JPH0859031A - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

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JPH0859031A
JPH0859031A JP19667394A JP19667394A JPH0859031A JP H0859031 A JPH0859031 A JP H0859031A JP 19667394 A JP19667394 A JP 19667394A JP 19667394 A JP19667394 A JP 19667394A JP H0859031 A JPH0859031 A JP H0859031A
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JP
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feeding
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roller
separating
paper
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JP19667394A
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English (en)
Inventor
Kazuyoshi Kobayashi
一喜 小林
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Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 印刷用紙による騒音の発生を防止すると共
に、印刷効率を低下させることなく印刷用紙の重送を防
止する給紙装置を提供する。 【構成】 分離ローラー14と分離部材15とからな
り、給紙トレイ9上に積載された印刷用紙12を分離給
送する分離給送手段10と、分離給送手段10の印刷用
紙給送方向下流側に配設され、分離給送手段10によっ
て給送された印刷用紙12を印刷部に向けて給送するレ
ジストローラー対11とを有し、レジストローラー対1
1に印刷用紙12の先端を当接させた状態で、分離給送
手段10により印刷用紙12を給送することにより印刷
用紙12に撓みを形成した後、レジストローラー対11
で印刷用紙12を給送する際に、分離給送手段10の給
送速度をレジストローラー対11の給送速度よりも遅く
設定し、前記撓みを徐々に減少させることを特徴とする
給紙装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷用紙を分離給送す
る分離給送手段を有する給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】孔版印刷装置等に採用されている従来の
給紙装置では、分離給送手段で重送を防止しながら印刷
用紙を1枚づつレジストローラー対のニップ部まで給送
し、その先端をニップ部に当接させた後にさらにある一
定量搬送して、レジストローラー対と分離給送手段との
間に印刷用紙の湾曲撓みを形成させる、用紙撓み給紙搬
送方式が採用されている。そして、この撓み部分の腰を
利用することにより、スキュー、波打ち等を矯正すると
共に印刷用紙のニップ部への食い込み力を発生させ、レ
ジストローラー対回転当初のニップ部での滑りを防止し
ている。
【0003】しかし、上記用紙撓み給紙搬送方式を採用
した給紙装置では、印刷用紙の撓み部分がレジストロー
ラー対により給送されて撓みが伸張されるときに、印刷
用紙の後端側は分離給送手段の負荷によって移動しにく
くなっているため、印刷用紙が急激に伸張されることに
より、印刷用紙自体より音が発生する、あるいは印刷用
紙がガイド部材を叩く音が発生するという問題点があっ
た。これらの騒音は、印刷速度が高速となるに連れて大
きくなり、好ましくない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】印刷用紙に湾曲撓みを
形成した後、レジストローラー対で印刷用紙を給送する
際に、レジストローラー対を分離給送手段と略同じ周速
度で回転させ、撓みを形成したまま印刷用紙を給送する
技術が特開平2−144345号公報に開示されてい
る。この技術では、上述の騒音が発生するという問題点
は解決できるが、撓みを形成したままレジストローラー
対が印刷用紙を給送するため、印刷用紙の後端がレジス
トローラー対より給送される前に、次の印刷用紙の先端
が分離給送手段によって給送され、印刷用紙が重送され
てしまうという虞がある。また、レジストローラー対の
給送速度を減速させるため、印刷効率が低下するという
問題点がある。
【0005】本発明は、上記問題点を解決し、印刷効率
を低下させることなく印刷用紙による騒音の発生を防止
すると共に、印刷用紙の重送を防止する給紙装置を提供
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
分離ローラーと分離部材とからなり、給紙トレイ上に積
載された印刷用紙を分離給送する分離給送手段と、前記
分離給送手段の印刷用紙給送方向下流側に配設され、前
記分離給送手段によって給送された前記印刷用紙を印刷
部に向けて給送するレジストローラー対とを有し、前記
レジストローラー対に前記印刷用紙の先端を当接させた
状態で、前記分離給送手段により前記印刷用紙を給送す
ることにより前記印刷用紙に撓みを形成した後、前記レ
ジストローラー対で前記印刷用紙を給送する給紙装置に
おいて、前記レジストローラー対による前記印刷用紙の
給送時に、前記分離給送手段の給送速度を前記レジスト
ローラー対の給送速度よりも遅く設定し、前記撓みを徐
々に減少させることを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の給
紙装置において、さらに、前記印刷用紙の長さに応じ
て、前記分離給送手段を作動させることを特徴とする。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明によれば、レジストローラ
ー対の給送速度より分離給送手段の給送速度を遅く設定
することにより、印刷用紙の撓みは徐々に減少される。
【0009】請求項2記載の発明によれば、レジストロ
ーラー対の給送速度より分離給送手段の給送速度を遅く
設定することにより、印刷用紙の撓みは徐々に減少され
ると共に、分離給送手段は、印刷用紙の長さに応じて作
動される。
【0010】
【実施例】本発明の第1の実施例を示す図1において、
符号1は孔版印刷装置の版胴を示す。版胴1は、その外
周部にマスタの先端部を係止するクランプ手段2を有し
ている。版胴1の内部には、インキパイプ3、インキロ
ーラー4、ドクターローラー5等からなる周知のインキ
供給手段6が配設されている。版胴1の下方には、回転
自在なプレスローラー7が配設されている。プレスロー
ラー7は、図示しない揺動手段によって揺動自在に設け
られており、その外周面が版胴1の外周面より離間する
離間位置(図1に実線で示す)と、その外周面を版胴1
の外周面と当接させる当接位置(図1に二点鎖線で示
す)とを選択的に占めるように構成されている。
【0011】版胴1の右下方には、給紙装置8が配設さ
れている。給紙装置8は、給紙トレイ9、分離給送手段
10、レジストローラー対11等から主に構成されてい
る。
【0012】給紙トレイ9は、上下動するエレベーター
式の給紙台であり、その台上に印刷用紙12を積載す
る。
【0013】給紙トレイ9の上方には、分離給送手段1
0が配設されている。分離給送手段10は、給紙ローラ
ー13、分離ローラー14、分離部材としての分離コロ
15から主に構成されている。給紙ローラー13は支軸
13aに固着されており、支軸13aは給紙装置8の図
示しない側板に回転自在に支持されている。分離ローラ
ー14は支軸14aに固着されており、支軸14aも給
紙装置8の図示しない側板に回転自在に支持されてい
る。また、各支軸13a,14aにはプーリー13b,
14bがそれぞれ固着されており、各プーリー13b,
14b間には無端ベルト16が掛け渡されている。分離
ローラー14の下方には、印刷用紙12の重送を防止す
る分離コロ15が、その外周面を分離ローラー14の外
周面と圧接させて配設されている。分離コロ15は、そ
の外周面に高摩擦抵抗部材を有しており、印刷用紙12
が重送された際に、下層の印刷用紙12の給送を高摩擦
抵抗部材によって阻止する。分離部材としては、分離コ
ロ15の他に、特開昭62−157145号公報に開示
されている紙捌きパッドや、トルクリミッターを内蔵し
た分離コロ等を用いてもよい。
【0014】図2に分離ローラー14の駆動手段を示
す。支軸14aには、一方向クラッチ17を介してピニ
オンギヤ18が取り付けられている。このピニオンギヤ
18は、支軸14aの左上方に配置された支軸45aに
回転自在に支持されたアイドルギヤ45と噛合してい
る。
【0015】分離ローラー14の左上方には、孔版印刷
装置本体の図示しない側板に回転自在に支持されたカム
軸24に固着され、図示しない版胴駆動手段の回転力を
ベルトやギヤ等の図示しない伝達手段により伝達され、
版胴1と同期して時計回り方向に回転駆動されるカム1
9が配設されている。
【0016】分離ローラー14とカム19との間には、
支軸20にその中央部を揺動自在に支持された分離ロー
ラー駆動部材21が配設されている。分離ローラー駆動
部材21は、中央部より曲折した略L字形状を呈してお
り、その一端にはアイドルギヤ45と噛合する扇形ギヤ
21aが設けられ、他端には支軸21cによって回転自
在に支持されたカムフォロア21bが設けられている。
また、分離ローラー駆動部材21の、中央部と支軸21
c配設位置との間の位置にはピン21dが植設されてお
り、このピン21dには引張バネ22の一端が係合して
いる。引張バネ22の他端は孔版印刷装置本体に固着さ
れており、分離ローラー駆動部材21は、引張バネ22
の付勢力によって、カムフォロア21bの外周面をカム
19の外周面に当接させる方向に常時付勢されている。
ピン21dの近傍には係止ピン21eが植設されてい
る。
【0017】上記構成により、カム19が回転駆動され
ることによって分離ローラー駆動部材21が図の実線位
置と二点鎖線位置との間で揺動し、分離ローラー14が
回転駆動されるが、分離ローラー14の周速度はカム1
9の形状によって変化する。カム19の形状について
は、後述する動作説明において併せて説明する。
【0018】分離ローラー駆動部材21の右方には、分
離ローラー駆動部材21の揺動を規制する規制部材23
が配設されている。規制部材23は、ソレノイド23
a、アーム23bとから主に構成されている。ソレノイ
ド23aは孔版印刷装置本体に取り付けられており、図
示しない制御手段より指令を受けて作動する。アーム2
3bは一端23cを鈎形に曲折されており、その中央部
において支軸23dに回動自在に支持されている。アー
ム23bの他端23eには図示しない長孔が形成されて
おり、ソレノイド23aのプランジャ23fと他端23
eとは、ピン23gによって揺動自在に係合されてい
る。また、アーム23bの中央部と他端23eとの間の
部位には、その一端を図示しない不動部材に固着された
引張バネ23hの他端が取り付けられている。規制部材
23は、分離ローラー駆動部材21が図の二点鎖線位置
にあるときに、図示しない制御手段からの指令を受けて
ソレノイド23aの作動を解除させ、図に二点鎖線で示
すように、引張バネ23hの付勢力によって一端23c
を係止ピン21eに係合させ、分離ローラー駆動部材2
1の揺動を規制する。そして、制御手段より規制解除の
指令が出力されたときには、図に実線で示すように、ソ
レノイド23aを作動させて一端23cと係止ピン21
eとの係合を解除させる。
【0019】分離ローラー14の印刷用紙給送方向下流
側には、レジストローラー対11、ガイド板31a,3
1bがそれぞれ配設されている。レジストローラー対1
1は、分離ローラー14によって給送された印刷用紙1
2を、タイミングをとって版胴1の外周面とプレスロー
ラー7の外周面との間に給送し、後述する駆動手段によ
って回転駆動される駆動ローラー11aと、駆動ローラ
ー11aと圧接するように設けられ、駆動ローラー11
aの回転に伴って回転する従動ローラー11bとから主
に構成されている。駆動ローラー11aは支軸11cに
固着されており、支軸11cは図示しない側板に回転自
在に支持されている。従動ローラー11bは支軸11d
に固着されており、支軸11dも図示しない側板に回転
自在に支持されている。ガイド板31a,31bは、印
刷用紙12の給送経路に対してそれぞれ対称的に配設さ
れ、印刷用紙12の先端が分離ローラー14によって送
り出される位置からレジストローラー対11より給送さ
れる位置まで、印刷用紙12をガイドしている。各ガイ
ド板31a,31bは、その印刷用紙給送方向上流側の
端部が互いに拡開するようにそれぞれ形成されており、
各ガイド板31a,31b間には用紙給送経路Xが形成
されている。
【0020】図3に駆動ローラー11aの駆動手段を示
す。支軸11cには、一方向クラッチ25を介してピニ
オンギヤ26が取り付けられている。駆動ローラー11
aの左上方には、カム軸24に固着され、版胴1と同期
して時計回り方向に回転駆動されるカム27が配設され
ている。
【0021】駆動ローラー11aとカム27との間に
は、支軸20にその中央部を揺動自在に支持されたレジ
ストローラー駆動部材28が配設されている。レジスト
ローラー駆動部材28の一端には、ピニオンギヤ26と
噛合する扇形ギヤ28aが、また他端には、支軸28c
によって回転自在に支持されたカムフォロア28bがそ
れぞれ設けられている。また、レジストローラー駆動部
材28の、中央部と支軸28c配設位置との間の位置に
はピン28dが植設されており、このピン28dには引
張バネ29の一端が係合している。引張バネ29の他端
は孔版印刷装置本体に固着されており、レジストローラ
ー駆動部材28は、引張バネ29の付勢力によって、カ
ムフォロア28bの外周面をカム27の外周面に当接さ
せる方向に常時付勢されている。ピン28dの近傍には
係止ピン28eが植設されている。
【0022】上記構成において、カム27は、カム19
と一定の間隔をおいてカム軸24上に固着されており、
レジストローラー駆動部材28も分離ローラー駆動部材
21に対してカム19とカム27との間隔と同じ間隔を
もって支軸20に支持されている。
【0023】上記の構成より、カム27が回転駆動され
ることによってレジストローラー駆動部材28が図の実
線位置と二点鎖線位置との間で揺動し、駆動ローラー1
1aが回転駆動されるが、駆動ローラー11aの周速度
も分離ローラー14と同様にカム27の形状によって変
化する。カム27の形状についても後述する動作説明に
おいて併せて説明する。なお、駆動ローラー11aは、
ピニオンギヤ26と扇形ギヤ28aとのギヤ比と、その
外径とを適正に合わせてあり、レジストローラー対11
は版胴1の周速度と同じ周速度で回転するように構成さ
れている。
【0024】レジストローラー駆動部材28の右方に
は、レジストローラー駆動部材28の揺動を規制する規
制部材30が配設されている。規制部材30は、先に説
明した規制部材23と同様に構成されており、図3には
符号を23から30に変更するに止め、個々の詳細な説
明は省略する。規制部材30も規制部材23と同様に、
レジストローラー駆動部材28が図の二点鎖線位置にあ
るときに、図示しない制御手段からの指令を受けてソレ
ノイド30aの作動を解除させ、図に二点鎖線で示すよ
うに、一端30cを係止ピン28eに係合させることに
よりレジストローラー駆動部材28の揺動を規制する。
そして、制御手段より規制解除の指令が出力されたとき
には、図に実線で示すように、ソレノイド30aを作動
させて一端30cと係止ピン28eとの係合を解除させ
る。
【0025】以下、図4を参照しながら第1の実施例の
動作を説明する。図示しない原稿読取装置に原稿がセッ
トされ、オペレーターによって製版スタートスイッチが
押されることにより版胴1が回転し、図示しない排版装
置によって使用済みのマスタが版胴1の外周面より剥離
される。その後、図示しない製版装置によって製版され
た製版済みマスタが搬送され、その先端部がクランプ手
段2によって挟持された後に版胴1が図示しない版胴駆
動手段によって回転駆動されて、版胴1の外周面上に製
版済みマスタが巻装される。
【0026】オペレーターによって印刷開始スイッチが
押されると、版胴1が回転すると共に図示しない制御手
段より指令が送られ、規制部材23の規制が解除され
る。すると、アーム23bが図2の二点鎖線位置より実
線位置へと移動され、分離ローラー駆動部材21が、引
張バネ22の付勢力によって図2の二点鎖線位置より実
線位置へと移動して、カムフォロア21bがカム19と
当接する。カムフォロア21bがカム19と当接したと
き、カム19は版胴1の回転に伴って回転駆動している
ので、分離ローラー駆動部材21は支軸20を中心に揺
動し、扇形ギヤ21aによってアイドルギヤ45、ピニ
オンギヤ18を介して分離ローラー14を時計回り方向
に回転駆動する。分離ローラー14が回転を開始する
と、分離ローラー14と無端ベルト16で接続された給
紙ローラー13も分離ローラー14と同じ周速度で回転
を開始する。
【0027】給紙ローラー13と分離ローラー14の回
転により、給紙トレイ9上に積載された印刷用紙12が
給送されるが、このとき分離コロ15の摩擦力によって
重送が防止され、1枚の印刷用紙12が各ガイド板31
a,31bに案内されて、レジストローラー対11へと
給送される。印刷用紙12は、各ガイド板31a,31
b間の半ばを通過するまで(図に符号Aで示す)は高速
で給送され、やがて給送速度が低速となり、その先端が
レジストローラー対11と当接する(図に符号A’で示
す)。レジストローラー対11と当接後も給紙ローラー
13と分離ローラー14とは等速度で回転を続け、印刷
用紙12には、図1に示すように撓みが形成される。そ
して、印刷用紙12に所定の撓みが形成されると、給紙
ローラー13と分離ローラー14との回転が停止する
(図に符号Bで示す)。
【0028】カム19の回転に伴って、同軸上に配設さ
れたカム27も版胴1と同期して回転している。カム1
9がさらに回転すると(図に符号Eで示す)、図示しな
い制御手段より指令が送られ、規制部材30の規制が解
除される。すると、アーム30bが図3の二点鎖線位置
より実線位置へと移動され、レジストローラー駆動部材
28が、引張バネ29の付勢力によって図3の二点鎖線
位置より実線位置へと移動して、カムフォロア28bが
カム27と当接する。カムフォロア28bがカム27と
当接したとき、カム27は版胴1の回転に伴って回転駆
動しているので、レジストローラー駆動部材28は支軸
20を中心に揺動し、扇形ギヤ28aによってピニオン
ギヤ26を介して駆動ローラー11aを反時計回り方向
に回転駆動する。駆動ローラー11aが回転を開始する
と、駆動ローラー11aと圧接された従動ローラー11
bも駆動ローラー11aと同じ周速度で回転を開始す
る。
【0029】レジストローラー対11の回転により、そ
の先端をレジストローラー対11に当接させていた印刷
用紙12は、用紙給送経路Xを通って版胴1の外周面と
プレスローラー7の外周面との間に給送される。駆動ロ
ーラー11aの回転が開始されるのと略同時に、給紙ロ
ーラー13と分離ローラー14とが再び回転を開始し
(図に符号Cで示す)、駆動ローラー11aの周速度よ
りも遅い周速度で印刷用紙12を給送する。このとき、
レジストローラー対11の周速度と、給紙ローラー13
と分離ローラー14との周速度の速度差分だけ、印刷用
紙12に所定量形成された撓みが徐々に減少し、やがて
撓みが消滅する(図に符号E’で示す)。
【0030】これより先、給紙ローラー13と分離ロー
ラー14とは、レジストローラー対11が給送する印刷
用紙12に引きずられ(一方向クラッチ17を介して従
動回転)、印刷用紙12の後端が分離ローラー14と分
離コロ15から抜けた時点(図に符号Dで示す)で回転
を停止して、次の給紙の待機状態となる。尚、このとき
の給紙ローラー13と分離ローラー14の従動回転時の
周速度は、実際には、回転駆動されるレジストローラー
対11の周速度と等しくなっている。レジストローラー
対11は、印刷用紙12の給送が完了する時点(図に符
号Fで示す)で回転を停止する。カム19とカム27と
は上記の動作を満足するような形状に形成されている。
図4に示した各状態A,B,C,D,E,Fに対応する
各カム19,27の形状を図2及び図3にそれぞれ示
す。
【0031】第1の実施例では、版胴1と同期して回転
するカム19,27を用いて駆動ローラー11aと分離
ローラー14とを回転駆動するように構成したが、各ロ
ーラーに対応するサーボモーターをそれぞれ配設して、
図示しない制御手段によって各サーボモーターの回転角
度と回転数とを制御する構成としてもよい。
【0032】さらに他の変形例として、図5に示すよう
に、駆動ローラー11aの回転駆動時に分離ローラー1
4を回転させるように構成してもよい。カム軸24に
は、カム19に代えて図6に示すカム38が固着されて
いる。支軸11cには、扇形ギヤ28aと噛合するギヤ
部32aと、歯付プーリー部32bとを有する歯付プー
リーギヤ32が、一方向クラッチ33を介して固着され
ている。支軸14aの、分離ローラー14固着位置とピ
ニオンギヤ18固着位置との間の位置には、一方向クラ
ッチ34を介してギヤ35が固着されている。支軸11
cの配設位置と支軸14aの配設位置との間の位置に
は、図示しない部材に回転自在に支持された支軸36が
配設されている。支軸36には、ギヤ35と噛合する減
速ギヤ36aと、歯付プーリー36bとがそれぞれ固着
されている。また、歯付プーリー部32bと歯付プーリ
ー36bとにはタイミングベルト37が掛け渡されてい
る。
【0033】以下、上記構成に基づく動作を説明する
が、カム38の形状については、動作説明と併せて説明
する。版胴1の外周面上に製版済みマスタが巻装され、
オペレーターによって印刷開始スイッチが押されると、
規制部材23の規制が解除されてカムフォロア21bが
カム38と当接し、扇形ギヤ21aの揺動により、アイ
ドルギヤ45を介してピニオンギヤ18が回転して第1
の実施例と同様に分離ローラー14と給紙ローラー13
とがそれぞれ回転を開始する。ピニオンギヤ18の回動
時において、その回転力は一方向クラッチ17を介して
支軸14aに伝達されるが、一方向クラッチ34は、そ
の回転力をギヤ35には伝えない構成となっており、扇
形ギヤ21aの揺動時にはギヤ35を回転させない。各
ローラー13,14の回転により、1枚の印刷用紙12
が高速で給送され(図4、図6符号A参照)、やがて給
送速度が低速となってその先端がレジストローラー対1
1と当接する(図4符号A’参照)。その後の各ローラ
ーの回転により、印刷用紙12に撓みが形成される。そ
して、印刷用紙12の撓み量が所定値に達すると、各ロ
ーラー13,14の回転が停止する(図4、図6符号B
参照)。
【0034】カム27が回転して図4のE点に達する
と、規制部材30の規制が解除されていてカムフォロア
28bがカム27と当接し、扇形ギヤ28aの揺動によ
って歯付プーリーギヤ32が回転して駆動ローラー11
aが回転を開始する。駆動ローラー11aの回転に伴
い、タイミングベルト37によって回転力を伝達されて
支軸36が回転し、その回転力は、さらに減速ギヤ36
a、ギヤ35、一方向クラッチ34を介して伝達され、
分離ローラー14を駆動ローラー11aよりも遅い周速
度で回転させる。この分離ローラー14の回転により、
印刷用紙12に形成された撓みが徐々に減少し、図4の
E’点でその撓みが消滅する。その後、第1の実施例と
同様に、レジストローラー対11の回転に対して給紙ロ
ーラー13と分離ローラー14とが従動回転し、印刷用
紙12が分離ローラー14から抜けた時点で各ローラー
13,14の回転が停止する。レジストローラー対11
は、図4のF点において印刷用紙12の給送が完了する
ことにより、その回転を停止する。
【0035】B4サイズの印刷用紙を用い、印刷用紙の
給送速度を版胴周速度の50〜80%に設定して実験を
行った結果、1.5〜2.0dB騒音が低下した。
【0036】図7は、本発明の第2の実施例を示してい
る。この第2の実施例では、支軸14aに代えて2分割
された支軸39a,39bを用いた点において第1の実
施例と相違し、駆動ローラー11aの駆動機構は第1の
実施例と同様である。支軸39aと支軸39bとの間に
は、両支軸を断接する電磁クラッチ40が配設されてい
る。電磁クラッチ40は、制御手段41によってその動
作を制御され、制御手段41は、後述するセンサー42
からの信号を受けて電磁クラッチ40の作動信号を出力
するように構成されている。
【0037】センサー42は、給紙ローラー13の近傍
であって、給紙ローラー13の配設位置よりも印刷用紙
給送方向上流側に配設されており、給送された印刷用紙
12の後端が通過したときに、制御手段41に向けて信
号を出力する。センサー42としては、反射型フォトセ
ンサー等が用いられる。
【0038】上記構成とすることにより、印刷用紙12
の後端がセンサー42を通過するとセンサー42からの
信号が制御手段41へ入力され、制御手段41の指令に
より電磁クラッチ40が作動し、支軸39aと支軸39
bとの接続が断たれて分離ローラー14と給紙ローラー
13の回転がそれぞれ停止される。その後、分離ローラ
ー14は、レジストローラー対11により印刷用紙12
が給送されることによって、レジストローラー対11と
連れ回りする。
【0039】上記実施例では、給紙ローラー13の近傍
にセンサー42を配設したが、給紙ローラー13を具備
しない給紙装置では、図1に破線で示すように、分離ロ
ーラー14の近傍であって、分離ローラー14の配設位
置よりも印刷用紙給送方向上流側にセンサー42を配設
すればよい。
【0040】第2の実施例の変形例として、図8に示す
ように、図5に示した第1の実施例の変形例に電磁クラ
ッチ43を採用した構成としてもよい。この変形例は、
図5に示した変形例と比較すると、一方向クラッチ34
とギヤ35に代えて、支軸14aに回転自在に遊嵌され
たギヤ44と、このギヤ44を支軸14aに対して断接
させる電磁クラッチ43を用いた点において相違する。
【0041】上記構成とすることにより、印刷用紙12
の後端がセンサー42を通過するとセンサー42からの
信号が制御手段41へ入力され、制御手段41の指令に
より電磁クラッチ43が作動して、ギヤ44が支軸14
aに対してフリーとなり、減速ギヤ36aの回転力は支
軸14aへは伝達されず、分離ローラー14と給紙ロー
ラー13の回転がそれぞれ停止される。従って、印刷用
紙12の後端が給紙ローラー13を通過した後に給紙ロ
ーラー13と分離ローラー14の回転がそれぞれ停止さ
れるため、次の印刷用紙12の給送が行われないので、
印刷用紙12の重送を防止することができる。
【0042】第2の実施例の他の変形例として、図1に
示すように、センサー42に加えて給紙トレイ9の印刷
用紙給送方向上流側端部にセンサー46を設けてもよ
い。センサー46としては、反射型フォトセンサー等が
用いられる。センサー46は、給紙トレイ9上に積載さ
れた印刷用紙12を検知してその検知信号を制御手段4
1に向けて出力する。そして、センサー46からの信号
が制御手段41に入力された場合(印刷用紙12の長さ
が長い場合)には、制御手段41は、センサー42から
の信号を無視して電磁クラッチ40または電磁クラッチ
43作動させ続け、印刷用紙12に形成された撓みが徐
々に減少されるように印刷用紙12を給送し、センサー
46からの信号が制御手段41に入力されない場合(印
刷用紙12の長さが短い場合)には、制御手段41は、
印刷用紙12の後端がセンサー42を通過して、センサ
ー42からの信号が入力されると、電磁クラッチ40ま
たは電磁クラッチ43の作動を解除し、給紙ローラー1
3と分離ローラー14の回転をそれぞれ停止させる。こ
のような構成とすることにより、印刷用紙12の長さが
長い場合には、騒音を低下させることができ、印刷用紙
12の長さが短い場合には、印刷用紙12の重送を防止
することができる。
【0043】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、レジスト
ローラー対の給送速度より分離給送手段の給送速度を遅
く設定することにより、印刷用紙の撓みが徐々に減少さ
れるので、撓みが急激に伸張されることに起因する印刷
用紙自体からの騒音や印刷用紙がガイド板を叩くことに
よって発生する騒音を防止することができる。また、レ
ジストローラー対の回転速度を低下させないので、印刷
効率を低下させることがない。
【0044】請求項2記載の発明によれば、レジストロ
ーラー対の給送速度より分離給送手段の給送速度を遅く
設定することにより、印刷用紙の撓みは徐々に減少され
ると共に、分離給送手段が印刷用紙の長さに応じて作動
されるので、撓みが急激に伸張されることに起因する印
刷用紙自体からの騒音や印刷用紙がガイド板を叩くこと
によって発生する騒音を防止することができると共に、
長さの短い印刷用紙を使用した場合でも、印刷用紙の重
送を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を採用した孔版印刷装置要部
の概略側面図である。
【図2】本発明の第1の実施例を説明する分離ローラー
の駆動機構を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施例を説明する駆動ローラー
の駆動機構を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施例を説明するレジストロー
ラー対、給紙ローラー、分離ローラーのそれぞれの送り
量と、版胴、各カムの回転角度との相関関係を示す図で
ある。
【図5】本発明の第1の実施例の変形例を示す駆動ロー
ラーと分離ローラーの駆動機構を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施例の変形例に用いられる分
離ローラーを駆動させるためのカムを説明する図であ
る。
【図7】本発明の第2の実施例を説明する分離ローラー
の駆動機構を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施例の変形例を説明する駆動
ローラーと分離ローラーの駆動機構を示す図である。
【符号の説明】
8 給紙装置 9 給紙トレイ 10 分離給送手段 11 レジストローラー対 12 印刷用紙 14 分離ローラー 15 分離部材(分離コロ)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分離ローラーと分離部材とからなり、給紙
    トレイ上に積載された印刷用紙を分離給送する分離給送
    手段と、 前記分離給送手段の印刷用紙給送方向下流側に配設さ
    れ、前記分離給送手段によって給送された前記印刷用紙
    を印刷部に向けて給送するレジストローラー対とを有
    し、 前記レジストローラー対に前記印刷用紙の先端を当接さ
    せた状態で、前記分離給送手段により前記印刷用紙を給
    送することにより前記印刷用紙に撓みを形成した後、前
    記レジストローラー対で前記印刷用紙を給送する給紙装
    置において、 前記レジストローラー対による前記印刷用紙の給送時
    に、前記分離給送手段の給送速度を前記レジストローラ
    ー対の給送速度よりも遅く設定し、前記撓みを徐々に減
    少させることを特徴とする給紙装置。
  2. 【請求項2】前記印刷用紙の長さに応じて、前記分離給
    送手段を作動させることを特徴とする請求項1記載の給
    紙装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6065397A (en) * 1997-09-12 2000-05-23 Tohoku Ricoh Co., Ltd. Printer
US6298778B1 (en) 1998-11-10 2001-10-09 Tohoku Ricoh Co., Ltd. Sheet feeding device for a printer
US8328180B2 (en) 2008-12-19 2012-12-11 Samsung Electronics Co., Ltd. Image forming apparatus and paper feeding method thereof
JP2014005099A (ja) * 2012-06-22 2014-01-16 Riso Kagaku Corp 給紙装置

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US8328180B2 (en) 2008-12-19 2012-12-11 Samsung Electronics Co., Ltd. Image forming apparatus and paper feeding method thereof
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