JPH08157095A - 給紙ユニットの駆動制御方法 - Google Patents
給紙ユニットの駆動制御方法Info
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- JPH08157095A JPH08157095A JP29933794A JP29933794A JPH08157095A JP H08157095 A JPH08157095 A JP H08157095A JP 29933794 A JP29933794 A JP 29933794A JP 29933794 A JP29933794 A JP 29933794A JP H08157095 A JPH08157095 A JP H08157095A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】給紙ローラ及び搬送ローラの起動時において、
ミスフィードを防止すると共に、分離した用紙を搬送ロ
ーラ対に確実にくわえ込ませる、給紙ユニットの駆動制
御方法を提供する。 【構成】本発明の給紙ユニットの駆動制御方法は、給紙
ローラ17及び搬送ローラ20を低速で起動して次第に
増速し、積層用紙から用紙を分離させる、用紙分離工程
と、この用紙分離工程によって繰り出された用紙が搬送
ローラ20にくわえ込まれる前に給紙ローラ17及び搬
送ローラ20の駆動速度を減速し、用紙を搬送ローラ2
0に低速でくわえ込ませる、減速搬送工程と、を有す
る。
ミスフィードを防止すると共に、分離した用紙を搬送ロ
ーラ対に確実にくわえ込ませる、給紙ユニットの駆動制
御方法を提供する。 【構成】本発明の給紙ユニットの駆動制御方法は、給紙
ローラ17及び搬送ローラ20を低速で起動して次第に
増速し、積層用紙から用紙を分離させる、用紙分離工程
と、この用紙分離工程によって繰り出された用紙が搬送
ローラ20にくわえ込まれる前に給紙ローラ17及び搬
送ローラ20の駆動速度を減速し、用紙を搬送ローラ2
0に低速でくわえ込ませる、減速搬送工程と、を有す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、プリンタ、複写機等
の画像形成装置の画像形成部に用紙を給送する、給紙ユ
ニットの駆動制御方法に関し、特に、給紙ユニットにお
ける駆動ローラ及び搬送ローラの駆動を制御する駆動制
御方法に関する。
の画像形成装置の画像形成部に用紙を給送する、給紙ユ
ニットの駆動制御方法に関し、特に、給紙ユニットにお
ける駆動ローラ及び搬送ローラの駆動を制御する駆動制
御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】給紙ユニットは、積層収容された用紙を
1枚に分離し、分離された用紙を画像形成装置(以下、
プリンタとする)の画像形成部(以下、印字部とする)
に給送するものである。この場合、積層用紙を1枚に分
離する方式として、分離爪を利用する方式、あるいは摩
擦を利用する方式等があるが、いずれの方式も積層用紙
を給紙ローラに当接させて、給紙ローラが駆動されるこ
とによって、積層用紙の1枚分離が成される。このよう
な用紙分離機構によって、1枚に分離された用紙は、そ
の下流に配された搬送ローラ対に挟持され、さらにプリ
ンタ側に向けて搬送される。
1枚に分離し、分離された用紙を画像形成装置(以下、
プリンタとする)の画像形成部(以下、印字部とする)
に給送するものである。この場合、積層用紙を1枚に分
離する方式として、分離爪を利用する方式、あるいは摩
擦を利用する方式等があるが、いずれの方式も積層用紙
を給紙ローラに当接させて、給紙ローラが駆動されるこ
とによって、積層用紙の1枚分離が成される。このよう
な用紙分離機構によって、1枚に分離された用紙は、そ
の下流に配された搬送ローラ対に挟持され、さらにプリ
ンタ側に向けて搬送される。
【0003】通常、上記給紙ローラ及び搬送ローラは、
同一の駆動源によって駆動され、例えば、特開平4−3
27439号、特開平4−327446号等に開示され
ているように、同時に、同速度で回転駆動されるように
構成されている。すなわち、給紙ローラによって分離さ
れた用紙は、それと同速度で回転駆動する搬送ローラ対
に送り込まれて搬送される。
同一の駆動源によって駆動され、例えば、特開平4−3
27439号、特開平4−327446号等に開示され
ているように、同時に、同速度で回転駆動されるように
構成されている。すなわち、給紙ローラによって分離さ
れた用紙は、それと同速度で回転駆動する搬送ローラ対
に送り込まれて搬送される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たように給紙ローラ及び搬送ローラが駆動されると、以
下の問題が生じる。給紙ローラ及び搬送ローラは、同一
の駆動源によって共に一気に用紙の送りスピードの回転
数となる。この場合、給紙ローラの回転時に用紙と給紙
ローラとの間でスリップが生じるとミスフィードの原因
となる。すなわち動摩擦力は静摩擦力より小さいため、
用紙分離時において一旦スリップが生じると、動摩擦力
では分離し切れず不送りとなる可能性がある。特に、上
記給紙ローラの起動は1回しか行われないため、上記し
たようなスリップが生じると、用紙の搬送ができない。
たように給紙ローラ及び搬送ローラが駆動されると、以
下の問題が生じる。給紙ローラ及び搬送ローラは、同一
の駆動源によって共に一気に用紙の送りスピードの回転
数となる。この場合、給紙ローラの回転時に用紙と給紙
ローラとの間でスリップが生じるとミスフィードの原因
となる。すなわち動摩擦力は静摩擦力より小さいため、
用紙分離時において一旦スリップが生じると、動摩擦力
では分離し切れず不送りとなる可能性がある。特に、上
記給紙ローラの起動は1回しか行われないため、上記し
たようなスリップが生じると、用紙の搬送ができない。
【0005】また、給紙ローラによって分離された用紙
は、そのままの速度で搬送ローラの部分に搬送される。
この場合、用紙の先端部が上下にあばれ、スムーズに搬
送ローラ対の当接部にくわえ込まれず、スキュー、ミス
フィードが生じたり、用紙の先端部が折れ曲ったりす
る。
は、そのままの速度で搬送ローラの部分に搬送される。
この場合、用紙の先端部が上下にあばれ、スムーズに搬
送ローラ対の当接部にくわえ込まれず、スキュー、ミス
フィードが生じたり、用紙の先端部が折れ曲ったりす
る。
【0006】この発明は、給紙ローラ及び搬送ローラの
起動時において、ミスフィードを防止すると共に、分離
した用紙を搬送ローラ対に確実にくわえ込ませる、給紙
ユニットの駆動制御方法を提供することを目的とする。
起動時において、ミスフィードを防止すると共に、分離
した用紙を搬送ローラ対に確実にくわえ込ませる、給紙
ユニットの駆動制御方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の給紙ユニットの駆動制御方法は、積層用紙
に当接する給紙ローラと、この給紙ローラによって1枚
に分離された用紙を搬送する搬送ローラと、前記給紙ロ
ーラ及び搬送ローラを駆動する駆動源と、この駆動源か
らの駆動力を前記給紙ローラ及び搬送ローラに伝達する
と共に、前記給紙ローラへの駆動力の伝達を継脱するク
ラッチ機構を具備した駆動力伝達機構とを有し、前記給
紙ローラ及び搬送ローラの駆動を制御する駆動制御方法
であり、前記給紙ローラ及び搬送ローラを低速で起動し
て次第に増速し、前記積層用紙から1枚の用紙を分離さ
せる、用紙分離工程と、この用紙分離工程によって繰り
出された用紙が前記搬送ローラを具備する搬送ローラ対
にくわえ込まれる前に、前記給紙ローラ及び搬送ローラ
の駆動速度を減速し、前記用紙を搬送ローラ対に低速で
くわえ込ませる、減速搬送工程とを有することを特徴と
している。
に、本発明の給紙ユニットの駆動制御方法は、積層用紙
に当接する給紙ローラと、この給紙ローラによって1枚
に分離された用紙を搬送する搬送ローラと、前記給紙ロ
ーラ及び搬送ローラを駆動する駆動源と、この駆動源か
らの駆動力を前記給紙ローラ及び搬送ローラに伝達する
と共に、前記給紙ローラへの駆動力の伝達を継脱するク
ラッチ機構を具備した駆動力伝達機構とを有し、前記給
紙ローラ及び搬送ローラの駆動を制御する駆動制御方法
であり、前記給紙ローラ及び搬送ローラを低速で起動し
て次第に増速し、前記積層用紙から1枚の用紙を分離さ
せる、用紙分離工程と、この用紙分離工程によって繰り
出された用紙が前記搬送ローラを具備する搬送ローラ対
にくわえ込まれる前に、前記給紙ローラ及び搬送ローラ
の駆動速度を減速し、前記用紙を搬送ローラ対に低速で
くわえ込ませる、減速搬送工程とを有することを特徴と
している。
【0008】また、本発明の給紙ユニットの駆動制御方
法は、積層用紙に当接する給紙ローラと、この給紙ロー
ラによって1枚に分離された用紙を搬送する搬送ローラ
と、前記給紙ローラ及び搬送ローラを駆動する駆動源
と、この駆動源からの駆動力を前記給紙ローラ及び搬送
ローラに伝達すると共に、前記給紙ローラへの駆動力の
伝達を継脱するクラッチ機構を具備した駆動力伝達機構
とを有し、前記給紙ローラ及び搬送ローラの駆動を制御
する駆動制御方法であり、前記給紙ローラ及び搬送ロー
ラを低速で起動して次第に増速し、前記積層用紙から1
枚の用紙を分離させる、用紙分離工程と、前記給紙ロー
ラによって繰り出された用紙が前記搬送ローラを具備す
る搬送ローラ対にくわえ込まれる前に、前記給紙ローラ
及び搬送ローラの駆動を一旦停止する停止工程と、この
停止工程によって停止した状態にある前記給紙ローラ及
び搬送ローラを再び低速で起動して次第に増速し、停止
した用紙を低速で搬送ローラ対にくわえ込ませる、低速
搬送工程とを有することを特徴としている。
法は、積層用紙に当接する給紙ローラと、この給紙ロー
ラによって1枚に分離された用紙を搬送する搬送ローラ
と、前記給紙ローラ及び搬送ローラを駆動する駆動源
と、この駆動源からの駆動力を前記給紙ローラ及び搬送
ローラに伝達すると共に、前記給紙ローラへの駆動力の
伝達を継脱するクラッチ機構を具備した駆動力伝達機構
とを有し、前記給紙ローラ及び搬送ローラの駆動を制御
する駆動制御方法であり、前記給紙ローラ及び搬送ロー
ラを低速で起動して次第に増速し、前記積層用紙から1
枚の用紙を分離させる、用紙分離工程と、前記給紙ロー
ラによって繰り出された用紙が前記搬送ローラを具備す
る搬送ローラ対にくわえ込まれる前に、前記給紙ローラ
及び搬送ローラの駆動を一旦停止する停止工程と、この
停止工程によって停止した状態にある前記給紙ローラ及
び搬送ローラを再び低速で起動して次第に増速し、停止
した用紙を低速で搬送ローラ対にくわえ込ませる、低速
搬送工程とを有することを特徴としている。
【0009】
【作用】請求項1に記載された給紙ユニットの駆動制御
方法によれば、給紙ローラの起動が低速であり、次第に
増速される状態で用紙の分離が行われるため、用紙分離
の際、スリップが防止され、ミスフィードが防止され
る。また、給紙ローラによって分離された用紙は、低速
の状態で搬送ローラ対にくわえ込まれるため、用紙先端
部であばれを防止することができると共に、搬送ローラ
と用紙との間のスリップが防止される。
方法によれば、給紙ローラの起動が低速であり、次第に
増速される状態で用紙の分離が行われるため、用紙分離
の際、スリップが防止され、ミスフィードが防止され
る。また、給紙ローラによって分離された用紙は、低速
の状態で搬送ローラ対にくわえ込まれるため、用紙先端
部であばれを防止することができると共に、搬送ローラ
と用紙との間のスリップが防止される。
【0010】請求項4に記載された給紙ユニットの駆動
制御方法によれば、給紙ローラの起動が低速であり、次
第に増速される状態で用紙の分離が行われるため、用紙
分離の際、スリップが防止され、ミスフィードが防止さ
れる。また、給紙ローラによって分離された用紙は、一
旦停止された後、低速の状態で搬送ローラ対にくわえ込
まれるため、用紙先端部でのあばれ、搬送ローラと用紙
との間のスリップがより確実に防止される。
制御方法によれば、給紙ローラの起動が低速であり、次
第に増速される状態で用紙の分離が行われるため、用紙
分離の際、スリップが防止され、ミスフィードが防止さ
れる。また、給紙ローラによって分離された用紙は、一
旦停止された後、低速の状態で搬送ローラ対にくわえ込
まれるため、用紙先端部でのあばれ、搬送ローラと用紙
との間のスリップがより確実に防止される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例について、図
面を参照して詳細に説明する。図1は、画像形成装置で
あるプリンタ1の下部に、本発明の一実施例である給紙
ユニット10を2段積み重ねて配置した構成を示してい
る。
面を参照して詳細に説明する。図1は、画像形成装置で
あるプリンタ1の下部に、本発明の一実施例である給紙
ユニット10を2段積み重ねて配置した構成を示してい
る。
【0012】まず、プリンタの構成に付いて説明する。
プリンタ1の下部には、着脱機構(図示せず)が設けら
れており、給紙ユニット10が電気的かつ機械的に着脱
自在に接続される。また、プリンタ1の下部には、その
下に配される給紙ユニット側から搬送されてくる用紙を
受け入れる搬送ローラ対2が設けられている。搬送ロー
ラ対2から吸入された用紙は、搬送ガイド3及び搬送ロ
ーラ対4を介して印字部6に案内される。そして、印字
部6で印字された用紙は、排出ガイド7及び排出ローラ
対8を介して、プリンタ1の外部に設けられたスタッカ
(図示せず)に排出される。
プリンタ1の下部には、着脱機構(図示せず)が設けら
れており、給紙ユニット10が電気的かつ機械的に着脱
自在に接続される。また、プリンタ1の下部には、その
下に配される給紙ユニット側から搬送されてくる用紙を
受け入れる搬送ローラ対2が設けられている。搬送ロー
ラ対2から吸入された用紙は、搬送ガイド3及び搬送ロ
ーラ対4を介して印字部6に案内される。そして、印字
部6で印字された用紙は、排出ガイド7及び排出ローラ
対8を介して、プリンタ1の外部に設けられたスタッカ
(図示せず)に排出される。
【0013】次に、給紙ユニットの構成に付いて説明す
る。給紙ユニット相互は、前記プリンタと給紙ユニット
との接続関係と同様、図示されていない着脱機構によっ
て、電気的かつ機械的に接続される。なお、本実施例で
は、上段の給紙ユニット及び下段の給紙ユニットは同一
の構成であるため、下段の給紙ユニットの構成部材に参
照符号を付して、その構成を説明する。
る。給紙ユニット相互は、前記プリンタと給紙ユニット
との接続関係と同様、図示されていない着脱機構によっ
て、電気的かつ機械的に接続される。なお、本実施例で
は、上段の給紙ユニット及び下段の給紙ユニットは同一
の構成であるため、下段の給紙ユニットの構成部材に参
照符号を付して、その構成を説明する。
【0014】各給紙ユニット10の内部には、積層用紙
が収容される用紙収容部12が設けられている。この用
紙収容部12は、例えば、紙面の搬送方向に引き出し可
能となっており、この部分を引き出すことによって、図
に示すように押圧板13上に積層用紙が収容される。
が収容される用紙収容部12が設けられている。この用
紙収容部12は、例えば、紙面の搬送方向に引き出し可
能となっており、この部分を引き出すことによって、図
に示すように押圧板13上に積層用紙が収容される。
【0015】積層用紙は、押圧板13の付勢力によっ
て、最上の用紙が給紙ローラ17に当接、付勢される。
最上の用紙の前側両端部には、一対の分離爪18が係合
しており、給紙ローラ17が駆動されると、最上の用紙
には撓みが形成され、その反発力によって1枚分離が成
される。分離された用紙は、給紙ローラ17によって搬
送され、ガイド19を介して、搬送ローラ20及びこれ
に当接するピンチローラ21(搬送ローラ対)の当接部
に案内される。用紙は、この搬送ローラ対20,21に
よってさらに搬送され、給紙ユニット10の下面から上
面にかけて貫通する搬送路25を介して、上段の給紙ユ
ニット(最上段の給紙ユニットの場合はプリンタ)に案
内される。
て、最上の用紙が給紙ローラ17に当接、付勢される。
最上の用紙の前側両端部には、一対の分離爪18が係合
しており、給紙ローラ17が駆動されると、最上の用紙
には撓みが形成され、その反発力によって1枚分離が成
される。分離された用紙は、給紙ローラ17によって搬
送され、ガイド19を介して、搬送ローラ20及びこれ
に当接するピンチローラ21(搬送ローラ対)の当接部
に案内される。用紙は、この搬送ローラ対20,21に
よってさらに搬送され、給紙ユニット10の下面から上
面にかけて貫通する搬送路25を介して、上段の給紙ユ
ニット(最上段の給紙ユニットの場合はプリンタ)に案
内される。
【0016】上記した給紙ローラ17および搬送ローラ
20は、駆動力伝達機構を介して同一のモータ(図1で
は図示せず)によって駆動される。このモータは、各給
紙ユニットに設けられており、それぞれのモータは、プ
リンタからの指令に基づいて駆動される。本実施例の場
合、給紙ユニットは、複数段積重ねられた状態にあるた
め、選択された給紙ユニットは、給紙ローラ17及び搬
送ローラ20が駆動され、それより上にある給紙ユニッ
トは、搬送ローラ20のみが駆動されるように構成しな
ければならない。また、本実施例に限らず、用紙が給紙
ローラによって分離され、搬送ローラ対によって搬送さ
れるようになると、給紙ローラの駆動をOFFにし、給
紙ローラを連れ回し状態にする必要がある。このため、
駆動力伝達機構には、給紙ローラ17の駆動をON/O
FFさせるクラッチ機構が設けられる。
20は、駆動力伝達機構を介して同一のモータ(図1で
は図示せず)によって駆動される。このモータは、各給
紙ユニットに設けられており、それぞれのモータは、プ
リンタからの指令に基づいて駆動される。本実施例の場
合、給紙ユニットは、複数段積重ねられた状態にあるた
め、選択された給紙ユニットは、給紙ローラ17及び搬
送ローラ20が駆動され、それより上にある給紙ユニッ
トは、搬送ローラ20のみが駆動されるように構成しな
ければならない。また、本実施例に限らず、用紙が給紙
ローラによって分離され、搬送ローラ対によって搬送さ
れるようになると、給紙ローラの駆動をOFFにし、給
紙ローラを連れ回し状態にする必要がある。このため、
駆動力伝達機構には、給紙ローラ17の駆動をON/O
FFさせるクラッチ機構が設けられる。
【0017】このように駆動されるモータ及び駆動力伝
達機構の一例の構成を図2および図3を参照して説明す
る。図に示された駆動力伝達機構は、遊星クラッチ機構
を用いており、給紙ユニットのフレームに、図に示すよ
うなギヤトレイン及びモータ30が取り付けられてい
る。モータ30の駆動軸に取り付けられたギヤ30aに
は、太陽ギヤ32が噛合している。太陽ギヤ32の支持
軸には、二股アーム35が取り付けられており、その腕
部の先端には、太陽ギヤ32に噛合する遊星ギヤ37,
39が回転可能に保持されている。遊星ギヤ37は、二
股アーム35の回動により、給紙ローラ軸17aに取り
付けられた給紙ローラギヤ17b又はアイドラギヤ41
と噛合可能になっている。アイドラギヤ41は、搬送ロ
ーラ軸20aの搬送ローラギヤ20bと噛合している。
また、遊星ギヤ39は、二股アーム35の回動により搬
送ローラギヤ20bと噛合可能となっており、この両者
が噛合関係にあるときは、前記遊星ギヤ37は、給紙ロ
ーラギヤ17bと噛合関係にある。
達機構の一例の構成を図2および図3を参照して説明す
る。図に示された駆動力伝達機構は、遊星クラッチ機構
を用いており、給紙ユニットのフレームに、図に示すよ
うなギヤトレイン及びモータ30が取り付けられてい
る。モータ30の駆動軸に取り付けられたギヤ30aに
は、太陽ギヤ32が噛合している。太陽ギヤ32の支持
軸には、二股アーム35が取り付けられており、その腕
部の先端には、太陽ギヤ32に噛合する遊星ギヤ37,
39が回転可能に保持されている。遊星ギヤ37は、二
股アーム35の回動により、給紙ローラ軸17aに取り
付けられた給紙ローラギヤ17b又はアイドラギヤ41
と噛合可能になっている。アイドラギヤ41は、搬送ロ
ーラ軸20aの搬送ローラギヤ20bと噛合している。
また、遊星ギヤ39は、二股アーム35の回動により搬
送ローラギヤ20bと噛合可能となっており、この両者
が噛合関係にあるときは、前記遊星ギヤ37は、給紙ロ
ーラギヤ17bと噛合関係にある。
【0018】上記構成において、モータ30が正転駆動
されると、図2に示すように、太陽ギヤ32は、時計回
りに駆動され、これに伴い、二股アーム35は時計回り
に回動され、遊星ギヤ37,39は、それぞれ給紙ロー
ラギヤ17b、搬送ローラギヤ20bと噛合する。この
結果、給紙ローラギヤ17b,搬送ローラギヤ20b
は、共に図の矢印で示す方向に駆動され、これらに取り
付けられている給紙ローラ17及び搬送ローラ20は、
用紙搬送方向に駆動される。また、モータ30が逆回転
されると、図3に示すように、遊星ギヤ39は、搬送ロ
ーラギヤ20bから外れ、遊星ギヤ37がアイドラギヤ
41と噛合する。この結果、搬送ローラ20のみに用紙
搬送方向への駆動力が伝達される。このように、簡単な
構成によって、給紙ローラ17及び搬送ローラ20を駆
動し、給紙ローラ17への駆動力の伝達をOFFするこ
とができる。
されると、図2に示すように、太陽ギヤ32は、時計回
りに駆動され、これに伴い、二股アーム35は時計回り
に回動され、遊星ギヤ37,39は、それぞれ給紙ロー
ラギヤ17b、搬送ローラギヤ20bと噛合する。この
結果、給紙ローラギヤ17b,搬送ローラギヤ20b
は、共に図の矢印で示す方向に駆動され、これらに取り
付けられている給紙ローラ17及び搬送ローラ20は、
用紙搬送方向に駆動される。また、モータ30が逆回転
されると、図3に示すように、遊星ギヤ39は、搬送ロ
ーラギヤ20bから外れ、遊星ギヤ37がアイドラギヤ
41と噛合する。この結果、搬送ローラ20のみに用紙
搬送方向への駆動力が伝達される。このように、簡単な
構成によって、給紙ローラ17及び搬送ローラ20を駆
動し、給紙ローラ17への駆動力の伝達をOFFするこ
とができる。
【0019】もちろん、上記したような遊星クラッチ機
構ではなく、給紙ローラギヤ17bの部分に、例えば電
磁クラッチ機構を設けて、給紙ローラギヤ17bへの駆
動力の伝達をOFFするように構成しても良い。このよ
うな電磁クラッチ機構を設ければ、モータ30の同一方
向の回転のみで上記動作を行うことができる。
構ではなく、給紙ローラギヤ17bの部分に、例えば電
磁クラッチ機構を設けて、給紙ローラギヤ17bへの駆
動力の伝達をOFFするように構成しても良い。このよ
うな電磁クラッチ機構を設ければ、モータ30の同一方
向の回転のみで上記動作を行うことができる。
【0020】各給紙ユニットのモータの駆動は、プリン
タ側の制御手段(図示せず)によって制御される。本実
施例のように、駆動力伝達機構に遊星クラッチ機構を設
けた場合、選択された給紙ユニットのモータは、給紙ロ
ーラの駆動をON/OFFするように正転/逆転駆動さ
れ、それより上にある給紙ユニットのモータは逆転駆動
され搬送ローラのみが駆動される。以下において、選択
された給紙ユニットにおけるモータ30の制御、および
これに伴う給紙ローラ17、搬送ローラ20の動作につ
いて説明する。
タ側の制御手段(図示せず)によって制御される。本実
施例のように、駆動力伝達機構に遊星クラッチ機構を設
けた場合、選択された給紙ユニットのモータは、給紙ロ
ーラの駆動をON/OFFするように正転/逆転駆動さ
れ、それより上にある給紙ユニットのモータは逆転駆動
され搬送ローラのみが駆動される。以下において、選択
された給紙ユニットにおけるモータ30の制御、および
これに伴う給紙ローラ17、搬送ローラ20の動作につ
いて説明する。
【0021】図4は、図1に示した給紙ユニットにおけ
る、給紙ローラ17およびその下流側に配される搬送ロ
ーラ対20,21の部分を拡大して示す図である。この
給紙ローラ17及び搬送ローラ20には、図2に示した
ような遊星クラッチ機構を具備した駆動力伝達機構を介
して、プリンタ側の制御手段によって駆動制御されるモ
ータ30から駆動力が伝達される。なお、もちろん、遊
星クラッチ機構の代わりに電磁クラッチ機構等を用いて
も良い。
る、給紙ローラ17およびその下流側に配される搬送ロ
ーラ対20,21の部分を拡大して示す図である。この
給紙ローラ17及び搬送ローラ20には、図2に示した
ような遊星クラッチ機構を具備した駆動力伝達機構を介
して、プリンタ側の制御手段によって駆動制御されるモ
ータ30から駆動力が伝達される。なお、もちろん、遊
星クラッチ機構の代わりに電磁クラッチ機構等を用いて
も良い。
【0022】図5は、モータ30の制御を果たすタイム
チャートの第1の実施例を示しており、横軸に時間を、
縦軸にモータ30の回転数をとってある。最初(時刻t
0 )、モータ30は低速で起動され、時間と共に回転数
が次第に増加する。駆動力伝達機構は、時刻t0 のと
き、図3に示す状態にあり、モータ30の回転によっ
て、二股アーム35が回動され、時刻t1 に図2に示す
状態になる。遊星クラッチ機構の場合、このようにモー
タ30が低速で起動されることによって、遊星ギヤ3
7,39は、太陽ギヤ32の低速回転に伴う二股アーム
のゆっくりした揺動により、各々給紙ローラギヤ17
b,搬送ローラギヤ20bとにスムーズかつ確実に噛合
する。さらに、時刻t1 からt2 に至るまで、モータ3
0の回転数は次第に増加される。時刻t1 からt2 の
間、給紙ローラ17は、停止状態から次第に加速される
ように起動され、最上の用紙の1枚分離が行われる。こ
のとき、給紙ローラ17は、停止状態から徐々に加速さ
れるように回転するため、用紙繰り出しの際のスリップ
が防止される。時刻t2 のとき、1枚に分離された用紙
の先端はX点にある。
チャートの第1の実施例を示しており、横軸に時間を、
縦軸にモータ30の回転数をとってある。最初(時刻t
0 )、モータ30は低速で起動され、時間と共に回転数
が次第に増加する。駆動力伝達機構は、時刻t0 のと
き、図3に示す状態にあり、モータ30の回転によっ
て、二股アーム35が回動され、時刻t1 に図2に示す
状態になる。遊星クラッチ機構の場合、このようにモー
タ30が低速で起動されることによって、遊星ギヤ3
7,39は、太陽ギヤ32の低速回転に伴う二股アーム
のゆっくりした揺動により、各々給紙ローラギヤ17
b,搬送ローラギヤ20bとにスムーズかつ確実に噛合
する。さらに、時刻t1 からt2 に至るまで、モータ3
0の回転数は次第に増加される。時刻t1 からt2 の
間、給紙ローラ17は、停止状態から次第に加速される
ように起動され、最上の用紙の1枚分離が行われる。こ
のとき、給紙ローラ17は、停止状態から徐々に加速さ
れるように回転するため、用紙繰り出しの際のスリップ
が防止される。時刻t2 のとき、1枚に分離された用紙
の先端はX点にある。
【0023】上記したように、用紙は、スリップが生じ
ること無く分離されたため、搬送速度を高めるべく、モ
ータ30の回転数は所定値まで増加され、以後、この所
定値が維持される。1枚に繰り出された用紙は、この搬
送によりA点に到達する。用紙先端がA点に到達すると
(このときの時刻をt3 とする)、モータ30の回転数
は所定値まで下げられる。このモータ30の回転を下げ
るタイミングは、実際に時刻t3 をカウントしても良い
し、A点にある図示されていないセンサが、用紙先端を
検知したときでも良い。
ること無く分離されたため、搬送速度を高めるべく、モ
ータ30の回転数は所定値まで増加され、以後、この所
定値が維持される。1枚に繰り出された用紙は、この搬
送によりA点に到達する。用紙先端がA点に到達すると
(このときの時刻をt3 とする)、モータ30の回転数
は所定値まで下げられる。このモータ30の回転を下げ
るタイミングは、実際に時刻t3 をカウントしても良い
し、A点にある図示されていないセンサが、用紙先端を
検知したときでも良い。
【0024】時刻t3 からt4 に至るまで、モータ30
の回転数は次第に減少する。モータ30の回転数の減少
により、給紙ローラ17及び搬送ローラ20の回転速度
は次第に減少し、用紙先端は次第に減速しながら搬送ロ
ーラ対20,21にくわえ込まれる。このため、用紙先
端が上下にあばれて、用紙先端の折れ曲がり等が防止さ
れ、用紙は確実に搬送ローラ対20,21にくわえ込ま
れる。そして、用紙先端がB点に至ったとき(時刻t
4 )、モータ30は逆転駆動されるべく、一旦停止され
る。このモータ30の回転を停止するタイミングは、実
際に時刻t4 をカウントしても良いし、B点にある図示
されていないセンサが、用紙先端を検知したときでも良
い。
の回転数は次第に減少する。モータ30の回転数の減少
により、給紙ローラ17及び搬送ローラ20の回転速度
は次第に減少し、用紙先端は次第に減速しながら搬送ロ
ーラ対20,21にくわえ込まれる。このため、用紙先
端が上下にあばれて、用紙先端の折れ曲がり等が防止さ
れ、用紙は確実に搬送ローラ対20,21にくわえ込ま
れる。そして、用紙先端がB点に至ったとき(時刻t
4 )、モータ30は逆転駆動されるべく、一旦停止され
る。このモータ30の回転を停止するタイミングは、実
際に時刻t4 をカウントしても良いし、B点にある図示
されていないセンサが、用紙先端を検知したときでも良
い。
【0025】用紙が搬送ローラ対20,21にくわえ込
まれれば、給紙ローラ17の駆動は停止され、用紙は搬
送ローラ対20,21によって搬送される。給紙ローラ
17の駆動の停止は、モータ30が逆転駆動されること
によって成される。前記したように、モータ30の駆動
が逆転されれば、それまで図2に示す状態にあった駆動
力伝達機構は図3に示す状態に移行し、駆動力は、遊星
ギヤ37,アイドラギヤ41を介して、搬送ローラ20
のみに伝達される。
まれれば、給紙ローラ17の駆動は停止され、用紙は搬
送ローラ対20,21によって搬送される。給紙ローラ
17の駆動の停止は、モータ30が逆転駆動されること
によって成される。前記したように、モータ30の駆動
が逆転されれば、それまで図2に示す状態にあった駆動
力伝達機構は図3に示す状態に移行し、駆動力は、遊星
ギヤ37,アイドラギヤ41を介して、搬送ローラ20
のみに伝達される。
【0026】時刻t4 のとき、用紙は搬送ローラ対2
0,21にくわえ込まれて、停止した状態にあり、駆動
力伝達機構は、図2に示した状態にある。従って、前記
した時刻t0 からt2 に至るとき同様、遊星ギヤがアイ
ドラギヤ41に確実に噛合すると共に搬送ローラでの用
紙のスリップを防止するよう、モータ30の回転数を次
第に増加することが好ましい。すなわち、時刻t5 のと
き、モータ30は低速で逆転起動され、時間と共に回転
数が次第に増加する。駆動力伝達機構は、時刻t5 のと
き、図2に示す状態にあり、モータ30の逆回転によっ
て、二股アーム35が回動され、時刻t6 に図3に示す
状態になる。このとき、前記同様、ギヤ同士の噛合が確
実に行われる。さらに、時刻t6 からt7 に至るまで、
モータ30の回転数は次第に増加される。時刻t6 から
t7 の間、搬送ローラ20は、停止状態から次第に加速
されるように回転するため、搬送ローラ20での用紙搬
送の際のスリップが防止される。
0,21にくわえ込まれて、停止した状態にあり、駆動
力伝達機構は、図2に示した状態にある。従って、前記
した時刻t0 からt2 に至るとき同様、遊星ギヤがアイ
ドラギヤ41に確実に噛合すると共に搬送ローラでの用
紙のスリップを防止するよう、モータ30の回転数を次
第に増加することが好ましい。すなわち、時刻t5 のと
き、モータ30は低速で逆転起動され、時間と共に回転
数が次第に増加する。駆動力伝達機構は、時刻t5 のと
き、図2に示す状態にあり、モータ30の逆回転によっ
て、二股アーム35が回動され、時刻t6 に図3に示す
状態になる。このとき、前記同様、ギヤ同士の噛合が確
実に行われる。さらに、時刻t6 からt7 に至るまで、
モータ30の回転数は次第に増加される。時刻t6 から
t7 の間、搬送ローラ20は、停止状態から次第に加速
されるように回転するため、搬送ローラ20での用紙搬
送の際のスリップが防止される。
【0027】スリップが生じること無く搬送される用紙
は、その搬送速度を高めるべく、モータ30の回転数は
所定値まで増加され、以後、この所定値が維持される。
そして、用紙の後端がC点に到達したとき(時刻t8 と
する)、モータ30の駆動は停止され、1枚の搬送動作
が終了する。なお、モータ30の駆動の停止は、実際に
時刻t8 をカウントしても良いし、C点にある図示され
ていないセンサが用紙後端を検知したときでも良い。
は、その搬送速度を高めるべく、モータ30の回転数は
所定値まで増加され、以後、この所定値が維持される。
そして、用紙の後端がC点に到達したとき(時刻t8 と
する)、モータ30の駆動は停止され、1枚の搬送動作
が終了する。なお、モータ30の駆動の停止は、実際に
時刻t8 をカウントしても良いし、C点にある図示され
ていないセンサが用紙後端を検知したときでも良い。
【0028】以上のように、駆動力伝達機構に遊星クラ
ッチ機構を設けた場合において、図5に示すように、モ
ータ30の駆動を制御することにより、給紙ローラ17
あるいは搬送ローラ20の起動時におけるスリップが防
止され、用紙先端を搬送ローラ対20,21に正確にく
わえ込ませることができる。また、ギヤ同士の噛合をス
ムーズかつ確実に行うことができる。なお、駆動力伝達
機構に電磁クラッチ機構を設けた場合、モータ30を逆
回転させる必要がないため、図の点線で示すように、モ
ータを駆動すれば良い。また、二股アームの回動による
ギヤの切換えがないので、図5に示すタイムチャートの
時刻t0 ,t2 間、及び時刻t5 ,t7間の時間の短縮
が可能であり、又、更に低速での用紙送り出しが可能な
ので、用紙のスリップが無くなる。
ッチ機構を設けた場合において、図5に示すように、モ
ータ30の駆動を制御することにより、給紙ローラ17
あるいは搬送ローラ20の起動時におけるスリップが防
止され、用紙先端を搬送ローラ対20,21に正確にく
わえ込ませることができる。また、ギヤ同士の噛合をス
ムーズかつ確実に行うことができる。なお、駆動力伝達
機構に電磁クラッチ機構を設けた場合、モータ30を逆
回転させる必要がないため、図の点線で示すように、モ
ータを駆動すれば良い。また、二股アームの回動による
ギヤの切換えがないので、図5に示すタイムチャートの
時刻t0 ,t2 間、及び時刻t5 ,t7間の時間の短縮
が可能であり、又、更に低速での用紙送り出しが可能な
ので、用紙のスリップが無くなる。
【0029】次に、図6を参照して、モータ30の制御
を果たすタイムチャートの第2の実施例を説明する。こ
の実施例では、前記実施例と同様な制御を行うと共に、
そのような制御が成される前段階として、給紙ローラ1
7を予備的に駆動するように構成されている。すなわ
ち、給紙ローラ17を起動する機会を2回とし、最初の
起動でスリップが生じて分離できなくても、もう一度起
動をかけることにより、分離を確実に行う。
を果たすタイムチャートの第2の実施例を説明する。こ
の実施例では、前記実施例と同様な制御を行うと共に、
そのような制御が成される前段階として、給紙ローラ1
7を予備的に駆動するように構成されている。すなわ
ち、給紙ローラ17を起動する機会を2回とし、最初の
起動でスリップが生じて分離できなくても、もう一度起
動をかけることにより、分離を確実に行う。
【0030】モータ30に対して、図5に示したタイム
チャートにおいて、時刻t0 からt8 に至る駆動制御と
ほぼ同様な駆動制御を、時刻t3 ′からt10′に至るま
で与える。そして、このような制御を行う前に、図5に
おける時刻t0 からt2 に至る駆動制御とほぼ同様な駆
動制御を時刻t0 ′からt2 ′に至るまで与える。すな
わち、このような制御により、給紙ローラ17は、時刻
t0 ′からt2 ′に至るまでに第1回目の起動が成さ
れ、時刻t3 ′からt4 ′に至るまでに第2回目の起動
が成される。
チャートにおいて、時刻t0 からt8 に至る駆動制御と
ほぼ同様な駆動制御を、時刻t3 ′からt10′に至るま
で与える。そして、このような制御を行う前に、図5に
おける時刻t0 からt2 に至る駆動制御とほぼ同様な駆
動制御を時刻t0 ′からt2 ′に至るまで与える。すな
わち、このような制御により、給紙ローラ17は、時刻
t0 ′からt2 ′に至るまでに第1回目の起動が成さ
れ、時刻t3 ′からt4 ′に至るまでに第2回目の起動
が成される。
【0031】実際に、モータ30がこのように駆動制御
されると、用紙は、以下のように分離、搬送される。時
刻t1 ′からt2 ′の間の給紙ローラ17の最初の起動
によって、用紙が1枚に分離された場合、時刻t2 ′の
とき、1枚に分離された用紙の先端はX点に到達する。
また、時刻t2 ′経過した時に、モータ30の駆動は一
旦停止され、時刻t3 ′の時に、モータ30は再び駆動
される。このとき、給紙ローラ17の駆動によって、用
紙が給紙ローラの部分でスリップしないように、時刻t
4 ′に至るまで、モータ30の回転数が次第に増加す
る。そして、前記実施例と同様、時刻t5 ′のとき、用
紙先端はA点にあり、その後、用紙先端はあばれること
なく、搬送ローラ対20,21に減速されながらくわえ
込まれ、時刻t6 ′のときに、用紙先端はB点に到達す
る。その後、前記実施例と同様、モータは逆回転され、
搬送ローラ対20,21によってスリップが生じること
無く搬送され、時刻t10′において、用紙後端がC点を
通過して1枚の搬送動作が終了する。
されると、用紙は、以下のように分離、搬送される。時
刻t1 ′からt2 ′の間の給紙ローラ17の最初の起動
によって、用紙が1枚に分離された場合、時刻t2 ′の
とき、1枚に分離された用紙の先端はX点に到達する。
また、時刻t2 ′経過した時に、モータ30の駆動は一
旦停止され、時刻t3 ′の時に、モータ30は再び駆動
される。このとき、給紙ローラ17の駆動によって、用
紙が給紙ローラの部分でスリップしないように、時刻t
4 ′に至るまで、モータ30の回転数が次第に増加す
る。そして、前記実施例と同様、時刻t5 ′のとき、用
紙先端はA点にあり、その後、用紙先端はあばれること
なく、搬送ローラ対20,21に減速されながらくわえ
込まれ、時刻t6 ′のときに、用紙先端はB点に到達す
る。その後、前記実施例と同様、モータは逆回転され、
搬送ローラ対20,21によってスリップが生じること
無く搬送され、時刻t10′において、用紙後端がC点を
通過して1枚の搬送動作が終了する。
【0032】これに対して、時刻t1 ′からt2 ′の間
の、給紙ローラ17の最初の起動の際、用紙がスリップ
して1枚に分離されなかった場合、時刻t3 ′からt
4 ′に至るまで、もう1度分離作用を受ける。この2回
目の起動によって用紙が1枚に分離されると、時刻t
4 ′のとき、1枚に分離された用紙の先端はX点に到達
する。そして、時刻t5 ′のとき、用紙先端はA点の若
干手前に到達し、用紙先端はあばれることなく、搬送ロ
ーラ対20,21に減速されながらくわえ込まれ、時刻
t6 ′のとき、用紙先端はB点の若干手前に到達する。
その後は、時刻t7 ′からt10′に至るまで1回目の起
動で分離された場合と同様、搬送ローラ対20,21に
よってスリップが生じること無く搬送される。
の、給紙ローラ17の最初の起動の際、用紙がスリップ
して1枚に分離されなかった場合、時刻t3 ′からt
4 ′に至るまで、もう1度分離作用を受ける。この2回
目の起動によって用紙が1枚に分離されると、時刻t
4 ′のとき、1枚に分離された用紙の先端はX点に到達
する。そして、時刻t5 ′のとき、用紙先端はA点の若
干手前に到達し、用紙先端はあばれることなく、搬送ロ
ーラ対20,21に減速されながらくわえ込まれ、時刻
t6 ′のとき、用紙先端はB点の若干手前に到達する。
その後は、時刻t7 ′からt10′に至るまで1回目の起
動で分離された場合と同様、搬送ローラ対20,21に
よってスリップが生じること無く搬送される。
【0033】このようなモータ30の制御によれば、前
記実施例で得られる効果に加え、給紙ローラ17を1回
起動させた後、もう一度起動させるので、用紙の分離を
確実に行うことができる。なお、遊星クラッチ機構の代
わりに、電磁クラッチ機構を用いる場合は、時刻t7 ′
からt10′に至るまで、モータは点線で示すように制御
される。
記実施例で得られる効果に加え、給紙ローラ17を1回
起動させた後、もう一度起動させるので、用紙の分離を
確実に行うことができる。なお、遊星クラッチ機構の代
わりに、電磁クラッチ機構を用いる場合は、時刻t7 ′
からt10′に至るまで、モータは点線で示すように制御
される。
【0034】次に、図7を参照して、モータ30の制御
を果たすタイムチャートの第3の実施例を説明する。こ
の実施例では、用紙先端がA点に到達したときに、給紙
ローラ17及び搬送ローラ20の駆動を一旦停止させる
ことにより、用紙先端が搬送ローラ対20,21にくわ
え込まれる際のあばれを確実に防止する。すなわち、前
記第1および第2実施例では、用紙先端がA点からB点
に至るまで、いずれもモータ30を減速制御することに
よって、あばれを防止していたが、本実施例では、モー
タ30を一旦停止させることによって、あばれを確実に
防止するように構成している。以下、タイムチャートに
したがって、給紙ローラ17、搬送ローラ20の駆動、
および用紙の位置について説明する。
を果たすタイムチャートの第3の実施例を説明する。こ
の実施例では、用紙先端がA点に到達したときに、給紙
ローラ17及び搬送ローラ20の駆動を一旦停止させる
ことにより、用紙先端が搬送ローラ対20,21にくわ
え込まれる際のあばれを確実に防止する。すなわち、前
記第1および第2実施例では、用紙先端がA点からB点
に至るまで、いずれもモータ30を減速制御することに
よって、あばれを防止していたが、本実施例では、モー
タ30を一旦停止させることによって、あばれを確実に
防止するように構成している。以下、タイムチャートに
したがって、給紙ローラ17、搬送ローラ20の駆動、
および用紙の位置について説明する。
【0035】時刻t0 からt2 に至るまで、モータ30
の回転数は次第に増加され、この間に、遊星クラッチ機
構のギヤ同士の係合がスムーズに行われると共に、用紙
はスリップすること無く繰り出される。時刻t2 のと
き、用紙の先端は、X点に到達する。その後、モータの
回転数は増加され、その先端がA点に到達すると(この
ときの時刻をt3 とする)、モータ30の回転は停止さ
れる。このモータ30の回転の停止のタイミングは、実
際に時刻t3 をカウントしても良いし、A点にある図示
されていないセンサが、用紙先端を検知したときでも良
い。
の回転数は次第に増加され、この間に、遊星クラッチ機
構のギヤ同士の係合がスムーズに行われると共に、用紙
はスリップすること無く繰り出される。時刻t2 のと
き、用紙の先端は、X点に到達する。その後、モータの
回転数は増加され、その先端がA点に到達すると(この
ときの時刻をt3 とする)、モータ30の回転は停止さ
れる。このモータ30の回転の停止のタイミングは、実
際に時刻t3 をカウントしても良いし、A点にある図示
されていないセンサが、用紙先端を検知したときでも良
い。
【0036】そして、時刻t4 において、モータは低速
で起動され、時刻t5 に至るまで、モータ30の回転数
は次第に増加される。この間に用紙は、搬送ローラ対2
0,21にくわえ込まれて低速で搬送される。用紙は、
一旦、搬送ローラ対20,21の直前で停止され、その
後、低速で搬送されるため、あばれ、スリップが生じる
こと無く、確実に搬送される。そして、用紙先端がB点
を通過すると(このときの時刻をt5 とする)、モータ
30の回転数はさらに増加されて所定の回転数まで高め
られ、用紙先端がC点に到達すると(このときの時刻を
t6 とする)、モータ30の回転は停止される。このモ
ータ30の回転の増速、停止は、実際に時刻をカウント
しても良いし、B点、C点にある図示されていないセン
サが、用紙先端を検知したときでも良い。
で起動され、時刻t5 に至るまで、モータ30の回転数
は次第に増加される。この間に用紙は、搬送ローラ対2
0,21にくわえ込まれて低速で搬送される。用紙は、
一旦、搬送ローラ対20,21の直前で停止され、その
後、低速で搬送されるため、あばれ、スリップが生じる
こと無く、確実に搬送される。そして、用紙先端がB点
を通過すると(このときの時刻をt5 とする)、モータ
30の回転数はさらに増加されて所定の回転数まで高め
られ、用紙先端がC点に到達すると(このときの時刻を
t6 とする)、モータ30の回転は停止される。このモ
ータ30の回転の増速、停止は、実際に時刻をカウント
しても良いし、B点、C点にある図示されていないセン
サが、用紙先端を検知したときでも良い。
【0037】その後、前記実施例と同様、時刻t7 にお
いてモータ30は逆回転され、用紙は、搬送ローラ対2
0,21によってスリップが生じること無く搬送され、
時刻t10において、用紙後端がC点を通過したときに1
枚の搬送動作が終了する。
いてモータ30は逆回転され、用紙は、搬送ローラ対2
0,21によってスリップが生じること無く搬送され、
時刻t10において、用紙後端がC点を通過したときに1
枚の搬送動作が終了する。
【0038】この実施例の制御によれば、前記第1の実
施例で得られた効果に加え、より確実にあばれの発生を
防止することができる。さらに、時刻t0 からt3 に至
るまでに用紙が分離できなくても、給紙ローラ17は、
一旦停止された後、時刻t4で再び起動されるため、ス
リップして搬送されなかった用紙に対して、再び分離の
機会が与えられる。2回目の起動で用紙が分離された場
合、図7のタイムチャートによれば、時刻ta のときに
用紙先端はA点に到達し、時刻t6 のときに用紙先端は
B点に到達する。すなわち、A点において用紙の停止制
御が成されないため、あばれの問題は確実に解決されな
いが、時刻ta を経過したときに、モータ30に対し
て、時刻t4 からt6 にあるような制御を加えれば良
い。これは、例えば、A点にあるセンサが、モータ30
の2回目の起動後に用紙先端を検知したとき、その様な
制御が成されるよう構成すれば良い。このような構成に
より、スリップによって不送りが生じても、2回目の起
動で分離を行うことが可能になると共にあばれの問題を
確実に解決することができる。なお、遊星クラッチ機構
の代わりに、電磁クラッチ機構を用いる場合は、時刻t
7 からt10に至るまで、モータは点線で示すように制御
される。
施例で得られた効果に加え、より確実にあばれの発生を
防止することができる。さらに、時刻t0 からt3 に至
るまでに用紙が分離できなくても、給紙ローラ17は、
一旦停止された後、時刻t4で再び起動されるため、ス
リップして搬送されなかった用紙に対して、再び分離の
機会が与えられる。2回目の起動で用紙が分離された場
合、図7のタイムチャートによれば、時刻ta のときに
用紙先端はA点に到達し、時刻t6 のときに用紙先端は
B点に到達する。すなわち、A点において用紙の停止制
御が成されないため、あばれの問題は確実に解決されな
いが、時刻ta を経過したときに、モータ30に対し
て、時刻t4 からt6 にあるような制御を加えれば良
い。これは、例えば、A点にあるセンサが、モータ30
の2回目の起動後に用紙先端を検知したとき、その様な
制御が成されるよう構成すれば良い。このような構成に
より、スリップによって不送りが生じても、2回目の起
動で分離を行うことが可能になると共にあばれの問題を
確実に解決することができる。なお、遊星クラッチ機構
の代わりに、電磁クラッチ機構を用いる場合は、時刻t
7 からt10に至るまで、モータは点線で示すように制御
される。
【0039】次に、図8を参照して、モータ30の制御
を果たすタイムチャートの第4の実施例を説明する。こ
の実施例では、前記第3実施例と同様な制御を行うと共
に、そのような制御が成される前段階として、給紙ロー
ラ17を予備的に駆動するように構成されている。すな
わち、給紙ローラ17を起動する機会を予め2回設けて
おき、最初の起動でスリップが生じて分離できなくて
も、もう一度起動をかけることにより、分離を確実に行
う。
を果たすタイムチャートの第4の実施例を説明する。こ
の実施例では、前記第3実施例と同様な制御を行うと共
に、そのような制御が成される前段階として、給紙ロー
ラ17を予備的に駆動するように構成されている。すな
わち、給紙ローラ17を起動する機会を予め2回設けて
おき、最初の起動でスリップが生じて分離できなくて
も、もう一度起動をかけることにより、分離を確実に行
う。
【0040】以下、タイムチャートにしたがって、給紙
ローラ17、搬送ローラ20の駆動および用紙の位置に
ついて説明する。時刻t1 ′からt2 ′の間の、給紙ロ
ーラ17の最初の起動によって、用紙が1枚に分離され
た場合、時刻t2 ′のとき、1枚に分離された用紙の先
端はX点に到達する。このとき、モータ30は一旦停止
され、時刻t3 ′の時に再起動される。この給紙ローラ
17の再起動によって、用紙がスリップしないように、
時刻t4 ′に至るまで、モータ30の回転数は次第に増
加する。用紙先端がA点に到達すると(このときの時刻
をt5 ′)、モータ30の回転は停止される。
ローラ17、搬送ローラ20の駆動および用紙の位置に
ついて説明する。時刻t1 ′からt2 ′の間の、給紙ロ
ーラ17の最初の起動によって、用紙が1枚に分離され
た場合、時刻t2 ′のとき、1枚に分離された用紙の先
端はX点に到達する。このとき、モータ30は一旦停止
され、時刻t3 ′の時に再起動される。この給紙ローラ
17の再起動によって、用紙がスリップしないように、
時刻t4 ′に至るまで、モータ30の回転数は次第に増
加する。用紙先端がA点に到達すると(このときの時刻
をt5 ′)、モータ30の回転は停止される。
【0041】そして、時刻t6 ′において、モータは低
速で起動され、時刻t7 ′に至るまで、モータ30の回
転数は次第に増加される。この間に用紙は、搬送ローラ
対20,21にくわえ込まれて搬送される。用紙は、一
旦、搬送ローラ対20,21の直前で停止され、その
後、低速で搬送されるため、あばれ、スリップが生じる
こと無く、確実に搬送される。そして、用紙先端がB点
を通過すると(このときの時刻をt7 ′)、モータ30
の回転数はさらに増加されて所定の回転数まで高めら
れ、用紙先端がC点に到達すると(このときの時刻をt
8 ′)、モータ30の回転は停止される。
速で起動され、時刻t7 ′に至るまで、モータ30の回
転数は次第に増加される。この間に用紙は、搬送ローラ
対20,21にくわえ込まれて搬送される。用紙は、一
旦、搬送ローラ対20,21の直前で停止され、その
後、低速で搬送されるため、あばれ、スリップが生じる
こと無く、確実に搬送される。そして、用紙先端がB点
を通過すると(このときの時刻をt7 ′)、モータ30
の回転数はさらに増加されて所定の回転数まで高めら
れ、用紙先端がC点に到達すると(このときの時刻をt
8 ′)、モータ30の回転は停止される。
【0042】その後、前記実施例と同様、モータ30は
逆回転され、用紙は、搬送ローラ対20,21によって
スリップが生じること無く搬送され、時刻t12′におい
て、用紙後端がC点を通過したときに1枚の搬送動作が
終了する。
逆回転され、用紙は、搬送ローラ対20,21によって
スリップが生じること無く搬送され、時刻t12′におい
て、用紙後端がC点を通過したときに1枚の搬送動作が
終了する。
【0043】これに対して、時刻t1 ′からt2 ′の間
の、給紙ローラ17の最初の起動の際、用紙がスリップ
して1枚に分離されなかった場合、時刻t3 ′からt
4 ′に至るまで、もう1度分離作用を受ける。この2回
目の起動によって、用紙が1枚に分離されると、時刻t
4 ′のとき、1枚に分離された用紙の先端はX点に到達
する。そして、時刻t5 ′のとき、用紙先端はA点の若
干手前で停止され、時刻t6 ′のとき、あばれることな
く搬送ローラ対20,21にくわえ込まれ、低速で搬送
されて時刻t7 ′のときに、用紙先端はB点の若干手前
に到達する。その後は、1回目の起動で分離された場合
と同様な制御により、搬送ローラ対20,21によって
スリップが生じること無く搬送される。
の、給紙ローラ17の最初の起動の際、用紙がスリップ
して1枚に分離されなかった場合、時刻t3 ′からt
4 ′に至るまで、もう1度分離作用を受ける。この2回
目の起動によって、用紙が1枚に分離されると、時刻t
4 ′のとき、1枚に分離された用紙の先端はX点に到達
する。そして、時刻t5 ′のとき、用紙先端はA点の若
干手前で停止され、時刻t6 ′のとき、あばれることな
く搬送ローラ対20,21にくわえ込まれ、低速で搬送
されて時刻t7 ′のときに、用紙先端はB点の若干手前
に到達する。その後は、1回目の起動で分離された場合
と同様な制御により、搬送ローラ対20,21によって
スリップが生じること無く搬送される。
【0044】このようなモータ30の制御によれば、前
記実施例で得られる効果に加え、給紙ローラ17を1回
起動させた後、もう一度起動させるので、用紙の分離を
確実に行うことができる。
記実施例で得られる効果に加え、給紙ローラ17を1回
起動させた後、もう一度起動させるので、用紙の分離を
確実に行うことができる。
【0045】以上、モータによる給紙ローラ及び搬送ロ
ーラの駆動の制御方法の実施例を説明したが、本発明
は、上記実施例に限定されることはなく、種々変形する
ことが可能である。本発明における給紙ユニットは、積
層用紙に当接して、用紙を繰り出す給紙ローラと、この
給紙ローラによって繰り出された用紙を搬送する搬送ロ
ーラの回転を制御することに特徴があり、画像形勢装置
に取り付けられる給紙ユニットの構成、用紙分離形式等
について限定されることはない。また、給紙ローラおよ
び搬送ローラの駆動を果たす駆動源は、各給紙ユニット
に設けられていなくても良く、画像形勢装置本体に設け
られた同一の駆動源から駆動力を伝達するようにしても
良い。さらに、各給紙ユニットの駆動源から、給紙ロー
ラ及び搬送ローラに駆動力を伝達するための機構は、図
2に示されるクラッチ機構に限定されることはない。
ーラの駆動の制御方法の実施例を説明したが、本発明
は、上記実施例に限定されることはなく、種々変形する
ことが可能である。本発明における給紙ユニットは、積
層用紙に当接して、用紙を繰り出す給紙ローラと、この
給紙ローラによって繰り出された用紙を搬送する搬送ロ
ーラの回転を制御することに特徴があり、画像形勢装置
に取り付けられる給紙ユニットの構成、用紙分離形式等
について限定されることはない。また、給紙ローラおよ
び搬送ローラの駆動を果たす駆動源は、各給紙ユニット
に設けられていなくても良く、画像形勢装置本体に設け
られた同一の駆動源から駆動力を伝達するようにしても
良い。さらに、各給紙ユニットの駆動源から、給紙ロー
ラ及び搬送ローラに駆動力を伝達するための機構は、図
2に示されるクラッチ機構に限定されることはない。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明における給
紙ユニットの給紙ローラ及び搬送ローラの駆動の制御方
法によれば、給紙ローラの起動が低速で成されるため、
給紙ローラの起動時において、ミスフィードが生じるこ
とがない。また、この様なミスフィードが生じた場合で
も、給紙ローラの起動を2回行うことにより、最初の給
紙動作でスリップが生じても、もう一度起動をかけるこ
とにより、分離を確実に行うことができる。
紙ユニットの給紙ローラ及び搬送ローラの駆動の制御方
法によれば、給紙ローラの起動が低速で成されるため、
給紙ローラの起動時において、ミスフィードが生じるこ
とがない。また、この様なミスフィードが生じた場合で
も、給紙ローラの起動を2回行うことにより、最初の給
紙動作でスリップが生じても、もう一度起動をかけるこ
とにより、分離を確実に行うことができる。
【0047】また、給紙ローラによって1枚に分離され
た用紙は、搬送ローラ対にくわえ込まれる際、低速状態
で搬送されるため、用紙先端があばれて、搬送ローラ対
の部分でのスキュー、ミスフィード等の発生を防止する
ことができる。特に、搬送ローラ対にくわえ込まれる際
に停止させ、低速状態で案内することにより、その様な
問題を確実に防止することができる。
た用紙は、搬送ローラ対にくわえ込まれる際、低速状態
で搬送されるため、用紙先端があばれて、搬送ローラ対
の部分でのスキュー、ミスフィード等の発生を防止する
ことができる。特に、搬送ローラ対にくわえ込まれる際
に停止させ、低速状態で案内することにより、その様な
問題を確実に防止することができる。
【図1】本発明に係る給紙ユニットが、プリンタに対し
て2段積重ねられた状態を示す図。
て2段積重ねられた状態を示す図。
【図2】給紙ユニットに設けられる駆動源及び駆動力を
伝達する機構の一例を示し、給紙ローラ及び搬送ローラ
が駆動される状態を示す図。
伝達する機構の一例を示し、給紙ローラ及び搬送ローラ
が駆動される状態を示す図。
【図3】図2に示した機構において、搬送ローラのみが
駆動される状態を示す図。
駆動される状態を示す図。
【図4】給紙ローラ及び搬送ローラ対の部分を示す図で
あり、繰り出される用紙の移動経路を示す図。
あり、繰り出される用紙の移動経路を示す図。
【図5】本発明に係る給紙ユニットの給紙ローラ及び搬
送ローラを駆動するモータの制御を果たすタイムチャー
トの第1の実施例を示す図。
送ローラを駆動するモータの制御を果たすタイムチャー
トの第1の実施例を示す図。
【図6】給紙ローラ及び搬送ローラを駆動するモータの
制御を果たすタイムチャートの第2の実施例を示す図。
制御を果たすタイムチャートの第2の実施例を示す図。
【図7】給紙ローラ及び搬送ローラを駆動するモータの
制御を果たすタイムチャートの第3の実施例を示す図。
制御を果たすタイムチャートの第3の実施例を示す図。
【図8】給紙ローラ及び搬送ローラを駆動するモータの
制御を果たすタイムチャートの第4の実施例を示す図。
制御を果たすタイムチャートの第4の実施例を示す図。
1…画像形成装置(プリンタ)、10…給紙ユニット、
17…給紙ローラ、20…搬送ローラ、21…ピンチロ
ーラ、30…モータ、32…太陽ギヤ、35…二股アー
ム、37,39…遊星ギヤ、41…アイドラギヤ。
17…給紙ローラ、20…搬送ローラ、21…ピンチロ
ーラ、30…モータ、32…太陽ギヤ、35…二股アー
ム、37,39…遊星ギヤ、41…アイドラギヤ。
Claims (7)
- 【請求項1】 積層用紙に当接する給紙ローラと、この
給紙ローラによって1枚に分離された用紙を搬送する搬
送ローラと、前記給紙ローラ及び搬送ローラを駆動する
駆動源と、この駆動源からの駆動力を前記給紙ローラ及
び搬送ローラに伝達すると共に、前記給紙ローラへの駆
動力の伝達を継脱するクラッチ機構を具備した駆動力伝
達機構とを有し、前記給紙ローラ及び搬送ローラの駆動
を制御する駆動制御方法において、 前記給紙ローラ及び搬送ローラを低速で起動して次第に
増速し、前記積層用紙から1枚の用紙を分離させる、用
紙分離工程と、 この用紙分離工程によって繰り出された用紙が前記搬送
ローラを具備する搬送ローラ対にくわえ込まれる前に前
記給紙ローラ及び搬送ローラの駆動速度を減速し、前記
用紙を搬送ローラ対に低速でくわえ込ませる、減速搬送
工程と、 を有することを特徴とする、給紙ユニットの駆動制御方
法。 - 【請求項2】 前記用紙分離工程の後、前記給紙ローラ
及び搬送ローラを一旦停止させ、再び前記給紙ローラ及
び搬送ローラを低速で起動して次第に増速する第2の用
紙分離工程を設けたことを特徴とする、請求項1に記載
の駆動制御方法。 - 【請求項3】 前記減速搬送工程で用紙が搬送ローラ対
にくわえ込まれた後に、前記クラッチ機構によって給紙
ローラへの駆動を断つ、クラッチOFF工程と、このク
ラッチOFF工程の後、前記用紙をくわえ込んだ状態に
ある搬送ローラを次第に増速させる、増速搬送工程と、
を更に有することを特徴とする、請求項1又は2に記載
の駆動制御方法。 - 【請求項4】 積層用紙に当接する給紙ローラと、この
給紙ローラによって1枚に分離された用紙を搬送する搬
送ローラと、前記給紙ローラ及び搬送ローラを駆動する
駆動源と、この駆動源からの駆動力を前記給紙ローラ及
び搬送ローラに伝達すると共に、前記給紙ローラへの駆
動力の伝達を継脱するクラッチ機構を具備した駆動力伝
達機構とを有し、前記給紙ローラ及び搬送ローラの駆動
を制御する駆動制御方法において、 前記給紙ローラ及び搬送ローラを低速で起動して次第に
増速し、前記積層用紙から1枚の用紙を分離させる、用
紙分離工程と、 前記給紙ローラによって繰り出された用紙が前記搬送ロ
ーラを具備する搬送ローラ対にくわえ込まれる前に、前
記給紙ローラ及び搬送ローラの駆動を一旦停止する停止
工程と、 この停止工程によって停止した状態にある前記給紙ロー
ラ及び搬送ローラを再び低速で起動して次第に増速し、
停止した用紙を低速で搬送ローラ対にくわえ込ませる、
低速搬送工程と、 を有することを特徴とする、給紙ユニットの駆動制御方
法。 - 【請求項5】 前記用紙分離工程の後、前記給紙ローラ
及び搬送ローラを一旦停止させ、再び前記給紙ローラ及
び搬送ローラを低速で起動して次第に増速する第2の用
紙分離工程を設けたことを特徴とする、請求項4に記載
の駆動制御方法。 - 【請求項6】 前記低速搬送工程で用紙が搬送ローラ対
にくわえ込まれた後に、前記クラッチ機構によって給紙
ローラへの駆動を断つ、クラッチOFF工程と、このク
ラッチOFF工程の後、前記用紙をくわえ込んだ状態の
搬送ローラを次第に増速させる、増速搬送工程と、を更
に有することを特徴とする、請求項4又は5に記載の駆
動制御方法。 - 【請求項7】 前記クラッチ機構は、前記駆動源によっ
て駆動される太陽ギヤと、この太陽ギヤに噛合すると共
に給紙ローラギヤ又は搬送ローラギヤに噛合するアイド
ラギヤと噛合する第1の遊星ギヤと、前記太陽ギヤに噛
合すると共に搬送ローラギヤに噛合可能な第2の遊星ギ
ヤと、前記太陽ギヤに設けられ、前記第1及び第2の遊
星ギヤを保持する二股アームと、を有しており、 前記クラッチOFF工程は、前記二股アームを回動させ
て、前記給紙ローラギヤに噛合する第1の遊星ギヤを前
記アイドラギヤに噛合させるように、前記駆動源を逆転
駆動することを特徴とする請求項3又は6に記載の駆動
制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29933794A JPH08157095A (ja) | 1994-12-02 | 1994-12-02 | 給紙ユニットの駆動制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29933794A JPH08157095A (ja) | 1994-12-02 | 1994-12-02 | 給紙ユニットの駆動制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08157095A true JPH08157095A (ja) | 1996-06-18 |
Family
ID=17871254
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29933794A Pending JPH08157095A (ja) | 1994-12-02 | 1994-12-02 | 給紙ユニットの駆動制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08157095A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6942215B2 (en) | 2002-08-07 | 2005-09-13 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Paper transferring mechanism utilizing a swing gear and controlling method thereof |
JP2016193780A (ja) * | 2015-03-31 | 2016-11-17 | ブラザー工業株式会社 | シート搬送装置、及びこのシート搬送装置を備えた画像記録装置 |
-
1994
- 1994-12-02 JP JP29933794A patent/JPH08157095A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6942215B2 (en) | 2002-08-07 | 2005-09-13 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Paper transferring mechanism utilizing a swing gear and controlling method thereof |
JP2016193780A (ja) * | 2015-03-31 | 2016-11-17 | ブラザー工業株式会社 | シート搬送装置、及びこのシート搬送装置を備えた画像記録装置 |
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