JPH0858835A - 易引き裂き性パウチ - Google Patents
易引き裂き性パウチInfo
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Abstract
体とする積層フィルムよりなる、開封時の引き裂き性が
容易な易引き裂き性パウチを提供する。 【構成】最外層の熱可塑性樹脂フィルムと、一軸延伸ポ
リオレフィンフィルムと、アルミニウム箔と、最内層の
ポリオレフィンフィルムとを、順に接着剤層を間に設け
て積層した積層フィルムを用いて、前記の一軸延伸ポリ
オレフィンフィルムの延伸方向と同一方向に、開封時の
引き裂き方向を合わせるようにして製袋したことを特徴
とする。
Description
シャンプー、リンス等の液体状の内容物に使用される熱
可塑性樹脂を主体とする積層フィルムよりなるパウチに
関し、特には開封時の引き裂き性が容易な易引き裂き性
パウチに関する。
ー、リンス等の液体状の内容物の詰め替え容器として、
熱可塑性樹脂の積層フィルムよりなるスタンディングパ
ウチ(底ガセットの自立袋)やピロー包装パウチ(枕状
の袋)が広く使われている。これはプラスチックが軽量
で、丈夫であり、透明又は着色可能で加工し易く、経済
的である等のためである。また、特に遮光性を要求され
る場合には、熱可塑性樹脂フィルムにアルミニウム箔を
加えた積層フィルムよりなるスタンディングパウチやピ
ロー包装パウチが広く使われている。
チの上部側端部に設けられたV字のノッチからパウチの
上辺に平行に引き裂いて開封する。この開封時に綺麗に
開封する方法および引き裂き易くする方法としては、特
開昭56−53068号公報で開示されたパウチの基材
に一軸延伸フィルムを用いる方法や特開平1−1166
4号公報で開示された二軸延伸フィルムを用いた方法な
どがある。
(a)、(b)に示したように、一般に使用されている
パウチ(50)を側端上部に設けられたV字状のノッチ
(60)からパウチの上辺に平行に引き裂いて開封する
と、パウチの手前の積層フィルム(51)と向こう側の
積層フィルム(52)の引き裂ける方向が異なる所謂叉
裂け現象(70)が発生することがある。この叉裂け現
象(70)が発生すると、切り取り部(53)をパウチ
から切り離すことが出来ないことがあり、内容物を使用
する際に邪魔になる。また、叉裂け現象が大きくなる
と、開封時に内容物がパウチから溢れてしまうこともあ
る。
たパウチ基材に一軸延伸フィルムを用いる方法において
も、叉裂け現象が発生した場合には、パウチの開封開始
側に対応する切断側のシール部(54)内側のところで
叉裂け幅(h)が5mm以上になると、切り取り部(5
3)をパウチから手で切り離すことが経験的には無理と
なる。また、パウチの積層フィルムの表面基材として
は、運搬保管時の取扱上の安全のため一般的には、二軸
延伸フィルムが使用されている。
二軸延伸フィルムを用いた方法においては、パウチの開
封開始時のV字状のノッチ位置は同じでも引き裂く方向
が指定される。例えば、手前側に引き裂いた場合には、
表面及び裏面の積層フィルムが共に上辺に引き裂かれて
切り取り部が容易に切断されるが、同じノッチを向こう
側に引き裂いた場合には、大きな叉裂け現象が発生して
切り取り部が切断不可能となる。
を達成するために、最外層の熱可塑性樹脂フィルムと、
一軸延伸ポリオレフィンフィルムと、アルミニウム箔
と、最内層のポリオレフィンフィルムとを、順に接着剤
層を間に設けて積層した積層フィルムを用いて、前記の
一軸延伸ポリオレフィンフィルムの延伸方向と同一方向
に、開封時の引き裂き方向を合わせるようにして製袋し
たことを特徴とする易引き裂き性パウチである。
は、ナイロンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリプ
ロピレンフィルムなどの二軸延伸フィルムが好ましく使
用でき、また、一軸延伸ポリオレフィンフィルムには、
延伸ポリプロピレンフィルム、延伸ポリエチレンフィル
ムなどを使用して良く、最内層のヒートシール層として
のポリオレフィンフィルムには、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、LLDPE(線状低密度ポリエチレン)など
を使用して良い。
ン系接着剤を用いて形成されるが、その他、ビニール
系、アクリル系、ポリアミド系、エポシキ系、ゴム系の
接着剤を使用しても良い。
レフィンフィルムの延伸方向と同一方向に、開封時の引
き裂き方向を合わせるように製袋してあるので、本実施
例のパウチは、直線的に切り裂くことができる。また、
積層材料にアルミニウム(以下Alと略称する)箔を用
いているので、製袋したパウチは遮光性、ガスバリヤー
性を有する。
まず、15μm厚の二軸延伸ナイロンフィルム(11)
に、ウレタン系インキ(大日本インキ化学工業株式会社
製)を用いて文字と絵柄をグラビア印刷法で印刷し、そ
の印刷面に25μm厚の一軸延伸ポリプロピレンフィル
ム(日石プラスト株式会社製 バリーラPG)(13)
をドライラミネーション法によってウレタン系接着剤
(大日本インキ化学工業株式会社製)(12)を用いて
積層する。つぎに、この25μm厚の一軸延伸ポリプロ
ピレンフィルム(日石プラスト株式会社製 バリーラP
G)(13)面に7μm厚のAl箔(15)をドライラ
ミネーション法によってウレタン系接着剤(大日本イン
キ化学工業株式会社製)(14)を用いて積層する。さ
らに、この7μm厚のAl箔(15)面に100μm厚
のLLDPEフィルム(アイセロ株式会社製)(17)
をドライラミネーション法によってウレタン系接着剤
(大日本インキ化学工業株式会社製)(16)を用いて
積層する。このようにして、図1(a)に示した〔外
面〕二軸延伸ナイロンフィルム(11)/接着剤層(1
2)/一軸延伸ポリプロピレンフィルム(13)/接着
剤層(14)/Al箔(15)/接着剤層(16)/L
LDPE(17)〔内面〕構成の積層フィルム(本体フ
ィルム(10))を作製した。
て記す。25μm厚の二軸延伸ナイロンフィルム(2
1)に、ウレタン系インキ(大日本インキ化学工業株式
会社製)を用いて文字と絵柄をグラビア印刷法で印刷
し、その印刷面に7μm厚のAl箔(23)をドライラ
ミネーション法によってウレタン系接着剤(大日本イン
キ化学工業株式会社製)(22)を用いて積層する。さ
らに、この7μm厚のAl箔(23)面に100μm厚
のLLDPEフィルム(タマポリ株式会社製)(25)
をドライラミネーション法によってウレタン系接着剤
(大日本インキ化学工業株式会社製)(24)を用いて
積層する。こうして、図1(b)に示した〔外面〕二軸
延伸ナイロンフィルム(21)/接着剤層(22)/A
l箔(23)/接着剤層(24)/LLDPE(25)
〔内面〕構成の積層フィルム(底テープフィルム(2
0))を作製した。
底テープフィルムの内面同士を熱融着させて、専用の製
袋機を用いて、縦200mm、横150mmの大きさの
底ガセットタイプのスタンディングパウチを作製して、
550mlのボディソープを充填し、口部を熱融着して
密封した。
価するために、〔外面〕15μm二軸延伸ナイロンフィ
ルム/接着剤層/7μmAl箔/接着剤層/25μm一
軸延伸ポリプロピレンフィルム(日石プラスト株式会社
製 バリーラPG)/接着剤層/100μmLLDPE
フィルム(アイセロ株式会社製)〔内面〕構成の積層フ
ィルム(本体フィルム)、〔外面〕15μm二軸延伸ナ
イロンフィルム/接着剤層/7μmAl箔/接着剤層/
100μmLLDPEフィルム(タマポリ株式会社製)
〔内面〕構成の積層フィルム(底テープフィルム)を前
記実施例と同様の方法により、それぞれ作製して、これ
ら積層フィルムをもちいて前記本発明の実施例のパウチ
と同様に比較用のパウチを作製し、550mlのボディ
ソープを充填し、口部を熱融着して密封した。
るため、550mlのボディソープを充填した2種類の
パウチを温度50°Cで1週間保存したものと、保存し
ないものの2条件に分けて、また、常温(25°C)と
低温(5°C)の2条件で、1.2 mの高さからコンクリ
ート床上に、水平および垂直落下を行い破袋した時の回
数を記録した。その結果を表1に示す。
ウチは、50°C、1週間の保存テストによっても劣化
等を起こさず、常温(25°C)落下においても、低温
(5°C)落下においても、保存テスト前の状態と同じ
ような優れた結果を示した。これに対して比較例では、
保存テスト前でも常温(25°C)落下に比べて低温
(5°C)落下テストの方が結果が悪く、さらに、50
°C、1週間の保存テスト後の状態においては、常温
(25°C)落下、低温(5°C)落下を問わず、保存
テスト前の常温(25°C)落下データと比較して著し
い劣化が認められる。
一軸延伸ポリプロピレンフィルムは低温状態で強度が弱
くなること、また、LLDPEフィルムが落下時のクッ
ションの役目をしており、パウチの強度はその構成に依
存すること、従って、クッションであるLLDPEフィ
ルムに直接一軸延伸ポリプロピレンフィルムを貼り合わ
せることにより、一軸延伸ポリプロピレンフィルムの脆
さがLLDPEフィルムに伝わり、割れやすくなるため
であると考えられる。耐内容物性については、一軸延伸
ポリプロピレンフィルム(以下ここでは、OPPと略称
する)はラミネート強度が出ないため、Al/OPP
間、OPP/LLDPE間に経時により内容物が入り込
んで強度劣化が起こり、Al/OPP間、OPP/LL
DPE間は剥離に近い状態になる。しかし、本実施例の
層構成にすることにより、内容物はAl箔で完全に遮断
されるので、一軸延伸ポリプロピレンフィルムのラミネ
ート強度の低下は起こらないし、LLDPEフィルムと
一軸延伸ポリプロピレンフィルムを直接貼り合わせない
ので落下強度の低下もない。
の構成の積層フィルムを用いて作製した詰め替え用のパ
ウチは、特に低温状態での落下強度が強く、耐内容物性
に優れ、しかも開封時の引き裂き性が良好である。
体フィルムの積層構成を示す断面図である。 (b)本発明の一実施例における、パウチ底部の底テー
プフィルムの積層構成を示す断面図である。
したときの状態を示す説明図である。
Claims (1)
- 【請求項1】最外層の熱可塑性樹脂フィルムと、一軸延
伸ポリオレフィンフィルムと、アルミニウム箔と、最内
層のポリオレフィンフィルムとを、順に接着剤層を間に
設けて積層した積層フィルムを用いて、 前記の一軸延伸ポリオレフィンフィルムの延伸方向と同
一方向に、開封時の引き裂き方向を合わせるようにして
製袋したことを特徴とする易引き裂き性パウチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20109894A JP3147670B2 (ja) | 1994-08-25 | 1994-08-25 | 易引き裂き性パウチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20109894A JP3147670B2 (ja) | 1994-08-25 | 1994-08-25 | 易引き裂き性パウチ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0858835A true JPH0858835A (ja) | 1996-03-05 |
JP3147670B2 JP3147670B2 (ja) | 2001-03-19 |
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---|---|---|---|
JP20109894A Expired - Fee Related JP3147670B2 (ja) | 1994-08-25 | 1994-08-25 | 易引き裂き性パウチ |
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JP (1) | JP3147670B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007030222A (ja) * | 2005-07-22 | 2007-02-08 | Toppan Printing Co Ltd | 直線引き裂き性に優れた包装材料およびこれを用いた包装容器 |
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1994
- 1994-08-25 JP JP20109894A patent/JP3147670B2/ja not_active Expired - Fee Related
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