−メトキシベンジル 7β−フェニルアセトアミド−
3−ビニル−3−セフェム−4−カルボキシレート(1.
16g)、 1−トリチル−1H−1,2,3−トリアゾール
−4−メタンチオール(1.07g)のDMF(15ml)溶液
にトリエチルアミン(0.66ml)を加え、 室温で4時間撹
拌した。 水を加え酢酸エチルで抽出した。 抽出液は飽和
重曹水、 水、 飽和食塩水で順次洗浄後、 乾燥(MgSO4)
した。 溶媒を留去し残留物をシリカゲルクロマトグラフ
ィーに付し、 ベンゼン−酢酸エチル(6:1)で溶出して
標題化合物を得た(1.02g, 50.0%)。 NMR(CDCl3):2.40-2.85(4H, m), 3.27(1H, d,
J=18.2Hz), 3.43(1H, d,J=18.2Hz), 3.55-4.86(4H, m),
3.78(3H, s), 4.87(1H, d, J=4.8Hz), 5.11(2H, s),
5.88(1H, dd, J=4.8, 9.0Hz), 6.04(1H, d, J=9.0Hz),
6.86(2H, d, J=8.8Hz), 7.09-7.40(22H, m), 7.42(1H,
s). 参考例10 p−メトキシベンジル 7β−アミノ−〔2−(1H−
1,2,3−トリアゾール−4−イルメチルチオ)エチ
ル〕−3−セフェム−4−カルボキシレート ジクロロメタン(5ml)に五塩化リン(771mg)を懸濁し
氷冷下ピリジン(0.3ml)を加え1時間撹拌した。 つい
でp−メトキシベンジル 7β−フェニルアセトアミド
−3−〔2−(1−トリチル−1H−1,2,3−トリア
ゾール−4−イルメチルチオ)エチル〕−3−セフェム
−4−カルボキシレ-ト(1.02g)のジクロロンメタン
(5ml)溶液を加え0℃で3時間撹拌した。 さらに−35
℃に冷却しメタノール(5ml)を滴下し、 −20℃で1時
間撹拌し飽和重曹水、 水、 飽和食塩水で順次洗浄後、 乾
燥(MgSO4)した。 溶媒を留去し残留物をシリカゲルク
ロマトグラフィーに付し、 ヘキサン−酢酸エチル(1:
4)及びジクロロンメタン−メタノール(15:1)で溶
出し、 表題化合物を得た(307mg, 53.6%)。 NMR(CDCl3): 2.43-2.90(4H, m), 3.22(1H, d,
J=18.4Hz), 3.50(1H, d,J=18.4Hz), 3.65-3.80(2H, m),
3.80(3H, s), 4.71(1H, d, J=4.8Hz), 4.89(1H, d, J=
4.8Hz), 5.20(2H, s), 6.88(2H, d, J=8.8Hz), 7.33(2
H, d, J=8.8Hz),7.65(1H, s).
【0056】参考例11 p−メトキシベンジル 7β−フェニルアセトアミド−
3−〔2−(1,2,5−チアジアゾール−3−イルチオ)
エチル〕−3−セフェム−4−カルボキシレート p−メトキシベンジル 7β−フェニルアセトアミド−
3−ビニル−3−セフェム−4−カルボキシレート(9
28mg)、 3−メルカプト−1,2,5−チアジアゾール
カリウム塩(624mg)、 トリエチルアミン塩酸塩(54
8mg)、 DMF(10ml)の混合物を80℃で1時間撹拌
し、 水を加え酢酸エチルで抽出した。 抽出液は10%ク
エン酸、 水で洗浄後乾燥(MgSO4)した。 溶媒を留去し
残留物を酢酸エチル−エーテルから結晶化させた(30
3mg, 26.0%)。 NMR(CDCl3): 2.57-2.72(1H, m), 2.87-3.04(1
H, m), 3.38(2H, t, J=7.4Hz), 3.45(1H, d, J=14.0H
z), 3.54(1H, d, J=14.0Hz), 3.62(1H, d, J=15.8Hz),
3.74(1H, d, J=15.8Hz), 3.81(3H, s), 4.88(1H, d, J=
4.8Hz), 5.17(2H, s), 5.78(1H, dd, J=4.8, 9.0Hz),
5.98(1H, d, J=9.0Hz), 6.88(2H, d, J=8.4Hz), 7.24-
7.39(7H, m), 8.26(1H, s) 参考例12 参考例5と同様にしてp−メトキシベンジル 7β−フ
ェニルアセトアミド−3−〔2−(1,2,5−チアジ
アゾール−3−イルチオ)エチル〕−3−セフェム−4
−カルボキシレートから以下の化合物を製造した。 p−メトキシベンジル 7β−アミノ−3−〔2−(1,
2,5−チアジアゾール−3−イルチオ)エチル〕−3−
セフェム−4−カルボキシレート NMR(CDCl3): 2.60−2.74(1H,
m), 2.86−3.03(1H, m), 3.4
1(2H, t, J=7.6Hz), 3.54(2
H, s), 3.81(3H, s), 4.72
(1H, d, J=5.2Hz), 4.88(1
H, d, J=5.2Hz), 5.20(2H,
s), 6.88(2H, d, J=8.8Hz),
7.35(2H, d, J=8.8Hz), 8.
27(1H, s)。
【0057】参考例13 参考例11と同様にしてp−メトキシベンジル 7β−
フェニルアセトアミド−3−ビニル−3−セフェム−4
−カルボキシレート及び4−メルカプト−2−メチル−
2H−1,2,3−トリアゾールナトリウム塩から以下
の化合物を製造した。 p−メトキシベンジル 7β−フェニルアセトアミド−
3−〔2−(2−メチル−2H−1,2,3−トリアゾー
ル−4−イルチオ)エチル〕−3−セフェム−4−カル
ボキシレート NMR(CDCl3): 2.49-2.62(1H, m), 2.79-3.20(3
H, m), 3.31(1H, d, J=18.2Hz), 3.49(1H, d, J=18.2H
z), 3.63(1H, d, J=15.0Hz), 3.66(1H, d, J=15.0Hz),
3.81(3H, s), 4.16(3H, s), 4.88(1H, d, J=4.8Hz), 5.
16(2H, s), 5.78(1H, dd, J=4.8, 8.8Hz), 5.99(1H, d,
J=8.8Hz), 6.89(2H, d, J=8.8Hz), 7.26-7.38(7H, m),
7.49(1H, s).
【0058】参考例14 1) 2−メルカプト−3−ヒドロキシピリジン(10.
0g)、 炭酸カリウム(5.43g)、 ヨー化ナトリウム(1
1.8g)、 DMSO(70ml)の混合物に3−ブロモプロ
ピオン酸メチル(13.1g)を加え室温で20時間撹拌し
た。 酢酸エチルで希釈し、 水洗、 乾燥(MgSO4)後溶媒
を留去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに
付しヘキサン−酢酸エチル(5:1)で溶出して3−(3
−ヒドロキシ−2−ピリジルチオ)プロピオン酸メチル
を油状物として得た(4.86g, 28.9%)。 NMR(CDCl3): 2.74(2H, t, J=7.0Hz), 3.38(2H,
t, J=7.0Hz), 3.70(3H,s), 7.02(1H, dd, J=6.2, 9.2H
z), 7.14(1H, d, J=9.2Hz), 7.50(1H, bs), 8.09(1H,
d, J=6.2Hz) 2) 3−(3−ヒドロキシ−2−ピリジルチオ)プロピ
オン酸メチル(2.6g)、p−メトキシベンジルクロリド
(1.65ml)、 炭酸カリウム(842mg)、 ヨー化ナトリ
ウム(1.83g)の混合物を室温で14時間撹拌した。 つ
いでp−メトキシベンジルクロリド(1.65ml)、 炭酸
カリウム(842mg)及びヨー化ナトリウム(1.83g)を
加え、 室温で3時間撹拌した後、 酢酸エチルを加え、 水
洗、 乾燥(MgSO4)後溶媒を留去した。 残留物をシリカ
ゲルクロマトグラフィーに付し、 ヘキサン−酢酸エチル
(7:1)で溶出して3−〔3−(p−メトキシベンジル
オキシ)−2−ピリジルチオ〕プロピオン酸メチルを油
状物として得た(1.22g, 30.0%)。 NMR(CDCl3): 2.81(2H, t, J=7.2Hz), 3.43(2H,
t, J=7.2Hz), 3.71(3H,s), 3.82(3H, s), 5.07(2H,
s), 6.94(4H, m), 7.36(2H, d, J=8.8Hz), 8.06(1H, d
d, J=1.6, 4.6Hz). 3) 3−〔3−(p−メトキシベンジルオキシ)−2−
ピリジルチオ〕プロピオン酸メチル(1.2g)、 ナトリウ
ムメトキシド(28%メタノール溶液, 1.39g)及びメ
タノール−THF(1:1,20ml)の混合物を60℃で
40分撹拌した。酢酸(0.62ml)を加え溶媒を留去し、 水
(10ml)を加え、 酢酸エチル−THF(1:1, 50ml)で
抽出。 抽出液は乾燥(MgSO4)後溶媒を留去し、 イソプ
ロピルエーテルを加え、 3−(p−メトキシベンジルオ
キシ−2−メルカプト)ピリジンを結晶として得た(0.
88g, 98.8%)。 NMR(DMSO-d6): 3.77(3H, s), 5.06(2H, s),
6.72(1H, t, J=6.8Hz), 6.95(2H, d, J=8.8Hz), 7.07(1
H, d, J=6.4Hz), 7.30(1H, d, J=6.4Hz), 7.41(1H, d,
J=8.8Hz).
【0059】参考例15 参考例1と同様にしてp−メトキシベンジル 7β−フ
ェニルアセトアミド−3−ビニル−3−セフェム−4−
カルボキシレート及び3−(p−メトキシベンジルオキ
シ−2−メルカプト)ピリジンから以下の化合物を製造
した。 p−メトキシベンジル 7β−フェニルアセトアミド−
3−〔2−(3−(p−メトキシベンジルオキシ)−2−
ピリジルチオ)エチル〕−3−セフェム−4−カルボキ
シレート NMR(CDCl3): 2.68(1H, m), 2.79(1H, m), 3.20
(1H, m), 3.30(1H, m),3.52(2H, s), 3.65(2H, s), 3.7
5(3H, s), 3.82(3H, s), 4.85(1H, d, J=4.8Hz), 5.06
(2H, s), 5.16(2H, s), 5.76(1H, dd, J=4.8, 9.0Hz),
6.88(6H, m), 7.34(9H, m), 8.02(1H, d, J=4.4Hz). 参考例16 参考例5と同様にしてp−メトキシベンジル 7β−フ
ェニルアセトアミド−3−〔2−(3−(p−メトキシベ
ンジルオキシ)−2−ピリジルチオ)エチル〕−3−セフ
ェム−4−カルボキシレートから以下の化合物を製造し
た。 p−メトキシベンジル 7β−アミノ−3−〔2−(3
−(4−メトキシベンジルオキシ)−2−ピリジルチオ)
エチル〕−3−セフェム−4−カルボキシレート NMR(CDCl3): 2.62(1H, m), 2.81(1H, m), 3.32
(2H, m), 3.75(3H, s),3.80(3H, s), 4.69(1H, d, J=5.
4Hz), 4.87(1H, d, J=5.4Hz), 5.07(2H, s), 5.19(2H,
s), 6.95(6H, m), 7.38(4H, m), 8.04(1H, d, J=4.8H
z)。
【0060】参考例17 1) 2−クロロ−5−ニトロピリジン(15.8g)、3
−メルカプトプロピオン酸メチル(11.6ml)、 トリエ
チルアミン(17.6ml)のDMF(100ml)溶液を室温
で30分間、 80℃で30分間撹拌した。 酢酸エチルを
加え水洗、 乾燥(MgSO4)後溶媒を留去した。残留物に
ヘキサンを加え3−(5−ニトロ−2−ピリジルチオ)プ
ロピオン酸メチルを結晶として得た(21.9g, 90.5
%)。mp 57−58℃, NMR(CDCl3): 2.82(2H, t, J=6.8Hz), 3.53(2H,
t, J=6.8Hz), 3.73(3H,s), 7.28(1H, d, J=9.2Hz), 8.
22(1H, dd, J=2.6, 9.2Hz), 9.24(1H, d, J=2.6Hz). 2) 3−(5−ニトロ−2−ピリジルチオ)プロピオン
酸メチル(10.0g)を酢酸(100ml)に溶解し、 鉄粉
(10.0g)を加え80℃で30分間撹拌した。 不溶物を
ろ去し酢酸エチルで洗浄後、 ろ液を減圧濃縮した。 飽和
重曹水を加え酢酸エチルで抽出した。 抽出液は乾燥(Mg
SO4)後溶媒を留去し、 3−(5−アミノ−2−ピリジ
ルチオ)プロピオン酸メチルを油状物として定量的に得
た。 NMR(CDCl3): 2.72(2H, t, J=7.4Hz), 3.34(2H,
t, J=7.4Hz), 3.69(3H,s), 6.88(1H, dd, J=2.6, 8.4H
z), 7.03(1H, d, J=8.4Hz), 7.99(1H, d, J=2.6Hz). 3) 3−(5−アミノ−2−ピリジルチオ)プロピオン
酸メチル(4.7g)をDMF(20ml)に溶解し、 トリエチ
ルアミン(3.09ml)、 二炭酸ジ−tert−ブチル(10.
2ml)を加え80℃で1時間撹拌した。 酢酸エチルを加え
水洗、 乾燥(MgSO4)後溶媒を留去した。 残留物をシリ
カゲルクロマトグラフィーに付し、 ヘキサン−酢酸エチ
ル(3:1)で溶出し、3−(5−tert−ブトキシカルボ
ニルアミノ−2−ピリジルチオ)プロピオン酸メチル
た。 NMR(CDCl3): 1.51(9H, S9, 2.76(2H, t, J=8.8
Hz), 3.38(2H, t, J=8.8Hz), 3.70(3H, s), 6.48(1H,
s), 7.12(1H, d, J=8.4Hz), 7.75(1H, dd, J=2.6,8.4H
z), 8.29(1H, d, J=2.6Hz). 4) 3−(5−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−
ピリジルチオ)プロピオン酸メチル(5.83g)をメタノ
ール(12ml)に溶解しナトリウムメトキシド(28%メ
タノール溶液, 7.21g)を加え、 室温で50分撹拌し
た。 酢酸(3.2ml)を加え、 溶媒を留去した。 残留物に
水(20ml)を加え酢酸エチルで抽出した。 抽出液は水
洗、 乾燥(MgSO4)後溶媒を留去し、 残留物にヘキサ
ンを加え5−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−メ
ルカプトピリジンを結晶として得た(2.97g, 75.6
%)。 mp 197−198℃。 NMR(CDCl3):6.35(1H, s), 7.17(1H, dd, J=2.
0, 9.4Hz), 7.47(1H, d,J=9.4Hz), 8.09(1H, d, J=2.0H
z).
【0061】参考例18 参考例1と同様にしてp−メトキシベンジル 7β−フ
ェニルアセトアミド−3−ビニル−3−セフェム−4−
カルボキシレート及び5−tert−ブトキシカルボニルア
ミノ−2−メルカプトピリジンから以下の化合物を製造
した。 p−メトキシベンジル 7β−フェニルアセトアミド−
3−〔2−(5−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2
−ピリジルチオ)エチル〕−3−セフェム−4−カルボ
キシレート NMR(CDCl3): 1.52(9H, s), 2.61(1H, m), 2.84
(1H, m), 3.22(1H, m),3.32(1H, m), 3.51(2H, s), 3.6
4(2H, bs), 3.80(3H, s), 4.83(1H, d, J=4.8Hz), 5.16
(2H, s), 5,74(1H, dd, 4.8, 9.4Hz), 6.07(1H, d, J=
9.4Hz), 6.48(1H,bs), 6.87(2H, d, J=8.8Hz), 7.26(7
H, m), 7.67(1H, d, J=8.8Hz), 7.89(1H,d, J=8.8Hz),
8.32(1H, bs). 参考例19 参考例5と同様にしてp−メトキシベンジル 7β−フ
ェニルアセトアミド−3−〔2−(5−tert−ブトキシ
カルボニルアミノ−2−ピリジルチオ)エチル〕−3−
セフェム−4−カルボキシレートから以下の化合物を製
造した。 p−メトキシベンジル 7β−アミノ−3−〔2−(5
−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−ピリジルチ
オ)エチル〕−3−セフェム−4−カルボキシレート NMR(CDCl3): 1.54(9H, s), 2.65(1H, m), 2.72
(1H, m), 3.30(2H,s), 3.57(2H, s)< 3.77(3H, s), 4.7
0(1H, d, J=4.8Hz), 4.87(1H, d, J=4.8Hz), 5.21(2H,
s), 6.51(1H, bs), 6.90(2H, d, J=8.4Hz), 7.13(1H,
d, J=8.4Hz), 7.37(2H, d, J=8.4Hz), 7.73(dd, J=2.8,
8.4Hz), 8.36(1H, d, J=2.8Hz).
【0062】参考例20 ジフェニルメチル 7β-tert-ブトキシカルボニルアミノ
-3-(2-ヒドロキシエチル)-3-セフェム-4-カルボキシレ-
ト ジフェニルメチル 7β-tert-ブトキシカルボニルアミノ
-3-メチル-3-セフェム-4-カルボキシレ-ト(8.0g)のDMF
(67ml)溶液にN,N-ジメチルホルムアミド ジメチルアセ
タ-ル(1.1ml)を加え80゜Cで1時間加熱した。 N,N-ジメチ
ルホルムアミド ジメチルアセタ-ル(1.1ml)を加えさら
に1時間加熱した後、 酢酸エチルを加え水洗後乾燥(MgSO
4)した。 溶媒を留去し残留物に酢酸エチル(200ml), 1N
塩酸(100ml)を加え室温で1時間撹拌後、 酢酸エチル層を
分取し、 飽和食塩水、 飽和重曹水、 飽和食塩水で順次洗浄後、 乾燥(MgSO4)した。 溶媒を留
去し残留物をTHF(165ml)-H2O(50ml)に溶解しシアノ水素
化ホウ素ナトリウム(1.14g)を加えた。 ついで1N塩酸でp
Hを3.2に保ちながら、 1時間室温で撹拌後、 1N 水酸化ナ
トリウムで中和した。 H2Oを加え酢酸エチルで抽出し、
抽出液は飽和食塩水で洗浄後乾燥(MgSO4)した。 溶媒を
留去し残留物をシリカゲルクロマトグラフィ-に付し、
ヘキサン-酢酸エチル(1:2)で溶出しジフェニルメチル 7
β-tert-ブトキシカルボニルアミノ-3-(2-ヒドロキシエ
チル)-3-セフェム-4-カルボキシレ-トを黄色粉末として
得た(2.84g, 33.8%)。 NMR(CDCl3): 1.46(9H, s), 2.46
(1H, m), 2.80(1H, m), 3.42(1H, d, J=18.6 Hz), 3.55
(1H, d, J=18.6 Hz), 3.73(2H, m), 4.97(1H, d, J=4.8
Hz), 5.26(1H, d, J=9.2 Hz), 5.61(1H, dd, J=4.8,
9.2 Hz), 6.91(1H, s),7.35(10H, m)。
【0063】参考例21 ジフェニルメチル 7β-tert-ブトキシカルボニルアミノ
-3-[2-(1,2,4-チアジアゾ-ル-5-イル)チオエチル]-3-セ
フェム-4-カルボキシレ-ト ジフェニルメチル 7β-tert-ブトキシカルボニルアミノ
-3-(2-ヒドロキシエチル)-3-セフェム-4-カルボキシレ-
ト(510mg)、 1,2,4-チアジアゾ-ル-5-チオ-ル(118mg)、
トリフェニルホスフィン(288mg)のTHF(5ml)溶液にジエ
チル アゾジカルボキシレ-ト(173μl)を氷冷下、 アルゴ
ン気流中滴下した。 氷冷下に1時間、 室温で1時間撹拌後
溶媒を留去した。 残留物をシリカゲルクロマトグラフィ
-に付しヘキサン-酢酸エチル(3:1)で溶出しジフェニル
メチル 7β-tert-ブトキシカルボニルアミノ-3-[2-(1,
2,4-チアジアゾ-ル-5-イル)チオエチル]-3-セフェム-4-
カルボキシレ-トを得た(334mg, 54.8%)。 NMR(CDCl3):
1.47(9H, s), 2.75(1H, m),3.02)1H, m), 3.41(2H, m),
3.52(1H, d, J=17.5 Hz), 3.61(1H, d, J=17.5 Hz),
4.94(1H, d, J=4.8 Hz), 5.23(1H, d, J=9.8 Hz), 5.61
(1H, dd, J=4.8, 9.8Hz), 6.92(1H, s), 7.35(10H, s),
8.43(1H, s)。 参考例22 7β-アミノ-3-[2-(1,2,4-チアジアゾ-ル-5-イル)チオエ
チル]-3-セフェム-4-カルボン酸 ジフェニルメチル 7β-tert-ブトキシカルボニルアミノ
-3-[2-(1,2,4-チアジアゾ-ル-5-イル)チオエチル]-3-セ
フェム-4-カルボキシレ-ト(329mg)、 アニソ-ル(0.146m
l)のジクロロメタン(0.6ml)溶液に、 氷冷下トリフルオ
ロ酢酸(0.95ml)を加えた。 室温で2時間撹拌した後、 溶
媒を留去した。 残留物を飽和重曹水に溶解し、 酢酸エチ
ルで洗浄後、 1N 塩酸でpH 3に調整した。 析出した粉末
をろ取し7β−アミノ-3-[2-(1,2,4-チアジアゾ-ル-5-
イル)チオエチル]-3-セフェム-4-カルボン酸を得た(111
mg, 61.7%)。 NMR(DMSO-d6): 2.83(2H, m), 3.40(2H,
m), 3.51(1H, d, J=17.5 Hz), 3.66(1H, d, J=17.4 H
z), 4.73(1H, d, J=4.8 Hz), 4.94(1H, d, J=4.8 Hz),
8.72(1H, s)。
【0064】参考例23 参考例 21と同様にしてジフェニルメチル 7β-tert-ブ
トキシカルボニルアミノ-3-(2-ヒドロキシエチル)-3-セ
フェム-4-カルボキシレ-ト及び1,2,3-チアジアゾ-ル-5-
チオ-ルから以下の化合物を製造した。 ジフェニルメチル 7β-tert-ブトキシカルボニルアミノ
-3-[2-(1,2,3-チアジアゾ-ル-5-イル)チオエチル]-3-セ
フェム-4-カルボキシレ-ト NMR(CDCl3): 1.47(9H, s), 2.56(1H, s), 3.02(2H, m),
3.26(1H, m), 3.31(1H,d, J=18.8 Hz), 3.56(1H, d, J
=18.8 Hz), 4.96(1H, d, J=4.8 Hz), 5.21(1H, d,J=9.8
Hz), 5.65(1H, dd, J=4.8, 9.8 Hz), 6.92(1H, s), 7.
31(10H, m), 8.44(1H, s)。 参考例24 参考例 22と同様にしてジフェニルメチル 7β-tert-ブ
トキシカルボニルアミノ-3-[2-(1,2,3-チアジアゾ-ル-5
-イル)チオエチル]-3-セフェム-4-カルボキシレ-トから
以下の化合物を製造した。 7β-アミノ-3-[2-(1,2,3-チアジアゾ-ル-5-イル)チオエ
チル]-3-セフェム-4-カルボン酸 NMR(DMSO-d6): 2.63(1H, m), 2.85(1H, m), 3.25(2H,
m), 3.52(1H, d, J=17.4Hz), 3.62(1H, d, J=17.4 Hz),
4.73(1H, d, J=4.8 Hz), 4.92(1H, d, J=4.8 Hz), 8.9
0(1H, s)。 参考例25 参考例 21と同様にしてジフェニルメチル 7β-tert-ブ
トキシカルボニルアミノ-3-(2-ヒドロキシエチル)-3-セ
フェム-4-カルボキシレ-ト及び2-tert-ブトキシカルボ
ニルアミノ-1,3,4-チアジアゾ-ル-5-チオ-ルから以下の
化合物を製造した。 ジフェニルメチル 7β-tert-ブトキシカルボニルアミノ
-3-[2-(2-tert-ブトキシカルボニルアミノ-1,3,4-チア
ジアゾ-ル-5-イル)チオエチル]-3-セフェム-4-カルボキ
シレ-ト NMR(CDCl3): 1.37(9H, s), 1.50(9H, s), 2.85(2H, m),
3.32(2H, m), 3.53(1H,d, J=18.2 Hz), 3.65(1H, d, J
=18.2 Hz), 4.98(1H, d, J=4.8 Hz), 5.30(1H, d, J=9.
2 Hz), 5.64(1H, dd, J=4.8, 9.2 Hz), 6.91(1H, s),
7.36(10H, s), 9.08(1H, bs)。
【0065】参考例26 参考例 22と同様にしてジフェニルメチル 7β-tert-ブ
トキシカルボニルアミノ-3-[2-(2-tert-ブトキシカルボ
ニルアミノ-1,3,4-チアジアゾ-ル-5-イル)チオエチル]-
3-セフェム-4-カルボキシレ-トから以下の化合物を製造
した。 7β-アミノ-3-[2-(2-アミノ-1,3,4-チアジアゾ-ル-5-イ
ル)チオエチル]-3-セフェム-4-カルボン酸 NMR(DMSO-d6): 2.52(2H, s), 3.20(2H, m), 3.45(1H,
d, J=17.8 Hz), 3.60(1H,d, J=17.8 Hz), 4.71(1H, d,
J=5.0 Hz), 4.90(1H, d, J=5.0 Hz), 7.29(1H, s)。 参考例27 参考例 21と同様にしてジフェニルメチル 7β-tert-ブ
トキシカルボニルアミノ-3-(2-ヒドロキシエチル)-3-セ
フェム-4-カルボキシレ-ト及び5-カルバモイルピリジン
-2-チオ-ルから以下の化合物を製造した。 ジフェニルメチル 7β-tert-ブトキシカルボニルアミノ
-3-[2-(5-カルバモイルピリジン-2-イル)チオエチル]-3
-セフェム-4-カルボキシレ-ト NMR(CDCl3): 1.46(9H, s), 2.60(1H, m), 3.02(1H, m),
3.25(2H, m), 3.55(1H,d, J=18.0 Hz), 3.62(1H, d, J
= 18.0Hz), 4.91(1H, d, J=5.0 Hz), 5.27(1H,d, J=9.8
Hz), 5.60(1H, dd, J=5.0, 9.8 Hz), 6.93(1H, s), 7.
55(13H, m), 7.91(1H, dd, J=1.8, 8.0 Hz), 8.77(1H,
d, J=1.8 Hz)。 参考例28 参考例 22と同様にしてジフェニルメチル 7β-tert-ブ
トキシカルボニルアミノ-3-[2-(5-カルバモイルピリジ
ン-2-イル)チオエチル]-3-セフェム-4-カルボキシレ-ト
から以下の化合物を製造した。 7β-アミノ-3-[2-(5-カルバモイルピリジン-2-イル)チ
オエチル]-3-セフェム-4-カルボン酸 NMR(DMSO-d6): 2.71(2H, m), 3.20(2H, m), 3.53(1H,
d, J=18.4 Hz), 3.67(1H,d, J=18.4 Hz), 4.72(1H, d,
J=5 Hz), 4.91(1H, d, J=5.0Hz), 7.37(1H, d, J=8.4 H
z), 7.48(1H, bs), 8.03(1H, dd, J=2.2, 8.4 Hz), 8.0
6(1H, bs), 8.90(1H, d, J=2.2 Hz)。
【0066】参考例29 ジフェニルメチル 7β-tert-ブトキシカルボニルアミノ
-3-(2-ヒドロキシエチル)-3-セフェム-4-カルボキシレ-
ト(400mg)、 N-エチルジイソプロピルアミン(0.511ml)の
ジクロロメタン(5ml)溶液に、 -78°Cでトリフルオロメ
タンスルホン酸無水物(0.198ml)のジクロロメタン(0.5m
l)溶液をアルゴン気流下に滴下した。 30分間-78°Cで撹
拌した後、 1-トリチル-1,2,4-トリアゾ-ル-3-チオ-ル(2
69mg)のジクロロメタン(1ml)溶液を加え、 -70°Cで15分
間、 0°Cで15分間撹拌した。 酢酸エチル(50ml)を加え、
飽和重曹水、 飽和食塩水、 10%クエン酸水溶液、 飽和食
塩水で順次洗浄後、 乾燥(MgSO4)した。 溶媒を留去し残
留物をシリカゲルクロマトグラフィ-に付し、 ヘキサン-
酢酸エチル(3:1)で溶出しジフェニルメチル 7β-tert-
ブトキシカルボニルアミノ-3-[2-(1-トリチル-1,2,4-ト
リアゾ-ル-3-イル)チオエチル]-3-セフェム-4-カルボキ
シレ-トを得た(541mg, 82.6%)。 NMR(CDCl3): 1.46(9H, s), 2.42(1H, s), 2.75(1H, d,
J=19.0 Hz), 2.80(1H, m), 2.91(1H, d, J=19.0 Hz),
3.04(2H, m), 4.79(1H, d, J=5.2 Hz), 5.16(1H,d, J=
9.8 Hz), 5.57(1H, dd, J=5.2, 9.8 Hz), 6.90(1H, s),
7.10(7H, m), 7.34(18H, m), 7.91(1H, s)。 参考例30 参考例 29と同様にしてジフェニルメチル 7β-tert-ブ
トキシカルボニルアミノ-3-(2-ヒドロキシエチル)-3-セ
フェム-4-カルボキシレ-ト及び1-(2-ジメチルアミノエ
チル)テトラゾ-ル-5-チオ-ルから以下の化合物を製造し
た。 ジフェニルメチル 7β-tert-ブトキシカルボニルアミノ
-3-[2-(1-(2-ジメチルアミノエチル)テトラゾ-ル-5-イ
ル)チオエチル]-3-セフェム-4-カルボキシレ-ト NMR(CDCl3): 1.47(9H, s), 2.17(3H, s), 2.24(3H, s),
2.65(1H, m), 2.72(2H,t, J=6.4 Hz), 3.04(1H, m),
3.40(2H, m), 3.61(2H, s), 4.22(2H, t, J=6.4Hz), 4.
95(1H, d, J=4.8 Hz), 5.28(1H, d, J=9.4 Hz), 5.64(1
H, dd, J=4.8, 9.4Hz), 6.89(1H, s), 7.40(10H, m)。
【0067】参考例31 参考例 29と同様にしてジフェニルメチル 7β-tert-ブ
トキシカルボニルアミノ-3-(2-ヒドロキシエチル)-3-セ
フェム-4-カルボキシレ-ト及び1-(2-(2-テトラヒドロピ
ラニルオキシ)エチル)テトラゾ-ル-5-チオ-ルから以下
の化合物を製造した。 ジフェニルメチル 7β-tert-ブトキシカルボニルアミノ
-3-[2-(1-(2-(2-テトラヒドロピラニルオキシ)エチル)
テトラゾ-ル-5-イル)チオエチル]-3-セフェム-4-カルボ
キシレ-ト NMR(CDCl3): 1.47(9H, s), 2.67(1H, m), 3.04(1H, m),
3.47(4H, m), 3.58(2H,s), 3.73(2H, m), 4.06(2H,
m), 4.36(2H, m), 4.54(1H, s), 4.95(1H, d, J=4.8 H
z), 5.25(1H, d, J=9.4 Hz), 5.65(1H, dd, J=4.8, 9.4
Hz), 7.35(10H, m)。 参考例32 参考例 29と同様にしてジフェニルメチル 7β-tert-ブ
トキシカルボニルアミノ-3-(2-ヒドロキシエチル)-3-セ
フェム-4-カルボキシレ-ト及び3-tert-ブトキカルボニ
ルアミノ-1,2,4-トリアゾ-ル-5-チオ-ルから以下の化合
物を製造した。 ジフェニルメチル 7β-tert-ブトキシカルボニルアミノ
-3-[2-(3-tert-ブトキカルボニルアミノ-1,2,4-トリア
ゾ-ル-5-イル)チオエチル]-3-セフェム-4-カルボキシレ
-ト NMR(CDCl3): 1.47(9H, s), 1.54(9H, s), 2.67(1H, m),
2.92(1H, m), 3.19(2H,m), 3.54(2H, s), 4.93(1H, d,
J=4.8 Hz), 5.31(1H, d, J=9.6 Hz), 5.60(1H,dd, J=
4.8, 9.6 Hz), 6.92(1H, s), 7.34(10H, s), 8.80(1H,
s)。
【0068】参考例33 参考例 29と同様にしてジフェニルメチル 7β-tert-ブ
トキシカルボニルアミノ-3-(2-ヒドロキシエチル)-3-セ
フェム-4-カルボキシレ-ト及び4,6-ジアミノ-2-メルカ
プト-1,3,5-トリアジンから以下の化合物を製造した。 ジフェニルメチル 7β-tert-ブトキシカルボニルアミノ
-3-[2-(4,6-ジアミノ-1,3,5-トリアジン-2-イル)チオエ
チル]-3-セフェム-4-カルボキシレ-ト NMR(CDCl3): 1.45(9H, s), 2.68(1H, m), 2.73(1H, m),
3.12(2H, m), 3.47(1H,d, J=18.0 Hz), 3.59(1H, d, J
=18.0 Hz), 4.92(1H, d, J=4.4 Hz), 5.28(5H,m), 5.60
(1H, dd, J=4.4, 9.0 Hz), 6.93(1H, s), 7.34(10H,
m)。 参考例34 参考例 29と同様にしてジフェニルメチル 7β-tert-ブ
トキシカルボニルアミノ-3-(2-ヒドロキシエチル)-3-セ
フェム-4-カルボキシレ-ト及び4,6-ジアミノ-2-メルカ
プトピリミジンから以下の化合物を製造した。 ジフェニルメチル 7β-tert-ブトキシカルボニルアミノ
-3-[2-(4,6-ジアミノピリミジン-2-イル)チオエチル]-3
-セフェム-4-カルボキシレ-ト NMR(CDCl3): 1.46(9H, s), 2.78(2H, m), 3.12(2H, m),
3.50(1H, d, J=18.2 Hz), 3.64(1H, d, J=18.2 Hz),
4.49(4H, bs), 4.88(1H, d, J=4.4 Hz), 5.20(2H,s),
5.23(1H, d, J=9.4 Hz), 5.58(1H, dd, J=4.4, 9.4 H
z), 6.94(1H, s), 7.34(10H, m)。
【0069】参考例35 参考例 29と同様にしてジフェニルメチル 7β-tert-ブ
トキシカルボニルアミノ-3-(2-ヒドロキシエチル)-3-セ
フェム-4-カルボキシレ-ト及び6-tert-ブトキカルボニ
ルアミノピリジン-2-チオ-ルから以下の化合物を製造し
た。 ジフェニルメチル 7β-tert-ブトキシカルボニルアミノ
-3-[2-(6-tert-ブトキカルボニルアミノピリジン-2-イ
ル)チオエチル]-3-セフェム-4-カルボキシレ-ト NMR(CDCl3): 1.45(9H, s), 1.52(9H, s), 2.70(1H, m),
2.88(1H, m), 3.11(2H,m), 3.23(1H, s), 3.40(1H, d,
J=19.4 Hz), 3.57(1H, d, J=19.4 Hz), 4.90(1H, d, J
=4.6 Hz), 5.06(1H, bs), 5.26(1H, d, J=9.2 Hz), 5.6
1(1H, dd, J=4.6, 9.2 Hz), 6.76(1H, d, J=8.6 Hz),
6.98(1H, s), 7.34(12H, m)。 参考例36 参考例 29と同様にしてジフェニルメチル 7β-tert-ブ
トキシカルボニルアミノ-3-(2-ヒドロキシエチル)-3-セ
フェム-4-カルボキシレ-ト及び2-アミノ-4-メチル-6-メ
ルカプトピリミジンから以下の化合物を製造した。 ジフェニルメチル 7β-tert-ブトキシカルボニルアミノ
-3-[2-(2-アミノ-4-メチルピリミジン-6-イル)チオエチ
ル]-3-セフェム-4-カルボキシレ-ト NMR(CDCl3): 1.46(9H, s), 2.20(3H, s), 2.70(1H, m),
2.82(1H, s), 3.19(2H,m), 3.46(1H, d, J=18.0 Hz),
3.60(1H, d, J=18.0 Hz), 4.87(2H, s), 4.90(1H, d, J
=4.6 Hz), 5.18(1H, d, J=8.6 Hz), 5.61(1H, dd, J=4.
6, 8.6 Hz), 6.35(1H, s), 6.93(1H, s), 7.35(10H,
m)。
【0070】参考例37 参考例 29と同様にしてジフェニルメチル 7β-tert-ブ
トキシカルボニルアミノ-3-(2-ヒドロキシエチル)-3-セ
フェム-4-カルボキシレ-ト及び2-tert-ブトキカルボニ
ルアミノ-5-メルカプトチアゾ-ルから以下の化合物を製
造した。 ジフェニルメチル 7β-tert-ブトキシカルボニルアミノ
-3-[2-(2-tert-ブトキカルボニルアミノチアゾ-ル-5-イ
ル)チオエチル]-3-セフェム-4-カルボキシレ-ト NMR(CDCl3): 1.47(9H, s), 1.57(9H, s), 2.54(1H, m),
2.82(3H, s), 3.27(1H,d, J=18.0 Hz), 3.49(1H, d, J
=18.0 Hz), 4.94(1H, d, J=4.8 Hz), 5.35(1H,d, J=9.4
Hz), 5.60(1H, dd, J=4.8, 9.4 Hz), 6.93(1H, s), 7.
35(11H, m)。 参考例38 参考例 29と同様にしてジフェニルメチル 7β-tert-ブ
トキシカルボニルアミノ-3-(2-ヒドロキシエチル)-3-セ
フェム-4-カルボキシレ-ト及び2-(3-メチルウレイド)-5
-メルカプトチアゾ-ルから以下の化合物を製造した。 ジフェニルメチル 7β-tert-ブトキシカルボニルアミノ
-3-[2-(2-(3-メチルウレイド)チアゾ-ル-5-イル)チオエ
チル]-3-セフェム-4-カルボキシレ-ト NMR(CDCl3): 1.46(9H, s), 2.54(1H, m), 2.78(3H, s),
2.91(3H, d, J=4.6 Hz), 3.31(1H, d, J=19.0 Hz), 3.
48(1H, d, J=19.0 Hz), 4.94(1H, d, J=4.2 Hz),5.45(1
H, d, J=8.8 Hz), 5.64(1H, dd, J=4.2, 8.8 Hz), 6.71
(1H, bs), 6.89(1H, s), 7.35(11H, m), 10.80(1H, b
s)。 参考例39 参考例 29と同様にしてジフェニルメチル 7β-tert-ブ
トキシカルボニルアミノ-3-(2-ヒドロキシエチル)-3-セ
フェム-4-カルボキシレ-ト及び3-メルカプトピリダジン
-6-カルボン酸エチルから以下の化合物を製造した。 ジフェニルメチル 7β-tert-ブトキシカルボニルアミノ
-3-[2-(6-エトキシカルボニルピリダジン-3-イル)チオ
エチル]-3-セフェム-4-カルボキシレ-ト NMR(CDCl3): 1.26(3H, t, J=7.2 Hz), 1.45(9H, s), 2.
75(1H, m), 3.02(1H, m),3.35(1H, m), 3.55(1H, m),
3.60(1H, d, J=17.5 Hz), 3.71(1H, d, J=17.5 Hz),4.5
3(2H, q, J=7.2 Hz), 4.96(1H, d, J=4.6 Hz), 5.27(1
H, d, J=10.2 Hz),5.63(1H, dd, J=4.6, 10.2 Hz), 6.9
3(1H, s), 7.36(11H, m), 7.89(1H, d, J=8.8 Hz)。
【0071】参考例40 参考例 29と同様にしてジフェニルメチル 7β-tert-ブ
トキシカルボニルアミノ-3-(2-ヒドロキシエチル)-3-セ
フェム-4-カルボキシレ-ト及び3-メルカプトピリダジン
-6-カルボン酸アミドから以下の化合物を製造した。 ジフェニルメチル 7β-tert-ブトキシカルボニルアミノ
-3-[2-(6-カルバモイルピリダジン-3-イル)チオエチル]
-3-セフェム-4-カルボキシレ-ト NMR(CDCl3): 1.47(9H, s), 2.79(1H, m), 2.96(1H, m),
3.21(1H, m), 3.40(1H,m), 3.62(2H, s), 4.96(1H, d,
J=5.0 Hz), 5.30(1H, d, J=8.8 Hz), 5.63(2H,m), 5.8
0(1H, bs), 6.92(1H, s), 7.34(10H, m), 7.79(1H, d,
J=9.2 Hz), 8.01(1H, d, J=9.2 Hz)。 参考例41 参考例 29と同様にしてジフェニルメチル 7β-tert-ブ
トキシカルボニルアミノ-3-(2-ヒドロキシエチル)-3-セ
フェム-4-カルボキシレ-ト及び4-(2-ピリジル)チアゾ-ル-2
-チオ-ルから以下の化合物を製造した。 ジフェニルメチル 7β-tert-ブトキシカルボニルアミノ
-3-[2-(4-(2-ピリジル)チアゾ-ル-2-イル)チオエチル]-
3-セフェム-4-カルボキシレ-ト NMR(CDCl3): 1.47(9H, s), 2.78(1H, m), 3.01(1H, m),
3.44(2H, m), 3.58(2H,s), 4.91(1H, d, J=4.8 Hz),
5.23(1H, d, J=9.6 Hz), 5.60(1H, dd, J=4.8, 9.6 H
z), 6.92(1H, s), 7.24-8.07(14H, m), 8.59(1H, m)。 参考例42 参考例 29と同様にしてジフェニルメチル 7β-tert-ブ
トキシカルボニルアミノ-3-(2-ヒドロキシエチル)-3-セ
フェム-4-カルボキシレ-ト及び2-メルカプトイミダゾ-
ルから以下の化合物を製造した。 ジフェニルメチル 7β-tert-ブトキシカルボニルアミノ
-3-[2-(2-イミダゾリル)チオエチル]-3-セフェム-4-カ
ルボキシレ-ト NMR(CDCl3): 1.46(9H, s), 2.47(1H, m), 2.80(1H, m),
3.12(2H, m), 3.33(1H,d, J=18.4 Hz), 3.51(1H, d, J
=18.4 Hz), 4.84(1H, d, J=4.8 Hz), 5.31(1H,d, J=10.
0 Hz), 5.59(1H, dd, J=4.8, 10.6 Hz), 6.93(1H, s),
7.00-7.47(12H,m)。
【0072】実施例1 p−メトキシベンジル 7β−〔2−(2−アミノチア
ゾール−4−イル)−2(Z)−トリチルオキシイミノア
トアミド〕−3−〔2−(2−ピラジニルチオ)エチ
ル〕−3−セフェム−4−カルボキシレート
【化43】 p−メトキシベンジル 7β−アミノ−3−〔2−(2
−ピラジニルチオ)エチル〕−3−セフェム−4-カル
ボキシレート(138mg)、 2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−2(Z)−トリチルオキシイミノ酢酸(14
6mg)、 1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(46mg)、
テトラヒドロフラン(THF, 2ml)の混合物に、 氷冷下
ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC, 78mg)を加
え、 室温で17時間撹拌した。 不溶物をろ去し酢酸エチ
ルを加え、 5%クエン酸、水、 飽和重曹水、 飽和食塩水
で順次洗浄後、 乾燥(MgSO4)した。 溶媒を留去し残留
物をシリカゲルクロマトグラフィーに付し、 ジクロロメ
タン−メタノール(100:1)で溶出し、表題化合物を
油状物として得た(200mg, 76.6%)。 NMR(CDCl3): 2.65(1H, m), 2.90(1H, m), 3.30
(2H, m), 3.43(2H, s),3.80(3H, s), 4.96(1H, d, J=4.
8Hz), 5.20(2H, s), 5.83(2H, bs), 5.89(1H, dd, J=4.
8, 8.0Hz), 6.22(1H, d, J=8.0Hz), 6.64(1H, s), 6.91
(1H, d, J=8.6Hz), 7.32(17H, m), 8.19(1H, d, J=2.6H
z), 8.32(1H, dd, J=1.2, 2.6Hz), 8.41(1H, d, J=1.2H
z).
【0073】実施例2 実施例1と同様にしてp−メトキシベンジル 7β−ア
ミノ−3−〔2−(4−ピリジルチオ)エチル〕−3−
セフェム−4−カルボキシレート及び2−(2−アミノ
チアゾール−4−イル)−2(Z)−トリチルオキシイ
ミノ酢酸から以下の化合物を製造した。 p−メトキシベンジル 7β−〔2−(2−アミノチア
ゾール−4−イル)−2(Z)−トリチルオキシイミノア
トアミド〕−3−〔2−(4−ピリジルチオ)エチル〕−
3−セフェム−4−カルボキシレート
【化44】 NMR(CDCl3): 2.51(1H, m), 3.04(2H, m), 3.20
(1H, m), 3.25(1H, d, J=18.4Hz), 3.44(1H, d, J=18.4
Hz), 3.81(3H, s), 4.97(1H, d, J=5.0Hz), 5.21(2H,
s), 5.92(2H, m), 6.62(1H, s), 6.90(2H, d, J=10.2H
z), 7.12(2H, d, J=4.8Hz), 7.32(19H, m). 実施例3 実施例1と同様にしてp−メトキシベンジル 7β−ア
ミノ−3−〔2−(1(or2)−トリチル−1,2,3
−トリアゾール−4−イルチオ)エチル−3−セフェム
−4−カルボキシレート及び2−(2−アミノチアゾー
ル−4−イル)−2(Z)トリチルオキシイミノ酢酸か
ら以下の化合物を製造した。 p−メトキシベンジル 7β−〔2−(2−アミノチア
ゾール−4−イル)−2(Z)−トリチルオキシイミノア
トアミド〕−3−〔2−(1(or2)−トリチル−1,2,
3−トリアゾール−4−イルチオ)エチル〕−3−セフ
ェム−4−カルボキシレート
【化45】 NMR(CDCl3): 2.35-2.45(1H, m), 2.50-3.10(5
H, m), 3.82(3H, s), 4.87(1H, d, J=4.6Hz), 5.16(2H,
s), 5.83-5.90(3H, m), 6.47(1H, d, J=8.4Hz),6.65(1
H, s), 6.91(2H, d, J=8.8Hz), 7.06-7.11(6H, m), 7.2
6-7.34(26H, m),7.57(1H, s).
【0074】実施例4 7β−〔2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2
(Z)−ヒドロキシイミノアセトアミド〕−3−〔2−
(2−ピラジニルチオ)エチル〕−3−セフェム−4−
カルボン酸ナトリウム
【化46】 p−メトキシベンジル 7β−〔2−(2−アミノチア
ゾール−4−イル)−2(Z)−トリチルオキシイミノア
トアミド〕−3−〔2−(2−ピラジニルチオ)エチ
ル〕−3−セフェム−4−カルボキシレート(200m
g)、 ぎ酸(10ml)、 ジクロロメタン(5ml)、 水(1ml)の
混合物を50℃で2時間撹拌した。 溶媒を留去し残留物
にトルエンを加え、 溶媒を留去した。 飽和重曹水(3ml)
を加え、 酢酸エチルついでエ-テルで洗浄後、 ダイアイ
オン CHP−20Pクロマトグラフィーに付し、 10
%エタノールで溶出した。 溶出液を濃縮、 凍結撹拌して
表題化合物を粉末として得た(43.5mg, 35.8%). IR(KBr)cm-1: 3400, 1750, 1660, 1600. NMR(D2O): 2.85(1H, m), 2.91(1H, m), 2.70(3
H, m), 3.62(1H, d, J=17.2Hz), 5.05(1H, d, J=4.2H
z), 5.69(1H, d, J=4.2Hz), 6.90(1H, s), 8.21(1H,d,
J=2.8Hz), 8.39(1H, dd, J=1.4, 2.8Hz), 8.45(1H, d,
J=1.4Hz)。
【0075】実施例5 実施例4と同様にしてp−メトキシベンジル 7β−
〔2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2(Z)
−トリチルオキシイミノアセトアミド〕−3−〔2−
(4−ピリジルチオ)エチル〕−3−セフェム−4−カ
ルボキシレートから以下の化合物を製造した。 7β−〔2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2
(Z)−ヒドロキシイミノアセトアミド〕−3−〔2−
(4−ピリジルチオ)エチル〕−3−セフェム−4−カル
ボン酸ナトリウム
【化47】 IR(KBr)cm-1: 3400, 1750. NMR(D2O): 2.53(1H, m), 2.79(1H, m), 3.19(2
H, m), 3.32(1H, d, J=17.6Hz), 3.65(1H, d, J=17.6H
z), 5.09(1H, d, J=4.4Hz), 5.72(1H, d, J=4.4Hz), 6.
91(1H, s), 7.28(2H, d, J=6.2Hz), 8.24(2H, d, J=6.2
Hz). 実施例6 実施例4と同様にしてp−メトキシベンジル 7β−
〔2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2(Z)
−トリチルオキシイミノアセトアミド〕−3−〔2−
(1(or2)−トリチル−1,2,3−トリアゾール−
4−イルチオ)エチル〕−3−セフェム−4−カルボキ
シレートから以下の化合物を製造した。 7β−〔2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2
(Z)−ヒドロキシイミノアトアミド〕−3−〔2−(1,
2,3−トリアゾール−4−イルチオ)エチル)−3−セ
フェム−4−カルボン酸ナトリウム
【化48】 IR(KBr)cm-1:3420, 1750, 1600. NMR(D2O): 2.39−2.52(1H,
m), 2.68−2.83(1H, m), 2.9
0−3.13(2H, m), 3.20(1H,
d, J=17.6Hz), 3.54(1H, d,
J=17.6Hz), 5.07(1H, d, J
=4.6Hz), 5.73(1H, d, J=4.
6Hz), 6.96(1H, s), 7.94(1
H, s).
【0076】実施例7 7β−〔2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2
(Z)−ヒドロキシイミノアセトアミド〕−3−〔2−
(2−ピリジルチオ)エチル〕−3−セフェム−4-カル
ボン酸ナトリウム
【化49】 p−メトキシベンジル 7β−アミノ−3−〔2−(2
−ピリジルチオ)エチル〕−3-セフェム−4−カルボキ
シレート(200mg), 2−(2−アミノチアゾール−4
−イル)−2(Z)−トリチルオキシイミノ酢酸(192m
g)、 1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(60mg)、 TH
F(3ml)の混合物に、 氷冷下DCC(97mg)を加え、 室
温で17時間撹拌した。 不要物をろ去し溶媒を留去し、
残留物を90%ギ酸(3ml)に溶解し、 室温で30分間撹
拌した。 ぎ酸を留去し氷冷下にアニソール(0.5ml)及
びトリフルオロ酢酸(3ml)を加え、 氷冷下に30分間撹
拌した。 トリフルオロ酢酸を留去し、 飽和重曹水を加え
酢酸エチルで洗浄後、 水層をダイアイオンCHP−20
Pクロマトグラフィーに付し、 5%, 10%エタノール
で溶出し、 濃縮、 凍結乾燥して表題化合物を粉末として
得た(40mg, 17.3%)。 IR(KBr)cm-1:3400, 1755, 1660, 1580. NMR(DMSO−d6): 2.45(1H, m), 2.74(1H, m),
3.23(2H, m), 3.33(1H,d, J=18Hz), 3.51(1H, d, J=18H
z), 4.95(1H, d, J=4.8Hz), 5.58(1H, dd, J=4.8, 8.0H
z), 6.70(1H, s), 7.08(1H, m), 7.13(2H, bs), 7.41(1
H, d, J=8.6Hz),7.63(1H, m), 8.40(1H, d, J=5.8Hz).
【0077】実施例8 実施例1と同様にしてp−メトキシベンジル 7β−ア
ミノ−3−〔2−(1H−1,2,3−トリアゾール−4
−イルメチルチオ)エチル〕−3−セフェム−4−カル
ボキシレート及び2−(2−アミノチアゾール−4−イ
ル)−2(Z)−トリチルオキシイミノ酢酸から以下の
化合物を製造した。 p−メトキシベジル 7β−〔2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)−2(Z)−トリチルオキシイミノアセ
トアミド〕−3−〔2−(1H−1,2,3−トリアゾー
ル−4−イルメチルチオ)エチル〕−3−セフェム−4
−カルボキシレート
【化50】 IR(KBr)cm-1: 3430, 1780, 1715, 1680, 1610. NMR(CDCl3): 2.28-2.93(4H, m), 3.23(1H, d,
J=18.0Hz), 3.34(1H, d,J=18.0Hz), 3.72(2H, s), 3.81
(3H, s), 4.97(1H, d, J=4.8Hz), 5.20(2H, s),5.85-5.
92(3H, b), 6.64(1H, s), 6.90(2H, d, J=8.8Hz), 7.26
-7.37(17H, m),7.50(1H, s). 実施例9 実施例4と同様にしてp−メトキシベンジル 7β−
〔2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2(Z)
−トリチルオキシイミノアセトアミド〕−3−〔2−
(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イルメチルチ
オ)エチル〕−3−セフェム−4−カルボキシレートか
ら以下の化合物を製造した。 7β−〔2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2
(Z)−ヒドロキシイミノアセトアミド〕−3−〔2−
(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イルメチルチオ)
エチル〕−3−セフェム−4−カルボン酸ナトリウム
【化51】 IR(KBr)cm-1:3420, 3300, 3195, 1760, 159
0. NMR(D2O): 2.38-2.81(4H, m), 3.19(1H, d, J=1
7.6Hz), 3.55(1H, d, J=17.6Hz), 5.15(1H, d, J=4.6H
z), 5.74(1H, d, J=4.6Hz), 6.96(1H, s), 7.82(1H,
s).
【0078】実施例10 実施例1と同様にしてp−メトキシベンジル 7β−ア
ミノ−3−〔2−(1,2,5−チアジアゾール−3−イ
ルチオ)エチル〕−3−セフェム−4−カルボキシレー
ト及び2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2
(Z)−トリチルオキシイミノ酢酸から以下化合物を製
造した。 p−メトキシベジル 7β−〔2−(2−アミノチアゾ
ール−4−イル)−2(Z)−トリチルオキシイミノアセ
トアミド〕−3−〔2−(1,2,5−チアジアゾール−
3−イルチオ)エチル〕−3−セフェム−4−カルボキ
シレート
【化52】 NMR(CDCl3): 2.65-2.80(1H, m), 2.84-3.10(1
H, m), 3.35-3.48(4H, m), 3.82(3H, s), 4.98(1H, d,
J=4.8Hz), 5.21(2H, s), 5.90(1H, dd, J=4.8, 9.0Hz),
6.65(1H, s), 6.88(1H, d, J=9.0Hz), 6.91(2H, d, J=
8.4Hz), 7.26-7.39(17H, m), 8.27(1H, s). 実施例11 実施例4と同様にしてp−メトキシベンジル 7β−
〔2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2(Z)
−トリチルオキシイミノアセトアミド〕−3−〔2−
(1,2,5−チアジアゾール−3−イルチオ)エチル−
3−セフェム−4−カルボキシレートから以下の化合物
を製造した。 7β−〔2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2
(Z)−ヒドロキシオキシイミノアセトアミド〕−3−
〔2−(1,2,5−チアジアゾール−3−イルチオ)エチ
ル〕−3−セフェム−4−カルボン酸ナトリウム
【化53】 IR(KBr)cm-1:3450, 1750, 1660, 1600. NMR(DMSO−d6): 2.40-2.65(1H, m), 2.70-2.8
2(1H, m), 3.31(1H, d,17.6Hz),3.31-3.50(2H, m), 3.4
9(1H, d, J=17.6Hz), 4.93(1H, d, J=4.6Hz), 5.56(1H,
d, J=4.6Hz), 6.69(1H, s), 8.87(1H, s).
【0079】実施例12 p−メトキシベンジル 7β−〔2−(2−アミノチア
ゾール−4−イル)−2(Z)−トリチルオキシイミノア
セトアミド〕−3−〔2−(2−メチル−2H−1,2,
3−トリアゾール−4−イルチオ)エチル〕−3−セフ
ェム−4−カルボキシレート
【化54】 参考例5と同様にしてp−メトキシベンジル 7β−フ
ェニルアセトアミド−3−〔2−(2−メチル−2H−
1,2,3−トリアゾール−4−イルチオ)エチル〕−3
−セフェム−4−カルボキシレートからp−メトキシベ
ンジル 7β−アミノ−3−〔2−(2−メチル−2H
−1,2,3−トリアゾール−4−イルチオ)エチル〕−
3−セフェム−4−カルボキシレートを製造し、 本品を
実施例1と同様にしてアシル化して表題化合物を得た。 NMR(CDCl3): 2.50-2.70(1H, m), 2.80-3.40(3
H, m), 3.26(1H, d, J=18.2Hz),3.43(1H, d, J=18.2H
z), 3.83(3H, s), 4.13(3H, s), 4.97(1H, d, J=4.8H
z), 5.20(2H, bs), 5.82-5.87(2H, bs), 5.89(1H, dd,
J=4.8, 8.6Hz), 6.64(1H, d, J=8.6Hz), 6.64(1H, s),
6.92(2H, d, J=8.6Hz), 7.26-7.39(17H, m), 7.49(1H,
s).
【0080】実施例13 実施例4と同様にしてp−メトキシベンジル 7β−
〔2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2(Z)
−トリチルオキシイミノアセトアミド〕−3−〔2−
(2−メチル−2H−1,2,3−トリアゾール−4−イ
ルチオ)エチル〕−3−セフェム−4−カルボキシレー
トから以下の化合物を製造した。 7β−〔2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2
(Z)−ヒドロキシイミノアセトアミド〕−3−〔2−
(2−メチル−2H−1,2,3−トリアゾール−4−イ
ルチオ)エチル〕−3−セフェム−4−カルボン酸ナト
リウム
【化55】 IR(KBr)cm-1:3420, 1760, 1590. NMR(D2O): 2.41-2.55(1H, m), 2.66-2.82(1H,
m), 2.91-3.11(2H, m), 3.21(1H, d, J=17.6Hz), 3.56
(1H, d, J=17.6Hz), 4.11(3H, s), 5.09(1H, d, J=4.4H
z), 5.72(1H, d, J=4.4Hz), 6.95(1H, s), 7.70(1H,
s). 実施例14 7β−〔2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2
(Z)−メトキシイミノアセトアミド〕−3−〔2−(2
−ピリジルチオ)エチル〕−3−セフェム−4−カルボ
ン酸ナトリウム
【化56】 p−メトキシベンジル 7β−アミノ−3−〔2−(2
−ピリジルチオ)エチル〕−3−セフェム−4−カルボ
キシレート(114mg)、 2−(2−アミノチアゾール−
4−イル)−2(Z)−メトキシイミノ酢酸(53mg)、 1
−ヒドロキシベンゾトリアゾール(34mg)、 THF(5m
l)の混合物にDCC(54mg)を加え室温で15時間撹拌
した。 析出した結晶をろ去し酢酸エチルで洗浄した。 ろ
液を合わせて、 水、 飽和重曹水、 水で順次洗浄後、 乾燥
(MgSO4)した。 溶媒を留去してp−メトキシベンジル
7β−〔2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2
(Z)−メトキシイミノアセトアミド〕−3−〔2−(2
−ピリジルチオ)エチル〕−3−セフェム−4−カルボ
キシレートを粉末として得た。 本粉末をジクロロメタン
(2.0ml)に溶解し、 氷冷下アニソール(0.5ml), トリ
フルオロ酢酸(2.0ml)を加え30分撹拌した後、 室温
で1時間撹拌した。 溶媒を留去し飽和重曹水でpH9に
調整し、 酢酸エチルで洗浄。ついでダイアイオンCHP
−20Pクロマトグラフィーに付し、 10%エタノー
ル、 15%エタノールで溶出し、 濃縮、 凍結乾燥して表
題化合物を粉末として得た(93mg, 68.8%)。 IR(KBr)cm-1:3400, 1760, 1670, 1600. NMR(DMSO−d6): 2.45-2.58(1H, m), 2.62-2.8
3(1H, m), 3.10-3.25(2H, m), 3.32(1H, d, J=18.0Hz),
3.50(1H, d, J=18.0Hz), 3.85(3H, s), 4.95(1H, d, J
=4.4Hz), 5.53(1H, dd, J=4.4, 8.0Hz), 6.74(1H, s),
7.09(1H, m), 7.22(2H, s), 7.40(1H, d, J=8.0Hz), 7.
62(1H, m), 8.41(1H, d, J=4.0Hz), 9.50(1H, d, J=8.0
Hz).
【0081】実施例15 7β−〔2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2
(Z)−メトキシイミノアセトアミド〕−3−〔2−(1
H−1,2,3−トリアゾール−4−イルチオ)エチル〕
−3−セフェム−4−カルボン酸ナトリウム
【化57】 p−メトキシベンジル 7β−アミノ−3−〔2−(1
−(or2)−トリチル−1,2,3−トリアゾール−4−イ
ルチオ)エチル〕−3−セフェム−4−カルボキシレー
ト(0.30g)、 2−(2−アミノチアゾール−4−イル)
−2(Z)−メトキシイミノ酢酸(0.28g)、 1−ヒドロ
キシベンゾトリアゾール(86mg)、 THF(7ml)の混合
物にDCC(0.13g)を加え室温で14時間撹拌した。
析出した結晶をろ去し酢酸エチルで洗浄した。 ろ液を合
わせて、 水、 飽和重曹水、 水で順次洗浄後、 乾燥(MgS
4)した。 溶媒を留去してp−メトキシベンジル 7β
−〔2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2(Z)−
メトキシイミノアセトアミド〕−3−〔2−(1−(or
2)−トリチル−1,2,3−トリアゾール−4−イルチ
オ)エチル〕−3−セフェム−4−カルボキシレ-トを粉
末として得た。 本粉末をジクロロメタン(7.5ml)に溶
解し、 90%ギ酸(15ml)を加え60℃で3.5時間加
熱した後、 溶媒を留去した。 残留物を飽和重曹水でpH
9に調整し、 酢酸エチルで洗浄。ついでダイアイオンC
HP−20Pクロマトグラフィーに付し、10%エタノ
ールで溶出し、 濃縮、 凍結乾燥して表題化合物を粉末と
して得た(80mg, 18.0%)。 IR(KBr)cm-1:3420, 1755, 1600. NMR(D2O): 2.36-2.51(1H, m), 2.66-2.82(1H,
m), 2.93-3.03(2H, m), 3.17(1H, d, J=17.6Hz), 3.49
(1H, d, J=17.6Hz), 5.04(1H, d, J=4.8Hz), 5.70(1H,
d, J=4.8Hz), 6.99(1H, s), 7.80(1H, s).
【0082】実施例16 実施例1と同様にしてp−メトキシベンジル 7β−ア
ミノ−3−〔2−(3−(4−メトキシベンジルオキシ)
−2−ピリジルチオ)エチル〕−3−セフェム−4−カ
ルボキシレート及び2−(2−アミノチアゾール−4−
イル)−2(Z)−トリチルオキシイミノ酢酸から以下の
化合物を製造した。 p−メトキシベンジル 7β−〔2−(2−アミノチア
ゾール−4−イル)−2(Z)−トリチルオキシイミノア
セトアミド〕−3−〔2−(3−(p−メトキシベンジル
オキシ)−2−ピリジルチオ)エチル〕−3−セフェム−
4−カルボキシレート
【化58】 NMR(CDCl3): 3.78(2H, m), 3.33(2H, m), 3.53
(2H, s), 3.79(3H, s),3.81(3H, s), 4.94(1H, d, J=5.
2Hz), 5.06(2H, s), 5.20(2H, s), 5.89(3H, m), 6.54
(1H, d, J=8.8Hz), 6.65(1H, s), 6.94(6H, m), 7.32(1
9H, m), 8.02(1H,d, J=4.8Hz).
【0083】実施例17 7β−〔2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2
(Z)−ヒドロキシイミノアセトアミド〕−3−〔2−
(3−(p−メトキシベンジルオキシ)−2−ピリジルチ
オ)エチル〕−3−セフェム−4−カルボン酸ナトリウ
【化59】 p−メトキシベンジル 7β−〔2−(2−アミノチア
ゾール−4−イル)−2(Z)−トリチルオキシイミノア
セトアミド〕−3−〔2−(3−(p−メトキシベンジル
オキシ)−2−ピリジルチオ)エチル〕−3−セフェム−
4−カルボキシレート(230mg)に90%ギ酸(10ml)
を加え室温で2.5時間撹拌した。 溶媒を留去し、 残留
物をジクロロメタン(6ml)に溶解し、 アニソール(2ml)
及びトリフルオロ酢酸(6ml)を加え、 室温で2.5時間
撹拌した。 溶媒を留去し残留物に飽和重曹水を加え、 酢
酸エチル及びエーテルで洗浄後、 ダイアイオンCHP−
20Pクロマトグラフィーに付し、 10%エタノールで
溶出した。溶出液を濃縮、 凍結乾燥して表題化合物を粉
末として得た。 IR(KBr)cm-1: 3400, 1756, 1590. NMR(D2O): 2.52(1H, m), 2.79(1H, m), 3.17(2
H, m), 3.25(1H, d, J=18Hz), 3.59(1H, d, J=18Hz),
5.05(1H, d, 5.0Hz), 5.69(1H, d, 5.0Hz), 6.96(3H,
m), 7.72(4.8Hz).
【0084】実施例18 実施例1と同様にして4−メトキシベンジル 7β−ア
ミノ−3−〔2−(5−tert−ブトキシカルボニルアミ
ノ−2−ピリジルチオ)エチル〕−3−セフェム−4−
カルボキシレート及び2−(2−アミノチアゾール−4
−イル)−2(Z)−トリチルオキシイミノ酢酸から以下
の化合物を製造した。 p−メトキシベンジル 7β−〔2−(2−アミノチア
ゾール−4−イル)−2(Z)−トリチルオキシイミノア
セトアミド〕−3−〔2−(5−tert−ブトキシカルボ
ニルアミノ−2−ピリジルチオ)エチル〕−3−セフェ
ム−4−カルボキシレート
【化60】 NMR(CDCl3): 1.53(9H, s), 2.70(1H, m), 2.83
(1H, m), 3.29(2H, m),3.46(2H, s), 3.82(3H, s), 4.9
4(1H, d, J=4.4Hz), 5.21(2H, s), 5.87(2H, bs), 5.88
(1H, dd, J=4.4, 9.2Hz), 6.40(1H, s),6.67(2H, m),
6.91(2H, d, J=8.8Hz), 7.32(19H, m), 7.70(1H, dd, J
=2.6, 9.6Hz), 8.33(1H, d, J=2.6Hz).
【0085】実施例19 7β−〔2−(2−アミノチアゾール−4−イル)−2
(Z)−ヒドロキシイミノアセトアミド〕−3−〔2−
(5−アミノ−2−ピリジルチオ)エチル〕−3−セフェ
ム−4−カルボン酸ナトリウム
【化61】 p−メトキシベンジル 7β−〔2−(2−アミノチア
ゾール−4−イル)−2(Z)−トリチルオキシイミノア
セトアミド〕−3−〔2−(5−tert−ブトキシカルボ
ニルアミノ−2−ピリジルチオ)エチル〕−3−セフェ
ム−4−カルボキシレート(150mg)を99%ギ酸(1
0ml)、 水(1ml)、 ジクロロメタン(5ml)に溶解し、 5
0℃で3時間撹拌した。 溶媒を留去しジクロロメタン
(3ml)に溶解し、 氷冷下アニソール(1ml)、 トリフルオ
ロ酢酸(3ml)を加え30分撹拌し、 溶媒を留去した。 残
留物にメタノール(7ml)及び1N HCl(3.5ml)を加
え、 室温で3時間撹拌した。 溶媒を留去し1N NaO
HでpH4に調整しダイアイオンCHP−20Pクロマ
トグラフィーに付し、 5%エタノールで溶出した。 溶出
液を濃縮、 凍結乾燥して表題化合物を粉末として得た。 IR(KBr)cm-1: 3400、 1750、 1660、 1620、 1590. NMR(D2O): 2.44(1H, m), 2.78(1H, m), 3.10(2
H, m), 3.20(1H, d, J=17.6Hz), 3.50(1H, d, J=17.6H
z), 4.96(1H, d, J=4.8Hz), 5.69(1H, d, J=4.8Hz), 6.
92(1H, s), 7.12(1H, dd, J=2.4, 8.6Hz), 7.27(1H, d,
J=8.6Hz), 7.92(1H, d, J=2.4Hz).
【0086】実施例20 7β-[2-(2-アミノチアゾ-ルー4-イル)-2(Z)-ヒドロキシ
イミノアセトアミド]-3-[2-(1,2,4-チアジアゾ-ル-5-イ
ル)チオエチル]-3-セフェム-4-カルボン酸ナトリウム
【化62】 7β-アミノ-3-[2-(1,2,4-チアジアゾ-ル-5-イル)チオエ
チル]-3-セフェム-4-カルボン酸(50mg)、 S-(2-ベンゾチ
アゾリル) 2-(2-アミノチアゾル-4-イル)-2(Z)-トリチ
ルオキシイミノチオ酢酸(106mg)、 テトラヒドロフラン
(2ml)、 アセトン(0.5ml)、 水(0.5ml)の混合物にトリ-n-
ブチルアミン(0.138ml)を加え、 室温で8時間撹拌した。
溶媒を留去し残留物を90%ギ酸(3.0ml)に溶解し、 室温
で2時間撹拌した。 溶媒を留去し残留物に飽和重曹水を
加え、 酢酸エチルついでエーテルで洗浄後、 ダイアイオ
ン CHP-20Pクロマトグラフィ-に付し10%エタノ-ルで溶
出した。 溶出液を濃縮、 凍結乾燥して7β-[2-(2-アミノ
チアゾ-ルー4-イル)-2(Z)-ヒドロキシイミノアセトアミ
ド]-3-[2-(1,2,4-チアジアゾ-ル-5-イル)チオエチル]-3
-セフェム-4-カルボン酸ナトリウムを得た(43mg, 56.7
%)。 IR(KBr) cm-1: 3400, 1760, 1660。 NMR(D2O): 2.67(1H, m), 3.08(1H, m), 3.32(1H, d, J=
17.8 Hz), 3.42(2H, m),3.70(1H, d, J=17.8 Hz), 5.11
(1H, d, J=4.8 Hz), 5.73(1H, d, J=4.8 Hz), 6.92(1H,
s), 8.50(1H, s)。
【0087】実施例21 実施例 20と同様にして7β-アミノ-3-[2-(1,2,3-チアジ
アゾ-ル-5-イル)チオエチル]-3-セフェム-4-カルボン酸
から以下の化合物を製造した。 7β-[2-(2-アミノチアゾ-ルー4-イル)-2(Z)-ヒドロキシ
イミノアセトアミド]-3-[2-(1,2,3-チアジアゾ-ル-5-イ
ル)チオエチル]-3-セフェム-4-カルボン酸ナトリウム
【化63】 IR(KBr) cm-1: 3400, 1750, 1660。 NMR(D2O): 2.63(1H, m), 2.94(1H, m), 3.27(1H, d, J=
17.4 Hz) 3.33(2H, m),3.65(1H, d, J=17.4 Hz), 5.11
(1H, d, J=4.6 Hz), 5.74(1H, d, J=4.6 Hz), 6.91(1H,
s), 8.64(1H, s)。 実施例22 実施例 20と同様にして7β-アミノ-3-[2-(2-アミノ-1,
3,4-チアジアゾ-ル-5-イル)チオエチル]-3-セフェム-4-
カルボン酸から以下の化合物を製造した。 7β-[2-(2-アミノチアゾ-ルー4-イル)-2(Z)-ヒドロキシ
イミノアセトアミド]-3-[2-(2-アミノ-1,3,4-チアジア
ゾ-ル-5-イル)チオエチル]-3-セフェム-4-カルボン酸ナ
トリウム
【化64】 IR(KBr) cm-1: 3400, 1750, 1600。 NMR(D2O): 2.61(1H, m), 2.93(1H, m), 3.23(2H, m),
3.27(1H, d, J=18.0 Hz),3.63(1H, d, J=18.0 Hz), 5.
10(1H, d, J=4.6 Hz), 5.76(1H, d, J=4.6 Hz), 6.94(1
H, s)。
【0088】実施例23 実施例 20と同様にして7β-アミノ-3-[2-(5-カルバモイ
ルピリジン-2-イル)チオエチル]-3-セフェム-4-カルボ
ン酸から以下の化合物を製造した。 7β-[2-(2-アミノチアゾ-ルー4-イル)-2(Z)-ヒドロキシ
イミノアセトアミド]-3-[2-(5-カルバモイルピリジン-2
-イル)チオエチル]-3-セフェム-4-カルボン酸ナトリウ
【化65】 IR(KBr) cm-1: 3400, 1750, 1600。 NMR(D2O): 2.65(1H, m), 2.91(1H, m), 3.33(2H, m),
3.34(1H, d, J=17.8 Hz),3.66(1H, d, J=17.8 Hz), 5.0
5(1H, d, J=4.8 Hz), 5.69(1H, d, J=4.8 Hz), 6.89(1
H, s), 7.47(1H, d, J=8.0Hz), 7.96(1H, dd, J=1.8,
8.0 Hz), 8.68(1H,d, J=1.8 Hz)。 実施例24 7β-[2-(2-アミノチアゾ-ルー4-イル)-2(Z)-ヒドロキシ
イミノアセトアミド]-3-[2-(1H-1,2,4-トリアゾ-ル-3-
イル)チオエチル]-3-セフェム-4-カルボン酸ナトリウム
【化66】 ジフェニルメチル 7β-tert-ブトキシカルボニルアミノ
-3-[2-(1-トリチル-1,2,4-トリアゾ-ル-3-イル)チオエ
チル]-3-セフェム-4-カルボキシレ-ト(165mg)、アニソ-
ル(0.073ml)のジクロロメタン(0.3ml)溶液にトリフルオ
ロ酢酸(0.95ml)を加え、 室温で1時間撹拌した。 溶媒を
留去し、 残留物をテトラヒドロフラン(2ml)、 アセトン
(0.5ml)、 水(0.5ml)に溶解し、 S-(2-ベンゾチアゾリル)
2-(2-アミノチアゾ-ル-4-イル)-2(Z)-トリチルオキシ
イミノチオ酢酸(116mg)を加え、 室温で19時間撹拌した。
溶媒を留去し、 残留物に90%ギ酸(5ml)を加え、 室温で
1時間撹拌後、 溶媒を留去した。 残留物に飽和重曹水を
加え、 酢酸エチルついでエチルエ-テルで洗浄後、 ダイ
アイオン CHP-20Pクロマトグラフィ-に付し、 5%エタノ
-ルで溶出し7β-[2-(2-アミノチアゾ-ルー4-イル)-2(Z)
-ヒドロキシイミノアセトアミド]-3-[2-(1H-1,2,4-トリ
アゾ-ル-3-イル)チオエチル]-3-セフェム-4-カルボン酸
ナトリウムを粉末として得た(29mg, 28.4%)。 IR(KBr) cm-1: 3400, 1750, 1600。 NMR(D2O): 2.50(1H, m), 2.83(1H, m), 3.13(2H, m),
3.23(1H, d, J=18.4 Hz),3.58(1H, d, J=18.4 Hz), 5.0
8(1H, d, J=4.4 Hz), 5.73(1H, d, J=4.4 Hz), 8.18(1
H, s)。
【0089】実施例25 実施例 24と同様にしてジフェニルメチル 7β-tert-ブ
トキシカルボニルアミノ-3-[2-(1-(2-ジメチルアミノエ
チル)テトラゾ-ル-5-イル)チオエチル]-3-セフェム-4-
カルボキシレ-トから以下の化合物を製造した。 7β-[2-(2-アミノチアゾ-ルー4-イル)-2(Z)-ヒドロキシ
イミノアセトアミド]-3-[2-(1-(2-ジメチルアミノエチ
ル)テトラゾ-ル-5-イル)チオエチル]-3-セフェム-4-カ
ルボン酸ナトリウム
【化67】 IR(KBr) cm-1: 3400, 1760, 1600。 NMR(D2O): 2.27(6H, s), 2.41(1H, m), 2.93(2H, t, J=
6.4 Hz), 3.05(1H, m),3.29(1H, d, J=15.2 Hz), 3.52
(2H, m), 3.71(1H, d, J=15.2 Hz), 4.48(2H, t,J=6.4
Hz), 5.15(1H, d, J=4.6 Hz), 5.75(1H, d, J=4.6 Hz),
6.98(1H, s)。 実施例26 実施例 24と同様にしてジフェニルメチル 7β-tert-ブ
トキシカルボニルアミノ-3-[2-(1-(2-(2-テトラヒドロ
ピラニルオキシ)エチル)テトラゾ-ル-5-イル)チオエチ
ル]-3-セフェム-4-カルボキシレ-トから以下の化合物を
製造した。 7β-[2-(2-アミノチアゾ-ルー4-イル)-2(Z)-ヒドロキシ
イミノアセトアミド]-3-[2-(1-(2-ヒドロキシエチル)テ
トラゾ-ル-5-イル)チオエチル]-3-セフェム-4-カルボン
酸ナトリウム
【化68】 IR(KBr) cm-1: 3400, 1760, 1660, 1600。 NMR(D2O): 2.66(1H, m), 3.02(1H, m), 3.27(1H, d, J=
17.6 Hz), 3.50(2H, m),3.68(1H, d, J=17.6 Hz), 3.95
(1H, t, J=5.2 Hz), 4.44(1H, t, J=5.2 Hz), 5.10(1H,
d, J=4.4 Hz), 5.72(1H, d, J=4.4 Hz), 6.96(1H, s)。
【0090】実施例27 実施例 24と同様にしてジフェニルメチル 7β-tert-ブ
トキシカルボニルアミノ-3-[2-(3-tert-ブトキシカルボ
ニルアミノ-1,2,4-トリアゾ-ル-5-イル)チオエチル]-3-
セフェム-4-カルボキシレ-トから以下の化合物を製造し
た。 7β-[2-(2-アミノチアゾ-ルー4-イル)-2(Z)-ヒドロキシ
イミノアセトアミド]-3-[2-(3-アミノ-1,2,4-トリアゾ
ル-5-イル)チオエチル]-3-セフェム-4-カルボン酸ナト
リウム
【化69】 IR(KBr) cm-1: 3400, 1760, 1630, 1590。 NMR(D2O): 2.55(1H, m), 2.89(1H, m), 3.14(2H, m),
3.26(1H, d, J=17.6 Hz),3.62(1H, d, J=17.6 Hz), 5.1
1(1H, d, J=4.6 Hz), 5.75(1H, d, J=4.6 Hz), 6.96(1
H, s)。 実施例28 実施例 24と同様にしてジフェニルメチル 7β-tert-ブ
トキシカルボニルアミノ-3-[2-(4,6-ジアミノ-1,3,5-ト
リアジン-2-イル)チオエチル]-3-セフェム-4-カルボキ
シレ-トから以下の化合物を製造した。 7β-[2-(2-アミノチアゾ-ルー4-イル)-2(Z)-ヒドロキシ
イミノアセトアミド]-3-[2-(4,6-ジアミノ-1,3,5-トリ
アジン-2-イル)チオエチル]-3-セフェム-4-カルボン酸
ナトリウム
【化70】 IR(KBr) cm-1: 3350, 1755, 1620。 NMR(D2O): 2.46(1H, m), 2.96(1H, m), 3.13(2H, m),
3.29(1H, d, J=17.6 Hz),3.71(1H, d, J=17.6 Hz), 5.0
6(1H, d, J=4.8 Hz), 5.70(1H, d, J=4.8 Hz), 6.93(1
H, s)。
【0091】実施例29 実施例 24と同様にしてジフェニルメチル 7β-tert-ブ
トキシカルボニルアミノ-3-[2-(4,6-ジアミノピリミジ
ン-4-イル)チオエチル]-3-セフェム-4-カルボキシレ-ト
から以下の化合物を製造した。 7β-[2-(2-アミノチアゾ-ルー4-イル)-2(Z)-ヒドロキシ
イミノアセトアミド]-3-[2-(4,6-ジアミノピリミジン-2
-イル)チオエチル]-3-セフェム-4-カルボン酸ナトリウ
【化71】 IR(KBr) cm-1: 3350, 1750, 1620。 NMR(D2O): 2.50(1H, m), 2.96(1H, m), 3.16(2H, m),
3.33(1H, d, J=16.8 Hz),3.74(1H, d, J=16.8 Hz), 5.0
9(1H, d, J=4.6 Hz), 5.43(1H, s), 5.73(1H, d,J=4.6
Hz), 6.97(1H, s)。 実施例30 実施例 24と同様にしてジフェニルメチル 7β-tert-ブ
トキシカルボニルアミノ-3-[2-(6-tert-ブトキシカルボ
ニルアミノピリジン-2-イル)チオエチル]-3-セフェム-4
-カルボキシレ-トから以下の化合物を製造した。 7β-[2-(2-アミノチアゾ-ルー4-イル)-2(Z)-ヒドロキシ
イミノアセトアミド]-3-[2-(6-アミノピリジン-2-イル)
チオエチル]-3-セフェム-4-カルボン酸ナトリウム
【化72】 IR(KBr) cm-1: 3425, 3350, 3200, 1750, 1660, 1610。 NMR(D2O): 2.54(1H, m), 2.88(1H, m), 3.16(2H, m),
3.26(1H, d, J=17.0 Hz),3.62(1H, d, J=17.0 Hz), 4.9
9(1H, d, J=4.8 Hz), 5.70(1H, d, J=4.8 Hz), 6.40(1
H, d, J=8.2 Hz), 6.68(1H, d, J=8.2 Hz), 6.93(1H,
s), 7.40(1H, t, J=8.2 Hz)。
【0092】実施例31 実施例 24と同様にしてジフェニルメチル 7β-tert-ブ
トキシカルボニルアミノ-3-[2-(2-アミノ-4-メチルピリ
ミジン-2-イル)チオエチル]-3-セフェム-4-カルボキシ
レ-トから以下の化合物を製造した。 7β-[2-(2-アミノチアゾ-ルー4-イル)-2(Z)-ヒドロキシ
イミノアセトアミド]-3-[2-(2-アミノ-4-メチルピリミ
ジン-2-イル)チオエチル]-3-セフェム-4-カルボン酸ナ
トリウム
【化73】 IR(KBr) cm-1: 3400, 1760, 1600。 NMR(D2O): 2.19(3H, s), 2.56(1H, m), 2.89(1H, m),
3.21(2H, m), 3.30(1H, d, J=18.0 Hz), 3.39(1H, d, J
=18.0 Hz), 5.08(1H, d, J=4.6 Hz), 5.7(1H, d,J=4.6
Hz), 6.57(1H, s), 6.94(1H, s)。 実施例32 実施例 24と同様にしてジフェニルメチル 7β-tert-ブ
トキシカルボニルアミノ-3-[2-(2-tert-ブトキシカルボ
ニルアミノチアゾ-ル-5-イル)チオエチル]-3-セフェム-
4-カルボキシレ-トから以下の化合物を製造した。 7β-[2-(2-アミノチアゾ-ルー4-イル)-2(Z)-ヒドロキシ
イミノアセトアミド]-3-[2-(2-アミノチアゾ-ル-5-イ
ル)チオエチル]-3-セフェム-4-カルボン酸ナトリウム
【化74】 IR(KBr) cm-1: 3400, 1750, 1600。 NMR(D2O): 2.44(1H, m), 2.79(3H, m), 3.19(1H, d, J=
17.4 Hz), 3.54(1H, d,J=17.4 Hz), 5.10(1H, d, J=4.6
Hz), 5.73(1H, d, J=4.6 Hz), 6.95(1H, s), 7.04(1H,
s)。
【0093】実施例33 実施例 24と同様にしてジフェニルメチル 7β-tert-ブ
トキシカルボニルアミノ-3-[2-(2-(3-メチルウレイド)
チアゾ-ル-5-イル)チオエチル]-3-セフェム-4-カルボキ
シレ-トから以下の化合物を製造した。 7β-[2-(2-アミノチアゾ-ルー4-イル)-2(Z)-ヒドロキシ
イミノアセトアミド]-3-[2-(2-(3-メチルウレイド)チア
ゾ-ル-5-イル)チオエチル]-3-セフェム-4-カルボン酸ナ
トリウム
【化75】 IR(KBr) cm-1: 3400, 1760, 1680, 1600。 NMR(D2O): 2.50(1H, m), 2.74(3H, m), 2.82(3H, m),
3.17(1H, d, J=17.2 Hz),3.50(1H, d, J=17.2 Hz), 5.0
8(1H, d, J=4.8 Hz), 5.72(1H, d, J=4.8 Hz), 6.93(1
H, s), 7.30(1H, s)。 実施例34 実施例 24と同様にしてジフェニルメチル 7β-tert-ブ
トキシカルボニルアミノ-3-[2-(6-エトキシカルボニル
ピリダジン-3-イル)チオエチル]-3-セフェム-4-カルボ
キシレ-トから以下の化合物を製造した。 7β-[2-(2-アミノチアゾ-ルー4-イル)-2(Z)-ヒドロキシ
イミノアセトアミド]-3-[2-(6-エトキシカルボニルピリ
ダジン-3-イル)チオエチル]-3-セフェム-4-カルボン酸
ナトリウム
【化76】 IR(KBr) cm-1: 3400, 1760, 1660, 1600。 NMR(D2O): 1.37(3H, t, J=6.8 Hz), 2.63(1H, m), 2.99
(1H, m), 3.34(1H, d, J=18.0 Hz), 3.50(2H, m), 3.73
(1H, d, J=18.0 Hz), 4.42(2H, q, J=6.8 Hz), 5.06(1
H, d, J=4.4 Hz), 5.69(1H, d, J=4.4 Hz), 6.93(1H,
s), 7.76(1H, d, J=9.2 Hz), 8.04(1H, d, J=9.2 Hz)。
【0094】実施例35 実施例 24と同様にしてジフェニルメチル 7β-tert-ブ
トキシカルボニルアミノ-3-[2-(6-カルバモイルピリダ
ジン-3-イル)チオエチル]-3-セフェム-4-カルボキシレ-
トから以下の化合物を製造した。 7β-[2-(2-アミノチアゾ-ルー4-イル)-2(Z)-ヒドロキシ
イミノアセトアミド]-3-[2-(6-カルバモイルピリダジン
-3-イル)チオエチル]-3-セフェム-4-カルボン酸ナトリ
ウム
【化77】 IR(KBr) cm-1: 3400, 1760, 1670, 1600。 NMR(D2O): 2.67(1H, m), 2.97(1H, m), 3.33(1H, d, J=
17.6 Hz), 3.48(2H, m),3.70(1H, d, J=17.6 Hz), 5.09
(1H, d, J=4.4 Hz), 5.69(1H, d, J=4.4 Hz), 6.93(1H,
s), 7.76(1H, d, J=8.8 Hz), 7.94(1H, d, J=8.8 Hz)。 実施例36 実施例 24と同様にしてジフェニルメチル 7β-tert-ブ
トキシカルボニルアミノ-3-[2-(4-(2-ピリジル)チアゾ-
ル-2-イル)チオエチル]-3-セフェム-4-カルボキシレ-ト
から以下の化合物を製造した。 7β-[2-(2-アミノチアゾ-ルー4-イル)-2(Z)-ヒドロキシ
イミノアセトアミド]-3-[2-(4-(2-ピリジル)チアゾ-ル-
2-イル)チオエチル]-3-セフェム-4-カルボン酸ナトリウ
【化78】 IR(KBr) cm-1: 3420, 1760, 1590。 NMR(D2O): 2.69(1H, m), 2.93(1H, m), 3.30(1H, d, J=
18.0 Hz), 3.41(2H, m),3.62(1H, d, J=18.0 Hz), 4.96
(1H, d, J=4.8 Hz), 5.65(1H, d, J=4.8 Hz), 6.85(1H,
s), 7.36(1H, dd, J=4.8, 8.4 Hz), 7.86-7.90(3H,
m), 8.44(1H, d, J=4.8 Hz)。
【0095】実施例37 実施例 24と同様にしてジフェニルメチル 7β-tert-ブ
トキシカルボニルアミノ-3-[2-(2-イミダゾリル)チオエ
チル]-3-セフェム-4-カルボキシレ-トから以下の化合物
を製造した。 7β-[2-(2-アミノチアゾ-ルー4-イル)-2(Z)-ヒドロキシ
イミノアセトアミド]-3-[2-(2-イミダゾリル)チオエチ
ル]-3-セフェム-4-カルボン酸ナトリウム
【化79】 IR(KBr) cm-1: 3420, 1750, 1600。 NMR(D2O): 2.53(1H, m), 2.76(1H, m), 3.19(3H, m),
3.46(1H, d, J=18.0 Hz),5.04(1H, d, J=4.6 Hz), 5.72
(1H, d, J=4.6 Hz), 6.93(1H, s), 7.27(2H, s)。
【0096】試験例1 試験方法:試験化合物最小阻止濃度(MIC:minimal
inhibitory cpncentration)は寒天希釈法(agar dilut
ion method)により決定された。即ち、順次薄められた
試験化合物の水溶液1.0mlをシャーレ(petri dish)
に注ぎ、次にトリプティカーゼ ソイ アガー(Trypti
case soy agar)9.0mlを注いで混ぜた。その混合寒天
プレート上に、試験菌の懸濁液(約106CFU/ml)
を塗抹した。37℃で一夜培養(incubation)した後、
試験菌の増殖を完全に阻害する試験化合物の最低濃度を
MICとした。 試験菌 スタフィロコッカス アウレウス 308 A-1 (Staphylococcus aureus 308 A-1) 結果:
【表1】
【0097】試験例2 試験方法:経口吸収性試験(マウスにおける血中濃度) Slc:ICR,4週齢雄性マウス(体重20−22g)、
1群5匹を用い、 試験化合物20mg/kg相当をDMSO
−ポリエチレングリコール−200−水(1:4:5)に
溶解後、 マウス用ゾンデを用いて胃内に経口投与した。
薬物投与後、 所定時間に採血し、 血液中の化合物濃度を
E. coli NIHJを検定菌とするアガーウェル(agarw
ell)法で測定した。 結果:
【表2】 以上の試験例1及び2の結果から、本発明のセフェム化
合物〔I〕は臨床上重要視されている菌株に対して優れ
た抗菌作用を示す(試験例1)とともに、優れた経口吸
収性を示す(試験例2)ことは明らかである。
【0098】
【発明の効果】本発明で得られる新規なセフェム化合物
〔I〕は、優れた抗菌作用、経口吸収性等を有するの
で、本発明は臨床上有用な新しい抗菌剤を提供すること
ができる。

Claims (38)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 【化1】 〔式中、R1は保護されていてもよいアミノ基を、Qは
    窒素原子又はCHを、R2は水素原子又は置換されてい
    てもよい炭化水素基を、Aは置換されていてもよい複素
    環基を、mは2又は3を、nは0ないし3の整数を示
    す。〕で表される化合物又はその塩あるいはエステル。
  2. 【請求項2】R1がアミノ基である請求項1記載の化合
    物。
  3. 【請求項3】QがCHである請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】炭化水素基がC1-6鎖状炭化水素基、C
    3-10環状炭化水素基又はそれらの組合わせからなる炭化
    水素基である請求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】炭化水素基がC1-6アルキル基、C2-6アル
    ケニル基、C3-6シクロアルキル基、C6-10アリール
    基、C7-12アラルキル基又はC3-6シクロアルキル−C
    1-6アルキル基である請求項1記載の化合物。
  6. 【請求項6】炭化水素基がC1-6アルキル基、C2-6アル
    ケニル基又はC3-6シクロアルキル基である請求項1記
    載の化合物。
  7. 【請求項7】炭化水素基がC1-6アルキル基である請求
    項1記載の化合物。
  8. 【請求項8】炭化水素基の置換基が置換されていてもよ
    い水酸基、置換されていてもよいメルカプト基、アジド
    基、ニトロ基、ハロゲン原子、シアノ基、エステル化さ
    れていてもよいカルボキシル基、アシル基、置換されて
    いてもよいアミノ基又は複素環基である請求項1記載の
    化合物。
  9. 【請求項9】水酸基、メルカプト基又はアミノ基の置換
    基がC1-6アルキル基、C3-6シクロアルキル基、C6-10
    アリール基、C7-12アラルキル基、アシル基又はエステ
    ル化されていてもよいカルボキシル基である請求項8記
    載の化合物。
  10. 【請求項10】アシル基がC1-5アルカノイル基、C3-5
    アルケノイル基、C6-10アリールカルボニル基、C7-12
    アラルキルカルボニル基、カルバモイル基、置換カルバ
    モイル基、チオカルバモイル基、置換チオカルバモイル
    基である請求項8又は9記載の化合物。
  11. 【請求項11】エステル化されていてもよいカルボキシ
    ル基がカルボキシル基、C1-8アルコキシ−カルボニル
    基、C6-10アリールオキシ−カルボニル基、C3-6シク
    ロアルキルオキシ−カルボニル基又はC7-12アラルキル
    オキシ−カルボニル基である請求項8又は9記載の化合
    物。
  12. 【請求項12】炭化水素基の置換基が水酸基、C1-6
    ルコキシ基、C3-6シクロアルキルオキシ基、C6-10
    リールオキシ基、C7-12アラルキルオキシ基、メルカプ
    ト基、C1-6アルキルチオ基、C3-6シクロアルキルチオ
    基、C6-10アリールチオ基、C7-12アラルキルチオ基、
    アミノ基、モノC1-4アルキルアミノ基、ジC1-4アルキ
    ルアミノ基、C3-6シクロアルキルアミノ基、C6-10
    リールアミノ基、C7-12アラルキルアミノ基、環状アミ
    ノ基、アジド基、ニトロ基、ハロゲン原子、シアノ基、
    カルボキシル基、C1-8アルコキシ−カルボニル基、C
    6-10アリールオキシ−カルボニル基、C3-6シクロアル
    キルオキシ−カルボニル基、C7-12アラルキルオキシ−
    カルボニル基、C6-10アリール−カルボニル基、C7-12
    アラルキル−カルボニル基、C1-5アルカノイル基、C
    3-5アルケノイル基、C6-10アリール−カルボニルオキ
    シ基、C2-5アルカノイルオキシ基、C3-5アルケノイル
    オキシ基、カルバモイル基、置換カルバモイル基、チオ
    カルバモイル基、置換チオカルバモイル基、カルバモイ
    ルオキシ基、置換カルバモイルオキシ基、フタルイミド
    基、C2-5アルカノイルアミド基、C6-10アリール−カ
    ルボニルアミド基、C1-4アルコキシ−カルボニルアミ
    ノ基、C6-10アリールオキシ−カルボニルアミノ基、C
    7-12アラルキルオキシ−カルボニルアミノ基又は複素環
    基である請求項1記載の化合物。
  13. 【請求項13】炭化水素基の置換基が水酸基、C1-6
    ルコキシ基、アミノ基、ハロゲン原子、シアノ基、カル
    ボキシル基又はC1-8アルコキシ−カルボニル基である
    請求項1記載の化合物。
  14. 【請求項14】R2がC1-6アルキル基である請求項1記
    載の化合物。
  15. 【請求項15】R2が水素原子である請求項1記載の化
    合物。
  16. 【請求項16】複素環基が窒素原子、酸素原子及び硫黄
    原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含む5又は
    6員複素環基である請求項1記載の化合物。
  17. 【請求項17】複素環基がヘテロ原子として1個の酸素
    原子又は1個の酸素原子と1又は2個の窒素原子を含む
    5又は6員複素環基である請求項1記載の化合物。
  18. 【請求項18】複素環基がヘテロ原子として1個の硫黄
    原子又は1個の硫黄原子と1又は2個の窒素原子を含む
    5又は6員複素環基である請求項1記載の化合物。
  19. 【請求項19】複素環基がヘテロ原子として1ないし4
    個の窒素原子を含む5又は6員複素環基である請求項1
    記載の化合物。
  20. 【請求項20】複素環基が2−フリル、3−フリル、2
    −チエニル、3−チエニル、2−ピロリル、3−ピロリ
    ル、3−イソオキサゾリル、4−イソオキサゾリル、5
    −イソオキサゾリル、3−イソチアゾリル、4−イソチ
    アゾリル、5−イソチアゾリル、3−ピラゾリル、4−
    ピラゾリル、5−ピラゾリル、2−オキサゾリル、4−
    オキサゾリル、5−オキサゾリル、2−チアゾリル、4
    −チアゾリル、5−チアゾリル、2−イミダゾリル、4
    −イミダゾリル、5−イミダゾリル、1,2,3−オキサ
    ジアゾール−4−イル、1,2,3−オキサジアゾール−
    5−イル、1,2,3−チアジアゾール−4−イル、1,
    2,3−チアジアゾール−5−イル、1,2,3−トリア
    ゾール−4−イル、1,2,3−トリアゾール−5−イ
    ル、1,2,4−オキサジアゾール−3−イル、1,2,4
    −オキサジアゾール−5−イル、1,2,4−チアジアゾ
    ール−3−イル、1,2,4−チアジアゾール−5−イ
    ル、1,2,4−トリアゾール−3−イル、1,2,4−ト
    リアゾール−5−イル、1,2,5−オキサジアゾール−
    3−イル、1,2,5−オキサジアゾール−4−イル、
    1,2,5−チアジアゾール−3−イル、1,2,5−チア
    ジアゾール−4−イル、1,3,4−オキサジアゾール−
    2−イル、1,3,4−オキサジアゾール−5−イル、
    1,3,4−チアジアゾール−2−イル、1,3,4−チア
    ジアゾール−5−イル、5−テトラゾリル、2−ピリジ
    ル、3−ピリジル、4−ピリジル、3−ピリダジニル、
    4−ピリダジニル、2−ピリミジニル、4−ピリミジニ
    ル、5−ピリミジニル、ピラジニル、1,2,4−トリア
    ジン−3−イル、1,2,4−トリアジン−5−イル、
    1,2,4−トリアジン−6−イル、1,2,3−トリアジ
    ン−4−イル又は1,2,3−トリアジン−5−イルであ
    る請求項1又は12記載の化合物。
  21. 【請求項21】複素環基が窒素原子を1ないし3個含む
    5員複素環基である請求項1記載の化合物。
  22. 【請求項22】複素環基の置換基が置換されていてもよ
    い炭化水素基、置換されていてもよい水酸基、置換され
    ていてもよいメルカプト基、アジド基、ニトロ基、ハロ
    ゲン原子、シアノ基、エステル化されていてもよいカル
    ボキシル基、アシル基、置換されていてもよいアミノ基
    又は複素環基である請求項1記載の化合物。
  23. 【請求項23】炭化水素基がC1-6鎖状炭化水素基、C
    3-10環状炭化水素基又はそれらの組合わせからなる炭化
    水素基である請求項22記載の化合物。
  24. 【請求項24】炭化水素基がC1-6アルキル基、C2-6
    ルケニル基、C3-6シクロアルキル基、C6-10アリール
    基、C7-12アラルキル基又はC3-6シクロアルキル−C
    1-6アルキル基である請求項22記載の化合物。
  25. 【請求項25】炭化水素基の置換基が置換されていても
    よい水酸基、置換されていてもよいメルカプト基、アジ
    ド基、ニトロ基、ハロゲン原子、シアノ基、エステル化
    されていてもよいカルボキシル基、アシル基、置換され
    ていてもよいアミノ基又は複素環基である請求項22記
    載の化合物。
  26. 【請求項26】水酸基、メルカプト基又はアミノ基の置
    換基がC1-6アルキル基、C3-6シクロアルキル基、C
    6-10アリール基、C7-12アラルキル基、アシル基又はエ
    ステル化されていてもよいカルボキシル基である請求項
    22又は25記載の化合物。
  27. 【請求項27】アシル基がC1-5アルカノイル基、C3-5
    アルケノイル基、C6-10アリールカルボニル基、C7-12
    アラルキルカルボニル基、カルバモイル基、置換カルバ
    モイル基、チオカルバモイル基又は置換チオカルバモイ
    ル基である請求項22又は25記載の化合物。
  28. 【請求項28】エステル化されていてもよいカルボキシ
    ル基がカルボキシル基、C1-8アルコキシ−カルボニル
    基、C6-10アリールオキシ−カルボニル基、C3-6シク
    ロアルキルオキシ−カルボニル基又はC7-12アラルキル
    オキシ−カルボニル基である請求項22又は25記載の
    化合物。
  29. 【請求項29】複素環基の置換基が水酸基、C1-4ヒド
    ロキシアルキル基、C1-6アルキル基、C2-6アルケニル
    基、C2-6アルキニル基、C3-6シクロアルキル基、C
    3-6シクロアルケニル基、C3-6シクロアルキル−C1-6
    アルキル基、C6-10アリール基、C7-12アラルキル基、
    複素環基、C1-6アルコキシ基、C1-6アルコキシ−C
    1-4アルキル基、C3-6シクロアルキルオキシ基、C6-10
    アリールオキシ基、C7-12アラルキルオキシ基、メルカ
    プト基、C1-4メルカプトアルキル基、スルホン基、C
    1-4スルホアルキル基、C1-6アルキルチオ基、C1-6
    ルキルチオ−C1-4アルキル基、C3-6シクロアルキルチ
    オ基、C6-10アリールチオ基、C7-12アラルキルチオ
    基、C2-4シアノアルキルチオ基、アミノ基、C1-4アミ
    ノアルキル基、モノC1-4アルキルアミノ基、ジC1-4
    ルキルアミノ基、モノC1-4アルキルアミノ−C1-4アル
    キル基、ジC1-4アルキルアミノ−C1-4アルキル基、C
    3-6シクロアルキルアミノ基、C6-10アリールアミノ
    基、C7-12アラルキルアミノ基、環状アミノ基、環状ア
    ミノ−C1-4アルキル基、アジド基、ニトロ基、ハロゲ
    ン原子、C1-4ハロゲノアルキル基、シアノ基、シアノ
    −C1-4アルキル基、カルボキシル基、カルボキシ−C
    1-4アルキル基、C1-8アルコキシ−カルボニル基、C
    1-8アルコキシ−カルボニル−C1-4アルキル基、C6-10
    アリールオキシ−カルボニル基、C3-6シクロアルキル
    オキシ−カルボニル基、C7-12アラルキルオキシ−カル
    ボニル基、C6-10アリール−カルボニル基、C1-5アル
    カノイル基、C2-5アルカノイル−C1-4アルキル基、C
    3-5アルケノイル基、C6-10アリール−アシルオキシ
    基、C2-5アルカノイルオキシ基、C2-5アルカノイルオ
    キシ−C1-4アルキル基、C3-5アルケノイルオキシ基、
    カルバモイル基、カルバモイル−C1-4アルキル基、置
    換カルバモイル基、チオカルバモイル基、置換チオカル
    バモイル基、カルバモイルオキシ基、カルバモイルオキ
    シ−C1-4アルキル基、置換カルバモイルオキシ基、フ
    タルイミド基、C2-5アルカノイルアミド基、C6-10
    リール−アシルアミド基、スルホンアミド基、2−アミ
    ノ−2−カルボキシエチル基、C1-4アルコキシ−カル
    ボニルアミノ基、C6-10アリールオキシ−カルボニルア
    ミノ基又はC7-12アラルキルオキシ−カルボニルアミノ
    基である請求項1記載の化合物。
  30. 【請求項30】Aが1,2,3−チアジアゾリル、1,2,
    4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、1,
    3,4−チアジアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,
    2,4−トリアゾリル、ピリジル又はピラジニルである
    請求項1記載の化合物。
  31. 【請求項31】mが2である請求項1記載の化合物。
  32. 【請求項32】nが0又は1である請求項1記載の化合
    物。
  33. 【請求項33】式 【化2】 〔式中、X1は水酸基を、m1は2を、その他の記号は請
    求項1記載と同意義を示す。〕で表される化合物又はそ
    の塩あるいはエステル。
  34. 【請求項34】式 【化3】 〔式中の記号は請求項1記載と同意義を示す。〕で表さ
    れる化合物又はその塩あるいはエステルと式 【化4】 〔式中の記号は請求項1記載と同意義を示す。〕で表さ
    れる化合物又はその塩あるいは反応性誘導体とを反応さ
    せることを特徴とする請求項1記載の化合物の製造方
    法。
  35. 【請求項35】式 【化5】 〔式中、Xは水酸基、ハロゲン原子又はアシルオキシ基
    を、その他の記号は請求項1記載と同意義を示す。〕で
    表される化合物又はその塩あるいはエステルと式 【化6】 〔式中の記号は請求項1記載と同意義を示す。〕で表さ
    れる化合物又はその塩とを反応させることを特徴とする
    請求項1記載の化合物の製造方法。
  36. 【請求項36】式 【化7】 〔式中の記号は請求項1記載と同意義を示す。〕で表さ
    れる化合物又はその塩あるいはエステルと式 【化8】 〔式中の記号は請求項1記載と同意義を示す。〕で表さ
    れる化合物又はその塩とを反応させることを特徴とする
    請求項1記載の化合物の製造方法。
  37. 【請求項37】式 【化9】 〔式中、Yはハロゲン原子又はR3−SO2−O(R3
    低級アルキル基又は置換されていてもよいフェニル基を
    示す)を、その他の記号は請求項1記載と同意義を示
    す。〕で表される化合物又はその塩あるいはエステルと
    式 【化10】 〔式中の記号は請求項1記載と同意義を示す。〕で表さ
    れる化合物とを反応させることを特徴とする請求項1記
    載の化合物の製造方法。
  38. 【請求項38】請求項1記載の化合物を含有してなる抗
    菌剤。
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