JP4739840B2 - 直線引き裂き性に優れた包装材料およびこれを用いた包装容器 - Google Patents

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Description

本発明は直線引き裂き性に優れた包装材料およびこれを用いた袋状包装容器に関するものである。
従来、手操作にて袋状の包装容器を開封したりして開口部を得るに際し、特に包装材料が合成樹脂材を主体として構成されているものであるときには、その開口部の形状をきれいにすべく包装材料を直線的に引き裂くことができるように求められている。そして、包装材料を手操作において直線的に引き裂けるようにする場合、開封用の補助テープ(カットテープ、ティアテープ)を包装材料に取り付けたり(例えば、特許文献1参照)、包装材料に用いられるフィルムの材質として直線的に引き裂き易いフィルムを選択する方法が採られている(例えば、特許文献2参照)。
特許第3389728号公報(段落番号0011、図1) 特許第3147670号公報(段落番号0011)
しかしながら上述した開封用の補助テープを包装材料に取り付ける方法にあっては包装材料本体とは別に前記補助テープを用意する必要があり、コストを引き上げてしまうという問題がある。またこの開封用の補助テープが取り付けられた包装材料を用いてなる包装容器では密封性が低下し易いとともに、開封位置が限定されるという問題があった。
他方、直線的に引き裂き易いフィルムを構成材料として用いるものにあっても、引き裂き距離を長くした場合、意図する引き裂き方向からのずれが大きく、開口部が想定した形状にならないという問題があった。
この事例を図7と図8を用いて説明する。例えば、図示の包装容器aは直線的に引き裂き易いフィルムを構成材料としている二枚の包装材料bを重ね合わせ、対向している三方の外側辺をヒートシールしてシール部cとしているとともに、残りの一辺の外側辺側においてはその外側辺の位置から包装容器aの中央側に寄った位置でシール部dを設けていて、シール部cとシール部dで囲まれた領域を収納部eとし、その内部に収納物fを収納している。そして、前記シール部dより外方の外側辺の位置の包装材料bを未シール状態とし、その一方の包装材料bに二つの切り裂き位置gが示されている。
この包装容器aでは収納部eの位置であって上記二つの切り裂き位置gからの延長線hに挟まれた領域iを開口形成領域としており、切り裂き位置gで切り込みしてその間を摘み持って収納部e側に向けて包装材料bを引き裂き、これによって収納物fを取り出すための一定の幅(延長線hが対峙する間)の開口部を形成するように図られているものである。
しかしながら、直線的に引き裂き易いフィルムを構成材料とした包装材料を用いていても、実際に得られる開口部jは図9に示すように先細りの形状になってしまう傾向があった。また、直線的に引き裂きし易いフィルムを構成材料としない包装材料の場合には、先細り以外に、先広がり、或いは曲がりが発生することもあり、いずれにしても所望の開口部を安定して形成することが困難であった。
そこで本発明は上記事情に鑑み、包装材料としてより一層、直線引き裂き性の高い包装材料を得ることを課題とし、手操作での引き裂きにより包装容器に適正な開口部が形成できるようにすることを目的とするものである。
(請求項1の発明)
本発明は上記課題を考慮してなされたもので、最外層の二軸延伸フィルム、アルミニウム箔、一軸延伸ポリオレフィンフィルム、最内層のシーラントフィルムからなり、各層がドライラミネート用接着剤により積層された積層体であって、前記アルミニウム箔と一軸延伸ポリオレフィンフィルムとの層間接着強度が5.0N/15mm幅以上で、前記積層体を前記一軸延伸ポリオレフィンフィルムの延伸方向に引き裂いた際の引き裂き強度が1.0N以下であり、
前記ドライラミネート用接着剤が、ガラス転移温度が25℃以上であるポリエステル−ポリウレタン系樹脂を含有し、かつ、このドライラミネート用接着剤に含有される樹脂全体としてのガラス転移温度が20℃以上であることを特徴とする、直線引き裂き性に優れた包装材料を提供して上記課題を解消するものである。
(請求項2の発明)
また、もう一つの発明は、最外層の二軸延伸フィルム、一軸延伸ポリオレフィンフィルム、アルミニウム箔をこの順にドライラミネート用接着剤により積層し、さらに前記アルミニウム箔の一軸延伸ポリオレフィンフィルム積層面とは反対の面に、最内層としてヒートシール性コーティング剤層を設けてなる積層体であって、前記一軸延伸ポリオレフィンフィルムとアルミニウム箔との層間接着強度が5.0N/15mm幅以上で、前記積層体を前記一軸延伸ポリオレフィンフィルムの延伸方向に引き裂いた際の引き裂き強度が1.0N以下であり、
前記ドライラミネート用接着剤が、ガラス転移温度が25℃以上であるポリエステル−ポリウレタン系樹脂を含有し、かつ、このドライラミネート用接着剤に含有される樹脂全体としてのガラス転移温度が20℃以上であることを特徴とする、直線引き裂き性に優れた包装材料であって、この直線引き裂き性に優れた包装材料を提供して上記課題を解消するものである。
(請求項3の発明)
また、上記積層体の最内層のシーラントフィルムを、イージーピール機能を有するポリオレフィンフィルムとすることが可能である。
(請求項の発明)
さらに、上記積層体の最内層のヒートシール性コーティング剤層は、イージーピール機能を有するものとすることが可能である。
(請求項の発明)
さらに、上記積層体を二条の引き裂き予定線の方向に沿ってこの引き裂き予定線の間を帯状に引き裂いた際に、引き裂き開始位置の帯幅と、100mm引き裂いた後の帯幅との比が0.5〜1.5であることが良好である。
(請求項の発明)
そして、もう一つの発明は、上記直線引き裂き性に優れた包装材料を袋状に形成した包装容器であって、上記積層体を一軸延伸ポリオレフィンフィルムの延伸方向とした二条の引き裂き予定線の方向に沿ってこの引き裂き予定線の間を帯状に引き裂くことにより、引き裂き予定線の方向と直交する方向での開口幅が一定である帯状開口部を形成可能とするための、引き裂き開始用切り込みを設けたことを特徴とする、包装容器を提供して上記課題を解消するものである。
(請求項1の発明の効果)
請求項1に係る発明によれば、包装材料の直線引き裂き性は一軸延伸フィルムの直線引き裂き性によるものとなる。即ち、最外層の二軸延伸フィルム、最内層のシーラントフィルムやヒートシール性コーティング剤、アルミニウム箔それぞれは単体では直線引き裂き性が弱く、無方向(どの方向にも切れる)に、或いは前記フィルム(最外層の二軸延伸フィルム、最内層のシーラントフィルム)ではその樹脂の配向方向に引き裂き易い性質が現れることがあるため、一軸延伸フィルムの引き裂き性との強さの何れかが優位であるかが包装材料全体の直線引き裂き性に影響を与えることとなるが、請求項1に係る発明により、層間の接着強度(剥離強度)を高くし、積層体全体の引き裂き強度を低くしているので、一軸延伸フィルムの直線引き裂き性が優位に働くようになる。これによって、引き裂き時に層間での剥離が生じず、一軸延伸フィルムの直線引き裂き性が有効に作用して切断縁の方向がブレず、引き裂きによる切断縁の直線性が顕著なものとなる。
(請求項2の発明の効果)
請求項2に係る発明によれば、上記請求項1に係る発明の場合と同じく、層間の接着強度(剥離強度)を高くし、積層体全体の引き裂き強度を低くしているので、一軸延伸フィルムの直線引き裂き性が優位に働き、引き裂き時に層間での剥離が生じず、一軸延伸フィルムの直線引き裂き性が有効に作用して切断縁の方向がブレず、引き裂きによる切断縁の直線性が顕著なものとなる。
(請求項の発明の効果)
包装容器などを得る上で包装材料を重ね合わせてそれらを部分的にヒートシールするが、請求項に係る発明により、一方の積層体(包装材料)の一部分を帯状にして引き裂き操作して引き上げられる帯状の切り取り片がシール部に達したときに、その位置で止まることなくシール部で相手側の包装材料から剥離するように取り外すことができるようになり、引き裂きにより開口部を形成した包装容器の美感が損なわれない。
(請求項の発明の効果)
請求項に係る発明により、上記請求項4の発明と同じく、一方の積層体(包装材料)の一部分を帯状にして引き裂き操作して引き上げられる帯状の切り取り片がシール部に達したときに、その位置で止まることなくシール部で相手側の包装材料から剥離するように取り外すことができるようになり、引き裂きにより開口部を形成した包装容器の美感が損なわれない。
(請求項の発明の効果)
請求項に係る発明により、包装材料から包装容器を得てその包装容器に引き裂き操作により細長い開口部を形成する場合でも、その開口部の形状が崩れず、よって開口部を有した包装容器の美観が損なわれない。
(請求項の発明の効果)
請求項に係る発明により、引き裂く部位の始端側が摘み易くなるとともに、その引き裂く部位の始端側での切断縁の進み始めに抵抗が生じなくなる。
つぎに本発明を図に基づいて詳細に説明する。
(包装容器)
図中1は包装容器で、該包装容器1は、図1と図2に示すように二枚同一の包装材料2を重ね合わせ、対向している三方の外側辺をヒートシールして辺シール部3としているとともに、残りの一辺の外側辺側においてはその外側辺の位置から包装容器1の中央側に少し寄った位置で内シール部4を設けていて、前記辺シール部3と内シール部4で囲まれた領域を収納部5とし、その内部に液体を含んだ収納物6を収納しているものである。そして、前記内シール部4より外方の外側辺の位置の包装材料2を未シール状態とし、その位置での容器上面となる一方の包装材料2に対にして切り裂き開始用切り込み7が入れられている。
さらに上記収納部5の位置であって切り裂き開始用切り込み7からの延長線上である引き裂き予定線(印刷などにより目視確認できる状態で設けられている)8に挟まれた領域9を開口形成領域としており、切り裂き開始用切り込み7の間を摘み持ってこの切り裂き開始用切り込み7が位置している辺と対向する辺側に向けて容器上面の包装材料2を引き裂き、これによって収納物6を取り出したりその収納物6から液体が外部に対して滲み出しできるようにするための一定の幅(延長線8が対峙する間)の開口部10を形成するように図られているものである。
この包装容器1において上記包装材料2は直線引き裂き性に優れたものである。そして、上記辺シール部3と内シール部4との少なくとも引き裂き予定線8およびその延長線が交叉する部位の間にあってはイージーピール性を有するように設けられており、二条の引き裂き予定線8の方向に沿ってこの引き裂き予定線8の間を帯状に引き裂くことにより、引き裂き予定線8の方向と直交する方向での開口幅が一定である帯状の開口部10が形成され、引き裂き片自体は容器から取り外されるようにしている(図3参照)。
包装容器1では、上述のように開口幅が一定である開口部10を得るために包装材料2での直線引き裂き性の作用を利用しており、包装材料2の後述する構成材料における合成樹脂フィルムの延伸方向と引き裂き予定線8の方向とが揃えられている。
(包装材料 第一例)
図4は直線引き裂き性に優れた上記包装材料2の第一の例を断面にて示していて、最外層の二軸延伸フィルムとしてのポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)11、アルミニウム箔12、一軸延伸ポリオレフィンフィルムとしての一軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPP)13、最内層のシーラントフィルムとしての、イージーピール機能を有した無延伸ポリプロピレンフィルム(CPP)14からなり、各層がドライラミネート用接着剤15により積層された積層体であって、各層の厚さは以下に示すものとされている。
(最外層)PET12μm/接着剤層/アルミニウム箔9μm/接着剤層/一軸延伸OPP20μm/接着剤層/CPP(シーラント)25μm(最内層)
上記包装材料2の積層体としてのラミネート法はドライラミネートとされているものである。また、前記包装材料2において直線引き裂き性を良好なものとするために、前記アルミニウム箔12と一軸延伸ポリオレフィンフィルム13との層間接着強度が5.0N/15mm幅以上であり、積層体であるこの包装材料2を前記一軸延伸ポリオレフィンフィルム13の延伸方向に引き裂いた際の引き裂き強度が1.0N以下となるように設定されている。
また、包装材料2においては、上記二条の引き裂き予定線8の方向に沿ってこの引き裂き予定線8の間を帯状に引き裂いたとき、引き裂き開始位置の帯幅と、100mm引き裂いた後の帯幅との比が0.5〜1.5となるように設定されていて、これによって、包装材料2から得た包装容器1に対して上述したように引き裂き操作した場合に、引き裂き方向に長い開口部であってもその開口部の形状が崩れることなく横長のものとなる。
同様に、包装材料2の直線引き裂き性をより一層、良好なものとするために、ドライラミネート用接着剤15に工夫が付与されていて、ガラス転移温度が25℃以上であるポリエステル−ポリウレタン系樹脂を含有し、かつ、このドライラミネート用接着剤に含有される樹脂全体としてのガラス転移温度(Tg)が20℃以上とされている。
ドライラミネート用接着剤15に含まれる樹脂がポリエステル−ポリウレタン系樹脂の一種類のみである場合、その樹脂のガラス転移温度(Tg)が25℃以上であればよく、ガラス転移温度(Tg)の異なるポリエステル−ポリウレタン系樹脂を2種類以上混合する場合はガラス転移温度(Tg)が25℃以上のものを含み、かつ、樹脂全体のガラス転移温度(Tg)が20℃以上となるような組み合わせであれば良い。また、上記条件を満たせば、ポリエステル−ポリウレタン系樹脂の外に他の樹脂も加えられているものであってもよい。
複数の樹脂を混合して用いる場合、樹脂全体としてのガラス転移温度(Tg)は、それぞれの樹脂のガラス転移温度(Tg)を混合割合に応じて足し算して計算することができ、この計算の結果が20℃以上となっていればよい。
なお、層間に設ける上記ドライラミネート用接着剤15は、本発明で規定する条件を満足するものであればそれぞれ異なるものを使用することもできるが、積層体の製造上の効率を考慮すると、同じ接着剤を用いることが好ましい。
そして、アルミニウム箔と一軸延伸ポリオレフィンフィルムの層間以外の、他のフィルム同士の間、あるいはフィルムとアルミニウム箔の間の層間接着強度も、上記したアルミニウム箔と一軸延伸ポリオレフィンフィルムの層間接着強度同様、5.0N/15mm幅以上とすることが好ましい。
(包装材料 第二例)
図5は直線引き裂き性に優れた上記包装材料2の第二の例を断面にて示していて、最外層の二軸延伸フィルムとしてのポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)11、一軸延伸ポリオレフィンフィルムとしての一軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPP)13、アルミニウム箔12、最内層のヒートシール性コーティング剤層16からなり、ポリエチレンテレフタレートフィルム11と一軸延伸ポリオレフィンフィルム13の間、一軸延伸ポリオレフィンフィルム13とアルミニウム箔12との間がドライラミネート用接着剤15により積層された積層体であって、各層の厚さは以下に示すものとされている。
(最外層)PET12μm/接着剤層/一軸延伸OPP20μm/接着剤層/アルミニウム箔9μm/ヒートシール性コーティング剤層2μm(最内層)
上記包装材料2の積層体としてのラミネート法はドライラミネートとされているものである。また、第一の例と同じように、前記包装材料2において直線引き裂き性を良好なものとするために、前記一軸延伸ポリオレフィンフィルム13とアルミニウム箔12との層間接着強度が5.0N/15mm幅以上であり、積層体であるこの包装材料2を前記一軸延伸ポリオレフィンフィルム13の延伸方向に引き裂いた際の引き裂き強度が1.0N以下となるように設定されている。
また、この第二の例の包装材料2においても、上記二条の引き裂き予定線8の方向に沿ってこの引き裂き予定線8の間を帯状に引き裂いたとき、引き裂き開始位置の帯幅と、100mm引き裂いた後の帯幅との比が0.5〜1.5となるように設定されていて、これによって、包装材料2から得た包装容器1に対して上述したように引き裂き操作した場合に、引き裂き方向に長い開口部であってもその開口部の形状が崩れることなく横長のものとなる。
第二の例の包装材料2の直線引き裂き性をより一層、良好なものとするために、上記ドライラミネート用接着剤15に工夫が付与されていて、ガラス転移温度が25℃以上であるポリエステル−ポリウレタン系樹脂を含有し、かつ、このドライラミネート用接着剤に含有される樹脂全体としてのガラス転移温度(Tg)が20℃以上とされている。
なお、前記のとおり、ドライラミネート用接着剤15に含まれる樹脂がポリエステル−ポリウレタン系樹脂の一種類のみである場合、その樹脂のガラス転移温度(Tg)が25℃以上であればよく、ガラス転移温度(Tg)の異なるポリエステル−ポリウレタン系樹脂を2種類以上混合する場合はガラス転移温度(Tg)が25℃以上のものを含み、かつ、樹脂全体のガラス転移温度(Tg)が20℃以上となるような組み合わせであれば良い。また、上記条件を満たせば、ポリエステル−ポリウレタン系樹脂の外に他の樹脂も加えられているものであってもよい。
第一の例と同じように、この第二の例における上記ドライラミネート用接着剤15も、本発明で規定する条件を満足するものであればそれぞれ異なるものを使用することもできるが、製造上の効率を考慮すると、同じ接着剤を用いることが好ましい。
なお、本発明において言う一軸延伸フィルムとは、引き裂き性を付与するために、縦方向又は横方向に対して著しく配向された合成樹脂フィルムを意味するものであって、目的とする引き裂き性を有するものであれば、他方向にも多少配向された延伸フィルムであっても差し支えない。
つぎに本発明によりなる以下に示す構成の各実施例と対比の各比較例とを、以下の接着剤を用いてドライラミネート法により得られたラミネート品とし、種々物性測定を行った。その結果を表1に記す。
実施例1〜4、比較例1、2の材質構成を以下の通りとした。
(最外層)PET12μm/接着剤層/アルミニウム箔9μm/接着剤層/一軸延伸OPP20μm/接着剤層/CPP(シーラント)25μm(最内層)
<実施例1>
接着剤層;ポリエステル−ポリウレタン系樹脂(Tg:28℃)
<実施例2>
接着剤層;ポリエステル−ポリウレタン系樹脂(Tg:28℃)/ポリエステル系樹脂(Tg:12℃)(なお、混合比1:1(重量部。以下、同じ))
<実施例3>
接着剤層;ポリエステル−ポリウレタン系樹脂(Tg;25℃)
<実施例4>
接着剤層;ポリエステル−ポリウレタン系樹脂(Tg;25℃)/ポリエステル系樹脂(Tg;15℃)(なお、混合比1:1)
<比較例1>
接着剤層;ポリエステル系樹脂(Tg;15℃)
<比較例2>
接着剤層;ポリエステル−ポリウレタン系樹脂(Tg;20℃)/ポリエステル系樹脂(Tg;15℃)(混合比1:1)
実施例5、6、比較例3、4の材質構成を以下の通りとした。
(最外層)PET12μm/接着剤層/一軸延伸OPP20μm/接着剤層/アルミニウム箔9μm/ヒートシール性コーティング剤層2μm(最内層)
<実施例5>
接着剤層;ポリエステル−ポリウレタン系樹脂(Tg;28℃)
<実施例6>
接着剤層;ポリエステル−ポリウレタン系樹脂(Tg;28℃)/ポリエステル系樹脂(Tg;12℃)(混合比1:1)
<比較例3>
接着剤層;ポリエステル系樹脂(Tg;15℃)
<比較例4>
接着剤層;ポリエステル−ポリウレタン系樹脂(Tg;20℃)/ポリエステル系樹脂(Tg;15℃)(混合比1:1)
Figure 0004739840
層間強度の測定は、JIS−Z−0238に準拠し、端縁部分を測定界面で人為的に剥離させた15mm幅の被測定体17(包装材料)を、図6に示すように引張強度試験機の試料保持具18にセットし、引っ張り速度300mm/分、剥離角度90度の条件で測定した。測定界面はアルミニウム箔−一軸延伸OPP 層間(or 一軸延伸OPP−アルミニウム箔層間)である。
また、引き裂き強度については、30mm幅、長さ100mmの試料の幅方向中央に、端縁から約50mmの長さの切込みを入れ、これにより端縁が左右それぞれ15mm幅に分割された試料の左右片それぞれを引張試験機の試料保持具18にセットして、層間強度の測定と同じ条件にて測定した。
また、直線引き裂き性は引き裂き開始位置の幅と100mm引き裂き後の終了位置の幅を測定しその比を求めた。
表1に示した値は試験体(試験体値n=5)の平均である。
(評価)
表1に示されているように、実施例1〜4のドライラミネート用接着剤の構成とすることで、上記層間強度、引き裂き強度、直線引き裂き性の各条件を満足することができた。
また、同様に実施例5、6のドライラミネート用接着剤の構成とすることで、上記層間強度、引き裂き強度、直線引き裂き性の各条件を満足することができた。
本発明に係る包装容器の一例を示す説明図である。 包装容器の一例を断面で示す説明図である。 開口された包装容器を示す説明図である。 本発明に係る直線引き裂き性に優れた包装材料の第一例の層構成を断面で示す説明図である。 本発明に係る直線引き裂き性に優れた包装材料の第二例の層構成を断面で示す説明図である。 測定の構成を示す説明図である。 従来の包装容器を示す説明図である。 従来の包装容器を断面で示す説明図である。 従来の包装容器において開口された状態を示す説明図である。
符号の説明
1…包装容器
2…包装材料
7…切り裂き開始用切り込み
8…引き裂き予定線
10…開口部
11…ポリエチレンテレフタレートフィルム
12…アルミニウム箔
13…一軸延伸ポリオレフィンフィルム
14…無延伸ポリプロピレンフィルム
15…ドライラミネート用接着剤
16…ヒートシール性コーティング剤層
17…被測定体
18…試料保持具

Claims (6)

  1. 最外層の二軸延伸フィルム、アルミニウム箔、一軸延伸ポリオレフィンフィルム、最内層のシーラントフィルムからなり、各層がドライラミネート用接着剤により積層された積層体であって、前記アルミニウム箔と一軸延伸ポリオレフィンフィルムとの層間接着強度が5.0N/15mm幅以上で、前記積層体を前記一軸延伸ポリオレフィンフィルムの延伸方向に引き裂いた際の引き裂き強度が1.0N以下であり、
    前記ドライラミネート用接着剤が、ガラス転移温度が25℃以上であるポリエステル−ポリウレタン系樹脂を含有し、かつ、このドライラミネート用接着剤に含有される樹脂全体としてのガラス転移温度が20℃以上であることを特徴とする、直線引き裂き性に優れた包装材料。
  2. 最外層の二軸延伸フィルム、一軸延伸ポリオレフィンフィルム、アルミニウム箔をこの順にドライラミネート用接着剤により積層し、さらに前記アルミニウム箔の一軸延伸ポリオレフィンフィルム積層面とは反対の面に、最内層としてヒートシール性コーティング剤層を設けてなる積層体であって、前記一軸延伸ポリオレフィンフィルムとアルミニウム箔との層間接着強度が5.0N/15mm幅以上で、前記積層体を前記一軸延伸ポリオレフィンフィルムの延伸方向に引き裂いた際の引き裂き強度が1.0N以下であり、
    前記ドライラミネート用接着剤が、ガラス転移温度が25℃以上であるポリエステル−ポリウレタン系樹脂を含有し、かつ、このドライラミネート用接着剤に含有される樹脂全体としてのガラス転移温度が20℃以上であることを特徴とする、直線引き裂き性に優れた包装材料。
  3. 上記積層体の最内層のシーラントフィルムが、イージーピール機能を有するポリオレフィンフィルムであることを特徴とする、請求項1に記載の直線引き裂き性に優れた包装材料。
  4. 上記積層体の最内層のヒートシール性コーティング剤層が、イージーピール機能を有することを特徴とする、請求項2に記載の直線引き裂き性に優れた包装材料。
  5. 上記積層体を二条の引き裂き予定線の方向に沿ってこの引き裂き予定線の間を帯状に引き裂いた際に、引き裂き開始位置の帯幅と、100mm引き裂いた後の帯幅との比が0.5〜1.5であることを特徴とする、請求項1ないし請求項の何れか一項に記載の直線引き裂き性に優れた包装材料。
  6. 請求項1ないし請求項の何れか一項に記載の直線引き裂き性に優れた包装材料を袋状に形成した包装容器であって、上記積層体を一軸延伸ポリオレフィンフィルムの延伸方向とした二条の引き裂き予定線の方向に沿ってこの引き裂き予定線の間を帯状に引き裂くことにより、引き裂き予定線の方向と直交する方向での開口幅が一定である帯状開口部を形成可能とするための、引き裂き開始用切り込みを設けたことを特徴とする、包装容器。
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