JP3045714B1 - 媒体移動装置 - Google Patents

媒体移動装置

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JP3045714B1
JP3045714B1 JP10364019A JP36401998A JP3045714B1 JP 3045714 B1 JP3045714 B1 JP 3045714B1 JP 10364019 A JP10364019 A JP 10364019A JP 36401998 A JP36401998 A JP 36401998A JP 3045714 B1 JP3045714 B1 JP 3045714B1
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正憲 高井
雅和 寺見
達也 武川
幸機 佐藤
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SHINKO MECHATROTECH CO., LTD.
Panasonic Corp
Toshiba TEC Corp
Oki Electric Industry Co Ltd
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SHINKO MECHATROTECH CO., LTD.
Panasonic Corp
Toshiba TEC Corp
Oki Electric Industry Co Ltd
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【要約】 【課題】ローラが媒体の狭持状態を開放するときに媒体
が移動の基準となる基準端から離間するのを確実に防止
する。 【解決手段】先端が開閉自在になっている1対のアーム
32,33と、この各アームの先端に取付けられ、各ア
ームの閉塞時に印字媒体を狭持するローラ34,35
と、ローラ34をギヤ41,42、ギヤプーリ40及び
タイミングベルト45を介して回転駆動する駆動モータ
21と、ギヤプーリにより回転駆動されるギヤカム47
と、各アームに設けられ、ギヤカムの回転によりそのカ
ム部47bの周面に接離するカムフォロア48,49と
を備え、各ローラによる印字媒体の狭持とローラ34の
回転により印字媒体を搬送テーブルの基準端に引寄せ、
その後、各ローラが印字媒体の狭持状態を解除するとき
ローラ34は回転した状態で印字媒体から離れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、通帳や伝
票等の媒体を印刷に向けて搬送する場合に基準端に移動
させる媒体移動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の媒体移動装置としては、
特開平2−108950号公報記載のものが知られてい
る。これは、図10に示すように、直線移動ができるス
ライドブラケット1の中間部に1対のクランプレバー2
a,2bを回動自在に連結し、この各クランプレバー2
a,2bをクランプスプリング3によって互いに引寄せ
るようにするとともに、この各クランプレバー2a,2
bの先端にワンウエイローラ4a,4bを取付けてい
る。
【0003】また、板カム5を設け、この板カム5に各
クランプレバー2a,2bの中間部に設けたローラ6
a,6bを当接させている。そして、スライドブラケッ
ト1の後端を固定軸7aによって回動自在に支持された
レバー7の先端に連結し、このレバー7の後端をリンク
8の先端に連結し、このリンク8の後端をプランジャマ
グネット9に連結している。
【0004】この装置は、媒体10をフィードローラ1
1とプレッシャローラ12で狭持して定められた移動位
置まで搬送すると、プレッシャローラ12をフィードロ
ーラ11から離反させ、プランジャマグネット9を励磁
すると、図10の(b)に示すように、リンク8が引寄せ
られ、これにより、レバー7が固定軸7aを中心にして
時計方向に回動し、スライドブラケット1が後方へ移動
する。
【0005】この移動により、各クランプレバー2a,
2bのローラ6a,6bが板カム5に沿って後方へ移動
し、これにより、各クランプレバー2a,2bの先端部
が閉じる方向に回動し各ワンウエイローラ4a,4bで
媒体10を狭持する。このとき、一方のワンウエイロー
ラ4aは時計方向、他方のワンウエイローラ4bは反時
計方向に回転しないようにロックされているので、媒体
10と各ワンウエイローラ4a,4bとの間には摩擦が
生じ媒体10を引寄せる。
【0006】そして、引寄せが終了すると、媒体10を
再びフィードローラ11とプレッシャローラ12で狭持
し、この状態でプランジャマグネット9の励磁を切断す
る。これにより、各ワンウエイローラ4a,4bは媒体
10の狭持状態を開放するが、このとき、各ワンウエイ
ローラ4a,4bは逆方向には回転可能となっているの
で媒体10の上を転がり摩擦の発生を防ぎながら離間す
る。これによって、各ワンウエイローラ4a,4bの離
間時に媒体10か基準面から離れるのを防止している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、単にワ
ンウエイローラを使用したのみではローラの自然回転に
よる摩擦の低減しか望めず、媒体が基準面から離間する
のを確実に防止するという点において不十分であった。
【0008】そこで、各請求項記載の発明は、ローラが
媒体の狭持状態を開放するときに媒体が移動の基準とな
る基準端から離間するのを確実に防止でき、しかも1個
の駆動モータでローラとアームを駆動でき、構成を簡単
でかつ小形化できる媒体移動装置を提供する。
【0009】また、請求項記載の発明は、さらに、媒
体移動動作の迅速化を図ることができる媒体移動装置を
提供する。また、請求項記載の発明は、さらに、印刷
媒体を汚す虞れがない媒体移動装置を提供する。また、
請求項記載の発明は、さらに、媒体の厚さに応じた確
実な移動動作ができる媒体移動装置を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
媒体を搬送する搬送路の途中に設け、媒体を搬送路の基
準端に移動させる媒体移動装置において、後端を軸支
し、先端を開閉自在にした1対のアームと、この各アー
ムの先端にそれぞれ回転自在に取付けた1対のローラ
、この各ローラの一方を媒体が基準端に移動するよう
に一方向に回転駆動する駆動モータと、この駆動モータ
の回転に応動して各アームをその先端に取付けた各ロー
ラが開放した状態から一定時間の閉じた状態を経由して
再び開放した状態に戻すアーム駆動手段とを備え、駆動
モータにより一方のローラを回転駆動するとともにアー
ム駆動手段を駆動し、各アームのローラを閉じて媒体を
一定時間狭持して基準端に移動させ、その後、一方のロ
ーラの回転駆動を継続した状態で各アームのローラを開
放することにある。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の媒
体移動装置において、駆動モータの回転をベルトを介し
て一方のローラに伝達し、アーム駆動手段は、各アーム
のローラが開放した状態から一定時間の閉じた状態を経
由して再び開放した状態に戻るように各アームを開閉駆
動するカムと、このカムに駆動モータの回転を伝達する
伝達機構とを備えたことにある。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の媒体移動装置において、駆動モータは、各アームの
ローラが開放している状態では高速回転し、各アームの
ローラが閉じた状態では開放している状態に比べ低速回
することにある。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の
いずれか1記載の媒体移動装置において、媒体として印
刷媒体を使用し、この印刷媒体に対して印刷を行う場合
であって、回転駆動するローラを前記印刷媒体の印刷面
とは反対側の面を狭持するローラにしたことにある。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項1乃至4の
いずれか1記載の媒体移動装置において、各アームのロ
ーラが媒体を狭持している状態における一方のローラの
回転速度を媒体の厚みが所定以上のときには高速にし、
媒体の厚みが所定未満のときには所定以上のときに比べ
低速にしたことにある。
【0015】
【0016】
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。なお、この実施の形態は本発明を通帳や
伝票等の印字媒体に印字を行う印字システムに適用した
ものについて述べる。図3は印字システムの概略構成を
示す図で、印字装置本体1にキーボード2及びモニタ3
を接続している。前記印字装置本体1は、挿入部4から
挿入した通帳や伝票等の印字媒体5を搬送する搬送路6
を設け、この搬送路6には上下対となった複数の搬送ロ
ーラ7が所定の間隔で配置され、その搬送路6の途中の
挿入部側に媒体移動装置8を配置し、その反対側にプリ
ンタ9を配置している。
【0018】前記各搬送ローラ7のうち下側のローラ7
aは駆動ローラでステッピングタイプの搬送モータ10
により正逆回転駆動されるようになっている。また、上
側のローラのうち、前記媒体移動装置8の前後に配置さ
れているローラ7bはぞれぞれローラクランプソレノイ
ド11によって上下動され、下側のローラ7aに対して
接離するようになっている。また、他の上側のローラ7
cはそれぞれ下側のローラ7aと接触している。
【0019】そして、前記搬送路6の媒体移動装置8と
プリンタ9との間に用紙検出センサ12を配置してい
る。また、前記印字装置本体1内に各部を制御する制御
部13を収納している。
【0020】前記制御部13は、図4に示すように、制
御部本体を構成するマイクロプロセッサ14、このマイ
クロプロセッサ14に制御されて前記キーボード2及び
モニタ3を制御する入出力制御部15、同じく前記マイ
クロプロセッサ14に制御されて前記プリンタ9を制御
するプリンタ制御部16、同じく前記マイクロプロセッ
サ14に制御されて前記媒体移動装置8を制御する引寄
せ制御部17、同じく前記マイクロプロセッサ14に制
御されて前記搬送モータ10、ローラクランプソレノイ
ド11及び用紙検出センサ12を制御する搬送制御部1
8等により構成されている。
【0021】前記媒体移動装置8には引寄せ確認センサ
19、ホームポジションセンサ20及び駆動モータ21
が設けられ、これらは前記引寄せ制御部17によって制
御されるようになっている。
【0022】前記媒体移動装置8は、図1及び図2に示
すように、後端を軸31に軸支し、先端を前記軸31を
回転中心にして開閉自在にしたコ字形状の1対のアーム
32,33を設け、この各アーム32,33の先端にそ
れぞれローラ34,35を回転自在に取付けている。上
側のアーム32に取付けたローラ34はゴムローラから
なり、下側のアーム33に取付けたローラ35は樹脂ロ
ーラからなる。
【0023】前記各アーム32,33の先端は搬送路6
に設けた搬送テーブル36を間に介して上下から挟むよ
うに開閉し、各ローラ34,35は前記搬送テーブル3
6に設けた開口部36aを介して互いに接触できるよう
になっており、従って、前記搬送テーブル36上に媒体
5が介在していれば前記各ローラ34,35によって媒
体5を狭持できるようになっている。
【0024】前記搬送テーブル36の手前側は90度に
折曲げた折曲部37が形成され、その折曲部37の内面
側37aを媒体移動の基準端としている。そして、その
基準端に位置する前記搬送テーブル36の上に前記引寄
せ確認センサ19を埋設している。
【0025】前記アーム32はスプリング38によって
その先端が時計方向に回動付勢され、前記アーム33は
スプリング39によってその先端が反時計方向に回動付
勢されており、従って、前記各ローラ34,35は前記
各アーム32,33がフリーの状態では互いに接触する
ようになっている。
【0026】前記軸31には、前記アーム32と33と
の間に位置して中心が前記軸31に同軸のギヤプーリ4
0が固定され、前記アーム33の外側に位置してギヤ4
1が固定されている。そして、前記ギヤ41は前記駆動
モータ21の回転軸に取付けたギヤ42に歯合してい
る。
【0027】前記アーム32の各折曲がり部にはそれぞ
れ1対のプーリ43が取付けられ、また、前記ローラ3
4の回転軸にはプーリ44が取付けられ、前記ギヤプー
リ40のプーリ部40aと各プーリ43、44との間に
タイミングベルト45が掛け渡され、前記ギヤプーリ4
0の回転を前記ローラ34に伝達するようになってい
る。
【0028】前記ギヤプーリ40のギヤ部40bは回転
軸46に固定したギヤカム47のギヤ部47aと歯合
し、前記ギヤプーリ40の回転を前記ギヤカム47に伝
達するようになっている。
【0029】前記各アーム32,33の中間部にはカム
フォロア48,49が取付けられ、このカムフォロア4
8,49はそれぞれ前記ギヤカム47のカム部47bの
周面に接離するようになっている。
【0030】前記ギヤカム47のカム部47bは、図6
に示すように、略楕円形状でその長径側の頂点部が若干
凹状を為し、(a)に示すように、前記カムフォロア4
8,49がその頂点部に位置したときカム部47bの周
面に接触した状態で安定するようになっている。この位
置は前記各アーム32,33の先端が最大限開放した状
態であり、この位置をホームポジションとし、ちょうど
前記回転軸46に取付けた遮光板50の切欠部50aが
前記ホームポジションセンサ20の位置に来るようにな
っている。
【0031】また、前記各アーム32,33が閉じて前
記各ローラ34,35が媒体5を狭持する状態になった
ときには、(b)に示すように、カム部47bの短径側の
頂点部がちょうど前記カムフォロア48,49と対向す
る位置になり、この位置の前後一定区間では前記カムフ
ォロア48,49はカム部47bの周面とは接触せずに
離れており、これにより、前記各ローラ34,35が媒
体5を一定時間確実に狭持できるようになっている。な
お、51は下側のアーム33の回動制限位置を規制する
ストッパーである。
【0032】図5にカム部47bの半分の構成を示して
いるが、例えば、カムフォロア48と対向する位置がA
点からB点、さらにC点と移動している状態ではカムフ
ォロア48はカム部47bの周面と接触して移動し、こ
の状態では上側のアーム32のローラ34は図1におい
て時計方向に回転して徐々に下がるようになる。このA
点からC点までは空走区間となり、その角度は60度で
あり、パルス数はaパルスである。
【0033】また、カムフォロア48と対向する位置が
C点からD点、さらにE点と移動している状態ではカム
フォロア48はカム部47bの周面との接触状態から徐
々に離れるようになり、この状態では上側のアーム32
のローラ34は媒体5と接触するようになり、この状態
が保持される。このC点からE点までは移動区間とな
り、その角度は30度である。
【0034】また、カムフォロア48と対向する位置が
E点からF点、さらにG点と移動している状態ではカム
フォロア48はカム部47bの周面から離間した状態か
ら徐々に接触するようになり、この状態では上側のアー
ム32のローラ34は媒体5と接触状態を保持した後、
やがて離間するようになる。このE点からG点までは引
続いて移動区間となり、その角度は30度である。ま
た、C点からG点までのパルス数はbパルスである。
【0035】また、カムフォロア48と対向する位置が
G点からH点、さらにI点と移動している状態ではカム
フォロア48はカム部47bの周面に接触したまま移動
するようになり、この状態では上側のアーム32のロー
ラ34は図1において時計方向に回転し、やがてI点で
最大開放位置になる。このG点からI点までは再び空走
区間となり、その角度は60度であり、パルス数はcパ
ルスである。
【0036】なお、図中点線で示しているのは正規の楕
円形状である。また、ここではカム部47b、カムフォ
ロア48、アーム32及びローラ34の関係を述べた
が、これはカム部47b、カムフォロア49、下側のア
ーム33及びローラ35の関係においても同様である。
但し、この場合は、ローラ35は回転駆動されることは
なくフリーになっている。また、前記アーム33は回動
が最終的にはストッパー51により規制されることにな
る。この規制は、前記搬送テーブル36の上面に対する
前記ローラ35の先端の高さ位置を所定値にするためで
ある。
【0037】前記駆動モータ21は、例えば、ステッピ
ングモータからなり、図8に示すように、A点からC点
及びG点からI点の空走区間では高速回転し、C点から
G点までの移動区間では低速回転するようになってい
る。そして、低速の移動区間において、印字媒体5が通
帳等の所定以上の厚みを持った厚い媒体のときには実線
で示すように高速にし、印字媒体5が伝票などの所定未
満の薄い媒体のときには点線で示すように厚い媒体のと
きに比べ低速にしている。なお、印字媒体5の厚みの認
識は外部からのデータに基づいて行われている。
【0038】このような構成においては、図7に示すよ
うに、S1にて、外部より吸入指令を受信すると、S2
にて、各搬送ローラ7aが搬送モータ10により所定ス
テップ駆動される。このとき、ローラ7bはローラクラ
ンプソレノイド11によって下側に押圧されてローラ7
aと接触状態にあり印字媒体5をローラ7a,7b間に
狭持して媒体移動装置8に搬送する。
【0039】そして、印字媒体5が媒体移動装置8に送
り込まれると、S3にて、ローラクランプソレノイド1
1によるローラ7bのクランプが解除され、S4にて、
媒体移動装置8の駆動モータ21が回転を開始する。
【0040】駆動モータ21の回転開始時には、ギヤカ
ム47のカム部47bはホームポジションにあり、この
カム部47bの頂点部がそれぞれカムフォロア48,4
9に接触した状態にあり、各アーム32,33は先端を
最大限に開放した状態にある。
【0041】駆動モータ21が回転すると、タイミング
ベルト45を介してローラ34が回転するとともにギヤ
カム47が回転する。これにより、カム部47bの周面
をカムフォロア48,49がA点からB点を経由してC
点へと摺動し、各アーム32,33の先端部は印字媒体
5を狭持する方向に回動する。このとき、駆動モータ2
1は高速に回転するので、各アーム32,33の回動は
急速に行われる。そして、S5にて、駆動開始からaパ
ルス経過したか否かを判断し、この判断が行われるまで
駆動モータ21を高速で回転する。
【0042】その後、カムフォロア48,49がカム部
47bの周面のC点を越えると、すなわち、駆動開始か
らaパルスが経過すると、各アーム32,33の先端に
取付けたローラ34,35が印字媒体5を表面と裏面か
ら狭持するようになるとともにカムフォロア48,49
がカム部47bの周面から離間するようになる。そし
て、S6にて、駆動モータ21の回転速度が低下し、ロ
ーラ34の回転が遅くなって印字媒体5との摩擦力を高
める。こうして、ローラ34の回転により印字媒体5は
搬送テーブル36の折曲部37の内面側37aである基
準端に引寄せられる。
【0043】このときの回転速度は挿入された印字媒体
5が通帳などの厚い媒体と伝票などの薄い媒体とで異な
り、厚い媒体のときには回転速度が高めに設定され、薄
い媒体のときには回転速度が低めに設定される。これに
より、厚めの媒体に対しても薄めの媒体に対しても確実
な引寄せができる。
【0044】そして、カムフォロア48,49がカム部
47bの周面から離間する状態がカムフォロア48,4
9がカム部47bの周面のC点を越えてからG点に到達
するまでの期間継続される。すなわち、S7にて、駆動
開始から(a+b)パルス経過したか否かを判断し、こ
の判断が行われるまで駆動モータ21をアーム32,3
3が開放した状態に比べて低速に回転し、これを継続す
る。この期間各アーム32はカム部47bによる支持か
ら解除されてスプリング38,39のみによって回動付
勢され、各ローラ34,35による印字媒体5の狭持が
確実に行われる。
【0045】カム部47bの回転によりカムフォロア4
8,49がカム部47bの周面のG点に達すると、カム
フォロア48,49が再びカム部47bの周面に接触す
るようになり、その後、S8にて、駆動モータ21の回
転速度が高くなり、各アーム32,33は先端部を開放
する方向に急速に回動し、各ローラ34,35は印字媒
体5の狭持状態を解除して離間するようになる。
【0046】この過程において、ローラ34の回転は継
続しているので、各ローラ34,35の印字媒体5から
の離間はローラ34によって印字媒体5を基準端に引寄
せる動作を継続したまま行われることになる。従って、
各ローラ34,35が印字媒体5から離間するときに印
字媒体5が基準端から離れることは確実に防止される。
【0047】その後、カムフォロア48,49はカム部
47bのG点からH点を経由してI点へ摺動し、S9に
て、カム部47bの頂点部であるI点に達するとホーム
ポジションセンサ20が遮光板50の切欠部50aを検
出するので、S10にて、駆動モータ21の回転は停止
される。こうして、ギヤカム47の回転も停止され、カ
ムフォロア48,49はカム部47bの頂点部に安定し
て支持される。
【0048】こうして、駆動モータ21の動作が停止す
ると、S11にて、ローラクランプソレノイド11によ
るローラ7bのクランプ動作が再開される。しかし、S
12のNOで示すように、引寄せ確認センサ19が印字
媒体5の端部を検出していなければ、S3にて、ローラ
クランプソレノイド11によるローラ7bのクランプが
直ちに解除され、その後、再度同様の制御が繰返される
ことになる。
【0049】また、S12のYESで示すように、引寄
せ確認センサ19が印字媒体5の端部を検出していれ
ば、S13にて、印字媒体5はプリンタ9側へ引続き搬
送される。そして、この搬送において用紙検出センサ1
2により印字媒体5の先端が検出されてプリンタ9に対
する印字媒体5の位置決めが行われ、印字媒体5の所定
の位置にデータ印字が行われることになる。なお、印字
を終了した印字媒体5は、例えば、搬送モータ10の逆
回転により挿入部4に戻されることになる。
【0050】なお、アーム駆動手段はカム47、ギヤ4
2、プーリ40等の駆動モータ21の回転を伝達する伝
達機構を備え、駆動モータ21の回転に応動してアーム
32,33をその先端に取付けたローラ34,35が開
放した状態から一定時間閉じた状態を経由して再び開放
した状態に戻す機能を有している。
【0051】このように、媒体移動装置8において、各
ローラ34,35により印字媒体5を狭持し、かつロー
ラ34の回転により印字媒体5を搬送テーブル36の基
準端に引寄せ、その後、各ローラ34,35が印字媒体
5から離間するときに、ローラ34が回転を継続した状
態で離間するので、このときに印字媒体5が基準端から
離間するのを確実に防止できる。
【0052】また、各アーム32,33の開閉駆動を駆
動モータ21によりギヤカム47を回転駆動して行い、
また、アーム32の先端に取付けたローラ34の回転を
同じく駆動モータ21によりタイミングベルト45を介
して行っているので、駆動モータを1つにでき、構成の
簡単化及び小形化を図ることができる。
【0053】また、カムフォロア48,49がカム部4
7bのホームポジションであるA点から各ローラ34,
35が印字媒体5の狭持を開始するC点まで移動する
間、及び各ローラ34,35が印字媒体5から離間する
G点からホームポジションであるI点まで移動する間
は、駆動モータ21をC点からG点まで移動する間に比
べ高速回転しているので、この間における各アーム3
2,33の回動動作は迅速に行われることになり、全体
としてホームポジションから次のホームポジションまで
の媒体引寄せ動作の迅速化を図ることができる。
【0054】さらに、各ローラ34,35が印字媒体5
を狭持する媒体引寄せ期間において、印字媒体5が通帳
などのように厚い媒体の場合にはローラ34の回転速度
を高くし、伝票などのように薄い媒体の場合にはローラ
34の回転速度を低くしているので、厚い媒体に対して
は強い力で確実に引寄せができ、また、薄い媒体に対し
ては媒体を痛めること無く確実に引寄せができ、媒体の
厚さに応じて確実な引寄せ動作ができる。
【0055】なお、この実施の形態では、上側のアーム
32の先端に取付けたローラ34を駆動モータによって
回転駆動し、下側のアーム33の先端に取付けたローラ
35をフリーのローラとしたが必ずしもこれに限定する
ものではなく、図9に示すように、上側のアーム61の
先端に取付けたローラ62をフリーのローラとし、下側
のアーム63の先端に取付けたローラ64をタイミング
ベルト65により駆動モータの回転力を伝達して回転駆
動する構成としたものであってもよい。このようにした
場合、回転駆動するローラ64が印字媒体5の印字面の
反対側に位置するので、ローラ64の回転により印字媒
体5の印字文字からローラ64にインクが付着し、さら
に、それが印字媒体5の他の面に付着して汚すのを防止
できる。
【0056】また、この実施の形態では、媒体移動装置
による印字媒体の基準端への移動として、印字媒体を基
準端に引寄せ制御する場合を例として述べたが必ずしも
これに限定するものではなく、印字媒体を基準端に押し
込み制御して移動させてもよい。
【0057】また、この実施の形態は本発明を印字シス
テムに適用して印字媒体を基準端に移動させるようにし
たが必ずしもこれに限定するものではなく、印字媒体以
外の単に搬送する媒体の基準端への移動にも適用できる
ものである。
【0058】
【発明の効果】以上、詳述したように、各請求項記載の
発明によれば、ローラが媒体の狭持状態を開放するとき
に媒体が移動の基準となる基準端から離間するのを確実
に防止でき、しかも1個の駆動モータでローラとアーム
を駆動でき、構成を簡単でかつ小形化できる。また、請
求項記載の発明によれば、さらに、媒体移動動作の迅
速化を図ることができる。また、請求項記載の発明に
よれば、さらに、印刷媒体を汚す虞れがない。また、請
求項記載の発明によれば、さらに、媒体の厚さに応じ
た確実な移動動作ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における媒体移動装置の構
成を示す側面図。
【図2】同実施の形態における媒体移動装置の構成を示
す斜視図。
【図3】同実施の形態における印字システムの概略構成
を示す図。
【図4】同実施の形態における制御部の構成を示すブロ
ック図。
【図5】同実施の形態における媒体移動装置に使用した
カム部の周面の位置とカムフォロアとの関係を説明する
ための図。
【図6】同実施の形態における媒体移動装置に使用した
カム部の回動位置とカムフォロアとの関係を示す図。
【図7】同実施の形態における動作を説明するための流
れ図。
【図8】同実施の形態における駆動モータの回転速度の
変化を説明するための図。
【図9】この発明の他の実施の形態を示す要部の部分側
面図。
【図10】従来例を示す図。
【符号の説明】
5…印字媒体 6…搬送路 7…搬送ローラ 8…媒体移動装置 14…マイクロプロセッサ 17…引寄せ制御部 21…駆動モータ 32,33…アーム 34,35…ローラ 36…搬送テーブル 37a…折曲部の内面側(基準端) 47…ギヤカム 47b…カム部 48,49…カムフォロア
フロントページの続き (72)発明者 高井 正憲 静岡県三島市南町6番78号 株式会社テ ック三島事業所内 (72)発明者 寺見 雅和 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (72)発明者 武川 達也 神奈川県横浜市港北区綱島東4丁目3番 1号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 佐藤 幸機 岩手県花巻市城内4番3号 株式会社新 興製作所内 (56)参考文献 特開 昭62−21650(JP,A) 特開 平7−329381(JP,A) 実開 昭60−120850(JP,U) 実開 平2−112649(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 9/00 - 9/20

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 媒体を搬送する搬送路の途中に設け、前
    記媒体を前記搬送路の基準端に移動させる媒体移動装置
    において、後端を軸支し、先端を開閉自在にした1対のアームと、
    この各アームの先端にそれぞれ回転自在に取付けた 1対
    のローラ、この各ローラの一方を前記媒体が前記基準
    端に移動するように一方向に回転駆動する駆動モータ
    と、この駆動モータの回転に応動して前記各アームをそ
    の先端に取付けた前記各ローラが開放した状態から一定
    時間の閉じた状態を経由して再び開放した状態に戻すア
    ーム駆動手段とを備え、前記駆動モータにより一方のロ
    ーラを回転駆動するとともに前記アーム駆動手段を駆動
    し、前記各アームのローラを閉じて前記媒体を一定時間
    狭持して前記基準端に移動させ、その後、一方のローラ
    の回転駆動を継続した状態で前記各アームのローラを開
    放することを特徴とする媒体移動装置。
  2. 【請求項2】 駆動モータの回転をベルトを介して一方
    のローラに伝達し、アーム駆動手段は、各アームのロー
    ラが開放した状態から一定時間の閉じた状態を経由して
    再び開放した状態に戻るように前記各アームを開閉駆動
    するカムと、このカムに前記駆動モータの回転を伝達す
    る伝達機構とを備えたことを特徴とする請求項1記載の
    媒体移動装置。
  3. 【請求項3】 駆動モータは、各アームのローラが開放
    している状態では高速回転し、前記各アームのローラが
    閉じた状態では開放している状態に比べ低速回転する
    とを特徴とする請求項1又は2記載の媒体移動装置。
  4. 【請求項4】 媒体として印刷媒体を使用し、この印刷
    媒体に対して印刷を行う場合であって、回転駆動するロ
    ーラを前記印刷媒体の印刷面とは反対側の面を狭持する
    ローラにしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
    か1記載の媒体移動装置。
  5. 【請求項5】 各アームのローラが媒体を狭持している
    状態における一方のローラの回転速度を媒体の厚みが所
    定以上のときには高速にし、媒体の厚みが所定未満のと
    きには所定以上のときに比べ低速にしたことを特徴とす
    る請求項1乃至4のいずれか1記載の媒体移動装置。
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