JP4391246B2 - 包装袋 - Google Patents

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Description

本発明は、液状や粘稠状の内容物、たとえば、カレー、シチュー、スープ、ソース類等の食品や調味料を収容する包装袋に関し、さらに詳しくは、上記したような食品を取り出す際に手指等を内容物で汚すことがない包装袋に関するものである。
従来から、液状や粘稠状の内容物、たとえば、カレー、シチュー、スープ等の食品やミートソースやデミグラソース等の調味料が四方シールタイプや底部にガセット部を備えたスタンディングタイプの包装袋に直接収容されて販売されている。
上記した包装袋には、I字状やV字状等のノッチを開封開始手段として設けるなり(たとえば、特許文献1参照)、あるいは、前記開封開始手段に連接して開封用切れ目を設けるなり(たとえば、特許文献2)して、包装袋の開封を容易ならしめる手段が施されている。
そして、上記のような食品や調味料は、たとえば、加熱加圧殺菌処理が施されて常温で流通され、使用時に、たとえば、熱湯で包装袋ごと加温した後に上記した開封手段で開封して内容物を取り出して使用するように構成されている。しかしながら、上記のような開封手段は、開封予定線となる位置が、当然のことながら熱接着部より内容物側に位置するために、開封予定線に沿って包装袋を開封した際に、開封口に内容物が付着しており、これにより開封時に手指を汚すといった問題や内容物が垂れて見苦しいといった問題があった。
実用新案登録第3001221号公報 特開平10−167319号公報
そこで本発明は、上記問題を解決するためになしたものであって、開封時に内容物で手指を汚すことがなく、また、開封時に内容物が垂れることがない包装袋を提供することである。
本発明者は、上記課題を達成するために、請求項1記載の本発明は、基材層と、熱接着性樹脂からなる内層とを少なくとも備えた矩形状の基体を前記内層同士を対向させて、対向する一組の両端縁に側端縁熱接着部と該側端縁熱接着部に直交する一つの端縁に端縁熱接着部を有すると共に前記端縁熱接着部側に前記側端縁熱接着部を跨ぐ略帯状の隔壁熱接着部が設けられた包装袋であって、該包装袋の少なくとも一方の面を構成する前記基体は前記内層の前記基材層側の面に隣接して未延伸樹脂層が設けられると共に前記内層と前記未延伸樹脂層との間の接着強度は剥離可能に構成され、前記隔壁熱接着部の前記側端縁熱接着部に平行な方向の両端縁近傍に前記隔壁熱接着部に沿って内面側から前記内層を貫通する切込線が前記一方の面を構成する基体に形成されると共に前記隔壁熱接着部はその略中央部に前記端縁熱接着部側の前記切込線を超えて形成された突出熱接着部を備えていることを特徴とするものである。
また請求項2記載の本発明は、請求項1記載の包装袋において、前記内層と前記未延伸樹脂層とが異樹脂で構成されていることを特徴とするものである。
また、請求項3記載の本発明は、請求項1、2のいずれかに記載の包装袋において、前記内層と前記未延伸樹脂層との接着強度が0.2〜5.0N/15mm巾であることを特徴とするものである。
本発明の包装袋は、隔壁熱接着部で内容物が阻止されているために、開封手段により開封して開封口を設けても手指を汚すことがなく、内容物が垂れることもないという優れた効果を奏し、また、内容物を取り出す際には包装袋を構成する2枚の基体を互いに乖離する方向に引っ張ることにより突出熱接着部の前記一方の面を構成する基体の内層が未延伸樹脂層との間で根切れするために、この根切れの効果により剥離界面が前記一方の面を構成する基体の前記未延伸樹脂層と前記内層との間にスムーズに移行し、さらに続けて引っ張ると前記端縁熱接着部側の切込線から前記隔壁熱接着部のもう一方の端縁近傍に形成した切込線に至って包装袋が開封され、容易に内容物を取り出すことができるという優れた効果を奏するものである。
上記の本発明について、図面等を用いて以下に詳述する。
図1は本発明にかかる包装袋の一実施例を図解的に示す平面図、図2は図1のX−X線の拡大断面図、図3は図1のY−Y線の拡大断面図、図4は本発明にかかる包装袋の開封方法を図解的に説明する(a)は図2に対応する図、(b)は図3に対応する図、(c)は図3に対応する図であり、図中の1は包装袋、2は側端縁熱接着部、3,3’は端縁熱接着部、4は隔壁熱接着部、5,5’は切込線、6は切欠、10,10’は基体、11は基材層、12は内層、13は未延伸樹脂層、40は突出熱接着部をそれぞれ示す。
図1は本発明にかかる包装袋の一実施例を図解的に示す平面図、図2は図1のX−X線の拡大断面図、図3は図1のY−Y線の拡大断面図であって、前記包装袋1は基材層11と熱接着性樹脂からなる内層12とを少なくとも備えた基体10と、前記基材層11と前記内層12と前記内層12の前記基材層11側の面に隣接した未延伸樹脂層13とを少なくとも備えると共に前記未延伸樹脂層13と前記内層12との間の接着強度が剥離可能に構成された基体10’とを前記内層12同士を対向させて、対向する一組の側端縁熱接着部2と対向する他の一組の上下端縁熱接着部3、3’とで密封すると共に前記上端縁熱接着部3側に前記側端縁熱接着部2を跨ぐ略帯状の隔壁熱接着部4が設けられた四方シールタイプ包装袋である。前記包装袋1を構成する前記基体10’には前記隔壁熱接着部4の前記側端縁熱接着部2に平行な方向の両端縁近傍に前記隔壁熱接着部4に沿って内面側から前記内層12を貫通する切込線5、5’(実際には前記未延伸樹脂層13の層中に切込線5、5’の先端が位置する)が形成されると共に前記隔壁熱接着部4はその略中央部に前記切込線5を越えて突出熱接着部40を備えている。そして、前記上端縁熱接着部3と前記隔壁熱接着部4との間の前記側端縁熱接着部2の外縁に開封手段の一つとしての切欠6(図1上はV字状切欠)が形成されている。なお、図示はしていないが、たとえば、カレー、シチュー、スープ、ミートソース、デミグラソース等の内容物は前記側端縁熱接着部2と前記隔壁熱接着部4と前記下端縁熱接着部3’で囲まれた領域に収容されている。
次に、包装袋1の使用方法について説明する。まず、包装袋1に形成されている前記切欠6を用いて前記上端縁熱接着部3に平行に切裂いて前記上端縁熱接着部3を含む上部を取り除く。次に、切裂いた前記包装袋1の前記基体10、10’を手指で摘んで互いに乖離する方向に引っ張ると前記突出熱接着部40の前記基体10’の前記内層12が前記未延伸樹脂層13との間で根切れして剥離界面が前記基体10’の前記未延伸樹脂層13と前記内層12との間にスムーズに移行し〔図4(a)参照〕、さらに続けて引っ張ると前記切込線5に沿って進行し〔図4(b)参照〕、最終的に前記切込線5’に至って包装袋が開封されて開封口が形成され〔図4(c)参照〕、この開封口を下側に向けることにより容易に内容物を取り出すことができる。この一連の開封動作において、内容物に手指が触れることがないために、手指を汚すことがなく、また、内容物が垂れることもない。
次に、包装袋1を構成する前記基体10、10’について説明する。
前記基体10、10’の基材層11としては、包装袋1を構成する基本素材となることから、機械的、物理的、化学的等において優れた性質を有する合成樹脂製フィルムを用いることができ、たとえば、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリプロピレン系等の樹脂を用いることができる。また、これらの樹脂を用いたフィルムとしては、一軸方向ないし二軸方向に延伸した延伸フィルムが好適である。この理由としては、通常、前記基材層11には印刷が施されることが多く、印刷適性が求められるからである。また、前記基材層11を構成するフィルムの厚さとしては、基本素材としての強度、剛性などについて必要最低限に保持され得る厚さであればよく、コストなどを勘案して決めればよいが概ね12〜25μm程度である。
また、前記基体10、10’の内層12としては、熱により溶融して相互に溶着し得る熱接着性樹脂から形成された層であればよく、包装袋1に要求される物性により適宜選択して用いればよいものであるが、たとえば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−αオレフィン共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレンとアクリル酸との酸コポリマー、エチレンとアクリル酸エステルとのエステルコポリマー等で形成することができる。
また、前記基体10’の未延伸樹脂層13としては、該層13と前記内層12との間の接着強度が剥離可能な強度、具体的には0.2〜5.0N/15mm巾であることが肝要である。本発明においては、基本的には前記未延伸樹脂層13と前記内層12との接着強度は前記未延伸樹脂層13に用いる樹脂と前記内層12に用いる樹脂とを異樹脂で構成し、異樹脂の接着強度で0.2〜5.0N/15mm巾となる層間強度を得ようとするものであり、前記内層12に用いる樹脂により前記未延伸樹脂層13を形成する樹脂を選択する必要があり、これらの組み合わせを一括して包括的に説明するのは困難であり、例示するとすれば、ポリエチレン層/ポリプロピレン層、ポリエチレン層/酸コポリマー層、ポリエチレン層/エステルコポリマー層、ポリプロピレン層/酸コポリマー層、ポリプロピレン層/エステルコポリマー層、あるいは、異種のポリエチレン同士や異種のポリプロピレン同士の組み合わせ等を挙げることができる。なお、上記した組み合わせは、Tダイ押出機を用いたサンドイッチラミネーション法等の積層方法により達成することができるが、2層共押出法で製造した共押出フィルムであってもよいものである。また、上記した組み合わせは、いずれを前記未延伸樹脂層13としてもよいものである。
また、前記基体10、10’は、前記基材層11の前記内層12側や前記基材層11の表面側に、必要に応じて中間層や外層を設けてもよいものである。前記中間層としては、上記基材層11で説明した合成樹脂製フィルムやこれらにアルミニウムや酸化珪素等の無機物を蒸着したフィルム、あるいは、アルミニウム箔等を用いることができるし、また、前記外層としては、中間層と同様に上記基材層11で説明した合成樹脂製フィルムやこれらにアルミニウムや酸化珪素等の無機物を蒸着したフィルムを用いることができる。要するに包装袋に要求される性能により前記した各層を適宜設ければよいものである。また、各層の積層方法としては、サンドイッチラミネーション法、ドライラミネーション法等の周知の積層方法を適宜用いて積層すればよいものである。
また、前記基体10’に形成する前記切込線5、5’は、図1に示す形状に切刃が設けられたロータリーダイカッターを用いて形成することができる。そして、本発明においては、前記突出熱接着部40を設けた箇所以外の前記開封開始側の前記切込線5と前記隔壁熱接着部4の開封開始側端縁との間隔は1.0mm以下、好ましくは0.5mm以下、さらに好ましくは、0.2mm以下である。前記間隔が1.0mm超では開封し難くなる虞がある。そのために、前記切込線5は図1においては一条の切込線としたが、製袋時の見当ズレを考慮すると、たとえば、0.5mm間隔で複数条の切込線、具体的には三条の切込線とするのが適当である。
また、本発明の隔壁熱接着部4は図1に示した略への字形の帯状に限ることはなく、前記上端縁熱接着部3側に凸となる円弧形の帯状であってもよいし、前記上端縁熱接着部3に平行な帯状であってもよく、要するに本発明の趣旨を逸脱しない範疇のものはすべて本発明に含まれるものである。また、前記隔壁熱接着部4の略中央部の突出熱接着部40はその突出先端が鋭角となるように構成するのが好ましい。また、前記突出熱接着部40は前記切込線5を超えた領域に存在することが肝要であるが、内層12の根切れのし易さを考慮すると、前記切込線5を越えた領域は概ね10mm2以下にすることが好ましい。
次に、本発明について、以下に実施例を挙げてさらに詳しく説明する。なお、今まで図面等の説明で用いた語句および符号を可能な限り使って説明する。
[基体10’の作製]
12μm厚さの二軸延伸ポリエステルフィルム〔東洋メタライジング(株)製:バリアロックス1011HGCR(商品名)〕の酸化アルミニウム蒸着面に130mmピッチで墨色の光電管マークをグラビア印刷して後に、15μm厚さの二軸延伸ナイロンフィルムをドライラミネーション法で積層し、続いて前記二軸延伸ナイロンフィルム面に80μm厚さの共押出フィルム〔線状低密度ポリエチレン層(30μm)/ポリプロピレン層(50μm)〕を前記ポリプロピレン層が表出するようにドライラミネーション法で積層して積層体を作製した。その後に、前記積層体の共押出フィルム側から図1に示す形状および配置で、その間隔が6mm間隔で、その先端が前記共押出フィルムの前記線状低密度ポリエチレン層に位置する略への字状の2条の切込線5、5’を光電管マークで見当を合わせながらロータリーダイカッターで形成した基体10’を作製した。なお、前記線状低密度ポリエチレン層が今まで説明した未延伸樹脂層13に相当する。
[基体10の作製]
12μm厚さの二軸延伸ポリエステルフィルム〔東洋メタライジング(株)製:バリアロックス1011HGCR(商品名)〕の酸化アルミニウム蒸着面に15μm厚さの二軸延伸ナイロンフィルムと80μm厚さの未延伸ポリプロピレンフィルムとを順にドライラミネーション法で積層して基体10を作製した。
[包装袋の作製]
前記基体10、10’を製袋機でコンビネーション製袋して側端縁熱接着部2が7mm幅、上端縁熱接着部3が7mm幅、鋭角な先端を有する突出熱接着部40を略中央部に備えた隔壁熱接着部4が5mm幅からなり、前記側端縁熱接着部2にV字状切欠6を有する図1に示す130×170mmの外寸からなる下端縁熱接着部3’が形成されていない包装袋を作製した。
[基体10’の作製]
12μm厚さの二軸延伸ポリエステルフィルムのコロナ放電処理面に130mmピッチで墨色の光電管マークをグラビア印刷して後に、7μm厚さのアルミニウム箔をドライラミネーション法で積層し、続いて前記アルミニウム箔面に80μm厚さの共押出フィルム〔線状低密度ポリエチレン層(30μm)/ポリプロピレン層(50μm)〕を前記ポリプロピレン層が表出するようにドライラミネーション法で積層して積層体を作製した。その後に、前記積層体の共押出フィルム側から図1に示す形状および配置で、その間隔が6mm間隔で、その先端が前記共押出フィルムの前記線状低密度ポリエチレン層に位置する略への字状の2条の切込線5、5’を光電管マークで見当を合わせながらロータリーダイカッターで形成した基体10’を作製した。なお、前記線状低密度ポリエチレン層が今まで説明した未延伸樹脂層13に相当する。
[基体10の作製]
12μm厚さの二軸延伸ポリエステルフィルムのコロナ放電処理面に7μm厚さのアルミニウム箔と80μm厚さの未延伸ポリプロピレンフィルムとを順にドライラミネーション法で積層して基体10を作製した。
[包装袋の作製]
前記基体10、10’を製袋機でコンビネーション製袋して側端縁熱接着部2が7mm幅、上端縁熱接着部3が7mm幅、鋭角な先端を有する突出熱接着部40を略中央部に備えた隔壁熱接着部4が5mm幅からなり、前記側端縁熱接着部2にV字状切欠6を有する図1に示す130×170mmの外寸からなる下端縁熱接着部3’が形成されていない包装袋を作製した。
[基体10’の作製]
12μm厚さの二軸延伸ポリエステルフィルム〔東洋メタライジング(株)製:バリアロックス1011HGCR(商品名)〕の酸化アルミニウム蒸着面に130mmピッチで墨色の光電管マークをグラビア印刷して後に、15μm厚さの二軸延伸ナイロンフィルムをドライラミネーション法で積層し、続いて前記二軸延伸ナイロンフィルム面にイソシアネート系アンカー剤を塗布して後に、該アンカー剤塗布面に低密度ポリエチレンを30μm厚さにTダイ押出機で押して50μm厚さの未延伸ポリプロピレンフィルムをサンドイッチラミネーション法で積層して積層体を作製した。その後に、前記積層体の前記未延伸ポリプロピレンフィルム側から図1に示す形状および配置で、その間隔が6mm間隔で、その先端が前記低密度ポリエチレン層に位置する略への字状の2条の切込線5、5’を光電管マークで見当を合わせながらロータリーダイカッターで形成した基体10’を作製した。なお、前記低密度ポリエチレン層が今まで説明した未延伸樹脂層13に相当する。
[基体10の作製]
12μm厚さの二軸延伸ポリエステルフィルム〔東洋メタライジング(株)製:バリアロックス1011HGCR(商品名)〕の酸化アルミニウム蒸着面に15μm厚さの二軸延伸ナイロンフィルムと80μm厚さの未延伸ポリプロピレンフィルムとを順にドライラミネーション法で積層して基体10を作製した。
[包装袋の作製]
前記基体10、10’を製袋機でコンビネーション製袋して側端縁熱接着部2が7mm幅、上端縁熱接着部3が7mm幅、鋭角な先端を有する突出熱接着部40を略中央部に備えた隔壁熱接着部4が5mm幅からなり、前記側端縁熱接着部2にV字状切欠6を有する図1に示す130×170mmの外寸からなる下端縁熱接着部3’が形成されていない包装袋を作製した。なお、前記突出熱接着部40は、切込線5との両交点間寸法が4mm、これに垂直な方向の寸法が4mmの三角形状とした。
上記で作製した実施例1、2の包装袋に市販のレトルトカレーを開口部から充填して後に開口部を下端縁熱接着部3’で密封し、これを120℃で30分間加熱加圧殺菌処理(レトルト殺菌処理)した。また、上記で作製した実施例3の包装袋に水100mlを開口部から充填して後に開口部を下端縁熱接着部3’で密封し、95℃で30分間ボイル殺菌した。実施例1〜3のいずれの包装袋についても破袋等することなく殺菌処理することができた。
また、実施例1〜3の包装袋について、V字状切欠6を用いて前記上端縁熱接着部3に平行に切裂いて前記上端縁熱接着部3を含む上部を取り除き、切裂いた前記包装袋1の前記基体10、10’を手指で摘んで互いに乖離する方向に引っ張ることにより容易に開封口を形成することができ、内容物を取り出すことができた。この一連の開封作業において、手指を汚すことがなく、また、内容物が垂れることもなかった。
また、今までの説明においては、2種類の基体10、10’で構成した四方シールタイプ包装袋を例に挙げて説明してきたが、前記基体10’のみで構成した包装袋であってもよいし、また、四方シールタイプ包装袋に限ることはなく、本発明の包装袋は、たとえば、三方シールタイプ包装袋やスタンディングタイプ包装袋等の本発明の趣旨を逸脱しない範疇の包装袋はすべて本発明に含まれるものである。また、同様に今までの説明においては、開封手段としてV字状切欠を例に挙げて説明してきたが、開封手段としてはこれに限るものではなく、たとえば、側端縁熱接着部2の外縁に設ける傷痕であってもよいし、また、背景技術の項で例示した開封用切れ目であってもよいし、さらにまた、包装袋を構成する基体10、10’のいずれかの層に開封方向に一軸延伸した延伸フィルムを設けてもよいものであるし、これらを組み合わせたものであってもよいものである。また、必要に応じて、前記上端縁熱接着部3と前記隔壁熱接着部4との間に雄雌を咬み合わせて封止する合成樹脂製咬合具(いわゆるチャック)を設けて、開封後にこの咬合具により再封できるように構成してもよいものである。
本発明にかかる包装袋の一実施例を図解的に示す平面図である。 図1のX−X線の拡大断面図である。 図1のY−Y線の拡大断面図である。 本発明にかかる包装袋の開封方法を図解的に説明する(a)は図2に対応する図、(b)は図3に対応する図、(c)は図3に対応する図である。
符号の説明
1 包装袋
2 側端縁熱接着部
3,3’ 端縁熱接着部
4 隔壁熱接着部
5,5’ 切込線
6 切欠
10,10’ 基体
11 基材層
12 内層
13 未延伸樹脂層
40 突出熱接着部

Claims (3)

  1. 基材層と、熱接着性樹脂からなる内層とを少なくとも備えた矩形状の基体を前記内層同士を対向させて、対向する一組の両端縁に側端縁熱接着部と該側端縁熱接着部に直交する一つの端縁に端縁熱接着部を有すると共に前記端縁熱接着部側に前記側端縁熱接着部を跨ぐ略帯状の隔壁熱接着部が設けられた包装袋であって、該包装袋の少なくとも一方の面を構成する前記基体は前記内層の前記基材層側の面に隣接して未延伸樹脂層が設けられると共に前記内層と前記未延伸樹脂層との間の接着強度は剥離可能に構成され、前記隔壁熱接着部の前記側端縁熱接着部に平行な方向の両端縁近傍に前記隔壁熱接着部に沿って内面側から前記内層を貫通する切込線が前記一方の面を構成する基体に形成されると共に前記隔壁熱接着部はその略中央部に前記端縁熱接着部側の前記切込線を超えて形成された突出熱接着部を備えていることを特徴とする包装袋。
  2. 前記内層と前記未延伸樹脂層とが異樹脂で構成されていることを特徴とする請求項1記載の包装袋。
  3. 前記内層と前記未延伸樹脂層との接着強度が0.2〜5.0N/15mm巾であることを特徴とする請求項1、2のいずれかに記載の包装袋。

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